【読売】 三菱化学、黒崎事業所でPC樹脂生産を2倍に
http://kyushu.yomiuri.co.jp/keizai/ke_06041102.htm 三菱化学は10日、黒崎事業所(北九州市)で、ポリカーボネート(PC)樹脂の製造設備を増設すると
発表した。投資額は250億円。今月中に着工、2008年3月の完成を目指す。
PC樹脂は、耐衝撃性や耐熱性を備えたプラスチックの一種。CDやDVDなどの光学分野をはじめ、
自動車などの工業分野や建材などに幅広く使われ、今後も世界で年率7〜8%の需要増が見込まれ
ている。
三菱化学は、黒崎事業所の延べ床面積を現在の約5倍の7万3000平方メートルに拡大。PC樹脂
の生産能力を約2倍の年間8万トンに増強し、中間原料のジフェニルカーボネートも約7倍の同11万
7000トンに拡充する。増設に伴い、従業員数も約2倍の300人規模に増える見込み。
増設後、フル稼働時には、同市西部の「ひびきコンテナターミナル」を使い、年間約9000個(20フィ
ート換算)のコンテナ貨物を中国などとの間で輸出入する予定だ。
三菱化学は、中国・北京でも、現地資本と共同で、約220億円を投じ、PC樹脂6万トンの年産能力を
持つ製造会社を新設、08年に生産を開始する方針。黒崎事業所の増設と合わせ、「アジア地域のP
C樹脂シェア(市場占有率)でトップを目指す」としている。