319 :
栗本慎一郎 : 「パンツをはいた純一郎」:
小泉は通常の意味で、とにかく頭が悪かった。本当は頭がいいんだけど、成績が
悪いといったパターンがありますが、彼の場合、ただわかんないだけ。理解カゼロ
なんです。
彼がいかに頭が悪いか。私が'95年に衆議院議員として自民党に入党したときに、
一時期彼の『押し掛け家庭教師』をやったことがあります『金融市場をどうする
のか』、『戦後の日本経済のなかで、現在はどういう位置にあるのか』、
そういったことについて、すでに名の知れた若手リーダーなのにあまりに
とんちんかんなので、教えてやろうということになったわけです。
それで、最初は私がやったのですが、あまりにダメなので、懇意にしている別の
有名教授に応援を頼んだ。先生と生徒があまり親しいとうまくいかないことがある。
それを心配したのです。
それで某教授を呼んで、
『ひょっとしたら総理になるかもしれない男なのに、こんなんじゃ困るから』
と依頼したのです。
某教授も小泉がそんなバカとは知らないので、日本のためにと、やってきた。
でも、講義は、まったく前に進まない。しかたがないから、私が司会のように横についた。『これは○○のことを話しているんだよ』と、解説した。家庭教師に司会が必要だったわけです。
ところが、それでも話が進まない。私がそばにいるせいで格好つけているのかと
思って、行きたくもないトイレに立って席を外してみました。しかし、戻ってきて
も進んでいない。結局、3時間ほどやって諦めました。
後で某教授に『どうですか』と聞いたら、『ダメだねえ』と言って困ってました。
そして彼がこう断じたのです。
『これがわからないとか、あれがわからないということじゃなくて、問題がわかっていない』
320 :
栗本慎一郎 : 「パンツをはいた純一郎」:2005/12/19(月) 23:46:28
小泉は頭も悪いが性格も悪い。でも、一般的に言う性格の悪さとはちょっと違います。
普通、性格が悪いというのは、相手が嫌がることをわかって意地悪するやつのこと
をいうわけですが、彼の場合は、理由がわからないでやるんです。だから、結果
として、性格が悪い。彼はよく「非情だ」と言われますが、それは正確じゃない。
彼は自分がやっていることの社会的意味がわかっていない。
それを、周囲から『非情だ』なんて言われて、むしろそれを売り物にしてしまう。
本当は情そのものがわからないという『欠情』です。ひとに『非情だ』と言われて、
『そうか、オレは非情なんだ』と喜んでいる。他者から位置づけられたことが
うれしいのです。
今年の衆院解散・総選挙の焦点になった郵政民営化の問題でも、彼の社会性の
欠如、コミュニケーション欠損症が出ています。
なぜ郵政事業をこれほどまで犠牲を出しつつ民営化しなければならないか、
何度小泉の演説を聴いても単純すぎてさっぱり理解できない。民間のできることは
全部民間でと言うのなら、道路公団についてなぜあんなに適当にやるのか
わからない。彼は郵政民営化について、中身はせいぜい5分しか話すことが
できないのです。何十年とそればっかり考えてきて、5分しか話せないんですよ。
これは問題でしょう。
ところが、テレビに出るときは5分で十分なんです。発言が放映される時間は、
せいぜい5分ですから。しかし、議論はまったくできない。だから、突然の
断行強行になってしまうのです。
321 :
栗本慎一郎 : 「パンツをはいた純一郎」:2005/12/19(月) 23:49:35
いまから振り返っても、'98年の夏が、日本経済が自分たちの手で不良債権を処理
して、曲がりなりにも経済の独立を守る最後のチャンスだったと思うんです。
すでに手遅れだったかもしれないけど、少なくとも、それより後ではダメである
ことは間違いなかった。私は小泉に不良債権の処理について何度もメモを渡しました。
ところが、他のことなら何でも私の言う通りに発言する小泉が、この問題に限っては、
『栗本、それはいいから』と言って絶対にイエスと言わなかったのです。
その頃から『おかしいな』と思っていたのですが、いまはっきりしているのは、
小泉は誰かから『不良債権早期処理だけはダメだ』とクギを剌されていたんだと思います。
結果として、不良債権処理を先送りしたことによって、長銀破綻のために
公的資金が8兆円も注入され、回収された債権などを差し引くと日本国民の負担は
4兆〜5兆円となりました。その長銀を買収しておよそ1000億円もの利益を
あげたのが米国企業のリップルウッドです。
当時、不良債権の断固たる処理を主張していたのは、梶山静六だけでした。
ところがアメリカサイドにしてみれば、当時の段階では甘い汁を吸う準備ができて
いない。だから、梶山に総理になってもらっては困る。アメリカというか、国際資金資本サイドは、
自分たちの都合のいいタイミングまで、不良債権処理を延ばそうとした。
そのシナリオのなかで、小泉のもらった役割があったのです。
322 :
栗本慎一郎 : 「パンツをはいた純一郎」:2005/12/19(月) 23:51:34
梶山は小泉に潰されたんです。しかも、当時梶山が主張していた内容は、
『いま不良債権の処理をやらなければ日本はダメになるよ。改革しなければ前に
進めませんよ』というものです。
後で小泉が総理になって言っていることを、小泉はこのとき断固、拒否したんです。
結果的に不良債権処理を先延ばしして一番得をしたのがアメリカだった。
これで小泉のご主人様が誰なのかはっきりするでしょう。
その後、竹中平蔵(現総務相)が小泉のブレーンになって不良債権処理の
旗振り役になりましたが、竹中のご主人様もアメリカですよ。つまり、アメリカが
ゴーサインを出したから、不良債権処理を進めただけの話です。
小泉は、その程度の男なのです。こうして彼は自意識の劇場を演じているのです。
こんな男がこの国の総理です。注意すべきではないでしょうか。」
http://asyura2.com/0510/senkyo17/msg/912.html