★投資ファンドによる買収の実態★
ファンドが事業会社を買収してどうするのか。素人目には不思議に映りますが、以下のようにして利益を上げるようです。
借り入れで調達した買収資金を買収企業の負債として計上させ、利子も含め代わりに返済させる/買収企業に顧問料を要求する/特別配当の実施のため、借り入れを強要する。
「ファンドは買収企業を巨大なATM(現金自動預払機)と見立て空っぽになるまで引き出そうとする。人材育成や生産性向上を重視した投資が不可能になる」
「経営者ではないオーナーが労組と話す必要はないと主張し労組との対話には応じない」
挙句の果てに、労働者を全員クビにして会社の資産を切り売りします。
そのようにして短期的な利益を出すことを、彼らは「企業価値の向上」と呼びます。
残念ながら、株主や出資者の利益が第一のファンドにとって、これは当然の行動です。
http://www.business-i.jp/news/kinyu-page/news/200706080011a.nwc(リンク切れ)
「労働者の待遇が悪くなると株価は上がる。」これが市場の冷徹な事実です。
市場原理主義、株主至上主義は、労働者の権利と明らかに敵対しています。