>>26 それが経済のグローバル化の結末なんだよ。グローバルな市場で際限のない競争を続け
るには、労働分配率(労働者の待遇)を下げ、次なる争いに備えねばならない。
労働者の待遇は低ければ低いほど良い。安く使える外国人労働者がいるなら、それに
越したことはない。これが「国際競争力」ということだし、誰も幸せにはなれない結末が待っている。
また学力低下論、ニート/フリーター論の一方では、終わりのない教育消費社会も訪れつつある。
ゆとり教育・学力低下論の反動で、「学校が頼りにならない(?)なら」と小中高
生の塾・予備校通いも増えた。都市部では中学お受験も過熱している。
何しろ、いまや就学前の幼児教育市場も大きくなりつつあるのだ。
大学に行けば行ったで、就職に対して不安なので、資格・公務員・語学予備校などに
貢いでしまう者も多い。実際にその資格が役に立つ立たないとは別に、そもそも正規の学部・
院そのものが資格予備校化しつつあるとも言えるのだ。
例えば、実際に生計を立てられる人間は極めて少ないにも関わらず、臨床心理系
の学部・院だけが増えていることなど、端的な事例と言えるだろう。