地方での地震ならば、都市が打撃を受けても、周囲からアクセスしやすく、
援助の手を差し伸べることができる。
だが、繁華街と市街地が延々と広がる「東京」には、どこまで近付けるだろう。
公共交通機関は遮断され、道路はビルの倒壊などで通れないかもしれない。
東京都は発災三日後には被災していない地区から救援物資が届くと想定している。
もちろん鳥取からも救援物資を出す。しかし届く保証はあるのか。
備蓄が足りなくなることはないのか。
最近ブームの高層マンションは、水道が止まれば機能がストップしてしまう。
トイレは使えず、炊事や洗濯もできない。
停電すれば何十階の階段を昇り降りしなければならない。
また、食料などを備蓄している家庭はどれくらいあるだろう。
コンビニエンスストアに行けばいいと考えている人が多いかもしれないが、
みんなが買えばすぐに底をつく。しかも、最近は売れ筋の商品を随時配達して
貯め置かないシステムになっているので、店鋪自体の在庫はそれほどないはずだ。