【朝日】 新博多駅ビル 核テナント問題難航(2005/1/2) page 1/4
今回は一味違った形で記事を紹介しよう。つまり、レスをしながら読んでもらうワケだ。
>h
ttp://mytown.asahi.com/fukuoka/news01.asp?kiji=7535 記事のタイトルからしておかしい。「 難航 」 ではない。もともとある商習慣の礼儀を知
らないJR九州サイドの自業自得だろう。国鉄時代との違いはなく、「 アタマを下げる
ことを知らない 」 習慣は健在のようだ。
>井筒屋:百貨店で残りたい
>JR九州:高島屋誘致に意欲
これまでの商習慣の常識から言うと、井筒屋に利があって高島屋には不利となる。
しかし、JR九州の高島屋誘致もあきらめる必要はない。これは後述。
>JR九州が建て替える博多駅ビルの新しい核テナント問題が難航しそうな気配だ。
>JRは大手百貨店の高島屋の誘致に強い意欲を示すのに対し、現在の核テナント
>である博多井筒屋が態度を硬化させ、親会社の井筒屋はJRとの交渉役に弁護
>士を立てた。11年春の開業をめざすJRは「06年度中には核テナントを決めた
>い」としているが、先行きは不透明になってきた。
もちろん、無理だろう。営業権を行使すれば100%白紙にできる。アトは調停での
体力勝負、と、言ったところか。
>JR九州が核テナントとして想定するのは「本格的な百貨店」。全国展開する大手
>の中で九州に店がない高島屋に2年近く前から目をつけた。
昔の玉屋の商品仕入れルートの大元、か。福岡玉屋と小倉玉屋が撤退したのは
そのためなのかな。もしそうであれば話が 「 複雑 」 になる…。
【朝日】 新博多駅ビル 核テナント問題難航(2005/1/2) page 2/4
>04年1月には石原進社長が記者会見で高島屋誘致の考えを明言。駅ビル買収
>が決まると、11月に取締役が高島屋を訪れ、「出店を検討してほしい」と要請した。
このへんが理解不能に陥る。どうして既存のデパート(井筒屋)を巻き込む発想な
のか、が。わざわざ喧嘩を売ってるようなもの。
>このため、井筒屋が撤退に追い込まれるのではないかとの見方が広がった。04
>年に入って博多井筒屋から5店が退店したが、後継店の誘致交渉で「いつまで営
>業できるか分からない」と断られた例もあるという。
こうなると井筒屋にとってはJR九州に不快感を示すようになるだろうな。つまり、事
前協議もなく、紙面にいきなり 「 他のデパートの誘致の記事 」 が出たとすれば、こ
れは井筒屋にとっては 「 侮辱 」 されたのと同じである。
>井筒屋の中村眞人社長は04年12月27日、わざわざ記者会見を開いて弁護士
>契約を結んだと発表し、「風評被害が現実に起きている」と不快感を示した。今後、
>JRから話し合いの申し入れがあれば、弁護士を窓口に応じる構えだ。
JR九州にしても今回の件は 「 やりすぎ 」 だろう。ヲ・ヲォ〜レ様からみると、単なる
「 北九州資本バッシング 」 にしか見えない。
業種は違ってもJR九州が同じような立場に立たされればやはり不快感を示すだろう。
>JR九州幹部は「高島屋は最有力候補だが、絞ったわけではない」と話す。JRは井
>筒屋に立ち退きを求めているわけでもない。核テナントに手を挙げるなら候補とし
>て検討するという。
つまり、「 メディアを利用した井筒屋バッシング 」 と受け取られても仕方ないだろう。
誰が見ても同じように考えるだろう。
【朝日】 新博多駅ビル 核テナント問題難航(2005/1/2) page 3/4
>ただ、博多井筒屋の現在の床面積約2万6千平方メートルに対し、新ビルの核テナ
>ントには6万平方メートルを充てる計画。井筒屋は04年8月末に約194億円の累
>積損失を抱えて経営再建中で、2倍以上の増床は困難とみられる。
ったく、朝日はこれだからどうしようもない。わざわざ累積損失まで書く必要はないだ
ろう。一方のJR九州は上場もしていないのにここまでよくやるよ。
>JRは、井筒屋が現在と同じ規模で残り、専門店街の形で大手百貨店と共存するこ
>とも検討するという。博多井筒屋は02年の改装で、自ら仕入れて販売する売り場を
>なくした。新ビルで専門店街になっても、今と実態はそう変わらない。JRは「井筒屋
>が残るか出るかは、高島屋誘致とは別次元の話」と強調する。
なんか、朝日記者の偏向丸出しだぞw
これだと井筒屋の悪口を書いてるのと同じ。
>が、井筒屋は残るなら百貨店にこだわる。中村社長は「現実問題として4万平方メー
>トルの大型百貨店の隣に1万5千平方メートルの百貨店として出る店はない」と共存
>に否定的だ。
いや、現在の駅ビルはおそらくそのままだろう。これは後述。
>JRとの交渉に当たる今井和男弁護士も「博多井筒屋の出店から40年間の役割を
>考えれば、再開発後も井筒屋で考えるのが筋だ」と主張する。
筋と言うより、商習慣の礼儀だろう。井筒屋の経営陣は本気で怒ってるだろうな。
【朝日】 新博多駅ビル 核テナント問題難航(2005/1/2) page 4/E
>ただ、高島屋を押しのけてまで残るかどうかは疑問で、退店補償交渉への備えとの
>見方もある。
これも朝日記者の偏向だな。これまで40年間の実績を考慮すれば、わざわざ波風を
立てる必要もないだろうに。何を考えてんだ。
【総評】 提言 - 博多駅新ビル建設へのビジョン - 現行の博多井筒屋ビルは残留に page 1/2
ヲ・ヲォ〜レ様は博多井筒屋のこれまでの40年間の実績と、JR九州の福岡都市圏でのマーケ
ットの維持・確保を考慮して提言を行う。
JR九州の福岡都市圏での戦略は(仮称)博多駅新ビルの建設に伴い、福岡都市圏最大の牙
城である西鉄に挑みたい訳である。西鉄は福岡市の商業地区である天神にターミナル駅を持
っており、路線も天神〜大牟田間を中心に、福岡都市圏の中枢部を牛耳っている。JR九州が
これに打ち勝とうとすれば、千早〜北天神の貨物線跡地を旅客線化し、(仮称)北天神駅を創
設するか、もしくはオフィス街である博多駅周辺での商業集積を高度化させる必要に迫られる。
もちろん、博多駅周辺にデパートを建てるだけの敷地を確保しようとすれば…いや、しようとし
ても現実的には無理である。可能性もないわけではないが、以下に述べるように交渉が成功
するかどうかはわからない。今回はこれが提言の中枢である。
例えば、博多駅東側の博多郵便局を集配上業務の都合のよい高速道インター周辺に移転さ
せてそこに新規出店を希望するデパートを誘致する方法もある。郵政公社はまだ完全な民間
会社ではないから福岡市や県庁が交渉に連なれば少しは可能性も上がるかもしれない。
博多郵便局の敷地と、現在の博多駅ビルとの間にある敷地も併せて再開発を行えば、博多駅
周辺での商業集積の向上は可能である訳で、加えて井筒屋と新規出店のデパートの誘致も行
えるだろう。そうなれば、現在の博多駅ビルにある井筒屋が博多郵便局跡地へ4万平方メート
ル以上の売り場面積を確保して出店することも可能になる訳であるが、これは正式な契約、
つまり、店舗の移転と売り場面積の等価交換に関する契約書類を作成しなければ、井筒屋が
場所を移すことはない。加えて、売り場面積も現行の2万平方メートル弱から引き揚げ、新規出
店とは異なる優遇策を講じる必要もある。
【総評】 提言 - 博多駅新ビル建設へのビジョン - 現行の博多井筒屋ビルは残留に page 2/E
話の順序は少しちがうが、博多郵便局を更地にして商業ビルを建設し、デパートとして営業させ
ようとすれば、そこに入居するのはまず博多井筒屋であり、そのまま博多井筒屋ということにな
る。これは現在の博多駅ビルの取り壊し後の営業の代替地としての役割もある。朝日の報道
内容からすれば、外部からの契約店舗で過半数を占めているようであれば、新ビルの建設に
伴う、現行の駅ビルでの営業中の売り場の代替地を確保する必要もある。
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ここまでふと浮かんだことを書いてみた。博多郵便局を郊外に移転させれば現在抱えている諸
問題はほぼすべて解決する。場所は少し移動することになるが、売り場面積は4万平方メートル
以上の確保になる井筒屋と、高島屋など他のデパートを誘致したいJR九州のメンツを保つこと
が可能になる。
アトは、それら郵便局の移転の交渉が実際に行われ、成功するかどうかである。