J･A･シュンペーター『経済発展の理論』を語ろう

シュンペーターと言えば「イノベーション（技術革新）」
や「企業家（アントレプレナー）」でお馴染みだが、
それはみんなこの『経済発展の理論』で説いたもの。
マルクス経済を批判しながらも「資本主義経済」が
生き延びるには「企業家」が不断の努力で「ｲﾉﾍﾞｰｼｮﾝ」
を起こすしか無いと説いた画期的名著である。
しかしまた同時に他著で「資本主義は最終的には社会主義に
移行せざるを得ない」と喝破した。

２

孤高の経済学者･････｡

「不況など単なるお湿りに過ぎない!!!」で有名だよね。

この人って何であんなに目がデカイの？

岩波文庫の売り場に行くと何処に行っても必ずと言って良いほど
置いてあるよな。これってそんなにベストセラーなのか？
今度読んでみようかな。で内容はどんなだろ、面白いんですか？

俺は岩波の三部作『理論経済学の本質と主要内容』『経済発展の理論』『経済学史』
全部一応持ってる。大学の時『景気循環論』と『経済分析の歴史』に兆戦しようと
したが、挫折した。でもこの人の著書は『理論経済学の本質と主要内容』以外は
数式がほとんど無いので非常に分かりやすい。

うーん･･･シュンペーターでスレ立てるより「ｵｰｽﾄﾘｱ学派」
で立てた方が良かったんじゃないかな。

まずは「資本主義経済」を静学（態）と動学（態）に分けて考えるんだよね。
静学は年々同じ経済循環を繰り返して、成長も発展も無い状態だったかな。

確か、マルクス経済学の考え方は「静学」になるんだったよな。
年々同じ循環だけで全く成長も発展も無いと。

「慣行の軌道」とかゆうてたような。それを打破するのが
企業者によるイノベーション。
�@新製品の開発、�A新しい生産方法の導入、�B新しい販路の開拓、
�C原材料･半製品の新しい供給源の獲得、�D旧組織の破壊と新組織の創造

>>11　金森久雄氏はお宅の述べたことをいうためだけしか「経済発展
の理論」には価値がないといってた。

>>12
何でやねん!!ｵﾏｲちゃんと『経済発展の理論』読んだ事あるか？
確かにこの中では「�@新製品の開発、�A新しい生産方法の導入、�B新しい販路の開拓、
�C原材料･半製品の新しい供給源の獲得、�D旧組織の破壊と新組織の創造」と言う事
が重要なのは当然だが、それはあくまでもシュンペーターが本当に言いたかった事の
原因に過ぎない。彼が言いたかったのは恐らく「景気循環」を理論的に分析する為に
資本主義経済を「動学」と「静学」に分けてその過程を理論的に示す必要があった。

そして「循環」と「発展」と言う二段階に分かりやすく分けて「循環」から「発展」
へと以降する過程を中心に書いたのがこの『経済発展の理論』であって、>>11が
述べたことだけを言いたかったなどというのでは無い。シュンペーターがホントに
言いたかったのは「景気循環」の事が言いたかったんだよ。それは後に出る『景気循環論』
を見れば一目瞭然だっつーの。

『理論経済学の本質と主要内容』を買って持ってるが
あれホントに俺と同い年で書いたのか？
マジで凄すぎ！早熟の天才と言われるのは納得がいく。
あんなの今の俺でも絶対書けないよ･･････｡

何だか議論の範囲が広がって来たので、『経済発展の理論』に止まらず
『理論経済学の本質と主要内容』や『景気循環論』『資本主義・社会主義・民主主義』
についても語っていただいて結構です。

>>15
確か、『理論経済学の本質と主要内容』はエジプトで執筆したんじゃ
なかったけ。エジプト王后の財政顧問か何かをしてる時に。
でこの論文で教授資格を獲得したと。確か若干25歳の時だったと思う。
俺はまずシュンペーターを語る時はこの『理論経済学の本質と主要内容』を
完全に理解してないとそれ以降の著書を読んでも意味が解らないんではないかと。