『経済コラムマガジン』は(・∀・)イイ!! 14

このエントリーをはてなブックマークに追加
771金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
>>766
そのお話は青砥藤綱って人が多分モデルだと思うよ。
太平記でそういう話がある。
------------------------------------------------------------
青砥藤綱は、私事においては質素だったが。
その一方で、公事に対しては千金万玉の出費をも惜しまなかった。
飢民には相手の分に応じて、米、銭、絹布を与え、仏・菩薩のように慕われていた。

ある日、藤綱は夜勤での道すがら10文を滑川(なめりかわ)に落としてしまった。
取るに足らない小銭だったが、藤綱は松明を十本、火をくべさせ、川に落ちた10文を探させた。
苦労の甲斐あって10文を見つけたが、松明は一本につき、5文で結局50文の損になった。

周りの人はこの一件を大いに笑ったが、藤綱は笑う人々にこう返した。
「あなた達は全く世の費えというものを分かっちゃいない。50文は私の損だが、
 川に落ちた10文を放っておけば天下の損だ」

「しかし、10文は川に眠っているだけで、天下の損とはいえないよ」

「呆れた人だ。川底に眠った金が誰かの役に立ったり生活の糧になったりするだろうか?
 私が失った金は多くの人の手に渡るが、川の底のお金は誰の手にも渡らないよ。
 あなた達はもっと経世を考えなくちゃ駄目だ」

「なるほどなぁ、勉強になったなぁ」
------------------------------------------------------------
というお話。