日本経済を救ういい方法を考えますた!!!

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マクロの恒等式から

S-I=G-T+(Ex-Im)
(S:貯蓄、I:投資、G:政府支出、T:税収、Ex:輸出、Im:輸入)

※ただし、ここであげる数字は、1年間のフローの数値であり、ストック残高のことではない。

という関係式が導き出される。つまり、貯蓄−投資ギャップは、政府財政赤字と貿易黒字で
埋められるという事になる。これを逆転してみよう。

T-G=I-S+(Ex-Im)
つまり、左辺を正にする(プライマリーバランス)には、今年の新規投資をどれだけ増やすか、
そして、今年の所得のうち貯蓄に回す分をどれだけ減らすか、そして今年の純輸出をどれだけ
増やすという事になる。

なお、支出を削ったり、税率を上げても、貯蓄−投資バランスが変わらなければ、国民所得の
減少を経由して税収の減少を招き、結局、財政赤字の金額は減らない。むしろ、赤字が増える。
1年前の2ch経済板で「小泉の30兆の公約は実現可能性がない」という予想を多くの人が主張
していたが、これが根拠。小泉改革のメッセージは、人々に貯蓄の増加と、投資計画の延期を
促す結果になると予想されたわけで、その結果実際に税収の減少により国債発行高の公約
は守れず、ここ数年の拡大ペースよりもちょっと大目の国債発行高となってしまった。
 緊縮財政→需要減退→景気後退→歳入減少→増税→デフレ進行
    ↑                                  ↓
  日本国あぼーん                         緊縮財政
    ↑              (´д`)                ↓
  資産課税実施                           需要減退
    ↑        世界一の債権国が税金で          ↓
  財政破綻    借金返そうとしてるのが大間違い     景気後退
    ↑       本当は借金なんか日本にはない       ↓
  景気後退    国内的に資産の配分を間違えただけ   歳入減少
    ↑                                   ↓
  需要減退      お札を刷れば一発解決なのに      増税
    ↑                                   ↓
  緊縮財政                             デフレ進行
    ↑                                   ↓
  デフレ進行←増税←歳入減少←景気後退←需要減退←緊縮財政


デフレ脱却なくして財政再建なし 〜財政赤字の7割はデフレ要因から〜
http://www.dai-ichi-life.co.jp/news/nr03_14.html
12: ドラエモン  2000/09/29(Fri) 19:17
以下は、チョット数学的なのですが、分かると便利。

この問題は、まずは「破局」をどう定義するかから始めるわけですが、普通
は名目GNPに対する国債の残高の比率が爆発的に増える状態と言って良い
でしょう。家計で言えば、年収に当たるのがGNPで、ローンの残高が国債
の残高となり、いくら稼いでもどんどんローン年収比で増えて行く状態を、
破綻とするわけです。

国債の残高をD、国債利払いを除く政府支出をE、税収をT、国債の金利をi
とおくと、

(1) △D=E+i・D−T

となります。国債残高のGNP(Yとする)に対する比率が時間の経過と
ともにどう変化してゆくかは、

△(D/Y)=△D/Y−D/Y・△Y/Y

となりますが、(1)を代入し、△Y/Yを成長率gとすると、

△(D/Y)=(E−T)/Y−(g−i)(D/Y)

となります。今、(E−T)/Yを一定とすると、D/Yの動きはg−i
の符号で決まります。もしg−iがプラスなら、D/Yは爆発しないこと
になるわけです。つまり「名目成長率gが金利iより高ければ良い」という
ことです。

日本経済の長期的な成長率を2%、インフレ率を3%とすれば、金利が5%
以下なら爆発は避けられます。これを「ドーマーの定理」と呼び、財政赤字
分析の出発点になります。