「経済コラムマガジン」は(・∀・)イイ!! Part7

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902金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
マクロの恒等式から

S-I=G-T+(Ex-Im)
(S:貯蓄、I:投資、G:政府支出、T:税収、Ex:輸出、Im:輸入)

※ただし、ここであげる数字は、1年間のフローの数値であり、ストック残高のことではない。

という関係式が導き出される。つまり、貯蓄−投資ギャップは、政府財政赤字と貿易黒字で
埋められるという事になる。これを逆転してみよう。

T-G=I-S+(Ex-Im)
つまり、左辺を正にする(プライマリーバランス)には、今年の新規投資をどれだけ増やすか、
そして、今年の所得のうち貯蓄に回す分をどれだけ減らすか、そして今年の純輸出をどれだけ
増やすという事になる。

なお、支出を削ったり、税率を上げても、貯蓄−投資バランスが変わらなければ、国民所得の
減少を経由して税収の減少を招き、結局、財政赤字の金額は減らない。むしろ、赤字が増える。
1年前の2ch経済板で「小泉の30兆の公約は実現可能性がない」という予想を多くの人が主張
していたが、これが根拠。小泉改革のメッセージは、人々に貯蓄の増加と、投資計画の延期を
促す結果になると予想されたわけで、その結果実際に税収の減少により国債発行高の公約
は守れず、ここ数年の拡大ペースよりもちょっと大目の国債発行高となってしまった。