■インフレターゲット支持こそ経済学の本流その108

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14金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
【フィリップス曲線】

インフレ率
  ↑   │←NAIRU(インフレ率非加速失業率)2.2%
  │   │
  │   │
  │   │
3% ┤   │                    ┐
  │    \                   │インフレターゲットのターゲットレンジ
  │      \                 │
1% ┤        \               ┤←リフレーション政策で目指すインフレ率
  ├──┬─┬─────┬→ 失業率  :
  │  2.2%  2.6%   \            :
-2%┤   └─┘       \. ←今この辺り
        ↑
失業率をこの範囲に収めようとするのがインフレターゲット
15金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:45
跳んでるねかまだわ
16金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:45
【日本のフィリップス曲線】
    完全失業率 デフレータ
1981/4-3.  2.2%  3.3%
1982/4-3.  2.5%  1.7%
1983/4-3.  2.7%  2.1%
1984/4-3.  2.7%  2.7%
1985/4-3.  2.7%  2.2%
1986/4-3.  2.8%  1.3%
1987/4-3.  2.8%  -0.2%
1988/4-3.  2.4%  0.8%
1989/4-3.  2.2%  2.5%
1990/4-3.  2.1%  2.4%
1991/4-3.  2.1%  2.7%
1992/4-3.  2.2%  1.4%
1993/4-3.  2.6%  0.4%
1994/4-3.  2.9%  -0.1%
1995/4-3.  3.2%  -0.6%
1996/4-3.  3.4%  -0.7%
1997/4-3.  3.5%  0.7%
1998/4-3.  4.3%  -0.6%
1999/4-3.  4.7%  -1.7%
2000/4-3.  4.7%  -2.0%
2001/4-3.  5.2%  -1.3%
2002/4-3.  5.4%  -2.2%

内閣府SNAメニュー 長期時系列(GDP・雇用者報酬)
「平成7暦年基準GDE(GDP)需要項目別時系列表」
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/qe031/gdemenuja.html

EXCELに放り込んでグラフ化してみてください。
17金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:46
アンチ無職プー って失業に反対する人だから、
リフレ論者のことか?
何か日本語不自由なのが増えたな。
誰も景気回復に反対などしとらんだろう。
むしろ、インタゲ信者の一部の狂信者が景気が回復しないことを密かに
願っているんではないの。
もうこの議論終わっているのにな。
18金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:46
http://www.oecd.org/pdf/M00036000/M00036367.pdf

デフレになってるの日本とチェコだけじゃん。

OECDトータルのCPIが2〜4%に収まっているのは、諸外国で
インフレターゲットを採用しているからかな。
19金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:46
潜在GDPとデフレギャップ(単位:億円)
     名目GDP 実質  デフレータ 完全失業率 潜在GDP  推定デフレギャップ
1981/4-3.  264,576  320,727  3.3%  2.2%  321,047   321
1982/4-3.  277,654  330,912  1.7%  2.5%  332,236  1,324
1983/4-3.  290,299  338,992  2.1%  2.7%  341,026  2,034
1984/4-3.  310,432  352,925  2.7%  2.7%  355,042  2,118
1985/4-3.  330,969  368,212  2.2%  2.7%  370,421  2,209
1986/4-3.  345,852  379,846  1.3%  2.8%  382,505  2,659
1987/4-3.  362,604  398,927  -0.2%  2.8%  401,720  2,792
1988/4-3.  388,661  424,294  0.8%  2.4%  425,567  1,273
1989/4-3.  417,507  444,876  2.5%  2.2%  445,321   445
1990/4-3.  451,473  469,567  2.4%  2.1%  469,567    0
1991/4-3.  474,993  480,855  2.7%  2.1%  480,855    0
1992/4-3.  483,607  483,022  1.4%  2.2%  483,505   483
1993/4-3.  487,891  485,298  0.4%  2.6%  487,725  2,426
1994/4-3.  491,640  489,588  -0.1%  2.9%  493,505  3,917
1995/4-3.  504,038  504,827  -0.6%  3.2%  510,380  5,553
1996/4-3.  516,729  521,365  -0.7%  3.4%  528,143  6,778
1997/4-3.  521,153  522,221  0.7%  3.5%  529,532  7,311
1998/4-3.  514,418  518,706  -0.6%  4.3%  530,118  11,412
1999/4-3.  510,687  523,982  -1.7%  4.7%  537,605  13,624
2000/4-3.  515,424  539,161  -2.0%  4.7%  553,179  14,018
2001/4-3.  502,768  532,618  -1.3%  5.2%  549,129  16,511
2002/4-3.  499,444  541,254  -2.2%  5.4%  559,116  17,861
20金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:47
中央銀行の独立性と政府との役割分担の考え方は2種類ある。

1)政府は選挙民の要望に従った結果インフレ政策をとりがちなので、中央銀行は
独立してインフレ抑制にあたる

2)政府は景気対策を放棄して、ミクロ経済の効率性に勤め(小さい政府)、
景気対策は独立して中央銀行が管轄し、その誘導目標を物価上昇率の上限・下限
という形で与える。

現政府は選挙民の要請で財政については2)のスタンスをとっている。
一方日銀は、自分の独立性を1)のスタンスで解釈している。
その結果、景気対策を行う主体がいなくなってしまってデフレ進行が放置されている。

このすれ違いを解消するのが大事。
1)にあわせるなら、リチャード・クーみたいな財政主導になる
2)にあわせるなら、クルーグマンみたいなインフレターゲットによる金融政策主導になる

一応、2)をお勧めするが、その理由は1)のやり方では、完全雇用達成後も財政拡大が
続き、10%程度の高めのインフレ率と同じく10%前後の金利による経済の停滞という
スタグフレーション状態を招きかねないから。1)のやり方は1970年代の経験で既に
否定されている。また、財政支出を押す連中は1)の考えにこだわっているというより、
むしろ財政支出の使途を自分の手で決めたいと考えていると判断せざるを得ない。

普通は2)のやり方に移行するはずの日本が、なぜ実施しないのかというと、日本は1980
年代の金融緩和+財政拡大時期に、産業政策で省人化投資を積極的に進めることでインフレを
押さえきってしまったから。いまだに産業政策が有効だと信じて、構造改革を主張する馬鹿が
横行している。産業政策でデフレを止めるには、生産性の悪化による供給量の縮小が必要だと
言うのに。そして、生産性の悪化ができない分(普通はできないが)は、失業者となる。
21金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:47
マクロの恒等式から

S-I=G-T+(Ex-Im)
(S:貯蓄、I:投資、G:政府支出、T:税収、Ex:輸出、Im:輸入)

という関係式が導き出される。つまり、貯蓄−投資ギャップは、
政府財政赤字と貿易黒字で埋められるという事。

逆転してみよう。

T-G=I-S+(Ex-Im)
つまり、左辺を正にする(プライマリーバランス)には、投資を
増やすか輸出を増やすという事になる。

なお、支出を削ったり、税率を上げても、貯蓄−投資バランス
が変わらなければ、国民所得の減少により財政赤字の金額は
減らない。むしろ、赤字が増える。1年前の2chで「小泉の30兆
の公約は実現可能性がない」という予想を多くの人が主張して
いたが、これが根拠。そして、実際にその通りになった。
22金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:47
つまらない議論を永遠と蒸し返すことこそ、経済学の恥
23金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:48
日銀にもう一回議論の再開させてみてはどうだろうか
24金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:48
【デフレギャップと一般会計税収の関係】
     名目GDP 一般会計税収 比率  推計デフレギャップ(単位:億円)
1985/4-3.  330,969  38,200  11.5%   2,209
1986/4-3.  345,852  41,877  12.1%   2,659
1987/4-3.  362,604  46,798  12.9%   2,792
1988/4-3.  388,661  50,827  13.1%   1,273
1989/4-3.  417,507  54,922  13.2%    445
1990/4-3.  451,473  60,106  13.3%     0
1991/4-3.  474,993  59,820  12.6%     0
1992/4-3.  483,607  54,445  11.3%    483
1993/4-3.  487,891  54,126  11.1%   2,426
1994/4-3.  491,640  51,030  10.4%   3,917
1995/4-3.  504,038  51,931  10.3%   5,553
1996/4-3.  516,729  52,060  10.1%   6,778
1997/4-3.  521,153  53,942  10.4%   7,311
1998/4-3.  514,418  49,432   9.6%  11,412
1999/4-3.  510,687  47,235   9.2%  13,624
2000/4-3.  515,424  50,713   9.8%  14,018
2001/4-3.  502,768  47,848   9.5%  16,511
25金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:48
日本の自然失業率は、バブル期の人手不足の頃の失業率から概ね2%強と推定
されます。一方、ただいまの失業率は完全失業率で5.5%くらいですが、1992
年のデータを下に就労者人口に対する就労率を一定として実質的な失業率を
推計すると2002年で10%強になります。

よって、おおよそ8%の人が、本来働けるのに働いていません。

この人たちが職場を得て、働いたときに実現される実質GDPが潜在GDPで、
その成長率を潜在成長率と呼びます。潜在成長率は、マクロ的な生産性の
向上率を表しています。

2002年の実質GDPは541兆です。すごーく大雑把な計算で、失業者1人あた
りの生産量が現雇用者の平均と一緒だとすると、541兆÷90%×98%で589兆円
が潜在GDPという事になります。つまり、デフレギャップは48兆円と推計されます。

なお、規制緩和などの手法で生産性を向上させても、失業者の増大で需要が
増えてこないため、潜在GDPだけが増えて、需給ギャップが広がるだけとも
言えます。
26金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:48
27金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:49
108000のレスがあるのだからよほどの効果があるのだろうと小一時間
28金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:49
跳んだじゃねーな
都合が悪いとすぐ挿げ替えて誤魔化す香具師じゃったわ
29金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:49
>>12
これまでの議論では、アンチ無職ぷーが、職を持っている人の足を
引っ張るために、リストラ構造改革をプッシュし、無職状態での物価高
を恐れて、リフレ政策に反対しているという構図は明らかかと。
30金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:50
日銀職員にお中元おくっておく方がまだしも効果があろう
31金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:51
基地外がまだ暴れているようだが、もう隔離されているんだけどね
32金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:52
2001年度資金循環表より http://www.boj.or.jp/stat/exp/faqsj.htm#1-08

国内非金融資産 2576兆

国内非金融負債 2067兆(うち国・地方自治体 757兆)
内訳    借入 1009兆(うち国・地方自治体 186)
       証券 1058兆(うち国債・地方債 545兆)

株式        279兆
対外純資産    176兆

要は、株式による資金調達と、対外純資産を考慮すると
日本は、明らかに国内資産>国内負債って事だ。
33金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:52
      M2+CD   ベースマネー 通貨乗数
1986.12   3,399,629  300,411  11.32
1987.12   3,788,981  331,571  11.43
1988.12   4,183,586  361,981  11.56
1989.12   4,627,790  407,692  11.35
1990.12   5,022,086  434,790  11.55
1991.12   5,122,051  422,588  12.12
1992.12   5,099,669  428,679  11.90
1993.12   5,168,899  444,684  11.62
1994.12   5,319,064  462,391  11.50
1995.12   5,487,916  490,471  11.19
1996.12   5,646,899  526,309  10.73
1997.12   5,860,293  578,436  10.13
1998.12   6,115,999  601,386  10.17
1999.12   6,277,589  686,808  9.14
2000.12   6,401,757  679,588  9.42
2001.12   6,617,499  794,424  8.33 ← 2001年4月小泉内閣成立
2002.12   6,760,601  949,444  7.12   以後、物凄い勢いでクレジットクランチ加速
2003.01   6,759,333  953,668  7.09
2003.02   6,718,528  930,274  7.22
2003.03   6,745,297  966,459  6.98
2003.04   6,803,869 1,015,445  6.70 ← 本当にいいのか?
34金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:53
>30 総務省の間違いだろ
35金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:53
有効求人倍率
1989 1.39
1990 1.51
1991 1.41
1992 1.02
1993 0.70
1994 0.66
1995 0.63
1996 0.74
1997 0.71
1998 0.49
1999 0.49
2000 0.64
2001 0.55
36金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/04 15:53
    名目賃金 賃金上昇率 物価上昇率 完全失業率
1980    263    9.7%    7.4%    2.0%
1985    317    4.1%    2.6%    2.6%
1990    370    3.3%    1.5%    2.1%
1995    409    2.1%    1.2%    3.2%
1999    396    -0.8%    0.5%    4.7%
2000    398    0.5%    -0.6%    4.7%
2001    397    -0.3%    -1.0%    5.0%

※1980-1995の賃金上昇率・物価上昇率は5年平均
※1999の賃金上昇率・物価上昇率は4年平均

『産業別常用労働者1人平均月間現金給与総額 総額』
http://www.stat.go.jp/data/nenkan/zuhyou/y0326a00.xls
『就業状態別15歳以上人口』
http://www.stat.go.jp/data/nenkan/zuhyou/y0301000.xls
『CPI長期時系列データ  総合指数(全国・東京都区部) -月別指数- 昭和45年〜 』
http://www.stat.go.jp/data/cpi/200107/zuhyou/a001hh.xls

インフレ時は、実質賃金が上昇している事からもわかるように、労働生産性が向上
していた。デフレになってからは物価と同一速度で賃金が下落しているように、
労働生産性の上昇はない。デフレ下のリストラ努力は、設備廃棄・縮小以外の
何者でもなく、生産性の向上は起きないのである。

ま、端的に言ってデフレじゃ給料が増えないんだよなぁ・・・