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金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:
【朝日新聞開戦社説昭和十六年十二月九日】
尾崎秀実の改造昭和十六年十一月号「大戦を最後まで戦い抜くために」
と全く変わらない朝日の社説
帝国の対米英宣戦
宣戦の大詔ここに渙発され、一億国民の向うところは厳として定ま
ったのである。わが陸海の精鋭はすでに勇躍して起ち、太平洋は一瞬
にして相貌を変えたのである。
帝国は、日米和協の道を探求すべく、最後まで条理を尽して米国の
反省を求めたにも拘らず、米国は常に謬れる原則論を堅守して、わが
公正なる主張に耳をそむけ、却て、わが陸海軍の支那よりの全面的撤
兵、南京政府の否認、日独伊三国条約の破棄というが如き、全く現実
に適用し得べくもない諸条項を強要するのみならず、英、蘭、重慶等
一連の衛星国家を駆って、対日包囲攻勢の戦備を強化し、かくてわが
平和達成への願望は、遂に水泡に帰したのである。すなわち、帝国不
動の国策たる支那事変の完遂と東亜共栄圏確立の大業は、もはや米国
を主軸とする一連の反日敵性勢力を、東亜の全域から駆逐するにあら
ざれば、到底その達成を望み得ざる最後の段階に到達し、東条首相の
言の如く『もし帝国にして彼等の強要に屈従せんか、帝国の権威を失
墜し、支那事変の完遂を期し得ざるのみならず、遂には帝国の存立を
も危殆に陥らしむる結果となる』が如き重大なる事態に到達したので
ある。
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金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/05 13:59
事ここに到って、帝国の自存を全うするため、ここに決然として起た
ざるを得ず、一億を打って一丸とした総力を挙げて勝利のための戦い
を戦い抜かねばならないのである。
いま宣戦の大詔を拝し、恐懼感激に堪えざるとともに、肅然として
満身の血のふるえるを禁じ得ないのである。一億同胞、戦線に立つも
のも、銃後を守るものも、一身一命を捧げて決死報国の大義に殉じ、
もって宸襟を安んじ奉るとともに、光輝ある歴史の前に恥じることな
きを期せねばならないのである。
敵は豊富なる物資を擁し、しかも依って立つところの理念は不逞な
る世界制覇の恣意である。従って、これを撃砕して帝国の自存を確立
し、東亜の新秩序を建設するためには、戦争は如何に長期に亙ろうと
も、国民はあらゆる困苦に堪えてこの「天の試煉」を突破し、ここに
揺ぐところなき東亜恒久の礎石を打ち樹てねばならぬのである。
宣戦とともに、早くも刻々として捷報を聞く。まことに快心の極み
である。御稜威のもと、尽忠報国の鉄の信念をもって戦うとき、天佑
は常に皇国を守るのである。
いまや皇国の隆替を決するの秋、一億国民が一切を国家の難に捧ぐべ
き日は来たのである。