インタゲは日本を滅ぼす

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1名無しさん@1周年
インタゲは日本を滅ぼす

イラク攻撃は世界を滅ぼす
2金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/19 23:12
2ちゃんは,貧乏人が「インタゲ、インタゲ」ってうるさいんだよね
1の妄想で終了しました。
4金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/19 23:13
アンチには貧乏人が多そうだね
5金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/19 23:14
アンチって人間の屑だな
6金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/19 23:22
ウンチって人間のクソだな
7金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/19 23:25
ヨーゴは特にクソだな
8金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/19 23:27
アンチって本当にバカだな
9金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/19 23:30
ここは
      ア ン チ イ ン タ ゲ
            対
      ウ ン チ イ ン タ ゲ

の戦いなのか?
10金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/19 23:33
このスレ、クソスレだな
11名無しさん@1周年:03/02/20 16:14
>>2
ある意味その指摘は正しい
昔「バブルの紳士」と言われた、BMやベンツを今だ乗り回してる債務超過の連中が
“インタゲ、インタゲ”と叫んでいる
12金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/20 16:23
>>1には一理ある!!!!!!
>>11>>12
おまえらか、この板のクソは(w
14名無しさん@1周年:03/02/21 01:36
BM乗り回してる債務超過野郎が反インタゲを糞だと叫んでいます

インタゲ論者はキリストやモハメッドになった気でいますが
世間はそんなに甘くはない
15金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/21 01:43
                 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 | 中原 が
     ,__     |    日銀総裁になりますように
    /  ./\    \_____
  /  ./( ・ ).\       o〇       ヾ!;;;::iii|//"
/_____/ .(´ー`) ,\   ∧∧         |;;;;::iii|/゙
 ̄|| || || ||. |っ¢..|| ̄   (,,  ) ナムナム   |;;;;::iii|
  || || || ||./,,, |ゝ iii~   ⊂  ヾwwwjjrjww!;;;;::iii|jwjjrjww〃
  | ̄ ̄ ̄|~~凸( ̄)凸 .(  ,,)〜 wjwjjrj从jwwjwjjrj从jr
16金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/21 08:05
                 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 | 福井 が
     ,__     |    日銀総裁になりますように
    /  ./\    \_____
  /  ./( ・ ).\       o〇       ヾ!;;;::iii|//"
/_____/ .(´ー`) ,\   ∧∧         |;;;;::iii|/゙
 ̄|| || || ||. |っ¢..|| ̄   (,,  ) ナムナム   |;;;;::iii|
  || || || ||./,,, |ゝ iii~   ⊂  ヾwwwjjrjww!;;;;::iii|jwjjrjww〃
  | ̄ ̄ ̄|~~凸( ̄)凸 .(  ,,)〜 wjwjjrj从jwwjwjjrj从jr
>>6
ワロタw
18金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/21 16:53
揚げ
19金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/21 16:59
インタゲとイラク攻撃で世界好況へ

これ定説だろ
20金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/21 17:10
>>19
ミイラになって生き返ります
ただいま、物価上昇率0でも景気が維持できるのか、壮大な実験を展開中(by 日銀)
22金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/21 22:40
>>1
激しく同意!
23金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/21 22:56
インフレターゲットをやることによって起こる最悪のシナリオ

・国債の大暴落
・長期金利急上昇でローン破産続出
・ハイパーインフレ
・円の紙屑化
・給料上がらず

最良のシナリオ

・革命か軍事クーデター
24金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/22 12:09
インフレ率に給与上昇率が追いつかず、特定者にとって、これはかなり(゚д゚)ウマー!
25名無しさん@1周年:03/02/23 01:35
>>19
アメリカはベトナムの徹を踏むよ

闘争好きのサルを大統領にしたからだ・・・
26金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 01:50
インタゲって土建屋が言ってるだけだろ(藁

2chって低学歴の土建や多そうだしな。
27金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 01:54
やっぱインタゲで国債暴落するの?

日本破綻だね。浅井隆の預言があたるのか。
28金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 02:40
>>27
日本政府の財政破綻は時間の問題。
国債暴落も時間の問題。
インタゲの実施は本質的な問題ではないだろう。
29金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 03:09
どなたか私の本を買って下さい。貧乏なんです。
よろしくおながいします。
http://bsearch.rakuten.co.jp/Btitles?KEY=%B5%CE%C2%E7%C2%A2&rbx=1-1
30金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 03:24
> やっぱインタゲで国債暴落するの?

 暴落かどうか知らんが、この先物価が上がると予想されれば、長期
金利が上がるから、国債の値段は下がるよ。

 ただ、インタゲ=ハイパー・インフレという発想はあまりにも短絡
的だろう。物価は上げるのは大変だが、引き締めるのはそれと比べれ
ば簡単だ。金融政策は、たとえていえば、ヒモのようなもので、押せ
ないが、引くことはできる。名目金利をゼロ以下にすることは事実上
ムリだが、名目金利に上限はないから金融引締めはいくらでもでき
る。
31金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 03:28
ちみなに、「いくら金融を緩和しても物価は上がらない」という議論
もあるが、少し考えてみればこの話はおかしい。なぜなら、もし、本
当にそうなら、日銀は好きなだけお金をバラ撒くことでいくらでも資
産を買うことができるはずだ。

コロンビア・ピクチャーズやロックフェラー・センターといったケチ
なものじゃなく、マイクロソフトやインテルを丸ごと買収なんてこと
もできることになる。そんなことはあり得ない。お金をばら撒き続け
れば、お金の価値はやがて下がる。つまり、インフレになる。
32しずか:03/02/23 03:41
>>31

いくら金融を緩和しても物価は上がらないということはないと
思う。ただし、物価が上がっても景気が良くならないという可
能性はある。
33金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 03:54
長期的にみれば、潜在成長力を上回ったマネー・サプライの増加は
それに見合うだけの物価上昇を引き起こしている。これは経験則と
して事実だ。

では、今の日本の潜在成長力はどの程度なのかだ。これを見るには、
例えば、オークン法則(オークンの傾向線)をみればいい。大体、
実質成長率が4%を境として、それ以下なら失業率が上昇し、それ
以上なら失業率が低下している。ということは、日本の潜在成長率
はおそらく4%近くはあるはずだ。
34金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 03:57
それだけのGDPギャップがあれば、物価の上昇は生産の増加をとも
なうはずだ。貨幣の中立性は長期的には成り立つが、短期的には成り
立たないからね。日銀の連中は、都合のいいところだけ貨幣の中立性
だとかフィッシャー方程式だとか持ち出すが、ああいうインチキは
いかんと思うぞ。理屈にもならない理屈をこねてまで今の政策を正当
化するのは、見苦しい限りだ。
35金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 05:16
「需要がないからいくら金融緩和しても物価は上がらない」といいつつ、
「金融緩和はハイパー・インフレを招く」というヤツら(日銀の連中)
は、アタマがおかしいんじゃないのか。こういう矛盾した話を繰り返さ
れると、信用しろといわれても到底信用できなくなる。結局、何もやら
ない、やりたくないんだろう。そういうところだけ独立性を発揮するん
だね(w
36金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 05:38
インタゲはデフレを解消するために有効な手段の一つ
実行したからといって現在の通貨の供給量から見ても極端な
インフレになるわけがない。
37金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 05:51
>36
ところがそれが分からんヤツが多いんだよね。曰く「インフレはいか
ん!」「インフレは庶民の敵だ」と。じゃあ、デフレは庶民の味方
なのかと問いたいね。

テレビあたりでは、個別企業の値下げと一国全体のデフレとを区別し
ていないし。マスコミ関係者は少しは経済学の勉強しろよ!いい加減、
腹が立つんだよね、あの手のアホなコメント聞くと。
インフレターゲット導入

インフレになる→消費者 インフレになる前に消費しよう。→消費増
インフレになる→企業 インフレになるなら借りて投資しよう→投資増
インフレになる→企業 今ある負債が実質的に減少。→企業業績回復
企業業績回復→賃金アップ→消費増

Y(GDP)=C(消費)+I(投資)
景気回復!!!!!!!!!!
39金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 06:20
>38
話はそこまで単純じゃないけどね。マネー・サプライを増やして、金利
に低下圧力が働けば、日本から外国へと資金が流出していくから、円安
になり、輸出が増えて輸入が減る結果として、所得が増える。

こういうと、「失業の輸出だ」と批判する人が必ず出てくるが、経常収
支の赤字が拡大したからといって失業率が高まるという関係は必ずしも
観察されないというのが事実だ。「失業の輸出」を気にして金融緩和を
ためらう理由はない。
40金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 07:11
インフレになる→消費者 インフレになるのか→貯蓄増(今買いたいものは買う。
だけどね、給料がたいして上がらず、物価だけが上がる可能性もあるので、貯蓄するか)

インフレになる→企業 インフレになるなら借りて賃金の安い中国へ投資しよう
→中国の投資増

インフレになる→企業 今ある負債が実質的に減少。→企業業績回復
企業業績回復→賃金アップ→消費増(これはあるけど、全体の従業員
が、中国移転で、リストラされていて、効果はあまり出ない。)

ってこともある。。。
41金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 07:26
>>40
インフレになるんだから、貯蓄してたら目減りしちゃうよ!
やっぱり消費するよ。
42金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 07:31
>>40
失業しているのは、全体の5.5%なんだから、残りの94.5%の
賃金がアップすれば、かなり効果はあると思われる。
43金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 07:34
>>40
インフレになると円安になるから、ドルベースで見た日本人の賃金
は安くなる。相対的に中国の賃金は高くなる。
44金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 08:06
>>42
失業率のカラクリを知らな過ぎ。
実質はもっと多いよ。
求職活動していない人はカウントされないんだから。
45金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 08:13
>>44
実質はもっと多いってことはわかってるよ。
言いたいのは、失業している人より失業していない人のほうが多いん
だから、賃金がアップすれば消費増の効果があるってことだよ。
46金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 08:21
>>45
しかし賃金は下がってるという罠
47おはようございます。:03/02/23 08:23
みなさん!徹夜ごくろうさま。
48金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 08:26
>>46
だから、インフレターゲットを導入してこの好循環を作り出すんだよ。

インフレターゲット導入

インフレになる→消費者 インフレになる前に消費しよう。→消費増
インフレになる→企業 インフレになるなら借りて投資しよう→投資増
インフレになる→企業 今ある負債が実質的に減少。→企業業績回復
企業業績回復→賃金アップ→消費増

Y(GDP)=C(消費)+I(投資)
景気回復!!!!!!!!!!
49金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 08:27
>>45
賃金を上げるよりも雇用を増やす方が先なんじゃないのか?
職が無い人が多ければいくら賃金が上がっても
「明日は我が身」と消費を控えて貯金しちゃうだろうし。
それに失業率が低下してから、はじめて賃金も上がると思うしな。
50金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 08:30
国債に集中している資金を他(土地・株など)に移動させるから
国債価格が下がらなければ意味がないだろう。
51金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 08:31
>>49
企業業績が回復すれば、雇用も増える。

企業業績回復→雇用増・賃金アップ→消費増→企業業績回復
52金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 08:36
>>50
日銀は国債の他に、土地、株、社債、外債なども買うべし。
色々な資産を購入することは、日銀のバランスシート上も好ましい。
53金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 08:47
>>52
あまり買い過ぎるとマーケットがなくなってしまうぞ。
54金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 08:52
>>53
バブルの頃にマーケットが無くなった
なんて事があったか?
55 :03/02/23 08:59
>>54
バブルの事は忘れなさい 
こんな奴が日本に多いからこの有様なんだよ
56金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 09:05
>>55
なんかとんちんかんな事を言ってるな。
バブルの頃でさえ
「マーケットが無くなった」
なんて事は無かっただろうと言っている。
バブルマンセーと言っている訳じゃない。
もう少し良く読んでくれ。
57金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 09:07
>>56
売ったり買ったりするからマーケットが成立するんだよ。
日銀が買いしか行わないで買い占めればマーケットとは言わないだろ。
58金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 09:08
>>57
買い占めが横行したバブル期でも
マーケットは存在しただろうが。はぁ
59金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 09:10
>>58
相手は日銀だぞ。
その気になれば全部買えるんだよ。
60金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 09:12
>>59
マジで頭痛いのか?お前は
なんで全部買う必要があるんだよ。
それに今までのレスで全部買うなんて
どこに書いてある?
買い占め=全部買いあげる  か?

デムパも程々にな。フーーーーー
61金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 09:21
>>60
CPIが上がるまで買い続けるんだろ。
中途半端な介入はヘッジファンドの標的にされるよ。
年金資金のPKOのようにね。
62金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 09:25
>>61

だから、全部買い占めるという結論になるのか・・・

もういいよ。

なんか、人がいない時間はダメだな。
63金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 09:42
>>61
全部買い占めなくても、人々にインフレ予想(期待)を抱かせることが
できればいいんだよ。
狼少年と同じでインフレが来ると信じ込ませることができたら、インフレターゲット
は成功。
「狼が来るぞ!!!」→「インフレが来るぞ!!!」
64金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 09:43
インタゲで期待される効果は、徳政令効果、賃下げ効果

これらは日本を再生させる方向の効果を持つ。
国民的合意があればやってもいいかも。
65金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 09:43
>>63
バブル期でもインフレにはならなかったんだろ。
66金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 09:44
63のようにインフレが来ると信じ込ませることができれば、次の好循環が生まれます。

インフレターゲット導入

インフレになる→消費者 インフレになる前に消費しよう。→消費増
インフレになる→企業 インフレになるなら借りて投資しよう→投資増
インフレになる→企業 今ある負債が実質的に減少。→企業業績回復
企業業績回復→賃金アップ→消費増

Y(GDP)=C(消費)+I(投資)
景気回復!!!!!!!!!!
67金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 09:46
もちろんインフレターゲットを宣言するだけでは不十分なので、オペレーション
も必要です。
68金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 09:48
円の信認が揺らぐまでやればインフレ傾向になるよ。
そこまではいくらばら撒いてもそうは簡単にインフレにはならんだろう。
69金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 09:49
>>65
バブル期には、余ったお金が株や資産に向かったので、資産インフレ
になりました。
資産インフレになれば、不良債権問題は解決します。
70既出こぴぺ:03/02/23 09:50
ロバート・ルーカス
 日銀が間違えているのは、金利水準に焦点を当てすぎていることだ。日銀は「金
利水準は非常に低く、やるべきことはやり尽くした。従って我々に過ちはない」と
主張する。だが、それは違う。通貨の伸びに着目すべきで、さらに金融緩和余地は
ある。国債だけでなく、極端な話をすれば、ドルでもポテトでも銃でも買ったらい
いということになる。それはあり得ないが、貨幣をモノと交換すればそれだけ流通
する。日本の金融政策が、引き締め気味か緩和気味かは、物価上昇率を見て判断す
べきだ。日本のデフレはいろいろな要因が重なっているが、重要なのは金融政策だ
71金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 09:52
>>69
柳の下のドジョウか・・・
72金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 09:52
まずこれだけ金融緩和してもインフレにならないことの原因を指摘してからだね。
インタゲやるなら。
73金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 09:55
たぶん、間抜けで小ズルイコカーイ議員も沢山居るんだろ、塩漬株ホルダー。
中原担ぎ出そうとしてしてる連中の中には。
74金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 09:56
バブル期には、マネーサプライは10%以上増加していた。
現在は、3%前後である。
巷間、言われているマネーサプライの適切な増加率は6〜7%である。
だから、マネーサプライが6〜7%になるまで、非伝統的な手段も含め
てオペレーションを行うべきである。
75金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 09:57
株主に配当もできないのに政治献金して、
インタゲやってくれって頼んでるゼネコンも居そうだな。
76金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 09:59
ETFの2003年度一月時点の純資産総額は2兆1300億円
日銀の買いオペ一ヶ月1兆2千億円
政府の国債発行は一ヶ月3兆円
77金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:05
>>72
不良債権があるので、ベースマネーを増やしても、日銀当座預金に
お金が積みあがるだけで、その先にお金がながれていかなことが、
インフレにならない原因のひとつです。

ただ、ベースマネーとマネーサプライの増加率には、弱まっている
とはいえ、相関関係がありますので、日銀が本気になれば、マネー
サプライの増加率を適切な6〜7%にもって行くことは可能なはずです。
78金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :03/02/23 10:07
一昨年末から、突然、日銀は量的緩和を始め、景気は回復した。(円安、株高
を伴った)。ところが、4、5月頃から量的緩和の量を絞り始め景気は悪化し、
デフレも悪化した。(円高、株安にもなった)。加藤寛、野口旭。
79金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:09
東証1部時価総額248兆円だからその気になれば日銀は全部買えるな。


80金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:15
>>77
ジジババに資産が集中して銀行にしか預けないならだろ。
81金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:17

日銀が買ってくれるとわかれば、バンバン株式発行するぜ。
どんだけ発行しても下がらないからな。

     これからは株の発行ビジネスだ。
82金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:19
>>81
国債から株に資金が急激に移動すれば国債は暴落するから
バランスよく買っていく必要があるんじゃないか。
83金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:22
>>77
後半が急に希望的観測に...
84金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:23
>>77
その理屈だと、
マネーサプライを増やすには不良債券処理をすればいいという結論になるな。
85金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:29
>>80
不良債権がなければ、たとえお金が銀行にしか預けられなくても、お金
はその先の企業に流れていきます。

あとは、流動性の罠に陥っていて、みんな消費も投資もせずに現金で持
っていたいと思ってしまっているからです。
86金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:35
まあ、おれは、個人的には、
単純な流動性の罠じゃなくて、一言でいって将来不安に対する構えだと思うが。
87金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:38
>>84
現在、日本の不況の原因は、バブル崩壊で1000兆円以上の資産が
吹き飛び、バランスシートがおかしくなっていることも原因のひとつ
です。
インフレターゲットも不良債権処理も税制改革も富の移転を行うという
点では同じであり、相反するものではありません。
だから、これらの政策をパッケージで断行する必要があります。
88金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:42
>>86
将来不安があっても、インフレになると思えば、消費せざるをえないでしょう。

インフレターゲット導入

インフレになる→消費者 インフレになる前に消費しよう。→消費増
インフレになる→企業 インフレになるなら借りて投資しよう→投資増
インフレになる→企業 今ある負債が実質的に減少。→企業業績回復
企業業績回復→賃金アップ→消費増

Y(GDP)=C(消費)+I(投資)
景気回復!!!!!!!!!!
89金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:44
>>84
そうなんだけど、無理やり不良債権を処理しようとすると、デフレ圧力
が強まるので、手法には気を付けなければならない。
90金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:44
>>88
ジジババは清貧思想だからよけいにつつましい生活をおくるよ。
91金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:47
>>90
相続税、贈与税を廃止して、若い世代にお金が流れるようにすればいい。
相続税、贈与税を廃止すれば、海外のお金持ちが日本にやってくるようになる。
92金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:48
>>88
>将来不安があっても、インフレになると思えば、消費せざるをえないでしょう。

西風の論理と思われ
93金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:49
>>92
だって、預金していると目減りしちゃうんだよ。
94金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:51
>>89
その理屈だと、
マネーサプライを増やすには不良債券処理を気を付けてすればいいという結論になるな。
95金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:52
目減りするぐらいだったら使っちゃえって自暴自棄。
96金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:52
>>90
所得税も一律10%でいい。
海外から人とお金が集まれば、消費と投資が増えて、減税しても歳入
は増える。
減税と同時に歳出カットも行い、小さな政府を目指す。
97金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:52
>>93
だったら減らない外貨とかにするだろ。
98金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:53
小さな政府より、マジメな政府がいいな
99金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:54
お前等もっとジジババと会話しろよ。
将来の年金もあやうい寝たきりになったらどうしよう。
仕事しようにも何処もやとってくれない。
何時まで生きるか判らない。
預金は1〜2千万円しかない。
完全な守りの体制なんだよ。
馬鹿みたいに消費しようなんて馬鹿はいないよ。
年を取れば取るほど金しか頼るものしかないんだよ。
100金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:54
>>95
心配するな、普通のジジババは自暴自棄にはならない。
分かってるのは93が年寄りになったらそうなること。

ならなかったら大爆笑だが...
101金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:57
>>97
外貨預金が増えれば、円安になる。
円安になる→インフレになる
円安になる→輸出企業の業績回復
円安になる→ドルベース見た「日本の賃金の低下、他国の賃金の上昇」
102金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:57
>>99
おまけに年金はあてにならない、破綻しそうで将来減額されてもおかしくない。
思い出すのは五十数年前...
103金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 10:59
ヘッジファンドと介入があるから、個人の預金が
外貨に流れたぐらいじゃ、一時的な円安にしかならないよ。
104金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:00
>>101
ジジババには外貨なんて発想も田舎に投資する環境もないんだよ。
農協とか郵便局や国債しかないんだよ。
105金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:01
>>99
だから、小さな政府というビジョンを示し、将来負担がこれ以上増えないことを
宣言し、減税により人とお金を海外から流入させるんだよ。
106金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:03
>>104
101は97に対する答えだ。よく読みなさい。
107金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:04
>>101
国内は預貯金が外貨に逃げ出すようなインフレなんだが...。

たぶんその物価上昇率は円安率と同程度。
実質収入不変=インフレ分値上げした円建価格ではドル建価格は変化無し。
輸出に有利にはならない。
108金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:05
>>106
103 は 101 の妄想に対する答えだから、よく読みなさい
109金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:06
>>107
輸出は、ドル建てのほうが多いでしょ?
110金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:07
>>105
小さな政府ということは老人への補助もあまりしないってことだが。
111金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:07
ジジババは戦後の預金封鎖もドル最強も経験してるよ。
その意味では、預貯金の保全については、
戦後が終わった時代に生まれた人間よりずっと認識は高いと思われ。
112金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:08
個人金融資産はジジババが大半だろ。
しかも資産の95%を円で持ってるんだよ。
外貨なんかにいかないよ。
113金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:09
>>108
日本の個人金融資産は1400兆円あるんだから、その5%の70兆円
が動いただけでも、すごい円安圧力だよ。
114金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:10
>>109
分かってないな、ドル建価格不変で円代金の受取りが増えても、
国内物価上昇率と円安率が同じなら実質受取り額は不変といってるんだ。
名目は増えるけどな。インフレで相殺されるってこと。

今日一日じっくり考えれ、バカでなければ理解できる。
115金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:11
>>113
動いているときだけはね。預金なら動きは1度だけでしょ。
その金を元手に外為差益でもうけようとするとすごい圧力だけど。
116金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:11
>>111
あの当時、預金封鎖を経験しようが対策を学んだわけではないから関係ない。
まあ、デフレで金がつみあがっている状態で預金封鎖する馬鹿もいないだろうが
117金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:11
>>110
そのかわり、若い世代の将来の負担増は避けられる。

>>112
相続税、贈与税を全廃して、若い世代にお金を移転させるんだよ。
118金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:12
おまいら円安をアメが許すはずないだろ。
それにジジババは物価の安い外国に送れば
カタがつく。
119金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:14
>>117
金持っているやつが使わない限り経済は回らない。
第一若い世代は負担が大きかろうと支出はある程度はするから負担を軽くさせる意味はない。
120金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:14
>>118
ジジババは住みなれた地元にしがみつくんだよ。
外国なんかとんでもない!
121金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:15
>>118
為替相場と金融政策は表裏一体だから、金融緩和すれば、結果として
円安になるんだよ。結果としての円安だったら、アメリカも文句言え
ないだろ。
122金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:17
>>121
こんだけ金利が低くても円高なんすけど。
123金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:17
いよいよ老人狩りの時代です。
やはり昔と違って最近の老人が若い奴等に偉そうに説教できないのは
金溜め込んで後ろ暗いからか。。
124金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:17
>>117
99→105→110→117
ぜんぜん議論がつながっていない。
老人の話なのに若い世代の将来の話に変わっている
125金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:18
>>120
そこは堪えてもらうしかない。
暮らしていけないよりは・・・
ということでな。
受け入れ国も円を落としてくれる上客は
諸手をあげて歓迎してくれるよ。

>>121
それなら既にもっと円安になっていなければ
おかしい罠。
文句を言う言わないではなく、アメは認めない。
円高になるように色々やるに決まっているだろ。
126金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:18

       老いては子に従え

の社会にすべきでしょう
127 :03/02/23 11:19
国債って満期まで持ってれば額面は保障されてるんだろ。
物価が上がるから、相対的にみれば価値は数%ほどは下がることになるがそれで
株安、デフレを乗り越えられるならそっちのほうがいいよ。
128金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:20
>>123
誰も言うことを聞いてくれないからでしょ。
老人を敬うという気持ちがほとんど無くなったことの表れだろ。
129金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:20
>>127
意味わからん
130金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:21
>>124
老人の現状と若い世代の負担は表裏一体でしょ。
小さな政府で若い世代の負担を減らし、相続税と贈与税の全廃でお金
を若い世代に移転させ、同時に海外から人と金を流入させるんだよ。
131 :03/02/23 11:23
>>129
いや、国債暴落って話についてだよ。額面保障されてる国債が
なんで暴落するの?
132金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:23
>>130
ただでさえ仕事がないのにこれ以上外国から人を入れてどうするつもりだ?
外国がどれほど人種問題でコストを払ってるのか判ってるのか。
それとも在日かよ。
133金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:25
>>128
だから年寄りから学ぶ事なんて今の時代何もないんだよ。
知識を集めるならインターネットの方が優れてるし。
文化的なものも欧米に比べて日本はダサイしウザイ。
134金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:25
>>130
相続税と贈与税を全敗したらどうなるか分かるか?
貧富の差が拡大し、決してひっくり返せない社会になる。
まあ、今もひっくり返すのは非常に難しいけど。
構造改革wに逆行するよな。
それに金しか頼るものがない老人が簡単に子供に
金を譲ると思うか?
135金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:25
>>130
その論理なら
今、老人に対する補助を減らせば、若いやつらも自分が老人になったとき同じ仕打ちをされると考えることになる。
今の老人と同じように溜め込むしかなくなるわけだ。
やはり論理が破綻している

また、企業も政府も家計もかね使わんで積みあがっているのに海外からさらに資金呼んでどうするの?

136金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:25
>>131
額面保証は10年間持ち続けた場合のみだよ。
途中解約したら保証はない。
137金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:25
>>129 >>131
最後まで持っていれば、額面は保障される。
ただし、途中で売ろうとするとその時の価格により、得する場合と
損する場合がある。
138金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:26
>>129 >>131
最後まで持っていれば、額面は保障される。
ただし、途中で売ろうとするとその時の価格により、得する場合と
損する場合がある。 
139金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:28
>>134
世界の趨勢は減税競争なんだよ。そうしないと競争に勝てないから。

>それに金しか頼るものがない老人が簡単に子供に
>金を譲ると思うか?

死ねば、政府に行かずに、若い世代に行きます。
140金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:30
若い世代って、70とか80で死んだジジイの遺産相続するやつらって何歳だよ
141金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:31
>>139
今、譲らなきゃ政策として意味があるまい。
老人が死ぬまで景気回復をさせないつもりか?
おまけに老人は時間がたつとかつて若かった人間から補充されるんだが
142金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:31
>>136
個人向け国債は額面保証してます。
143金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:32
>>140
すぐジジイになるやつらです
144127:03/02/23 11:32
もちろん、最後まで持ち続けることを前提に話してるよ。
まさか全財産を国債につぎ込むバカがいるはずないし、
国債の「価値」が事実上、下がったとしてもそれで景気が良くなれば
その方がいいじゃん。このままだと国債の価値はあがっても
株安デフレはどうしようもなく続くわけだろ?国債暴落ってのは
騒ぐほど怖い話じゃないと思うんだが
145金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:32
>>134
日本の貧富の差なんてたいしたことないよ。
そんなこと、外国人に言ったら笑われるぞ。
外国人が日本の社長の家を見て、運転手の家と思うくらいばんだから。
146金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:32
>>139
何の競争してるんだ?
基地外沙汰だな
147金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:33
>>142
つーか、国債=額面保証じゃねーの?
148金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:33
思うくらいばんだから。→思うくらいなんだから。
149金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:34
>>131
たとえば・・・ 凄く噛み砕いて言うぞ。
金利0%で10年後に100万円償還される国債があるとする。
この国債の値段は今買っても100万円だ。
それからしばらくして市場の金利が10%に上がったとする。
そうすると銀行に38.6万円預けておけば10年後には
100万円になって返ってくるので、10年後の償還額が
100万円の国債も100万円では誰も買わなくなる。
現行預金よりも不便なだけ金利も多少は有利でないと
誰も買わないので、38万以下になるだろう。

税金も考えていないし、色々端折っているけど
こんな感じ。分かった?
150金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:34
>>145
自分より不幸な状況を見て満足してもしょうがない。

151ジジババ:03/02/23 11:36
あんたら人様の財産に対してあれこれすき放題いうけんど、
なんでわし等があんたらの為に金使わなきゃならんかの。
私的所有権絶対の原則も知らんのか。
わしがわしの金を溜め込もうとわしの勝手ぢゃ!
152金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:38
>>145
だから、江戸時代みたいにしたいのか?と言っている。
153金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:38
>>151
年金制度廃止しよう
154金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:38
>>144
国債の景気への影響はそれを発行した政府が使う気があるかって問題だから
各個人が国債を買うかどうかが直接景気に響くわけではない。

事実、今国債は結構買ってもらえる状況だが政府はそれを利用とはしない
155金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:40
>>151
私的所有権は絶対ではありませんし
持っている資産が世の中の変動で減価しようと私的所有権の侵害にはなりません
156金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:42
>>151
あんたに使えと言っているわけではない。
ただ、金を貯め込んでいる老人達の金を
消費に向けないと将来の日本がヤバイ。
だから、金を使ってもらえるような政策を
考えている。
たとえば・・・  生涯保障される老人ホームなら
金を使ってもいいとは考えないか?
もしそれで老人が喜び、また金を使ってくれるなら
老人も若者もお互いに幸せになれる。

建設的な話から逸れたけど、そういうことを
考えた方がいいんだよな、でしょ。
157金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:43
>>152
俗説で言われるえた・非人を設定して農民の不満をそらしたのと同じ言い方だな145のいいぐさは
158金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:43
   ______________
 /:\.____\
 |: ̄\(∩´∀`) \  <先生!こんなのがありました!
 |:在  |: ̄ ̄ U ̄:|
http://saitama.gasuki.com/tochigi/
159131:03/02/23 11:44
>>149
いや、それは分かってるし額面の金額が戻ってくるまでの間に
物価が値上がりして、額面が保証されてても事実上損をすることになるのも分かってる。

でもそれってほんの数%程度の損にすぎないんじゃないの?
暴落っていうほどの話じゃねーじゃん。
それくらいの損も取れないでデフレから立ち直るって言う方が
虫が良すぎるんじゃないかって思うね。
160金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:44
>>152
日本人が言ってる貧富の差なんて、外国人からみたら、貧富の差じゃ
ないってことだよ。
そのくらい、今の日本には貧富の差がないんだよ。
161金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:45
>>151
つうか、あんたらがかね溜め込むほど
その絶対視している金が役に立たなくなる確率を高めているんだけど
162金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:45
>>159
禿同!!!!!!!!!!
163ジジババ:03/02/23 11:46
>>153,155,156
釣れた♪
164ジジババ:03/02/23 11:46
>>161
お、もう一匹w
165金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:47
ところで、このスレ、インフレターゲットに関するスレだよね。
166金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:48
金は使い方によって、国を滅ぼすつー好例ですね。日本は。
167金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:48
>>157
そうゆうあなたは、戦後民主主義に毒されたサヨクですね。
168金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:49
要するに日銀のバカが必至に反対してるのは
それだけのことを起こしてデフレから脱出できなかったら
自分達が責任とらされるからでしょ。
あと、金持ちどもだな。物価が上がって今の持ち金の価値が減るから。
貧乏人はむしろ歓迎すべきなんじゃないの?2ちゃんでも
賛成が多い見たいだし。
169金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:50
>>159
暴落というのは実際にいくら損をするかではなく
国債に資金を流すの嫌がる人が増えるということだけの意味しかない。

で、日本国債が暴落すると騒がれるのは元本保証すら政府はしなくなると思う人が言う場合が多い
ほとんどデマ同然だが
170金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:50
>>165
「インタゲ→貯金しないで消費」
の図式に対する議論中。これはほんとか?うそか?
171金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:51
>>159
国債の価格が下落することで被る損は
ある程度受け入れていけ、と言うのはその通りだ。
漏れはインタゲ派だしな。
ただ、数%で収まるとは思えないぞ。
今は短期にシフトしているけど、10年ものの
国債なら、金利が1%上昇すれば約10%下落するんだしな。

まあ、下落に対してはインフレヘッジ出来る資産に
シフトしておけということだな。
172金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:51
>>168
財政政策が手詰まりなんだから、日銀の腕の揮いどころなんだけどね。
173金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:52
>>167
サヨクとは何かも定義できないアホ
174金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:52
世界的なデフレ傾向の中で、日本がミラクルに成れれば英雄だけどね。
175金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:53
>>163
楽しいか?

>>169
わかってないな。
176金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:54
>>175 はウンチに認定されました
177金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:54
>>173
税金をまきあげて、再配分しろという思想は、サヨク思想です。
178金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:55
>>174
塩ジイも似たようなことを言って他のG7諸国に否定されましたな
179金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:55
>>172
日銀に期待しちゃダメだ。
まだ懲りてないのか、あんたは。
機械的に作業するように基準を設定して
裁量を許しちゃダメだ。
また、ゼロ金利解除みたいなことをさせたいのか?
180金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:56
>>176
よかったなー、ぼく〜。プ
もう気が済んだかい?プ
181金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:56
>>177
サヨク思想=税金を巻き上げて再配分しろという思想。
ではそのサヨク思想を否定している国家を挙げてもらおうか
182金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:57
>>177
なら国家はみな左翼か?
呆れる。
183金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:58
>>177
ほかの不幸なやつがいるからなんてのは税金の巻上げとは関係ありませんな
184金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 11:58
しかし、今日一日で、ずいぶんレスが伸びたな。
このへんで、いままでの議論に対する1の意見も聞きたいな。
185copipe:03/02/23 12:00
人口構成推計
現在働き手4人で1人の老人を養う。
10年後、3人で1人の老人を養う。
20年後、2人で1人の老人を養う。
40年後、1人で1人の老人を養う。

毎日介護ニュース, 2002年9月10日,100歳以上、1万7934人に,32年連続で最多更新
◇増加、2070年代まで ◇高齢化、加速続く…
 今月末までに百歳以上となるお年寄りは、前年より2459人増えて1万7934人となり、
32年連続で過去最多を更新した。今年度中に百歳の誕生日を迎えるお年寄りも、前年
より1247人増えて1万52人と、初の1万人台に。長寿日本一は女性が16日で115歳にな
る本郷かまとさん(鹿児島市)で4年連続、男性が3年連続で113歳の中願寺さん(福岡県)
となった。今月末までに百歳以上となる男性は2875人、女性は1万5059人で、女性が全体
の84%を占めた。厚労省老健局は「長寿者の数は、団塊の世代の子どもたちが百歳に
到達する2070年代にピークを迎える」とみており、右肩上がりの増加が続きそうだ。
186金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:00

   インタゲ→需要の拡大

は、ジジババの存在により無効ということで。
187金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:01
>>181 >>182
税金を取るからサヨクなのではなく、必要以上の再配分思想がサヨク
思想だと言っているんだよ。
このことが理解できない人は、やっぱりサヨクだ。
188金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:02
>>186
なら、ジジババに消費させるにはどうしたらいいか
考えたらいい話だろうが。
189金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:02
暴落という言葉の意味を理解できないミクロ厨
190金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:02
>>186
ヘリマネで若年層に金をばら撒いて
使い巻くってインフレにすればよろし。
191金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:03
>>187
はいはい。
なら、レッセフェールマンセーでもしててくだちゃいな。
192金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:05
ジジババの資産→銀行→国債→政府の資金→ヘリマネ→若年層が使い捲くる
どうだ!良い案だろ!
193金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:05
好景気とインフレは違うものと思われ
194金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:06
>>192
良い案も何も・・・

そんな話はインタゲスレで議論し尽くされましたが、何か?
195金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:06

    ヘリマネは使いまくり層への所得分配として有効

と認定されました。
196金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:07
>>187
だから173に書いただろう。
定義できないアホだって。
後から補足しなけりゃいけない定義をすえると議論が腰砕けになるっていういい見本だ。

で、じゃあ新しい定義でつきあってやろう
サヨク思想=税金で必要以上の再配分思想
今までの議論のなかに再配分しろという意見はどこにでてきたかな?
貧富の差を拡大するな=再配分しろではないぞ
197金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:09
>>196
重箱の隅をつつくような意見
198金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:11
>>197
空しくないか?
199金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:12
資本を持つジジババから、資本を持たない若者層への
所得の移動にはどのような方法がふさわしいでしょうか。

ヘリマネ案が現在有力候補として挙げられています。
200金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:12
ジジババは金を使わないが前提条件なんだよ。
無理に使わせようとしても無駄な努力だ。
だから職がない若年層にヘリマネして消費拡大で景気回復だよ!
正統派インタゲでは特定の層が美味しい思いするだけだよ。
201金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:13
>>200
財源は?
202金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:14
>>201
政府が無利子国債を発行して日銀がそれを買い取る!
203金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:14
>>196
>貧富の差を拡大するな=再配分しろではないぞ

そうかもしれないが、貧富の差を拡大するなと言っている人の考え方
に再配分しろという考え方が潜んでいる(本人は否定するかもしれな
いが)から問題なんだよ。
204金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:22
インフレターゲット導入

インフレになる→消費者 インフレになる前に消費しよう。→消費増
インフレになる→企業 インフレになるなら借りて投資しよう→投資増
インフレになる→企業 今ある負債が実質的に減少。→企業業績回復
企業業績回復→賃金アップ→消費増

Y(GDP)=C(消費)+I(投資)
景気回復!!!!!!!!!!
205金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:22
 \ │ /
                 / ̄\  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ─( ゚ ∀ ゚ )< インタゲインタゲ!
                 \_/  \_________
                / │ \
                    ∩ ∧ ∧∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ∩∧ ∧∩\( ゚∀゚)< インタゲインタゲインタゲ!
インタゲ〜〜〜〜! >( ゚∀゚ )/ |    / \__________
________/ |    〈 |   |
              / /\_」 / /\」
               ̄     / /
206金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:23
亀井は公共工事で土建屋に金ばら撒いて美味しい思いをしたいだけだ。
株や土地投資のETF株価指数型上場投資信託やREIT(不動産投資信託証券)
は塩付けになってる奴やある程度資金がなければ儲けるのは無理だ。
若年層にはあまり関係ない話だよ。
だからヘリマネ支持が若年層復活と景気回復のカギだよ。
207金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:24
>>203
はいはい。
再配分を完全否定するわけね。
そうとしか読めないな。
やっぱりレッセフェールマンセーがお似合いだよ。
208金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:27
インフレターゲットを実施した場合ヘリマネにより、
消費の激しい層へお金が流れ、消費増の可能性が示唆されました。

反論は無いようですが、最強の手段と認定してよろしいでしょうか?
209金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:28
>>206
企業のBSの改善があるだろ。
210金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:30
>>209
若年層がバンバン消費して売上がうなぎ上りになればBSなど
直ぐに改善するだろ。
設備投資も増えるぞ!
211金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:30
>>207
>>187で必要以上と言ってるだろ。
相続税の最高税率50%はどう考えても必要以上だよ。
212金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:34
>>210
だから、ルートが違うだけでヘリマネだけが
効果的だというのは違うんだと言いたいの。
213金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:36
企業のBS改善はどのような手法をもとに行われるのでしょうか?
214金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:38
金融により無理に株や土地を上げようとしても無駄だよ。
年金資金で株価を維持しようとしたPKO
日銀による銀行が持ってる持ち合い株の買い上げ
銀行への公的資金
土建屋への莫大な公共工事
全部失敗しただろ。
ただの利権屋の救済政策にすぎない。
若年層へのヘリマネによる消費拡大こそ景気回復手段なんだよ。
215金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:39
ヘリマネって印象を強くするために言っている言葉でしょ。
流動性をたくさん供給する政策全般でしょ。
216金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:40
>>211 相続税の最高税率50%

年間、一桁の人らしいがね。
217金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:42
>>203
貧富の差を拡大させないようにするためのひとつに税金で再配分するのは確かにそのとおりだが
この議論がそれに当てはまるかどうかは相手の主張が出てくるまではわからない

演繹以上の勝手な推量は単なる偏見でしかない。

ちなみに税金で再配分は私は否定しないけどな。
218金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:46
>>211
根本的にあなたは貧富の差は少ないほうがいいとは思うのか思わないのか?

必要以上の税金の再配分とか勝手に拡大解釈しているが

219金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:46
>>213
インタゲ、さらなる金融緩和
ETF・REIT買上げ
土地・株への減税

などかな

>>214
2度目だが、ヘリマネだけが正しいというのには反対だ。
インタゲのキモはインフレになるまで「やり続ける」ことにある。
いくら巨額を投じても、効果が出る前にやめたら
それは捨てたのと同じだ。
中途半端が一番いけない。やるなら効果が出るまで
きっちりとやり続ける。それが一番大事なこと。

ヘリマネで消費拡大はいいけど、それでデフレギャップを
埋めるくらいまでやるのか?目先の景気が回復するまで
やるのか?どちらにしろ相当な金額を注ぎ込むことになるな。
ガキがあぶく銭を手にして消費を覚えたら、
ヘリマネをやめた途端に犯罪に走る可能性が大かもな。
少なくともフリーター連中から、まともに働こうという
気力を無くすと思う。黙っていても入ってくるゼニで
どれだけのガキがボケるかな。
人を乞食にしてはイカンぞ。
220金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:47
同じ、公共事業でも、特養や介護施設を増やせば、
年寄りも、若者も安心するし、雇用も増える。
221金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:49
>>219
つうか、
フリーター=働こうとしない人
ではないぞ
222金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:49
>>216
日本は、相続税の税収に占める割合が他の先進国より高い。
しかし、相続税を払っているのは20人に1人。
ということは、その1人にたくさんの負担をかけているということだ。
223金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:51
>>221
でも、目先の収入があるなら
しばらく働かないでのんびりしようと考えて
それを実行しやすいのはフリーターだろ。
正社員だと一度やめたら復帰は難しいからな。
言葉足らずだったな、スマソ。
224:03/02/23 12:52
日本を滅ぼすのは、こいつです。

       http://www.page.sannet.ne.jp/pepetaro/
225だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 12:52

公共投資で介護施設を増やし、そこで若年層を吸収する方が
単に若年層に金をばら撒くよりもいい政策だな〜。例えば、
小泉が「構造改革」とかの代わりに、 「土建から福祉へ」 とか
言い出せばよいのだな〜。んで、それっぽい政策を打てば、
状況はかなり改善しそうだな〜。
  
226金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:53
>>222
所得税の税率が高い人間がいて税負担が大きいということがある国と何か違うのか?
おまけに相続税は本人の意志次第で税負担を回避できるのに対し所得税なんかは収入がある限り回避できんぞ
227金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:54
>>211
相続税の最高税率は70%。
もっと、昔は90%ぐらいあったと思われる。
大正製薬の会長が亡くなった時、相続税のあまりの高さに遺族が、
「これは税金なんて生易しいものではない。まるで略奪だ。」
と言ったそうだ。
松下幸之助も「こんなに税金が高いと一揆が起こるぞ」と言い、無税国家を唱えた。
228金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:57
高齢者層から若年層への所得の移動に関して、
ヘリマネよりも福祉産業への公共的援助のほうが有効である
という意見が出ました。
229金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:57
>>226
成功しても税金で持っていかれてしまっては、インセンティヴが働かなくなるよ。
230金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:57
>>223
目先の収入がなくなるまでは働かないで足りなくなってきたら働こうという人間なら
219でいったことは当てはまらないな。

小銭をためて一時期働かなくなるって現象は同じだ
231金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 12:59
税金による高資産層からの強制力を持った取り立てに異議が上がっています。
232だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 13:02
>>229
所得税で取り上げると(累進性の場合)、収入を増やす方向での
インセンティブが働かなくなり、消費税で取り上げると消費する
方向でのインセンティブが働かなくなり、相続税で取り上げると
遺産を残すって方向でのインセンティブが働かなくなるな〜。

豊かになった国では消費の維持が重要課題だな〜。そうすると、
所得税や相続税よりも消費税や贈与税を引き下げる方が、長期
的に見ていい施策といえることとなるな〜。
233金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:02
>>230
働かないで食っていける生活を覚えても?
234金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:04
>>229
222で相続税収入が他の先進国より高いことを根拠に税負担が大きいというのは
必ずしも当てはまるものではないってことだよ。

所得税なんかも含めなければ他の先進国より個人にぶら下がる社会かどうかは判断できない。
おまけに成功して税金を持っていかれるかは相続税は稼いだ本人は選べるんだからな

235金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:05
フロー性の課税の低減、ストック性の課税の増加によって、
インセンティブの変化を期待する案が提示されました。
236金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:07
>>235
あんたは何をやっているんだ?
自分も意見を言った方が良いんじゃないのか?
237金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:07
>>233
食っていけなくなりゃ働くってだけのことだろ。
223の通りなら一度、離職した人間はみんな犯罪者予備軍になる

238だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 13:09
>>235
所得税も消費税もフロー性の課税だし、固定資産税も預金税も
ストック性の課税だが、それぞれ総需要の増減に関して
インセンティブの働く方向は逆だな〜。だから、そのようにくくる
のはいかがなものかと思うな〜。
239金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:10
>>236
個人攻撃へ発言が偏るのを防ぎ、
意見に対する是非を問う議論を活発化する発言をしています。
240だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 13:12
>>237
職を得られる可能性及びそこで期待される収入の掛け算(期待値)よりも、
犯罪で得られる収入及びそれで処罰されない可能性の期待が勝っていれば
失業者は犯罪者になるな〜。

今は、失業率が増加して賃金水準は低下し、また、タンス預金が増えて
検挙率が低下しているから、前者より後者の期待値の方が上昇している
な〜。そうなれば、犯罪者になる失業者も増えるな〜。
241金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:14
インタゲをやりたければやるがいい。
どうせたいした効果は出ないと思うが
インタゲ派を納得させるために
実施してみるのもいいだろう。
242金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:16
訂正します。>>235
フロー性の課税の増減、ストック性の課税の増減によって、
需要に対応したインセンティブの変化を期待する案が
提示されました。
243金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:17
>>240
そこにフリーターであることが関係しますかな
244金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:20
>>243
しっかし下らん所に突っ込むなぁ。
言いたかったのはそういう事じゃないってのに。
まあ、お前にだな〜さんは言い負かせないよ。

もう出かけまつ。
245金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:25
犯罪を犯す事、刑務所に入る事が悪だという意識が薄れてきている。
生きていくための普通の行為、正当な行為となりつつある。
246金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:25
>>244
ぜひ、だなーの言いたかったことを代弁してくれるとありがたかったな
247金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:25
>>241
インフレーターゲットをやってインフレにならないんなら、国債を日銀が全部
買って、政府債務問題は解決します。
248金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:28
>>247
頭大丈夫?
249だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 13:29
>>243
直接的には関係なさそうに見えるな〜。しかし、正社員雇用の
低下は、やはり影響があるといわざるを得ないな〜。というのは、
正社員は収入的においしいが一度やめると再びその地位を得る
のが困難であるという点で、やめないというインセンティブが働くが、
フリーターはそういうインセンティブが働かないな〜。従って、
失業率が低下した場合、フリーターが犯罪者になる可能性の方が、
正社員が犯罪者になる可能性の方が高いな〜。

もっとも、失業率の低下がフリーターの増加を招いているので、鶏と
卵の話ではあるな〜。

なお、仕事で金を貰うってことに慣れていない奴にとって、仕事に
関する収益(収入−労力)の期待はより低く見えるだろうな〜。
単純なるヘリコプターマネーに反対する人は、この点を懸念している
と考えるのが妥当だな〜。
250金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:30
出かける前にもう少しだけ時間が出来たので
ちょっとだけレスしていく。
もちろんだな〜さんには敵わないけど、漏れなりに。

>>245
「悪」ってなんだ?

>>246
どのレスだ?
漏れには厳しいかもしれないが、やれるだけやってみる。
ただ、噛み砕くのが精一杯だと思うけど。

>>247
そう言うと誤解されるぞ。
251金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:30
インフレターゲットは、その手法によって、お金の分配が変わると思われます。
ヘリマネの場合、不特定多数の人の需要を喚起する可能性が
示唆され、特に若年層の需要に効果的と意見がありました。
土地、株価、福祉など特定分野への投下の場合、
特定の分野の需要が喚起されると思われます。

このあたりはいかがでしょうか。
252だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 13:31
>>249
正社員が犯罪者になる可能性の方より、に訂正するな〜。
253金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:35
>>251
どこが先になるかというだけの問題じゃないのかな。
254だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 13:36

>>249はひどい間違いしてるな〜。再訂正だな〜。

>従って、
>失業率が低下した場合、フリーターが犯罪者になる可能性の方が、
>正社員が犯罪者になる可能性の方が高いな〜。

>もっとも、失業率の低下がフリーターの増加を招いているので、鶏と
>卵の話ではあるな〜。

は、

従って、
失業率が上昇した場合、フリーターが犯罪者になる可能性の方が、
正社員が犯罪者になる可能性の方よりも高いな〜。

もっとも、失業率の上昇がフリーターの増加を招いているので、鶏と
卵の話ではあるな〜。

に訂正だな〜。
255247:03/02/23 13:37
>>248
だから、インフレターゲットをやるとインフレになります。
256金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:41
インフレターゲット導入

インフレになる→消費者 インフレになる前に消費しよう。→消費増
インフレになる→企業 インフレになるなら借りて投資しよう→投資増
インフレになる→企業 今ある負債が実質的に減少。→企業業績回復
企業業績回復→賃金アップ→消費増

Y(GDP)=C(消費)+I(投資)
景気回復!!!!!!!!!!
257金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:42
相続税の税率構造について、最高税率を70%から50%へ引下げるとともに
税率区分を拡大する。適用は平成15年1月1日からの予定。
現行.......... 改正後
課税価格 税率 課税価格 税率
800万円以下 10% 1000万円以下 10%
1600万円以下 15% 3000万円以下 15%
3000万円以下 20% 5000万円以下 20%
5000万円以下 25%
1億円以下 30% 1億円以下 30%
2億円以下 40% 3億円以下 40%
4億円以下 50% 3億円超 50%
20億円以下 60%
20億円超 70%
※控除額については省略しています。
258金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:44
馬鹿言っちゃあ困るよ。
インフレターゲットなんかが出来るなら、とっくにインフレになっているよ。
そもそも経済学なんか、ありそうで実体のない学問さ!
インフレターゲットも、ありそうで実体のない題目だよ!

ありそうなのは市場経済の崩壊だよ。数学者でなくても簡単な算数が出来れば
解ることさ!
259金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:48
>>258
なら、経済政策はどれも意味がないと。
財務省がやってきたことはママゴトだったと言いたいわけだ。

なら、どうやって政策を決めるのか教えて下さいな。
260金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:50
>>258
インフレーターゲットをやってインフレにならないんなら、国債を日銀が全部
買って、政府債務問題は解決します。

そうでなければ、インフレターゲットをやれば、いんふれになります。
261金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:52
司会さんも他の人もいなくなっちゃったのか?
レスのしようがないな。

もう落ちるけど、レスしないままでいいのか?
262金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 13:57
何もしないでたらふく金貰ってるのは天下り官僚や利権屋だろうが!
若年層に金やってそれがなくなれば犯罪に走るなどど馬鹿理論を言うなよ。
バブル世代やジジババが何故ヘリマネに反対するかよーく考えてみろ。
職もなく金もない世代で一番被害をこうってるのは誰か?
そして将来にツケを回そうとしてたり美味しい思いをしたい世代はいったい誰かわかるだろう。
263司会さん:03/02/23 13:59
現在までのレスをまとめると、
ヘリマネは若年者層からの需要を喚起する可能性があり、
就労インセンティブの低下が懸念される。
福祉は高齢者層からの需要を喚起する可能性があり、
土地、株価については、よくわからないが
就労を喚起する可能性があるかもしれない

というところのようです。
264だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 14:01
>>262
だから若年層に金ではなく職を提供するって言ってるんだが、
それではいやなのか〜?
265金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 14:04
>>262
働かずに金をもらえる生活を続けることで
ボケてしまう事を危惧したんだよ。
どれほどの期間ヘリマネを続けるのかわからんが
社会復帰できなくなったらどうすればいいんだ?
犯罪に走らないと言い切れるか?

これは単なる例だし、必ず犯罪に走ると言うつもりはない。


それに262で言いたいことが良くわからん。
話が色々飛んでるからな。
266金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 14:05
金が無いから犯罪を起こし自殺するんだろ。
若年層で100〜200万円程度の臨時収入なら使うよ。
なくなったら犯罪を犯そうなんてヤツはもともとそんな人間だよ。
267だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 14:06
>>266
だから、

 職 を 提 供 さ れ る の で は イ ヤ な の か ?

と聞いているんだがな〜。
268金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 14:12
>>267
どういう形での職なんだ?
269金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 14:13
>>267
就職口がないだろう。
即効性としてはヘリマネが一番効果があるね。
270司会さん:03/02/23 14:13
おそらくインフレターゲットの結果として得られるものが、
どのような就労への期待であるか、どのような需要の期待であるのか
という点が焦点になると思われます。
現在、福祉は比較的低賃金で行われており、多くの労働者が参入したとき、
この状況は打破されるでしょうか。
消費にはかつてエンゲル係数で語られたように、生活の必要コストと
贅沢品などに代表されるサービス的費用があると思いますが、
誰の需要を喚起することで、どのような所得分配が起こるか
についてインタゲの実行手段が変わると思われます。

暗黙の前提として、若年層のほうが新しい(おもしろい)需要に
対して敏感であろうということになっていますが、
この層に生活コスト以上のお金を回す方法はどうなのでしょうか。
271だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 14:17
>>268-269
道路のゴミ拾い、一日やって3000円、とかならすぐにでも
実施できると思うな〜。単に金ばら撒くよりその方がよいな〜。
街がきれいになるしな〜。落書き消しとかでもよいな〜。





272金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 14:17
取りあえずお前等100〜200万円貰えるなら何に使う?
CPIが上がるまで毎年年度ごとに使いきりだ!!
さあ夢を語れ!!!!
273金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 14:23
>>271
そんなのは交通違反者にでもやらしておけ!
1日はたらいてたった3000円じゃ誰もやらねーよ。
若年層限定1日はたらいて100万円でどうだ?
ただし2回までね。
274だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 14:26
>>273
一日やって3000円、ただし希望者は全員やらせる、
って方が明らかによいな〜。
275金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 14:29
>>271
それならやってもいいよ。NPOみたいなものだろ。安いが。
276金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 14:31
1日3000円、20日働いて6万円
どうやって生活できるのか?
消費なんか伸びないだろ。
アルバイトの方がましだろ。
277だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 14:32
>>276
アルバイトの口が無い奴にも職を与えるための政策だな〜。
278金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 14:34
まあ、臨時収入としてだろうな。
279金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 14:35
>>277
景気を回復させる為のヘリマネだろう。
勘違いしてないか?
280だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 14:37
>>279
うちに閉じこもってカップめん98円を食ってる奴が、ゴミ拾いして
コンビニ弁当398円+缶のお茶119円を食うようになれば、かなりの
消費拡大だな〜。
少なくとも都市圏で20歳代の人間なら、
アルバイトの口ぐらい今でもいくらでもあるような。
282金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 14:41
                     /`ヽ     ,.-、/
                       /   `、  ,/  |
              ,,. ‐'',つ ,/      'L/    |  >>280 頭 大 丈 夫 ?
             ,. ‐'"'ヽ,"  / _,,........,,_  ´  _,,......,,_ |
          /   (゙,. ) / <, |:::::| ,>  <, |:::::| ,|  病院逝ったら・・・
           /. ヽ-r''",ノ /  `二二,,,,,,,,,,__ ''''''''''' |
         r,!   -r''" ノr‐'"´:::/‐|:/  `、::ヒ、‐-、 \_  ______
        /`--‐'''/   ソ:::::/i::∠.,,レ    ゙、|,,ヽ::i、:`:::-i  |/
         /、_,,..-{   i:::::i'.,r''/::::ヽ     'r'"ヾ':|,ヽ::::::|
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       !_,.. --ァ |  `、:::|  ''T'r'"´l ``""´!:::::::::::::;i:::::::::|
        ヽ:::::/  |   `、|    '、  ヽ   {ヽ、:::ノリ|:::::::::!
283だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 14:42
>>281
ホームレスがそのバイトする→コンビニの売り上げが伸びる
→ワカゾーのバイト代が上がる、でいいのだな〜。

なお、ホームレスをそのように管理して、ゴミ広いが終わったら
お風呂に入れて服を洗濯させるってやったら、そいつらの社会
復帰にも資するな〜。
>>283
ホームレスに足りないのは「住所」だよ。
奴らは住所不定だから職に就けない。
だから、ホームレス収容施設を充実させれば
いいとは思うんだが・・・

いわゆる「エタ・非人」の役割をホームレスが
やっているんだろうから、ホームレスを
無くす方向には行かないと思う。
285金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 14:52
>>273は「働きたくはないが金は欲しい、毎日パチンコがやれるなら幸せ」というようなDQN。
286金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 14:53
ホームレス人口はたいしたことないよ。
ホームレスの全人口は日本政府発表で3万5000人、
前年度比35%の増加だ。驚くべき数字だが、
実際にはその倍ほどの数が存在すると言われている。 

新しいホームレスの特徴も出てきている。年齢層が下がってきているのだ。
数年前までは50代が中心だったが、今では40代、30代のホームレスも確実に
増えてきており、浅草の墨田川でも30代らしきホームレスを幾度も見かけた。
http://www.ocsworld.com/ocsnews/home/675/topic.asp
287金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 14:54
ホームレスの社会復帰準備施設をNPOでやりたいのだが、やっていいか?
288だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 14:54
>>284
ゴミ拾いはふらっと来てもすぐできるって点でホームレスに
うってつけなのだな〜。住所とかどうてもいいからな〜。
んで、ニコヨンできないホームレスにとってはうってつけの
商売だな〜。自前でアルミ缶拾うよりもいいペイだろうしな〜。

収容施設に収容してもコストがかさむばかりだな〜。「きれいな
生活」ってのをチラッと見せることで、生活向上への意識を持た
せることが狙いだな〜。
289金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 14:54
>>284
そう言う連中のために「土建」がある。住所が無い香具師には「飯場」を提供って奴。
290だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 14:56
>>286
ホームレスに限らず、一応住居はあるが最貧層ってのを
数に入れるとかなりのもんになると思うな〜。ゴミ拾いを
収入に入れない=生活補助とは無関係、ってやれば、
いい消費拡大効果を生むと思うけどな〜。んで、分別→
リサイクルってやって、多少の経費回収も図れると思うし
な〜。
291金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 15:00
18〜30歳まで一律200万円支給
そうすれば消費も増えてホームレスにも仕事が出来て景気回復だよ。
292284:03/02/23 15:01
別のスレに行ったときにsageを外すのを忘れていた。
これって忘れやすいんだよな。あまりsageは使わないし。
気をつけようっと。

>>287
どうぞどうぞ。ただ、気をつけてね。
気をつけての意味はよく調べてくださいな。
童話利権のスレなんかが参考になるかもな。

>>288
彼らは現金を余り使わないが、医者にかかるお金などは
切実なものだから、そう言う施策があったら
ありがたいだろうな。禿同だな。

>>289
そうか。
ただ、体を悪くした人もいるだろう。
そういう人はどうしたらいいんだ?
293だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 15:02
>>287
施設よりゴミ拾いの方がいいと思うな〜。

>>291
>>285
294金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 15:06
>>292
そこまで行ったら「福祉」とかの問題になるな。ここで議論されているのは
「仕事を与えるか」「金をばら撒いてやるか」ということだろう。
295金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 15:08
>>294
ヘリマネで景気回復だろ。
296金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 15:12
>>294
確かにちょっと話がずれたかもしれないが、
ホームレスに仕事を与えるためには
どうしたらいいか?
を考えたと思えばそう外れていないでしょ。

まあ、金ばらまくよりは職を与えた方が良いと思うから
そう言う議論になっていったということで。
297金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 15:16
ホームレス≒中高年無職 と考えたほうがいいよ。
298金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 15:17
税金を食い物にする寄生虫は年収2千万円で金使わない
ジジババも使わないから消費にはこれ以上期待できない。
期待できるのは若年層のみ!
海外旅行・車・ブランド物バック・食べ歩き、さて何がいいかな?
299金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 15:18
>>296
勿論「職がある」ほうが社会として健全。
資本主義は自己責任、自己実現で動いていく社会だからな。
300だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 15:18
301金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 15:28
>>300
金融により無理に株や土地を上げようとしても無駄だよ。
年金資金で株価を維持しようとしたPKO
日銀による銀行が持ってる持ち合い株の買い上げ
銀行への公的資金
土建屋への莫大な公共工事と債権放棄
全部失敗しただろ。
ただの利権屋の救済政策にすぎない。
若年層へのヘリマネによる消費拡大こそ景気回復手段なんだよ。
302金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 15:33
>>301
お前今までのレスは読んだのか?
303金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 15:36
>>302
反論できないのか?
一発10万ぐらいまいて中長期的には減税がいいなぁ
305金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 15:38
>>303
はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜。
疲れた。

ガキを乞食にするなと何度も言ってるだろうが。
日本語読めないのか?アフォ。
306金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 15:39
>>305
乞食にしてるのは利権屋だと言ってるんだよ!
307金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 15:46
>>306
無条件に多額の金を与えることを
「乞食にする」と言っている。
職を与えるのではダメなのか?
とも言っているだろ。

おまえは結局自分がヘリマネの恩恵に
与りたいだけだろ。
本当に>>285だな。
308金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 15:46
中高年も乞食なんですが、、、、、子供はまだ小学生なんです。
309金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 15:49
>>308
職業訓練でも受けて早く職を見つけてください。
としか言えないな。
310金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 15:50
>>307
職がないから先にヘリマネしろと言ってるんだろ。
景気が回復したら止めれば済む。

お前の理論なら寄生虫はみな乞食だろ。
しかし一番金が入って資産も十分持ってるんだな。
311金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 15:54
>>310
需要拡大の後起きる雇用の拡大というルートは
ヘリマネだけしか無いというわけではないんだぞ。

それに下段に反論するなら、社会復帰できなくなる
事を危惧している。資産家の不労所得とは訳が違う。
一方的な国の決定で収入が途絶えるんだからな。

まだ、わかんねーか?もういいかい。
312金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 16:01
>>311
景気が回復してるから直ぐに仕事はみつかるだろう。
消費もそれまで資格を取得する自己投資だって出来るんだけどな。
313金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 16:05
>>312
だから、仕事しないで金もらえる生活になれて
ボケてしまったら(ry

もう落ちるわ。
314金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 16:10
>>313
現在の状況の方がはるかにボケるな。
315だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 16:12
>>312
ならば資格支援金の拡大でも主張するんだな〜。お前が
>>285ではないならな〜。でもそれって、土建が資格産業に
代わるだけだとも思うけどな〜。まーた資格団体っていう、
お前の嫌いそうな既得権益団体が増えるだけだな〜(w
316金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 16:13
消費の蜜を味わわせて、徐々に労働へ導く。
シャブ中を作るような...。
317だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 16:15
>>316
働くとモノが買える、おいしいものが食べられる、お風呂に入って
きれいになれる、そういうディッシプリンが重要なのだな〜。
318金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 16:18
利権にあやかると、おいしいものが食べられる、お風呂に入って
きれいになれる、そういうディッシプリンが重要なのだな〜。
319金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 16:20
>>316
君にとって「消費」や「労働」とはどういう意味を持つのか、是非聞きたいな。
320金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 16:25
>>318
お前さんにいい方法を教えてやる。
何でも言う事を「しょうがないわねぇ、うふ。」とか言って聞いてくれる
女を見つけて「ヒモ」になる事がお前さんの願いをかなえる一番の早道だ。
国にたかるよりも安全、確実だぞ。(藁
321金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 16:29
>>320
国にたかってるのは国民の税金を投入した所ね!
いまでもノウノウと生活してるだろ。
だから必死にしがみつこうとするんだよね。
>>321
彼らは自分の金を突っ込んで、その地位を得ている。
それをもらった奴を晒すべきだな。
権力の集中を悪用して、私腹を肥やしているのは、
いつでも支配層。日本のジョンイルを晒せ。

役人のノーパンしゃぶしゃぶ接待とか、政治献金とか。
おっと、インタゲ反対派の福井とやらも、ノーパン
しゃぶしゃぶ接待の常連だったらしいな。
323金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 16:54
金の流れ

ジジババの預金→銀行・郵貯→国債・財投→公共投資
→特殊法人ファミリー企業・政治家
324だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 17:01
>>323
それは正確にはこうなるな〜。

ジジババの預金→銀行・郵貯→国債・財投→公共投資
→特殊法人ファミリー企業・政治家→ノーパンしゃぶしゃぶの
お姉ちゃん→ホストのアンちゃん→・・・(w
325金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 17:04
落とす金がだんだん減ってくな。
326金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 17:07
>>324
こんなのもあるぞ

ジジババの預金→銀行・郵貯→国債・財投→公共投資
→特殊法人ファミリー企業・政治家→ノーパンしゃぶしゃぶの
お姉ちゃん→ホストのアンちゃん→パチンコ・麻薬
→北朝鮮送金→テポドン開発

どっちにしてもろくな香具師の所にしか金が回らないな。
327だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 17:19
>>326
だからゴミ拾いやればいいな〜。

お前、怯北厨だな〜(w
328金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 17:24
だな〜 ◆hBCVuhDAVIはスレのレベルを下げる元凶
329金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 17:31
>>328
なんだ、>>327は大当たりなのか。(藁
開戦スレもだな〜さんがいると伸びが大きいから勧誘にきたな?
330金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 17:50
 すまん.当方,生粋の理系(制御屋)なんだけど,デフレが何故いけ
ないか誰か解りやすく教えてくれ.要は経済システム破綻の回避か?

 スパイラルくらいは理解しているが,破綻しなければ構わないよう
にも思えるし,経済の本とかちらと見ても,風が吹けば桶屋が儲かる
みたいに聞こえて,納得いかん.
 あと,景気景気って言ってるのはニヤイコール失業率でOK?
(ワークシェアとかは除外して)

以下は個人的な考えだが,
 基本的に価値を,円,労働力,物,サービス,不動産,(外貨)
くらいに分けると,豊かさってのは,
 (物,サービス,不動産)/労働力
をなるべく小さくし,かつ,失業率をなるべく小さくすることだと
勝手に思っている.円は上記価値の比率を仲介するパラメータ
だけど,世界的に共有,流通できる価値は物(例えば車?)で,
他の価値はドメスティックなものだと解釈している.
 で,現状は不動産が異常に高い気がする.これ以上に不動産の
価値が高くなるのはいやだと思う.
 あとは政府なり金融システムなりが破綻せずにいてくれれば
良いのだが...
 経済システムってのは,デフレスパイラルとかバブルとか,
不安定な正帰還ループ(カラオケマイクのハウリングみたい
なものね)が色々あって,しかもモデルの特性が非常に曖昧だ
と思うが,インフレターゲットみたいに不安定を利用して
制御しようというのは,非常に危険な印象を持つのだが.

 上記では無視したが,これに資産(円,不動産)っていう
時間積分が関係する変数があるし,経済ってのは難しいっすね.

 あと,こんなのが素人に解り易く書いている本あったら
教えておくれ.
331金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 17:51
>>330
借金抱えてる馬鹿がほざいてるだけ。
332金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 17:59
>>330
それを一口で説明するのは大変だよ。
説も色々あるからね。
インタゲスレでも読んだら。
「インフレターゲット支持こそ経済学の本流」
333金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 18:03
>>332
331のとおりです
>>330
物の価格の調整には、タイムラグがある。
持続的物価上昇時は、賃金上昇が遅れるから失業率が下がる。
持続的物価下落時は、賃金下落が遅れるから失業率が上がる。

失業した人の所得は、最低限度(社会保障など)まで落ちるから、
そういう人が買うものが減ると、更に物価が下がる。で、失業率が
またあがって…と、スパイラルになる。この間、安定的に失業率が
上がり続ける。いずれは、政治的に許容されなくなり政権が破綻
する。

また、企業倒産が増えるが、その倒産によって生じる不良債権の
痛みは、物価の下落とともにどんどん上がっていく。物価の下落で
売買というフローが減れば、そこからの上がりも減る。賃金下落が
遅れれば更にフローからの上がり(利益)が減る。その利益が、不良
債権を消す源泉だが、利益が減るので不良債権の重みが増す。
そして、どこかでその企業も破綻する。こうして破綻が連鎖していく。

335だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/23 18:11
>>330
岩井克人「不均衡動学の理論」なんか、制御系の
知識ある人には読みやすい本だと思うな〜。
>>330
君、理系という割には、アドホックな仮定は主観を簡単に設定するな。

  で,現状は不動産が異常に高い気がする.これ以上に不動産の
 価値が高くなるのはいやだと思う.

これ、主観ね。

  あとは政府なり金融システムなりが破綻せずにいてくれれば
 良いのだが...

これ、アドホックな仮定ね。


  経済システムってのは,デフレスパイラルとかバブルとか,
 不安定な正帰還ループ(カラオケマイクのハウリングみたい
 なものね)が色々あって,しかもモデルの特性が非常に曖昧だ
 と思うが,インフレターゲットみたいに不安定を利用して
 制御しようというのは,非常に危険な印象を持つのだが.

うーん、デフレ「スパイラル」というのは発散過程だと思うよ。
経済学は、この辺の動学的なモデルが弱いのは確かだがね。

それと、インフレターゲットというのは、負のフィードバック系
を使った一種のノイズフィルターだと思うがな。

337金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 18:21
>>336
ギャグ言ってるのか?
経済政策の難しい点

1.ミクロは財の効率的配分を考えるが、国も効率的配分を考えた予算をたてる。
 選挙⇒国会⇒予算審議という過程を通じて、最大多数の最大幸福という効率状態
を達成するのが民主主義なんだが、国と民間の間の資源配分は必ずしも考慮され
ていない。

2.マクロは安定した経済成長を考える。
 マクロ的な経済の安定成長で利益を受ける人だけではなく中には不利益を蒙る人
もいる。例えば>>331みたいな事を言う奴。マクロの安定の問題を語るときに、平気
で自分個人の損得の話をする馬鹿が結構いる。人の損得を指摘するというのは、
基本的に自分の損得を考えての行為だからね。

339330:03/02/23 18:25
皆々様,どうもレスを有難うございます.
貧乏はそのとおりで,>>336の主観のご批判もそのとおり.
(主観と解るように書いたつもりなのでお許しのほど.客観的
には違うのかな?)
>>335さん,ご紹介サンクス
340金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 18:29
デフレは物やサービスの値段と賃金の下落現象だ。
そうなると経済が縮小して会社倒産や失業者が増えたりするから
止めようとしてるんだよ。
>>339
 (主観と解るように書いたつもりなのでお許しのほど.客観的
 には違うのかな?)

市場が効率的なら、そこで決まった価格はそれなりの
価値があると思うが。

つまり、土地が少ないんだから高くて当たり前という事。
土地を増やさずに地価下げることになんら意味はない。

現に、現在の地価は土地取引税に総量規制といった、
バリバリに非効率な手段を用いて、地価を下げようと
した結果、下がっている。そして、それがデフレというか
不良債権の原因となり、不況を推し進めている。

バブル期は、国民の購買力が上がった結果、限界ある
土地の価格が上昇。そして、その急激な地価上昇が
発散過程に入ってバブル化。今は、伝統的な取引規制
で地価下落過程が発散。企業活動に連鎖して、デフレ
スパイラルだな。で、今度はデフレ撲滅と。


こういう、行き当たりばったりな価格操作をやめて、価格
メカニズムに自律安定なフィードバックメカニズムを入れ
ようというのがインフレターゲットの極意なんだよ。人々
の「期待」というわかりにくい概念に立脚しているので、
とっても誤解されやすいがね。

でも、価格が発散過程に入るのは、その価格変動が未来
永劫続くという「期待」によるものだからね。
342金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 18:46
>>341
インタゲ派の人が、相対価格の変化と一般物価の変化は区別して
考えないといけないと口をすっぱくして言うのは、ここなんだな。
343金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 18:51
銭の復活。
344金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 18:58
インタゲって、何を上げるんだ?
地価、物価、株、賃金、円、GDP,国際競争力・・・・何を上げるんだ?
345金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 18:59
インタゲってのはインフレ目標を例えば2〜3%にして
その為なら何でもやる政策だよ。
346金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 19:01
>>344
消費者物価指数 (CPI)
347金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 19:02
銭の復活。
348金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 19:07
>>330
インタゲ支持している人はこれ以上失業者を増やして欲しくない人なんだろうな。
失業すれば新しい技術等を身につけて再就職をするか、リスクを犯して事業を
はじめるしか収入の道を絶たれる。
そのどちらもしたくないから、現状維持で景気が回復しそうなインタゲを支持
するんだろう。
指摘するような危険はあるが、自らがリスクをとるよりはましと考えている
人がほとんどだろうな。
まあインタゲ厨は公務員にあこがれてなれなかった人々ってこった。
349金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 19:10
>>348
君は、好景気の時には転職してより高い給料を求めない人なの?
公務員っぽくて素敵だね。
350金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 19:13
>国際競争力

なんてのは、国のレベルでは無意味な言葉だ。貿易は交換であり、
競争ではない。ペブシ・コーラとコカ・コーラとがライバルであるの
と同じ意味で日本と米国とがライバルだと考えるのは、バカげている
よ。クルーグマンでも読んで出直してきたまえ。
351金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 19:13
>>348
好景気の時には市場からちょこっと自分の口座に金が流れるように
細工をするものだ。
352330:03/02/23 19:18
>>341,342
なるほど.とにかく設定値を与えて,それに合うように
フィードバックするという解釈で良いのかな.
フィードバックのメカニズムは「期待」によって自然にも
入るし,不十分ならば強制的に入れる.強制的メカニズムも
併せて有効と信用されていれば,「期待」のメカニズムも強化
される(?)
 土地の相対価格はとりあえず現状で妥当でしょう,あるいは
不都合ならば安定にゆっくり変えるって感じでしょうか.
 「期待」とか「信用」とかが入るからやっかいですねえ.
353金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 19:28
>>352
土地の価格は相対価格なんで、インタゲの話とは関係ないし、
市場で決まった価格が高すぎると思っても、それが自然な状態。
アメリカと比較してとか言う厨房が多いが、土地が余りまくって
平屋の物流センターを平気で建てられる国と、無理やり狭いところ
にエレベータつけて8階建ての物流センターを作らないといけない
国では、供給量の差が相対価格を生むので当たり前の事。

土地は十分下がるまで、物価下落を放置とか言っていると、
同時に賃金も他の物価も全部下がるので、結局相対価格は
是正されない。土地の平均給与に対する相対価格ってバブル
崩壊後そんなに変わっていないと思うよ。
354金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 19:29
>>352
前半は正解です。
355330:03/02/23 19:46
>>353,354
了解しました.
インタゲはとにかく信用を得ておくのが重要なんでしょうね.
上手くいくかどうかの判断は私にはまだついていませんが,
素人相手にどうも有難うございました.
356金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 19:55
>>350
福井も「国際競争力」って言葉使ってるよ!

富士通総研理事長 福井 俊彦氏
―あくまで伝統的手法がいいのでしょうか。インフレ目標の導入論は高まる一方です。

「流動性調節の効果を高める手段などについては、伝統的手法に教条主義的にこだわる必要はない。
ただ、株や土地、外債を買えという人には、資産価格をつり上げたい、あるいは円安にしたいという
思惑が随分入っているように見える。不動産価格については不動産の利用価値を高める施策、
為替でいえば、国際競争力の弱い非製造業の生産性を高める努力が伴わなければ適正な相場形成に
ならない」

「インフレ目標は金融政策の規律を保つための中央銀行の道具立ての一つで、
諸外国で例がある。十分関心を持っている。ただ、日本の場合、
金融緩和だけで構造変化の谷間を
乗り越えられるかのような錯覚を生まず、
国民全体が我慢強く問題に立ち向かうという規律を
弱めない方向で導入できるのかどうかという議論がぜひ必要だ」

―政府と日銀のアコード(協定)による目標共有という案は。

「政府、日銀とも国会や政策委員会などそれぞれ明確な意思決定の仕組みを持っていて、
互いに意向を尊重し合うことが大原則となっている。何をするかについて、
協定で互いに手をしばり合うのがいいのか、むしろ徹底した政策論議を交わすのがいいのか、
難しいテーマだ」
http://sneeky.tripod.co.jp/dousuru1.html
357金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 20:05
仮に福井日銀総裁が決定すれば
打撃を受けるのは一般サラリーマン。
358金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 20:09
>>357
ノーパンしゃぶしゃぶ総裁誕生ですか!
面白い国だな(プッ
359金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 20:14
>>357
「一般」サラリーマンではなく「負け組」サラリーマン。
360金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 20:16
「負け組」であることが「一般化」していると思い込んでいる香具師が
多過ぎる・・・。
361金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 20:18
そのクルーグマンとかの異人さんにでも1年間限定でやらせてみたら。
362金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 20:18
そうか、負け組が一般化しているのか
さらに一般化すれば、負け組が主流だ
363金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 20:20
勝ち組もいるみたいだぞ。

三菱信託、「勝ち組」30社選び株式投信

 三菱信託銀行は各業種のトップ企業30社の株式に限定して投資する「日本勝ち組ファンド」を
24日から個人投資家向けに販売する。デフレが深刻になるなか、同一業種内で価格競争力の高い
優良企業に投資先を絞り込み、安定的に高い投資収益を上げることを目指す。
 新ファンドはニッセイアセットマネジメントと共同開発した。約130業種から売上高1位企業を選び、
さらにその中から信用力や知名度などを基準に30銘柄を選び出して投資する。
当初はトヨタ自動車やソニー、キヤノン、日立製作所などを組み入れる予定。
投資額は30銘柄すべて均等とし、銘柄の入れ替えはできるだけ少なくする。 (07:05)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20030209AT1F0701J08022003.html
364金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 20:43
日本では世界中で活躍できる会社もあれば
競争に負ける会社もあるのですな。

365金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 20:48
>>361
多分クルーグマンの意見を日銀の組織内に徹底させることができないから見通しは暗いな。

クルーグマンが日銀の組織そのものを代行できる人材を連れてくれば別だが
366金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 20:50
>>365
じゃ、一回日銀を解体しよう

国賊をこれ以上のさばらせるわけにはいかないだろ
367金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 20:50
また外国人がわんさか日本にやってくるみたいだから
日銀も変わらざるを得ないと思うよ
368金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 20:52
>>367
これ以上犯罪が増えてはたまらんな
369金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 20:53
>>367
日銀と関係ない外国人が増えたところであちらは痛くも痒くもあるまい
370金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 20:53
∧_∧   
( ´・ω・) みなさん、お茶が入りましたよ。
( つ旦O ∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬
と_)_) 旦旦旦日旦旦旦旦旦旦旦目旦旦旦
371金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 21:16
>>365-366
中央銀行を2つにして競争原理をはたらかせればいい
日銀とクルーグマン銀と
372金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 21:18
>>371
合成の誤謬を超マクロレベルでやることになるな。
通貨発行が2ヶ所で始まるんだから
373金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 21:20
>>371
悪貨は良貨を駆逐してしまうので・・・
374金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 21:23
>>373
つまり、インフレ気味の通貨が使用されて、デフレ気味の通貨が
退蔵されて、気が付くとインフレが収まっていると。
375金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 21:24
>>374
違った。デフレが収まるんだな。

2中央銀行制マンセー
376金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 21:25
>>374
>インフレ気味の通貨が使用されて、デフレ気味の通貨が
>退蔵されて
これから
>気が付くとインフレが収まっていると
こうはならん
377金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 21:26
インフレターゲット導入

インフレになる→消費者 インフレになる前に消費しよう。→消費増
インフレになる→企業 インフレになるなら借りて投資しよう→投資増
インフレになる→企業 今ある負債が実質的に減少。→企業業績回復
企業業績回復→賃金アップ→消費増

Y(GDP)=C(消費)+I(投資)
景気回復!!!!!!!!!!
378金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 21:28
>>375
交換に制限かけるか2種通貨間の交換率を制御しないと
インフレ気味の通貨はデフレ気味の通貨に全て換えられ
実際の物価はデフレ気味の通貨のみを反映したものになるのでは
379金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 21:34
>>374
それが進んで日本銀行は記念紙幣専門の中央銀行になります
気品のある天皇誕生記念10万円札(W
380金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 21:54
妄想オタ急増中
381金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 21:57
当然だ、現実的な提案では日本は不浄しない
382金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 22:01

    /)  /)
  /  ⌒  ヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  | ●_ ●  | < 妄想野郎氏ね  ぷっ! 
 (〇 〜  〇 |  \_________ 
 /       |   
 |     |_/ | 
383金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 23:45
>>350
>福井も「国際競争力」って言葉使ってるよ!

貿易を競争と捉える時点で、国際経済学をまともに勉強したことがないと
いうことだ。赤羽隆夫なんかも同じだが。景気探偵を商標登録したらしいが、
少しは経済学の勉強をやれといいたいね。
384金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 23:50
クルーグマン信者にとっては「国際競争力」は存在しないんだよ。
そして自分の世界観が他の人にとっても真実だと思ってる。
話すだけ無駄。無駄。ただの狂信者。
経済の「切り口」が理解できるほど頭が良くないから。
386金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 23:54
>>383
交換の必要なしなら、貿易なしでも、経済成長は可能ということでしょうか?
387金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/23 23:58
>>385
しかしこんなレポートで日本の「国際競争力」なんて示されても信じられんよ。
「国際競争力」って概念の怪しさしか伝わってこない。
388金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 00:00
>>387
それは君がの思考能力が停止しているから。
389金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 00:04
>>388
ユーロに参加できなかった
イギリスが3位に入っているような順位づけなのに?
390金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 00:07
だから日本人の賃金削減で国債価格競争力うp可能ってことさ。
391金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 00:07
>>389
ユーロに参加することが少なくとも君にとっては意味のあることなわけだ(w
君の脳内にはすでに君なりの国際競争力の概念は存在するようだな
392金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 00:12
>>391
そんなイギリスがベスト3に入るような
統計そのものも国際競争力wもおかしいと言っているんだよ。
良く嫁。
393金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 00:17
>>392
サンクス。読めば読むほどおもしろい。
394cloudy:03/02/24 00:36
世界経済フォーラムのworld competitiveness rankingは怪しげだけど、
イギリスがユーロに参加しなかったのは経済にはプラスじゃないですか?
自国の金融政策ができるわけですからね。
395金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 00:41
世界経済フォーラム

アホの集まりねw そんなとこのレポートをありがたがっているよう
じゃ(以下略)
396金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 00:41
そうそう

時刻で金融政策できないドイツはヤバヤバですな

ユーロは為替ノーリスクのメリットより金融政策の放棄デメリットがでかいと思う
企業の技術革新がなんで国の「国際競争力」アップに繋がるのでつか?

Switzerland and Japan have also been able to improve
their overall positions. In both cases, technology represents
the key driver behind these improvements.

Japan’s companies are even more competitive
in terms of innovation, putting the country in the
5th position on that subindex as well as the technology
index. Not surprisingly, however, Japan’s position on the
macroeconomic environment index and, to a somewhat
lesser extent, the public institutions index drops markedly,
reflecting the massive problems the country continues to
face in these areas.These problems pose a formidable challenge
to policymakers.The good news is, however, that
the country’s innovative power has remained very strong,
and once the macroeconomic situation improves and the
governance problems are addressed efficiently, Japan should
be able to recover and resume economic growth.

398金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 00:46
>384

>クルーグマン信者にとっては「国際競争力」は存在しないんだよ。

あのねぇ。貿易は比較優位の原理に基づいて行われているんだよ。クルー
グマンの説じゃなくて、リカードの説。で、これは国際経済学の基本中の
基本だ。これを否定する時点でアホ決定だよ。

貿易は交換であって競争ではない。企業レベルの話を一国全体に当てはめ
るのは、間違いだ。
399金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 00:49
>>394
そう捉えるなら怪我の功名ですね。w

>>396
確かにそうですね。
400金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 00:51
>>398
はいはい。聖者様に申し訳ありませんでした(w
401金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 00:52
リカードって馬鹿だな。
それとも理想主義者なのか?
402金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 00:54
>>398
非常にあほなレスではあるが、光栄の「大航海時代」というゲームをやった
事のある香具師なら「比較優位」は真綿が水を吸い込むように理解できる。
403金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 00:54
>400
リカードの比較優位の原理も知らずに、貿易を論じようなんてのは、
無謀以外の何物でもない。自分の無知をタナ上げにして、開き直るん
じゃないよ。アホが。
404金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 00:55
>>402
それは絶対優位かと
405金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 00:56
>401
どこが馬鹿なのか具体的に示してほしいものだね。はっきりいって、
比較優位の原理を否定できたら、ノーベル賞ものだねw
406金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 00:58
>>403
はいはい。聖書も読んでいない原住民でございます(w
407金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 00:58
今度のサンプロでブッシュ陣営はマジで世界制覇を考えているそうだ。
あれだけの政治・経済・軍事力があればやれるかもな。
408金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:00
比較優位を始めて学んだ時に無茶苦茶感動した。
なんて経済学者とは素敵なのかと。なぜこんなことが分かるのかと。
比較優位との出会いが、私を経済学徒にさせたようなものです。
リカードむちゃむちゃカッコいいと思った。
409金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:05
ヘクシャー・オリーン型の貿易理論は?

410金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:12
>409
基本はリカードだろ。リカードをさらっと流して、ヘクシャー・オリー
ンだとか、ストルパー・サミエルソンだとか、リプチンスキーだとかに
どんどん進んじゃう辺りが、経済学教育の問題点だな。学部レベルは
リカードだけで十分だし、もっと時間をかけて理解するべきだ。

現状だと、比較優位を絶対優位と誤解したままの学生が量産される
だけで、これは百害あって一利なしだね。
411金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:14
>406

「はいはい。ございます(w」バカと命名しておこうw

結局、キミってこれしか言えないヤツなんだね、ウププ...
412金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:18

   国家が後押ししたダンピング最強つーことですね
413金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:19
世界最強の国は何やってもごり押しがきくってことだよ。
414金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:21
ダンピング大歓迎、安い国から買えばいいが比較優位でしょう?
415金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:22
国際競争力の話は論外だが
今の日本で比較優位がどうこう言ってもむなしいだけだからなぁ。

それこそ外貨もしくは紙幣という富に変える前のものを重宝して
その蓄積こそが目的になってそれを富に変えようとしないんだからなぁ。
何のために貿易してるんだろ
416金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:24
>>415
金を貯め込む為だよ。
417金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:24
国家は徳をもって治めるべし。

盛者必衰を知れ!アメリカ・ブッシュよ!!
418「はいはい。ございます(w」バカ:03/02/24 01:25
>>412 >>414
原住民の発言でございます(w

国家は特定の産業を後押しして、海外の産業を壊滅させた上で、
絶対優位を築く可能性があると思うけどね
って、マイクロソフトがやったことだが。
419金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:27
>>418
お前、もこぽんか?w
420金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:32
聖書って言うか高校の政治経済の教科書に出てくると思うが
421「はいはい。ございます(w」バカ:03/02/24 01:32
いえいえ、もこぽんではございません。
ってこの発言に何の意味があるのか自分でも不明でございます(w
422金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:34
>>416
日本以外の国ではその金が少しずつ紙切れに近づいているのに
それをもらいたがるならまだしも持っていたがる神経は理解できんな
423「はいはい。ございます(w」バカ:03/02/24 01:37

     比較優位は国のバックアップのあるダンピングの可能性について無力

ということで。
お後がよろしいようで。
424sunny:03/02/24 01:39
ダンピングは経常収支に全く影響を与えないわけだが。
425金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:40
>>397
IBMが技術革新したらどこの国の国際競争力アップに繋がるのでしょうか?
今現在これだけ基礎研究所が各国にあるんだが
http://www.trl.ibm.com/kisoken.htm
426金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:40
>>422
貨幣ってのはその国の信用度なんだよ。
国力のある国の貨幣をみんな持ちたがるのさ。
427金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:43
>>426
日本以外は持っているだけで目減りする貨幣ばっかりなのに
使いもしない外国貨幣を追求して溜め込むのはアホだよ。
国力のある国の貨幣を持つだけじゃなんの利益もない。
428金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:48
>>427
リスクヘッジにもなるし利息もいいからね。
それに貯め込めばお金持ちになれるだろ。
429sunny:03/02/24 01:48
>>423
そうそう。ダンピングによって確かに比較劣位な産業は保護されるかも
しれない。しかし特定産業の保護は往々にして消費者の不利益なのだよ。
貿易当事国はダンピングによって自ら「貿易の利益」を逸失している
わけだ。
430金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:50
>>428
お金持ちってのはそれだけじゃ本当は価値を持たないのに
431金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:51
432金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:51
>>429
消費者は不利益かもしれないがその業種に従事してる労働者の生活は守れるな。
失業は回避できる。
433金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:54
>>432
貿易してれば得られる消費者の利益を生産者に移転しているわけだが
トータルではマイナスなんだよな。
つまり、生産者が得る利益以上に消費者が利益を失う
434sunny:03/02/24 01:55
>>432
だから、失業が問題になるのなら必要なのは金融・財政政策といった
マクロ安定化策であって貿易障壁の引き上げではない。
政策割り当ての段階で誤っているのだ。
435金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:59
なるほど

国内のマクロ政策で結果的に円安ならいいのですか?
436金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 01:59
>>433
貿易だけで国家はなりたってる訳じゃないんだよ。
例えば農業を自由化すればそこの環境自体を破壊してしまうケースもある。
民主主義である以上貿易論のみの判断で国は動かないんだよ。
政治的な問題はどこの国にもあるから各国で交渉するんだろ。
437「はいはい。ございます(w」バカ:03/02/24 02:00
>>429
海外に対してダンピングを行うのは、海外の該当産業の根本を
破壊することが目的でございます。
一度失われたテクノロジーは容易には回復しないからでございます。
消費者の立場からすると、これは大きな損失なのですが、
外貨の獲得が急務となっている国においては優位な政策となります。
438金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:00
金や銀を溜め込むこと自体を利益と考えて貿易するのは、重商主義
だよ。極端な話、輸入が禁止された国を考えてみよ。輸出企業が外貨を
得ても、その外貨を自国通貨と交換してくれる主体は誰か?輸入企業は
存在しないから、海外へ投資している投資家しかいない。しかし、投資
家も手にした外貨の使い途がない(輸入できない)んだから、投資を
行うインセンティヴがない。

つまり、輸入を禁止してしまえば、輸出も海外投資もあり得ないわけ
だ。それでも、輸出して外貨を稼ぎまくるヤツがいたら、それは文字
通り「守銭奴」だろうw
439金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:02
>>438

中国からの輸入だけとめればどう?
440金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:05
>>438
エコノミックアニマルの日本が少しは理解できたか?
441金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:08
>>440
ただし実際にエコノミックアニマルといわれてた時代は
守銭奴ではなく輸出で得た分くらいは輸入してたんだから誤解なんだよな
442sunny:03/02/24 02:11
>>437
だから、ダンピングは一国の趨勢的な経常収支に全く影響を与えないわけ
だが。マンデルフレミングモデルに従えば、短期的でさえ影響がない。
「外貨の獲得が急務」(←しかしこんなDQNな理由で政策決定される
国民も可愛そうだが)なのなら、効果があると考えられるのは、消費を
控え、貯蓄を奨励するような政策であってやはり輸入障壁の引き上げ
ではない。
443金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:11
>>441
加工貿易して付加価値の高い工業製品を輸出しなければ日本は生きていけないと
教わらなかったか?
444金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:12
>>436
いや、別の政治判断でそうするのはかまわないけど。
誰かが損をこうむっていることは自覚してやらないと。

農業を保護するならそれ以外の産業の人間が不利益をこうむることを納得してもらうべきだし
保護することが誰の不利益にもならないという見解はアンフェアだよ。
民主主義であるならなおさらだ
445金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:15
>>442
十分な外貨を持たないタイがどのような運命をたどったかは、
ご存知だとおもいましたが。
とても簡単にヘッジファンドの餌食となり、国内産業を破壊されます。
446金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:15
>>443
いろんなものを輸入したいから輸出するのが
輸出して金を稼ぐことそのものが目的と誤解されてるんだよな、今は。
447金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:16
>>443
それ自体がイデオロギーに過ぎない
448金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:16
>>445
固定相場だからだろ。
449金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:16
>>444
それじゃ選挙でフェアにしてくれる議員を選ぶんだな。
土建屋・農民の組織票
自民党マンセー
450sunny:03/02/24 02:18
>>445
タイを始めとした通貨アタックは外貨準備が不十分だから起きたわけで
はない。
451金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:19
>>447
でも付加価値の高い製品を輸出できる国が先進国であり豊かな生活を送ってるんだな
452金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:19
>>449
つうか、議員の問題ではなく
情報の伝達と個人の自覚の問題なんだが
453金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:20
>>451
輸出できるからではない。
生産できるからだ。
454「はいはい。ございます(w」バカ:03/02/24 02:20
>>450
外貨準備高が少なければより容易であることは理解いただけますか?
455金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:23
>>451
アメリカって、付加価値が高い商品を輸出しているのか?
456金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:23
>>451
スイス・イギリスは先進国じゃないのかな。
フランスだって農業輸出国の予感。
457金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:24
>>452
それじゃあ農民にアンフェアだから関税を引き下げるべきだと説得したら。
農業しか出来ない人間は猛反発すると思うよ。
失業したら誰が職を与えてくれるんだとね。
458金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:24
>>451
付加価値が高い商品って何?
459金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:25
>>457
他の仕事しろ


というのが、構造改革派、競争力重視派の主張だったのではないのかな?
460「はいはい。ございます(w」バカ:03/02/24 02:26
為替の相場を決定しているのは、もはや貿易の多寡ではございません。
通貨自体が株式のように、それ自体が投機の対象として動いております。
461金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:26
>ダンピング大歓迎、安い国から買えばいいが比較優位でしょう?

「比較」というのを、相手と自分との「比較」のように考えてしまいがち
だが、「比較」優位の比較はそうじゃない。例えば、日本という国にとって
自動車の生産と小麦の生産とを「比較」して、どちらが得意(より安い生産
費で作れるか)を考えることから始まる。

外国と比較して生産費が高いとか安いとか論ずるのは、絶対優位だ。こっち
は分かりやすいんで、比較優位の話を聞いても、大抵の人は絶対優位みたい
に捉えてしまう。
462sunny:03/02/24 02:27
>>454
通貨アタックは外貨準備が有限である限り、その多寡にかかわらず発生す
るものだ。というかそもそも変動相場制を採用している国で一方的な投機が
とめどめなく起こることはありえない。
463金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:30
付加価値の高い製品は色々あるけど
例えば自動車など鉄くずにすればたいした値段にはならないけど
加工するほど高く売れる製品だよ。
自動車一台と同じ値段のお米と交換するにはそうとうな量が必要だろ。
464金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:31
>>457
説得なんかしないよ。
猛反発しようと無視するだけだ、その協力者も含めてね。
俺が自分の利益を削って農民に協力してやらなきゃいけない理由はあるまい。


465金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:34
>>463
つまり、高コストの商品を作っている国という事か?

じゃあ、日本中で企業努力でリストラしてコスト削減したら先進国から転落じゃん(藁
466金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:36
>>463
高付加価値商品というのは、ライバルが少ないから比較的コスト競争に
さらされていない商品という事かと思われ。
467金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:38
つうか需要が多くて供給が少ない商品だろ
468「はいはい。ございます(w」バカ:03/02/24 02:39
>>462
極端なアタックは別にしても現在、ユーロや円が非常に高くドルが安いという事実は存在します。為替の操作は貿易高によって決定するわけではありません。
>>461
自動車の生産技術者が育っていない素地をつくり、
日本にとってより得意な産業を破壊することが
ダンピングの原理です。
つまり比較優位における生産の流動性の前提を破壊します。
469金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:40
>>465
コストではないよ。
車を作れる国は限られてるから先進国同士の戦いだろうね。
470金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:42

メーカー以外は日本の患部。

就労人口比率で約1割の人が残り9割の人のプライドを担保している・・。

事実だよ。
471金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:43
高付加価値産業=ハイテク産業みたいな話が昔あったね。科学技術立国
論だとか。

ただ、ハイテク産業というのは、実際にはそんなに付加価値率が高いわ
げじゃない。クルーグマンの本で取り上げていたが、半導体チップの生
産よりもポテト・チップの生産の方が付加価値率が高かったりするわけ
だ。

結局、どの産業が高付加価値産業なのかは、国によって異なる。農業国
なら農業が高付加価値産業だ。その場合の付加価値率が「高い」という
のは、その国の他の産業との比較においての話。
472金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:46
付加価値という概念も怪しいよね。
生産性という言葉もそうだけど、定義はしっかりしたものがあるが、
使う人間が不用意に使っているケースが多い。

経営者とか小説家の経済論とかは、98%まで間違って使用している。
読む側も定義なんて知らないから、大抵すーっと流されて、そのうち
に何かの会合の挨拶とかでそこらじゅうの中小企業の社長が使い始め
るんだな。
473金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:47
>469

> 車を作れる国は限られてるから先進国同士の戦いだろうね。

先進国同士が争っているわけではないよ。トヨタは自社以外と競争して
いるのであり、日本の自動車メーカーvsアメリカの自動車メーカー
みたいな構図は、事実に反する。オリンピックのメダル獲得競争みたい
に、国単位で考えると貿易問題を捉えそこなうと思うが。
474金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:52
>>473
これも農業と同じで自国の労働者が大量に失業すれば国家の問題になる。
日米自動車戦争で日本車を標的に叩き壊していただろ。
デトロイトでは多くの失業者が出たんだろ。
家電製品は日本にやられ自動車はアメリカの文化だと言ってた議員もいたな。
475「はいはい。ございます(w」バカ:03/02/24 02:53
ダンピングというのは「囚人のジレンマ」を貿易に適用したモデルでございます。
もちろん、比較優位によって全体でみれば最大の利益が上げられることに異論はありません。
けれども、私たちが一人一人どこかの国の国民で、
同じ教育、福祉を受けられない以上、
ずるいことをしてでも自分の利益を得たいと考える国はなくなりません。
困ったことではありますが。
476金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 02:58
>474
日米自動車摩擦に関して言えば、自動車産業ではたしかに失業者が出た
わけだが、米国全体としてはあの時期に失業率が高まったわけじゃない。

「失業の輸出」という議論は、特定産業や特定地域には当てはまるが、
一国全体として考えると、必ずしも成り立たない。ただ、政治家は選挙
基盤の利害を反映しているから、一国全体で失業率が低下していても、
地元選挙区で失業が増えていれば当然大騒ぎするだろうね。
477sunny:03/02/24 02:58
>>468
円高の主要な原因がフローの経常収支でないことは、現在の為替にからむ
取引の大部分がストック取引であることからも自明だろう。しかし、この
ことは為替レートが(中長期的には)一国のファンダメンタルズと無関係
に決まることを示すものではない。
しかし、キミは自ら矛盾することを言っているのに気づかないか?
例えば、米国の思惑通り輸入障壁を設けることで日本のある産業を
「破壊」することに成功したとしよう。しかし所得は何か(財・サービス)
を生産することによって得られるわけだから、とある産業が「破壊」される
ことで、日本人全体の所得は減ってしまうだろう。所得が減少すれば輸入し
て購入することも出来なくなるわけで、米国は日本への輸出によってそもそ
も外貨を「稼ぐ」ことができなくなるわけだ。キミの言い分では外貨を「
稼ぐ」ために貿易障壁を引き上げるんではなかったの?
478「はいはい。ございます(w」バカ:03/02/24 03:07
>>477
獲得できる外貨は、シェアx購入数によって決定します。
ダンピングによって日本が疲弊し購入数が減少したとしても
シェアが獲得でき、総量が増加するのであれば、
獲得できる外貨の量は増える組み合わせが存在します。
また、その産業が必須なものであればあるほど、
経済の疲弊度からの影響は少なくなります。
479金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 03:09
>>476
あの当時確かアメリカは双子の赤字で貿易と財政の赤字を抱えて危機感が
あったと思う。
失業率のみで判断する訳じゃないだろう。

それぞれの国には国益がありそれは石油の利権や軍事的覇権だったりする。
だから貿易論のみの価値判断で世界は動いているんじゃないんだよ。
480金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 03:10
>>479
でも、双子の赤字は、レーガン政権の壮大な実験の結果生じた自業自得だった罠
481金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 03:10
産業組織論のコンテスタブル・マーケットの話であったが、ダンピング
的な行動で相手のシェアを奪った上で、好き勝手に値上げするなんて
戦略はとれないだろう。なぜなら、相手も自分と同じことをするからだ。

サンク・コストがカギになってるのが・・・。
482金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 03:12
>>478
なるほどその業種に限っては獲得外貨が増えるかも知れんな。
でも所得が増えもしないのにある国のある商品に金をつぎ込めば
別のものを買い控えることになるな。
まわり回って別の外貨獲得手段を失いそうだが
483金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 03:13
>>481
まさに相手も同じ事をどれくらい「できるか」が国際競争力なのでございます。
484金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 03:14
>479

時期的には、微妙にズレるんですけどね。双子の赤字と自動車摩擦は。
自動車摩擦が先で、双子の赤字はその後。
485金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 03:14
>>480
軍事的に考えればソビエトとの冷戦に勝利してその後は世界唯一の
超大国として君臨して経済問題にも集中できたんだよ。
486金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 03:16
> まさに相手も同じ事をどれくらい「できるか」が国際競争力なので
ございます。

フーン、これがあなたの「国際競争力」とやらの定義なのね。後から、
定義を勝手に変更しないでねw
487金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 03:18
つまり、WTOから脱退すると国際競争力が高まるという事なのか?(藁
488sunny:03/02/24 03:20
所得の総額が減っているのに輸入総額は一定(どころか増える)だなんて
非現実的も甚だしいな。どこぞの国際競争力ランキングも悪名高いが、
さすがに「貿易障壁の高さ」だなんて項目はないぞ(藁
489金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 03:20
>>486
定義ではなく効果でございます。
490sunny:03/02/24 03:21
>>487 同じこと考えマスタ(藁
491金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 03:22
>>483
どちらかが死ぬまで斬りあいを続けるために貿易するのか?
492金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 03:24
>489

じゃあ、定義は何よ。言葉の定義もしないで、その場、その場で都合
よく国際競争力という言葉だけ使うのは、議論の仕方として問題じゃ
ないのかね。
493金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 03:25
「国際競争力」「定義」で検索すると色々出てくるぞ。
こんなのもあったよ。
http://www5.cao.go.jp/seikatsu/mirai_seikatsu/020528/0528handout-08-1.pdf
494金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 03:26
貿易赤字が損なら、輸入をやめろ。石油なんか買うな。小麦も大豆も
輸入するな。全部自給自足しろ。それで今の生活水準が維持できると
考える椰子は、相当にオメデタイ頭の持ち主といえるだろうぜ(w
495「はいはい。ございます(w」バカ:03/02/24 03:27
>>492
国際競争力を評価する手法は別のスレにございます。
どうぞお読みください。
496金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 03:28
>>494
ここは国際競争力も理解できない4流大学の学生しかいませんから。。。
497金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 03:32
んじゃ〜国際競争力を簡潔に説明できるやつはおるかぁ〜?
498金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 03:33
>>497
説明するほど難しいことじゃないですが
499金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 03:34
>>497
493のリンク先の最後に説明が書いてあるよ。
他にも検索して自分で調べたら。
500金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 04:16
マトモな国債貿易論の教科書で晒し上げ以外の目的で国際競争力だなんて
馬鹿な単語を載せている本があったら一冊で良いから指摘して見ろ。

IMDなんか経営大学院ではあるが、経済学の学校ではない。企業競争と
国家競争を混同するのは無理ない学校だが、少なくとも経済学には関係
ないな(藁
501金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 05:21

国際競争力とは何だ?なんて言ってるのは、先進国とは何だ?と言ってる
ようなもんなんだよ!

常識だよ常識!
502ココ電球:03/02/24 05:33
アホか?
国際競争力なんぞ帳消しになるように動くのが為替というもの。
503金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 05:38
アホか?
アメリカがザンビアに国際競争力でも為替でも負けるわけないだろ!


504金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 05:50
国際競争力のある国とは
通貨を発行しまくってもインフレが発生しない国のこと。
無限に供給ができ、無限に外貨を獲得できる国のこと。
505ココ電球:03/02/24 05:52
アメリカとザンビアの国際収支も均衡している。
こんな釣り師>503も失業して苦しむだろうが自業自得だ。
506金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 14:45
アメリカとザンビアを比較して何の意味があるのだ?
507金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 15:15
どうして通貨を統一しないの?
508金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 15:44
>>507
統一通貨がハイパーインフレになると、もう目もあてられないからです。
509金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 19:56
>>507
統一した通貨を誰がコントロールするかが決まらないからですよ。
510金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 21:36
                 / ̄\  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ─( ゚ ∀ ゚ )< 福井総裁牛歩で阻止!
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福井総裁牛歩で阻止 >( ゚∀゚ )/ |    / \__________
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511金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 21:40
在日の適正な税負担無くして日本の景気回復はない。
512金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 22:06
あとは政府が構造改革や不良債権処理をやる気があるかどうかだ。
513金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 23:58
>>501

非常識な馬鹿にでも説明できるのが秀才の秀才たる所以ではないか?
説明して味噌。
514金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 00:25
>>513
そりゃ違うだろ。
知識がいくらあっても
噛み砕いて説明するのには知恵がいる。
515金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 00:35
噛み砕いたことを理解できる脳みそさえ無い人も多い
516金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 00:37
>>515
噛み砕き方が足らないんだよ、それなら。
高校生レベルで足りなければ中学生レベルに。
中学生で足りないなら小学生レベル。

街のお医者さんを見習え。
517金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 00:41
>>516
なら不況が誰のせいなのか噛み砕いて説明してくれ
518金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 00:43
>>517
アメ様、速水様、デフレマンセーのお歴々。
519金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 01:10
なんだ、結局国際競争力なんて説明できないわけだ。
つまんねぇ。
構造改革と同じだな(藁
520金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 01:12
>>518
ぜんぜんわかんねーよ
521金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 01:13
>>520
誰のせいって・・・

一人のせいじゃないからな。
522金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 01:14
>>517
自分のせい
523名無しさん@1周年:03/02/25 01:20
>>517
不良債権の抜本処理に怠慢コクからです
524金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 01:22
>>517
だめよ、523みたいなデムパ信じちゃ。
525金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 01:23
というわけで、頭の悪いやつに噛み砕いて説明することは無意味。
526金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 01:26
>>525
質問が悪いんだよな。
誰のせいって・・・
犯人を一人に特定できるわけじゃない。

主犯はいるぞ、ただ何人もいる。
そういう切り口だと望んでいることが
理解しずらいぞ。
527金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 01:27
>>526
一億3千万人いるもんな。容疑者が。
528金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 01:30
>>527
結局そうなっちゃうんだよな。
一番悪質なのはその1億超の「羊飼い」だが。

やっぱり真犯人はアメリカなのかな。
この辺を考えると陰謀説じみてきて
胡散臭くなるんだがな。
529金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 01:30


      世 界 中 が イ ン タ ゲ や っ て る の に


      滅   ん   で   ま   せ   ん   な

530金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 01:30
だから頭が悪いから悪い質問しかできないんだって。
頭が悪い人の理解できる因果関係って理屈じゃなくて好き嫌いなんだよ。
嫌いなやつは悪いやつ。
ここに帰着させようとすると論理とは違った結論にせざるをえない。
いっそのこと、「高級官僚が悪い」と言ったほうが説得力がある。
ねたましいからね。
531金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 01:36
みんなは悪くないよ
悪いのは僕一人で十分だ。
532金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 01:37
いや、ぼくが悪いんだ、全部。ゴメンネ、ミンナ・・・。
533金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 01:39
>>531,532
これってオチ?、、、
534金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 01:39
>>531
説得力あるな
535金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 01:40
>>530
う〜ん。
質問をこちらで用意するなら
「デフレの原因はなんだったの?」
というのが一番答えやすかったかもな。
そこまでしてやる気にはなれなかった。
何せ今日は・・・




疲れたよ。
536金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 03:01
すでに末期ガン化してる状態ではインタゲという麻薬モルヒネで
痛みをやわらげるということだ。
後に来るものは?
>>536
驚異的な回復力。
538金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 20:31
 \ │ /
                 / ̄\  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ─( ゚ ∀ ゚ )< 福井総裁牛歩で阻止!
                 \_/  \_________
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                    ∩ ∧ ∧∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ∩∧ ∧∩\( ゚∀゚)< 福井総裁牛歩で阻止!
福井総裁牛歩で阻止>( ゚∀゚ )/ |    / \__________
________/ |    〈 |   |
              / /\_」 / /\」
               ̄     / /
539金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 22:15
(1)国際競争力のある国は貿易が黒字になり、ない国は貿易が赤字になる。
(2)貿易黒字の大きさはその国の国際競争力を反映する。

と考えると、日本とベトナムとの貿易では、日本が赤字でベトナムは黒字だ。
ゆえに、ベトナムの方が国際競争力かある(w

バブルの時期とバブル崩壊後とを比べると、バブル崩壊後の方が日本の貿易
黒字は大きい(額でも率でも)。ゆえに、バブル崩壊後の方が日本の国際
競争力は高まっている(w
540名無しさん@1周年:03/02/28 01:48
>>536
生き地獄だよ
541金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/28 01:50
理想の日本
1ドル=1,50円
1元=5,0円
1ウォン=1,50円
日本がこんな国になったら・・
平均的労働者の所得200x年
年収5万1000円
平均預金額2億円
平均金融資産額5000万円(預貯金以外)

銭が復活したとして

どうなる??
円がデフレでだめなら、銭を付け足す

銭がだめなら、その下に両を付け足す。。

それでもだめなら、さらに下に 文 を付け足す。。。

いくらでも、100倍100倍 に拡張できますぞ。
インフレになったら、逆に 1000円-> 新1麻呂 とかにする。

いつでもどこでも貨幣空間がいぱーい。

542金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/28 01:52
>>536
ガンとはすなわちサプライサイダーのことだな。
543名無しさん@1周年:03/03/01 00:51
>>542
な難しいものじゃない
単に不良債権だよ
544金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/04 21:11
見苦しい
545名無しさん@1周年:03/03/05 02:11
そう、インタゲはすこぶる見苦しいのだ
546金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/05 02:39
>>545
論理的な否定ができないようですなw
547金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/05 02:53
デフレで減少していく税収にあわせて、どんどん増税されるのと、
インフレで景気良くしてもらうのと、どちらがマシかよーく考えて
みようね。
548金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/05 02:55
>>547
じゃ私学助成金を100倍に増やすでいいよね?
549金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/05 03:35
>>543
自分の存在自体を「難しいもの」と言ってしまうのか。
550名無しさん@1周年:03/03/05 16:14
>>547
二者択一は短絡的と思われ
551金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/05 17:08
>>550
インフレ、デフレは2者択一だが何か?
労働者が過剰供給されている中、賃下げを企業がしまくっているのに、インタゲ叫ぶ香具師は馬鹿。
まさに阿鼻叫喚。
553金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/06 00:42
あら?設備の過剰供給の次は労働力の過剰供給かね。

サプライサイダーって現実を見ない馬鹿だね。
554金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/06 00:48
世の中にはインタゲとサプライサイダーしかいないらしい。
脳内が簡単な人はある意味うらやましい。
555金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/12 21:45
age
556金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/12 21:51
今の不況はバブルのつけ
徹底的な構造改革で膿を出すしかない。

先送りしても無駄。
557金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/12 22:15
>>556
ライフスペースの親父も言っていたな。

「この人は膿が出切れば生き返るのです!」

ってな。
558金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/13 20:42
年金生活者や日銀のように解雇されない上に硬直的な賃金もらってる人
はデフレになって欲しいんじゃないの?
559金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/13 21:01
一部の金持ちには貧乏人の気持ちなんてわからない
んだろうなぁ。で死ぬときに何持っていくのさ?
まぁ、私のほうが先にいくけどね
560金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/16 21:50
   ,rn                 
  r「l l h.             
  | 、. !j                
  ゝ .f         _     
  |  |       ,r'⌒  ⌒ヽ、.        
  ,」  L_     f ,,r' ̄ ̄ヾ. ヽ.
 ヾー‐' |     ゞ‐=H:=‐fー)r、)     
  |   じ、     ゙iー'・・ー' i.トソ   <インフレターゲットを導入せよ!
  \    \.     l、 r==i ,; |'         
   \   ノリ^ー->==__,..-‐ヘ___
     \  ノ ハヽ  |_/oヽ__/     /\
      \  /    /        /  |.  
        y'    /o     O  ,l    |
561金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/30 15:27
いやん
562金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/06 04:32
良いインタゲ
物価超暴落後の緩やかなインフレとゆるやかな円高 日本再生

悪いインタゲ
現在の物価から緩やかなインフレとゆるやかな円安  日本死亡

良い方は、底からの上昇トレンド
悪い方は、下げ途中の無駄な努力
563金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/06 04:49
>>562
その知識をどこから仕入れたのか大変興味がある。
どの本読んだの?もしくは自作?
是非ご教授をお願いしたい。
564金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/06 05:22
>>563
俺も興味ある。 この人の意見最近よく見る。
自作だろうが、視点が面白いよ
565金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/06 08:40
つうか、物価に底なんかないだろ(藁
566金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/06 14:28
物価に底あるに決まってるだろ!  
567金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/06 14:30
>>566
ねーよ。w
568金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/06 15:07
ゼロより下がることはないと思う
胡散臭いスレだな。
570山崎渉:03/04/17 13:43
(^^)
sage  
572山崎渉:03/04/20 02:22
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
573金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/26 13:54
>>566
1円以下はありません。
574皇道派:03/04/26 13:55
何だこのすれは
インタ下が日本を滅ぼす根拠もない
575金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/26 14:14
インフレターゲット導入

インフレになる→消費者 値段高くなったなぁ。買うのやめよう。 → 消費減
インフレになる→年金生活者 今ある貯金が実質的に減少。 → 消費減

消費減 → 企業業績悪化 → リストラ・賃金ダウン → 消費減

インフレ+景気悪化=スタグフレーション
576金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/26 14:23
インタゲ派= 2世の諸君
(土地の価値を上げたい人達。)
それだけ。
577皇道派:03/04/26 14:46
>>575
そんなことないだろう
インタゲインタゲいっても
土地と株だけ上げれば充分だと思う
そうすれば企業や銀行、個人も保有する資産価値が上がり
とても助かるだろう。どんどん借金してでかいもの買うようになるだろう
578金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/26 15:18
土地担保はもうダメポ。
579金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/26 15:20
>>577
インタゲとは日本では物価を上げる政策です。
資産ではありません。
580皇道派:03/04/26 15:32
>>579
じゃあ員タゲなんて意味無いぜ
意味はねえーー。のぐちあさひ
日本のデフレは要するに資産デフレがその本質だ
581シンプルベスト:03/04/26 15:40
土地のあるもの VS 土地のないもの
この戦いなわけだね。

土地のあるもの: 担保価値アップでみんなの景気アップ
土地のないもの: 物価ダウンでみんなの暮らしアップ
582シンプルベスト:03/04/26 16:15
世界中がインタゲやった結果、今、世界の株価は大暴落。
元気な国なんてないっちゅーの
583皇道派:03/04/26 16:29
土地さえ上がれば何とかなるワイ
584金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/26 16:37
結局物価下落が経済に影響なんて言ってるくせに株土地が上がればいいんだよな
インタゲ派のご都合主義にも困ったもんだ
先日もNHKで【インフレターゲットなんて、経済政策は実験じゃない。】と切り捨てられてたな
585皇道派:03/04/26 16:42
株土地が上がれば
企業の資金需要が増え借金するようになる
銀行は自己資本比率が上がって融資し安くなる
こうしてカネが回るようになる
これのどこが問題なのか
586金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/07 00:39
>>585
金利上昇であぼーん
5872ちゃんカキコ、週刊新潮、週刊文春規制法案:03/05/07 01:48
個人情報保護法案を廃案させないと支配層は個人情報保護法を隠れ蓑にして
悪事を働き、めぐりめぐって日本全体の富を食い物にし海外へ逃げてしまうぞ。
古今東西、過去も未来も東も西も支配層の大半は
法律を悪用し国家を食い物にすることしか考えていない。

大島の口利き告発者死亡!
http://money.2ch.net/test/read.cgi/seiji/1049453872/

1 名前:週刊新潮 投稿日:03/04/04 19:57
大島前農相の口利き事件を告発した会社社長が3.28交通事故で死亡していることが分かった。
大島絡みでの死亡は、
六ヶ所村村長自殺、宮内秘書の妻自殺に続いて3人目。
本当に交通事故だったのだろうか?

作家の城山三郎さん
「 自由に調べてよいが、発表できないというのは、
 一種のペテンであり、ごまかしだ。
 雑誌と新聞を分断しようという作戦に違いない。
 官僚というのは悪知恵を持っているものだ。」
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200304/25/20030425k0000e040072000c.html
■個人情報保護法新法案にも多くの課題 解説と要旨
http://www.mainichi.co.jp/digital/network/archive/200303/07/4.html
588金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/10 21:36
>>585
考えが甘いね。
589金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/19 01:28
>>585
国債は暴落ですなw
590金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/19 01:43
>>589
国債暴落して困るのは、札割れが心配な財務省だけ。
591金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/19 01:48
>>590 しかし遠からず・・・・・
592金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/19 03:33
>>591
国債価格が適切な水準まで下がるようでなければ、
景気は回復しないよ。

国債価格の高騰は、デフレ期待の現われだからな。
593金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/19 03:34
つまり、国債暴落を不安視している奴は、景気回復を望んでいないのと同じ。
594金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/19 05:54
日本が国債下落に耐えられない以上デフレ脱却と景気回復は全力で阻止しなければならない。
小泉首相はそのことを良く分かっているようだ。
赤字国債30兆とか、わけわからんこと言って守れなかったうえに、ズルズル国債を
出すことになった首相が、何を良くわかっているんだ?

状況変化が怖いからデフレ維持を率先し、景気回復を阻んでもいるんじゃないのかね。
改革なくして成長なしとかいって、首相在任中の変化を阻止しているとも受け取れるよ。
596山崎渉:03/05/22 03:04
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
597金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/23 10:46
インタゲは世界を滅ぼす!
598金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/23 10:55
小泉や竹中はな、インタゲで景気が回復しちまうと
自分たちが言ってきたことがウソだとバレるから
困るのさ。デフレが「高コスト構造」やら「不良債権」やら
とは無関係だってことが証明されるとまずいんだよ。
やつらは、「抵抗勢力」を人身御供にして政権の安泰を
はかってるわけで、構造改革や不良債権はそのための口実にしぎない。
で、そんなものとは関係なく景気が回復しちまうと
イケニエの意味がなくなって、政権基盤を揺るがすのさ。
だから、小泉はいつまでも日本がデフレでいてくれたほうが嬉しい。
そう考えれば、やっこさんの行動もうなずける。
599金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/23 10:56
>>598
インタゲすると国債暴落するから怖いんでしょ。
600金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/23 11:00
>>599
つい先日インタゲを導入した欧州で債券は暴落したか?
601金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/23 23:13
国債暴落ってのは、要は景気回復予想で長期金利が上昇しちまうって事だろ。

つまり、国債暴落危機を訴える人って、インタゲで景気回復するって事を暗に
認めているって事なんだよな。

で、国債暴落が景気回復より重要なのか?
ビビってるのは財務省だけなんじゃないのか?
602金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/23 23:19
>>601 メガバンク。
603金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/23 23:48
>>602
メガバンクは別にびびっていないだろ。
株の値上がりの方がはるかに効果がでかい。

というか、BIS規制で安全資産になっている国債を時価評価するのは何故?
償還期日まで持ってればいいじゃん。
604金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/23 23:52
>>602
銀行の国債資産は積みあがってきた現在でも
全体の10%台くらいだそうだ。だからその10%のうちの
何%かが下がっても、>>603が言うように株価上昇で
お釣りがくるんじゃないか?
605金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/24 00:01
つうか、国債暴落が怖いといっている奴は、景気回復が怖いと言っているのに等しい。
606アホ学生:03/05/24 00:14
>>605
ですね。
中身の無い景気なんてうざいから無くていい。
環境破壊が進むし。
608山崎渉:03/05/28 11:12
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
609金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/29 00:19
>>605
国債の発行額は以前の水準と違いすぎる。
610金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/29 01:58
>>609
景気回復が怖いようですね。
611金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/30 23:08
2ちゃんは,貧乏人が「インタゲ、インタゲ」ってうるさいんだよね
612金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/07 01:54
>>611
激しく同意!
613金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/07 01:57
>>611
うるさいだけで、中身もなく隔離されてる
614金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/07 02:12
>>611
株が上がってきたら、たちまちお静かになったのも藁藁
615金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/07 02:57
ジサクジエンカコワルイ
616金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/07 04:35
国債暴落の原因が金利上昇だけだと思ってるノー天気徘徊
617金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/07 18:46
インタゲが魔法の杖ではないというのはけだし名言だが、
魔法の杖を信じ込む輩は、痛いし気味が悪いな。
618金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/07 19:13
>国債暴落の原因が金利上昇だけだと思ってるノー天気徘徊

金融市場の仕組みも分からずに金融政策を語る典型だな。
619金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/07 19:49
徘徊がまた1人増え...
620:03/06/07 20:13
インターネットに毛が生えたら、インタゲ。
621金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/07 20:22
インタゲ言霊信仰って、2003年版脳内全学連あるいは脳内安保闘争
みたいなもんでしょ。デモもないから、いつまでもしつこい。
全学連は、運動に参加すれば女の子に会えるという健全な動機も
あったのだが・・・。
622金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/07 22:05
>>621
オレ様にインタゲとは何か説明してみ?w
623金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/11 18:18
624金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/22 09:41
>>622
バカの極み
625金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/22 21:38
インタゲ厨を撲滅しよう。
626金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/23 09:02
結局アンチって>>624みたいに「インタゲとは?」と聞かれて
「バカの極み」とか答えるヤツばっかな。
>>624はあの答えで「気が利いてる」とか思ってるのかな?
インタゲって経済学を知らないと良いか悪いか判断できないのに
経済学も知らない>>624みたいなクソばっかがアンチやってるから
ちっとも議論にならないんだよね。アンチはあれだろ、掲示板で
誰かを罵倒すれば気が晴れるんだよな。別にインタゲでなくとも
何でもいいんだろw
627金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/23 13:38
まあ、確かに「インタゲ派は馬鹿」とか一言書くだけで、
簡単に釣りができるからな。経済板はまさに釣堀状態だよ。
628金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/23 16:31
>>627は自分が経済学の知識はないけど
とりあえず「インタゲ派は馬鹿」と書き込むと
たくさん反論が返ってくるのが面白いと言ってるわけだ。
反論の中には真面目にインタゲの効能を述べているのもあるけど、
経済学がわからない>>627には何を言っているのかわからない。
大体インタゲの内容なんてそんなこと>>627にとっては
どうでもいいことであって、罵倒したりされたりすることが楽しいらしい。
>>627みたいなのがどれぐらい混ざっているかで掲示板の質が決まるんだよね。
苺やmegabbsなんかじゃ、専門家ばかりだから>>627みたいなのが
紛れ込んだら袋叩きに遭うか完全無視のどちらか。
その点、2chは>>627みたいなのの発生割合が高いし>>627みたいなのも
群れて集まると他の意見を圧倒してしまうんだよね。そうすると厨房なんかは
その意見が多数派で正しいとか錯覚しちゃうわけ。
でも厨房だから仕方ないし、誰も厨房に意見してやる親切なヒトはいないから
厨房はそのままずっと厨房でいるしかないんだけどねw
629金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/23 16:33
国家の最大の敵は国民だ。byクリキントン and ケネデー
630金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/04 17:39
>>627
現実にバカではあるのだが・・・
インタゲ党は、2CHの提供でおおくりしております。
632金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/04 18:37
というか、釣りをするのなら、もうちょっと頭を使って釣ってくれ。

きちっと論理矛盾や実データとの乖離を指摘してくれるんなら、
それに答えていく事で、議論がより精緻になり、どんどんと新しい
発見やら解釈が生まれていって、経済学の発展に役立つのだけ
れど。実際、研究者同士でそういう事をやるしね。

馬鹿の一つ覚えと、人格批判と、一行レスじゃなぁ。
633金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/04 19:45
現状では、デフレ・ターゲット論でもやったほうがよいのでは?
それができないので、インタゲですか。
というか、物価はすでに下げどまっている感じがするので、
そろそろインフレですかね。
株価の外国人投資家の会は、前例があるんで慎重にみたいですね。
えっ・・・もしかして・・・折れ・・・バカ・・・。
634金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/04 21:05
バカです。
635金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/04 21:18
で、インタゲなしでも期待は転換することが実証されたわけだが、
実証されない未知の手法が確実だと、信者は言い続けるわけ。
やっぱ、馬鹿じゃん。
636金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/04 22:52
>>635
緩和しすぎて、インフレ暴走したらインタゲのありがたみが良くわかるよ。

今は緩和の時なので、リフレ派もインタゲ派も推す政策は同じなんだけど、
金融緩和の期待をより強固にしつつ、オーバーシュートも抑えるのがインタゲ
が、ただのリフレより優れている点なんだな。
637金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/04 23:02
まあ、いつかはインフレになるんだから、
そんなに胸をはらなくてもよいではないですか。
>>637
胸をはってるんじゃなくて
ヴァカに易しく教え諭してやってんだよwwwwww
639金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/05 00:15
>>638
めでたいやつだな・・・・
640金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/05 00:32
>>636
暴走ということは、金利100000000000000000000000%にしないとインフレを抑えられないかもね。
641金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/12 07:41
うん
642山崎 渉:03/07/15 11:07

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
保全
644金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/19 17:36
>>636
国債は暴落で金利急上昇確実だねw
645金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/19 18:49
>>635
ハァ?いつ期待が転換したんだ?
日経平均は5万円か?
まさかとは思うが、2万円にもなってないわけじゃーないよなw
646262 ◆lFsXCyNFSY :03/07/28 10:13
>>477
禿同

ところで、携帯ゲーム機"プレイステーションポータブル(PSP)

 このPSPは、新規格UMD(ユニバーサルメディアディスク)というディスクを利用しており、そのサイズは直径6cmととても小さい(CDの半分程度)。 容量は1.8GBとなっている。
画面は4.5インチのTFT液晶で、480px x 272px(16:9)。MPEG4の再生やポリゴンも表示可能。外部端子として、USB2.0とメモリースティックコネクタが用意されているという。

この際、スク・エニもGBAからPSPに乗り換えたらどうでしょう。スク・エニの場合、PSPの方が実力を出しやすいような気がするんですが。
任天堂が携帯ゲーム機で圧倒的なシェアをもってるなら、スク・エニがそれを崩してみるのもおもしろいですし。かつて、PS人気の引き金となったFF7のように。

突然へんなこと書いてスマソ・・
GBAとくらべてみてどうですかね?(シェア以外で)
647山崎 渉:03/08/02 01:31
(^^)
648金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/02 17:24
>>646
FF7の前からプレステは売れてたよ。
FF狂信者は逝ってよし!
649金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/02 17:27
AVアニメの決定版!
隠すトコはまるでなし すべて見せます。
女子校生も大股開きで頑張ってるよ
http://www.pinkfriend.com/
650金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/02 17:36
>>645
期待よりも妄想を膨らます奴がいるからな。
どうせ、期待が転換しても、オマエのような屑の不安は払拭せんて。
>>650
期待をよく理解していないようだなw
652金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/02 19:01
>>635
期待を利用するのがインタゲの特徴であって期待を完全に制御するものではない。
市場の期待やトレンドは常に上下している。

どうも構造改革主義者には完全市場幻想があるようなので。
>>651
だから、屑には意味なし。
病も信心からとはいうがな
>>653
「期待」も理解できん香具師に屑と言われてもなw
655金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/02 21:00
>>654
妄想を理解するほど暇ではないよ。
セラピストにみてもらいなさいな。
「期待」には、政策変更による不安がコインの裏表としてあることもわからんのか。
この屑信者は。

「期待」を語るんだったら、もう少し初歩的なマクロ経済学の
テキストから読んだらどうかね。
ルーカスに馬鹿にされるぜ。
>>655
妄想と期待の違いもわからないようだなw
657バカアンチ撲滅こそ経済学の本流:03/08/02 21:04
インタゲを理解できないバカアンチがまだいたのかw
658金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/02 23:23
>>656
信者はこれだからな。
不勉強の極まり。
659金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/02 23:23
消費と物は均衡する。
消費以上に物が作られれば、物は余り、破棄される。

消費とは人間の消費活動である。
人間一人の消費には限りがある。
これは人間一人の消費能力には限界があると言える。
一人が二人分の食事を食べても良いが、太りすぎで早死にする。
一人が二人分の部屋の家を建てても良いが、部屋が余るだけで無駄である。
こんな愚かなことはほとんど行われない。ここに合理性が存在する。
つまり、これを『人間の限界消費』と定義できる。

そして、人間の集合体が社会であるのだから、社会での平均の限界消費が
『平均限界消費』と定義できる。
そして、平均限界消費を市場の人間数で掛けた物が、『市場の限界消費』と定義できる。

市場の限界消費は、自ずと決まってくる。

そして、市場の限界消費とは人間全体の数とも言える。

つまり、人口が増えれば消費が増える。
人口が減れば消費が減る。

消費が減れば、物が減る。生産調整されるからだ。
物が減れば、物と金との価値のバランスは、デフレにシフトする。

つまり、少子化とは、デフレ化を意味する。
660金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/02 23:25
だからなんなんだ?どうすべきか?これがない...
661限界論:03/08/02 23:33
日本はこれから少子化に突入する。
少子高齢化社会において、インフレターゲットは不可能である。
そして、子孫の繁栄もない。
このまま減るか、ある一定の水準で均衡することになる。
『人口の限界』である。

今のままの社会制度では、【確実に】人口は伸び悩み、消費は横這いか伸び悩み、
強烈なデフレ圧力が発生するだろう。
市場に資金を蒔いても、資金の価値の暴落を招くだけである。
円の暴落は、輸出入経済に影響をもたらし、円の信用を失墜させる。
円売りの開始である。
世界で円が売られるだろう。なぜなら円が下がることを知っているからである。
そして、円で取り引きする企業や社会は資産の暴落を起こし、商売が成り立たなくなる。
資本の無い企業など誰も相手にしないからだ。
662金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/02 23:35
だからなんなんだ?どうすべきか?これがない...
663金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/02 23:38
どうしようもない
664限界論:03/08/02 23:39
現状を知ることで。何をなすべきかが自ずと導かれる物だよ。
まずは現状を知ることである。
665限界論:03/08/02 23:40
たとえどんなにつまらない現実であっても、それを受け入れることが明日の
道しるべとなる。最良の一歩を踏み出せるのである。
やるべき事は多岐にわたる。
一つではない。
やるべき事は各自が判断して有機的に実行することが重要である。
時間はあまりない。
やれる内にやっておくべきだろう。
666金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/02 23:42
毒にも薬にもならん...
667金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/02 23:44
信者は学究的好奇心もなく、単に現世の御利益を盲信しているだけだから、
放置放置。
668限界論:03/08/02 23:46
回答は各自の知識の中にある。
各自の知識の融合こそが最良の答えになる。
方策は一つではない。多岐にわたる。
いくつもの方策が成功して、始めて泥沼から脱出できる。
正しい方策を導き、それを実行し、成功させる。
これを幾度と無く繰り返して始めて未来が開ける。
正解の方程式は存在しない。

正解の方程式に頼ろうとするなら進化はない。
なぜなら、存在しない物に頼るからである。
669金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/02 23:48
言われなくたってみんな考えてるさ。わざわざ言わなくたって。
自分のスタンスはどうか。これを意見交換するから意味があるのに...
670限界論:03/08/02 23:48
進化がなければ、


滅びるのみである。


それが全ての定め。
進化の無い文化は、他の強大な文化によって滅びる。
これは歴史が証明している。
強く進化した物だけが、自然で生きていける。
世界は自然界である。常識など無い。
日本人の法律や常識を並べても何の力にもならない。無力である。
それが世界だ。
671限界論:03/08/02 23:50
日本に必要な物は何か。
社会が何を欲しているのか。
それが答えだろう。

その声に耳を傾けて始めて、社会は動き始める。
命令を下しても、この社会は動かない。
この社会の意見を聞かなければ、この社会は動かない。
672金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/02 23:50
もうお前の限界は十分見せてもらった。そろそろうざい。
        ,,,--─===─ヽ/へ
      /iiiiiiiiiiiiii彡≡≡≡|≡ヾ ヽ
     iiiiiiiiiiiiiiiiiii彡≡≡≡≡|≡ミミヾ丶
    iiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ミiiiiiヽ
   iiiiiiiiiiiiiiiiii/             \iiiiiiiゞ
   iiiiiiiiiiii/                \iiヽ
  iiiiiiiiiiiiiii《    ━━━'/  ヽ━━━ ヽミヽ
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676金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/10 20:27
バブルの紳士はバブルで多額借り入れをしておきながら
元本の支払いを止めて利払いのみにするか
その利払いすら減免を要求しています。
まあそれも苦しいからというのならわかるが
「ない袖は振れない」といってベンツ、BMWを乗り回し
抵当権がいっぱいついた豪邸に住み続けてますよ
競売にかけれるもんならかけてみろという態度ですよ
なぜなら競売でも100%回収はかれないからね
そーしたら彼らにとっておんんおじで
まさにこれは“悪魔の所業”に相違ございません!
677バカアンチ撲滅こそ経済学の本流:03/08/10 20:30
>>676
それならキミもバブル紳士になればよかったなw
678山崎 渉:03/08/15 13:02
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
679金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/18 19:50
いやん
680金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/18 21:06
円が暴落したら日本の輸出企業はどうなるの?
681金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/18 21:17
>>676
10年前の日本からレスですか?
682金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/01 17:35
>>680
借金がある会社は金利上昇で苦しむ。
借金がない会社、またはインフレヘッジしてる会社はばんばんざい。
683金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/12 05:46
>>680
原材料の輸入が困難になります。
684金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/12 08:18
世界最大の債権国の通貨が暴落するわけないだろ
685金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/12 09:56
>>684
頭大丈夫?
686金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/13 00:32
>>685
円が暴落したら、対外債権が実質的に増えるので、ウマーだな
687金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/13 00:35
何ごともウマーではないがな。
688金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/13 00:37
この世は
何をどうしようが、
少数の勝者と多数の敗者に分かれる。
>>688
それで?(w
690金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/13 11:35
国が金回せばいいじゃん。簡単に景気回復だ
691金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 12:18
ほほお
692金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/04 12:27
>>689
頭大丈夫?
693金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/04 14:52
>>692
頭大丈夫?


694金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/04 14:55
695金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/19 18:12
 上場企業の利益はバブル崩壊の直後、1991年3月期がこれまでの
ピークでした。そして今年2003年3月期は、それに続く2番目の利益
の大きさになっています。また、今季2004年3月期には、1991年の
最高益を13年ぶりで更新する見込みとなっています。

 各企業はコスト削減と債務返済、あるいは不採算部門の切り取り
に努めています。それに失敗した企業の相当数が市場から消え、
また合併などで業界再編が起こっています。強い企業はすでに攻
めの経営に転換して、アジアなどの新しく若い市場に着々と布石を
打っています。

 総じて日本企業は、デフレ下でさえも利益が出せるようになって
きています。また小泉政権になってからは、政府による補正予算の
ないことを前提に経営を進めています。政府にぶら下がる経営はも
う出来ません。
米国、中国の財政金融政策よる経済成長と、13兆円の為替介入により、
輸出製造業は売上、利益が増えた。
697金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/14 09:59
>>696
建設バブル
698金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/27 03:14
デジキューブが潰れますた
699金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/13 15:52
ファミコンもなくなりますた
700金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/13 16:05
スペースインベーダーが復活すますた
701金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/13 17:41
やっと1980年代相当です
702金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/18 21:40
>>696
輸入業者は?
703テンプレ:04/01/18 22:22
話しの投げっぱなしになってる香具師が多いんでテンプレ。
【経済の現状】

【現状に鑑みたインタゲ論の是非】

【今後、現状の改善のためにすべきこと】

さぁ、どうぞ!
704金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/16 21:46
【経済の現状】
世界第二位の経済大国

【現状に鑑みたインタゲ論の是非】
マスゴミに無視されつつある

【今後、現状の改善のためにすべきこと】
不良債権処理
705金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/07 16:19
早くつぶれてほすい。>>1
706金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/07 19:29
ハイパーインフレマンセー
707金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/04/13 01:46
景気が回復している今こそ不良債権処理!
【経済の現状】
いわれるほど悲観するものではない。
悲観論というのはヒステリーだが、楽観は意志なんだよん。
【現状に鑑みたインタゲ論の是非】
牛刀をもって鶏を割く必要はないというのであって、
是非論ではなく、不要論かな。
【今後、現状の改善のためにすべきこと】
楽観して消費すりゃ、期待転換だよん。
709金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/06/07 20:30
インタゲは、インフレマンセー
710金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/03 14:19
ダイエー債権放棄・・・氏ね!
711金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/26 12:46:37
>>696
中国バルブのおかげだよ。
712金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/26 13:07:40
累積国債による利払いが無く、需要創造のために新規国債を発行しなければ。
俺は別にインフレターゲット政策してもいいと思うよ。
銀行がお金を唯で平等に国民一人一人に配る、そうして景気回復、いいじゃないか。
713金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/26 13:38:42
やはり基盤は不動産。そっちに勢力を向けて欲しいところだ。

竹中工務店も、不動産部が再開した。
底値のいまこそ買いだ。
714金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/12/23 23:52:26
>>712
夢ばかり見てる日本人は負け犬
715金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/12/23 23:53:27
まだこんなこと言っているのか、バカども。
不動産はまだ高いよ
717金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/12/24 18:24:35
>>716
東京八区以外はね。
718金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/02/28 16:01:03
>>717
江戸川区、墨田区、練馬区、足立区、北区、板橋区、葛飾区、杉並区?
719金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/04/27(水) 02:22:20
目黒区
720金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/06/17(金) 17:59:44
東京5区
千代田区、港区、中央区、渋谷区、新宿区
東京8区
千代田区、港区、中央区、渋谷区、新宿区、文京区、品川区、台東区
721金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/06/17(金) 18:02:10
中東いじったら駄目だよ

http://hiroshima.cool.ne.jp/h_sinobu/inflation1.HTM
722金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/08/18(木) 20:05:28
>>1
なにをいまさら
723金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/09/19(月) 10:34:41
  小 亀    // ̄> ´  ̄    ̄  `ヽ  Y  ,  ´     )   亀 え
  学 信    L_ /                /        ヽ  信  |
  生 が    / '                '           i  !? マ
  ま 許    /                 /           く    ジ
  で さ    l           ,ィ/!    /    /l/!,l     /厶,
  だ れ   i   ,.lrH‐|'|     /‐!-Lハ_  l    /-!'|/l   /`'メ、_iヽ
  よ る   l  | |_|_|_|/|    / /__!__ |/!トi   i/-- 、 レ!/   / ,-- レ、⌒Y⌒ヽ
  ね の   _ゝ|/'/⌒ヽ ヽト、|/ '/ ̄`ヾ 、ヽト、N'/⌒ヾ      ,イ ̄`ヾ,ノ!
   l は  「  l ′ 「1       /てヽ′| | |  「L!     ' i'ひ}   リ
        ヽ  | ヽ__U,      、ヽ シノ ノ! ! |ヽ_、ソ,      ヾシ _ノ _ノ
-┐    ,√   !            ̄   リ l   !  ̄        ̄   7/
  レ'⌒ヽ/ !    |   〈       _人__人ノ_  i  く            //!
人_,、ノL_,iノ!  /! ヽ   r─‐- 、   「      L_ヽ   r─‐- 、   u  ノ/
      /  / lト、 \ ヽ, -‐┤  ノ  キ    了\  ヽ, -‐┤     //
ハ キ  {  /   ヽ,ト、ヽ/!`hノ  )  モ    |/! 「ヽ, `ー /)   _ ‐'
ハ ャ   ヽ/   r-、‐' // / |-‐ く    |     > / / `'//-‐、    /
ハ ハ    > /\\// / /ヽ_  !   イ    (  / / //  / `ァ-‐ '
ハ ハ   / /!   ヽ    レ'/ ノ        >  ' ∠  -‐  ̄ノヽ   /
       {  i l    !    /  フ       /     -‐ / ̄/〉 〈 \ /!
       {  i l    !    /  フ       /     -‐ / ̄/〉 〈 \ /!
724金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/10/29(土) 10:31:28
ゴメソ
725金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/12/26(月) 18:23:53
亀井は実質政治生命終わったなw
726金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/02/13(月) 17:44:23
【竹原慎二のボコボコ相談室】

<今月の悩めるサラリーマン02>
ヒルズ族とかに腹が立つ。
文具メーカー勤務:Kさん(53歳)
私は勤続30年、仕事一筋で生きてきました。しかし、ヒルズ族と呼ばれている人たちをはじめ、
最近の金持ちはラクをして私が到底手に入れることのできない大金を稼いでいます。
私のように一生懸命働いてきたものが報われず、株などのギャンブルで簡単に稼ぐ者が
いい思いをしているこの世の中に、腹が立っています。竹原さんもこんな世の中おかしいと
おもいませんか?
-----------------------------------------------------------------------------
【竹原の答え】

別におかしかねーだろ!

世の中にはな、使う側と使われる側の人間がいるんだよ。あんたは30年も使われる側として安泰な
身分でのうのうと生きてきただけ。なに寝ぼけたこと言ってんだ?
あんたも住宅ローンとか車のローンとかは、組んだことあるかもしれん。でも、仕事をするために銀
行から金を借り入れるなんて事してねーだろ? 働けば、必ずお金がもらえる有り難い生活を営んで
きたはずだ。ローリスクで生きてこられてよかったじゃねーか。
使う側の人間、大金をつかむ側の人たちはリスクを負ってんの。冒険せにゃあかんのよ。
俺もな、そんなに大袈裟なもんじゃねーけど商売やってるから分かる。店ひとつ出すんだって脳味噌
から汗をダラダラ流して考えるさ。怖くて尻込みすんだよ。何千万〜何億円もの投資を何年で回収する
かって。いや本当に回収できるのかどうかの保証もねーんだから。未来の事なんて誰にも分からない。
イチかバチかだ。
その賭けに勝った人だけが相応のリターンを得る。あたりまえじゃねーか。何がおかしいんだよ? 
賭けに負けた人たちは大勢自殺してんだぞ。命を張って勝負した結果なんだよ。そこんとこ分かってんの
かコラ。上っ面だけ見てんじゃねーよ。
チャンスは、全ての人間に平等にあるはずだ。あとは考えるか、そして行動に移すかどうかだけ。
な〜んも冒険せずに平々凡々と生きてきて、陰でグチャグチャ言うなや、ボケ。
727金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/03/19(日) 10:41:13
竹原さん
かなりいいこと言うね。
728金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/03/19(日) 10:47:53
>>727
その通り。
勝ち組の優雅さだけしか見ないんだろうね。
商売や投資で勝つ事の大変さと、それに負けた時の悲惨な事を考える
想像力が無いんだろうね。
729金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/04/10(月) 06:06:54
相続税はゼロにして、
金持ちいじめを終わらせなければならない。

金持ちに更なるやる気を出させないと、資本主義は駄目になってしまう。

政府は、一部の馬鹿が格差廃絶主義を唱えているのを指をくわえないで見てないで、
金持ちを尊敬し、そして貧乏からでもリスクを取ればお金持ちになれる社会になったことを言わなければならない。

今は生まれがどこでも競争が出来る社会になっているのだから。
730金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/04/10(月) 07:39:26
>>729
>政府は、一部の馬鹿が格差廃絶主義を唱えているのを指をくわえないで見てないで、

お金や資産の一極集中は経済発展を阻害する。
戦後日本経済の大成長は「農地解放」の成果が大きく、大勢が夢を持って働けたことにある。
累進性のない税制など江戸時代に逆戻りだろう。
731金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/04/10(月) 07:48:26

市場経済を前提に3%のインタゲが合理的だと思うね。
732金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/05/07(日) 19:40:55
>>730
あなたは、身分が最初から確定している封建時代と今とを比べるアホですか?
>732

身分は確定していなくても、資産は確定しているだろ。

働かなくても努力しなくてもニートで生きていける奴が増える一方で、
働いても努力しても一生報われない奴らが増えているのが、
格差が拡大していく社会の問題点なんだし。
>>733
努力とは例えば?
才能が必要な将棋?
確かに努力しても報われんよなw
野球?
そりゃ才能のないのが努力しても無駄w
いいかげんに屁理屈こめた奇麗事やめろよ!
てめぇは共産主義者か?
735金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/05/30(火) 16:57:16

高原基彰blog
http://takahara.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/20011997_7a60.html

 政府は、経済分野で人的資源を開発するだけでなく、人々がより
柔軟な対応ができるよう、法律や税制の柔軟性を高めなかればなら
ない。たとえば、終身雇用が望めなくなり、職を渡り歩いたり、失
業したり、自営業に転じたり、はては外国に移住せざるをえなくな
ると分かっているのなら、税当局は、それによって不利な扱いを受
ける人が出ないようにすべきである。また地位や場所が変わっても
年金や社会保障の受給資格が不利にならない仕組みが必要である。
 抵抗は特定集団の特権を他の集団の犠牲によって擁護することに
ほかならない。つまり、雇用形態が固まっていない若者や女性を犠
牲にして、既存産業でフルタイムの仕事を持つ中年男性の擁護し、
移民を犠牲にして定住者を擁護し、第三世界を犠牲にして先進国を
擁護することになる。
736金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/05/30(火) 16:57:57

なんで、この人達は「リフレ、リフレ」って言うのかねぇ?

円高は、やばいんじゃねぇ〜の

って言えばいいのに…。お前達は言い方が悪いんだよ、アホ

http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20060530
>日本経済は果たして円高に耐えられる状態にあるのだろうか?
>いま起こっている株安が、アメリカの株安の一時的な影響によ
>るものではなく、2003年(ここ2004年ですが修正)の大規模介
>入の理由であった 110円割れ寸前の円高が起こっているのだと
>すれば、構造改革による流動性の罠からの脱出という筋書きは
>画餅である。
あと、『一時的脱出』というのは正しいと思うぜ。問題は円高で
『また嵌りそう』ってことだろ!
737金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/05/30(火) 22:57:01
467 :名無しさん@社会人:2006/05/30(火) 19:14:01
>>465

リフレ派が根本的に駄目なところは、『消費者物価指数』を
主要なベンチマークにするところです

『資産価格の(名目)価格』の変化にこそ注目すべきなのよ


468 :名無しさん@社会人:2006/05/30(火) 20:29:34
リフレ派、かく語りき!

・ CPIがもっともリアルタイムに実体経済の状態を反映している

http://money4.2ch.net/test/read.cgi/eco/1146551055/809
>CPIがもっともリアルタイムに実体経済の状態を反映している
>から。 目配りで政策が決められたらたまらん。資産は、実需
>と投機がまざっているから、実体経済をどこまで反映している
>かわからん。
738金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/05/31(水) 02:55:50
>>1
だからやめたろ
739金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/05/31(水) 17:03:29
375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/05/31(水) 14:15:30 ID:AcctF5bo
>>372
インタゲに2種類あるって話だろ。
「金融政策をルールで縛って期待の安定を図ろう」っていうタイプのインフレターゲットと
「積極的不況対策として金融緩和なり財政支出しろ」っていうの。


後者は本当はインフレターゲットではない。用語の誤用だ。ごく普通のケインズ主義。
というか、主流派経済学のごく当たり前の主張だ。

ところが、馬鹿政治家と馬鹿マスコミが誤用を一般化しやがった。そこであえて、誤用の
方をリフレ政策と呼ぶことで区別するようになったわけ。

インフレターゲットは好景気だろうが不景気だろうが関係ない制度導入の問題。
2002年頃の経済情勢だとインタゲだけじゃなくて、リフレ政策も併用した方が
良いだろうねというのが、一般的な見解だと思っている。

その際に、日銀懲罰論みたいなのや、単純に公共事業万歳みたいなのも絡んできて
話がややこしくなるわけだ。
740金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/05/31(水) 17:04:34
>>89
> インフレターゲットは好景気だろうが不景気だろうが
> 関係ない制度導入の問題。
それはよく分かった。

> 2002年頃の経済情勢だとインタゲだけじゃなくて、
> リフレ政策も併用した方が良いだろうねというのが、
> 一般的な見解だと思っている。
当時はそうだろうね。今は状況が変わって、リフレ政策は
もういいんじゃね、という感じになった。それとは別に、
制度論としてインタゲが必要だという議論は了解できる。
741金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/06/01(木) 14:45:06
夫馬だよ〜ん♪

元ちゃんにコメント連発、決めてやったぜ!
ふ、へへへっ(↓)

量的緩和政策に対する評価など
2006-04-17 05:35:08 / 経済一般
評論家・山崎元の「王様の耳はロバの耳!」
なぜインタゲが国を滅ぼすのだろうか?
>>742
ハイパーだからね
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 1 ///////////////////////////////////////

未来はいま決まる - ビッグバンの予測と現実  フォレスト出版より

第三章 成功のシナリオ、失敗のシナリオ
堺屋太一 ピーター・タスカ

    ビッグバンは知価革命の一部である - 堺屋

 爆発的な成長を続ける情報通信産業によって、いま世界は縦横に張り巡ら
されたネットワークで結ばれています。そのネットワークの上を、膨大な情報が
リアルタイムで流れて、その流れのなかで新しい産業が次々と生まれています。
この点で、世界は間違いなく新しい時代に入ったといえるでしょう。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 2 ///////////////////////////////////////

 情報通信産業の発展がもたらしたこのような変化を、私は「知価革命」と呼び、
これからの社会を「知価社会」と名付けます。知価とは、知識の価値です。
産業革命以来二〇〇年間も続いてきた近代工業社会では、ハードなモノにこそ
値打ちがありました。しかし、知価社会ではモノよりも知恵、つまりソフトが重要に
なっています。ハードは知恵の値打ちを包む包装に過ぎないのです。それほど
大きな変化が、いま起こっているのだと私は思っています。
 いま、この知価革命の大波が集中的に押し寄せているのが金融市場です。
金融取引はグローバル化し、マネーは瞬時に世界の市場を駆け巡っています。
この新しい動きに対応するため、一九七〇年代末に、まずアメリカが、続いて、
一九八〇年代にイギリスが、金融市場に徹底した規制緩和を行い、競争原理を
導入しました。これがビッグバンです。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 3 ///////////////////////////////////////

 この自由な金融市場のシステムは、ビッグバン発祥の地であるアメリカ、イギリス
だけでなく、アジアの市場にも続々と導入されました。香港、シンガポールといった
日本近隣の金融市場も、いまではアメリカやイギリスと同じ原理で動いています。
 こうして、世界の金融市場は共通のルールで動き始めました。日本版ビッグバンの
開始は、日本もこの世界共通のルールを採用し、知価革命の時代に対応しようと
する動きにほかなりません。
 ピーター・タスカさんは、二〇二〇年の日本を予測した『不機嫌な時代」(講談社刊)
という本を書かれました。そのなかで、二〇二〇年の日本は、次の三つのシナリオ
のうちいずれかの道をたどっているだろうといっておられます。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 4 ///////////////////////////////////////

 第一のシナリオは、ビッグバンを含む大改革に成功した日本が、華やかな「デジタル
元禄」時代を迎えているだろうというもの。第二のシナリオは、ビッグバン改革を
拒否した日本が破滅の道をたどっていく「悪循環」の道。第三のシナリオは、建前
だけの改革でお茶を濁した日本が、ゆっくりと衰退していく「長いサヨナラ」の道です。
 三つのシナリオのうち楽天的な予測は、第一の「デジタル元禄」だけということで
分かるように、タスカさんは日本の改革の将来に大変危惧を持っておられます。
タスカさんはどうして日本のビッグバンの未来にこれほど懐疑的なのでしょうか?

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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 5 ///////////////////////////////////////

    日本は資本主義社会ではない - タスカ

 ビッグバン改革が日本に与える衝撃は、十数年前の本家のビッグバンが当時の
イギリス社会に与えたショックよりも、よほど大きいと私は思います。その強烈な
衝撃に、日本人と日本社会がどこまで耐えられるか。その点に、私は強い疑問を
持っているのです。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 6 ///////////////////////////////////////

 一九八〇年代のイギリスは、すでに「資本の論理」がそのまま働く経済を作り上げ
ていました。金融市場だけが例外だったのです。ですから、すでに確立されていた
資本の論理を、そのまま金融市場のルールに適用すれば、それだけで改革を
始められましたし、イギリス人は素直に改革を受け入れられました。
 ところが、戦後の日本経済は資本の論理がそのまま働く社会にはなっていません。
ビッグバンそれ自体は銀行、証券などの金融市場の改革を目指すものですが、
この改革の中身を実行すれば、日本社会全体を資本の論理が働く社会に変える
ことになるのです。その衝撃力には激烈なものがあります。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 7 ///////////////////////////////////////

 私が見るところでは、日本の戦後システムの最大の特徴は、資本主義を採用して
いるといいながら、実際には資本の論理がまったく働いていないことです。資本主義
というものは、根本的には個々の資本家が自由に経済活動を行い、利益を追求
することによって成立しているはずなのですが、日本には本当の意味での自由な
資本家がいません。
 個々人の自由意思による経済的利益の追求によってではなく、政治家と官僚に
よる統制によって経済活動が動かされています。その点を見ると、日本の経済
構造は社会主義かと見紛うばかりです。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 8 ///////////////////////////////////////

    諫早湾二三七〇億円の無駄遣い - タスカ

 日本経済には資本の論理が働いていないことを象徴する出来事が、投下資本に
対するリターンの低さです。この十数年は特にそれが目立ちます。一九八〇年代の
後半以降、銀行預金にしても株式配当にしても、投資に対するリターンが一%を
切るレベルにまで落ちこんでいるのです。
 日本人の個人金融資産は、総額一二〇〇兆円を超えています。他の国では
考えられないほどの、ものすごく大きな世界一の金額なのですが、この膨大な
金融資産が果たして国民の生活水準の向上に寄与しているでしょうか。

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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 9 ///////////////////////////////////////

 一人当たり、一家庭当たりに換算すれば、受け取る金利や配当はすずめの
涙というのが実感でしょう。一二〇〇兆円の金融資産が、諸外国並みにせめて
五%前後のリターンで回収できれば、日本人はもっと豊かな生活が楽しめる
はずなのです。
 資本へのリターンの低さを示すもう一つの例は、最近問題になっている諫早湾
の干拓事業です。私は総投資金額を聞いて驚いたのですが、このプロジェクトに
政府はなんと二三七〇億円を投下するというのです。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 10 //////////////////////////////////////

 では、このプロジェクトが完成したら、いったいどれだけのリターンを生み出すの
でしょうか。これ以上田畑を増やすわけにはいかないのですから、ゼロに近いと
いうのが本当のところでしょう。それほど収益性の低い事業に、三〇〇〇億円もの
巨費を投じるのですから、日本が資本主義国家とはとても思えません。
 諫早湾の問題は、全体のなかのごく一部の問題に過ぎないと思います。大小
合わせて無数の公共事業が、リターンが限りなくゼロに近い水準のまま至る所で
行われています。資本の論理が働いている社会なら、こんな馬鹿げた投資は
絶対に行われないはずです。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 11 //////////////////////////////////////

    国民金融資産一二〇〇兆円の悲劇 - タスカ

 諫早湾の干拓には、税金と財政投融資のお金が投入されています。財政投融資
の主な原資は郵便貯金です。つまり、郵便貯金のお金は、諫早湾の干拓のように、
リターンが限りなくゼロに近い分野に投資されているわけです。
 公共部門である郵貯が行っている投資全体が、民間金融機関の投融資より
リターンが高いとはとても考えられません。国民金融資産の一二〇〇兆円の約
四分の一が、このような無駄遣いに回されているのです。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 12 //////////////////////////////////////

 私のいう資本の論理というのは、何も難しいことではありません。一言で
いえば、お金というものは高いリターンが期待されるところ、儲かるところに
動く原則を持っているということです。そして、それは市場で決められます。
 高いリターンが望める事業を行おうという人は、高い金利を払ってもお金を
借りようとします。金融機関はプロジェクトの採算性を評価したうえで、高い
金利を支払う人にまずお金を貸しますから、採算性の悪い事業にはお金が
回りません。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 13 //////////////////////////////////////

 つまり、資本がどこに動くかを決めるのは、政治家や官僚ではなくて市場なのです。
これが資本主義です。しかし、日本ではそうなっていません。だから、預金金利も
株式配当率も、異常な低さにとどまっているのです。
 若い起業家が、明らかにリターンが高いだろうと予測されるプロジェクトを始めよう
としても、担保となる資産がないかぎり融資を受けられません。その反対に、資産
さえあれば、リターンがどれほど低い事業でも日本の銀行は融資をするのです。
これは資本の論理に基づいた行動とはいえません。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 14 //////////////////////////////////////

    金融システムが資本主義を機能不全にした - 堺屋

 日本人は戦後ずっと資本主義をやってきたつもりでいますけれども、タスカさんの
見方では、日本経済は資本主義というより社会主義的だということになります。
社会主義諸国で行われたように官僚が経済を統制してきたという意味では、
確かに日本は社会主義的だった、といわれても仕方がないかもしれません。
 タスカさんの指摘されるように、このシステムの一番の問題は、資本の配分が
官僚統制の下で、担保を持つか持たないかを重視して行われてきたことでしょう。
担保資産といえば、日本では土地です。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 15 //////////////////////////////////////

 日本では、土地を持っている人に金融がついて、持っていない人には融資が
されない。そして、仕入価格が安い土地を持っているのは、戦前からの伝統を誇って
いるような大企業です。しかし、こういう大企業では、新しい能力や産業は開発され
ません。 お金を貸している先が収益性の高い事業に成功しないのですから、銀行
だって高い利益が得られません。当然、高い金利を預金者に払えなくなります。
定期預金金利が〇.三%とか〇.三五%というあきれるほどの低金利になっている
のは、まさにこの土地担保融資がもたらした最悪の結果だといえます。
 タスカさんのいうように、本来、資本は高い利益が見込まれる分野に投資されます。
しかし、日本ではお互いの顔のつながりとか、系列とか、業界の申し合わせとか、
長い取引関係があるとかで、投資先や融資先が決まってしまいます。確かに、
これは資本主義とはいえません。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 16 //////////////////////////////////////

 ですから、ビッグバンが改革の対象にしているのは、単に民間企業の東京金融
市場だけではなく、郵便貯金や財政投融資などにも及ばなければならないという
ことになります。そうしないと、ビッグバン自体が機能不全に陥るでしょう。
 ところで、タスカさんは日本が迎えるこれからの時代を、「不機嫌な時代」と命名
されました。近代工業社会はすでに終わっているから、その時代に作られたシステム
はだんだん信頼性を失い始めている。さりとて、まだ新しいシステムの姿は見えて
こない。そんな過渡的な時代を、大変おもしろいネーミングで呼ばれたのですが、
なぜ、不機嫌な時代なのでしょうか。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 17 //////////////////////////////////////

    自分と隣人の運命が異なる時代が始まる - タスカ

 不機嫌な時代とは、人々が将来に対して深い不安を持っている時代ということです。
実際、日本人は政治家や官僚など、これまで日本を動かしてきたさまざまなシステム
を、大きな不安と不信を持って見始めています。
 先にお話ししたように、日本人はお金持ちになっているはずなのに、そのお金が
ほとんど何も生み出していない。一二〇〇兆円ものお金を持っているのに、すずめの
涙のようなリターンしかないのですから、将来に深い不安を持つのは当然でしょう。
 そのうえ、どうやら時代が大きく変わり始めているらしい。自分も隣人もみんな
同じという時代がどうやら終わりに近づいているという認識を、多くの日本人が持ち
始めています。企業レベルだけでなく個人のレベルでも、護送船団方式が終わり
つつある。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 18 //////////////////////////////////////

 これまでの時代は、自分の運命と隣人の運命には大差はなかった。しかし、
これからは、自分の運命と自分の隣人の運命が大きく違ってくる時代に入って
いくようだ。このことが、日本人の不安をより一層かき立てているのだと思います。
 これまでの日本では、個人、企業、組織、家庭のどれをとっても、それほど大きく
は違いませんでした。収入も教育程度も、同じようなものだったのです。社会的
経済的格差が少なく、みんなが平等だと感じられる時代だったともいえるでしょう。
 しかし、これからの時代はそうはいかなくなるらしいという認識が、ぼんやりとでは
あっても、日本人の間に徐々に広がっています。ビッグバンの開始は、このように
時代が変わりつつあることの一つのシンボルだということです。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 19 //////////////////////////////////////

    パソコンと人間が労働市場で競争する - タスカ

 このように時代が変わっていく原動力になっているのは、堺屋さんが対談の冒頭で
指摘された通り、情報通信産業の発展が生み出した「知価革命」です。知価革命が
いまや最終段階に入り、既存の秩序が崩れるほどの破壊的な様相を見せ始めて
いるのが、現在なのだと思います。
 知価革命を代表する出来事は、パソコンネットワークの性能の向上と、それらの
劇的な価格低下です。一九九七年の一年間で、パソコン用の半導体メモリの価格は
七割も下がりました。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 20 //////////////////////////////////////

 かつて電力が普及し始めた頃、電力価格が半分になるのにじつに五〇年も
かかったといわれています。しかし、情報処理機器や通信機器では、わずか
一年間で七割も下がっているのです。
 人間を労働力として考えたときに、一番強力で恐ろしい競争相手はパソコンです。
そのパソコンの価格が劇的に下がるということは、彼らが人間に対する競争カを
高めているということです。これがもたらす破壊力は、すさまじいものだろうと
思います。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 21 //////////////////////////////////////

    図書館が消える時代タスカ

 人間とパソコンネットワークの競争の一例を挙げれば、長い間、人類の文化の
象徴であった図書館という存在です。しかし、これから二〇年先に図書館という
存在が果たして現在の形で生き残っているかどうか。非常に難しいのではないかと
私は思っています。
 いま図書館に集中されている情報を、コンピュータのデータベースに収納するのは
難しいことではありませんし、それほどコストもかかりません。家庭のパソコンから
インターネットを通じて、コンピュータ内の図書館に簡単に低コストでアクセスできる
ようになります。そうなれば、図書館という物理的存在そのものが社会から消えて
しまいかねません。その可能性は非常に高いのです。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 22 //////////////////////////////////////

 いま日本の国で図書館という組織に投入されている経済資源、つまり土地、資本、
労働力は不必要になってしまいます。不要になる資源のなかには、図書館司書
という従来は知的だと見なされていた労働者も含まれるのです。
 図書館の問題は一つの例に過ぎません。広い意味での情報の操作、処理に
絡んでいる人々は、いまでは全労働人口のなかで大きなウエートを占めています。
知価革命はこの人たちを直撃します。その影響力は、決して過小評価できません。
非常に広い範囲で、知識労働者の失業問題が起こってくる可能性が否定できない
のです。
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    一本のネクタイに見る知価 - 堺屋

 いまタスカさんが指摘された問題は、これからの経済を考える場合にじつに重大な
要素を含んでいると思います。単なる知識の集積、単なる情報処理能カだけでは、
もう人間はコンピュータには勝てないということです。
 人間が持っている知的な価値、私のいう「知価」が問われる時代になるのです。
コンピュータがどれほど発達して安価になっても、コンピュータが決して持てない
能力を私は知価と呼びたいのです。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 24 //////////////////////////////////////

 ここに二本のネクタイがあるとしましょう。同じ質の絹で作られたネクタイですが、
一本は三万円、もう一本は五〇〇〇円です。二つの間の値段の差は、一方が
有名なデザイナーがデザインした有名ブランド商品だからです。この差が知価だと
私は考えます。つまり、三万円のプランド品のネクタイといえども、ハードの価値は
五〇〇〇円に過ぎず、ソフトの価格、つまり知価が二万五〇〇〇円なのです。

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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 25 //////////////////////////////////////

 もう一つの例を挙げましょう。いま世界で一番のお金持ちは、マイクロソフトの
創業者のビル・ゲイツ会長です。ご存じのように、マイクロソフトはパソコン用の
ソフトウエアを作っている会社です。
 カーネギーやフォードの時代には、鉄や自動車のようなハードを作る人が
世界一のお金持ちでした。しかし、現代では、ソフトを作る人、つまり知価を創造
する人が一番お金持ちになり、世界経済をリードする時代なのです。
 繰り返しになりますが、このような時代の変化に対応することが、ビッグバンの
最終的な目標なのだということを、私は強調したいのです。
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    ビッグバンは日本版ペレストロイカか - タスカ

 やや大げさに聞こえるかもしれませんが、日本におけるビッグバンは、八〇年代
後半に当時のソ連がやったペレストロイカと似た結果で終わるかもしれないと私は
思っています。
 当時のゴルバチョフ書記長がペレストロイカを始めたとき、彼は共産主義の息の根
を止めるつもりなど毛頭ありませんでした。ゴルバチョフは共産主義を部分的に改革
して、資本主義に対抗するつもりでペレストロイカを始めたのです。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 27 //////////////////////////////////////

 グラスノスチ、つまり情報公開のようなちょっとした共産主義体制の手直しをして、
西側の良いところを取り人れる。そうすれば、共産主義の勢いを回復できると
ゴルバチョフは考えたのです。しかし、事態はゴルバチョフの甘い期待通りには
進まず、始まったペレストロイカは一挙に共産主義体制の崩壊にまで突き進んで
しまったのでした。
 なぜそうなったかというと、共産主義そのものが情報の統制を前提にして成り
立っていたからでした。情報を特権階級内部に密封することで、共産主義システム
が成り立っていたのです。だから、ペレストロイカの第一弾として、情報公開を
うたったグラスノスチが行われた瞬間に、ソ連共産主義は崩壊への道を歩み始めて
しまいました。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 28 //////////////////////////////////////

 もし、いま日本が資本の論理が本当に働く、完全な資本主義の国になったとすると、
日本がどれだけ大きく変わらなくてはならないか、その度合いは、経済人やマスコミ人
も含めた日本人が想像できないほど大きいと思います。日本を代表する大企業で
あっても、資本の論理から見たら大改革がされなければならないところが本当に
たくさんあるのです。このような激変に、日本人全体が耐えられるかどうか。それが
最大の問題なのだと私は思います。この痛みを乗り越えて変革を推し進められれば、
日本の未来は明るいでしょう。しかし、もし痛みに耐えきれないで、変革を回避したり
先延ばししたりすれば、日本の未来は暗いといわざるをえません。
 二〇二〇年の日本について私が描いた三つのシナリオは、ビッグバンを含む
大変革への日本人の三つの対応を描いたものなのです。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 29 //////////////////////////////////////

    シナリオ@「デジタル元禄」とは - タスカ

 私が描く最初のシナリオは、ビッグバンを引き金にした大変革に日本が成功した
場合です。つまり、最も楽観的な未来のシナリオです。この「デジタル元禄」への
シナリオの道筋は、一九九八年に不良債権問題を原因として金融パニックが深刻化
することから始まります。
 金融危機をきっかけにビッグバンが断行され、金融業を先頭にして日本全体が
変わっていきます。終身雇用や年功序列などの、資本の論理とかけ離れた古い
仕組みがどんどんと衰弱していき、世界標準のシステムが次々と導入されるのです。

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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 30 //////////////////////////////////////

 二一世紀に入ると、改革への動きがさらに拡大します。最初に官僚機構の解体が
始まります。官僚支配の下にあった公的年金制度は一挙に廃止になり、それに
代わって個人が自己責任で老後に備え、自己責任で金融商品に投資をする時代に
なります。
 また、所得税や法人税の税率引き下げなどの税制改革も行われて、その影響で
渋りがちだった日本の景気は一気に回復していきます。
 二〇〇〇年代半ばには、NTTが再度解体されて情報コストが大胆に値下げされ、
これを受けて情報通信産業やソフトウェア産業が飛躍的に拡大します。この分野で
若いベンチャー企業が続々と誕生し、そのうちのいくつかは大成功を収めるのです。
パソコンオタクと呼ばれるような若者が、日本経済再生の原動力となります。

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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 31 //////////////////////////////////////

 日本にはデジタル技術を用いた産業が花開き、これによって得たお金を世界中の
株や債券に投資します。ビッグバンによる金融改革でその投資は高いリターンを生み、
多くの日本人がその収益で豊かで優雅な生活を送るようになるのです。
 こうして得た豊かな富を利用して、やがて宇宙開発などの先端科学分野や、
ファッション産業のような文化的な産業に至るまで、日本は世界をリードする国に
なります。日本が世界のモデル国家になる理想的な道筋が、このシナリオなのです。

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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 32 //////////////////////////////////////

    日本人の可能性が広がる時代 - タスカ

 「デジタル元禄」への道を支えるのは、先にも触れたような、通信情報処理技術の
飛躍とそのコストの大幅低下です。それによって、人と人とのつながり、人間関係の
ネットワークが、いまよりもずっとスピーディに幅広く展開できるようになります。
 このような人間関係の拡大を支えにして、いろいろな文化的な生産物が日本から
出てくると思います。その多くは、単に趣味とか文化活動の範囲にとどまるでしょうが、
なかには巨大なビジネスに発展するものも出てくるでしょう。

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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 33 //////////////////////////////////////

 一つだけいえることは、これらの分野で豊かな才能を持ちながら、その才能を十分
に発揮していない人々が、日本にはまだたくさんいるということです。現在ではごく
普通の人だと思われている人でも、チャレンジ精神と自信を持って新しい分野に挑戦
していけば、びっくりするほどの可能性が広がっている時代になるのです。
 通信技術の発達と情報通信コストの低下は、このような人に、その才能を十分に
発揮するチャンスを与えます。また、彼らはビッグバンによって金融面でのサポートも
得られるようになります。かつての日本にはありえなかったような、新しい才能の挑戦
を可能にする環境が生まれるのです。
 例えば、マンガやアニメは日本の庶民文化として発達してきましたが、いまや
世界をリードする水準に達しています。このような庶民文化のなかから、これまでの
製造業中心の日本産業とはまったく違った新しい産業が生まれ、爆発的に発展
していく可能性が十分にあると私は思っています。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 34 //////////////////////////////////////

    問題は資源ではなく社会構造にある - タスカ

 日本経済と日本社会の改革がうまく進めば、いま申し上げた理想的な方向に進む
可能性が大きいと思います。日本人は改革嫌いな国民であると一部の人はいって
いますが、私は決してそうは思いません。
 携帯電話の急速な普及が良い例です。携帯電話が登場した最初は、日本人の
生活には合わないといわれたものでした。「街頭で電話をするなんてみっともない。
携帯電話は恥ずかしがり屋の日本人向きの製品ではなく、日本文化にはそぐわない」
などという人がたくさんいたのです。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 35 //////////////////////////////////////

 しかし、いまや日本人の誰もが平気で携帯電話を使うようになっています。便利で
安いものは、国や文化の違いとは関係なく、誰もが喜んで使うのです。そういう点で、
一般の日本人はすでにグローバル基準で動いていると私は思います。
 外国でいま何が起こっているかについて、日本の一般庶民は非常に敏感に反応
しています。日本人の多くは、いわゆる日本的基準だけでものを考えているわけでは
ありません。そういう国民なのですから、ビッグバンと情報産業の自由化が行われ
さえすれば、ソフトウエア産業や文化的産業の分野で、世界水準の強力な産業が
一挙に日本に生まれる可能性は非常に大きいと私は確信します。

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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 36 //////////////////////////////////////

 たとえ現在は高い成長率を上げていなくても、日本は潜在的な力が非常に強い
国です。技術、資本、人材、すべての資源がこれほど十分にそろっている国は、
世界のなかでも稀なのです。
 現在の日本が抱えている問題は、資源が不足していることではありません。
すべての問題は発展を押しとどめている社会構造にあるのです。この構造さえ
ブレークできれば、日本人のエネルギーが大爆発すると思います。

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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 37 //////////////////////////////////////

    日本人は自己改革ができる国民 - 堺屋

 きっかけさえあれば、日本人は社会構造を急速に変えられる能力を持っています。
ペリーの来航から一五年間で、尊皇擦夷から文明開化へと変えることができた
明治維新は、日本人の自己変革能力を実証する代表的な例といえます。
 最近の例をとっても、一九六〇年代に世界最悪だといわれた公害問題があります。
しかし、この二〇年あまりの国民的な努力によって、日本の空と川と海は、随分と
美しさを取り戻しました。日本人は、変わるべきときには変わることのできる国民
なのだと、世界に知らせなければなりません。

//////////////////////////////////////////////////////// 絶賛発売中! //
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 38 /////////

 ビッグバンをきっかけとして、三年とか五年とかいう短い期間に、どの国よりも
進んだ資本の論理に基づいた社会が築かれ、日本人が新しい産業を創出する
可能性は確かに大きいのです。一〇年後、二〇年後に、日本がハード産業では
なく、ソフト産業のリーダー国に生まれ変わっているのではないか。私はそう
期待します。
 百数十年前の明治維新を思い起こし、勇猛果敢に自己変革を決断するときが
現在なのだと私は思います。

////////////////////////// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 39 ///

    外資の敵対的買収を日本人は許せるか − タスカ

 堺屋さんのおっしゃるようになる可能性は大いにあります。そのリトマス試験紙に
なるのが、外資による日本企業の敵対的買収が可能になるかどうかです。
 ビッグバンが成功の方向に歩み始めれば、魅力的な日本企業を買収しようとする
外資が必ず出てきます。そのときに、買収される企業が属する業界、メインバンク、
監督官庁、系列企業などが、資本主義社会としては当然起こる事態だとして、
この買収を許せるかどうかが問題なのです。

///////////////// 1998年刊 //
/// 成功、失敗のシナリオ 40 ///

 また、これらの「関係者」だけでなく、一般の日本国民やその代表であるマスコミが、
このような外資による日本企業の買収に対してどういう態度を取るのか。資本の
論理とはそういうものだと冷静に見られるのか、あるいは日本に対する経済的侵略
だというような見方をしてしまうのか、そこがポイントです。
 資本の論理に従えば、買収するからにはその企業からもっと利益を上げなければ
なりません。そのためには、リストラも行われることになるでしょう。日本を代表する
ような大企業が外資に買収され、強烈なリストラが始まったときに、日本人はこの
ことをどこまで納得できるのかが大きな問題です。
 このようなことがごく普通に起こり、日本人が平静に受け止められるようになれば、
ビッグバンが成功したといえるでしょう。

////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 41 ///

    シナリオA「悪循環」 − タスカ

 これまでいろいろと述べてきた社会構造に足を引っ張られ、ビッグバン改革による
苦痛に耐えきれず、日本人が一切の改革を拒否したとき。つまり、日本がグローバル
基準への適合を拒否し、その選択が最悪の経済状況をもたらすというのが第二の
シナリオです。三つのなかの最悪のケースといえます。
 このシナリオでは日本は、私の名付けた「悪循環」の道をたどることになります。
一切の改革を拒否することによって、日本経済は破綻への道を一方的に下降して
いくことになるのです。

/// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 42 ///

 大まかなシナリオは、以下のように進むでしょう。一九九〇年代の後半、続出する
金融スキャンダルにもかかわらず、捜査当局の追及は進みません。国民はスキャンダル
報道をあきらめの気持ちで受け入れるばかりです。
 ひと頃はもてはやされたビッグバン改革も、金融業界と官僚機構が手を結んで陰に
陽に抵抗し、いっこうに進む様子がありません。改革をネグレクトすることによって、
日本の金融システムヘの国際的信用は一挙に失われます。こうして、日本は世界の
なかで徐々に孤立を深めていくのです。
 二〇〇〇年代に入ると日本企業の生産性は徐々に下がっていき、それにつれて
その国際競争力も低下の一途をたどります。日本製品の輸出は静かに、しかし確実に
減っていきます。その反対に、東南アジアからの製品輸入がじりじりと増えます。

/// フォレスト出版 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 43 ///

 貿易収支の黒字は縮小を続け、それに伴って円が大幅に安くなります。輸出の
縮小と輸入の増大によって、かつての輸出大国日本は、二〇〇〇年代半ばには
ついに貿易赤字国に転落します。
 日本経済の全体的衰退を反映して、二〇一〇年頃には不動産価格が再度の
大暴落を演じるでしょう。不良債権が銀行に累積されて、またもや金融パニックが
起こりますが、十数年前と同じように再び公的資金の投入で事態の乗り切りが
図られます。
 世界中に悪名の高い護送船団方式は、それでも維持されたままです。しかし、
世界はもう日本を声高に非難しません。この時代には、日本経済は世界経済を
左右するような存在ではなくなっているからです。

/// 絶賛発売中! ///
/// 成功、失敗のシナリオ 44 ////

 世界の国から見れば、日本は独自のルールに頑固に固執する国です。外国
企業が市場に入るだけでも面倒臭い手続きが必要ですし、たとえ参入に成功
しても高い利益率は見込めません。ならば日本は日本で勝手にしなさいという
態度なのです。ジャパン・バッシングというよりは、ジャパン・イグノアリング、
日本無視というのがこの頃の世界の大勢になってしまいます。
 そんななかで、日本国の財政は完全に破綻、年金は全面崩壊、激しいインフレの
嵐のなかで、社会は大混乱時代を迎えます。街頭には老いたホームレスと若い
犯罪者があふれ、かつて日本が世界に誇った治安の良さはまったく失われるのです。
 こうして二〇二〇年には、かつての繁栄はどこへやら、日本は世界のなかでも
弱体な経済と最悪な治安の国に転落してしまいます。日本が改革を拒否し続けた
場合の最悪のケースが、この「悪循環」シナリオなのです。

//// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 45 ////

    犯罪多発社会となる日本 − タスカ

 日本人は治安の良さを非常に誇りにしていますし、事実、世界のなかで
日本ほど社会体制が安定して、犯罪の少ない国は珍しいと思います。しかし、
この高いレベルの治安は、日本人がしばしば口にする日本文化の伝統の
せいにするのは間違っています。日本人は、この点を大いに誤解していると
私は思います。

//// 1998年刊 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 46 ////

 経済が好調であることと、それに加えて経済活動で得られた富が、国民の間に
比較的平等に分配されていること。このような経済的社会的な状況が存在することに
よって、日本社会の治安の良さが保たれているのです。世界のなかで治安が良い国は、
この二つの条件を満たしている国なのです。
 ですから、この悪循環のシナリオの下で経済情勢が大幅に悪化したときには、
社会の秩序が崩壊し、治安が崩れる可能性が高くなります。他国の例を見ると、
経済の不調と社会の不平等が同時に発生すると、どこの国でもマフィアのような
アングラ的勢力の存在が大きくなります。犯罪がビジネスになるのです。極論の
ように聞こえるかもしれませんが、日本もその例外ではありえません。

//// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 47 ////

 実際、経済成長が止まり、失業などで社会的不平等が拡大しているヨーロッパでは、
大規模な組織犯罪が多発しています。日本でも、最近は感情の爆発ではなく、経済的
利益だけを狙った犯罪がたびたび起こるようになりました。これらの犯罪は、多分、
氷山の一角でしょうし、これからどんどん顕在化してくると思います。
 その意味では、日本の犯罪社会化はもう始まっているのかもしれません。「悪循環」
シナリオの下では、こういう経済的犯罪がどんどんエスカレートし、犯罪集団が社会を
裏から支配することになるでしょう。

//// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 48 ////

 こういう社会で一番怖いことは、社会のトップクラスの人たち、いわゆるエリート
に対する大衆の信頼感が失われることです。官僚や政治家の相次ぐスキャンダル
によって、現在でもエリートヘの信頼感はすでに大きく揺らいでいます。
 そのうえ、このシナリオの下で、ビッグバンのような改革がまったく行われないと、
スキャンダルにまみれたエリートたちが、大衆の信頼を失っているにもかかわらず、
いつまでもその位置に座り続けます。
 こういう社会が続いては、日本人全体のモラルは崩壊してしまうでしょう。最悪の
シナリオの下で日本の治安が崩壊するだろうと私が予測するのは、警察や検察の力が
不足するというよりは、社会の根幹である日本人のモラルが瓦解してしまうからです。

//// フォレスト出版 //
/// 成功、失敗のシナリオ 49 ////

    エリートヘの信頼感喪失の時代 − 堺屋

 タスカさんがおっしゃるように、日本人がモラルを失ってしまう可能性はかなり
あります。かつての日本には、エリート官僚に対する信頼感がありました。少なくとも
数年前までは、政治家はだめでも役人は信用できる、という空気が広くあったのです。
 官僚は日本で一番難しい大学を卒業した勤勉な人たちなのだから、優秀に違いない。
戦後の高度成長を成功させた人たちの後継者なのだから、彼らに任せても大丈夫
だろう。これらの要素が、官僚システムヘの根強い信頼感をつくりだしていました。

//// 絶賛発売中! ///
/// 成功、失敗のシナリオ 50 ////

 ところが、阪神・淡路大震災、オウム真理教事件、薬害エイズ事件、官僚の
収賄事件などのなかで、いまやこの信頼感はがたがたに崩れています。「優秀で
清潔な官僚たちに任せておけば、日本はなんとかなる」と思っていたけれども、
どうも現実は違うようだと多くの日本人が最近感じ始めているのです。
 けれども、これだけ評判が落ちている官僚自身のほうはといえば、いっこうに
官僚主導の経済体制を改めるつもりがありません。行政改革、財政改革、
金融改革(ビッグバン)など、官僚から権限を奪うあらゆる改革に、彼らは必死で
抵抗しています。

//// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 51 ////

 いまのままの官僚主導システムを維持すれば、日本はうまくやっていける、これが
多くの官僚たちの本心なのです。もっと予算と人員をつけてくれれば、我々が立派に
日本国を運営できる、という主張ばかりを官僚は繰り返しています。
 一部の役人は、これだけの大転換期を迎えたのだから、「いまこそ我々が頑張ら
なければならない」と意欲を燃やして、かえって責任感を強めています。もちろん、
一人ひとりの官僚が仕事に意欲を燃やし、責任感を持つこと自体は決して
悪いことではありませんが、しかし、いま求められている改革の質からすれば
方向が違うのです。

/// 1998年刊 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 52 ////

自由経済体制を日本に導入する改革なのですから、役人が変な責任感を持つと、
かえって改革がおかしなことになってしまいます。腐敗した官僚は司法の手を借りて
処分すれば済みますが、純真な官僚が正義感からいろいろと手を出してくることが、
これからの日本にとって非常に危険なことになりかねないと私は思います。
 肝心なことは、官僚たちの考えているようなやり方では、日本社会がこれからも
うまく運営されるとは、もう一般の日本人が思わなくなっていることです。官僚エリート
階層と普通の日本人の間に、これだけ大きな認識ギャップができていることは、
非常に恐ろしいことだと私は思います。

///// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 53 ///

    失敗者が退場するルールが必要だ − タスカ

 人間というものは、誰でも失敗するのです。重要なことは、失敗をできるだけ早く
訂正できるシステムを作ることです。そのためには、なぜ失敗したか、どうすれば
次は失敗しないで済むかを、客観的に分析できなければなりません。そのうえで、
次の新しい方法を見つければよいのです。
 ところが、官僚によって統制されたシステムでは、そのような客観的な批判が
存在しません。批判がなければ、システムの訂正も行われないのです。

//// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 54 ///

 だから、金融機関の不良債権問題にしても、そのほかの経済問題にしても、
日本は同じ失敗を何度も何度も繰り返しているのです。批判を受け入れる
システムが存在しないから、同じ失敗を繰り返します。
 どんな優秀な人でも、どれほど頭の良い人でも、政治や経済というものは
結果がすべてですから、失敗すればアウトになるのが世界のルールです。
しかし、日本の政治家やエリート官僚に対しては、失敗者がアウトになる
システムがまったく働いていません。
 だから、失敗した政治家や失敗した官僚がいつまでも権力の座について
います。社会の健全性を考えると、このような状態は本当に危険です。

//// フォレスト出版 //
/// フォレスト出版 ///

未来はいま決まる―ビッグバンの予測と現実
堺屋 太一 , リチャード・C. クー, R.ターガート マーフィー, ピーター タスカ
フォレスト出版; (1998/06); 価格¥1,600

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894510537/qid%3D1061130502/249-7443361-9736338
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?KEYWORD=%96%A2%97%88%82%CD%82%A2%82%DC%8C%88%82%DC%82%E9
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3e3b1af5af17e01031ae?aid=&bibid=01573007&volno=0000

/// 購入しましょう!///
/// 成功、失敗のシナリオ 55 ////

    シナリオB「長いサヨナラ」 − タスカ

 第二のシナリオと同じく、日本はビッグバン改革を拒否するのですが、それでも
「悪循環」ほど激烈な経済悪化を経験しない場合。これが、第三のシナリオ
「長いサヨナラ」です。
 「長いサヨナラ」では、日本経済は長い長い下降局面をたどり、やがて活力を
失ったぬるま湯的社会が出現することになります。このシナリオの下では、
次のような展開が予測されます。

//// 絶賛発売中! ///
/// 成功、失敗のシナリオ 56 ////

 一九九〇年代に世界の国々が資本の論理に基づいた改革を次々に行っていったのに、
日本はその例外として現状維持を続けます。改革は表面上だけでお茶を濁し、
ビッグバンのような大改革は、日本社会の調和と秩序を乱すものとして実際には
実行されないのです。それでも、製造業中心の日本経済は国際競争力を落としません。
 二〇〇〇年代前半には、日本の貿易黒字の拡大をめぐって何度目かの激しい
貿易摩擦が起こります。しかし、日本は輸出を抑制するどころか拡大する一方です。
そのため、円は再び一〇〇円台を割り込む超円高になります。

//// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 57 ///

 この円高に対して、日本の輸出企業は、八〇年代後半や九〇年代半ばと同じ手法で、
事態の乗り切りを図ります。新規採用を凍結したり、社内緊縮体制を発動してコストを
切り下げ、なんとか円高危機を切り抜けようとするのです。
 しかし、もう緊縮体制だけでは危機は乗り切れません。企業業績は悪化し、経済界を
大不況が襲います。不況のしわ寄せは金融機関に集中され、二〇〇〇年代半ばには
巨額の不良債権問題が再び銀行システムのガンになります。
 ビッグバンを拒否した日本政府は銀行を倒産させず、またもや公的資金の投入で
銀行の危機を救います。銀行救済のつけが税金として国民に回されるのも、
一九九〇年代後半の再現です。

//// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 58 ////

 二〇一〇年代には、官僚の経済統制は一段と確固たるものになります。部分的に
芽を吹いた活力ある経済活動は、官僚や業界の手によって押さえ込まれてしまいます。
その結果、現在の企業体制が硬直化したままで保存されるのです。終身雇用制や
年功序列が生き残っただけでなく、これらのシステムは日本文化の粋としてむしろ
称賛されることになるのです。
 こうして、二〇二〇年の日本は、すっかり活カを失った古色蒼然たる国になります。
やる気と能力のある日本人は、とっくに日本を見捨てて、アメリカや東南アジアなどの
海外諸国に続々と脱出していきます。

//// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 59 ////

    みんな一緒に貧乏になる − タスカ

 このシナリオでは、日本人の生活水準はゆっくりと落ちていきますが、悪循環の
シナリオほどは急激ではありませんし、大きな社会的混乱も起きません。
終身雇用や年功序列システムが厳密に維持されているおかげで、みんなが
平等に貧乏になっているだけだからです。
 隣の人を見てみれば、やはり自分と同じように生活レベルが落ちています。
貧乏という赤信号をみんなで渡っているわけですから、隣人への嫉妬の感情は
起こってこない。だから、一人ひとりの日本人は貧乏が怖いとはあまり思わないで
済むのです。

//// フォレスト出版 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 60 ////

 官僚統制によって経済は衰退しますし、未来への明るい希望はもはや存在
しないのですが、みんなが平等に貧しくなっているのだから我慢できなくもない。
日本に残った日本人がこう考えるようになるのが、「長いサヨナラ」のシナリオです。
 政治は麻痺状態ですが、官僚は権力を握って放さない。多少の官僚機構の
再編成はあっても、本格的な改革は一切行われませんから、業界と官僚の
関係もいまのままで保存されます。つまり、日本社会の基本構造はいまと
まったく変わらないわけです。

////// 絶賛発売中! ///
/// 成功、失敗のシナリオ 61 ////

    何もしなかった日本 − 堺屋

 官僚や業界などの既存勢力による抑制の力が働き、改革が押さえ込まれてしまう
というのが「長いサヨナラ」のシナリオですが、これはビッグバン改革が強い力で
押さえ込まれてしまう場合です。個人的な見解を申し上げれば、私はこのシナリオが
一番蓋然性が高いのではないかと思っています。
 私はいま「平成三〇年」という未来予測小説を、朝日新聞に連載中です。平成三〇年
とは現在から二〇年後ですが、この小説の最初の章は「何もしなかった日本」と
題されています。

///////// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 62 ////

 何もしなかったといっても、省庁の再編は曲がりなりにも実行されて、官庁の数も
減り、その名前も変わっています。しかし、日本社会の本質的な部分は何一つとして
変わっていません。官僚がものごとを決定して、政治家が有権者に取り次ぐという
構造は変わっていないのです。
 そして、各業界は官僚主導の護送船団に安住し、業界の談合システムは依然として
続いています。つまり、この小説で私が想定した未来は、タスカさんのいわれる
「長いサヨナラ」のシナリオそのものなのです。
 こういう状況を想定すると、タスカさんのおっしゃるように、日本の未来はじり貧
以外にありません。みんなが平等に貧乏になって、お互いに傷をなめ合っている
ような社会が予測されるのです。

//////////////// 1998年刊 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 63 //////

    将軍吉宗の治世が再現する − 堺屋

 長い日本の歴史を見ていきますと、私が「何もしなかった日本」と呼び、
タスカさんが「長いサヨナラ」と名付けたような時代が現実に存在した
ことがあります。それは元禄文化が華やかに咲き誇った時期からおよそ
三〇年後、享保(一七一六〜三六年)という年号を持った時代です。
すなわち、八代将軍、徳川吉宗の治世です。

////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 64 /////////

 世の中の基本構造をできるだけ変えないで、あらゆる進歩を止めてしまった時代。
みんなが少しずつ貧乏になった時代、これが享保時代でした。将軍吉宗は節約を
説いて、勃興する町人の勢力を抑制する一方で、進歩を続ける海外からの情報を
遮蔽します。家康以来の士農工商体制と鎖国体制はこの頃には相当たがが外れ
かかっていたのですが、それを再確立したのが、八代将軍吉宗だったのです。
 江戸に人口が集中しないように交通を不便にしたほうがよいというので、庶民が
嘆願した大井川への架橋を吉宗は拒否しました。東海道五十三次のなかでも、
大井川だけは雲助の背中に乗せられて渡らなければならないのです。

///////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 65 ////////

 また、鎖国の祖法を守るために、大船禁止令を厳重に守らせたのも徳川吉宗です。
吉宗は船にはマストは一本しか立ててはならないという禁令を強化して、大船を使って
商売をしようとした大商人を抑圧しました。
 また、町人が米相場を支配しているのが気に入らなくて、吉宗は米投機を禁じて、
米価の統制をやろうとしました。投機相場があるからこそ、豊作のときに余った米を
買って、不作に備える商人が出るのですが、吉宗は強引に投機をやめさせたのです。
その結果、豊作の年に米価が大暴落して、農民も大名も困り果てることになりました。
 ところが、すぐそのあとでは大凶作が起こり多数の人々が餓死するまでになります。
「享保の大飢饉」といわれる事件です。

///////////////// フォレスト出版 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 66 ////////////

 このように彼がやったことだけを見れば、吉宗は反動と統制の塊のような人物です。
しかし不思議なことに、徳川吉宗という人は、昔もいまも「偉い人物」、「素晴らしい将軍」
だと讃えられ、大河ドラマの主人公になるほど非常に人気が高いのです。
 ここが日本人の面白いところで、彼の人気の秘密は、誰もやきもちを焼かない時代を
つくったことにあります。タスカさんがいうように、みんなが平等に貧しくなったため、
お互いに嫉妬心を持つ必要がない時代になったからでした。
 完全な平等ではなく、現状のままの継続、既得権を平等に尊重するということを
やっていれば、指導者として良い評判を得ることができる。これが日本の一つの
歴史的伝統であったわけです。そんなことを考えますと、「長いサヨナラ」は、日本人の
精神構造には比較的適したシナリオではないかという気がしてきます。

//////////////////// 絶賛発売中! ///
/// 成功、失敗のシナリオ 67 //////////

    情報が閉鎖社会を打ち破る − 堺屋

 ただここで一点だけ付け加えておきますと、二五〇年前の享保時代と現代では
根本的に違っている要素があります。享保の日本が鎖国によって世界からほぼ
完全に隔離されていたのに対して、現在の日本では国際情報がTV映像や
インターネットを通してリアルタイムで入ってくるのです。
 アメリカ経済は素晴らしく成長しているのに、日本はマイナス成長だ。アジア諸国は
これほど豊かになっているのに、日本人はこんなに貧しくなってしまった。韓国の
一人当たりGNPがとうとう日本を抜いてしまった。そんな情報を遮断することは、
いかに強大な権力をもってしても不可能です。

////////////////// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 68 ///////////

 日本人の賃金がアジアのどこかの国より下がってしまったという情報が伝われば、
その衝撃は享保時代と比べものにならないほど大きいのです。日本人同士では
平等に貧乏になったといっても、豊かさを伝える海外からの情報に日本人が平気で
いられるはずがありません。
 それはともかくとして、タスカさんの「長いサヨナラ」のシナリオのように、
官僚統制社会がこのまま継続すれば、日本社会がゆっくりと、しかし確実に
沈没していくことは間違いないでしょう。

/////////////////////// 1998年刊 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 69 ////////////

    他国の悪口は自国の弱点隠し − タスカ

 堺屋さんと同じく、私もこのシナリオに沿って日本が動いていく可能性が非常に
高いと思います。
 堺屋さんがいま指摘された国際的な情報の流入の件ですが、その場合に衰退
している国の指導者たちがやりがちなことは、成長している他の国の状況を実際より
悪く描き出すことです。いまの北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)がその典型的な
例といえるでしょう。韓国経済が急速な成長を遂げてきていることを、北朝鮮の
指導者は決して素直に認めようとはしません。その代わりに彼らがやっていることは、
韓国社会の暗黒面を誇張して描き出すことです。

/////////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 70 ///////////

 一部の資本家は裕福だけれど、韓国の労働者や農民は苦しんでいる。それに
比べて、北朝鮮は偉大なリーダー金正日のおかげでみんなが平等に暮らしていける。
こんな幸せなことはない。北朝鮮の指導者たちはこう宣伝してきたのです。
 韓国経済の実績を認めてしまったら、自分たちのやり方、つまり社会主義が
間違っていたことを認めるに等しいからです。韓国社会の暗黒面だけを誇張して
伝えることで、北朝鮮のリーダーたちは、だから我々は韓国を武力統一しなければ
ならないと、国民を鼓舞してきたのでした。

/////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 71 //////////////

 北朝鮮は極端な例ですが、ヨーロッパではフランスの指導者やマスコミがアメリカに
対して、北朝鮮が韓国に取っているのと同じような態度を取っています。現在の
アメリカが素晴らしい経済的実績を上げていることを、フランス政府やマスメディアは
素直に認めようとしないのです。
 逆に、フランスのマスコミは、マフィア、麻薬、犯罪、離婚など、アメリカの暗黒面を
実情以上にクローズアップして報道しています。また、アメリカ映画のフランスヘの
流入は官僚統制によって制限されています。

////////////////////// フォレスト出版 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 72 ///////////////

 ご存じのように、フランスはある意味では日本以上の官僚主導社会です。経済の
三分の一が官僚によって直接支配されているといわれるほど、強い官僚統制が
働いています。この官僚統制経済を正当化するためには、官僚統制の存在していない
アメリカ経済の素晴らしい実績を絶対に認めてはならないのです。
 だから、フランスはアメリカの悪口をいい続けています。アメリカは文化的には劣悪だ、
それに比べてフランス文化は素晴らしいと彼らが大声で主張するのも、こうした実情を
国民の目から隠したいと、フランスの官僚たちが思っているからにほかなりません。
統制経済体制はフランス文化そのものから発生しているのだと主張することによって、
彼らは自分たちの利益を守ろうとしているのです。

//////////////////////// 絶賛発売中! ///
/// 成功、失敗のシナリオ 73 ///////////////

 最近の話ですが、韓国企業がフランスのハイテクメーカーを買収しようとした
ことがありました。しかし、韓国企業による買収は、フランス政府当局から認可
されませんでした。フランス企業がこの会社を買収するのなら良いけれども、
韓国企業では許せないというのです。
「長いサヨナラ」の階段を下っていく過程で、日本でもこのような他国の文化の
悪口が聞かれるようになるかもしれません。もしそうなったら、危機は本当に
深刻になっているということなのです。

/////////////////////// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 74 ///////////

    オープンスカイと記者クラブ制度 − 堺屋

 九八年二月、ようやく日米航空交渉が妥結しました。日米問の最大の争点は、
アメリカが十数年前から行ってきた航空市場の規制撤廃、いわゆるオープンスカイ
政策を日本側が認めるか否かでした。
 業界の秩序を維持するために、オープンスカイ化を認めたくないというのが
運輸省の大勢でした。運輸行政と航空業界のもたれ合う航空産業版護送船団
方式を続けたかったからです。

/////////////////////// 1998年刊 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 75 /////////////

 オープンスカイ政策を阻止しようと考えた運輸省の官僚たちは、アメリカの
航空規制緩和のマイナス面を語るようになりました。マスコミにリークして、
彼らの見るアメリカ航空業界の実情をしきりに書かせるのです。アメリカでは
航空会社の倒産が増えた。乗務員の給料は減って、飛行機の延着が
増えたといった具合です。

//////////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 76 ////////////

 しかし、オープンスカイ政策によって、アメリカの航空運賃は大幅に値下がり
していますし、運行便数も大幅に増えています。乗客にとっての利便は、
明らかに向上しているのです。オープンスカイが実施されたときに一番
心配された事故の増加は起こらず、事故率はかえって減っています。
 しかし、運輸省はこれらの点は黙って口にしませんから、オープンスカイの
プラス面はマスコミにあまり報道されないわけです。運輸官僚は決して嘘を
いっているわけではありませんが、オープンスカイについてのすべての
真実は語らなかったのでした。

//////////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 77 /////////////////

 この傾向を助長しているのが、日本のマスコミの記者クラブ制度です。
官庁のなかにクラブを持ち、毎日官僚たちと顔を合わせていれば、どうしても
彼らのいうことをマスコミは報道することになります。
 記者クラブ制度によって、マスコミまでが官僚の統制下に置かれています。
このような制度をマスコミ各社が平然として受け入れているのは、各新聞社、
各放送局がこの制度の下で平等に扱われているからです。
 平等といっても、それは記者クラブの会員会社に対してだけであって、雑誌や
外国メディアは会員になっていません。その意味では本当の平等ではないのですが、
ともかく会員である以上は平等に扱われるのです。マスコミが、官僚=業者連合の
護送船団に取り込まれてしまっているのが現実です。

/////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 78 ////////////////

    再配分連盟の威カ − タスカ

 ビッグバンのような改革を抑制する側の勢力のことを、私は「再配分連盟」と
名付けています。再配分連盟とは、新規参入を妨害し排除することによって、
多大な経済的メリットを受ける経済的利害グループです。
 こうしたグループは、医師会、弁護士会、石油業界、自動車業界、農協など、
業界団体という形をとって現れます。これらの業界団体は、ほかからの新規参入を
阻止することでメンバーの数を抑え、団体加入者の収益を確保することを目的に
しています。

///////////////////////// フォレスト出版 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 79 /////////////

 つまり、彼らはある産業からの収益を既存の事業者だけで配分しようと
するわけです。これらの団体は、ビッグバンを始めとする改革に強く反対
してきましたし、これからも反対を続けるでしょう。
 こうした業界団体には、その業界を主管する官公庁や、業界の票や資金を
あてにする政治家が結び付いています。これこそが、再配分連盟の核心的な
結び付きなのです。堺屋さんが指摘されたように、マスコミの一部さえ
いつのまにかこのグループに組み込まれているのかもしれません。

///////////////////// 絶賛発売中! ///
/// 成功、失敗のシナリオ 80 /////////////

 再配分連盟の活動の例を挙げれば、車検に関する規制緩和の撤廃が
なかなか進まないのがその典型的なケースです。自分たちの仕事の
絶対量が減ってしまうのですから、車検制度の撤廃は自動車整備業界
にとっては確かに死活問題です。彼らは死に物狂いで、この規制緩和に
抵抗し、結局はごく一部の緩和だけで終わりました。

//////////////////// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 81 ///////////

 自動車のユーザーにしてみれば、車検撤廃によって自動車を保有する
コストが下がることは大歓迎です。しかし、ユーザーが支払っている全生活
コストのなかで、車検費用はほんの一部に過ぎません。だから、規制緩和を
要求する運動は、大きな社会的広がりを持てませんでした。ユーザー側から
いえば、車検制度の継続に不満はあっても、三年に一度お金を払えば済む
ことですから、時が過ぎれば車検問題などは忘れてしまうのです。
 結局、自動車整備業界という少数派の「再配分連盟」の猛烈な反対運動が、
官僚や政治家を動かして、多数派であってもものいわぬ自動車ユーザーが
受けるはずの利益を台なしにしたのでした。

/////////////////////// 1998年刊 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 82 ////////

 これまで提唱されてきた規制緩和がことごとく潰されてきたのは、再配分
連盟と一般消費者との間に存在する、このような不自然な力関係をついに
打ち破れなかったからです。ビッグバン改革もまた、官庁と金融業界の圧力の
なかで、車検問題と同じような形で押し潰される可能性が非常に強いのです。
 現在の日本の政治制度のなかでは、選挙によって政党の議席配分が大きく
動くことはほとんどありません。自民党優位の体制が続いてきたのですが、
自民党に権力を与えてきたのは、まさにこれらの再配分連盟の力でした。

/////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 83 //////////

 再配分連盟は、もともとは共同で技術開発を進めたり業界を近代化したり
するために、官庁が主導して戦略的に作られた組織でした。しかし、この
一五年ほどの間に、これらの業界団体がかつて持っていた積極的な意味は
すっかり失われました。
 再配分連盟の諸組織は、「欲張り」という人類共通の権益を守る団体に
なってしまいました。再配分連盟の貧欲さに一般の消費者が反対するには、
あまりにも長い時間と巨額なコストが必要になっています。再配分連盟の
力を阻止することは、いまやきわめて困難になってしまっているのです。

///////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 84 //////////

    税金を食べ、法律を利用する再配分連盟 − 堺屋

 タスカさんのいう再配分連盟のカは、税金の使途にも表れています。
国家に納められた税金が、地方交付税や補助金という形で特定の地域
だけに分厚く分配されています。これらは、地域的再配分連盟と呼べる
でしょう。また、特定の産業だけに税金を分配して、非効率化している
産業を生き残らせるといったことも現実に行われています。

/////////////////// 絶賛発売中! ///
/// 成功、失敗のシナリオ 85 ////////////////////

 日本特有の所得税の累進税率の高さ、法人税の高さなども、税金を業界団体
などにばらまく財源だと考えれば、やはり再配分連盟の力が及んだ結果と
いえましょう。その意味では、再配分連盟とはタックス・イーターでもあるのです。
 税金だけではなく、例えば、大規模店舗法が存在することによって、小売商品の
値段が下がらないといったことにも、全国の小規模小売業者を中心とする
再配分連盟の力が働いています。また、米、燃料、輸送などの価格が国際価格に
比べて異常に高くなっているのも、農協、石油業界、運輸業界といった再配分連盟に、
一般消費者の要求が抑えられている結果だともいえます。

//////////////////////////// フォレスト出版 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 86 ////////////

    自国文化擁護を旗印にする再配分連盟 − タスカ

 ほとんどの業界団体が、そういう意味で再配分運盟になってしまっているのが
現状です。そのうえ、再配分連盟の人たちは、自分たちの業界が保護される
べきだという大義名分を作り上げるのが非常に上手なのです。
 大半の再配分連盟は、文化的理由を大義名分に掲げて、自分たちの利益を
守ろうとしています。本当のところは、大義名分というよりは、ただの言い訳
なのですが、稲作は日本文化の根幹だから保護されるべきだという農協の
主張は典型的なものです。

/////////////////// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 87 /////////////////

 日本文化の中心は稲作で成り立っている。稲作を守ることは、日本文化を
守ることだ。だから、米価は引き下げてはならない、もっと補助金を出しなさいと
農協は主張するのです。このような文化的大義を前面に立てた言い方は、
再配分運盟が自分の利害を守るための典型的な手法になっています。
 先程も申しましたが、ある経済的問題に関して、フランス政府がフランス文化を
守れというときには、その裏には確実にフランス版再配分連盟の力が動いて
います。それと同じことが、日本でも起こっているのです。

////////////////////////////// 1998年刊 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 88 //////////////

    文化とアングラ勢カの結合が心配だ − 堺屋

 確かに、経済面で市場の要請に逆らうことをしようとする人は、その
大義名分として「自国文化」を持ってくる場合が多いようです。また、
「安全」の確保を主張する場合もあります。
 彼らのいう文化のなかには、「伝統文化を守る」ことから「他国文化の
流入を防ぐための言論統制」までが含まれます。また、安全のなかには、
「国防上の必要」から「事故」や「青少年の非行防止」までが含まれています。

//////////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 89 ////////////////

 こういう大義名分を持ってきて、市場原理通りには世の中は動かない、
経済原則だけではだめな分野があると彼らは主張します。しかし、じつは
その裏に、経済的な利害が絡んでいて、再配分連盟の利益を守ろうと
する人たちが、文化や安全を表面に押し立てた理屈をいうわけです。
その点は、タスカさんのいわれる通りだと思います。
 私が危険だと思うのは、そういう理屈の隙間にアングラ的勢力が入り込んでくるこ
とです。日本企業と総会屋の関係がここまで深くなったのは、企業のスキャンダルを
隠すことがあたかも総務部の仕事のように認識する人がいたからです。

//////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 90 ///////////

 そんななかで、企業の不祥事をなんとしてでも隠し通すことが、何か
日本的な美徳であるかのように総務部員が感じてしまっているのです。
そこを総会屋に付け込まれるのです。
「長いサヨナラ」のシナリオの下で、アングラ勢力の拡大の方向に日本が
動いていくとしたら、確かに非常に憂欝な世の中になるでしょう。

//////////////////// フォレスト出版 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 91 ///////////////////

    改革を妨げる含み資産 − タスカ

 企業でも個人でも、「悪循環」シナリオヘの転落から日本を辛うじて救っているのは、
個人や企業がいろいろな意味で大きな含み資産を、まだ持っているからだと思います。
 現在のような大不況状態でも、歴史のある日本企業はリストラや解雇などの大胆な
改革を行わなくても、含み産を処分してなんとなくビジネスを続けることができています。
つまり、含み資産の存在がかえって改革の進展を抑止しているのです。

//////////////////////////// 絶賛発売中! ///
/// 成功、失敗のシナリオ 92 //////////////

 外国の企業では、収益が年間一五%もダウンしたら、たちまち強烈な
リストラが始まります。日本の大企業は含み資産というマジックを持って
いますから、赤字経営が何年か続いても、資産を売却することで従業員の
クビを切らずに済んでいますが、その分だけ現状への危機感が薄くなって
いるのです。
 個人の場合でも、同じことがいえます。普通のサラリーマンは、赤字経営で
会社の将来の見通しが暗くても、そう簡単には会社を辞めて次の会社を探す
というわけにはなかなかいきません。

///////////////////// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 93 ////////////

 給料は安くても交際費は使えるし、会社の持っている会員券で月に一回は
ゴルフもできます。住宅ローンだって、いまの会社に長年勤めているから
借りられるのです。それらを考え合わせると、あわてて会社を辞めては損をすると
思っているサラリーマンも少なくないはずです。転職して少しばかり給料が
上がるより、そのままいまの会社にいることのほうが、現状ではより合理的な
選択なのです。
 会社と個人が持っているこのような含み資産を考えると、企業や個人が
リストラや転職などといった大胆な改革を決意するためには、非常に大きな
環境の激変が必要とされると思います。
 日本社会が改革をネグレクトして「長いサヨナラ」の状態になると私が
考えているのも、こんなところに理由があるのです。

//////////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 94 /////////////

    経済活動に弱者はない − 堺屋

 「長いサヨナラ」のシナリオは、みんなが平等に貧乏になるということでした。
しかし、平等主義や格差を嫌う風潮が、いつの間にこれほど日本にはびこる
ことになってしまったのでしょうか。
 尾張の、一百姓からはい上がって日本の統一を果たした豊臣秀吉を、
日本人は民族的英雄としてたたえてきました。厳しい競争のなかで勝ち抜いて、
天下を制した人々を拍手喝采する伝統が日本人にはあったのです。

///////////////////////// 1998年刊 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 95 //////////

 戦後になっても、高度経済成長が華やかだった一九六〇年代までは、松下幸之助
さんのように努カに努力を積み重ねてお金持ちになった人に、多くの日本人は
惜しみなく拍手を送りました。松下幸之助さんのような人物は、人生の一つの目標
として肯定的に考えられていたはずなのです。
 それがいつの間にか、強者から高い税金を取り、それを弱者に配分するのが
社会的正義だという風潮に変わってしまいました。もちろん、老齢者や身体障害者を
弱者として社会が手厚く保護するのは当然のことですが、しかし、いま弱者として
国家の保護を要求しているのは、本当の意味での弱者ではありません。

////////////////// フォレスト出版 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 96 ////////////

 彼らとは経済活動を行って、現に商品やサービスを供給している人や組織の
ことです。腕が悪くて患者さんの来ない医者とか、効率が悪くてお客さんが
逃げてしまった小売店、経営に失敗した金融機関などを、社会的弱者として
護送船団方式が保護しているのです。
 本来、弱者というものは、自然人としての人間のなかでの弱い人たちを
指している言葉です。これらの人々を、人間として尊厳を持って生きられるように
守ることを弱者の救済といいます。

/////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 97 /////////

 しかし、法人とか、事業主などが主役として登場する経済活動についていえば、
弱者というものは存在しません。そこには、競争の勝者と敗者があるだけなのです。
敗者は黙って退場して、再起を図ればよいのです。
 ビッグバンを成功させ、改革の推進が成功するかどうかは、日本人がこのことを
理解できるかどうかにかかっていると思います。

/////////////////// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 98 /////////

    現在でも経済的格差は存在している − タスカ

 経済的格差の存在を日本人は嫌いますし、日本社会が格差の少ないことを
自慢する日本人も多いと思います。しかし、格差がない、あるいは少ないといっても、
実際には表向きの建前だけであって、現在でも経済的格差は厳然として存在
しています。どんな社会でも、ごく少数の人々が経済的資源をコントロールしていますし、
日本経済もその例外ではありません。
 日本には高級なゴルフ場とか、高級料亭とか、普通の人がもらっている給料では
とても行けない娯楽施設がたくさんあります。しかし、誰かがこれらの施設を使って
楽しんでいるわけですし、その誰かはごく少数の人々です。中小企業のオーナー、
大企業の経営者や上級管理職、高級官僚、政治家などです。

/////////////////////// 1998年刊 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 99 ////////////

 これらのごく少数の人たちが、なぜそういう高級で高額な娯楽施設を使うことが
できるのか。その経済的源泉は彼らの給与ではなくて、企業が支払う交際費です。
こういう人たちを、私は企業貴族と呼んでいます。
 この人たちは交際費を使える地位、交際費で接待される地位から離れてしまえば、
いままでのような快適な生活はできなくなってしまいます。だから、自分の地位を
保証してくれる既存秩序を維持することに懸命になるのです。

///////////////////// 価格:¥1,680 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 100 /////////////////

    交際費は人間を幸せにしない − 堺屋

 税務調査によりますと、日本の民間企業が使っている交際費は、総額
五兆四〇〇〇億円(九六年)もあります。これをGNP当たりで比較すると、
アメリカの五倍、ドイツの八倍になるといいます。信じられないほどの巨額です。
 交際費の公認は、日本の伝統かもしれません。現在であれば会社のため、
江戸時代であれば藩のために使っているという大義名分があれば、どれほど
多くの交際費を使っても許されたのです。

///////////////////////// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 100 /////////////////

    交際費は人間を幸せにしない − 堺屋

 税務調査によりますと、日本の民間企業が使っている交際費は、総額
五兆四〇〇〇億円(九六年)もあります。これをGNP当たりで比較すると、
アメリカの五倍、ドイツの八倍になるといいます。信じられないほどの巨額です。
 交際費の公認は、日本の伝統かもしれません。現在であれば会社のため、
江戸時代であれば藩のために使っているという大義名分があれば、どれほど
多くの交際費を使っても許されたのです。

///////////////////////// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 101 ///////////

 昔の武士は、「武士は食わねど高楊枝」と質素な生活をしていたのですが、
情報収集のためと称して、藩の公金を使って吉原でどんちゃん騒ぎをすることは
認められていました。これは仕事でやっているのだから仕方がない。仕事
なのだから楽しくないだろうということで許されていたのです。江戸時代から続く
仕事のための交際費という伝統は、そのまま現在に受け継がれているのです。

////////////////////////// 1998年刊 //
/// 成功、失敗のシナリオ 102 ///////////

 その結果起こっているのが、娯楽遊興関係の二重価格です。企業が
交際費として支払う高級料亭やハイヤー、ゴルフなどの料金は非常に高く、
個人が自分のお金で払う消費は比較的安くなっています。
 しかし、こういう仕組みは人間を幸せにしません。遊びを遊びとして純粋に
個人で楽しむことができなくて、常に仕事という言い訳をつけて遊ばなければ
ならないのは、人間としてじつに不幸なことではありませんか。

//////////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 103 ///////////

    自分のお金を慎重に使う社会が望ましい − 堺屋

 私は常にこれをいうのですが、「人間は他人のお金を使うときには、自分の
お金を使うときほどには慎重になれない」ということを考えてもらいたいのです。
 他人のお金とは、まず国の税金です。税金を役人が使うときには、他人の
お金ですからどうしても慎重さが欠けます。その次は、会社のお金です。
交際費の使われ方が、いかに慎重さを欠いているかを見れば、誰にでも
そのことは分かるでしょう。

//////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 104 ///////////

 最後が自分のお金です。自分の収入は汗を流して、苦労して得たかけがえの
ないお金ですから、誰でも慎重に慎重にと使います。
 ここで私が申し上げたいことは、日本人の稼いだお金を、国や自治体や会社
だけに分厚く配分する時代は終わったということです。お金を慎重に使わせる
ためには、できるだけ個人にたくさん配分するべきです。個人に分配すれば、
厳密な選択の下に、個人とその家庭の幸せを増やすような、慎重な使われ方が
されるのです。

///////////////////// フォレスト出版 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 105 /////////////

 それに加えて、ホームレスになるような人が出ない社会、人間の尊厳が守られる
ような社会が作り上げられれば、「日本は良い国」といえるのではないでしょうか。
 日本人は、明治維新や戦後の改革の例を見ても、変わるべきときには変わる力を
持っています。その点では悲観することはないと思いますが、さりとて「いざとなれば
なんとかなるさ」と安心しきっているのも危険だと思います。
 日本人が乾坤一擲の決心をすべきときが迫っている。私はそう思います。
(対論日 一九九七年九月四日)・・・・・

/////////////////////// 絶賛発売中! ///
/// 競争社会への選択 1 /////////////////////////////////////////////////

第二章 競争社会への選択
    堺屋太一 リチャード・クー

        ビッグバンが必要な二つの理由 - 堺屋

 橋本内閣が表看板にしている六大改革のなかで、金融改革すなわち金融ビッグバンは
最も現実性が高いし、他の改革に先行して進むだろうと期待されています。では、なぜ
いまビッグバンが必要なのか。大きく分けて二つの理由があると、私は思っています。
 一つは、日本経済全体からの要請です。ベンチャービジネスとか、ソフトウエア産業
とか呼ばれる新たな知価創造的な産業分野が、次代を担う新産業として期待されていま
すが、そのためにはどうしても金融システムをこれらの新産業の育成に対応できるもの
に変えていかなければならない。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 2 /////////////////////////////////////////////////

 アメリカでは、従来の重厚長大型に代わって、これらのソフト産業が主流になっている
のに、日本はこの分野で大幅に立ち遅れています。その大きな原因が、旧態依然の
土地本位制、土地担保融資にしがみついている金融業の立ち遅れにある。そういう
認識、つまり金融業への不信感が、日本の産業界には根強くあります。日本経済全体
からの金融改革への要請こそ、ビッグバンが叫ばれている第一の要因だと思います。
 もう一つは、東京金融市場の空洞化への恐れです。アメリカ、イギリスをはじめとして、
世界中の国々の金融システムが、八〇年代から大きく変わってしまった。それに対して、
日本の金融システムは大きく立ち遅れています。
 その結果、取引高をはじめとするいろいろな指標で、日本の金融市場は世界から
おいてきぼりを食っている。このままでは、日本市場は沈没してしまう。改革は恐ろしい
けれども、しかし改革せざるをえない。これが、しぶしぶながらも金融界がビッグバンに
踏み切った理由だと思います。
 クーさんは、なぜ、いま日本にビッグバンが必要なのか。この点をどう見ておられますか。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 競争社会への選択 3 /////////////////////////////////////////////////

        産業発展から金融への転換に失敗した - クー

 日本人は、世界からおいてきぼりにされる、独りぼっちになるのを非常に怖がります。
いま世界はこうなっている、だから日本もこうしなければならない。アメリカも金融市場
の規制緩和をやったし、イギリスもビッグバンをやった。だから日本もビッグバンを
しなくてはいけない。
 このようなトーンが、現在のビッグバンをめぐる議論の底流にあるような気がします。
対外追随という視点からだけでビッグバンがもっぱら議論されているという点では、
いささか不安を覚えるのです。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 4 /////////////////////////////////////////////////

 そのような不安を踏み越えて私の議論を申し上げますと、日本社会と日本経済がいま
要求されている改革にはいろいろな側面があって、ビッグバンというのはその一つに過
ぎないのだ、と考えています。
 他に必要ないくつかの改革ができないままに金融ビッグバンだけを推進したとしても、
その効果は限られてくる、というのが私の見方です。そのことを前提としたうえで、金
融業の分野に限定して申し上げれば、やはり現在の日本にとってビッグバンは避けられ
ない課題だと思います。
////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 5 /////////////////////////////////////////////////

 世界各国の経済発展の過程を見ていきますと、最初は官僚主導型で産業が発展して
いくのですが、国が豊かになり、賃金が上がり始めると、労働集約的な産業は競争カを
失っていきます。同時にその過程で資産ストックが蓄積されていきます。そのストックを
どう上手に運用するのかということが、産業育成に代わるもう一つの国家的な重要課題
として出てくるのです。その資産運用の責任を担うのが、一国の金融部門になります。
 産業の国際競争力が衰えてくると、それまでに蓄積したストックを運用することで、
一国の経済を賄おうというイギリスのような国が出てきます。一九八〇年代に日本が
世界最大の債権国になった段階で、世界の人々は日本がそのようなコース、すなわち
産業重視から資産運用重視の国に転換するだろう、と思っていました。
 日本は円高で産業部門に元気がなくなってきたのだから、これからは金融部門が
力を発揮するだろうといわれましたし、そのように期待もされたのです。ところが、
事実はそうはなりませんでした。
////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 6 /////////////////////////////////////////////////

 日本の金融機関は、蓄積された膨大な資産の運用に失敗したのです。巨額の不良
債権を出してしまいましたし、その結果、景気もなかなか良くならず、預金者への金利も
一%以下の利回りしか提供できない状態です。高齢化祉会を迎えて、資産を運用する
ことで生活する人々が増えているのに、こんな低いリターンで良いのだろうかという
危機感が、日本人の間に生まれたのだと思います。
 この低いリターンに、堺屋さんも指摘されたような、東京金融市場の空洞化の問題が
重なりました。日本株を売買するのに、東京市場より、シンガポール市場やロンドン
市場を使ったほうがコストが安いという話が出てきたのです。
 要するに、一九八〇年代から九〇年代にかけて、金融部門は日本の中心産業に
なりそこねたのです。いま、金融ビッグバンがしきりに騒がれる背景には、このような
危機感があるのだと私は見ています。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 7 /////////////////////////////////////////////////

        マネーセンターになれなかった東京市場 - 堺屋

 バブル経済の全盛時代だった八〇年代の後半には、外資系金融機関がしきりに
日本に進出しました。そのために東京のオフィスビルの賃料が急上昇して、それが地価
バブルの一つの原因になったこともありました。また、東京市場の資金力をあてにして、
一二〇社を超える外国企業が東京株式市場に上場して、日本の金融市場は活況を
呈しました。
 しかし、バブル経済が崩壊すると同時に、日本の金融機関の力、正確にいえば
資金提供力は急速に落ちていってしまいました。バブルの間に膨大な資金を集めた
日本の金融機関は、資金の出し手としての力はあったけれども、日本を舞台にした
金融力を持っていなかったことが暴露されたのです。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 競争社会への選択 8 /////////////////////////////////////////////////

 その結果、外資系金融機関も次々と東京市場を去っていき、香港やシンガポールに
アジアのマネーセンターの地位を奪われるということが起きました。また、東京市場に
上場される外国企業株も一気に減ってしまったのです。
 アメリカ、イギリス、香港、シンガポールなどのいわゆるマネーセンター市場では、
その国の国民のお金だけではなく、世界中から資金が入ってきます。そして、その
お金はこれらの市場を経由して再び世界中に出ていきます。マネーセンター市場は
金融活動の一大舞台であり、それだけの舞台効果を持っていたのです。しかし、
東京市場はそのような舞台効果を作り上げることに失敗しました。
 下世話ないい方をしますと、東京市場ではその土地に住んでいる親父が持っている
お金だけしか出てこない。だから親父が商売に失敗して貧乏になると、誰も寄って
こなくなるという形になってしまったのです。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 9 /////////////////////////////////////////////////

        自動車で勝って金融で負けた日本 - クー

 この一〇年間に東京金融市場で起こったことは、まさにいま堺屋さんが指摘された
通りだと思います。私の見方では、東京がマネーセンターになれなかった根本的な
理由は、東京市場には金融業として付加価値をつける独自の技術を持った金融機関が
育たなかったということです。
 世界最大の債権国として、資産運用が重要な時代に入っているにもかかわらず、
日本の金融機関は高度な金融技術を開発できなかった。このことがいま、ビッグバンが
熱心に語られている最大の背景でしょう。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 10 /////////////////////////////////////////////////

 では、なぜ日本の金融機関は資産運用技術を育成することができなかったのか。
それが問題の核心だと思います。製造業ではあれほど素晴らしい先端技術を身に
着けた日本企業が、どうして金融業では先端技術の開発に失敗してきたのでしょうか。
 一つの理由が、大蔵省の規制にあったことはいうまでもありません。金融機関が
何か新しいことを始めようとしても、必ず大蔵省にお伺いをたてなければならない。
その認可を得るまでに、一年も二年もかかってしまう。これでは、金融機関の側に
新商品を開発しようとする意欲が薄れてしまいます。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 競争社会への選択 11 /////////////////////////////////////////////////

 もう一つの理由、これは第一の理由よりももっと根本的だと思うのですが、金融業と
製造業とでは、成功への秘訣がまったく違うということです。この二つの産業の間の
重大な差異を、日本人は理解してこなかったのです。
 製造業で成功するために重要なことは、製造部門でも営業部門でも、全員が同じ
意識で統一されることです。日本の製造業では、設計技術者、工場の従業員、販売
部門の営業マンまでが一緒に集まって、ときには全員が合宿をしたり、一緒に風呂に
入ってまでして意識を統一してきました。みんなが同じ問題意識を共有し、それで
一緒にクルマを作るから、ミスが少なく壊れないクルマが出来るのです。こうして、
安くて品質が良く、顧客が好む自動車を作り上げてきたのです。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 12 /////////////////////////////////////////////////

「自動車を発明したのはドイツ人かアメリカ人かは知らないが、壊れない自動車を発明
したのは日本人だ」といわれるほど、日本の製造業は大成功したのです。その背景に
あったのが、日本人が持っている強い仲問意識であり、それに基づいて、皆が共通の
目標、共通の意識を持って努力した結果だったのだと思います。
 しかし、日本人のこのような長所、つまり全員が同じ問題意識を持って、共通の目標
に取り組むことが、金融の世界ではまったく逆の短所に働くことになります。皆と
同じことを考えて皆と同じことをやるということは、金融の世界ではカモになるだけ
なのです。
 金融の世界では、かなりの部分がゼロサムゲームです。勝者がいれば、必ず敗者が
います。自動車産業では勝利をもたらした日本人の価値観が、じつは金融業では敗北
をもたらしたのです。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 13 /////////////////////////////////////////////////

        金融市場では少数派が勝者である - クー

 私が親しくしていた野村證券の元常務が、あるトレーダーとこんな会話を交わした
と教えてくれたことがあります。
 野村證券のトレーダーが、あるポジションを取っていました。相場動向を予測して
賭けに出ることを「ポジションを取る」というのですが、彼はオーストラリアドルが
上がるのではないかというので、オーストラリアドルを買い込んでいたのです。
 ある日、その常務が「なぜ、君はオーストラリアドルを買っているの」と聞くと、
トレーダーは「みんながオーストラリアドルが上がるといっていますから」と答えた
のです。そこで、その常務は「君、金持ちになりたいかい。偉くなりたいかい」と
聞きました。当然、そのトレーダーは「はい、そうです。成功したいと思っています」
と答えます。
////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 14 /////////////////////////////////////////////////

 すると、常務はこういいます。「どんな世の中でも、偉くなる人、金持ちになる人は
少数派だよ。しかし、君が取っているポジションは多数派のポジションじゃないか。
つまり、みんながやっていることと同じことをやっているんだよね。しかし、多数派の
ポジションを取って少数派(成功者)の結果を得るということは、神様だって不可能な
ことなんだよ」と話したというのです。この常務は金融・証券ビジネスの本質を本当に
理解している数少ない人で、私も大いに勉強させられました。

////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 15 /////////////////////////////////////////////////

 金融の世界では、少数派にならなくては成功できない。また、常々そういう発想で
動かなくては「成功する少数派」にはなれない。「みんながやっているから私もそうする」
という発想で動いていては、市場のカモになるだけなのです。この点は、日本人が一番
苦手な部分ですし、だからこそ堺屋さんがおっしゃるように、東京市場が舞台効果を
発揮できなかったのではないでしょうか。
 そして、東京市場が舞台効果を発揮できないでいる間に、外資系の銀行や証券会社が、
おいしいところをみんな持っていってしまいました。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 16 /////////////////////////////////////////////////

       土地本位制が新産業育成を阻害した - 堺屋

 クーさんの指摘された通り、確かに大蔵省の規制の厳しさもありましたが、金融
機関自体が少数派になることを極端に恐れてきたことも事実です。とにかく隣の
銀行と同じことをやっていればよい。その結果、儲かったとしても損をしたとしても、
みんなと同じことをやっている分には、銀行員は責任を間われなくて済む。こういう
風潮が金融界全体を支配していました。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 競争社会への選択 17 /////////////////////////////////////////////////

 その典型が、バブル時代に極度に拡大した土地担保融資でした。よその銀行が
やっているから、うちも負けずにドンドンやらないと乗り遅れる。そんな風潮が、バブル
の出発点になったのです。
 クーさんが鋭く指摘されたように、人と同じことをやっている分には出世もしなければ
金持ちにもなりません。しかし、一人だけ責められることもないわけです。日本の
銀行は、ずっとこのやり方で経営をしてきたのです。
 抜け駆けをしてでも、自分だけは儲かりたい、金持ちになりたいという発想ではなく、
自分一人だけ抜け落ちたくない、自分だけが脱落するのはみっともない。こういう
発想でやってきたのが、日本の金融機関でした。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 18 /////////////////////////////////////////////////

 しかし、このやり方の最大の欠陥は、新しい産業を育てられないということです。
土地担保融資がその典型的なケースでしょう。旧態依然の上地担保融資をやっている
分には、土地を持っている企業だけが融資を受けられることになります。そういう会社は、
戦前に創業された重厚長大型の古い産業です。
 これに対して、最近創業したベンチャー企業とかソフトウエア産業は、担保となる
土地を持っていない。したがって、お金が借りられないということになります。急成長が
見込める会社や産業に金融がつかない。経済全体から考えると、非常にまずい形に
なっているのが現在の金融の姿でしょう。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 19 /////////////////////////////////////////////////

 ベンチャー企業だけではありません。日本の製造業は、繊維産業からハイテク産業
に至るまで、八〇年代から九〇年代にかけて世界中に工場を進出させました。もちろん、
円高という大きな理由もあったのですが、じつは日本の高コスト体質が隠された大きな
理由になっています。なかでも、金融コストの高さが彼らが日本を脱出した大きな理由
でした。クーさん流にいえば、少数派の立場を取れない金融機関が、日本経済の
成長を阻害しているということになります。
 ところで、アメリカでは一九七〇年代末に、イギリスでは一九八〇年代に入って、
ビッグバンが行われました。それによって、今日の国際金融の新世界が出来上がり、
いま、日本もその世界に入ろうとしているわけです。
 一部の金融関係者のなかには、何も日本がアメリカやイギリスの真似をすることは
ないではないか、日本には日本独自の金融システムがあってもいいではないかという
議論もあるようです。その点をクーさんはどう考えますか。
////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 20 /////////////////////////////////////////////////

        ビッグバンはアングロサクソン式の押し付けか - クー

 いま行われている金融の自由化を、アメリカ式だとか、アングロサクソン式だとか
呼ぶ人もいます。しかし、この自由化の動きは、アメリカやイギリスが人為的に強制
して始まったわけではありません。誰もが否定できない時代の流れが、金融の
自由化の原動力になったのです。
 第二次世界大戦の前であれば、日本人がアメリカに行く場合には、何週間も
かかって船に乗って行くしかありませんでした。こんな悠長な旅ができるのは、
特権階級の人だけです。日本とアメリカはお互いに遠い国だったのです。しかし、
現在では、一〇万円の格安切符を買って飛行機に乗り込めば、一二時間以内には
アメリカに着いてしまいます。
////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 21 /////////////////////////////////////////////////

 こんな時代ですから、日本人がアメリカの国債を買ってもちっとも不思議ではないし、
イギリスの株を買ってもおかしくない。逆に、アメリカ人が日本の株を買うことは
ごく普通に行われていますし、実際、一九九〇年代の東京株式市場の最大の買い手
は外国人でした。
 また、ロンドン市場でも香港市場でも、世界的な競争のなかで手数料が自由化されて
取引コストが下がっています。日本株を買うのに東京市場で買うよりも、ロンドン市場で
買うほうが安くつくのです。そうすると、日本の機関投資家も、東京ではなくロンドン
市場で日本企業の株を買うということになってきました。
 金融市場が世界規模に広がり、産業も世界化して、投資も世界的に行われる。
よくもわるくも、そんな時代に入ってしまったのです。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 22 /////////////////////////////////////////////////

 アングロサクソン式といわれる金融業界の新システムや新技術は、こういう時代の
変化に合わせて金融界が自己改革を遂げていった結果なのです。英米の金融技術
にしても、市場のルールにしても、やはり時代の要請に応えて試行錯誤を繰り返して、
二〇年以上もかかって今日の自由化された姿に定着してきたのです。
 よくいわれる話に特許制度があります。つい一〇年くらい前まで、日本のメーカーは
「アメリカの特許制度は厳しすぎる。そのせいで日本企業は高い特許料を払わされている」
と苦情をいっていました。
 例えば集積回路の基本特許であるキルビー特許は日本だけが認めなかったのです。
ところが、これからの日本がどうなるかというと、今度は守る方に回るのです。つまり、
今後は日本の進んだ技術が東南アジアでどんどん真似をされるようになるので、
当然日本の制度もアメリカ式になっていくはずです。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 競争社会への選択 23 /////////////////////////////////////////////////

 金融の世界でもその他いろいろな産業のルールにしても、アメリカは一番最先端を
走り、なおかつ試行錯誤を繰り返してきたのです。その結果としてできてきた制度は、
世界的にみんなが同じようなレベルに達してくれば、当然採用しなければならない
ルールになるのです。
 だから、「ビッグバンが導入しようとする新しいシステムはアングロサクソン式だ。
しかし、日本には日本のやり方がある。ビツグバン的やり方がすべて善ではない」
という議論は、私は的外れだと思います。たまたま金融の分野では英米が我々の先を
走っていただけで、日本のほうが進んでいるクルマの生産技術などはむしろ英米の
メーカーが必死で日本のやり方を学んでいるのと同じです。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 24 /////////////////////////////////////////////////

        日本式が存在できない時代 - 堺屋

 クーさんが時代の流れの一例として指摘されたように、いまでは欧米の特許制度を
批判する声は、産業界からほとんど聞こえてこなくなりました。その最大の理由は、
新技術の開発などによって日本企業が特許料の支払いより、受け取りが多い側に
なったからです。それどころか、アニメやファミコンソフトを作っている会社からは、
「中国や東南アジアは、ロイヤルティも払わないで海賊版を作っている。なんとか
できないものか」という声さえ出ています。日本のアニメキャラクターが世界市場で
売れるようになったら、厳しい知的所有権制度が必要だということが、日本人にも
だんだんと分かるようになってきたのです。
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/// 競争社会への選択 25 /////////////////////////////////////////////////

 厳格な知的所有権制度を、当初はアングロサクソン式だといって非難していた
日本企業が、いまでは大きく態度を変えて、むしろ知的所有権を厳しく履行しようと
他国に迫る側に回っています。
 ビジネスのやり方において、アメリカ式とか日本式とか、ことさら区別する時代が
終わりつつあります。徳川時代ならともかく、日本だけが日本式を守っていては、
世界の田舎として、情報も、カネも、ヒトも、日本に立ち寄らない国になってしまう
でしょう。それでは、日本は没落の一途をたどらざるをえません。

////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 26 /////////////////////////////////////////////////

        すべてはレーガノミックスから始まった - クー

 現在のように徹底的に自由化された金融市場を考えるときに、見逃してはならない
出発点は、一九八〇年代にアメリカのレーガン大統領が行った経済改革、当時
レーガノミックスといわれた経済自由化政策だと私は思います。アメリカの金融
自由化は、じつはこのレーガノミックスの一部として始まったものだからです。
 二度の石油ショックとベトナム戦争の影響で、一九七〇年代末のアメリカは激しい
インフレと景気の低迷に悩まされました。その結果、「このままではアメリカはだめに
なる。アメリカ経済を根本から変えなければならない」という気持ちが、多くのアメリカ人
の間に広がっていったのです。
////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 27 /////////////////////////////////////////////////

 実際、一九七九年には、アメリカは二桁のインフレに悩んでいたにもかかわらず、
預金金利は四〜五%しかないという時代でした。「レギュレーションQ」という法律に
よって、FRBが金利規制を行っていたためです。
 インフレ率の半分以下の金利ですから、預金者は銀行からお金を引き出してMMF
といった投信に投資することになり、銀行は大きな資金の流出に直面しました。
そんな事情があって、最初の金融自由化政策である預金金利の自由化、つまり
レギュレーションQの撤廃が行われました。金融業での最初の自由化でした。

/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 28 /////////////////////////////////////////////////

 この流れを受け継いで登場したのが、レーガン大統領でした。ロナルド・レーガンは
一九八一年に「強いアメリカの再生」を公約に掲げて大統領に当選します。そのレーガン
政権の経済政策、いわゆるレーガノミックスの柱になったのは、大幅な減税と経済全般
の規制緩和でした。
 レーガンが最初に打った手は、大々的な減税政策です。レーガン大統領は当時、
最高税率が七〇%にも及んでいた所得税の税率を、税制改革によって一挙に二八%に
まで減らし、同時に法人税の負担も軽減しました。レーガン政権はこの税制改革に
よって、労働者の労働意欲を高めるとともに、企業の設備投資を刺激し、アメリカ社会
全体のやる気を引き出そうとしたのでした。
 稼げば稼ぐだけ実入りが増える大減税のおかげで、アメリカ人みんながやる気になった
のです。ここから九〇年代に向けてのアメリカ経済の再躍進が始まったといっても過言
ではないほど、この大滅税によってアメリカ社会の雰囲気は一変しました。
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/// 競争社会への選択 29 /////////////////////////////////////////////////

 その後、レーガン政権は航空や運輸の分野ですでに始まっていた規制緩和を一段と
推し進めました。航空業界では市場への新規参入が相次ぎ、その数は三〇〇社を
超えました。自由競争の下で航空運賃は大幅に引き下げられ、空席の多い路線では
通常の八割近い値引きをする会社も現れるほどでした。航空運賃は規制緩和が
始まる前に比べて、平均して三〇%も安くなったのです。
 これらの一連の改革は、新たな事業を興し、企業を活性化させるサプライサイド・
エコノミックスとも呼ばれました。そして、この改革こそが一五年後のいま、見事に
花を咲かせ、実を結んで、現在のアメリカの繁栄につながっているのです。
 これだけを見れば、レーガノミックス万歳ということなのですが、しかし、レーガン
政権のこのダイナミックな経済改革は、同時に国民生活に対して非常に厳しい側面
を持っていたことも忘れてはなりません。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 30 /////////////////////////////////////////////////

        花が咲くまで一五年 - クー

 レーガンの自由化政策の下で、レイオフや大量解雇は日常化していきました。
失業者は厳しい競争と淘汰の世界からはじき出された敗者となり、その一部は
ホームレスとして路上にあふれるまでになったのでした。この状況が、大成功を
収めたと評価されるレーガノミックスのもう一つの重大な側面です。
 ここで私が強調しておきたいことは、一五年以上前に始まったレーガンの大改革が
今日のアメリカの繁栄の基礎を築いたことは間違いないのですが、その一方で、
一部のアメリカ国民には多大な犠牲が強いられたという事実です。いま、アメリカ
経済は新たな飛躍を遂げていますが、その根本にはレーガン時代の長く厳しい
経験が生きているのだということを忘れてはなりません。
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/// 競争社会への選択 31 /////////////////////////////////////////////////

 もう一つここで私が指摘しておきたいことは、レーガノミックスの開始に当たって、
レーガン政権は重大な誤りを一つ犯したということです。大減税と規制緩和を二つの
柱とする改革を、レーガン政権はマクロ政策、つまり財政金融政策の一部だと宣言
してしまったのです。
 マクロ政策というのは、いま金融政策や財政政策で手を打てば、半年後か一年後に
効果が出るような経済対策です。いま、ある金額の公共投資をやれば、半年後にGDP
がどれだけ増えるか、いま金利を〇・五%下げれば、一年後には経済はどれくらい
成長しているか。つまり、マクロ政策というものは、一年後から二年後にはその結果が
はっきりと出るような経済政策なのです。
////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 32 /////////////////////////////////////////////////

 これに対して、レーガノミックスの本質は構造政策です。構造政策とは、人々の
マインドから人生観まで変えてやっと成果が出るという重大な政策変更なのです。
税制が変わって所得税率が低くなりましたと宣伝してみても、それだけで一国の
経済が直ちに動き始めるわけではありません。
 「そんな有利な税制ができたなら、いま通っている大学院をやめて新事業を始めて
みようか」という成績優秀な大学院生が出現したり、「サラリーマンを辞めて関心の
ある分野を勉強し直して、それからその分野でビジネスをやってみよう」という勇敢で
優秀な人々が、たくさん出てくる必要があります。そのうえ、何年後かにこの人たちが
実際に事業に参入して、成功させるという結果を出さなければ、構造政策が成功
したとはいえないのです。
////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 33 /////////////////////////////////////////////////

 つまり、マクロ政策と違って、構造政策というのは結果が出るまでにひどく時間が
かかる経済政策なのです。しかし、この二つの政策の根本的な違いに、レーガン
大統領自身が気付いていませんでした。レーガノミックスをめぐって、一九八〇年代
のアメリカで起こった混乱はこのことに大きな原因があったのです。
 マクロ政策だと考えていたレーガン政権内部の人々は、レーガノミックスの効果が
なかなか出ないことに大いに焦りました。レーガン批判派は短期的な効果が出ない
ことを指摘して、レーガノミックスは失敗だと主張し双方の間で泥仕合が繰り広げられた
のでした。これは、両サイドともレーガノミックスがマクロ政策ではなく、構造政策
であることに気付かなかったことから起こった混乱でした。
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/// 競争社会への選択 34 /////////////////////////////////////////////////

 レーガン改革から一五年、アメリカではレーガノミックスという構造政策が、いま
見事に花を咲かせています。レーガノミックスの結果が、現在のアメリカ経済の繁栄
です。いいかえれば、構造政策というのは、種をまいてから花を咲かせるまでに、
一五年くらいはかかってしまう大改革だということなのです。
 日本がこれから始めようとするビッグバンは、まさしくこの種の構造政策です。
公共投資を加減したり、公定歩合をいじったりするマクロ政策ではありません。国民
への痛みもあるでしょうし、ビッグバンの成果が出るまでには長い時間がかかります。
日本人はそれらを覚悟してビッグバンを受け入れようとしているのでしょうか。
その点に、私は疑問を感じているのです。
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/// 競争社会への選択 35 /////////////////////////////////////////////////

        金持ちを貧乏にしても、貧しい人は豊かにならない - 堺屋

 レーガン大統領に続いて、イギリスでビッグバンに取り組んだのが英国のサッチャー
首相でした。イギリスでは、アメリカよりもっと大胆に、もっと実験的な改革が
行われました。
 サッチャー首相の就任前は、ずっと労働党政権でした。労働党政権の下では、民間
企業の国有化が進められる一方で、高い累進税率が適用され、手厚い福祉政策が
採用されていました。労働組合の力も強く、イギリス経済はいわゆる「イギリス病」に
陥っていました。このイギリスに染みついた社会体質と経済構造を改革することを
公約して、サッチャー首相の新自由主義が登場したのでした。

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/// 競争社会への選択 36 /////////////////////////////////////////////////

 そのサッチャリズムを象徴する有名を言葉があります。「金持ちを貧乏にしたからと
いって、貧乏人が金持ちになるわけではありません。貧乏人はますます貧乏になる
のです」というのです。そして、サッチャーさんは首相就任後、この言葉通りの経済
自由化の改革を行いました。その成果が現れたのは、サッチャーさんが首相になって
一〇年後のことでした。
 このようなサッチャーさんの改革もまた、クーさんのいわれる構造政策だったと
いうことです。これをマクロ政策だと思った人々は、やはりサッチャリズムの導入で、
一年か二年でイギリス経済が好転すると期待してしまったのでした。
 ビッグバンを考えるとき、それが構造政策の一部なのだということは非常に重要な
ポイントです。ジャーナリズムもエコノミストも、ビッグバン開始イコール早期経済
回復だと考えるとひどい目に遭うでしょう。
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/// 競争社会への選択 37 /////////////////////////////////////////////////

        日本人の覚悟を問う - クー

 現在の日本政府首脳もまた、ビッグバンや規制緩和をめぐって、レーガン政権と同じ
間違いをしています。「規制緩和をすれば、〇兆円の需要が出てくるから、GDPは〇%
成長する。だから来年にはこれだけ景気が良くなる」という発言を、政府首脳が平気で
しています。レーガン政権の要人が一五年前に犯したのと同じ過ちを、日本政府が
再び犯しているのです。
 これらの発言は、政府首脳が規制緩和やビッグバンが、公共投資や金利引き下げの
代替策であるかのように考えていることを意味します。しかし、規制緩和がアメリカ
経済の牽引車になるまでには、一〇年以上の歳月がかかっているのです。
 その間の苦労、苦悩、混乱を乗り越える覚悟がないと、ビッグバンの花は咲かない
ことを、ここでもう一度強調しておきます。ビッグバンは、それほど簡単で単純な話
ではないのです。
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/// 競争社会への選択 38 /////////////////////////////////////////////////

        成功の第一条件は人材の流動化 - クー

 構造政策としてのビッグバンが成功するために必要不可欠な条件として、私は三つ
の条件を挙げたいと思います。これらはいずれも、私のいう長期的構造政策の重要
部分です。第一が「人材の流動化」、第二が「税制改革」、第三が「自己責任原則と
情報公開」です。まず、人材の流動化から申し上げましょう。
 ビッグバンを前に、いま日本には外資系の銀行や証券会社が続々と参入しています。
こうした外資系の会社では、日本人社員の中途採用を積極的に進めているのです。
これらの企業では、能力と業績に応じて人材を待遇する欧米型の雇用システムが、
すでに持ち込まれています。
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/// 競争社会への選択 39 /////////////////////////////////////////////////

 このような外資系企業は、ヘッドハンティング企業を積極的に利用して人材を得て
います。また、日本の金融機関の従業員のなかには、これらの人材斡旋会社に
登録し、積極的に外資系企業に職を求める人々も増えているのです。
 そういう日本人社員の多くは、将来、会社のエースになることを期待されている
三〇代の第一線従業員です。これらの人々が共通して口にするのは、終身雇用と
年功序列に縛られた給与体系への不満なのです。
 外資系金融機関は、こうした優秀な即戦力を大量に引き抜いて、いまどんどん活用
しています。年俸が何千万円であろうと何億円であろうと、その人がどうしても必要
であり、その人が高給に見合うだけの収益を上げられるとみれば、外資系企業は
積極的に採用に踏み切ります。
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/// 競争社会への選択 40 /////////////////////////////////////////////////

 そんな時代が一部では始まっているのに、ほとんどの日本企業は従来の雇用
システムを変えようとはしていません。「わが社の給与体系では、〇〇年入社の
従業員は基本給が〇〇万円、ボーナスは何カ月と決まっています」ということに
なってしまって、優秀な社員をやたらに流出させているのです。
 つまり外資系に行けば数千万円も数億円も稼ぐことのできるような優秀な人材は、
一方的に外資に流れるだけで、日本企業にとどまることがないというのが、金融業界
の実情です。この点を理解し、日本企業が人材の流動化時代に対応できるかどうかが、
日本版ビッグバンが成功するかどうかの最大の鍵だ、と私は思います。
 それができなければ、日本企業は外資との競争に敗れるばかりか、優秀な
日本人は日本からも離れていってしまうかもしれません。そうなると日本社会全体が
沈滞してしまうことになります。
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/// 競争社会への選択 41 /////////////////////////////////////////////////

        「特別」専門職というナンセンス - クー

 日本に来てもう一〇年以上、私は金融界で働いています。その間に、日本人の
ディーラー、トレーダー、ファンドマネージャーなどを大勢見てきました。彼らのなかには、
激変する日々の市場を相手に、素晴らしい成績を上げている優秀な人々がたくさん
います。本当にたくさんいるのです。
 しかし、いまの日本企業の人事制度の下では、彼らは正当に扱われていません。
どちらかといえば、会社の除け者として扱われたり、例外的な存在として位置付け
られています。彼らが上げている優れた業績が、所属する企業に正当に評価されて
いるとはとてもいえないのです。
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/// 競争社会への選択 42 /////////////////////////////////////////////////

 他人のことはともかくとしても、現に私自身がそういう例外的存在として野村総研
に勤務しています。私の報酬はもちろん年俸制で、職種上は「特別専門職」という
ことになっています。つまり、私は会社にとって「特別」な存在なのです。
 こういう扱い自体が、まったくのナンセンスだと私は思います。むしろ年功序列賃金
のサラリーマンという存在自体が、私にいわせれば「特別」なのであって、世界的な
標準から見れば、私のような形が普通なのです。何も特別な技術を持っていなくて、
会社のなかにいるだけで世の中をなんとなく渡っているサラリーマンこそが、これからの
時代では問題になる人種なのだと思います。
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/// 競争社会への選択 43 /////////////////////////////////////////////////

        労働市場が規制緩和を支えた - クー

 ビッグバンといえば、金融界だけの話だと思われますが、レーガンとサッチャーの
やったことは、金融だけでなく、税制から全産業分野での規制の撤廃など、あらゆる
方面に及んでいます。その結果、従来の規制のなかに安住していた人々が、大変な
目に遭ったことはすでにお話しした通りです。

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/// 競争社会への選択 44 /////////////////////////////////////////////////

 しかし、この点でアメリカ人やイギリス人にとって幸いだったのは、両国の労働市場
の流動性が非常に高かったということでした。つまり、従来の職場を失った人々にも、
セカンドチャンス、サードチャンスが与えられたのです。自由な労働市場で次の職場が
探せたし、また次の職場が現実に彼らに提供されました。このように労働市場の
流動性が高かったことが、両国の規制緩和を可能にしたという面も少なくないのです。
これは労働市場に流動性のない日本を見れば一目瞭然です。
 例えば日本では、社債の発行をめぐる銀行業界と証券業界の争いがありました。
最近の規制緩和では、従来は証券会社だけに認められていた社債発行の幹事会社
の地位を、銀行にも認めるという動きになっていますが、この一点について、日本では
数十年にもわたって両業界が紛争を続けてきました。

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/// 競争社会への選択 45 /////////////////////////////////////////////////

 アメリカでは、確かに証券業界と銀行業界のトップ同士が、この問題をめぐって
ワシントンでさや当てを演じましたが、しかし、実際、証券会社の現場で社債発行業務
に携わっているトレーダーやディーラーは、この紛争を涼しい顔をして他人事のように
眺めていたのです。
 彼らにとっては、もし銀行が社債発行業務に参入することになるのなら、銀行に転職
すればよいのです。社債発行業務のプロとしての技術さえ持っていれば、向こうから
引っ張ってくれます。規制緩和が行われようと行われまいと、プロであるかぎりは
自分の職は絶対に大丈夫なのです。
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/// 競争社会への選択 46 /////////////////////////////////////////////////

 しかし、日本の場合は事情が違います。証券会社で社債発行を扱っている人は、
その仕事を銀行に取られてしまったら、やることがなくなってしまいます。日本では
簡単に転職出来ないからです。だから証券会社は社債発行の規制緩和に徹底的に
反対します。
 社債発行の取り扱い権限を銀行に認めるかどうかというのは、金融全般の規制緩和
にとっては小さな問題に過ぎません。そんな小さな規制緩和さえ日本でなかなか
進まないのは、その背景に労働市場の閉鎖性が存在しているからです。
 この例を一つだけ取ってみても、ビッグバンと労働市場の流動化は裏腹の関係に
あることが分かると思います。
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////////////////////////////////////// フォレスト出版より絶賛発売中 ///////
未来はいま決まる―ビッグバンの予測と現実
堺屋 太一 (著), リチャード・C. クー (著), R.ターガート マーフィー (著), ピーター タスカ (著),
Richard C. Koo (原著), R.Taggart Murphy (原著), Peter Tasker (原著)
単行本: 301 p ; サイズ(cm): 182 x 128
出版社: フォレスト出版 ; ISBN: 4894510537 ; (1998/06)
価格: ¥1,600

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/// 競争社会への選択 47 /////////////////////////////////////////////////

        年功序列の「美徳」は終わる - 堺屋

 クーさんがいまいわれたことを考えてみますと、ビッグバンは金融業界だけではなくて、
あらゆる産業分野に及ぶ問題を含んでいることになりますね。
 例えば、世界の航空産業では規制緩和が進んで、新規参入が続々と行われ、旅客を
運ぶ飛行機を、誰が飛ばしてもよいという時代に現実に入りつつあります。そのなかで、
かつて世界一の航空会社であったパンアメリカン航空が倒産して市場から姿を消し
(その後同名の企業が米国国内線で復活)、他の大手航空会社も離合集散を続けて
います。航空会社だけでなく、陸運産業についても規制を次々に外していって、大きな
市場変動が起きているようです。その結果、確かに消費者にとっては良いことがたくさん
起きています。航空運賃は大幅に下がりました。自由化の進展で心配された航空機の
事故率もかえって下がっているようです。
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/// 競争社会への選択 48 /////////////////////////////////////////////////

 何もかも良いことずくめのようですが、ただ一点だけ困ったことも起きています。
所得格差の拡大、つまり貧富の差が大きくなっているということです。アメリカでは、
かつて所得階層の上から四〇%の人々が総所得の約六〇%を取り、残りの六割が
残りの約四〇%を取っていたといわれます。その意味では比較的平等だったアメリカ
社会ですが、九〇年代に入ってこの分布は大きく変わってしまいました。いまでは、
上の二〇%がアメリカの総所得の約半分を取り、八〇%の人々が残りの半分を分ける
という状態にまでなってしまったのです。
 銀行員として安定した給与を得ていた人が、銀行が倒産したりリストラの対象に
なったりして次の職場を探さなければならなくなる。そうすると、前の職場よりも
給与の安いところに行かなければならない。アメリカではそういうケースはたくさん
ありますが、これからは日本でも増えていきます。
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/// 競争社会への選択 49 /////////////////////////////////////////////////

 もちろん一方では、良い業績を上げているトレーダーやディーラーは、給料が
これまでの何倍にもなることもあるでしょう。クーさんのおっしゃる労働市場の流動化の
なかで、こうした所得格差はますます広がってくると思います。
 長い間、日本の年功序列、終身雇用という雇用システムは人情味あふれる美しい
雇用形態で、日本という国の美徳なのだという認識がありました。
 しかし、考えてみると、これは一八歳か二二、三歳で選んだ職場に生涯封じ込め
られる、この選択を誤れば大きな不利を背負わねばならない残酷なシステムでもある
わけです。安定のためには職場での苦痛と適材適所の再配置を諦めねばならない
終身雇用制が、本当に人間的なのか考え直さなければならない。そうしないことには、
ビッグバンが導入された後の自由競争の世の中にはついていけないことになります。

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/// 競争社会への選択 50 /////////////////////////////////////////////////

        東京市場はウィンブルドン化する - 堺屋

 ビッグバンを行うことによって、日本の金融界にどのような変化が起こるのかが、
これから大きな問題になると思います。その点で興味深いのは、イギリスでいわれて
いるロンドン市場の「ウィンブルドン化」の問題です。
 ご承知のように、ウィンブルドンはテニスの全英オープンが開かれる競技場です。
全英オープンは世界のテニス界一の古い格式を誇る大会ですが、そこで活躍する
のはアメリカ人やドイツ人ばかりで、競技場を提供しているイギリスの選手
(プレーヤー)は、ほとんど決勝戦には出てこない。この状況が、ビッグバン後の
ロンドン金融市場にそっくりだといわれているわけです。

////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 51 /////////////////////////////////////////////////

 確かに、近年のロンドン金融市場はウィンブルドン化しています。ロンドン市場
そのものは非常に活況を呈していて、高い技術を背景に、いまではイギリスの
GNPの一五%くらいを金融業で稼いでいるといわれます。東京市場などと比較しますと、
非常に高い収益を上げているといえるでしょう。
 しかし、ロンドン市場で大活躍しているのは、アメリカ、ドイツ、スイスといった、
イギリス人から見れば外国の銀行ばかりなのです。イギリス生まれのイギリスの
銀行は、かなりの数が買収されたり倒産したりで姿を消して、その数は減りました。
 ビッグバンに踏み切った後の日本市場を考えますと、ロンドン市場と同じことが
起こる可能性が非常に高いと思います。東京市場そのものはビッグバンで活気を
帯びるかもしれないけれども、自分たちの銀行、自分たちの証券会社が消えて
なくなるのではないか、そういう危惧を日本の金融機関は強く持っています。そして、
その危惧通りに事態が進展する可能性は、非常に高いといわざるをえないのです。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 52 /////////////////////////////////////////////////

        日本人が働く外資系企業と、すでに外資化している日本の優良
        上場企業 - クー

 自分の国の銀行、自分の国の市場という考え方も、ビッグバンの進展とともにやがて
消えていくのではないでしょうか。確かにロンドンで活躍しているのはアメリカや
ヨーロッパ大陸の銀行が多いのですが、そこで働いているのはイギリス人です。
アメリカ系の金融機関といえども、実際にそこで働いているアメリカ人は、ここに一人
あそこに一人という程度に過ぎません。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 競争社会への選択 53 /////////////////////////////////////////////////

 アメリカ系の銀行であろうと、ドイツ系の銀行であろうと、実際にそこで働いている
イギリス人は高い収入を得て、イギリスのGDPに貢献しています。また、その収入
からイギリス国家に納税しています。アメリカ資本の銀行であっても、実際には
イギリス経済に大いに貢献しているのです。
 ロンドン市場のビッグバンによって、イギリス人の雇用機会が増え、さらにイギリス
政府の税収も増えている。ですから、イギリスの国自体にとってそれはそれで
良いことではないでしょうか。
 日本人はとかく外資系企業と日本企業を区別して考えたがるのですが、これからの
時代にはそういう区別はそろそろ意味がなくなってくると恩います。外資系企業と
いっても、そこで実際に働いている人たちの大半は日本人です。しかも、最近の
日本の株式市場では、この数年一貫して日本株を買ってきたのは外国人投資家
ばかりでした。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 54 /////////////////////////////////////////////////

 その結果、いま起こっている事態は、一般には日本企業だと思われている多くの
国際優良銘柄のほとんどを外国人が持っているという事態です。日本には企業系列や
銀行グループなどによる株式の持ち合いがありますから、外国人の株式所有が過半数
に達している大企業はありませんが、いわゆる浮動株だけを取り上げれば、六割以上が
外国人所有という企業はもう珍しくないのです。
 やがて、株式の持ち合いが徐々に解消され、過半数が外国人所有という企業も
現れてくるでしょう。そういう企業が次々と出てきますと、この会社は日本企業なのか
外資系なのか、どっちなんだということが問題になってきます。会社を誰が所有して
いるかではなく、これらの会社が日本経済に本当に貢献しているかどうかだけが
重要になってくるのだと私は思います。
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/// 競争社会への選択 55 /////////////////////////////////////////////////

 堺屋さんが指摘されるように、東京市場のプレーヤーがほとんど外国人になる可能性
は否定できません。しかし、そのような外国人プレーヤー(外資系金融機関)が日本の
年金のリターンを上げ、日本人の生命保険の配当率を上げることに成功するならば、
それらの企業は、日本人と日本経済のために良い仕事をしているといえるでしょう。
 外資系金融機関は高齢化社会を迎えた日本経済のために、大きな貢献をすることに
なると私は予測します。対論の最初でも述べましたように、金融業(資産運用)がますます
重要になる時代に、外資系金融機関がその点で日本経済に貢献できるならば、それは
歓迎すべきことであっても排斥すべきことではないと思うのです。

////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 56 /////////////////////////////////////////////////

        プレーヤーより観客が重要だ - 堺屋

 日本経済、日本国民への貢献が、ビッグバンを考える際の大きなポイントですね。
全英オープンには、選手だけではなくて観客もいるのです。
 金融の世界でいえば、金融機関が選手、一般の預金者やお金を借りる一般企業が
観客です。この観客の立場からすれば、選手が外国人であろうが日本人だろうが、
自分たちにとっておもしろい試合を見せてくれればよいということになります。
 おもしろい試合といえば、預金者にとっては、高い利率、保険者にとっては高い
配当でしょう。また、借り入れる側にとっては、新規事業を起こそうとするときに、
土地担保がなくてもお金が借りられるのかどうかという問題です。
 日本経済全体を考えれば、選手より観客のほうが重要なのはいうまでもありません。

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/// 競争社会への選択 57 /////////////////////////////////////////////////

        日本企業が東京金融市場を見捨てている - クー

 東京市場のウィンブルドン化についてもう一つ付け加えておきたいことは、いまや
日本企業自身が日本を見捨て始めているという事実です。
 ご承知のように、ここ数年間、日本の金利は世界一低い水準になっています。
こんなに金利が安いのですから、日本国内で設備投資をしようとする日本企業が
どんどん出てくるのが当然ですが、実際にはそうはなっていません。
 このところ日本企業が投資を集中しているのは、東南アジアやアメリカなどの海外
ばかりです。「たとえ金利が安くても、こんな高コスト社会にはとても投資できない。
競争にならない」というのが、日本企業の本音になっています。

/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 58 /////////////////////////////////////////////////

 金融面でも同じことが起こっていて、日本企業が円建ての社債を発行するのに
東京市場ではなく、わざわざルクセンブルクなどのヨーロッパで発行しています。
ルクセンブルクのほうが、祉債発行コストが圧倒的に安いからです。社債発行市場
としても、日本企業が東京市場を見捨てているのです。
 株式市場でも同じです。前述したように、バブル崩壊後、日本の個人投資家、
事業法人、機関投資家は、一九九一年から毎月毎月日本の株式市場で売り越し、
外国人投資家だけが買い越しです。つまり、日本人投資家もまた東京株式市場を
見捨てているということになります。
 世界のなかで日本経済や日本市場が活力を保ちながら生き残ろうとするためには、
まず日本人を引き寄せなければならず、それには改革は避けて通れないと思います。

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/// 競争社会への選択 59 /////////////////////////////////////////////////

        活カを奪う所得税と法人税 - 堺屋

 クーさんはビッグバン成功への第二の条件として税制改革、大幅減税を挙げて
おられます。確かに、日本の所得税、法人税の税率は、諸外国と比べて非常に高い、
高すぎるというのがみなさんの実感だと思います。
 九七年の六月には、経済団体の首脳が税制の抜本的見直し、特に法人税の大幅な
減税を橋本総理に要求しました。また、経団連の豊田元会長は法人税の一〇%
引き下げを、繰り返し政府に要求してきました。
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/// 競争社会への選択 60 /////////////////////////////////////////////////

 実際、欧米諸国に比べて日本の法人税率は突出して高い、日本企業は国際競争力
を失ってしまうというのが税率減要求の根拠になっていますし、私自身もその意見には
賛成です。これでは、日本企業の国際競争力は弱体化する一方です。
 この高い税金から逃れるため、日本企業が外国に流出するのではないかということを、
私は真剣に懸念しています。将来の日本を考える場合に、税制の問題は非常に重要な
要素になっているといわざるをえません。
 所得税についていえば、日本は所得の高い個人からより多くの税金を取る、いわゆる
累進性の高い税制を採用しています。この累進課税は、一方では日本人相互間に
存在する所得格差を縮め、より平等な社会を実現する機能を果たしてきたのですが、
他方では高い所得を得ようと努力する個人の活力を奪うという問題もあります。

////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 61 /////////////////////////////////////////////////

        いまの税制では外為法改正は機能しない - クー

 堺屋さんの指摘される通りです。金融ビッグバンが始まり、企業や個人がリスクを
取ってでも高い収益を獲得しようとするのがこれからの時代です。リスクを取って
収益を競うという時代に、現在のような高い法人税率、所得税率が存在していれば、
日本人選手はスタートラインに着く前から負けてしまっているようなものです。
私がビッグバンを成功させる条件の第二に税制改革を挙げるのは、この点が間違い
なく日本経済再生の大きな阻害要因になっているからです。例えば、九八年四月から
実施された外為法改正によって国内の投資家が得られるメリットのかなりの部分は、
国内の不利な税制によって相殺されてしまいます。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 62 /////////////////////////////////////////////////

 外国為替取引の自由化でビッグバンが始まると、海外の高い利回りを求めて、
個人や法人の資産が一斉に海外に流れるのではないかと、一部の人は予測
しています。その結果、為替は円安傾向に流れ、ますます海外への預金流出が
止まらなくなるのではないかと心配している人もいるようです。
 また、このような傾向を期待して、外貨預金を始めている人もいます。しかし、
税制面から見てみますと、そのような心配や期待は当たらないと私は思います。

////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 63 /////////////////////////////////////////////////

 日本の税制では、海外に預金口座を持ちますと、それを税務署に申告しなければ
ならないことになっています。そのうえ、海外で得られた利子所得は総合課税の対象に
なりますから、お金持ちであればあるほど一番高い六五%の税率(国税・地方税の合計)
で課税されることになります。そうであれば、外国で預金を持つことは、少々金利が
高くても、お金持ちにとってそれほど魅力がないのです。
 国内での預金利子であれば、二割の源泉分離課税だけで済みますし、申告の義務も
ありません。お金持ちの人たちは、自分たちの利息収入を税務署に知られるのを一番
嫌がりますから、みんな申告をしたくないのです。そうしますと、いくら外貨取引が
自由化されても、現在の税制が残っているかぎり、大きな金額のお金が日本から
流出するとは私にはとても思えません。
////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 64 /////////////////////////////////////////////////

        日本にベンチャーキャピタルが存在しない理由 - クー

 また、日本の金融機関が、新規参入者や新しいビジネスを始めようとする人たちに
非常に冷たいということが、以前から指摘されていました。もちろんいまは、それに
加え金融機関の貸し渋りが、大きな問題になっています。
 この貸し渋り問題が発生した根本原因は、いったいどこにあるのか。不良債権に
苦しむ金融システムに問題があることは間違いありません。株安と不良債権の
処理で株の含み益がなくなってしまい、金融機関としてリスクを取る体力がなくなって
しまったのです。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 65 /////////////////////////////////////////////////

また、円安で邦銀が海外で持っているドル建て資産が円換算で急拡大してしまい、
多くの銀行が自己資本比率を満たせなくなったことも一因といえます。これらの
外部要囚で貸し渋りが始まる前からも、多くの中小企業は新しいビジネスを
やりたくてもなかなか銀行がお金を貸してくれないことを問題視していました。
そしてその背景には、リスクを取ることを嫌う日本のサラリーマンが、金融機関を
動かしているという問題があるのです。しかし、よくよく突っ込んでこの問題を
考えますと、税制もまた一つの大きな背景として浮かび上がってくるのです。

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/// 競争社会への選択 66 /////////////////////////////////////////////////

 いま目先の課題として自己資本の充実が優先するとはいっても、銀行は本来お金を
貸すのが仕事です。良い貸出先には、喜んで融資をしたいのです。実際、各銀行の
頭取は「優良貸出先を探してこい」と号令をかけていますし、第一線の銀行員は
そういう企業を探して毎日営業に歩いています。
 いかに深刻な不況状態とはいっても、銀行融資を求める優良企業はそこここに
見つかります。営業マンは喜んで支店にそういう案件を持ち帰るのですが、
たいていは支店長レベルで潰されてしまいます。それはなぜでしょうか。

////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 67 /////////////////////////////////////////////////

 優良貸出先を見事に育て上げ、何年後かに大きな会社にして、自分の銀行が
メインバンクに納まることになれば、銀行マンとしてこれ以上の喜びはありません。
また銀行マンとしては、会社に貢献する大手柄を挙げたことになります。
 しかし、最初にこの融資を決断した支店長が、融資の成功によって得られる利益と、
失敗したときの損失を厳密に計算すると、大手柄を挙げようとすることは必ずしも
得策ではないのです。現在の人事システムや減点主義中心の給与システム、
そして現在の税制の下では、名もない小さな会社に融資をする決断は、サラリーマン
銀行員にとってまったくペイしないというのが実情だと思います。リスクの高さに
比べて、リターンが少なすぎるのです。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 68 /////////////////////////////////////////////////

        支店長クランチはなぜ起こるか - 堺屋

 現在の金融状況は、金融クランチ(貸し渋り)といわれています。しかし、その実態は
支店長クランチであるともいわれます。クーさんが指摘されたように、銀行の支店長が
リスクを取れないシステムを、日本の金融機関が作り上げてしまったからです。
 支店長が決断して始めた融資がもし貸し倒れになれば、一〇〇%自分の責任が
問われてしまいます。また、もしこの融資がうまくいったとしても、それが実際に
銀行に利益をもたらすまでにはどうしても数年はかかりますから、次の代や次の
次の代の支店長の手柄にカウントされてしまいます。
////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 69 /////////////////////////////////////////////////

 これでは、積極的に新規融資を開拓するファイトを持つ支店長が出てきません。
この問題は、日本型の人事評価システムの問題でもあります。
 もう一つの問題は、銀行の支店長クラスが新しい融資のノウハウを開発しきれて
いないことです。これまでのような土地担保一本槍の単純な融資方法では、とても
ベンチャー企業への融資はやっていけない。担保評価のノウハウ、融資の
ノウハウを開発していかなければ、支店長クランチは終わりません。

////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 70 /////////////////////////////////////////////////

        税制が阻んでいる給与システム改革 - クー

 人事評価システムに加えて、銀行支店長たちが大胆にリスクを取れるような給与
体系を、日本の銀行が提供していないことも確かに大きな問題です。いまの日本の
銀行の給与体系ですと、リスクを取って成功しても、自分の給料は同期の可もなく
不可もなくやっている支店長とあまり変わらない。
 しかし、果敢にトライして失敗でもしたらたちまち出世コースが閉ざされて、支店
長の後は関連会社や融資先に出向ということになってしまいます。その結果、彼が
得る生涯賃金はぐっと下がってしまうのです。人事と給与のシステムがそうなって
いれば、誰もリスクを取ろうとしないのは当然でしょう。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 71 /////////////////////////////////////////////////

 支店長の目には下向きのリスクばかりが見えるのですから、誰も危険なことをしよう
としなくなります。これでは、金融ビッグバンを実行しても、ベンチャー融資は拡大
しないでしよう。
 例えば、本当に新規融資が成功したら、そこから上がる収益の一〇%をボーナス
として与えるというような給与体系が銀行で採用されれば、支店長は目の色を変えて
優良貸出先を探し歩くことになるでしょう。
 また、銀行員は必死でリスク管理や融資のノウハウを勉強しようとするでしょう。
日本の銀行が持ち合わせていないと批判されている融資のノウハウや担保評価の
ノウハウなどは、こういう企業風土であれば自然に身に着いていくものなのです。
 そうなれば、ベンチャーキャピタルのスペシャリストとして銀行内の重要なポストに
就くとか、あるいは独立してベンチャー企業向けの金融コンサルタントになるという
道も開けてくるでしょう。
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/// 競争社会への選択 72 /////////////////////////////////////////////////

        高すぎる税務コスト - クー

 この理想的な方向への変革を妨げているのが、じつは日本の税制なのです。
日本の所得に課される税率が最高六五%(国税・地方税併せて)という馬鹿げた
累進課税を採用しているかぎり、企業内の個人がどんなに良い仕事をして企業収益
に大きな貢献をしたとしても、会社が支払ったボーナスはごっそり税務署に持って
いかれてしまいます。それでは、高額のボーナスを受け取る個人は幸せとは
いえませんし、支払う会社側も困ります。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 73 /////////////////////////////////////////////////

 現在の税制では、企業が相当な税務コストを支払わないかぎり、優秀な従業員が
満足するような給与を与えることは不可能です。日本という国は、人材の処遇という
点で見ても海外から比べて非常なコスト高になっています。
 外資系金融機関には、数億円というような高い給与をもらって良い仕事をしている
日本人が何人かいます。しかし、何人かしかいないことが問題なのです。つまり、
税制面からいっても、日本の人材コストは高過ぎるというのが、こうした企業の実感
なのです。
 企業から見て同じ程度に優秀な人材が香港人に一人、日本人に一人いたとしましょう。
両人に一億円の手取り収入を企業が保証するために、企業の負担する税込み給与は
香港人なら日本人の、二分の一で済むのです。高い累進課税のために、日本人は
香港人と同じ水準で競争できない、ということになります。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 74 /////////////////////////////////////////////////

 日本の所得税率を香港並みにせよとまではいいませんが、せめてアメリカ並みで
あれば、もっと多くの優秀な日本人に雇用の場が増えます。つまり、欧米並みの高い
給与をエンジョイしながら、力いっぱい働ける日本人が増えることになるのです。それを
妨げているのが現在の日本の税制であることを、私はここで強調しておきたいのです。
 公共料金などが、官僚の統制と規制によって高止まりして、その結果、日本が高コスト
社会になっていることが、多くのエコノミストからたびたび指摘されています。しかし、
法人税や所得税などの税制もまた、高コスト社会化の大きな根源になっているのです。

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/// 競争社会への選択 75 /////////////////////////////////////////////////

        役人がすべてを知る必要はない - 堺屋

 日本の役所、特に大蔵省はすべてについて知っていなければならない、と思い
込んでいます。日本から出ていくお金、日本に入ってくるお金、全部を知っていない
と気が済まない。
 日本のお役所は「国際化」という言葉は好きですが、「ボーダーレス化」という
言葉は嫌います。「国際」というのは国があって際(きわ)、つまり境目がある。
国の境界線には堂々たる塀が巡らされていて、お金もモノも人間も、この塀に付いた
門からしか出入りできない。お役所はこの門を見張っていれば、誰が出ていったか、
何が入ってきたかが分かるのです。役所にとって監視しやすい状態が、お役人の
好きな「国際化」なわけです。
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/// 競争社会への選択 76 /////////////////////////////////////////////////

 これに対して、ボーダーレス化というのは塀がない状態です。どこからでも、誰かが
入って、何かが出ていく。気が付いたら、自分自身もいつのまにか隣の敷地に入り
込んで仕事をしていることもあります。つまり、監視なんかしないのがボーダーレス化
の本当の姿です。また、監視をしようとしてもやりようがないのです。
 こういうボーダーレス化が本当に進行していったとき、国の枠を越えて自由経済の
良さが発揮されていくでしょう。国にとらわれずに、会社や個人にとっての最良の
選択が、機敏かつ自由に行われるようになるはずです。
 私はこういうことを常々、多くの人に申し上げているのですが、役人の方には
分かってもらえない。官庁は国民のやることをすべて知っていなければならない。
役所の知らないところでやっていることは、すべて悪いことではないか。日本の
役人はそう思っているようです。官庁は国民性悪説に立っているような気がします。

/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 77 /////////////////////////////////////////////////

        自己責任と情報公開は両輪の輪 - 堺屋

 クーさんもビッグバンの第三の前提として指摘しておられますが、自己責任原則の
徹底は絶対に必要な条件でしょう。この自己責任原則と裏腹の関係で重要な意味を
持つのが、企業の情報公開の原則だと私は思います。
 その意味で私が注目しているのが、未公開株の売買市場です。東京証券取引所の
一部や二部にはもちろん、店頭市場ですら公開されていない、まったくのベンチャー
企業の株式の売買を斡旋するビジネスが、一九九七年に東京でも始まったのです。
これはビッグバンを先取りする動きだといえましょう。
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/// 競争社会への選択 78 /////////////////////////////////////////////////

 未公開株の将来性は、まったくの未知数です。投資家がその企業の株を買っても、
倒産してしまえばまったく何の値打ちもなくなります。逆に、一〇〇〇株五万円の
投資が、何年後かに数百万円になって返ってくる可能性もあります。
 あまりにも危険な投資だからということで、これまで大蔵省は証券会社が未公開株
の売買を仲介することを禁じてきました。しかし、ビッグバンに伴う規制緩和の一環
として、取り扱いが解禁されることになったのです。
 未公開株の売買仲介を証券会社が行うということは、未知数のベンチャー企業に
一般投資家の資金を注ぎ込む道が開けたということです。新規参入企業に資金的な
活路を開くという意味では、金融市場の歴史の上でも画期的な出来事だといえる
でしょう。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 79 /////////////////////////////////////////////////

 これらの未公開株のなかには、オプトエレクトロニクスの最先端技術企業から、
国際線ジェット機のチャーター企業まで、あらゆる分野のベンチャー企業が含まれて
います。確かにリスクも高いけれども、もし事業が成功すればリターンも高い、文字
通りのベンチャー企業ばかりです。
 こういうベンチャー企業に投資する人は、投資が自己責任原則に立って行われる
ことをまずもって認識していなければなりません。会社が倒産して株価がゼロに
なっても、斡旋した証券会社を責めるのではなく、自分の責任だと納得できる人です。
 その自己責任原則を担保するポイントになるのは、投資を受け入れるベンチャー
企業が徹底した情報公開を積極的に行うということです。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 80 /////////////////////////////////////////////////

 これまでの日本企業は、官僚や証券取引所が定めた通りに企業情報を開示して
いれば、誰からも咎められることはありませんでした。しかし、リスクがいっぱいの
未公開株については、徹底的な情報開示が行われなければ、いくら自己責任でも
手を出すわけにはいきません。従来求められたより何倍も厳格な情報公開、とりわけ
企業にとって不利なリスク情報まで公開しなければなりません。
 徹底的な情報開示に基づいて、投資家は自己責任でハイリスク・ハイリターンの
投資を行う。その投資が新規参入を試みるベンチャー企業の資金源となって、日本
経済と日本社会を活性化させていく動力源となる。これが理想的な道です。自己責任と
情報開示の原則を貫くことこそが、日本経済が活気を取り戻す道ではないかと思います。
 ビッグバンを成功させるには、新規参入の自由が保障されていなければならない。
その自由を保障するものが、企業の情報開示であり、投資家の自己責任原則である。
私はそう考えています。
////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 81 /////////////////////////////////////////////////

        待ち望まれる異業種からの新規参入 - クー

 新規参入ということは、古い業界に新しい血、新しい発想が入ってくるということ
です。いままでお互いに仲良しクラブをやっていた企業が、新規参入者を排除して、
いつまでも業界を牛耳っていては、新しい構造変化が起こるはずがありません。
 いままでのしがらみに絡んでいない人が、例えば新しい航空会社をつくって航空
業界に参入してくる。そうすれば、ひょっとすると航空運賃は半分になるかもしれない。
従来の航空会社はそれができなかったのですから、とにかくこの新規参入企業に
やらせてみるしかないわけです。
////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 82 /////////////////////////////////////////////////

 同じことが、金融機関にもいえます。外資系の金融機関が、いま新しいサービスを
持ち込んでいます。銀行でいえばシティバンクが支店をどんどん増やしていますが、
邦銀では受けられなかったサービスがいろいろと揃っています。
 小さなことですが、ATM(現金自動預け払い機)を二四時間稼働させているのは、
いまのところシティバンクだけです。今後、邦銀もATMの二四時間稼働を始める
でしょうが、シティバンクの刺激がなければ、これが始まるのも随分と遅れたと思います。
 特に異業種からの参入者や外資系企業から、このような新しい試みが次々と
持ち込まれてくる。そうすることで、日本の産業全体が活性化し、レベルアップしていく。
これがビッグバン後の日本経済の理想的な姿だということになります。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 83 /////////////////////////////////////////////////

        ビッグバン後のねずみ講 - 堺屋

 そういう新規参入の自由が確立されると、やはり情報公開が大変大事になって
きます。特に金融分野では、新規参入者が本当に信頼できるビジネスなのか、
それとも詐欺師的なねずみ講なのかを見分けなければなりません。その点から
いっても、情報公開が不可欠になります。
 私の予測では、ビッグバンが始まってしばらくの間、せいぜい一、二回のことだと
思いますが、詐欺的でねずみ講的な金融機関が登場してくると思います。それに
たくさんの人がだまされる。そういう苦い経験をくぐり抜けて、日本人もおとぎ話の
ような儲け話は、金融の分野には存在しないという、当たり前の原則を身に着けて
いくことになるのではないでしょうか。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 競争社会への選択 84 /////////////////////////////////////////////////

 投資家も預金者も、自己責任の原則と情報収集の大切さを、経験を通して覚えて
いくことになる、と私は思うのです。その結果、ビッグバン後の金融市場は、一時の
混乱をくぐり抜けて、落ち着くべきところに落ち着くという経過をたどることになるでしょう。
それだけの覚悟を、日本人全体が持たなければならないのです。
 個人でも企業でも、ある選択を決断した自分の責任という感覚が、日本人には
ほとんど育っていないようです。私はそこを心配しています。預金をしておけば、
銀行は必ず一定の金利を付けて返してくれると思っている。生命保険は二〇年
たてば満期になって、約束通りの配当が支払われる、と信じきっているのが大多数の
日本人です。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 85 /////////////////////////////////////////////////

 これまで述べてきたように、厳しすぎた政府の規制がそのような日本人をつくり
あげてしまったのですが、そんな日本人が急にハイリスク・ハイリターンの投資を
勧められたときに、夢のようなハイリターンに飛び付いても、ハイリスクを理解しようと
しないのではないでしょうか。
 そういう場合、この投資にはどの程度の危険性があるのか、どういう種類のリスクが
あるのか、広く公開されることが絶対に必要になるでしょう。リスクといっても、それは
為替変動リスクなのか、それとも倒産するかもしれないリスクなのか。リスクの種類に
よって、投資家の対応の仕方もまったく違ってくるはずです。金融商品の営業マンも
十分に教育されていなければ、トラブルが続出するということにもなりかねません。

//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 86 /////////////////////////////////////////////////

        検査官八〇〇〇人と五〇〇人の差 - クー

 情報公開という点では、アメリカやイギリスでは金融商品の情報公開を非常に
厳密にやっています。例えば、証券会社の営業マンが投資家に金融商品を説明する
資料ですが、これらは必ず弁護士が法律上問題がないかどうかチェックします。
商品の説明に問題はないかどうか、投資家に誤解を与えないかどうか、国の法律に
反していないかどうかを、外部の法律家が厳密に審査するのです。

////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 87 /////////////////////////////////////////////////

 堺屋さんの指摘された通り、日本の場合はその点がルーズです。危ないことが
起こる可能性があります。その場合、金融商品情報公開のルールのなかで、何が
良くて何がだめなのかをきちんと法律で決めることが出発点です。それも、大蔵省が
チェックするといったあいまい暖昧な形ではなく、法的なルールに従っているか
どうかを民間金融機関自身がチェックできるものでなければなりません。
 また、公的部門として、金融機関への検査・監視の体制は、いま以上に整える
必要があります。アメリカでは毎年、数十行の銀行が倒産していますが、預金保険
によって預金の払い戻しは保障されていますので、銀行倒産で金融システム全体が
おかしくなるわけではありません。銀行や証券会社への政府のチェックが厳密に
行われていますから、危ない金融機関は早め早めに倒産させているのです。

////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 88 /////////////////////////////////////////////////

 そのために、連邦政府は八〇〇〇人の銀行検査官を雇用しています。金融機関が
扱っている資金量は日本のほうがアメリカより大きいのに、日本の銀行検査官は
五〇〇人以下です。アメリカの一〇分の一以下しかいないから、自分たちで十分
チェックできず、どうしても銀行頼みというところが出てきます。だからこそ検査される
銀行と検査官とのなれあいや贈収賄が起きたとまではいいませんが、それにしても
人数の違いが大きすぎます。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 89 /////////////////////////////////////////////////

 いい方を変えれば、アメリカでは八〇〇〇人の検査官を保持することで、自由な
金融市場が支えられているのです。日本の五〇〇人ではとても対応できないし、
人員を強化してプロの検査官を育てていかなければならない、という課題があります。
 大蔵省の金融行政は、これまでのような行政指導から、国民に代わって金融機関を
きちんとチェックし、必要なら現在の経営陣を全員迫い出してでも預金の安全性を守る。
そのような方向に変わっていかなければなりません。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 競争社会への選択 90 /////////////////////////////////////////////////

        日本人は平等社会の消失に耐えられるか? - 堺屋

 ビッグバンを契機にして大規模な変化が進むなか、個人の暮らしという点から
考えると一番重大な問題は、年功序列・終身雇用の雇用慣行が消滅していく方向
にあることでしょう。
 クーさんのいう労働市場の流動化が進めば、同じ職場で机を並べて働きながら、
一人は一億円のサラリーを取って、もう一人は一〇〇〇万円にも満たない。こういう
状態が、どの職場でも見られるようになるでしょう。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 91 /////////////////////////////////////////////////

 この変化の衝撃は、小さからぬものがあると私は思います。これまでの日本社会を、
根本のところで支えてきた平等主義が大打撃を受けることになるからです。この点を、
私は非常に心配しています。
 平等であったはずの日本社会のなかに、厳然とした所得と処遇の格差が生じて
しまう。所得の格差は他人への嫉妬を生み出し、嫉妬は社会を不安定にするのです。
 アメリカやイギリスなどのアングロサクソン系の国は自由経済の本家ですし、
産業革命を最初に起こした国です。したがって、競争と自己責任という基本ルールは
社会倫理として徹底していますから、この点についての心配は必要ないのかも
しれませんが、日本の場合は違います。欧米諸国では、この問題をどう扱っている
のでしょうか。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 92 /////////////////////////////////////////////////


        嫉妬と税金が優秀者の足を引っ張る - クー

 アメリカでも、ここまで徹底した自由経済になったのは、レーガン以来過去一五年の
大きな変化があったからです。それ以前のアメリカには、終身雇用制度をとっていた
会社も少なからずありましたし、昇進や給与を年功序列的に行っていた企業も少なく
ありませんでした。こうした古い体制の企業がほぼ完全に姿を消したのが、一九八〇
年代以降の過去二〇年間でした。
////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 93 /////////////////////////////////////////////////

 このようなアメリカの歴史を見ると、日本がこれからビッグバンを始めて、現在の
アメリカ並みの自由経済になるには、やはり二〇年くらいはかかるのではないで
しょうか。その間に、この問題への対処法を日本人も徐々に身に着けていくと
期待できると思います。実際の職場のレベルで、給与の格差がどういうふうに
受け取られているか、アメリカ人がどう考えているかをお話ししましょう。
 ある職場に、一億円の報酬を得ている人がいるとしましょう。しかし一億円の報酬
を得るために、彼は会社に二〇億円の利益をもたらさなければならないとしましょう。
つまり成功報酬五%ということです。ということは、残りの一九億円はその他の社員
の給与やボーナスになっていることになります。このことに他の社員が気付けば、
彼よりももっと給与の少ない社員も、彼に感謝することはあっても、嫉妬することは
ありません。
////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 競争社会への選択 94 /////////////////////////////////////////////////

 逆に、彼がもう一〇億円余分に稼いでくれたら、我々の給料も増えるんじゃないか
という発想になるわけです。そう考えれば、彼の仕事を助けることで会社の収益を
増やして、その結果として自分の給料を増やしてやろうという気にもなります。また、
そういう発想をしなければ、アメリカの会社ではやっていけないのです。
 しかし、現在の日本だとどうなるでしょうか。「あいつ一億円ももらって、とんでもない
やつだ」と、冷たくお手並み拝見を決め込まれる。非協力的になってしまったり、
最悪の場合には足を引っ張られることになるでしょう。
 そうなれば、周りから孤立してしまって、いくら収入が良くても本人は非常に寂しい
思いをすることになります。そのうえ、税金で六五%も持っていかれるのですから、
一億円の年収があっても、彼はちっとも幸せになれません。こんなことなら、苦労して
高い年収をもらうよりも、のんびりゆっくり普通のサラリーマンをやっていたほうが
楽だと思ってしまいます。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 競争社会への選択 95 /////////////////////////////////////////////////

 日本人にも優秀な人はいっぱいいるのですが、そういう人たちが潰れていって
しまうのは、このパターンにはまってしまうからです。だから、全力を発揮すれば
一〇億円、二〇億円の仕事ができる人が五〇〇〇万円の仕事しかしようとしない。
それで、一〇〇〇万円程度の絵料をもらって満足してしまっています。
 このような状況がどれほど日本経済の活力を奪っているかを、日本人はもっと
真剣に考えたほうが良いと思います。この状況を根底から変えることこそが、
ビッグバンの究極的な目的だとさえ私は思っているのです。
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 競争社会への選択 96 /////////////////////////////////////////////////

         日本人の美徳が変革を迫られている - 堺屋

 いまクーさんがおっしゃったことは、これからの日本を考えるときに非常に重要な
ポイントだと思います。一億円の収入を得ている人が稼いだ二〇億円から、自分
たちのサラリーやボーナスが賄われている。このような関係は、じつは日本社会
全体として成り立っているからです。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 競争社会への選択 97 /////////////////////////////////////////////////

 日本人の賃金水準が発展途上国などと比べて非常に高くなっているのは、国全体
の経済力が強いからです。日本には技術を持っている人もいれば、高度な設備を
持っている人もいます。また資本を提供する人もいれば、投資をする人もいる。
だから、国全体として効率よくモノを生産したり、サービスを提供できるのです。
 ところが、一人ひとりの労働の内容を見たら、給料の安いインド人と同じ単純労働
しかしていない日本人も大勢いるのです。そういう人でも、インド人の二〇倍の給料
をもらっていられるのは、高度な技術を持ってうんとたくさん稼いでくれる日本人が
いるからです。その意味では、日本人に生まれて本当に良かった、と思わなければ
なりません。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 競争社会への選択 98 /////////////////////////////////////////////////

 この点を企業と社会が本当に理解できるようになれば、ビッグバンを通じて自由
競争も進展していくでしょう。そのなかで、ビッグバンに続いて税制の改革も
行われて、日本経済の活力が取り戻せ、本当の自由社会というものが出現して
くることになるでしょう。
 私としてはそのような未来を期待したいものですが、さてどうでしょうか。
これからが、改革は胸突き八丁、正念場だと思います。
 ビッグバンは、単に金融機関や金融システムの改革を要求しているだけでは
ありません。これまで日本の美徳とされていた考え方や価値観までもが、
いまは変革を迫られているのです。クーさんとの対論のなかでは、この点が
最大のポイントだと思います。
////////////////////////////////////////// 堺屋 太一, リチャード・C. クー ///
/// 競争社会への選択 99 /////////////////////////////////////////////////

        二五年分のキャッチアップ - クー

 金融ビッグバンは、確かに日本が果たさなければならない課題です。金融という
点を見れば、日本の金融機関は英米に比べて間違いなく一五年は遅れています。
しかし、金融以外の面で、一五年どころか二五年くらい日本が遅れている産業も
たくさんあるのです。一五年遅れている金融ビジネスをビッグバンで取り戻すためにも、
二五年遅れているこれらの産業の規制緩和・改革を是が非でも進めなければ
ならないと私は思います。

(対論日 一九九七年九月三日)

////////////////////////////////// R.ターガート マーフィー , ピーター タスカ ///
/// 脱社会主義のすすめ・資本主義のすすめ 1 ///

 竹内 靖雄著 「日本」の終わり―「日本型社会主義」との決別
 日本経済新聞社 日経ビジネス人文庫 2001年発行 税込価格:\780 より

・・・・・
10章 脱社会主義のすすめ・資本主義のすすめ

◇ただいま社会主義者の高名な紳士がいわれたのは、要するに、利潤をあげる
ことは罪だということである。私は損失を生むことこそ真の罪だと信じている。
◇社会主義はすべてを所有し、すべてを計画し、すべてを分配し、かくてその
政治家と官吏が個人の日常生活を決定する全能国家に基礎をもつ思想である。
        ― チャーチル

/////////////////////// 「日本」の終わり ///
/// 脱社会主義のすすめ 2 /////////////

◇社会主義がうまくいくのは天国か地獄くらいのものだ。しかし
天国にはその必要がないし、地獄にはすでに導入されている。
        ― セシル・パーマー

◇社会主義とは何か。それは資本主義から資本主義へのもっとも
苦しい道程である。
        ― 旧ソ連の小話

◇金持ちを責めてはいけない。貧乏人がいつ君に仕事をくれた?
        ― ローレンス・J・ピーター

/////// 「日本型社会主義」との決別 ///
/// 資本主義のすすめ 3 /////////////

    日本は社会主義の国である

 日本は戦後、資本主義をやってきたのではなく、実は社会主義をやってきた、と
見るべきではないか。ほとんどの人がここのところを錯覚している。たしかに、日本も
アメリカ、イギリス、ドイツその他の欧米諸国や韓国などとともに資本主義の国であり、
米ソ対立の冷戦時代には西側の資本主義陣営に属し、東側の社会主義と対立してきた。
自由主義と民主主義は、日本が自由世界の一員として掲げてきた大義の旗であった。
しかし見かけはそうであっても、そのホンネ、その精神の深層構造を見れば、日本の
正体は資本主義ではなくて社会主義ではないか。コウモリは鳥と同じように空を
飛び回っているので鳥の仲間のように見えるが、実は哺乳類である。日本も実は
鳥の姿をした哺乳類、資本主義の形をした社会主義の国ではないだろうか。

/////////////// 日本経済新聞社 ///
/// 脱社会主義のすすめ 4 /////////

 海外の日本研究者、とりわけアメリカで「リヴィジョニスト」(日本見直し論者)
と呼ばれた人々は、日本のコウモリぶりを観察して、「鳥にしてはかなり変だ」
という結論に達した。「アメリカ鳥」にくらべて「日本鳥」はいかにも鳥らしくない。
これは鳥とは別のものとして扱うのが正解ではないか、というわけである。
 こうしたリヴィジョニストの言い分は、アメリカ型の資本主義以外のものを
「標準外」と見て拒否する偏狭な見方であり、資本主義にはアメリカ型
(アングロサクソン型)もあればドイツ型、フランス型、北欧型もあり、
アジア型もある。

/////////////// 2001年発行 \780 ///
/// 資本主義のすすめ 5 /////////

そして日本型もあっていい、という反論が当然出てくる。その場合、資本主義にも
いろいろあって日本だけが特殊なのではない、アメリカ型も一つの特殊なタイプに
すぎず、それを標準とするのはおかしい、という相対主義をとるか、さらに一歩進めて、
「いろいろあっても日本型こそ普遍性のある優れたものである」といったネオ
ナショナリストの立場をとるか、いずれかになる。日本の社会主義の中枢にいる
官僚たちには、こうした形での「理論武装」が必要であった。

///////// 日経ビジネス人文庫 ///
/// 脱社会主義のすすめ 6 /////////

 何をもって標準型の鳥とするか。ツルかカラスかコンドルか。しかし議論を
この次元に持ちこんでも仕方がない。標準となる鳥は、もっともよく繁殖して
多数派となった鳥である。英語が事実上世界の標準語になっているのも同じ
理由による。問題は「日本鳥」が標準か、「アメリカ鳥」が標準かということ
ではなく、そもそも日本は鳥ではなくてコウモリではないか、ということにある。
資本主義のふりをしているが資本主義ではなく、本当は社会主義ではないか。

///////////////// 竹内 靖雄著 ///
/// 資本主義のすすめ 7 /////////

日本のエリート官僚や保守主義者、ネオナショナリストたちが理論武装して堂々と
自己主張をするなら、「アイデンティティ」を曖昧にすることをやめて、自分が本当は
何であるかを堂々と主張すべきである。それはこういうことになる。
 「日本は社会主義の国である。日本人は資本主義が嫌いで、本当は社会主義で
やりたいのである。日本は戦後五十年、日本流の社会主義がうまくいくことを実証
してきた。それを外から見て、変な資本主義だ、あれは資本主義ではない、などと
批判するのはナンセンスである。日本には日本に適した社会主義というものがある
のだから、放っておいていただきたい」と。

//////////// 「日本」の終わり ///
/// 脱社会主義のすすめ 8 ///////////

    社会主義の伝統

 資本主義といえば、戦前の貧富の差のはなはだしかった時代、貧しい農村を抱え、
不況に苦しんでいた時代の日本は、今日よりも資本主義らしい資本主義だった。
マルクスの非難がよくあてはまりそうな、若くて荒っぽい資本主義をやっていた。
つまりそれは、少数の金持ちをつくりだしたけれども、農村を中心に貧困層が存在し、
企業は人々に十分な雇用を与えることができなかったのである。そのために、
アナーキズム、マルクス主義から国家社会主義まで、各種の社会主義が台頭した。

/////// 「日本型社会主義」との決別 ///
/// 資本主義のすすめ 9 //////////

その中で弾圧を受けることなく、政・官・軍の内部に影響カを浸透させたのは、
クレムリンのコントロールを受ける日本共産党の正統派マルクス主義ではなくて、
国産の国家社会主義であった。北一輝の思想はその代表格であり、それに感化
された青年将校グループ(革新派)が、北一輝の理論と革命プログラム奉じて
二・二六事件という「国家奪取計画」を実行に移したのである。天皇を上に戴き、
天皇直属の権力機構を自分たちが握って、資本家、金持ちを抑え、平等化を実現し、
自由な金儲けのできない社会をつくること、これが彼らの目的だったのである。

//////////// 日本経済新聞社 ///
/// 脱社会主義のすすめ 10 /////////

 この日本型社会主義の特徴は、資本主義や市場経済を一掃して私有財産も
階級も国家もない社会を実現する、というマルクス主義とは違って、「国家によって
コントロールされる資本主義」を認めていることにある。資本主義は制限つきで
やらせるが、貧富の格差が生じることは許さない。私有財産にも上限を設ける、
というわけで、これはソ連に登場したスターリン型社会主義とは明らかに別物である。

////////////// 2001年発行 \780 ///
/// 資本主義のすすめ 11 ////////////

 軍の中の「革新派」は挫折したものの、軍は全体として反資本主義・
社会主義志向の集団だった。同時に軍は国家(政府)のコントロールの
及ばない利益集団であり、戦争へと暴走し、結局政府も軍自身も自らを
コントロールできなくなって敗戦を招き、壊滅した。しかし社会主義の
「大義」は、生き残った官僚によって引き継がれたと見ることができる。
そしてこの日本型社会主義の理想は、戦後になって、官主導の下に
着々と実現されていった。

//////////// 日経ビジネス人文庫 ///
/// 脱社会主義のすすめ 12 /////////////

 戦後、政・官・財は協力して資本主義という「金の卵を生む鶏」を育て、その
肥育に成功し、金の卵、つまり経済成長の成果を取り上げては再分配する
ことで日本型の社会主義を実現した。めざましい成長と繁栄のエンジンに
なったのは資本主義であるが、その成果の大半は社会主義のために使われた
のである。日本の社会主義は資本主義が成長すればするほど自らも肥大して
いった。そして「政・官・財のトライアングル」構造による支配、官の規制と保護
による成長成果の再分配に加えて、他の先進諸国のあとを追って立派な
福祉国家もつくりあげた。こうして日本の社会主義は完成を見たことになる。

//////////////////// 竹内 靖雄著 ///
/// 資本主義のすすめ 13 ///////////

    日本型社会主義

 日本はかつてのソ連と同じタイプの社会主義をやっているわけではない。
社会主義といってもいろいろあって、ソ連型社会主義はその標準型でも
何でもない。
 冷戦時代の欧米では「社会主義」という言葉を「共産主義」とは区別して
使っていた。それによると、ソ連や東欧諸国や中国などの共産党独裁体制を
「共産主義」と呼び(たとえば「コミュニスト・チャイナ」といえば毛沢東の中国のこと)、
西欧で社会民主主義政党が政権を握って産業の国有化や福祉国家を推進
しているところを「社会主義」と呼んでいた。

/////////////// 「日本」の終わり ///
/// 脱社会主義のすすめ 14 /////////

ところが日本では「共産主義」という言葉が忌避され(この言葉を終始愛用
して党名に掲げているのは日本共産党だけである)、ソ連や中国のことを
「社会主義」と呼んでいた。このために、日本では社会主義といえば、ソ連や
中国型の社会主義しかないかのように思われている。「スカンディナヴィアン・
ソーシャリズム」という言葉も使われていたように、欧米流の定義では北欧諸国も
社会主義の国だったのである。

///// 「日本型社会主義」との決別 ///
/// 資本主義のすすめ 15 ////////////

かつての労働党政権下のイギリスも社会主義をやっていた。それをやめて
脱社会主義路線に切り替えたのが保守党のサッチャー政権であった。日本でも
同じ時期の中曽根政権の時に、脱社会主義的改革が行われた。その後も
看板だけは掲げられている規制緩和、民営化、行政改革、財政改革、税制改革、
金融ビッグバンなどの改革路線は、方向としては脱社会主義をめざすものである。
ただし、それがはかばかしく実行されないでいるということは、日本がいまだに
社会主義をやめる気がないことを示している。

//////////////// 日本経済新聞社 ///
/// 脱社会主義のすすめ 16 /////////

 この日本型社会主義とは次のようなものである。
@市場経済と資本主義は否定しない。これを全面否定してもほかに
やり方がないからである。
A官が業界(市場)ごとに自分のナワバリをもち、そこで行われる経済の
ゲームを管理する。
B規制によって参入を制限し、競争を制限して高価格を維持できるようにし、
弱い業界、企業を保護する。場合によっては、価格・流通を全面的に
国家管理とするような制度をつくって保護する(かつての食管制度)。
C「親方日の丸」の国営企業や類似の特殊法人などを増殖させる。

////////////// 2001年発行 \780 ///
/// 資本主義のすすめ 17 /////////////

D金融部門を大蔵省の強力な統制下におく。
E財政を通じて中央から地方へのカネ(税金)の再分配を行う。
F「負担できる人が負担し、必要な人が受け取る」という各種の
社会保険制度を中心にして、福祉国家という福祉配給システムをつくり、
平等化をめざす。
G経済活動の主役を「従業員主権」の「会社」という社会主義的集団とし、
この「会社」が終身雇用・年功序列という社会主義的原理によって
雇用を維持し、分配の平等化を図る。

////////////// 日経ビジネス人文庫 ///
/// 脱社会主義のすすめ 18 ////////////

 これはソ連型社会主義とは違った、もう一つの「ソフィスティケートされた」
社会主義なのである。ソ連型社会主義は、@価格を政府が決めるために
価格メカニズムが働かなくなった「変則市場経済」であり(そこでは何をどれだけ
生産するかを政府が「計画」して決めなければならない)、A金儲けのゲームを
国家が独占して民間に許さない「国家独占資本主義」であった。それは
あまりにも変な市場経済であり、変な資本主義であったために、およそ
七十年の「実験」ののち、とうてい維持できなくなって、共産党独裁体制と
ともに瓦解したのである。

///////////////////// 竹内 靖雄著 ///
/// 資本主義のすすめ 19 ///////////////

 日本型の社会主義はこのような粗野で無茶な社会主義ではない。それは
普通の市場経済、普通の資本主義に近いことをやりながら、それに寄生し、
その成果を使って社会主義の目的を達成しようという巧妙なやり方なのである。
その目的というのは、ほとんど誰も意識していないようであるが、実は、「人は
その能力に応じて働き、その必要に応じて与えられる」という共産主義の
スローガンにほかならない。これはマルクスが一八四八年の『共産党宣言』で
謳っていたもので、日本の社会主義は、この共産主義の理想をマルクスや
ソ連とは別の方法で実現してしまった。

/////////////////// 「日本」の終わり ///
/// 脱社会主義のすすめ 20 /////////////

 その方法というのはまことに単純なものである。国家によって、また会社のような
集団を通じて、徹底した再分配を行い、負担できる人に負担させ、必要とする人に
与え、結果を平等化するという手法である。実はこの簡単な原理をマルクス以後に
発見して採用したのが西欧の非マルクス的「社会民主主義」であった。これは
正統派マルクス主義にとっては、もっとも脅威となる、もっとも憎むべきライバルであり、
「修正主義」(リヴィジョニズム)というレッテルを貼られ、旧ソ連ではベルンシュタイン
などの本は禁書の扱いだった。

///////// 「日本型社会主義」との決別 ///
/// 資本主義のすすめ 21 ////////////

 マルクス自身は、再分配という手直しをすれば資本主義でやっていけるという
考え方を、それこそ渾身の力をこめて粉砕しようとした。そのために『資本論』を
書いて、資本家が労働者を「搾取」しているという見方を打ち立てようとしたのである。
資本家が合法的に労働者を「搾取」するシステムが資本主義だとすると、それを
根底から破壊する以外に人類の真の解放はない。そこで、財産の私有を否定し、
貨幣も市場も否定し、ついでに階級支配の暴力装置である国家まで否定し、
何もないところに共産主義をつくろうとした。

//////////////// 日本経済新聞社 ///
/// 脱社会主義のすすめ 22 ////////////

それはもっとも徹底した「ユートピア」の構想であるから、レーニンやスターリンも
このような共産主義を建設することはできなかった。ソ連に出現した社会主義は、
マルクスの共産主義とは似ても似つかぬ「国家独占資本主義」だったのである。
 戦後の日本では、ロシアのような暴力革命も共産党の一党独裁もなしに、また
私有財産の廃止といった蛮行も避けて、マルクスの共産主義の理想に近いものを
実現してしまった。つまり、日本型社会主義は、マルクスの方法を使わず、
マルクスの教義の核心(私有がすべての悪の根源であるということ)も無視して、
結果において共産主義に似たものを実現したという点で「ソフィスティケートされた」
社会主義なのである。

///////////////// 2001年発行 \780 ///
/// 資本主義のすすめ 23 /////////

    保守派はみな社会主義者

 高度成長を経て日本が経済大国になった頃から、多くの保守派の論者が
この成功した社会主義を自画自賛するようになった。しかもそれを社会主義
とも気づかず、「日本型資本主義」と呼んでいる。それがお好みなら、呼び方は
それでもよい。ただし彼らが賛美したいのは資本主義の方ではなくて、右に
あげた@〜Gのような社会主義の要素であるらしい。

///////// 日経ビジネス人文庫 ///
/// 脱社会主義のすすめ 24 ////////////////

 日本型社会主義は、「国家のない」マルクス的共産主義とは違って、国家、あるいは
官が民を管理することを基本とする「国家社会主義」の一種である。それは強力な
国家、「大きな政府」を不可欠とする。だから保守派の人々は「強い国家」を待望する
国家主義者でもある。しかし現実の日本型社会主義は、平等化をめざす分配を政治の
主な仕事としていることからも、大衆民主主義と相性がよい。この民主主義は、
子供=国民が母親=政府から福祉やさまざまのサービスを分配してもらうことを
中身としているので、政府はたくさんカネを集めて使う「大きな政府」ではあるけれども、
「泣く子」には勝てない子供本位のサービス機関に成り下がっている。

///////////////////////// 竹内 靖雄著 ///
/// 資本主義のすすめ 25 //////////

保守派はそこが気に入らないらしい。政府は軟弱な母親ではなくて強い
父親でなければならない、ということであろう。この不満があるために、
彼らは福祉とサービスさえもらえばよいという「大衆」を蔑視し、自分たちは
エリート支配のプラトン的国家を志向する。ここまで来ると、日本型
社会主義の現実そのものからいささか遊離した頑迷な信条になる。

////////////// 「日本」の終わり ///
/// 脱社会主義のすすめ 26 /////////////

 しかしもともと保守主義は何かを守るために戦うというよりも、何かに反対して
文句をつけるカウンター・イデオロギーである。保守派が戦意をかきたてる真の敵は、
実は資本主義なのである。彼らが規制緩和に反対し、秩序ある、管理された市場が
必要だといっているのは「ソフィスティケートされた」日本型社会主義を擁護している
ことになるが、競争や優勝劣敗の世界を嫌い、金儲けを目的とする「資本主義の精神」を
軽蔑し、貧富の格差が生じることを犯罪のように憎むことにかけては、戦前の日本の
国家社会主義者、軍の革新派の将校グループなどの心情と相通ずるものがある。
つまり今日の保守派もまた、戦前からの国家社会主義者の系譜につながる由緒
正しい社会主義者なのである。

////////// 「日本型社会主義」との決別 ///
/// 資本主義のすすめ 27 /////////////

 戦前の国家社会主義者は外来のマルクス主義に猛烈な敵意を示し、時には
「超国家主義者」、「右翼」、「ファシスト」、「天皇主義者」などと見られていた。
今日の保守派もまったく同じで、一貫して反マルクス主義の立場をとっていた。
「とっていた」と過去形になるのは、それが冷戦時代の彼らの態度だったからである。
米ソ対立の時代には、この保守派は親米・反ソで、マルクス・レーニン主義の
ソ連陣営を敵と見なすからには、アメリカ側について資本主義の支持にまわることも
意に介さなかった。本当のところ、保守派は市場や資本主義の何たるかを
知らないまま、ソ連・中国を敵視するあまり、自らも「資本主義者」のつもりで
いたのである。

////////////////// 日本経済新聞社 ///
/// 脱社会主義のすすめ 28 //////////////

あるいは日本の社会主義を「日本型資本主義」と解釈することで、「資本主義者」に
なっていたのであろう。しかし冷戦の終わりとともに、マルクス・レーニン主義の
ソ連・中国が変質し、敵はいなくなってしまった。その時、保守派は本来の
社会主義者の自分に戻り、日本型社会主義を「保守」するという使命を自覚する
とともに、戦うべき本来の敵を見出したのである。その敵とは、資本主義の本家
アメリカであり、「アメリカ型資本主義」であり、規制緩和、競争、小さな政府をめざす
「改革派」のエコノミストたちである。したがって、この日本の保守派が奉ずる
「三種の神器」は、一に「反資本主義」、二に「嫌米」、三に「嫌民主主義」という
ことになる。

/////////////////// 2001年発行 \780 ///
/// 資本主義のすすめ 29 /////////////

 日本では、幕末維新の時もそうであったように、攘夷主義者・鎖国派は、
状況次第で簡単に開国主義者・国際派に変身する。彼らは「君子だから
豹変する」のかもしれないが、本当は、彼らも人並みに自分の利害を
中心にして物事を考えているので、穣夷・鎖国が自分たちの立場を
危うくすると思えば、すばやく開国・文明開化(西洋化)路線に転身し、
それでうまくいかなくなると、ふたたび欧米を批判して日本の文化・伝統を
自賛するナショナリストに転身する。

/////////////// 日経ビジネス人文庫 ///
/// 脱社会主義のすすめ 30 /////////

それにくらべれば、大蔵省などはもう少し頭のいい現実主義者であるから、
「護送船団方式」は維持できないと知ると(その認識は正しい)、平然とそれを
放棄して、これからは弱い船は沈むしかない、これが自由競争の原理だと
いいだす。大蔵省を頂点とする日本の官が筋金入りの鎖国・攘夷派で、
国内の弱者を命がけで守ってくれるだろうと考えるのは「甘えの社会主義」に
酔っているだけで、多分そういう人たちは冷徹な官に裏切られることになる
であろう。現実主義者の官は保守派とは違ってイデオロギーをもたないので、
豹変する時は見事に豹変する。このように豹変する人はまだしも信用できる。
イデオロギーを守る人は熱心な信者を集めるが、その言葉は信者のための
気休めにすぎない。

///////////////// 竹内 靖雄著 ///
/// 社会主義が消えた 1 //////////////////////////////////////////////////

    堺屋太一著 "「次」はこうなる" 1997年 講談社刊 より

1 社会主義が消えた − 失われた二十世紀の前提

        確定論思想は敗退した

 ・・・・・いま、時代が決定的に変わろうとしている。それを象徴するのが、一世紀
にわたって人類の思想と政治に大きな比重を占めてきた社会主義の消滅である。
 日本においても、一九九六年の総選挙で、社会民主主義、民主社会主義を含めて、
およそ社会主義系統と見られる政党は激減、消滅寸前になった。
/////////////////////////////////////////////////////// 堺屋 太一 著 ///
/// 社会主義が消えた 2 //////////////////////////////////////////////////

 しかも、社会思想としての社会主義の衰退は、政治勢力としてのそれよりも
著しい。日本共産党ですら社会主義または社会主義革命の文字を一切表に
出さなくなった。旧ソ連や東欧でも、旧共産党の人脈人材が甦ることはあっても、
社会主義の思想と文化が再び支持を得ることは考え難い。世界的にみても、
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)などいまだに社会主義を唱えている国も
あるが、その実態は家族支配の二十世紀型絶対王政に過ぎない。「社会主義
市場経済」を標榜する中国の軸足は、完全に「市場経済」に移っている。

////////////////////////////////////////////////////// 「次」はこうなる ///
/// 社会主義が消えた 3 //////////////////////////////////////////////////

 社会主義が滅んだのは、政治闘争による敗北の結果ではない。社会主義の
前提にあった二つの根本原理が崩れた結果である。実は、このことこそ、
社会主義そのものの崩壊以上に重要な問題なのだ。
 その二つの根本原理の第一は、確定論的な社会科学理論である。
 社会主義の前提となっていた確定論的な理論とは何か。それは、この世の中は
唯物論的に動くのであり、正確なデータと理論(数式)を発見すれば、何事も
確実に予測できるはずだ、という考え方である。
///////////////////////////////////////////////////////// 講談社発行 //
/// 社会主義が消えた 4 //////////////////////////////////////////////////

 この考えの根底にあるのが唯物論的人間観、つまり人間はみな経済的な最大
利益を求める「経済人」だ、という見方である。もし、人間がそのような賢明な存在
だとすれば、それぞれの地域の自然環境やその時代の技術条件などから見て、
人民のすべてに最適の商品、サービス、制度が存在するはずである。したがって、
世の中の情報を正確に把握できたとすれば、有能にして善良なる専門家、いわゆる
「人民の官僚」ならば、あらゆるものの最適規格を発見できるに違いない。つまり、
それぞれの社会それぞれの時代にふさわしい最適の規格品がつくれる、というわけだ。
 自動車なら国民車、男子の服装なら国民服、レジャーや旅行なら国民休暇村の
ような施設が、善良にして有能な官僚によって発明されるだろう。これを大量生産
すれば、最も安価に最良の商品やサービスを全国民に与えることができるはず
である。
///////////////////////////////////////////////////////// 1997年刊 ///
/// 社会主義が消えた 5 //////////////////////////////////////////////////

 しかし、実際の社会主義国家では、そうはうまくはいかなかった。それを社会主義
の信奉者たちは、まだ情報が足りず、官僚も不慣れで、技術が不足しているから
だ、いずれ情報収集が進み理論が精緻になり、技術が進歩すれば、最適の規格が
発見されるに違いない、といい続けてきた。
 これは自然科学におけるライプニッツ的確定論思想を、社会と政治に代入した
ものである。天文学者は、条件さえ示されれば、未来を正確に予測できる。次に
いつハレー彗星が現れるか、いつ日食が起るか、きわめて正確にいい当てること
ができる。これは条件が単純で、理論が明確だからだ。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 社会主義が消えた 6 //////////////////////////////////////////////////

 社会現象は条件が複雑で変わりやすいが、それでもやがては、情報収集が進み
理論が明確になれば、未来の姿は確実に予測でき、それぞれの社会の最適の
規格を発見できるはずだ。それを私利私欲のない「人民の官僚」が指導して大量
生産すれば、最も安価にして効率的な生産ができ、すべての人々がより多くの商品
やサービスを享受する幸せな世の中になる − 社会主義の根底にある思想は、
ざっとこんなものだった。
///////////////////////////////////////////////////////// 講談社発行 //
/// 社会主義が消えた 7 //////////////////////////////////////////////////

 しかし、いまでは人間の世は確定論的に動くものではないことが認められている。
物理学や数学の世界でさえ、カオスとかフラクタルといった非確定論的な理論が
一般化しているほどだ。この世の中の条件をすべて感知することはできないし、
感知したとしても、必ずしもただ一つの結論が出るわけではない。何よりも、人間
社会では、個々人の好き嫌いこそが大事だ。好みや感情は本質的な価値の一つだ、
といい出されるようになった。
/////////////////////////////////////////////////////// 堺屋 太一 著 ///
/// 社会主義が消えた 8 //////////////////////////////////////////////////

 社会主義の発想によれば、個人的な好みや感情によって求める規格が異なるのは、
誰かが誤った情報を教えた結果か、古い伝統のマインド・コントロールを受けてい
るためか、本人の無知または誤解などから生じる誤謬だ、とされていた。したがっ
て、人間が理性的になり、マルクスのいう「経済人」になれば、同じものを与えら
れれば、みな同じように喜ぶはずだと考えていた。

////////////////////////////////////////////////////// 「次」はこうなる ///
/// 社会主義が消えた 9 //////////////////////////////////////////////////

 だが、非確定論的なカオス理論が物理学の世界でさえ認められるようになった
いまでは、個人の感情や主観がまちまちなのは当然であり、個人が自分の主観を
満足させることこそ意義がある、とされている。
 宗教についてもマルクスは「精神の麻薬」といったが、本来の人間性が求める
心の安らぎではないか、という発想になってきた。
 要するに、条件(情報)を入れれば、確定した理論によって唯一の正しい結論が
出るという確定論の崩壊が、社会主義の第一の前提を取り崩したのである。

///////////////////////////////////////////////////////// 講談社発行 //
/// 社会主義が消えた 10 /////////////////////////////////////////////////

        資本と労働力が分離するとは限らない

 社会主義を支えたもうひとつの前提は、十九世紀の初めから産業革命が起きた
ことによって現れた、「資本と労働力の分離」という現象の絶対化である。
 それより以前は、農業も手工業も商業も、労働と資本は一致していた。農民は
自ら所有する農機具で自らが耕作権を持つ土地を耕した。こうした農民たちが集まる
ことで中世的な村落共同体が生まれた。つまり生産共同体としての地域社会および
家族社会というものが存在したのである。
///////////////////////////////////////////////////////// 1997年刊 ///
/// 社会主義が消えた 11 /////////////////////////////////////////////////

 ところが、産業革命の結果、生産手段である機械、工場、鉄道、汽船、商店など、
すべてが巨大化し、一人の労働者が所有することも、一つの家族が運営することもで
きなくなった。
 したがって、生産手段を持っている人間、いわゆる資本家やそれを抽象化した法人
と、労働力を持っている労働者とは分離されて行く。これが限りなく進み、双方を持
つ中産階級はいずれ消減する運命にある、と社会主義者は考えた。
 社会主義のこの理論は、広く資本主義国の行政官や技術者にも受け入れられていた。
たとえば都市計画の分野では、一方に労働力再生産の住宅地があり、他方に生産手段
集積地である工業地帯や商業地区が存在する。そしてこの間を鉄道や高速道路で結ぶ
のを理想とする考えが持ち込まれた。

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
/// 社会主義が消えた 12 /////////////////////////////////////////////////

 産業経済だけではなく、教育や街づくりに至るあらゆる分野で、資本と労働は
限りなく分離する方向に進んでおり、そうなることが近代的な社会の仕組みだ、
と信じられていたのである。
 資本と労働の一致が残っている零細企業や個人商店は、前時代の残滓の
ようなもので、近代化が進むと、個人商店よりもスーパーマーケットであり、手工業
よりも大規模工場となるのが当然とされた。下町のように生活の場と生産の場が
混在して、住宅のそばに町工場があったり、商店の二階に住んだりするのは
悪しき古い状態で、コンビナートとニュータウンのように生産の場と住宅地は
遠く離れているのが理想である。将来はそうなるだろうし、そうしなければならない、
と考えられていた。
///////////////////////////////////////////////////////// 講談社発行 //
/// 社会主義が消えた 13 /////////////////////////////////////////////////

 戦後の日本では、都市計画も労働基準法も財政資金の投融資も、労働力と
生産手段とが分離した状態をつくるべく企画され、実施されてきた。
 社会主義のこの理論は、産業革命当時の主流産業である大規模製造業を
前提として考えれば当っている。しかし、一九八〇年頃からは製造業は経済の
主流ではなくなったし、製造業の中身も社会主義誕生当時に想定したものとは
異なって来た。いまや最も就業者の多い職業はデザイナーや医師、会計士などを
含む「その他サービス業」であり、どこまでが資本家でどこからが労働力か
分けられない業務である。
 もちろん、デザイナーには机や鉛筆が必要だし、医者には医療機具が必要だ。
しかし、そういったものは個人住宅よりも安価で、個人でも所有し運用しうる
規模である。彼らの最大の生産手段は、本人の知識と経験と感性だろう。

/////////////////////////////////////////////////////// 堺屋 太一 著 ///
/// 社会主義が消えた 14 /////////////////////////////////////////////////

 いまや資本と労働が分離している分野はどんどん収縮し、社会的な一般性を
失った。だから、「万国の労働者よ団結せよ」といっても、組合に入る労働者の率は
減る一方だ。組合に入ることにメリットを感じない勤労者が多くなったのである。
 こうした社会的条件からいっても、社会主義の前提が崩れた。このことはまた、
社会主義の前提を信じてきた戦後の日本的アカデミズムの衰退にも通じている。
 日本的アカデミズムは、十九世紀末、まさに社会主義の勃興時代に欧米から
知識を入れ、それにふさわしい組織をつくった。だから、本人が社会主義者で
あるか否かを問わず、自然科学から社会科学まで、あらゆる分野が確定論的な
発想と労資分断の前提に立っている。
////////////////////////////////////////////////////// 「次」はこうなる ///
/// 社会主義が消えた 15 /////////////////////////////////////////////////

 たとえば都市工学では、工場地域、商業地域、住宅専用地域を分ける「線引き」
が必要であり、オフィスやデザインルームやスタジオのある住宅は「古いタイプ」
という発想が容易に解けない。
 医学においても、地域医療は緊急時または保健的なもので、眼科は眼科、
皮膚科は皮膚科、循環器科、消化器科など、できるだけ専門に分かれた大病院
があるべき姿だ、というのが「常識」であった。社会主義を信じるか否かにかかわり
なく、二十世紀人のほとんどは社会主義を生み出した十九世紀的枠組みを信じて
いたわけである。
 いま起ろうとしている大変化は、ルネッサンス以来、主として西洋文明が積み上げて
きた近代工業社会の前提が崩壊する現象である。その中で、最も近代工業社会的な
思想と理論を備えた社会主義が、最も惨めな敗亡を見たのは、当然のことである。

///////////////////////////////////////////////////////// 講談社発行 //
/// 社会主義が消えた 16 /////////////////////////////////////////////////

        「知価社会」がはじまった

 二十世紀は何度かの大変化を経験した。第一次世界大戦の前後でも、第二次
世界大戦のあとでも、大変化があった。しかし、これまでの変化は、近代工業社会が
高度化する過程で起った変化だった。ところが、いまわれわれが直面しているのは、
近代工業社会そのものが終焉しようとする大変革である。
 これからはじまる社会は、これまでの状況が一段と進む高度社会ではなく、新しい
発展段階の初期の状況である。
///////////////////////////////////////////////////////// 1997年刊 ///
/// 社会主義が消えた 17 /////////////////////////////////////////////////

 これからの時代を、高度産業社会とか高度情報社会とかいう人がいるが、これは
正しい認識ではない。高度社会論者は、「いままでは中程度の産業社会または
情報社会であったが、これからは従来の社会がより高度化した社会になる」と
いっている。だから、「現在の枠組みの延長上に未来はある」、としか考えていない
わけだ。
 いま、われわれが直面している変化は、そんなものではない。産業革命以来の
近代工業社会が終わり、「次」の新しい社会、私の言葉でいう「知価社会」が
はじまろうとしている歴史的瞬間なのだ。
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/// 社会主義が消えた 18 /////////////////////////////////////////////////

 したがって、あらゆる概念が、これまでのアカデミズムの言葉では処理できなく
なってきている。たとえば経済分野でいうと、「生産性」という言葉がよく使われる。
労働生産性は、近代工業社会では明確にはかることができた。農業や素材産業や
規格大量生産の商品ならば、生産量と生産額が比例すると考え得たからである。
 ところが、これがブランド品ならどうだろう。あるネクタイ会社が、百人の従業員
を使って一本一万円のネクタイを月に一万本生産していた。それが百人の中の
五十人をデザイナーに替えて、三万円のネクタイを五千本つくりだした。

///////////////////////////////////////////////////////// 講談社発行 //
/// 社会主義が消えた 19 /////////////////////////////////////////////////

 この工場の生産性は増えたのか、減ったのか。数量でいえば、一万本が五千本に
なったのだから、半減したことになる。売上でいうと、一億円が一億五千万円に
なったのだから、五割増えたことになる。
 ところが、従来の考え方であれば、金額にはデフレーター(国民所得の名目額を
実質額に換算するのに用いる国民経済計算上の物価指数)を掛ける、つまり価格
上昇率を打ち消す数値を掛ける。したがって、この会社の生産性は低下したという
ことになりかねない。もっとも、デフレーターは国民経済全体の物価指数なので、
ひとつのネクタイ会社では左右されることはない。

/////////////////////////////////////////////////////// 堺屋 太一 著 ///
/// 社会主義が消えた 20 /////////////////////////////////////////////////

 いまや国民総生産の七割を占めるに至ったサービス業には、右の例に類似
したことがあるから、この問題(量でははかれない質)は無視できない。
 さらに、コンピュータ・ソフトやビデオ・コンテンツとなると、まったく違った視点が
必要だろう。
 このように、「生産性」という概念一つをとっても、従来のアカデミズムが規定
していた言葉が使えなくなっている。そしてそのことは、社会の新しい概念が
求められていることを象徴している、といえるだろう。・・・・・

////////////////////////////////////////////////////// 「次」はこうなる ///
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