インフレターゲット支持こそ経済学の本流 その36

このエントリーをはてなブックマークに追加
955金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
              インタゲ派の主張
マイルドなインフレに誘導すれば、人は物を買い、実質賃金も減って国際競争力が増す。
不良債権処理や構造改革は、景気が回復してから行うべきものである。
世界中に過剰な生産能力があるから、お札を刷ってもハイパーインフレにはならない。
国債の所有者は国民であるから大丈夫。
日本人はすでに物に満たされているから、お札を刷れば土地や株などを買う。
インフレが激しくなれば供給を止めたり、増税すればよい。
反インタゲ派は、ハイパーインフレや預金封鎖などの不安を煽るばかり。
日本は債権国であり、外貨準備金も世界一である。
8代将軍徳川吉宗は通貨を増やして幕府財政の復活とデフレ克服を成し遂げた。
高橋是清もお札を刷ってデフレを克服し、経済成長させた。その後の暴走した
インフレは、緊縮財政を嫌った軍部の暴走による際限なき増刷によるもので、
計画通り通貨の供給を絞ればハイパーインフレになることはなかった。
              反インタゲ派の主張
インフレを上手にコントロールできると考えること事態がおかしい。
過去の経験上、景気が回復すると不良債権処理や構造改革機運がなくなってしまう。
世界中に過剰な生産能力があるから大丈夫という議論は、あくまで2次産品が中心である。
日本人は既に必要以上に2次産品を持っており、買い替え需要以外は期待できない。
そして生産量があまり増えていない1次産品の上昇を視野に入れていない。
お札を刷ればインフレヘッジのために土地や株にお金が向かうというのは、
資本規制がされていた時代の話であり、昔の発想を今に当てはめるのは論外である。
国債所有者は国民だから大丈夫だというのは、イタリアの例を知らない論者の主張である。
吉宗の時代は金本位制で、紙幣経済の今と比べるのはナンセンス。
高橋是清の時代も資本規制されてる時代の話で、今とは比べられない。
既得権益ゾンビ企業が債権放棄やデッドエクイティスワップ、公共事業などで体力をつけ、
価格破壊で対抗してくることこそが問題である。
第三次産業が他の先進国と違い、日本ではGDPにしめる割合が低いからデフレになりやすい。