【大阪大学社会経済研究所教授・小野善康】

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1金ちゃん
完全に正しいと思うんだけど、どうよ?

新古典派やケインジアンの理論では・・・・価格調整が
うまくおこなわれているかぎり長期的不況など原理的に
ありえないのに対して、本書では流動性選好に注目する
ために、かならずしも将来の購買力に結びつかない貯蓄
が説明され、それが長期的不況の原因となることが明ら
かにされるのである。
不況の経済学
http://www.nikkei.co.jp/pub/newbookstankoubon/13063/13063.html
誤解だらけの構造改革
http://www.nikkei.co.jp/pub/newbooks01-12/14957/14957.html
2金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/09 11:49
財政出動馬鹿じゃん
3金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/09 11:49
社会民主党のブレーンですね
4金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/09 12:18
5金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/09 15:05
1は死んだの?
6金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/09 15:10
オレはこの人いいと思う。
7金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/09 15:10
1は建て逃げしました
8金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/09 15:12
小野柴田論文でずいぶん勉強すますた。
9ちひろ:02/10/09 16:48
「不況の経済学」は良い本ですね。
でも、小野先生の理論では、消費が長期低迷することは
示されているのですが、なぜ貯蓄が投資に結びつかないのか
ということが示されていないように思います。
消費需要が減少するということは、貯蓄が増大する
ということだから、金融市場で供給曲線が右にシフトして、
実質利子率の低下と投資需要の増大が起こるはずだと
思うのですが。
10北朝鮮の人質外交が始まりました:02/10/09 16:55
>>9
経済しろうとですけど、ものが最終的に売れない=在庫になる
場合、企業利益が期待できないので、いくら利子がやすくても
金が余っていても投資しないのではないでしょうか?

したがって、消費が長期に停滞する状況からは企業利益が期待
できないので、投資需要が伸びない、ということでは。
11ちひろ:02/10/09 16:56
消費と投資の関係についてケインズは次のように
言っています。

「個人の貯蓄行為は現在の消費需要の純粋な減少である。
そればかりでなく、将来消費への期待は現在消費の
現行の経験にきわめて大きく依存しているから、
後者の減退は前者をおそらく抑圧するであろう。
その結果、貯蓄行為は消費財の価格を押し下げ、
現存資本の限界効率を無影響のままに残すという
だけでなく、実際にそれを減少させる傾向をもつ
であろう。この場合には、貯蓄は現在の消費需要を
減退させるとともに、現在の投資需要をも減退させる
ことになる。」
12北朝鮮の人質外交が始まりました:02/10/09 17:03
>>11
ようするに、貯蓄の増大が消費材の価格を押し下げる
だけでなく、消費需要を減退させ、さらに投資需要を
も減退させるといっているかな?

これだと、日本の現在状況そのままだと思うけど。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/ikeda/Ono.html
ガラパゴス経済学

小野善康『景気と経済政策』岩波新書
著者は、吉川洋氏と並んで霞ヶ関の人気者である。今どき「景気対策」が必要だ
と主張する数少ない経済学者だからだ。日本は、世界にも珍しいマルクス派と
ケインズ派の棲息する経済学の「ガラパゴス島」なのである。ただ、著者は
リチャード・クー氏のような落第生ではなく、博士号を持っているから、その
議論もそれなりにマクロ経済学をふまえたものだ。要するに不良債権の処理
などによって「供給側」の効率を上げる政策は、完全雇用のときには正しいが、
現在のように不完全雇用によって過剰設備が生じている場合には、供給能力を
削減するのではなく有効需要を追加することによって設備と労働の有効利用が
はかれるというのである。

しかし、そんなことをしたら過剰設備は温存され、いつまでたっても供給の
効率は上がらない――という批判に対して、著者は「過剰設備は景気が回復
してから削減すればいい」という。あきれた空論である。景気がよくなって
から、だれがわざわざ苦しい設備の削減をするのか。不況というのは、予算
制約によって非効率な設備や雇用を削減する圧力となることに意味があるのだ。著者のようなマクロ指標しか見ない「どマクロ」経済学者には、こうした
ミクロの構造が見えないのだろう。

株式会社の重要なポイントは、会社の業績が悪くなったとき、企業(株式)の
所有権を移転することによって大規模な変化を実現することにある。つまり
資本主義とは、不況期に否応なく企業を解体・再構築する自動調整装置なので
ある。短期的には、設備も人間も余っているのにもったいないように見えるが、
長期的にはこうした規律づけによって経済システム全体の効率性が上がるのだ。著者のいうように行き当たりばったりに財政出動したら、そういう資本主義の
ダイナミズムが壊れ、今の日本のように際限なく問題が先送りされてしまう。

おまけに、その用途はゾンビのような銀行や漁港・農道だ。「よい公共事業」を
選別すべきだ、というのが著者や吉川氏の主張だが、何がよい公共事業なのか。
「これは悪い公共事業です」と銘打って行われる公共事業があるのか。そんな
選別ができる政府なら、もともとここまでひどいことになっていないだろう。
いつまでたっても、政府は民間より賢明だという「ハーヴェイ・ロードの前提」
が忘れられないのがガラパゴス派の特徴である。
15ちひろ:02/10/09 17:12
>>10
そうですね。私は次のように考えています。
消費需要が低迷すると、投資の限界効率が下がるので、
金融市場で需要曲線が左にシフトしますよね。
一方、貯蓄の増大によって供給曲線は右にシフトするので、
金融市場での需給を一致させる均衡実質利子率が下がり、
場合によってはそれがマイナスになります。
ところが、名目利子率には非負制約があるので、デフレ下では
実質利子率は正の値になります。
従って、現実の実質利子率が、均衡実質利子率を上回るために、
金融市場で超過供給(つまり、貯蓄が投資を上回る)が起こる
のです。

・・・間違ってるかもしれませんが。
16金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/12 15:30
>>13
じゃあ、池田氏は、財政出動の代わりに、何をすれば
良いと言ってるの?インタゲ?
17金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/12 20:11
>>16
たぶんそうじゃない?
http://www003.upp.so-net.ne.jp/ikeda/Ihori.html
>日本には、まだ「景気の腰折れ」を防ぐために「補正によるてこ入れ」が
>必要だという類の主張をくり返す「エコノミスト」がいるが、こうした
>「素朴ケインズ主義」が生き残っているのは日本ぐらいのものだ。欧米では、
>経済活動の水準を調整する機能は中央銀行の金融政策にゆだねるのが常識で、>財政による「景気刺激」を発動している国はない。最近の経済学の教科書には
>「有効需要」という言葉さえないのである。
18金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/12 20:24
>>15
従来の経済学では、貯蓄は将来の消費であって、
貯蓄は将来の消費を増加せしめる要因と考えられた。
しかし、ケインズの言説では、貯蓄は必ずしも将来の消費
になるわけでもなく、むしろ、逆に将来の消費を縮小させる
効果を生じるとするものである。
したがって、将来の消費の減少を予期させるので
現在の投資需要も減らしてしまうことになる。
19金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/24 08:02
(゚∈゚*)
20金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/24 10:23
小野先生は動学分析されるから素人の人は本読めない。

背は高くないけど、すごく元気で快活な人物だった。
「こういう研究をしていたら、こんなことを発見した。」
とか言って、研究すること自体が楽しそうな感じだった。

マクロ経済学とか成長論もいろいろ進歩しているみたいで
勉強するのも大変だ。
21金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/24 10:28
池田信夫さんはオリバー・ハートの所有権アプローチの論文を
読んでいると思う。(中身まで理解したかどうかは?)

そんなに簡単に「組織」って「再構成」されるのかな?
難しいな。
22ちひろ:02/10/24 11:55
>>20
「貨幣経済の動学理論」は難しいですが(私にもわからない)、
「不況の経済学」ならば素人でも読めるんじゃないでしょうか?

ところで、貴方は阪大生の方ですか?
23ちひろ:02/10/24 11:56
ちなみに私は、現在は東大工学部ですが、
来年から阪大大学院経済学研究科に進学します。
小野先生の講義を受けるのが楽しみです。
24金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/24 12:13
>>13
>>景気がよくなってから、だれがわざわざ苦しい設備の削減をするのか。
>>不況というのは、予算制約によって非効率な設備や雇用を削減する圧力となることに意味がある

でもこれを「元気になってから、誰がわざわざ苦しいトレーニングをするのか」
「病気というのは、健康的制約によって非効率な活動を削減する圧力」
と言い換えると、両方の文章が矛盾してくるような気がするんだが。
元気なときは苦しいからトレーニングをしない→病気の時にトレーニングが普通?
病気の時は活動は削減される=トレーニングもできない?

例えば失業手当は、失業中(不況時)には貰えるが就職できたら(好況時)には
当然貰えなくなるわけだ。早く再就職ができれば失業手当をもらう期間は短くなる。
「過剰設備・過剰雇用の削減」をどう捉えるかで意味が大きく変わるんじゃないか?
最近の健康ブームで、「予防」というものに関心が高まってきている。
既存の経済学で重視されてきたのは「結果」による循環だよな。
「予防」の概念を取り入れた上で、その「結果」を予測することはできないのだろうか?
25金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/25 21:59
俺が思うに小野善康は日本人の中でノーベル賞に一番近い経済学者だね。
26金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/25 22:15
>25
小野さんは好きだけど。
小野さんってNobel賞とるくらいのToolをなにか
生み出した?
27金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/26 06:27
>>26
「不況の経済学」に書いてあるようなπl分析とか
斬新だと思う。
ヒックスがIS-LMでノーベル賞をとったなら、小野先生が
πl分析でノーベル賞をとってもおかしくない。
28金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/26 07:47
ヒックスはミクロの方でも業績があったような。
ヒックスはISーLMの「分析」でとったわけでなく、
その「道具立て」が優れていたんでしょうね。アイディアはすごいと思う。
29元教え子:02/10/26 08:38
SIGHT誌でリチャード・クーと対談した時にDQNぶりに呆れたとか。
俺は経済とは全然関係ない道に進んだけど、
小野さんは数少ない尊敬できる研究者です。
これから講義を受ける人は頑張って。
    
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31金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/17 17:19
この人の考えはかなり共感できます。
「不況の経済学」は読んでて、うなずける部分がかなりあったです。
結局新規産業をおこして、長期で優良な雇用を生みださなければ、
景気はよくならないんですね。

それにしても、この池田って男は・・・・・
慶応の先生は、ほんと御用学者や市場原理主義者がおおいね。
32浅野 真:02/11/23 02:58
私も小野先生の理論には共感してます。飛騨ちゃんねるというLOCALな掲示板で
議論をやっています。もし良かったら皆さんの意見をお聞きしたいです。

http://hidach.kbnet.jp.org/money/index2.html#2

33金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :02/11/23 09:45
>>13
吉川たんはドマクロというほどではないよ
小野はドマクロだけど(w
34商売人:02/11/23 10:40
>>24
>>13
>景気がよくなってから、だれがわざわざ苦しい設備の削減をするのか。
>不況というのは、予算制約によって非効率な設備や雇用を削減する圧力となることに意味がある
市場経済が機能していれば、景気が良くても勝者、敗者は発生するのです
要するに他と比べて商品に魅力がないとか、人並みの給料が払えなければ
そんな企業は市場から退場するしかないのです
必ずしも不況である必要はないのです。
35金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/24 01:12
ageちゃうもんね=
36金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/25 00:07
「ドマクロ」って何?
37金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/25 04:08
小野ちゃん、いきなり出てくるアドホックな仮定を
ちゃんと説明してくださいよ。by福ちゃん
>>34
つまり、相対評価で順位が下になった所が
敗者として退場するしかないと。
その恒常的なイス取りゲーム(参加者>イス)
みたいな物と市場経済を同一視していいものなのか?
市場の性質が曲解されていまいか。
元々市場は交換の場であり信用によって結合する場
でもあるが、競争や勝敗の側面のみが強調されていまいか
39金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/07 23:05
age

40金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :02/12/07 23:41
小野さんがノーベル賞というのはちょっと言い過ぎのような...
なぜか2ちゃんには小野信者が多数生息しているようだ。
41金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
池田というのはシバキ論の典型だろうね
経済論戦はよみがえるかと言う本の
シュンペーターの話をどう
言うか一度聞いてみたい