ルーカスの【合理的期待仮説】批判

このエントリーをはてなブックマークに追加
4金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
日本が米国と異なるのは、日本銀行がデフレ的な政策に傾き、結果的に物価が下
がっていることだ。一歩間違えれば恐慌になると、近代経済学は教えている。米国
は、物価上昇率は低いが、プラスであることは重要だ。

 日銀が間違えているのは、金利水準に焦点を当てすぎていることだ。日銀は「金
利水準は非常に低く、やるべきことはやり尽くした。従って我々に過ちはない」と
主張する。だが、それは違う。通貨の伸びに着目すべきで、さらに金融緩和余地は
ある。国債だけでなく、極端な話をすれば、ドルでもポテトでも銃でも買ったらい
いということになる。それはあり得ないが、貨幣をモノと交換すればそれだけ流通
する。日本の金融政策が、引き締め気味か緩和気味かは、物価上昇率を見て判断す
べきだ。日本のデフレはいろいろな要因が重なっているが、重要なのは金融政策だ

日本は恐らく、財政刺激も必要なのだろうが、これまでの財政拡大のペースを見れ
ば、日本のマネーサプライをさらに増やす余地はあるように見えるし、日銀にはそ
れができるはずだと思う。合理的期待形成理論に基づいても、そうしたデフレは害
がないと考える理由はないし、デフレが実体経済になんの影響も与えないとの結論
にもならない。