68 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:
クルーグマンは語る。
構造改革?
たいていのエコノミストは1930年代の大恐慌を、避けることができた、無用の悲劇だったと見なしている。
当時のフーバー大統領が不況の真っ只中で財政均衡化政策をとらなかったなら、
FRBが国内経済を犠牲にしてまで金本位制を守ろうとしなかったなら、
金融当局が破産の危機にあった銀行に資本を注入して、1930年から1931年にかけての倒産パニックを未然に防いでさえいたなら、
ニューヨーク株式市場の大暴落はささいな景気後退に終わり、すぐに忘れ去られていたはずだと考えられている。
そして今日のエコノミストや政策立案者達は、大恐慌のような惨事が再び起こることはありえないと信じている。
なぜなら、誰もが当時の教訓を学んでいるからだ。
「労働者を解雇し、株式を売りさばき、農民を整理し、不動産を清算して(中略)この経済システムから腐敗を一掃すべきだ」
というアンドリューメロンの有名な提言に共鳴する財務長官など現代にはいないからである。
だが果たしてそうであろうか?