>>834 日本国家統治論を少しやる。
日本は法治国家=役人統治国家だ。友達の役人が良く豪語してた。
「俺達は、予算と法律と情報を握ってんだよ。この三つがあれば他の
勢力が全部束になって掛かって来ても恐くないね。」と。
この鼻持ちならぬ態度はエリート銀行員の比ではないが、言ってることは厳然たる
事実だ。学者は研究材料の情報を役人からもらってシッポを振る。そもそも牙を
向くような学者は審議会などの土俵に上げてもらえない。勲章ももらえない。
マスコミも役人からは完全になめられている。情報がないだけでなく、
分析力、構想力、視野の広さ、何を取ってもひとつとして官僚より秀でた
ところはない。おまけに首尾一貫性すらなく、下衆な大衆受けするような
路線ばかり走っている(ま、所詮客商売だから仕方ないが)。大衆を教唆
する恐れだけは警戒されているが、官庁のカウンター勢力などとは全然
思われていない。「xx新聞の今日の社説は28点だな。」などと公然と
馬鹿にされている(まあ、バカにもしたくなるような内容ではあるが)。
政治家の大半が無能で官僚の言いなりなのは言うまでもなかろう。
政治家の中にも若手で優秀なのがいるが、いかんせん、数が少ないし、
一人に集中する情報など知れている。広さ、深さで役所の課長補佐に敵わない。
当たり前だ。政治家は他にやることが一杯あるが、役人はそれだけで
メシを食ってるのだ。配下のノンキャリも腐るほどいる。
それでも、ノーパンしゃぶしゃぶの頃は、業界は役人を見下している
ところがあった。「専門知識や真の業界理解はお前らには無理だ。せいぜい
おねえちゃんでも見て喜んでろ。」と。 行政の振りつけは我々現場がやっている
という自負すらあった。ところが90年代後半からこの関係が逆転する。
彼らが本気を出すと凄まじかった。数ヶ月間でたちどころにあらゆる問題点を把握し、
その後の折衝のイニシアティブの一切を取り上げられてしまった。あとは言いなりだ。