このごろポスト=ケインジアンとして台頭してきた小野さん
ってどう思います?
日本のケインジアンのなかでも異才を放っていると思います
が。
2 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/08 14:48
小野age
岩田規久夫スレもクルーグマンスレもここもレスがつかないね。
まぁ、電波なエコノミストの方が突っ込みがいがあるので仕方ないか…
4 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/08 17:31
この頃じゃないよ
だいぶ前から注目されていたよ
東京工業大学のはずだが
5 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/08 19:16
「誤解だらけの構造改革」
面白かったのでage
6 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/08 20:16
>>4 元はそう。しばらく阪大と併任。今は阪大専任だと思う。
7 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/08 20:50
「流動性を持つことそのものによる効用」=守銭奴的金銭欲をモデルに明示的に導入
するという発想は、初めて読んだとき新鮮に感じました。流動性の罠の解釈とか、普通
のマクロの教科書では曖昧なピグー効果の説明など、興味深く読めました。
ただ、具体的な議論になると、「何もしないより何かやった方がマシ」という話と、
「現在の公共事業はムダ」という話とが並列的に述べられているように思えて、何だか
釈然としませんが・・・。
1000兆円以上の資産デフレの状況だから金融政策は効かない、効かせようと大量に買いオペを行えば円資産からの逃避が起きるからやっぱり効果がないという論理は、nay-sayerや速水日銀総裁と同じで、ちょっと疑問が残りましたね。
また、財政出動についても、金融緩和を伴わぬ場合についてのみ論じていて、金融緩和+財政出動のポリシーミックスについては論じていない点がやや腑に落ちぬところです。
この辺、何か政治的な意図があるのではないかと勘ぐってしまいます。
9 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/08 23:21
ポストケインジアンじゃなくて、ニューケインジアンでしょ。
10 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/09 16:58
おーっほっほ!(o`0´)/~~~☆ヾ(。TT)シ OH!NO!
・・・よしやす。なんちて。(^^ゞ
わぁいヽ(∇⌒ヽ)(ノ⌒∇)ノわぁい♪
( ^o^)ノ◇ 山田く〜ん座布団1枚♪
11 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/10 17:14
小野先生の本、まだ読んだ事が無いんですが、
何がいいでしょうか?
今日の「経済教室」を読んで無性に読みたくなった。
12 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/10 17:35
今日の経済教室は確かに良かった。
14 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/10 18:15
>>11 上にも出てるけど、「誤解だらけの構造改革(日経)」がお勧め。
今の経済状況について論じてるので読みやすいと思う。
また、手に取りやすいものでは岩波新書の「景気と経済政策」「景気と国際金融」。
専門書には「貨幣経済の動学理論(東京大学出版会)」などがある。
>11
今日の「経済教室」の方が、論旨明快で内容は良いと思いますよ。
今日の「経済教室」に、彼の主張の「可能性の中心」は尽くされていると思います。
16 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/10 19:05
本日の日経の経済教室での
政府は「国民負担」を心配しているのではなく、
「国庫」を心配しているというのはけだし名言。
高速道路の通行料も課税も結局は同じ負担なのである。
建設工事は雇用を吸収するメリットはある。
ただ、dell氏の言うように、
ちょっと財政積極派のバックがあるんじゃないかな、
勘繰らせてしまうところもある。
17 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/10 23:50
age
18 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/11 13:12
ageage
19 :
グラント将軍:02/01/11 15:21
10日付け日経の経済教室。一理はあるけれども、
前向きの提案がゴミ処理施設だけでは何ともならない。
ゴミを焼くことが雇用問題を解決したり次世代の機軸産業になるとは、
とても思えない。
それに地球環境問題はゴミ問題とはちょっと違うでしょ。
深尾、岩田氏の論理・政策の方が現実に即している。
20 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/11 15:46
後手の経済政策である、雇用対策として、
駐車禁止の取り締まり要員増員とか、行政職の臨時雇用だけでは、
何の乗数効果も見込めないと斬っているのは、評価されるべきだと思う。
21 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/11 16:06
>19
深尾・岩田はインフレターゲティングだとして、
小野さんは、需要を何とか拡大すべしという立場だから、
両立の政策は可能なんじゃないの。
まあ、個別の産業については専門家じゃないだろうから・・・。
確かに「誤解だらけの構造改革」で主張したインフレターゲティング
については、経済教室では触れてなかったな。
22 :
グラント将軍:02/01/11 19:27
>21
前の経済教室では、国債いくら出しても大丈夫、お父さんがお母さんから借りる
ようなことだ、というよくあるたとえ話を書いていた。
少なくとも財政ピンチを強調している深尾氏とは一線を画しているのではないか?
23 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/11 19:32
>21
記入ミス。
「誤解だらけの構造改革」ではインフレターゲティング批判してた・・・でした。
スマソ
うん、「誤解だらけ・・・」は最近の本だから、
何でインフレターゲティング批判に回ったんだろう?
24 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/11 20:39
小野と言えば柴田。
古いかな。
25 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/21 01:09
定期あげ
26 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/21 14:54
本間デンパを何とかしてちょーだい、小野せんせ!
27 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/02/03 13:41
ゲーム論の鈴木光男先生のお弟子さん。
28 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/02/03 15:53
小野の守銭奴モデルは日本の現状をもっとよくとらえている。
このモデルからは国際買いオペなどによるインフレターゲットが効果のないことが導かれる。
しかし処方箋として財政政策を唱えるのは良くない。
今の日本が財政破綻寸前、デフォルト寸前であることを失念している。
処方箋は橘木の提案するワ−クシェアリングがよい。
小野さん期待age
>国債いくら出しても大丈夫、お父さんがお母さんから借りるようなことだ
これはあまりに極端な例えだ。チャラにしても困らない印象を与える。
どちらかといえばご近所さんから借りているような例えにすべき。
31 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/02/22 14:45
こういう良スレが上がらないとは不幸
32 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/02/22 14:46
>>28 小野先生はワークシェアリングは意味ないとおっしゃってます。
33 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/02/22 14:53
小野さんにいわせると,不景気の時には消費税を下げて所得税を上げるのがいいらしい。
橋本時の消費税上げ所得税下げは,不景気時には最悪の選択だったらしい。
所得税を上げると労働意欲がなくなるというが,不完全雇用時にはかわりの
労働力がいくらでもあるので,労働意欲はなくなってくれてもいいという。
34 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/02/22 15:34
今年1年間消費税を0%にすれば、消費が急回復、景気も急回復すると思う。
35 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/02/22 15:37
で、来年はその反動で、大きなマイナスになるんじゃないの?
効果は限定的じゃないですかねぇ
最近では、リサイクル法の時の駆け込み需要とその反動があるわね
36 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/02/23 00:14
>>16 >高速道路の通行料も課税も結局は同じ負担なのである
そりゃ、大きな違いだよ。ほんとに、現実を知らない学者は困るなぁ。
高速道路の通行料は流通に関わる税になり、企業にとってコスト上昇圧力になるじゃん。
最終的な利益から徴収される、法人税なんかとは全然異なるものでしょう。
>>37 >企業にとってコスト上昇圧力になるじゃん
コスト上昇を受け入れたくないのであれば一般道を使えばいいんじゃないの。
39 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/03/02 11:44
小野含めたケインジアンの欠点は、財政政策をすれば、それによって増えた国民所得で将来国債が余裕を持って返せると立論している点だ。
実際には、乗数効果の低下その他によって、その効果は昔ほどでなく、国債ばかりが雪だるま式に増えている。
現在財政政策はかぎりなく「穴を掘ってうめる」行為に近づいている。
これは当面の失業を減らすのに効果はあるかもしれないが、将来国債を返す原資にはまったくならな
い。
もちろん流動性の罠の元で金融政策が無効であるというのは正しいよ。小野モデルもいい点ついてる。
「日本は流動性の罠の中にある」といいながらインフレターゲットを叫ぶクルーグマンやアメリカンケインジアンよりよほど首尾一貫している。
>>38 >コスト上昇を受け入れたくないのであれば一般道を使えばいいんじゃないの
二通りの外部不経済が、存立するじゃん!!
@一般道路が渋滞することによる非効率
Aプリペイドカードの偽造多発というモラルハザードという非効率
実際Aは馬鹿に出来ないんだよ。ようは、犯罪を犯すして摘発されるリスクと企業経営メリット
これを徹底的に取り締まるためには、社会的コストがかかる。
41 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/03/02 13:57
乗数効果って、公共事業(や減税)でばらまいた金が一定期間内に何巡するか、と
いうことをいっているだけなので、公共事業そのものが将来的にどれだけの経済
的価値をもたらすかとは全く無関係なのでは? つまり、乗数が1を超えているから
といって公共投資をすればいいわけではなく、NPVが正の事業だけに絞って投資
しなければ、総生産は向上しない。
まちがってる? 経済学専門の人、教えてくろ。
>>40 あなたの挙げている2つの要因は外部不経済じゃないよ。あと、それ以前に
社会的非効率と企業の最適化行動は一致しない。ほんと、それだけじゃなく
て突っ込みどころ満載のトンデモ意見爆発なんだけど、とりあえず経済学を
「ちゃんと」勉強してから再度おこし下さい。スティグリッツなんかいいん
じゃない?
43 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/03/03 00:27
金銭的外部効果にはなってるよ。
>>43 渋滞による機会費用はコストに転嫁されるの?
sage
46 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/03/26 16:58
日本でもっともまともっぽい小野善康氏は、
なぜインフレ・ターゲット否定しているの?
だれか、教えて。
48 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/04/10 07:23
keynes-age
49 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/04/21 06:10
お金が大事なのはわかるけど、最終的に大事なのはモノ。
いますぐ自給自足の農業・狩猟生活に戻ることは
技術的には不可能でない。でも現在の暮らしぶりとを比較して
昔のほうがいいというのは多数派にはなりえない。
これをそのまま外挿し100年後には
「ああ そんなにモノもなくて住むところも狭くて移動も
不自由な時代があったんだ?」
と思われていることは確実。
結局それは日本だけのくくりではなく、世界的に人間が
よりがんがん労働して家を建て、モノを作ることが基本。
全員が今の富豪レベルの暮らしができる(普通になる)
ことを本質的にさまたげるものは無い。
なのに、全員で「生活レベルを縮小しよう」などの意識を
持つ(持たせようとする)のは変。
小野先生の本に触発されてケインズの一般理論を読んでみたら、
こういうことが書いてありました。↓
個人の貯蓄行為――それは、いわば、今日は夕食をとることを
やめようと決意することを意味する。しかし、それは一週間後
あるいは一年後に夕食をとるか、一足の靴を買うとか、特定の
日に特定の物を消費するという決意を必要にするものではない。
したがって、それは今日の夕食の用意をするという仕事を減らす
だけで、将来のなんらかの消費行為を準備するという仕事を
刺激するものではない。貯蓄は現在の消費需要の代わりに将来の
消費需要を選ぶということではない。――は現在の消費需要の
純粋な減少である。そればかりでなく、将来消費への期待は
現在消費の現行の経験にきわめて大きく依存しているから、
後者の減退は前者をおそらく抑圧するであろう。その結果、
貯蓄行為は消費財の価格を押し下げ、現存資本の限界効率を
無影響のままに残すというだけでなく、実際にそれを減少させる
傾向をもつであろう。この場合には、貯蓄は現在の消費需要を
減退させるとともに、現在の投資需要をも減退させることになる。
(中略)
したがって、面倒が起こるのは次の理由のためである。
すなわち、貯蓄行為というものは、現在の消費の代わりに
なんらかの特定の追加的消費――その用意のためには、
貯蓄された額と等しい価値の現在の消費が必要とするのと
ちょうど同じ程度の即時的な経済活動を必要とする――
を行うことを意味するのではなく、「富」そのものに
対する欲求、すなわち不特定の時に不特定の財を消費する
可能性に対する欲求を意味するのである。個人の貯蓄行為は
個人の消費行為とちょうど同じ程度に有効需要に貢献する
という考えがほとんど一般的に行われているけれども、
それは馬鹿げた考えであって、それから引き出される結論
よりもはるかにもっともらしく見える次のような謬見に
よって育成されたものである。すわわち、富を保有しよう
とする欲求の増大は、投資物件を保有しようとする欲求の
増大とまったく同じであるから、投資物件に対する需要を
増加させることによって、それらの生産に刺激を与える
ものでなければならず、したがって、個人の貯蓄によって
今期の投資は現在の消費が減少したのと同じ程度促進される、
という考えがそれである。
(「一般理論」第16章より引用)
つまり、現在の消費の減少は、将来の消費も減少させ、
そのために投資の限界効率が下がるために、
貯蓄の増大が投資の増大につながらず、
有効需要が縮小する、ということ。
それは何故かというと、富そのものへの欲求があるから。
この考えの方が、新古典派のセイ法則よりも
よっぽど現実にあっているような気がします。
「金融」と「不況の経済学」を読んでみたのですが、
小野先生の理論が初学者にもわかりやすく平易に解説されて
いたので、まだ読んだことない人にはお勧めです。
読んで疑問に思ったのは、量的緩和の効果が、π曲線の
上方シフトで説明されてたのですが、私は実質貨幣残高mの
増大によってl曲線が下方シフトすると考えるべきなのでは
ないかと思います。その方が、流動性の罠にはまっている時に
金融政策が無効になることと整合的だと思います。
あと、「規制緩和で新商品の開発」というのは、新商品の開発で
消費の効用が増大することによる景気回復効果よりも、過当競争に
よって価格調整速度が速まることによる景気悪化効果の方が大きい
のではないかと思いました。
「貨幣経済の動学理論」は今の私には難しすぎるので、
まだ読んでないのですが、それを読まれた方がおられましたら
感想とか聞かせて頂きたいです。
54 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/04/28 11:58
ageage
需要側と供給側の二つの見方を知ると、今の財政政策は供給側に
偏っているらしいです。
需要を増やす財政・金融政策が必要だが、これといった政策がないようだ。
この辺の話が大変わかりやくす書いてあった。
56 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/05/16 15:24
あげげ
>>55 その分け方でいくと、需要を増やす財政・金融政策というのはなくて、
消費者に製造者に対して情報開示を求める権限を付与するとか、
経済的とはいえない政策が、これといってないというのが現状になるのでは・・・
多分、「サプライサイダー=悪」という図式に則って、そういういいかたをしているのだと思うのですが。