1 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:
日銀批判の急先鋒の一人、岩田教授ってどうでしょう?
新書本から『デフレの経済学』まで
マターリとおしゃべりしましょうか。
ちょっと時代おくれ。
いまさら、って感じ。
3 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/07 23:15
日銀を批判する割には日銀に顔出しすぎ。
金か?
4 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/08 00:42
彼は良いと思う。トンデモエコノミストとは違って
経済学的基礎があるからね。「デフレ〜」は経済学を
かじったことのない人でもわかりやすいのではないかな?
5 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/08 08:49
>経済学的基礎があるからね
お前偉そうだね
>>4
6 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/08 20:20
こと経済学に関しては、基本的にはまともな方だと思います。『間違いだらけの経済常識』
や『経済学の基礎知識(第3版)』などは、ゼミの教科書として一時使わせていただきました
が、ほぼ違和感なく受け容れることができましたね。
ただ、「円高差益の徹底した還元で内外格差が緩和される」といった議論は、明らかにおか
しいといえました。今でも認識が変わっておられないのかは分かりませんが。
>>6 おかしいとされる議論の詳しい解説をお願いします。
ちょっと興味があるテーマなので・・・。
8 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/09 02:26
>7
すごく初歩的なところから始めますが・・・。
まず、1つしか財がない場合を考えます。例えば、ハンバーガー。日本で150円の
ハンパーガーが米国で1ドルだったとき、為替レートが1ドル=150円だったら、
150円をそのまま両替してドルに替えれば、ハンバーガーが買えます。このときの、
1ドル=150円という為替レートを「購買力平価」と呼びます。
9 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/09 02:31
>7
次に、為替レートが1ドル=75円になったとしましょう。相変わらず、日本では
ハンバーガーは150円で米国では1ドルとします。すると、今度は75円だけドル
に両替すれば、米国で1ドルのハンバーガーが買えてしまいます。これは円の価値が
高まった(円高が進んだ)わけですね。このとき、日本と比べて米国の物価は割安に
なっています。何しろ、日本の半額の75円で買えるんですから。これはお分かりで
すね?
10 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/09 02:37
>7
逆にいえば、日本の物価は米国と比べて割高となります。内外価格差が発生して
いるわけです。
「ああ、日本は物価がなんて高いんだ!」と嘆きたくなりますが、日本での値段
は150円のままで、別に値上がりしたわけではありません。単に為替レートが変
動して円高になっただけのことです。
ここから、「内外価格差は、円高になると拡大し、逆に円安になると縮小する」
という結論がとりあえず導けるでしょう。ただし、これはハンバーガーという1種
類の財しかないときの話ですから、その点に注意して下さいね。
11 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/09 09:18
これは中学校の授業ですか?
12 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/09 09:23
>11
話には順番がありますので、腰を折らないように・・・。尋ねられた方の予備知識
が分からない以上、かみ砕いて説明した方が「親切」というものでしょう。
まぁ、もちろん、「かったるくて読んでいられない」と貴兄がお考えでしたら、私
の書き込みを先取りして、結論をさっさと書かれればよろしいでしょう。
13 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/09 09:32
14 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/09 09:34
ぷっ。
15 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/09 11:25
ご教示ありがとうございます。
説明は理解できたのですが、では岩田教授の書かれた「円高差益の徹底した還元で内外格差が緩和される」を
Ebさんが修正するとどのようになるのでしょうか。教えていただけませんか?
「ハンバーガー1種類の財しかない場合」という注意書きまでありがとうございます。
商学部出身なのですが、このごろは経済学に興味があります。
=岩田センセの論理=
いまの期待実質金利が高すぎるから需要が伸びない。
期待実質金利=名目貸出金利−期待インフレ率
<将来に起こると予想する物価上昇率>
だから実質期待金利が下がるまで量的緩和を推進すべきだ。
量的緩和→コール(1年短期)レートの低下
<銀 行>
↓ ↓
企業や個人への貸出増 証券投資増加
18 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/09 17:39
>17
それも岩田先生の議論ですが、内外価格差の話とは無関係ですね。
19 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/09 17:40
さて、以上の議論を踏まえて、購買力平価を定義すれば、
購買力平価(ep)=自国の財価格(pd)/外国の財価格(pf)
となります。また、内外価格差は、
内外価格差(g)=購買力平価(ep)/現実の為替レート(ea)
と定義されます。ep=eaなら、g=1となり、内外価格差は存在しません。
ep>eaなら、g>1となり、正の内外価格差が存在します。このとき、自国
の物価は外国の物価よりも割高となっています。そして、ep<eaなら、g<1
となり、負の内外価格差が存在します。このとき、自国の物価は外国の物価より
割安になっています。
20 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/09 17:41
これまでの議論では、貿易財が1種類しか存在しない場合を仮定してきました。
今、この仮定を緩めて、貿易財と非貿易財とが各々1種類存在する場合を仮定し
ます。
自国の貿易財価格をpdT、自国の非貿易財価格をpdN、支出に占める貿易
財のウェイトをθで表わすと、自国の一般物価水準pdは、
pd=pdTθ×pdN(1−θ)
で与えられます。同様に、外国の貿易財価格をpfT、外国の非貿易財価格をpfN、
支出に占める貿易財のウェイトをθで表わすと、自国の一般物価水準pfは、
pf=pfTθ×pfN(1−θ)
で与えられます。自国の貿易財価格は、裁定取引が行われるならば、よく似た外
国の貿易財の価格と等しくなります(pdT=pfT)。ここから、非貿易財価
格の高い国ほど一般物価水準が高くなることが判ります。
21 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/09 17:42
賃金をw、労働生産性をλで表わすと、貿易財価格pTおよび非貿易財価格pN
は、自国と外国とで各々
pT=wT/λT
pN=wN/λN
で与えられます。
貿易財に関しては、裁定取引が行われるので、生産性の高い国ほど賃金は高く
なり、生産性の低い国ほど賃金は低くなります。貿易財生産部門の方が非貿易財
生産部門より労働生産性が高い(λT>λN)と仮定すれば、貿易財生産部門の
方が賃金が割高となります。このとき、国内で労働の移動が自由であれば、賃金
の低い非貿易財生産部門から賃金の高い貿易財生産部門へと労働の移動が起こり
ます。この移動は、両部門の賃金に差がある限り続き、最終的には、両部門で賃
金は均等化します。国内で賃金が均等化するならば、財の価格は生産性に反比例
して決定されます。
22 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/09 17:44
ここから、貿易財価格と非貿易財価格との差は、両部門の生産性λの差に起因
することが判ります。自国の貿易財生産部門の生産性λdTが自国の非貿易財生
産部門の生産性λdNのγ倍だとすれば、自国の貿易財価格pdTは、自国の非
貿易財価格pdNの1/γ倍となっています。すなわち、pdT=pdN/γが
成立します。ここで、γ=λdT/λdNを「自国の部門間生産性比率」(自国
の「内々価格差」)と呼んでおきます。同様に、外国の場合も、η=λfT/λfN
を「外国の部門間生産性比率」(外国の「内々価格差」)と呼びます。
以上を踏まえると、
pd=pdTθ×γpdT(1−θ)
pf=pfTθ×ηpfT(1−θ)
となります。貿易財について裁定取引が成り立つと仮定すれば、pdT=pfT
なので、購買力平価epは、
ep=γ/η
で与えられます。γ>ηなら、自国の一般物価水準は、外国よりもγ/η倍だけ
割高となります。もし、非貿易財生産部門の生産性が両国で等しければ(λdN
=λfN)、貿易財生産部門の生産性が高い国ほど非貿易財の価格は上昇するこ
ととなります。
23 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/09 17:45
以上から、内外価格差gは、(1)自国の内々価格差、(2)購買力平価とい
う2つの要因によって決定されることが判ります。単純化のために、外国の内々
価格差を一定とすれば、ある為替レートの下で内外価格差が拡大するのは、自国
の内々価格差が何らかの理由で拡大した場合に限られます。
24 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/09 18:16
>16
>>岩田教授の書かれた「円高差益の徹底した還元で内外格差が緩和される」
岩田先生の『経済学の基礎知識(第3版)』を読み直してみたのですが、
岩田先生は「円高差益の徹底還元で・・・」と述べられたわけではなく、
「貿易財でも規制されている品目は円高になっても価格が下がっていない
から、規制を撤廃・緩和すべきだ」と主張されていました。何か、別の方
の話といつの間にか頭の中で一緒くたになっていたようです。
ただ、それでも、若干疑問は残るわけですが・・・。
25 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/09 18:19
でも、岩田さんの言ってる内外価格差ってそういう話ですか?
そもそも外国での価格≠国内での円建て価格って言う意味じゃないの?
ルイビトンのバッグの値段が東京と香港で違うとか?
26 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/09 18:34
>25
>>でも、岩田さんの言ってる内外価格差ってそういう話ですか?
「そういう話」というのは、何番の話でしょうか?たくさん書き込んだので、
どれだか分からないのですが・・・。
>>そもそも外国での価格≠国内での円建て価格って言う意味じゃないの?
通貨が違うので、そもそもイコールにはなりません。ハンバーガーを使った
説明をご覧いただければ幸いです(どうやら、小学生にも判るようですし)。
そうじゃなくて、市場レートで換算したビトンのバッグの値段が、
東京と香港で違うと言うことです。それを内外価格差というなら、
円高差益つまり流通部門の超過利潤が消滅すれば内外価格差も
無くなるでしょう。
28 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/09 18:55
>27
>>円高差益つまり流通部門の超過利潤が消滅すれば内外価格差も
無くなるでしょう。
正常利潤の部分は?輸送費は?そもそも、需要の価格弾力性の違いを見越して、
差別価格になってるかも?
そりゃ、正常利潤は日本でも香港でも同じだし、輸送費だって欧州から
アジアへは痛感手続きの差とかを別にすれば同じようなものでしょう。
需要の弾力性の差は、供給独占の話であって、まさに岩田さんの言ってる
円高差益の源泉(並行輸入の阻止とかの競争排除)の結果でしょう?
30 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/09 19:54
今、1ドル=150円だったのが、円高が進んで、1ドル=75円になったと
します。あるブランド品を、1ドル=150円のときには、8000円で輸入し、
20000円のマージンを上乗せて販売していたとすれば、28000円が販売
価格でした。これが、1ドル=75円になって、4000円で輸入し、20000
円のマージンを上乗せして販売したなら、販売価格は24000円となり、値段
は15%低下します。円の価値が倍になっても、国内価格は15%しか下がりま
せん。
一方、海外で購入できる同等の品物は、為替レートが円高になったことによっ
て確実に安くなります。1ドル=150円が1ドル=75円となれば、海外での
価格は5割安くなるのです。
つまり、円高が進めば、国内価格と海外での価格との乖離、内外価格差は拡大
します。今の例のように、100%の円高差益の還元が行われたとしても、内外
価格差は一向に解消されないのです。
8000円に2万円のマージンはあんまりでしょう?2千円ならわか
るけど。もし2千えんなら、あなたの数値例では、150円/ドルで
8000+2000=1万円、75円/ドルでは4000円+2000
円=6000円。国内価格は為替の100%増価(IMF方式)に対し
67%低下します。
だけど、先に書いたのは、内外価格差をどう定義するかと言うこと
なのですけど?
32 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/09 21:28
>31
>>国内価格は為替の100%増価(IMF方式)に対し67%低下します。
しかし、外国で買えば、従来の半額です。
>>8000円に2万円のマージンはあんまりでしょう?2千円ならわかるけど。
数値例は、経済企画庁「物価レポート88」に掲載のものを10倍したものです。
元は、400円と2000円でマージン率の高い(高級ブランド品のような)輸入品
のケースとして載っています。
>>内外価格差をどう定義するかと言うことなのですけど?
では、改めて、その定義を示していただけませんか?ちゃんとした式で。
通常は、内外価格差(g)=購買力平価(ep)/現実の為替レート(ea)と定
義されているわけですが・・・。
うーん。すごい熱意は認めますが、ここ度授業しなくてもねぇ・・・
コ理屈ばっかり言って、実体とどんどん乖離しているような気がする。
>>29 >そりゃ、正常利潤は日本でも香港でも同じだし、輸送費だって欧州から
>アジアへは痛感手続きの差とかを別にすれば同じようなものでしょう
この荷揚げ→通関から、在庫として保管されている間のコストが、全然違うんですよ。
もちろん、貨物の中身によっても異なりますが、日本近海に停泊させて船を
倉庫代わりにするほうが、陸揚げして倉庫保管するよりずっと安いんですよ。
非貿易財の価格とりわけ、流通に関わる設備投資額は、円、しかも高くなる以前
の価格で総投資額が決定されています。ドルベースで換算したとき、どれほど
高額の設備投資になってしまっているか、逆転の発想が必要ではありませんか?
一度確定した負債は円が高くなったからと言って、一方的に調整される訳じゃあり
ません。コ理屈ひねってないで、現状の経済の問題点は、高くなりすぎた円に
会わせて内外価格差を是正するというお題目が原因で、デフレが起き、不良債権
問題が終わらないと言う悪循環に陥っていることを証明すべきじゃないですか?
34 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/09 21:39
>>33 同じ印象を持ちます。半分素人ですが、悪しからず。
デフレの原因の相当部分が円の過大評価だと言うことには同意します。
ただ、内外価格差を購買力平価/現実の為替レートで定義すること自体
変じゃないかと言ってるだけです。それって、実質為替レートでしょう?
内外価格差なんていう変な用語が必要なんですか?
36 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/09 21:47
>33
>>高くなりすぎた円に会わせて内外価格差を是正するというお題目が原因で、
デフレが起き、
原因かどうかは別として、現在のデフレをその意味で「よい物価下落」とする
人はいますね。野口悠紀雄先生とか。相対価格と一般物価との区別ができていな
いとしか思えませんが・・・・。
37 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/09 21:57
>35
>>内外価格差を購買力平価/現実の為替レートで定義すること自体変じゃないかと
言ってるだけです。
まぁ、変といわれても、「そう定義されている」としか答えようがありませんが。
>>それって、実質為替レートでしょう?
実効為替レートは、2国間の財の相対価格のことをいいます。円とドルとでいえば、
実効為替レート=(邦貨建て為替レート×米国の物価水準)/日本の物価水準
ですね。調べてみて下さい。
38 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/09 22:03
屁理屈ですね。
39 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/09 22:06
↑
つまらんちゃちゃいれをするな。
>>37 実効為替レートとは、貿易額でウエィトした自国通貨と、貿易相手国全体の為替レートです。以下、BOJのHPからのコピペ。
「実効為替レート」は、特定の2通貨間の為替レートをみているだけでは分からない為替レート面での対外競争力を、単一の指標で総合的に捉えようとするものです。
(注)例えば、一口に「円高」と言っても、円が米ドルに対してのみ上昇している場合と、多くの他通貨に対して上昇している場合(「円の独歩高」の場合)とでは、
円と米ドルの2通貨間の為替レートが同一でも、日本の価格競争力、ひいては貿易収支等に与える影響が異なってきます。具体的には、円と主要な他通貨間のそれぞ
れの為替レートを、日本と当該相手国・地域間の貿易ウエイトで加重平均し、基準時点を決めて指数化する形で算出します(これが「名目実効為替レート」です)。
また、対外競争力は、為替レートだけでなく、物価の変動によっても影響を受けます。例えば、日本の名目実効為替レートが不変でも、貿易相手国・地域の物価上
昇率が日本の物価上昇率を上回っている場合には、日本の相対的な競争力は好転します。こうした点を考慮に入れた物価調整後の実効為替レートが「実質実効為替レー
ト」です。
具体的には、円と主要な他通貨間のそれぞれの為替レート(名目為替レート)を、当該相手国・地域の物価指数と日本の物価指数との比を乗じて実質化(実質為替
レート)した上で、それぞれの実質為替レートを貿易ウエイトで加重平均し、基準時点を決めて指数化する形で算出します。
41 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/09 22:16
で?
>>41 で?って、上に書いてあること読めないの?
実効為替レートは、貿易額でウェイとした貿易パートナー全体との為替レート。
実質為替レートは、物価変動を調整した為替レート。
つまり、
>>37で「調べてみてくださいね」と書いてるが、それはこっちのセリフ
だということ。
これって、つつき出すとすごい話になりますよ。確か世銀でも6通りくらいレートが
あるはずですよ。
44 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/10 08:48
チャイムが鳴りましたが、先生はまだいらっしゃらないのですか?
45 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/10 12:10
>40
>>具体的には、円と主要な他通貨間のそれぞれの為替レート(名目為替レート)を、当該相手国・地域の物価指数と日本の
物価指数との比を乗じて実質化(実質為替レート)した上で、それぞれの実質為替レートを貿易ウエイトで加重平均し、基準時点を決めて指数化する形で算出します。
ですから、式で書いて下さいよ。丸写しではなく。
難しいことなんかいってませんよ。数式も関係ない。「実質」と「実効」
を取り違えてると指摘してるだけですよ。これは用語法の問題。
47 :
昔は岩田の本を読んだよ:02/01/10 20:21
岩田喜久夫ってさあ、バブルの頃「株は投機の対象になるからバブルになるけ
ど、土地は投機の対象にはならないから現在の地価高騰はバブルではない」なん
て偉そうなこと言って本まで書いて、土地審議会の委員にまでなって、それがど
うよ?この始末。お前責任とって学者やめろ、とオレは言いたいね。
マネーサプライ論争にしても、はっきり言って翁さんにぼろ負けだったじゃん。
よくもまあのうのうと生き延びてるよ。それで印税で自分は大金持ちだ。ふざけ
んじゃねえ。再び言う、学者なら自分の発言に責任持ちやがれ!この腐れノータ
リンめ。
48 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/10 20:26
借地借家法の問題でも民法学者と論争していけど、彼の思い通りにはなっていないね。
49 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/10 20:31
>47
>>マネーサプライ論争にしても、はっきり言って翁さんにぼろ負けだったじゃん。
どの辺でそう思われるのでしょうか?まさか「後積み方式だから、信用乗数理論の説くマネー・サプライ
とハイパワード・マネーとの因果関係は逆」とかおっしゃるわけではないでしょうね?
50 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/10 20:43
>46
>>「実質」と「実効」を取り違えてると
私も、あなたが間違えて書いたと思ったんですけどね。
で、「円・ドルレート(名目為替レート)を、米国の物価指数と日本の物価指数との比
を乗じて実質化」した「実質為替レート」が、内外価格差と同じになると?
購買力平価は、
購買力平価(ep)=自国の財価格(pd)/外国の財価格(pf)
で、内外価格差は、
内外価格差(g)=購買力平価(ep)/現実の為替レート(ea)
ですね。どうしてこれが「実質為替レート」と同じなんですか?
51 :
でもどり、大魔神:02/01/10 21:42
>>37 :Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/09 21:57
>>内外価格を購買力平価/現実の為替レートで定義すること自体変じゃないかと
言ってるだけです。
まぁ、変といわれても、「そう定義されている」としか答えようがありませんが。
その定義自身に疑問を持ちませんか?生活実感から言ってどう考えても内外価格差は
国内の物価が高すぎると言うより、円のレートが安すぎるんです。
実際、OECDのICP(国際比較プロジェクト)方式に基づく購買力平価(PPP)の算出方法は
ラスパイレス・パーシェ・フィッシャー等様々な方式があり、それぞれの方式で出てく
る値が異なります。実際、アンガス・マディソンが世界経済の成長を長期トレンドで
計測する際に採用した、ゲアリー=ケイミス・ドルで日本の為替価格を計ってみれば
1990年は185円でした。(為替レート144円)
52 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/10 21:59
>51
>>1990年は185円でした。(為替レート144円)
>>生活実感から言ってどう考えても内外価格差は
国内の物価が高すぎると言うより、円のレートが安すぎるんです。
購買力平価が185円で、実際の為替レートが144円なら、円は「高すぎ」るのでは?
日本の内外価格差は、購買力平価よりも円が高くなれば拡大します。
53 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/10 22:23
>>47 >マネーサプライ論争にしても、はっきり言って翁さんにぼろ負けだったじゃん。
アホだな。翁はボロ負け。翁の無茶苦茶な論理にみんな大あきれ。
ところが、日銀の中では「勝った」ということになっている(失笑)
>>47 岩田氏がバブル時代に「土地にバブルは含まれない」と書いた本はどの本でしょうか?
教えていただきませんか?詳細な議論が読みたいです。よろしくお願いします。
>印税で自分は大金持ちだ
岩田氏の本って売れてるのでしょうか・・・?(笑)
55 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/10 23:01
>>53 まあハマコーが論争でまくし立てて勝ったと同じようなもんですな。
あいつの論理にはついていけん。
56 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/10 23:04
>54
>>岩田氏がバブル時代に「土地にバブルは含まれない」と書いた本はどの本でしょうか?
『土地改革の基本戦略』では?正確にいえば、「土地は最終的には利用して収益をあげる
わけだから、株と同じように捉えてもよいのか?」という問いかけだったと思いますが。
57 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/10 23:07
>55
>>まあハマコーが論争でまくし立てて勝ったと同じようなもんですな。
はぁ?翁氏の議論のどこがまともだったといわれるのでしょうね。最初から最後まで
逆立ちでしょう?
58 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/10 23:12
59 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/10 23:18
>58
>>だから翁氏がハマコー役なんでしょ?
なるほど。日銀内部では、組織防衛のために果敢に戦ったわけですから、ヒーロー
扱いでしょうね。
60 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/11 00:18
>>59 まぁ、それでもK村剛氏やS藤精一郎氏よりは...
話の腰を折ってすいませんが、「翁氏」とは誰でしょうか?
無知ですいません・・・。
62 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/11 01:17
翁邦雄日本銀行金融研究所所長
63 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/11 01:28
>61
92年当時、日銀の調査課長だった翁邦雄氏です。岩田規久男先生と「週刊東洋
経済」誌上で論争を行った人ですね。
経済学の教科書からいえば、岩田先生の主張の方が断然筋が通っているわけです
が、議論そのものは全くかみ合っていませんでしたね。特に、最後のお2人の座談
会は・・・。あれは、編集部のまとめ方にも問題があるかも知れませんけど。
あの岩田−翁論争は、70年代の小宮隆太朗先生と日銀の外山茂氏らの論争の焼
き直しだったわけですが、10数年経っても、両者の認識のミゾは全然埋まってい
なかったわけですね。日銀関係者は「学者は実務を知らない」といい、経済学者は
「日銀関係者は教科書レベルの理論も知らない」と不満に思うという構図は変わっ
ていません。多分、この先も変わらないでしょうけど。
64 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/11 01:31
>63(訂正)
小宮隆太「朗」先生−−>小宮隆太「郎」先生の間違いです。
>>62,63さん
ありがとうございます。
>>Ebさん
経済学部出身の方でしょうか?
ちなみに、Edさんは「土地改革の基本戦略」を読んで、岩田先生は当時「土地にバブルは含まれない」とした
立場だったと思われますか?私はバブル時代、中学生だったので、そういった問題意識はなく、
なんとなく「景気がいいんだなぁ」とか、「不動産って錬金術なんかな・・・」程度に捉えていたわけですが。
>>Ebさん
追加ですが、Ebさん個人のお考えをお聞きします。
ペイオフ解禁時期が近づき、エコノミストの間で意見が分かれています。
Ebさんは、「ペイオフは予定通り解禁して、体力のない企業には退場してもらう」か
「景気対策を優先させ、金融機関に公的資金を注入するべき」か、どちらのお考えをお持ちでしょうか?
Eb-Dさんって、ご専門は何なんですか?女性ですか?
もし差し支えなければお教えください。
68 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/11 14:23
>>47 > 岩田喜久夫ってさあ、バブルの頃「株は投機の対象になるからバブルになるけ
>ど、土地は投機の対象にはならないから現在の地価高騰はバブルではない」なん
>て偉そうなこと言って本まで書いて
偉そうな本ってのは「土地改革の基本戦略」1988年のことかな?
確かにこの本の76ページに「地価の場合には、為替レートや株価に比べバブルの
要素は小さいのではないかと考えられる」という部分があるのは事実だね。でも、
その説明は、土地は為替や株のように流動性があるわけではないから、根拠のない
価格急騰(バブル)の直前に安値で買って、バブル崩壊前に高値で売るのが極めて
困難だというもっともな理由をつけている。
これは「バブル」というものの定義の問題だよ。経済学者のいうバブルは、ファン
ダメンタルズと関係ない価格上昇と厳密に定義されているわけで、上で岩田氏の言
う「地価上昇はバブルではない」というのは、まさにその意味だろう。後になって
税制が変わったり景気が悪化したり、金融の大幅引き締めが起こって地価が下落し
たとしても、それだけでは「バブル崩壊」とは言えないんだよ。
>お前責任とって学者やめろ、とオレは言いたいね。
だったら、95年頃の超円高以降に価格破壊が起こっているのを「良い物価下落だ」
と言ってた日銀総裁も、すぐに辞任しなくちゃね。
69 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/11 14:57
>>66 Eb_D ◆j1pyPy5Q さんの意見を聴く前に、とりあえず岩田教授の
そのことに関する意見をまとめとおきます。
@不良債権問題の解決のためにオーバー・バンキングを解消しなければならない。
Aペイ・オフ解禁や安易な公的資金の注入などによって銀行を保護することをやめ、
市場の圧力によって銀行業を再編すべき。
Bただし、システミック・リスクが顕在することが予想される場合は公的資金を注入すべき。
C公的資金を注入しても政府に対する優先配当・中小企業融資の増加を求めることはやめるべき。
参考文献:『デフレの経済学』259頁、378〜379頁(東洋経済新報社、2001.12)
70 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/11 15:07
>>69 ペイ・オフ「解禁」じゃなくて「延期」でしょう?
71 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/11 15:12
> どの辺でそう思われるのでしょうか?まさか「後積み方式だから、信用乗数
> 理論の説くマネー・サプライとハイパワード・マネーとの因果関係は逆」と
> かおっしゃるわけではないでしょうね?
後積み云々はどうでもいいんだが、今の金融情勢見りゃ信用乗数理論が間違
っているのは明らかだろう。ハイパワードマネーの乗数倍のマネーサプライが
創出されるなんて未だに信じてるのか?経済学の教科書が間違っているんだよ。
> 後になって税制が変わったり景気が悪化したり、金融の大幅引き締めが起こ
> って地価が下落したとしても、それだけでは「バブル崩壊」とは言えないん
> だよ。
あんた当時の地価がファンダメンタルズに見合ったものだっとでも言うのか
い?笑わせてくれるねえ。
> 日銀総裁も、すぐに辞任しなくちゃね。
当時の総裁はもう辞めてるんじゃないのかい?「退職金返せ」と言うべきじ
ゃねーの?
それはともかく、経済学者って自分の発言にあんなに責任取らなくていいの
かー、と岩田を見ていて思うんだよ。恥ずかしくないのかね?
73 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/11 16:54
>>72 「今の金融情勢」が異常なんじゃないかしら?
74 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/11 17:49
岩田先生の『金融』東洋経済新報社、2000年って本、むずかしいっす。
75 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/11 18:04
>>47 >ハイパワードマネーの乗数倍のマネーサプライが創出されるなんて未だに信じてるのか?
信用乗数って定義式だからね、それ自体を間違ってると言っても意味ないよ。
準備率や現預金比率というパラメータが経済的に意味を持っているかどうか
だろう。どうみても、意味があるのは間違いないけどね。信用乗数が低下し
ているメカニズムを分析するのに、それぞれのパラメータの変化を調べるの
は重要でしょうに。
>あんた当時の地価がファンダメンタルズに見合ったものだっとでも言うのかい?
岩田氏の著作の目的自体が、如何にして土地の有効利用を進めるかという
もんでしょう?別に地価の永遠の上昇を煽ろうとしたもんじゃない。96ページに
「株式投機などと違って土地投機は抑制されるべきだ」って明言してるよ。
98ページには「(土地)投機を抑制するためには、銀行に不動産融資の自粛を
呼びかけるよりも、より直接的で効果のある土地税制を活用すべきである」って
明言してるよ。
>>74 岩田の本なんて読む価値無し!と言っておこう
>>75 > 信用乗数って定義式だからね、それ自体を間違ってると言っても意味
> ないよ。
お兄さん、ちょっと議論をずらしていないかい?「ハイパワードマネー
の乗数倍のマネーサプライが創出される」とする「信用乗数理論」は間
違っている、とオレは言ってるんだ。
ま、信用乗数理論が誤りである以上、信用乗数なんて概念をいじくっ
て分析しても何の役にも立たんことは間違いないけどね。
> 岩田氏の著作の目的自体が、如何にして土地の有効利用を進める
> かという もんでしょう?別に地価の永遠の上昇を煽ろうとしたもんじ
> ゃない。
そりゃそうだろ。意図的に土地投機を煽っていたとしたら、火あぶりの
刑に処すべきだ。
著書では大人しいこと言ってるかも知れんが、当時彼は新聞雑誌等
メディアに出ては「地価高騰はバブルではない」みたいなことを言って
まわってたんだ。「この好景気はバブルでなくて日本経済の実力だ、ニ
ッポン万歳!」みたいな当時の勘違いした世相を助長するのに彼は一
役買っていたと思うけどね。
で、そんなことは無かったかのように今では「金融の大家でござい」
みたいな顔してる。いい気なもんだ。懺悔しろ!とオレは言いたい。
>>47 だけど、あなたは
>>47で
>岩田喜久夫ってさあ、バブルの頃「株は投機の対象になるからバブルになるけ
>ど、土地は投機の対象にはならないから現在の地価高騰はバブルではない」なん
>て偉そうなこと言って本まで書いて、土地審議会の委員にまでなって、それがど
>うよ?この始末。お前責任とって学者やめろ、とオレは言いたいね。
って書いてるんじゃない?岩田氏の当時の発言は知らないが、あなたが書いてる
ように「本に書いて」というのは、妥当なのかな?
>お兄さん、ちょっと議論をずらしていないかい?「ハイパワードマネー
>の乗数倍のマネーサプライが創出される」とする「信用乗数理論」は間
>違っている、とオレは言ってるんだ。
元来、信用乗数理論って金融市場の一般均衡モデルの単純化に過ぎないでしょう。
信用乗数公式では表に出てこない、貸出市場とか債券市場とかマネタリーベースの
市場とかの同時均衡の結果として、外生変数であるマネタリーベースからマネー
サプライが決まるのは当然でしょうに。その意味で、現預金比率や準備率などの
パラメータ(本来は、金利や物価、GDPさらに資産価値なんかの関数として決まる)
を一定と仮定して議論を単純化してるだけだろう?こういう単純化したモデルは
用途が適切なら十分役に立つでしょう。例えば、固定係数生産関数を前提にした
産業連関表とかがそうじゃないの?
>>75 暇つぶしの相手してくれてありがとよ。
> 岩田氏の当時の発言は知らないが、あなたが書いてる ように「本に
> 書いて」というのは、妥当なのかな?
妥当じゃないのかな?要は、「当時はメディアで御活躍なさって土地
高騰を容認しておられたのに今では知らぬ存ぜぬは如何なものか」と
言いたいのさ。本の内容をあげつらってんじゃなくて、彼の当時の言動
全体に対して異議を唱えている訳さ。文意全体を汲んでくれ。
> 貸出市場とか債券市場とかマネタリーベースの 市場とかの同時均
> 衡の結果として、外生変数であるマネタリーベースからマネー サプ
> ライが決まるのは当然でしょうに
ところが、こっちはそうじゃない、って言ってんだよ。分かるかな?
そのモデルは間違ってるんだ。マネタリースは外生変数じゃない。
いわゆる「日銀理論」だよ。オレは日銀の人間じゃねえけどな。
お兄さん学生さんかい?一般均衡モデルの基本の基本が「間違っ
てる」なんてお兄さんには信じられないだろう。オレも最初はそうだっ
た。けど、金融調節の実務を理解すれば分かるよ。
>>63が書いてるように、ずっと古くからの論争だ。でも、学者は一
向に理解しようとしない。そりゃそうだ、そんなこと認めたら自分の一
生の業績が無駄になるんだからな。でも、オレに言わせりゃ一般均
衡モデルは現代の「天動説」だ。現実を見ない机上の理論だ。ちゃ
んと現実を観察すれば、「地動説」が正しいことが分かるのさ。
岩田の悪口から話がずれちまったな。お兄さんも今学者連中がど
んなこと言ってるかチェックしとくといいぜ。十年後奴らが如何に出
鱈目な連中か分かるよ。
まあ、経済学者なんて役に立たないね。ノーベル経済学賞の廃止
にオレも賛成だ。アマーティア・センのような立派な人もいるけどよ。
オッサンはナウシカでも見て寝るぜ。じゃな。
もう相手してくれなくて良いですから、感想だけ書きます。
1)土地問題については、僕は本の内容しか知らないのでこれ以上は
コメントできない。確かに筑波にいた宮○先生なんかが煽り寸前の事
を言ってるのは読んだことあるような気がするが、岩田さんに関して
は記憶はない。
2)マネタリーベースの外生性は、短い期間に関しては内生でしょうね。
だって受動的金融調整してるんだから。一定のコールレートでいくらでも
供給する訳だから。でも、ある程度長い期間を取っても、マネタリーベース
が内生だと、物価のアンカーが無くなる。名目価格はどんな水準でも良く
なっちゃう。そのうえ、システムは安定ではあり得ない。ヴィクセルの
累積過程の議論だ。究極的にマネタリーベースが外生ということは貨幣の
経済学にとって妥協できない前提だと思う。
Eb-Dさんて、ひょっとしてふじーいさん?あのパクリで有名、の?
81 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/11 23:14
>66
ペイオフの凍結は解除すべきです。ただ、預金者に自己責任を求める
のであれば、銀行の経営内容を預金者に判る形で開示するのは当然のこ
とです。預金者は、ペイオフの凍結解除を見越して、預金の分散や国債
購入などで自己防衛を図っていますから、そうした動きによって今後破
綻する金融機関も出てくるでしょう。しかし、預金者の信任を得られな
かった以上、淘汰されるのは止むを得ないといえます。
ただ、ペイオフの凍結解除によって連鎖的な金融破綻や企業倒産が相
次ぎ、信用不安から不況が一層深刻化するような事態になれば、銀行に
公的資金を注入するなどの対策を打ち出すべきでしょう。
82 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/11 23:22
>72
>>後積み云々はどうでもいいんだが、今の金融情勢見りゃ信用乗数理論が間違
っているのは明らかだろう。ハイパワードマネーの乗数倍のマネーサプライが
創出されるなんて未だに信じてるのか?経済学の教科書が間違っているんだよ。
>78
>>そのモデルは間違ってるんだ。マネタリースは外生変数じゃない。
いわゆる「日銀理論」だよ。
日銀理論では、マネタリー・ベース(ハイパワード・マネー)が内生
変数だと主張する根拠として、「後積み方式」である点を挙げています。
岩田−翁論争における翁氏の議論も同じです。
ただ、時間的に、市中銀行の貸出が先で、日銀の準備供給が後だとし
ても、そうした時間的な先行・遅行関係を直ちに因果関係と看做すこと
はできません。日銀が受動的に準備を供給してくれるのを、市中銀行が
見越して貸出を決めれば、時間的には貸出が先で、準備供給が後ですが、
因果的には準備供給が原因で、貸出は結果です。
83 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/11 23:26
>80
>>Eb-Dさんて、ひょっとしてふじーいさん?
「野口悠紀雄氏は何処?」スレッドでも、その藤井という方の名前を挙げて
いる方がいらしたようですが、その人は短大の専任教員だったりするのですか?
その方と勘違いしてかどうか、やたらと絡む人たちがいるので、迷惑です。
84 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/11 23:31
こてはんはつらいのが2chの宿命だす。
85 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/11 23:34
>67
>>Eb-Dさんって、ご専門は何なんですか?
大学院の専攻でいえば、経済政策論となりますね。学位論文は国際マクロだったり
しますが。
わーい、お返事有難うございまーす。憧れるなー。
サイン、欲しいなー。
87 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/14 07:49
君たち本当に学者かね。清談の風って感じだね。
意味のある結論だすために、数式使って議論してたんじゃないのかね?
どんな論文書いてんだい?
>>78 >お兄さんも今学者連中がどんなこと言ってるかチェックしとくといいぜ。
>十年後奴らが如何に出鱈目な連中か分かるよ。
それをいうなら翁だろう。岩田-翁論争で「マネーサプライ減っても問題なし」
なんて言ってた。それが、十年たって金利ゼロでもデフレ止まらずというこの
ていたらく。それが、組織防衛論争の手腕買われて若くして金融研究所長。
岩田先生を日銀審議委員にする運動を起こそう!
十年間マネーの伸びが低いことに警告を発し続け、
いまの状況を正しく見通してきたのは岩田先生だけ。
90 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/14 09:36
翁には呆れ返ったね。なにか言えば、すぐ「コントロールできない」ばっかり
で、あれでは日銀の存在価値はゼロだ。
この板でも「インフレはコントロールできない」とかバカ言ってる厨房が多い
が、日銀の宣伝が効いているな。
91 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/14 09:40
できないだろ
なぜか?世の中そんなに都合良くできていないから
92 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/14 09:41
まず翁がコントロールできない。
93 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/14 09:50
>91
アホ!これだから厨房と言われる。引き締めの手段はいくらもあって、インフレ
はもっともントロールしやすい。イギリスのインフレ・ターゲッティングなんか
はそれだ。
94 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/14 09:57
>>93 コントロールできないのはインフレではない。
海外への資金流出だ。金を出しても投資は海外に流れる。
投資が国内に向かわない為円安になるだけでインフレにはならない。
95 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/14 10:03
>94
インフレになると一言も言っていない。91に対する反論だ。
96 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/14 10:07
>>91は
>>90のコントロールできないを指して書いてるんだろ?
できない 世の中都合良くできていないと。
だったら問題無いじゃん。事実インフレにもできないんだと思うよ。
97 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/14 11:24
>96
いわゆるヘリコプター・マネーのような政策をとれば、デフレもある程度
コントロールできる。
ただ政府・日銀は、伝統的にそういう大胆な政策をとらないということ。
>>82 > 日銀理論では、マネタリー・ベース(ハイパワード・マネー)が内生
> 変数だと主張する根拠として、「後積み方式」である点を挙げていま
> す。
そこんところは、オレは翁に同意しない。「後積み方式」を強調する
のはミスリーディングだ。
ただ、この論争のキモは「準備預金に見合ってマネーサプライが創出
されるのか、マネーサプライ水準に対して受動的に(
>>82で言うところ
の「結果として」)準備預金が供給されるのか」という問題だ。この点
に関して、オレは後者が正しい、つまりマネーサプライが先に決まる、
と言っている。だから一応翁の側に立つのだが、翁の言葉の隅から隅ま
で正しいとは思わない。
何故マネーサプライが先に決まるのか?その理由は極めてシンプルで、
それが「事実」だからだ。社会現象として、マネーサプライが先に決ま
っている、ということだ。銀行は貸し出しするときに準備預金水準なん
かをシグナルとして捉えたりはしていない。金利、経済情勢全般、銀行
の経営方針、個々の貸出先の経営状況、様々な要素が入り交じって貸し
出し水準が決まる。実務に少しでも接したことがあれば分かることだし、
無くとも想像つくんじゃないかと思うんだが。
経済学って「社会科学」だろ。社会の現実に即したモデルをつくらな
きゃ意味ないじゃん。信用乗数理論は現実に適合していない、だから
「天動説」だ、と言うんだ。一般均衡理論は間違っている。外生なのは
マネタリーベースでなく、金利だ。金利を外生変数としてモデルを作り
直すべきだ。
> 時間的に、市中銀行の貸出が先で、日銀の準備供給が後だとしても、
> そうした時間的な先行・遅行関係を直ちに因果関係と看做すことはで
> きません。日銀が受動的に準備を供給してくれるのを、市中銀行が見
> 越して貸出を決めれば、時間的には貸出が先で、準備供給が後ですが、
> 因果的には準備供給が原因で、貸出は結果です。
これどういう意味だい?オレには全く理解できないんだが?
銀行が日銀の準備供給水準を予測してそれに見合った貸し出し水準に
なるように貸し出している、という意味かな?だとしたら、それは間違
いだ。
第一に、そもそも上にも述べたようにそんな「モデル」は現実に適合
していない。
第二に、やりたくてもそんな器用なこと銀行は出来ない。銀行が貸し
出し水準目標を設定しても、現実の貸し出しというのは貸出先企業との
リアルな交渉によって決まる。銀行の都合で借りてくれるわけではない
ので、目標に一致させることはまず不可能。また、仮に一致させたとし
ても何百ある銀行の貸し出し額の合計が「想定準備預金額」に見合った
ものになるはずもない。
100 :
100get!!:02/01/14 15:48
100get!!
おや?反応ないね。まさかオレの言うことに納得しちまったわけじゃある
まいし。誰か説得力ある反論くれる奴はいないのかい?
ま、岩田スレなんざ沈めといた方がいいな。sageだ。
102 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/16 11:51
>99
>>銀行が日銀の準備供給水準を予測してそれに見合った貸し出し水準に
なるように貸し出している、という意味かな?
日銀が「準備は受動的に供給するしかない」といい、コール・レートの乱高下を避けるために
受動的・同調的に準備供給を行ってくれると、市中銀行側が知っていれば、日銀は市中銀行の行
動をコントロールできなくなります。しかし、それは、日銀が「受動的・同調的に準備供給を行
うしかない」と繰り返し、実際にそうしてきたからに過ぎません。
ドラ息子に、「無駄遣いはダメだ」といいつつ、小遣いを要求したらいいなりに金をくれる父
親がいたら、ドラ息子の浪費は父親のそうした姿勢が「原因」といえるのでは?80年代後半の
日銀を父親に、不動産関連融資を拡大し続けた市中銀行をドラ息子になぞらえることができると
思います。
時間的な「先行・遅行」と因果的な関係は違います。
103 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/16 12:13
>24
さて、話が途中になっていたので、今さらですが、続きを書きます。
岩田先生は、貿易可能な財であっても、さまざまな規制によって実際には貿易が行われていない財が
あり、円高の進行によってもそうした財の価格は下がっていないと指摘され、規制を緩和して円高のメ
リットをそうした財にも浸透させることが必要だ、といった議論を展開されていました。
ただ、一般物価(pd)は、
pd=pdTθ×γpdN(1−θ)
貿易財の価格(pdT)だけで決まるわけではなく、非貿易財の価格(pdN)や支出に占めるウェイ
ト(θ)によっても影響されます。貿易財の価格(pdT)が低下しても、浮いた購買力が非貿易財の
追加的な購入に充てられるなどすれば、一般物価(pd)は上昇する場合すらあり得ます。
そうなれば、購買力平価(ep)は、その定義
購買力平価(ep)=自国の財価格(pd)/外国の財価格(pf)
から上昇します。また、購買力平価の上昇にともなって内外価格差(g)
内外価格差(g)=購買力平価(ep)/現実の為替レート(ea)
は、拡大します(現実の為替レートは一定として)。
ただ、岩田先生は「内外価格差を縮小するには・・・」という議論をされていたわけではないので、
「貿易可能だが、実際には貿易されていない財の価格を規制緩和で引き下げるべき」という議論自体が
間違いとはいい切れません(22の内外の一般物価の式は、pdN(1−θ)とすべきところが、pd
T(1−θ)と間違っていました)。
>>102 > しかし、それは、日銀が「受動的・同調的に準備供給を行うしか
> ない」と繰り返し、実際にそうしてきたからに過ぎません。
あなたも「実際にそうしてきた」ことを認めるんだな。さて、ここが
重要だ。日銀が「実際にそうしている」のに、どうして経済学は「そう
でない」仮定の行動に基づいてモデルをつくるのだろう?改めて言うが、
経済学は「社会科学」ではないのか?仮定の行動に基づいたモデルを作
っても構わないが、まずは現実に基づいたモデルを作るのが先決ではな
いのか?学問のあり方の根本に関わる疑問だ。
受動的な調節を行っているのは日銀だけではない。近代的な金融制度
をとる全ての国が、日銀同様受動的な調節を行っている。アメリカも、
イギリスも、ユーロ中銀も同じだ。なのに、なぜ経済学はいつまでもマ
ネーサプライを外生変数とするモデルにこだわるのだろう?現実には金
利が外生的に働いているのに。
例外的に、中央銀行が金利でなくマネーサプライをコントロールしよ
うとしたことがかつてある。70年代か80年代の前半に、カナダか北
欧の国だったと思う。(うろ覚えですまん。)当時全盛のマネタリスト
の圧力に負けたんだな。しかし、直後から金利は0%から100%近く
まで乱高下し、数週間と待たずに元の受動的金融調節に戻した。そうい
う金利の不安定さに人々が耐えられなかった、ということだ。
なぜ金利が乱高下するかは理解できるよな?金利を縦軸、準備預金を
横軸に取ったとき、準備預金の需要曲線がほぼ垂直になるからだ。実際
のマネーサプライが中央銀行の誘導目標水準より大きければ金利は高騰
し、小さければ金利はゼロに張り付き、ほぼ目標に近ければ金利は乱高
下する。受動的金融調節を止めれば、これは避けようがない。
それでいいのか?ということだ。
おっとsageちまった。
107 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/16 13:55
>>47 誰かが書いていたが、車の運転と同じだって言ってるじゃないの。
信号があれば止まるし、対向車がいれば減速するし、追い越し車線
空いてれば加速する。道路が閉鎖されてれば迂回路を通る。
だからって、車は道路に沿って走るのであって、運転手の手は、
道路に沿うように動くとは誰も言わないでしょう?
あんたのいう100%と0%の金利なんてのは、赤信号の横断歩道
に突っ込むとか、橋桁突破して川に落ちるとかいう話だろうが。
どうしてあり得ない極論で人を誹謗して勝った気になれるかわからん。
>>107 その例え分からねえなあ。誰が運転手で車と道路は何?
ありえない極論じゃねえよ。日銀が準備預金を所要量供給しなければ
あっという間に4、50%くらいにはなるだろう。お前金融調節の何たるか
を知らねえな。すっこんでろタコ。
109 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/16 14:11
>>47 今の部分後積み方式(だったけ)で、しかも準備の持ち越しを事実上
禁止し、積み不足も過怠金(?)払うんじゃ済まない圧力をかけてる
ことを前提にすれば、そうだろうな。そうなるように、日銀がしてる
だけじゃん(藁
アメリカも短期は受動調整の範疇に入るだろうが、日本のコールみた
いに針の穴を通すような厳格な安定性はないよ。それに、積み不足も
持ち越しも可能だから、そんなことはおきっこない。80年代初めの
いわゆる「マネタリズムの実験」の期間のような異常に厳格な準備の
コントロールをしない限り、それはないな。
しかし、匿名掲示板でスッ込んでろタコとかよく言うよ。一緒に便所
に落書きする中なんだから、仲良く臭い中になろうぜ(w
>>107の例えは、自動車をマネーサプライ、ハンドルをマネタリーベース、
運転手を中銀という。
どうせケチ付けてくるだろうから書いて置くが、今は準備の持ち越しは
認められてます。
>>109 > アメリカも短期は受動調整の範疇に入るだろうが、日本のコールみた
> いに針の穴を通すような厳格な安定性はないよ。それに、積み不足も
> 持ち越しも可能だから、そんなことはおきっこない。80年代初めの
> いわゆる「マネタリズムの実験」の期間のような異常に厳格な準備の
> コントロールをしない限り、それはないな。
なるほど、そうなのか。知ったかぶりして恥ずかしいぜ。
ただね、非常に疑問なんだけど、厳格な準備のコントロールをしなか
ったら、マネーサプライもコントロール出来ないんじゃないの?
> しかし、匿名掲示板でスッ込んでろタコとかよく言うよ。一緒に便所
> に落書きする中なんだから、仲良く臭い中になろうぜ(w
匿名掲示板だから言えるんじゃねえか。普段のオレは大人しいもんだ
ぜ。まあいい加減この毒舌キャラも飽きてきたから止めようかなあ。
用事なんでしばらく離れるが、オレへの誹謗中傷、真摯な反論なんで
も歓迎だ。特に
>>104の疑問に誰か答えてくれねえかなあ。
>>47 >なぜ経済学はいつまでもマネーサプライを外生変数とするモデルにこだわるのだ
>ろう?現実には金利が外生的に働いているのに。
別にこだわってません。というか、短期の経済変動を説明する計量モデルでは、
短期金利は政策反応(テーラールールとか)で説明し、それが長期金利さらに
貸出金利そしてマネーサプライに波及していくようになってる。
前にも書いたが、金利外生でマネー内生では、物価が原理的に決まらない。
だから、単純化した理論モデルのレベルでは、マネーを外から与えるような
構造になっている。
東洋経済最新号「経済を見る眼」の中でも、以前、野口を批判したときと同じ意味で、
池田和人慶大教授を批判しているけど、いったい「インフレ・ターゲット政策」について
正しい意見を述べているのはどちらなんだ?
岩田教授は、為替レートや計算式などを使って、野口、池田両氏のことを「間違っている」と
批難していたけど、価値の対立ではなく、「マクロ経済学の正しい理解が足りない」と
言っているのだから、どちらが正しいのかハッキリしてもらいたいところだ。
115 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/16 21:17
池尾和人でしょ?中森明菜のファンだって。
>>109 10年くらい昔、世界各国の金利をウォッチしてた時に気付いたんだが、
ドイツ(だったと思う)の短期金利が、時々変な動きをするんだな。前日ま
で5%だったのがある日突然7%になったり、逆に3%になったり(で、次
の日からまた5%に戻る)。何故かと思ったら、その日は「積み」の最終日
だったんだな。金融調節で調整できない資金過不足が生じてどうしても最終
日だけ妙な動きをする。(今は知らねえ。)
アメリカが持ちこしや積み不足を認めているのは、そういうイレギュラー
な変動を避けるためなんじゃねえかなあ。推測だが。で、日銀は後積みなの
で持ち越しを認めなくても金利のイレギュラーを防ぐことが出来た、と。
ま、そりゃどうでもいいや。論点は、「マネーサプライはコントロール出
来るのか否か」ということだ。
>>113 > 別にこだわってません。というか、短期の経済変動を説明する計量モデルでは、
> 短期金利は政策反応(テーラールールとか)で説明し、それが長期金利さらに
> 貸出金利そしてマネーサプライに波及していくようになってる。
つまりなんだな、現実世界では金利外生、マネサプ内生になってるってこ
とでいいんだな?
それとも何かい、短期だとそうだが長期的にはやはりマネサプ外生だとで
も言うのかい?多分そう言うと思うんだが(お偉い学者さんもそうだからな)、
だとしたらあんたの頭、よく分裂しねえな。どうしてそんな器用な事が「現
実に」あり得るんだい?そのメカニズムを説明してくれよ。
そうやって「短期」と「長期」を分けるやり方は、無理矢理マネーサプラ
イ外生という「教義」を守るためにひねりだした屁理屈に過ぎねえよ。プト
レマイオス派の「周転円」と一緒だな。
> 金利外生でマネー内生では、物価が原理的に決まらない。
繰り返すが、モデルに不都合が生じるからといって現実に目をつぶるのは
何か間違っているとは思わないかい?これまでずっと「物価が原理的に決ま
らない」ようなやり方でやってきたじゃねえか。モデルがどこかで間違って
るんじゃねえの?あるいは、そのなんちゃらの累積過程が実際には働か
ないとかさ。
あと、この疑問にも答えてくれよな。
> ただね、非常に疑問なんだけど、厳格な準備のコントロールをしなか
> ったら、マネーサプライもコントロール出来ないんじゃないの?
つまり、オレが言いたいのはアメリカもマネーサプライなんざコントロール
してねえ、ってこと。金利をコントロールしているのさ。
>>114 岩田が正しくないことは間違いないだろう。読むつもりもないが。
デフレの経済学を一生懸命読んだ。
デフレ対策が重要であることはわかった。
しかし貨幣供給量の増加で株が上がるというのは、考えが甘い。
デフレ対策によって、鉱工業生産指数などの数値に効果が出てくれば、
そこから株が上がっていくというシナリオは考えられると思う。
120 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/18 13:50
>104
>>まずは現実に基づいたモデルを作るのが先決ではな
いのか?学問のあり方の根本に関わる疑問だ。
現象面をそのまま再現するのがモデルの役割ではありません。あなたは、信用乗数理論を「天動説」
とされましたが、天動説が支持されたのは、人々の生活実感に合致していたからです。経験的事実から
いえば、「太陽が東から昇り、西に沈む」という天動説の方が「地球が太陽の周りを回っている」とい
う地動説よりよほど説得力がありますからね。
その意味では、「マネー・サプライが先に決まって、日銀はそれに応じて受動的に準備を供給してい
る」という現象を、そのままモデルにした(?)日銀理論の方が天動説ですよ。時間的な先行・遅行と
因果的な関係を同一視している点で誤っているといえます。
現象面で考えると、地価と土地利用収益との関係も、「地価が先に上がって、後から賃貸料が上がる
から、地価が原因で賃貸料は結果だ」とかいう議論になるんでしょうね。「金の卵を産むガチョウの値
段が高いから、金の卵は高いのだ」と結論するのと同じ「逆立ち」した議論です。
>>120> 現象面をそのまま再現するのがモデルの役割ではありません。
そうなの?じゃモデルの役割って何なのだろう?正直そんなこと言われる
とビックリしてしまうよ。いや勿論仮定的なモデルを作ることも大切だけど
さ、その前提として現象面を説明できるモデルがなければ、それは空理空論
になってしまうのではなかろうか?
あなたは
>>102で「実際にそうしてきたからに過ぎません。」と言ってるよ
ね。でも、これってもの凄く傲慢なセリフだと思わないですか?
> 時間的な先行・遅行と因果的な関係を同一視している点で誤っているとい
> えます。
別に時間的先行・遅行関係を因果関係と同一視しているわけじゃないよ。
>>98でも書いたけど、この現実世界においては、銀行の貸し出し水準は金利、
マクロ情勢全般、個々の企業の経営状況、過去のしがらみ等々、様々な条件
に基づいて決まっている。決して準備預金水準が貸し出し水準を決定したり
はしていない。それはどこの国でも同様で、マネーサプライをコントロール
する、なんてことをどこの国でもやっていない。全ての国が金利を操作変数
としている。そう言ってるだけですよ。
あなたも、少なくとも日銀に関しては金利を操作していることを認めてい
るんじゃないの?だから「日銀は間違っている!」と仰るのでしょう?
論点は「金利でなくマネーサプライを操作変数にすることが出来るかどう
か?」ということに尽きます。その系として、「実際にマネーサプライを操
作している国はあるのか?」という命題があります。もしそういう国が存在
するのなら、日銀が出来ないわけないですからね。
で、
>>109も「短期的には」という限定つきながら、アメリカだって金利
を操作変数としていることには同意している訳です。
じゃあ、「長期的には」どうなのか?僕は短期的には金利をコントロール
しているのに長期的にはマネーサプライがコントロールされている、と主張
できる根拠が全然理解できない。だから、そこを教えていただけると有り難
い。
あくまで思考実験だが、準備預金操作によりマネーサプライをコントロー
ルしようとすると、短期金利はゼロに貼り付くか(マネサプが目標値より少
ない場合)、数十%に高騰する(マネサプが目標値より大きい場合)ことに
なる。目標値に近ければ乱高下する。それは、
>>105にも書いたように、準
備預金の需要曲線、供給曲線を考えれば容易に理解できることだし、
>>109が書いているように「マネタリストの実験」の犠牲になった国では実際そう
いうことが起きた。(さらに言えば、現在の日本の金融調節はまさに「短期
金利がゼロに貼り付いている」場合そのものだ。)
そういう金利の乱高下を避けようとすれば、準備預金の縛りを緩める必要
がある。しかし、
>>112で指摘したように、準備預金の縛りを緩めたら、マ
ネーサプライのコントロールをあきらめることになる。5%の幅を許したら
マネーサプライもほぼ5%のぶれを持つことになるからね。それじゃ「コン
トロール」している、とは言えないだろう。
さらに思考実験として、「短期的には金利操作、長期的にはマネーサプラ
イ操作」の意味を僕なりに考えてみた。例えば、経済が過熱気味で、マネー
サプライの伸びを抑制したい場合を考える。その場合準備預金を所要量より
少なく供給することになるので、短期金利高騰の圧力がかかるが、積み不足
を認めることによって金利安定化を図る。
で、長期的にはどうなるか?積み不足が許容の範囲内なら、経済情勢に従
ってマネーサプライは伸び続けるだろう。そして、積み不足が許容の範囲を
超えると、短期金利は急騰することになる。調達金利の高騰に耐えかねて市
中銀行は貸し出しを絞り、結果マネーサプライの伸びは抑制されるかもしれ
ないが、それは厳格に積みを要求する場合と同じで、金利の乱高下というコ
ストを払うことになる。
あるいは、積み不足が許容範囲を超えたとたんに金利高騰という急激な変
化が起きるのではなく、許容限界が近づくにつれてじりじり短期金利が上昇
し、貸し出し縮小、マネーサプライ抑制という意図した結果が達成されるの
かも知れない。(あるいは、多少の金利上昇は無視して銀行は貸し出しを続
け、結果やはり金利の高騰を招くのかも知れない。それは誰にも分からない。)
マネーサプライ操作が有効なのは唯一この場合だけだと思う。
しかし、注意すべきはこの場合もマネーサプライは「金利」を媒介してコ
ントロールされている、ということだ。つまりどういうことかと言うと、経
済が縮小しているときにこの方法でマネーサプライを伸ばそうとしても、短
期金利がゼロになってしまえばそれ以上マネーサプライは伸びない、という
こと。そして、それがまさに現在の日本の状況なのだ。
ちょっと議論が拡散してるかな?要はマネーサプライを操作するという
のは机上の空論に過ぎない、ということだ。
125 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/18 19:39
>104(補足)
なお、私が天動説とか地動説というとき、正しいとか間違いとかいう
意味で使っているのではありません。
天動説・・・現象面・経験的事実をそのままモデル化した説
地動説・・・現象面・経験的事実とは逆のモデルによる説
という使い方をしています。この分類だと、日銀理論は「天動説」であ
り、経済学の教科書に載っている信用乗数理論は「地動説」と呼ぶべき
でしょうね。
「社会科学なのだから、現象面・経験的事実をそのままモデルにする
ことから出発するべき」などという主張は、何の根拠もないものと私は
考えます。
>>125 ん〜、何を言いたいのかよく分からないなあ。僕が天動説、地動説を例
えとして持ち出したのは、現実の天体の運行の観測結果に合致するのは地
動説なのに、当時のインテリ(宗教家)は「神が作った地球が宇宙の中心
にあるに決まっている」という教義というかパラダイムからなかなか抜け
出せなかったことを言いたいんだよ。現実の金融調節、マネーサプライ創
出過程を観察すれば金利外生(=地動説)が正しいのに、経済学者はマネ
ーサプライ外生という教義(=天動説)にこだわっている、そういう例え
だ。
マネーサプライ外生が経済学の「教義」になっているのは、多分、現在
の管理通貨制度になるずっと以前、国家が金貨を発行していたような時代
のモデルにしがみついているからなんじゃないかと思うよ。で、貨幣を財
一般と同様に捉えて、価格理論的に金利(貨幣の価格)決定メカニズムを
説明しようとしたのが貨幣市場モデルだと思う。(断定は出来ないが。)
しかし、管理通貨制度は当時とはまるでシステムが違う。本質的に違う。
にもかかわらず、その変化に対応できていないのが現在の経済学なんじゃ
ないだろうか。
> 「社会科学なのだから、現象面・経験的事実をそのままモデルにする
> ことから出発するべき」などという主張は、何の根拠もないものと私は
> 考えます。
本気でそう思っているの?経験的事実から出発しなかったら、それはす
でに「科学」とは呼べないと思うんだけど。(カール・ポパーもそんなこ
と言ってるじゃないか。)必ずしも経験的事実を肯定的に評価する必要は
ない。批判したければ批判すればいいだろう。けれど、経験的事実を無視
しちゃいかんのじゃないか?
他の人はどう思う?本当にそれでいいんだろうか?他の人の意見を聞き
たい。
あと、Eb-Dは僕が
>>121-123で書いたことを理解してくれているのだろ
うか?何度も言ってるけど僕は「時間的な先行・遅行関係」を金利外生の
根拠にしている訳じゃないからね。
僕が説明分かりにくいですかね?ギャラリーの皆さん(どれだけいるの
か知らないが)はどう思っているのだろう?僕を罵倒する書き込みすらな
くて寂しいけど、やっぱりEb-Dや109の方が正しいと思うの?
128 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/18 21:12
>>47ばーか
いや、罵倒する書き込みでもあったほうがいいかと思って。
>>128 サンキュ!
と言いたいところだけど、もっと僕の理屈の欠点を抉るような鋭い
突っ込みが欲しいなあ。
130 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/18 21:23
正しい、正しくないという語感にこだわるのが教義的なの。
比喩として用いる場合、地動説論争の背景の理解が必要ではないか?
科学の独立の意味は、どのような条件下で正しいのかを、正確に
定義することではなかったか?
議論の目的、条件に乖離した絶対的な正しさは存在しないものである。天動説の問題は、そのいかんを問わず異論、異端を排斥した
ことにある。
>>130 おお、書き込みありがとう。って僕のスレッドじゃないけど。
・・・確かに、ポパーを出したのは筋違いのような気します。天動
説の例えも今後使いません。
ついでに、出来ればマネーサプライ論争についても突っ込みお
願いします。
132 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/18 21:43
ちなみに、金利外生を証明したことによって、何を主張したいのか、
どのような利点があるのか、
スレ読んでいないから知らない…。
もしかして金利は神にしかしかコントロールできないっていう話
なら、神の存在証明でもするしかないでしょう…
133 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/18 22:01
ま、止めた手前一つ書きなぐっておくと、
西欧社会と、日本社会では、信用創造の基底に流れる哲学が
違うんじゃないかと。
西欧社会では、金利0での信用創造は不可能だが(貸し倒れが
補填されない。)、日本社会では、担保主義によって可能だった
のかも。(担保の移動)
単純に組み合わせると、論理は破綻する。
134 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/19 11:06
いわゆる「日銀理論」の特徴は、以下の3点に要約できます。
(1) 日銀は、ハイパワード・マネーをコントロールできない。
ハイパワード・マネーのうち、「現金」は、民間の非銀行部門が市中銀行から
預金を引き出せば増加する。現金の引き出しに応じて日銀が現金を供給しなけれ
ば、市中銀行は払戻しができなくなる。これは、信用秩序維持という観点から問
題だ。
また、民間部門で現金需要が減少し、日銀に現金が還流してくるときも、日銀
は受け容れるしかない。
市中銀行の準備は、市中銀行の貸出などによる信用創造によって決定される。
準備需要の金利弾力性は極めて小さいので、日銀が準備需要に受動的に応じなけ
れば、金利の乱高下を招き、問題だ。
(2) 日銀は、コール・手形レートを直接変化させることで市場金利や
マネー・サプライを操作できる。
日銀は、市中銀行にある種の「シグナル」を発信することでコール・手形レー
トを変化させることができる。これが金融調節の出発点である。日銀がコール・
手形レートをどの程度コントロールできるかは、日銀による短期金融市場の掌握
力(グリップ)の強さに基づいている。
日本の準備預金制度は、「後積み方式」である。後積み方式の下では、所要準
備は、それ以前の預金創造によって決定されているから、日銀はその所要準備に
等しい準備を供給するしかない。
しかし、日銀は、所要準備に等しい準備を受動的に供給するしかないとしても、
日銀信用積みの供与を調整することで積みの進捗率を標準経路よりも早めたり遅
らせたりすることができる。市中銀行は、日銀のそうした供与の態度を見て、日
銀が積み最終日の日銀貸出のオーバーナイト金利をどのように設定しようとして
いるかという「シグナル」として受け取る。
もし、日銀が積みの進捗率を標準経路よりも遅らせたなら、市中銀行は「日銀
は積み最終日のオーバーナイト金利を高めに設定しようとしているな」と想定し、
早めにコール・手形市場で資金を調達して積み立てようとする。その結果、積み
最終日より前の金利も上昇する。逆に、日銀が積みの進捗率を標準経路よりも早
めたなら、市中銀行は「日銀は積み最終日のオーバーナイト金利を低めに設定し
ようとしているな」と想定し、コール・手形市場で資金調達を遅らせる。その結
果、積み最終日より前の金利も低下する。
135 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/19 11:07
>134(続き)
「公定歩合はコール・手形レートよりも低めに設定されているから、日銀が積
みの最終日に公定歩合で貸出して準備の不足分を埋めてくれるのであれば、市中
銀行は積みの最終日に公定歩合で借りて総ての準備を積もうとするはずだ」と経
済学者は主張するが、実務を知らない者の机上の議論だ。
日銀貸出のコストは公定歩合ではなく、公定歩合にインプリシット・コストを
加えたものである。個々の市中銀行の立場からいえば、インプリシット・コスト
は、他行と比べて多額の日銀貸出に追い込まれて面目を失墜することを意味する。
面目の失墜は、市中銀行にとって極めて高い非金銭的コストである。
(3) マネー・サプライは、経済活動の結果であって、日銀の金融政策
とは無関係に決まる。
1980年代後半の資産価格の暴騰時には、マネー・サプライは急増し、19
90年代に入ってから資産価格の暴落では、マネー・サプライは急減した。19
90年代にデフレが進行する中でマネー・サプライの伸び率は低めに推移した。
これらは、民間の資金需要の変化によるものであり、日銀の金融政策とは関係な
い。日銀は、民間の資金需要の変化に応じたに過ぎない。
136 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/19 11:25
>127
>>経験的事実から出発しなかったら、それはすでに「科学」とは呼べないと思うんだけど。
「科学的」な命題か否かは、その命題が反証可能かどうかであり、現象面・経験的事実に合致
しているかどうかとは、関係のないものです。ポパーを引き合いに出されるのなら、その点はご
存じのことと思います。
ガリレオは天動説を支持したため、ローマ・カトリック教会から異端とされましたが、天動説
そのものは、キリスト教がヨーロッパに広まる以前からありましたし、天動説が民衆に受け容れ
られていたのは、キリスト教云々ではなく、現象面で「太陽は東から昇って、西に沈む」ように
見えるという経験的事実があったからです。
現象面・経験的事実に即したモデルから出発するのが科学の方法だというのであれば、あなた
の用語法とは逆に天動説こそ科学的な方法に基づいており、地動説はそうではないということに
なりますね。
なお、コペルニクスが唱えた地動説では、惑星は円軌道を描いていると考えていたので、天動
説と同程度に観測事実に合致した結果を出すために、周天円も使いましたし、用いた周天円の数
も天動説と同程度でした。周天円を使わずに地動説が観測事実と合致した結果を出せるようになっ
たのは、ケプラーが楕円軌道に気づいてからのことです。
「天動説は観測事実に合わなかったから、地動説にとって代られた」というのは、科学史の上
では誤った認識だと考えます。以上から、「信用乗数理論は天動説」との形容は、比喩として適
当とは思えませんでした。
137 :
落ちこぼれ:02/01/19 11:29
>118
今ごろになってすみません。
> 岩田が正しくないことは間違いないだろう。読むつもりもないが。
てことは、どちらかが正しいとすれば、野口が正しいとおっしゃる?
138 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/19 11:48
>136(訂正)
「周天円」(×)−−>「周転円」(○)
139 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/19 12:38
>122
>>そういう金利の乱高下を避けようとすれば、準備預金の縛りを緩める必要
がある。しかし、
>>112で指摘したように、準備預金の縛りを緩めたら、マ
ネーサプライのコントロールをあきらめることになる。5%の幅を許したら
マネーサプライもほぼ5%のぶれを持つことになるからね。それじゃ「コン
トロール」している、とは言えないだろう。
信用乗数理論では、ハイパワード・マネー(のコントロール)が、日銀理論
では短期金利(特に、コール・手形レート)が金融政策の手段(操作変数)と
なります。コール・手形レートを操作変数とする場合、民間部門のマネー需要
に応じてコール・手形レートを裁量的に変化させない限り、マネー・サプライ
の伸び率を安定化させることはできません。しかし、日銀は、コール・手形レー
トの変動を平準化しようとしているので、マネー・サプライの伸び率を安定化
させることができず、乱高下させてしまいます。
例えば、準備預金の超過需要が発生し、日銀が好ましいと考える水準よりも
コール・手形レートが上昇しそうになると、日銀は準備の超過需要分を日銀貸
出などで追加的に供給するといった方法でコール・手形レートの上昇を防ごう
とします。これによって確かにコール・手形レートは平準化しますが、準備の
超過需要分に相当するハイパワード・マネーが市場に供給されるので、マネー・
サプライは増加します。逆に、準備預金の需要が減少し、日銀が好ましいと考
える水準よりもコール・手形レートが低下しそうになれば、コール・手形レー
トの低下を防ごうとして、ハイパワード・マネーの供給量を減らします。その
結果、マネー・サプライは減少します。
つまり、日銀のように、コール・手形レートを平準化しようとすれば、マネー・
サプライは乱高下するしかなくなります。
140 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/19 12:40
>123
>>注意すべきはこの場合もマネーサプライは「金利」を媒介してコ
ントロールされている、ということだ。
教科書的な素朴・機械的な信用乗数理論では、ハイパワード・マネーからマ
ネー・サプライへの波及経路は一切分からないわけですが、金利を媒介として
マネー・サプライが変動するという点では、日銀理論も信用乗数理論(に基づ
く説明)も変わりません。
>124
>>要はマネーサプライを操作するというのは机上の空論に過ぎない、というこ
とだ。
名目金利がほとんどゼロという状況では、ハイパワード・マネーを増やして
も、金利低下の余地はありませんから、銀行貸出の増加という通常のルートを
通じた信用創造は機能しません。マネー・サプライを増やしたければ、政府が
新規に国債を発行し、それを日銀が直接引受けするのが効果的です。通常の買
いオペを行っても、国債発行額が一定であれば、マネー・サプライは増えませ
んから。
「量的緩和」なるものに何らかの景気刺激効果があるとすれば、貨幣と債券
との代替性が不完全な点に基づくポートフォリオ調整効果などでしょう。ただ
し、この効果が定性的に認められるとしても、定量的に非常に小さければ、よ
ほど大規模な量的緩和を行わない限り、景気刺激効果は期待できそうにありま
せんが。
141 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/19 12:47
>137
>>てことは、どちらかが正しいとすれば、野口が正しいとおっしゃる?
野口悠紀雄先生の議論は、「今のデフレは輸入物価の低下によるものであり、デフレが
進めば、高すぎる日本の物価が諸外国並に低下する。今はその調整過程だ」との立場と理
解しました。
しかし、安い輸入品が入ってきて、競合する国産品の値段も下がったとしても、それに
よって浮いた購買力が他の品(非貿易財)の支出の増加に充てられたとすれば、一般物価
が下がるとはいい切れません。野口先生の議論は、相対価格と一般物価とをゴチャゴチャ
にしているという点で、(失礼ながら)初歩的な誤りと思えます。
142 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/19 12:52
>136(訂正)
「ガリレオは天動説を支持した」(×)−−>「ガリレオは地動説を支持した」(○)
どうも反応少ないねえ。やっぱ毒舌キャラに戻った方がいいかしら?
>>132 金利外生ということはマネーサプライ内生、つまりマネーサプライは操作
できない、ということになる。マネーサプライが操作できないのなら、イン
フレターゲット論などの論拠も大いに浸食される。この問題は、様々な政策
論議の根本に関わってくる。
>>133は申し訳ないが、正直何を言いたいのか分からない。
>>137 >>118での僕の発言はノリで言っただけです。どういう議論なのかも知ら
ないです。岩田が正しいのかもしれません。よく御自分で考えて下さい。偉
い学者が言ってることが常に正しいとは限りません。自分が納得するまで考
えることが大切だと思います。
>>Eb-D
あなたはすごく真面目な人みたいだけど、僕が
>>121-123で書いたことを
ちゃんと理解してくれているかな?理解できない点があれば質問してくれ
れば答えるよ。正直、議論が噛み合っていない。(まるで岩田−翁論争のよ
うだ。)
>>136については、言いたかったのは
>>126のような意味だ。厳密には天動
説地動説の論争とは概念が合致しないかも知れないが、比喩としては意味は
伝わると思うんだが。ま、この話はどうでもいいです。
あなたは僕の議論の答えやすい部分を摘み食いしてパッチワーク的に回答
を示しているだけのような気がするんだ。論点を絞るからあなたの立場を教
えて欲しいな。
1.世界中にマネーサプライを操作変数としている国が実在するのか?
2.
>>140を読むと僕が
>>132で書いたことを受け入れているように取れる
んだけど、それでいいのか?
一つ断っておくけど、僕も元々は日銀理論なんて信じていなかったんだ。
経済学を学ぶと、「金融政策においてはマネーサプライを操作する」って教
わるからね。でも、金融調節の実務を理解して経済学の方が間違ってる、と
思うようになった。別に日銀に洗脳された訳じゃない。第三者として、日銀
の言っていることが正しい、と判断したまでだ。
そういう僕の「転向」は、「金融調節の理解」が大きな契機となっている。
多分、109もEb-Dも、多くの経済学者達も金融調節についてきちんと理解して
いない。僕が昔読んだ堀内教授の『金融論』には「日銀がなぜ『資金過不足』
という概念を創り出して発表しているのか、理解できない」と堂々と書いて
あった。しかし、『資金過不足』は金融調節にとってクリティカルに重要だ。
その重要性が理解できない、というのは金融調節が理解できない、と言って
いるに等しい。
(資金過不足ってのは
ttp://www3.boj.or.jp/market/jp/menu.htmこの辺で日銀が毎日発表している。)
だから、議論を噛み合わせるためには、金融調節について説明して理解し
て貰う必要があるような気がする。でも今日はちょっとその時間がないので
また今度。
146 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/19 17:39
>
>>132> 金利外生ということはマネーサプライ内生、つまりマネー
>サプライは操作できない、ということになる。
では、コロンブスの卵的にマイナス金利にする、というのが
論理的帰結では?
天候や人口はコントロールできないから、餓死を放置し、
子供の生贄を捧げるのは野蛮人のやることだよ…。
天動説自体は論理的に間違っている訳ではない。
観測点が0点として固定しているという体系を考えれば、
別に間違っているわけではないってこと。
ただ、農産物の作付けの暦を作るためなら、利用価値があるが、
航海の方位を計算するのには、計算が複雑になって使い物に
ならなかっただけ。
科学以前には、宗教戦争によって地動説の正しさは証明された。
より科学的な方が、強かったから…。
理論自体の整合性より、有益性の方が重要なのでは?
>>133は申し訳ないが、正直何を言いたいのか分からない。
誰が何のためにそれをはじめたのか、という系譜のお話。
では、消えます。
147 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/19 18:34
>>47資金過不足という概念が、金利操作による金融政策の実施に本当に
クリティカルなら、なぜアメリカには該当する統計、それどころか
概念すらないのかね?そのくせ、どう見てもアメリカの方が金融
政策はうまくいってるぞ。
君の言うように、直接的な操作手段は短期金利であって、その事を
否定する経済学者なんていない。岩田も堀内も、経済学者の言って
るのは、ある程度の期間をとればマネタリーベースの需要曲線は右
下がりだから、どこに短期金利を設定するかということと、どれだ
けマネタリーベースを供給するかは「等価」だっていうことだ。
前にも書いたが、クネクネした道路を走る車を見て、車は道路に
沿って走るようにできていると考えるのか、運転者が操作している
けど、信号や標識には従って走っていると考えるかの違いなの。
ただし、短期金利がゼロである今は違うよ。いまは量を動かすというか、
デフレ期待を生み出している将来の金融政策の経路自体を変えなきゃならない。
それは、足元のマネタリーベースの増減とは「直接」には関係ない。そのことは
クルーグマンが力説して止まないことだし、今度の「デフレの経済学」で岩田も
敷衍していることだね。もちろん、いくら口で言っても信じないから、現物を
見せる(大規模な長期国債買い切りオペの実施)をインフレターゲットと共に
実行しなければならない。
>>146 マイナス金利?日銀の準備預金に管理手数料を課する、とかすればい
いのかな?でも市場金利は絶対マイナスにはならないような気がするぞ。
>>147> 資金過不足という概念が、金利操作による金融政策の実施に本当に
> クリティカルなら、なぜアメリカには該当する統計、それどころか
> 概念すらないのかね?
そうなんだ。そりゃ不思議だ。でも、連銀は内部的にはそういう概念
を持っている筈だよ。公表してないだけで。(理由は金融調節について
説明するときにでも説明するよ。)
> 経済学者の言ってるのは、ある程度の期間をとればマネタリーベース
> の需要曲線は右下がりだから、どこに短期金利を設定するかというこ
> とと、どれだけマネタリーベースを供給するかは「等価」だっていう
> ことだ。
(「等価」だったら金利外生かマネサプ外生か、という議論そのもの
が意味をなさなくなるじゃん、と突っ込みたくなるけど、ま、それはと
りあえず置いときます。)
そりゃマネタリーベースの需要は金利の関数なんだから、金利を定め
れば解は一意に定まるでしょうよ。でも、需要曲線の形は予測できない
し、位置も変動するから、その解を事前に予測することは不可能だ。だ
から、金利操作によってマネタリーベースを意図する値に誘導すること
は出来ないでしょ?
「解が一意に定まる」ということと、「解を事前に求めることが出来
る」ということは全然別のものだ。決して「等価」ではない。(違う?
重要な論点だと思うので、反論は詳しくお願いします。)
> 前にも書いたが、クネクネした道路を走る車を見て、車は道路に
> 沿って走るようにできていると考えるのか、運転者が操作している
> けど、信号や標識には従って走っていると考えるかの違いなの。
例え話は議論が拡散するのでやめときますね。(でもさ、その例えを
使うのなら、
>>110に書いてあるように、「ハンドル」に触れないと例
えにならないと思うぞ。老婆心ながら。)
>>148についても若干認識が違うけど、論点が拡散するのでやめときま
すね。今日も時間がないや。金融調節についての解説は後日。
>実効為替レートは、2国間の財の相対価格のことをいいます。円とドルと
>でいえば−−−−調べてみて下さい。
違うよ。調べてみて下さい(爆)<日銀のHPにあるよん
152 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/21 08:37
>>47>需要曲線の形は予測できないし、位置も変動するから、その解を事前に予測する
>ことは不可能だ。だから、金利操作によってマネタリーベースを意図する値に誘導
>することは出来ないでしょ?
ベースマネー需要曲線の位置を正確に予見することはできないのは事実。だが、こう
した予見困難性は別に金利=マネー関係だけじゃないよ。そもそも、金融政策が実体
経済に影響するルートだって、短期金利が主力じゃなくて、長期期待実質金利でしょう。
短期金利から長期金利、国債利回りから社債利回り&貸出金利、インフレ期待の
全てに、相当の予見困難性があるのは当たり前じゃないの。君の言いからからす
ると、金融政策は実体経済にシステマチックな影響を与えることはできないという
結論にならない?
あと、ハンドルはマネタリーベースです。短期金利は車線だな。渋滞して横入りの
車がいたりする道路で、車線の中で衝突しないようにするには、ハンドルを一年中
クルクル回すでしょう。だからって、ハンドルを運転手(中銀)が握っている事実
には変わりはないでしょう?
153 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/21 11:23
>151
>>違うよ。調べてみて下さい(爆)<日銀のHPにあるよん
2国間の実効為替レートを式で示してみれば分かりますよ。日銀のサイトの言葉での
説明を式に置き換えてみて下さい。
154 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/21 11:41
>144
>>1.世界中にマネーサプライを操作変数としている国が実在するのか?
操作変数としている国はないでしょう。操作変数とは、政策当局が直接操作できる変数のことですね。操作変数と
呼ばれるのは、コール・手形レートのような短期金利、法定準備率、ハイパワード・マネー(その一部である準備預
金の供給量)などを通常は指します。
マネー・サプライは、中間目標でしょう?金融論の教科書で「マネー・サプライは操作
変数」としているのは見たことがありませんが?最終目標としては、物価や失業率などが
挙げられますね。政策当局は、これらを直接に操作することはできないので、中間目標を
睨みながら、操作変数をいじるわけです。あなたは、操作変数と中間目標とを混同してお
られるのではありませんか?
>>2.
>>140を読むと僕が
>>132で書いたことを受け入れているように取れ
140で挙げた点については、金融調節の出発点がハイパワード・マネー
であろうが、短期金利であろうが、違いはないということです。信用乗数
理論の立場でも説明可能なことですよ。
155 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/21 11:51
>>47私は実務家ですが、一応、経済学の修士号までもっている人間です。
実務・理論の双方にそれなりに通じているつもりですが、
日銀金融研究所発行の「金融研究」の植田和男東大教授(現日銀審議委員)の
「裁定論文」を読んでみてください(東洋経済誌上のものではありません)。
確か1993年だったと思います。
日銀内部でも植田氏のこの見解で決着済みということになっています。
内容は自分で咀嚼してもらうとして、金融調節の実務(資金過不足や積みの進捗率など)は、
議論の本質ではありません。この点は後に翁氏自身も認めています。
また、金融調節の細かい手法は日本独自のものであり、FRB関係者も日本の資金調節のことは、
理解していませんし、その必要もありません。
156 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/21 12:00
この議論の本質は、マネーサプライをどの程度、目標として重視するかという
程度問題だというのが、現在、識者の共通見解でしょう。
さまざまなショックに対して、
マネーを一定に保つような金融調節をすればマネーは、「外生」っぽく見えるし、
金利を一定に保つようにすれば、金利が「外生」に見えるという話です。
議論の本質は上記で終わりなのですが、実務的には、時間の概念が重要になってくるので、
因果性と先行・遅行が混同されたりして、未だに混乱している人がたまにいます。
フル・ストーリーとしては、上記、植田教授の裁定論文がよくまとまっているので、
是非、読むべきでしょう。
157 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/21 12:04
>145
>>しかし、『資金過不足』は金融調節にとってクリティカルに重要だ。
「資金需給実績表」に基づく議論ですか?
準備預金増(減)
=日銀券還流(増発)+財政資金払超(受超)+日銀信用増(減)
で、右辺の最初の2項がマイナスだと「資金不足」で、逆にプラスの
大きいときは金融が緩和されている、という見方だと思います。
ただ、小宮隆太郎先生や堀内昭義先生が指摘しておられたように、
恒等式なのか均衡式なのかこれでは分かりませんし、均衡式なら需給
を調整する金利が明示されていて当然のはずなのに、金利が登場して
いないなど、金融調節のモデルとして見るといろいろ問題があると思
いますが?
>>152> こうした予見困難性は別に金利=マネー関係だけじゃないよ。
当たり前じゃ。
よく考えてくれよ。「ベースマネー需要曲線の位置を正確に予見すること
はできないのは事実」ならば、つまり、それは「マネーサプライを意図する
値に誘導できない」ということだぞ。経済学者は「マネーサプライをコント
ロールすべし」と言ってるんだろ?日銀は「マネーサプライはコントロール
出来ない」と言ってるんだろ?
金利を下げればマネーサプライは増える。金利を上げればマネーサプライ
は減る。そういう方向性だけなら、マネーサプライはコントロールできるか
も知れない。でも、つまりそれは現行の日銀の「金利外生」の金融政策に他
ならないだろ?
> あと、ハンドルはマネタリーベースです。
別に例えが理解できない訳じゃない。僕に言わせりゃ、ハンドルが短期金
利でマネタリーベースが車線だ。例えで議論しても仕方がない。
159 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/21 12:11
>>158マネーをファイン・チューニングは出来ませんよ。誰にもね。
だからと言って、
「金融調節→マネー」の「因果性」がないということではないのです。
金融政策は、マネーに影響を与えることが出来ないと思っているのですか?
160 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/21 12:13
>>158分かってないなあ。
「能動的」金融政策と「受動的」金融調節がごっちゃになってる。
植田論文読みなさい。
>>154 そうか、そうか、言葉を間違っていたな。1.の質問は、「世界中にマネタ
リーベース(ないし準備預金)を操作変数としている国が実在するのか?」
の間違いだ。
答は
>>147が書いたとおりってことでいいのかな?だとすれば、僕の反論
は
>>158の通り。
> 操作変数と呼ばれるのは、コール・手形レートのような短期金利、法定準
> 備率、ハイワード・マネー(その一部である準備預金の供給量)などを通
> 常は指します。
教科書にはそう書いてあるけどさ、何か変だと思わなかった?モデル的に
は、金利は内生変数なのに、何故か操作変数になっている。僕が最初にマク
ロでつまづいたのがここだったな。(未だにつまづいているって?ほっとけ!)
> で、右辺の最初の2項がマイナスだと「資金不足」で、逆にプラスの
> 大きいときは金融が緩和されている、という見方だと思います。
そういう見方は違う。というか、そういう見方をするから「意味が分から
ない」のだ。
おお、書き込みがどんどん。嬉しいけどちょっと返事間に合わないな。
先に昼飯だ。
>>160 分かってるよ、ボケ。分かっていて、「違う」と言ってるんだ。
>>155 どうもありがとう。植田論文読んだのもう十年近く前だから読み直した
方がよさそうだ。でも、現在研究とはほど遠い環境なので、入手困難。
日銀のHPにあるかなあ?
163 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/21 13:20
>>162あまり古いのは確かないはず。
でも、あれは大学の図書館に行ってでも読む価値がある。
大手町の政府刊行物センターで頼めば取り寄せてくれるんじゃない?
てゆーか、金融研究所に注文すれば?
165 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/21 14:12
>>47マネーサプライ制御の定義の問題だな。君はコールレート並にピンポイントで、
つまり5%と言えば4.8〜5.2とかで「制御」できないとかいうイメージ
でしょう?岩田だってそんなことは言ってないんじゃない?
バブルの最中にM2+CDが10%越えてたり、93年頃にマイナスになったり
が問題でしょう?例えば5%から10%でも「マネーサプライコントロール」と
言えるんじゃないの?それを実現するようにコール動かしてれば、バブル後半の
滅茶苦茶な拡大とか95年の78円/ドルとかは十分避けれたんじゃないの?
なんか、経済学はリジッドなマネーコントロールを前提にしてると思いこんでる
みたいだけど、前にも書いたと思うが、金融政策の分析はほとんどが政策金利を
説明する方程式(政策反応関数)の研究だよ。だれも、見かけ上も量を制御して
金利は結果だなんて定式化はしてないよ。
それから、前にも書いたが、いくら政策金利を厳格に制御しても、期待実質長期
金利は「乱高下」するよ。なぜコールの安定は「良いこと」で、それは中銀の任務
であって、肝腎の「期待実質長期金利」は放置していいのかね?マネーサプライ
重視の金融政策は、一定の条件下では、マネーサプライの安定化が期待実質長期
金利の安定化に繋がるんだよ。
166 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/21 14:46
>>165その通り。
そういう意味で、マネーが制御デキないというのは、
実質長期金利が制御できないというのと同じ。
だからと言って、金融政策が影響デキないということとは違う。
167 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/21 16:38
>163
>>実効為替レート=対各国通貨レートの加重平均
>>ED氏の言ってるのは実質為替レートとの勘違い
実効為替レートは、いくつかの通貨(ドルその他)に対するある通貨(例えば、円)の
名目為替レートを加重平均したものでしょう?実効為替レートには、どなたかが指摘され
ていたように(モルガン銀行の指数、MERMを用いたIMFの指数など)いろいろあり
ますが、いずれもある基準時点をとって、それからのある通貨(例えば、円)に対する各
国通貨の価値(為替レート)の変化を分析目的に応じて適当なウェイトで幾何加重平均し
てやることで計算されますね。
で、私が先に示したのは、日本と米国との間の実効為替レートですから、通貨は円とド
ルと2種類しかありませんし、ウェイトも(何をとるかにかかわらず)貿易相手は1国な
のだから、100%という場合です。
168 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/21 16:54
>161
>>教科書にはそう書いてあるけどさ、何か変だと思わなかった?モデル的に
は、金利は内生変数なのに、何故か操作変数になっている。
「世間ではそういわれている」程度の意味で載っていたのでは?
>>そういう見方は違う。というか、そういう見方をするから「意味が分から
ない」のだ。
鈴木淑夫・黒田晁生・白川浩道(1988),「日本の金融市場調節方式について」
『金融研究』(12月)第7巻第4号のp.45では、先ほどの式をそのように解釈し
ていますが?
169 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/21 17:17
>159
>>マネーをファイン・チューニングは出来ませんよ。
そうですね。そして、日銀がいっている「日銀はマネー・サプライを操作できない」という
主張は、「ファイン・チューニングは無理」という意味ではなく、「貸出に応じて受動的に準
備を供給しなければならないから無理」という点に根拠が求められているわけです。もし、原
理的にみて、大まかにすらマネー・サプライを左右できなければ、中央銀行の存在意義がどこ
にあるのか分かりませんが・・・。
ただ、マネー・サプライの伸び率を上げればいいというわけではないでしょうね。せっかく
ハイパワード・マネーを増やしても、市中銀行は、金融庁の「早期是正措置」の対象となるの
を嫌って貸出を減らし、安全資産とされる国債ばかり買っています。確かに、それでマネー・
サプライは増えますが、それでいいのかなという疑問は残ります。
植田論文は日銀HPには無いね。仰るとおり確か1993年、リアルタイムで読
んだが、曖昧な結論で、両者に都合の良いように受け取れるような内容だった
と思う。だから、
>>53にあるように両者が勝ったような気になれたのだろう。
「岩田も翁も納得してないけど1年にわたる論争に疲れて妥協したな」そう思
った記憶がある。
どこかに植田論文の要旨でも落ちてないかと探したけど見つからないなあ。
>>156が書いてくれたように、
> この議論の本質は、マネーサプライをどの程度、目標として重視するかという
> 程度問題だというのが、現在、識者の共通見解でしょう。
> さまざまなショックに対して、
> マネーを一定に保つような金融調節をすればマネーは、「外生」っぽく見えるし、
> 金利を一定に保つようにすれば、金利が「外生」に見えるという話です。
というような話だったかな?
でも、論点は「マネーを一定に保つような金融調節が"可能なのか"?」とい
うことでしょ?で、話はやっぱり短期、長期というところに戻ってくる。短期
的には金利一定、マネーはコントロールできないということで一致している。
問題は長期。「長期的にマネーを一定に保つような金融調節は可能か?」答は
何度も言っているように「出来ない」としか言いようがない。
注意して欲しいが、「金利政策はマネーに影響を与えることが出来ない」と
は言っていない。マネーの需要曲線さえ安定していれば、金利を上げればマネ
ーは減り、金利を下げればマネーは増える。しかし、それを「マネーをコント
ロールしている」とは言わない。
(例えはあまり使いたくないが)みかんで例えると、価格を下げれば販売量
は増え、価格を上げれば販売量は増えるのは当然だ。それを「価格の操作でみ
かんの販売量をコントロールすることが出来る」と言うのであれば、同様の意
味で「マネーは金利でコントロール出来る」と言えるだろう。しかし、マネー
サプライ論争の文脈で言えば、「みかんの販売量を誤差4〜5%以内に納める
」ことが「コントロールする」ということの意味だ。そして、それは非常に困難だ。
それから、
>>152のもう一つの問いに答えておこう。
> 君の言いからからすると、金融政策は実体経済にシステマチックな
> 影響を与えることはできないという結論にならない?
勿論、金融政策は実物面での投資活動に影響を与えるから、実体経済に影響
を与える。その経路は、あくまで実物面からだ。
以下は私見だが、(いや、以下も何も全部私見ですけどね、)金利外生の場
合、IS−LM分析は意味をなさなくなる。LM曲線は貨幣需要と貨幣供給の
均衡点の集合だが、金利外生なので「均衡」という概念が空洞化してしまい、
LM曲線そのものが「存在しなくなる」。残るのは金利だけ。実物面において、
IS曲線と金利の交点で総需要が決まることになる。
貨幣面はどうなるか?やはり金利に対して貨幣需要が定まり、受動的供給な
のでそのままマネーの量となる。
(ただ、この場合、貨幣需要曲線は、取引需要と流動性選好のみでなく、実
体経済そのものにも影響を受けるような気がする。経済が活発化すれば貸出は
増え、不況時には貸出は減り、それはマネー量に直接影響するからだ。(これ
は取引需要とは別のものだ。))
では、実物面と貨幣面はどう繋がれているのか?それはよく分からない。こ
の不況下でもマネーサプライが伸びている(それは財政赤字によるものなのだ
が)ことからすれば、マネタリスト的な貨幣と実物の相関は嘘に決まってるが、
では一体どう考えるべきなのだろう?
>>165> バブルの最中にM2+CDが10%越えてたり、93年頃にマイナスになったり
> が問題でしょう?例えば5%から10%でも「マネーサプライコントロール」と
> 言えるんじゃないの?
そういう意味で「コントロール」を使うのなら、GDPや失業率も「コントロ
ール」できることになる。(マネー同様、実際にコントロール出来ているか否か
は別問題として。)そういう用語法でいいのなら、あなたの言うとおりです。た
だ、5%を10%にすることすら、現実には難しいだろう。需要曲線の変動はそ
れ以上に大きくなることがあるから。
それに、ならばやはり経済学のモデルは間違っていることになるでしょう。上
で僕が書いたように、金利が実物経済に影響し、それがマネーへと波及するだけ
なので、マネーは単なる内生変数でしかない。「長期的にも」だ。「短期で金利
外生、長期でマネー外生」ということはあり得ない。
> 金融政策の分析はほとんどが政策金利を説明する方程式(政策反応関数)の研
> 究だよ。
ということは、IS−LM分析はもう主流じゃないのですか?これは皮肉でな
くてマジな質問です。(素人なので最新の研究なんて知らない。)
> だれも、見かけ上も量を制御して金利は結果だなんて定式化はしてないよ。
??僕そんなこと言いました?
> なぜコールの安定は「良いこと」で、それは中銀の任務であって、肝腎の
> 「期待実質長期金利」は放置していいのかね?
名目金利の急激な変動は大きなコストだからじゃないかなあ。期待実質長期金
利なんて計測不可能だからじゃないの?(我ながらいい加減な反論だ。)
175 :
165とかいろいろだった人:02/01/21 18:29
>>47大体、君の言いたいことは分かった。つまり、岩田が変だとかなんとか
じゃなくて、今の主流派経済学の貨幣の扱いが然だと言いたいわけだ。
でもね、次のような状況を設定してみてください。
初期にインフレはゼロ。で金利もマクロのバランスが丁度取れてインフレ
圧力もデフレ圧力も無い状態だとする。ここで、なにかの拍子に需要が増加
したとする。そうすると、インフレ圧力が生じる。当然、実質金利は低下
する。このためますます需給ギャップが拡大しインフレ圧力が高まる。以下、
物価は加速的に上昇し始めるが、金利を十分上げない限り、このプロセスは
終わらない。同じ事は、デフレ方向にも成立する。これが、金利外生で
マネー内生の世界のダイナミックスなんだよ。そして前に書いたけど、
「ヴィクセルの累積過程」と呼ぶものだ。
逆にマネタリーベースの量を固定しておくと、需要の一時的な増加は
一方でインフレ圧力を生み出すが、同時に金利に上昇圧力をかける。
この結果、経済は自動的に元の状態に復帰しようとすることになる。
経済が結局は永久のハイパーインフレになったり、デフレになっていない
と言うことは、緩い意味で貨幣量が外生的に与えられているからじゃないの?
それを実現するのは、中銀が短期金利を操作することによるわけだが、
結局は経済の実態に見合ったマネーないしその増加率に落ち着かざるを
得ないんじゃないの?その意味で、マネーは「外生」なんだよ。
>>175> 大体、君の言いたいことは分かった。つまり、岩田が変だとかなんとか
> じゃなくて、今の主流派経済学の貨幣の扱いが然だと言いたいわけだ。
そうです。一人で経済学をひっくり返そうとしてるんだから大変ですよ。
>「ヴィクセルの累積過程」と呼ぶものだ。
どうもありがとう。「ヴィクセルの累積過程」については理解しました。
> 結局は経済の実態に見合ったマネーないしその増加率に落ち着かざるを
> 得ないんじゃないの?その意味で、マネーは「外生」なんだよ。
あのー、「外生」という言葉の意味なんですが、「外生変数」というのは
「固定させるべき変数」という意味なのでしょうか?僕は「操作可能な変数」
という意味で捉えていたんですが・・・。で、「内生変数」を「モデルの解
として得られる変数」という理解で使ってました。
177 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/21 20:07
内在的制約は、理解しているのか?
モデルに内在している欠陥だと思うが。
日銀理論のパラドックス
日銀理論が正しいと仮定すると、
中央銀行の独立性は必要ない、むしろ有害であるということに
なる。(政策によって一義的でありコントロールはブレを増やす)
あるいは、中央銀行すら必要ない。
>>175 よく考えてみたのだけど、やはり、内生、外生の意味は
>>176に書いたような
意味で間違ってないような気がする。そういう前提で話しますが、
> それを実現するのは、中銀が短期金利を操作することによるわけだが、
> 結局は経済の実態に見合ったマネーないしその増加率に落ち着かざるを
> 得ないんじゃないの?その意味で、マネーは「外生」なんだよ。
「外生」の意味は、そういうことではないと思いますが。
>>173にも書いたけ
れど、それでいいのなら、GDPや失業率も短期金利を操作してコントロール
出来る「外生」変数になってしまう。失業率が一定の水準に落ち着くように短
期金利を操作するとしても、失業率を「外生変数」とは言わないでしょう。ま
してや、GDPは「外生変数」ではないでしょう。
「外生変数」と呼べるのは、短期金利や財政支出など、相当の精度で操作で
きるものだけだと思う。
また、「ヴィクセルの累積過程」が実際に働かない理由としては、総需要が
金利のみならず過去の総需要などの影響も受ける(たくさん消費した後は需要
が減少する)とか、いくらでも考えられるんじゃないかな?
>>177 > 内在的制約は、理解しているのか?
> モデルに内在している欠陥だと思うが。
何それ?ちなみに、金利外生の場合、僕は
>>172のように考えるべきだと思
っている。IS−LMモデルは金利外生の場合成立しないのではなかろうか?
> 日銀理論が正しいと仮定すると、中央銀行の独立性は必要ない、むしろ
> 有害であるということになる。
仰るとおり。大して世の中の役に立ってないんだから、その高い給料を3割
ほど削れ、と言いたいね。
> あるいは、中央銀行すら必要ない。
んなこたない。
180 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/21 22:02
> 179
ネタにネタで返すと、議論にならなくなるぞえ……
>で、私が先に示したのは、日本と米国との間の実効為替レートですから、通貨
>は円とドルと2種類しかありませんし、ウェイトも(何をとるかにかかわらず)
>貿易相手は1国なのだから、100%という場合です。
そういうのは実効為替レートとはいわんのよ〜。なんでその程度のtypoみたい
なねたに拘泥するのか俺にはわからんけど間違えたらみとたほうがいい。強い
て言えば、私は日米間のみ限定の実質為替レートの話をしている、といわんと
ね。ビジネスの世界のことは知らないけど経済学者は普通それを「(日米間の)
実質為替レート」とよぶと思う。ウソだと思ったら2年くらい前のFinancial
Reviewのサーベイでも見てみ。
日米間のみ限定の実質為替レート
--->日米間のみの実質実効為替レート
(あまりにも書き慣れないからまちがえたよ)
183 :
165とかいろいろだった人:02/01/22 10:44
>Eb_D
先生、なんか勘違いしてらっしゃる。他のカキコを見る限り、極めてまっとうな方なのに、この定義だけ入れ替わってますよ。
日銀のHPのコピペでは納得されないようだから、浜田宏一の「国際金融」モダンエコノミックスの12ページから見て下さい。
ドルの円に対する実質為替レート=
ドルの円に対する名目為替レート/(日本の物価指数/アメリカの物価指数)
>47
>>175での書き方は不味かった。謝る。正確に言えば、以下のようなことを言いたかった。
ウィクセルの累積過程の例でも分かるように、名目金利を「外生」にすると一般に経済は
均衡を維持できない。つまり、物価一定とか、あるいは一定率のインフレ/デフレも維持
できない。ある変数を「内生」「外生」に分けるのは、想定しているモデルの均衡の性質
に依存している。普通、物価一定あるいはインフレ率(デフレ率)一定を「均衡」と想定
するよね。そうじゃないと、無限に物価が発散しちゃうわけだから。
つまり、一定額あるいは一定の伸び率でマネーが与えられると、物価は一定水準ないし
一定の変化率を維持するようになる。この状態を「マネー外生」と言ってるわけだよ。
もちろん、毎日の金融市場のお金の出入りを見てると、こんな話は絵空事にしか聞こえ
ないかもしれない。だけど、モデルによる分析ってのは、こういうもんだ。そんなモデル
分析が無意味だというなら、何をかいわんやだけど。
184 :
Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/22 12:15
>183【これまでの経緯】
もともとは、「内外価格差というのは、実質為替レートのことでしょう?何で、内外価格差
なんて概念を使うの?」という問いに対して、「実効為替レートのことをいっているのかな?」
と説明したものです。もちろん、2国間の実効為替レートなんて普通は使いませんけど。
それに対するお答えは、「あなたのいっているのは、実効為替レートであり、自分がいった
のは実質為替レートだ。日銀のHPを見よ」というものでした。
で、今度は「あなたのいっているのは、実質為替レートであり、実効為替レートではない。
日銀のHPを見よ」というお話ですね。同じ方のご指摘とは思いませんが、矛盾したものとし
か映りません。
浜田宏一(1996),『国際金融』岩波書店,p.13には、「円の実効為替レートとは、
円のドルに対する交換比率ではなく、世界の各通貨との交換比率の平均値を示す指標である」
と述べられていますね?通貨が円とドルしかなければ、平均値は円とドルとの交換比率に一致
するのではありませんか?「各国の通貨に対する名目為替レートを、各国の貿易量でウェイト
づけた平均為替レートを実効為替レートと呼」ぶのですから、2国ならウェイトは100%で
すね。で、各国の物価水準の変化を調整し、それらを加重平均して求められるのが「実質実効
為替レート」です。なお、小宮隆太郎・須田美矢子(1983),『現代国際金融論[理論編]』
日本経済新聞社,p.35では、「『実質』為替レートの概念は(中略)実効為替レートとの
関連で考えるのがもっとも有意義であると思われる」と指摘されています。
>>183 > つまり、一定額あるいは一定の伸び率でマネーが与えられると、物価は一
> 定水準ないし一定の変化率を維持するようになる。この状態を「マネー外
> 生」と言ってるわけだよ。
そうなんですか。完全に私が「外生」という概念の意味を取り違えていま
した。こちらこそすいません。
> だけど、モデルによる分析ってのは、こういうもんだ。そんなモデル分
> 析が無意味だというなら、何をかいわんやだけど。
自分の勘違いでさんざん場を荒らしといて何ですが、モデル分析がそうい
うものだとすれば、やっぱり「無意味」としか言いようがない気がしますね
え・・・。
私からすれば、現実にマネーをコントロールすることがほぼ不可能なのだ
から、そういう静的モデルは不均衡にならざるを得ない、ということだと思
います。だから、そういう静的モデルにはどこか誤りがある(総需要関数に
前に述べたように「リバウンド効果」があるとか、そもそも各種関数は常に
変動しているので動的モデルが必要とか)と考えるべきで、「日銀はマネー
を安定化させるべきだ」と主張するのは筋違いだと思うのですが、違います?
(何かだんだん自信なくなってきた。)
186 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/22 13:59
>Eb_Dさん
どうしてそう意固地なんですか?はっきり、物価調整済み為替レートを「実効」レートっておっしゃたじゃないですか?
>>37 :Eb_D ◆j1pyPy5Q :02/01/09 21:57
>35
>>内外価格差を購買力平価/現実の為替レートで定義すること自体変じゃないかと
言ってるだけです。
まぁ、変といわれても、「そう定義されている」としか答えようがありませんが。
>>それって、実質為替レートでしょう?
実効為替レートは、2国間の財の相対価格のことをいいます。円とドルとでいえば、
実効為替レート=(邦貨建て為替レート×米国の物価水準)/日本の物価水準
ですね。調べてみて下さい。
Eb_Dさんいよいよ何いってんのかわけがわからんですよ?
>通貨が円とドルしかなければ、平均値は円とドルとの交換比率に一致
>するのではありませんか?
それが2国間の「名目」「実効」為替レートでしょ。これはあなたの言いたい
ことである(通常の用語法における)実質為替レートとは違う。
>「『実質』為替レートの概念は(中略)実効為替レートとの関連で考えるのが
>もっとも有意義であると思われる」
これは2国間の実質為替レートだけで考えるのではなく,実質実効為替レート
で考える方がよいという指摘でしょ?前後の文脈と切り離してはだめっしょ。
165さんも書いているようにほかの部分ではきわめてまっとうなのにここだけ
おかしいです。
スレ違いですが、ここには見識の高い方ばかりなので教えてください。
一時高いといわれていた所得税率が引き下げられていますが、
一億円の所得があった場合、税金として収めなければならない額はどれくらいなのでしょうか?
何年か前は、60%近く取られると聞いたのですが、今の限界税率は何%ですか?
おーい。僕の相手もして下さいな。「内生」「外生」の概念の間違いにつ
いては謝りますけど(何せ経済学部卒でもない素人なので)、「マネーサプ
ライ論争」については全然負けたつもりはないですよ。むしろ、益々「僕の
方が正しい」という確信を深めている感じ。
岩田の批判は「日銀はマネーをコントロールすべきだった」ということで
しょう?それに対して翁は「マネーはコントロールできない」と言っている
わけだ。で、植田論文は「マネーをコントロール"すれば"マネー外生と言え
る」と言っただけで、それは議論の中心に触れていない。(だから両者勝っ
たつもりになれた。)
で、僕もマネーはコントロール出来ない、と言っている。僕の言いたいこ
とはその一点に尽きる。勿論、金利を上げればマネーは減り、下げれば増え
るという大まかな「コントロール」出来るかもしれないが、それを「コント
ロール」というのなら、「GDP」や「失業率」もコントロールできること
になる。(
>>171や
>>173に書いたとおり。)
あるいは、そういう意味で「コントロール」を使うのなら、マネーサプラ
イはGDPや失業率や、その他諸々の経済指標と同レベルの意義しか持たな
くなる、と言ってもいいだろう。日銀がマネーサプライを「中間目標」と位
置づけているのは、実はそういう意味だ。つまり、そういう意味で「コント
ロール」を使うのであれば、岩田の批判は的外れだ、ということだ。
バブル発生について日銀の「金利政策」を批判するのは理解できる。(た
だ、当時公定歩合を握っていたのは大蔵省や政治家だった。)しかし、「マ
ネーサプライ供給を日銀が意図的に減らした」という批判は全く当たらない。
去年アホなドイツ人が書いた日銀陰謀説の本が売れ、それを真に受けた経済
素人の舛添要一が勘違いして訳分からんことを吠えているが、まともな政策
議論の邪魔でしかない。本当にうざい。165やEb_Dはそういう勘違いはして
いないみたいだけど、世の中には分かってない連中が多すぎる。
あと、
>>179に書いたことはネタじゃないよ。日銀に出来ることなんて限ら
れている。まして、経済を意のままに動かせる筈もない。(だから給料減ら
せ!)中央銀行の独立性は、財務省からの独立性が必要なだけで、民主的コ
ントロールから独立してよい訳がない。
>>188 あんたそんなに所得あるの?いいねー。
最高税率は所得税、地方住民税合わせて最高で50%。(累進課税だし
各種控除もあるので、収入に対する税率はもっと低くなる。)
つーかそれくらい財務省HPとかで分かるんじゃない?
192 :
日銀職員サマ消火活動ご苦労サマです:02/01/23 14:49
さすがに介入のタイミングを心得てらっしゃいますね。
経済学シロウトを装いながらも、日銀ドクトリンが行間から伺えます。
いやぁ、「能有る鷹は爪を隠す」というのはこのことでしょうか。
>>192 アホ、オレは日銀職員じゃねえ。と言ってみたところで詮無いが。それ
は証明できないもんな。
それより、議論は中身でしようぜ。165やEb_Dがどれだけ偉い先生だ
ろうが、気にせず悪たれつくことが出来る。それが匿名掲示板のいいと
ころだ。
194 :
日銀職員サマ消火活動ご苦労サマです:02/01/23 16:03
>193
煽りにマジレスとは。まぁ、洒落だから。
他スレの「財務官僚サマ・・・」のパロディだから。
だけどさぁ、結局、今のデフレ脱出が重要とする立場と、
インフレ調整は不可能という立場が神学論争しても、
議論が無限ループ状態になるからな。
今のとるべき政策は、じゃぁどうなのという結論に行き着かないで、
終わるのは、岩田-翁論争と同じことでね・・・。
そうした議論も行き着いた感は有るけどなぁ。
195 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/23 17:16
Eb-Dって単に生真面目なだけだろ。
>>194 そっか、ネタか。かちゅ使ってて他スレなんて見てないんだ。
> インフレ調整は不可能という立場が神学論争しても、
> 議論が無限ループ状態になるからな。
> 今のとるべき政策は、じゃぁどうなのという結論に行き着かないで、
> 終わるのは、岩田-翁論争と同じことでね・・・。
神学論争ってどっちが正しいか決着をつけようが無いような言い方だけど、
どっちが正しいか決着は付けられることだと思うし、「じゃあどうなの」とい
う議論の前提になると思う。
「じゃあどうなの」って議論してもいいけどさ。僕は財政政策も限界だし金
融政策的にもゼロ金利に達した以上打つ手はなくて、当分景気回復なんて望め
ないから、政策の重点は所得分配とか公共事業の適性化とか、「公正さ、透明
さ」を高める、という方向に置くべきだと思っている。でも、そんな議論始め
ると話が拡散するから、その話は後にしましょうや。
さて、ここで日銀の金融調節について説明しとこう。知ってる人もいるだ
ろうが、知らない人もいるだろうから。
金融調節は貸出やオペを通じた日銀による準備預金供給の調整のことだが、
「何のために」毎日日銀はこんなことをしているのだろう?
経済学者は準備預金をマネーサプライという「パン」の「パン種」みたい
なイメージでしか捉えていないようだけれど、準備預金にはもう一つ、重要
な役割がある。それは、銀行間の決済システムの要としての役割だ。「全銀
ネット」でクリアリングし、「日銀ネット」で各銀行の準備預金口座間でセ
トルメントする。(あれ、そういえばRTGSとかいうのがあったなあ。今
のシステムよく知らないや。いずれにせよ日銀準備預金口座でセトルメント
しているのは変わらないだろう。)だから、市中銀行はセトルメントに支障
をきたさないよう十分な準備預金を常に保有していなければならない。日銀
は十分な量を供給しなければならない。
さて、この準備預金は、日銀が調節をしなければ、日々大きく変動する
(変動が小さい日もあるが)。その要因は2つ。 第一が銀行券要因。人々
が銀行から現金を引き出せば、銀行の手元現金が減少し、それを補充するた
めに銀行は準備預金を取り崩すので、準備預金は減少する。預ければ、準備
預金は増加する。週末や月末になると人々が決済用に現金を引き出すので、
準備預金も大きく減少し、週初に戻ってくる、という循環を繰り返している。
第二が財政要因。これが重要!!御存知の通り、国は日銀に口座を持って
いる。国から民間に何らかの支払いがあると、通常は受取人の預金口座に振
り込まれる。この時、国の日銀口座残高が差し引かれ、振込先銀行の準備預
金に振り替えて決済される。そのため、準備預金は増える。逆に、民間から
国に支払いがあれば準備預金は減る。
銀行券要因はどんなに多くても1日に1兆円を超えることは殆どない(多
分)し、週末に出ていっても殆どが週初に回収されるので、まあそんなに問
題にはならない。
問題は、財政要因だ。これは例えば法人税の納付日など1日に4、5兆円
くらいの受超(準備預金減少)になるし、公共事業関係の支払日には1日に
2、3兆円くらい準備預金を増加させたりする。
現在、銀行の所要準備は5兆円弱だ。(ただし、超金融緩和で15兆くら
い積まれているが。)1日に数兆円に達する財政要因を放っておいたら、あ
っという間に準備預金は底を突き、下手したら決済システムが働かなくなる
(そこまで行かなくも、金利は急騰する)。また、逆に支払い超過を放置す
れば準備預金は所要を大きく超え、短期市場金利が急落する(ゼロになる)。
だから、日銀は日々準備預金が一定水準になるように調整してやる必要が
ある。その目安となるのが『資金過不足』概念だ。これはネーミングがミス
リーディングなので学者の誤解を招いているような気がするが、要は「その
日一日で準備預金がどれだけ増加するか、減少するか」、ということを意味
するに過ぎない。(月次データや年次データもあるが、はっきり言って無意
味だ。)資金不足(受超)の時は、放っておけばそれだけ準備預金が減少す
る、ということだ。資金不足額より多く(オペ、貸出により)供給すれば、
準備預金は増加する、ということだ。
「意味するに過ぎない」と書いたが、日々の金融調節にとっては重要な概
念だ。資金過不足を相殺して準備預金水準の乱高下を防ぐことが金融調節の
テーマだからだ。(それはNY連銀とて同じ。『資金過不足』に対応するデ
ータは作っていないかも知れないが、日々現金がどれだけ出ていくか、財政
との受け払いがどうなるか、それぞれ予測していない訳がない。)ただ、単
に準備預金を「マネーサプライのパン種」としか考えないなら全く不要な概
念になってしまうのは当然だ。(あと、上にも書いたが月次や年次のデータ
は無意味。単に日銀が几帳面だからそういうデータを作っているだけでしょ
う。)
なぜ金融調節について長々書いたかと言えば、そういう金融調節の実際を
知らないから多くの誤解が生まれていると考えるからだ。例えば、経済学に
は「為替介入の不胎化」という概念がある。国際マクロなどでは「不胎化政
策を取らないとマネタリーベースが変動して云々」という議論をすると思う
が、金融調節の何たるかを知っていればはっきり言ってナンセンスな議論だ。
為替介入は常に「不胎化」される。(為替介入が政府の外為勘定で行われて
いることくらい知ってるよね。「日銀介入」とよく言うけど日銀に何ら実権
はない。)というか、日々の金融調節の中に消えてしまう。為替介入は資金
需給的に言えば財政要因に含まれ、その規模は、1日に10億ドルを超えれ
ば大規模な方、過去最大でも100億ドルくらい、円換算してもせいぜい2
000億円とかで、1兆円を超えるようなことは滅多にない。日々の財政要
因の方が、準備預金の増減に及ぼす影響は余程大きい。
為替介入の「不胎化」が議論されるのなら、税収や社会保険料や公共事業
支払いの「不胎化」も議論されてしかるべきだろう。それくらいナンセンス
な議論なのに、未だに経済学の教科書には「不胎化」概念が生き延びている。
オイルショック時の物価高騰が「ニクソンショック時のドル買い介入を不胎
化しなかったからだ」なんて主張されたりする。(勿論、そういう主張の当
否の問題でなく、そういう主張を可能とする経済学のモデル自体がおかしい
、と言いたい。)
そういうところから、学者は実務を「分かっていないなあ」と思う。(少
しは分かって頂けたでしょうか?)
真面目でいい人そうなEb_Dさんをあまり虐めたくないが、「それは実務
に過ぎない」的な言い方には腹が立った。そういう態度では、いつまでも
「学者は経済の実態を全然理解していない。役に立たない。」と言われ続
けるだろう。
長文失礼。以上。sage
203 :
165とかいろいろだった人 :02/01/23 21:29
>>47 >>201での不胎化の説明は、誠に論理的で、正統派(非日銀経済学)でも100点
上げます。と言いたいところだが、最後の3行は頂けない。受動的金融調整の元で
は、自動的に、定義によって不胎化される。当たり前だ。だって、放置すればコール
が下がるから、コールが一定なら、介入は自動的に日銀に吸収される。だから、君
の感想はともかく、説明は100点。でも、これ否定する経済学者なんていない。
いても、そいつは初級のマクロの教科書しか読んだことない3流学者(数は、多い
けどね・・・)
だけどね、非不胎化という概念が無意味な訳じゃないよ。要するに、外為に介入し
ながら、コールをさげりゃいいだけだから。結果、ベースマネーの供給量は増加。
これを「非不胎化」と呼ぶだけだよ。岩田の日銀批判のエッセンスも、90年代
のコール引き下げのスピード不足(その結果としてのマネーサプライマイナス成長)
批判であると言って間違いない。マネーサプライが5%以上増加するように気を付け
てコールをどんどん下げてれば、誰も文句はいわんよ。
204 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/23 22:20
岩田翁論争の部分について、定義についての判定は可能かもしらない。
しかし、背景の問題として、
ゼロインフレがゼロなのか、
マイルドなインフレがゼロなのか、って問題があったのでは?
速水の良いデフレなんて大呆けが、看過され、喝采されていた時期だった。
もちろん、世界経済でゼロ(目標)とはマイルドなインフレだ。
デフレになって、マイナス金利をとることは現行経済制度では
不可能なのだから。
この点においてのみでも日銀の無作為の責任は、万死に値する。
205 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/23 22:22
岩田-翁論争で、問題の論点をすり替えることに成功したという意味では、
翁の圧勝だったのかもね。
折角時間割いて長々書いたのに、金融調節について知らなかった人たちか
らちょっとはお褒めの言葉は頂けないのかな?ま、いっけど。
>>203 > だけどね、非不胎化という概念が無意味な訳じゃないよ。要するに、外為に介入し
> ながら、コールをさげりゃいいだけだから。結果、ベースマネーの供給量は増加。
> これを「非不胎化」と呼ぶだけだよ。
先生、まだちょっと分かって頂けてない気がするんですが。
コールを下げて即日ベースマネー供給量が増えると思いますか?NOです
よね。コールを下げて、様々な経済経路に波及して、マネーサプライが増え
て、それに対応して受動的に調節するからベースマネーも増える。上でさん
ざん議論しましたが、そういう過程ですよね?何ヶ月もかかりますよね?受
動的調節の下では、外為介入は「即日」不胎化されるんですよ?
外為介入しました(この場合円売りですね)、同時にコールを下げました、
でも、やっぱり介入した分は金融調節で即日吸収しなければならない訳です
よ。(コールの急落を防ぐため。この点に疑念は無いはずです。)
で、コールを下げた結果、数ヶ月してベースマネーも増える。でも、この
増えた分が「外為介入」に相当するとどうやって判断するんですか?税とか
公共事業費とかで、財政資金は毎日大量に受け払いされているんですよ?そ
ういう受け払いに比べて、外為介入なんていうのはロットが一桁以上小さい
んですよ?
つまり、「カネに色無し」なんですよ。コールを下げた結果増えたベース
マネーが財政資金の何に相当するか、判断できない、ということです。だか
ら、「不胎化介入」という概念は意味がないんです。
> 岩田の日銀批判のエッセンスも、90年代 のコール引き下げのスピード不足
> (その結果としてのマネーサプライマイナス成長) 批判であると言って間違
> いない。
そういう批判なら、おかしくないと思います。(ずっとそう言っているつ
もりですが。)
ただ、一言付け加えると、マネーサプライ論争の発端となった92年の東洋
経済の最初の記事で、岩田は極めてプリミティブな意味で「ベースマネーを
増やせ」と主張していたんですよ。今舛添が主張しているような幼稚な意味
で。で、翁の反論に遭って徐々に主張内容を変容させて、あなたが仰るよう
な批判に変えているんです。(読めば分かります。)
私もね、この論争までは別にアンチ岩田じゃなかったんですよ。例の土地
の本も買った訳だし、「分かりやすく現実経済を説明してくれて良い学者だ
な」と思っていたんです。「地価もバブルだったけど、まあ誰にも間違いは
あるわな」と。
けど、マネサプ論争で岩田は自分の間違いを認めず、さも以前から知って
いたかの如き振る舞いをしました。僕は、それに腹が立ったんです。彼が、
自分の誤りを素直に認めて、改めて「コール引き下げのスピード不足」を主
張したならば(そういう主張は既に当時から多くの人が言っていたのでそれ
では差異化が図れなかったでしょうが)、別にアンチ岩田になどならなかっ
たでしょう。
人には誰にでもミスがある。どんな偉い学者だって。だから、間違いを責
めるつもりは毛頭ありません。ただ、ミスしたらそれを認める勇気と責任を
持って欲しいと思います。人間としての品性の問題です。僕は、そういう人
間でありたい。(そうやって生きていくのは大変だけどね。)
>>204 すいません。仰っている意味がよく分かりません。「ゼロ」ってどういう
意味ですか?
>>205 上にも書いたが、論点をすり替えたのは岩田の方だと思う。それは当時の
東洋経済の連載を読めば分かる。
あ、sageちゃった。上げとこ。
>>206 不胎化・非不胎化についてだけど、非不胎化の概念に意味がないというのは間違い。
ただ、コールを操作目標にしているかぎり、介入資金は自動的に不胎化されるというだけ。
逆に、介入資金を放置(非不胎化)した場合にはコールは内生変数になる。
その実例は、プラザ合意(85年9月)のときのドル高是正協調介入。
このときは、円買いドル売り介入が放置されたため、コールは急騰した。
211 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/24 16:54
212 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/24 17:34
過去の怪しい記憶に頼ってないで、最近読み返したか?>47
で結局、47氏は日銀にはインフレ期待を起すことはできない、と主張してるんですか?
素人としては、このデフレから抜けだせさえすりゃ5%〜10%くらいのインフレに
なったって全然かまわないと思ってるんですが、その程度の粗いコントロールも
できないってことなの?
金融の実務の細い話がいろいろ聞けてなかなか良いスレッドだったと思うんだけど
それらが「インフレ期待を起せるかどうか」ってところにどう関係してくるのか
正直よくわからんかった。
214 :
溺れるものは小泉をも掴む:02/01/25 02:24
というか、マネーサプライを直接コントロールできようができまいが、
直接コントロールできるのが金利であろうがなかろうが、
じゃ、金融政策って何?、日銀の存在理由って何?
日銀はいらんよ。もともと固定レートの時は、日銀は
不要だったわけだし、変動になってからはろくなことやっていないし。
円とドル固定にして、日銀撤廃すりゃいいの。無駄だよ。
215 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/25 08:28
日銀のバブル期の政策を反省する目的で書かれた「バブルと金融政策」
で、香坂さんは岩田さんの説も聞くべきだったと。岩田さんに総裁になってもらおう。
216 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/25 13:47
岩田読むなら、翁も鈴木淑夫も読んだほうがいい。
マネーサプライ・ターゲティングは意味ない。
インフレ・ターゲティング論で、マネーサプライ
増加率をどうのこうの言う奴が多すぎて辟易する。
僕の説明力が不足しているのかなあ?まだ、僕の見解がみんなにきちんと
理解されていないような気がするよ。
>>189に書いたことが岩田−翁論争に
関する僕の総括で、これに対して誰からも的確な反論がない以上、このスレ
的にはマネサプ論争に関しては「岩田は間違っていた」という結論になる筈
なんだけど・・・。165も「不胎化」概念には突っ込んできたけど、
>>189に
対して反論してないし。それに、Eb_Dはどうしちゃったんだろう?
僕が言っていることが常識外れなので、咀嚼するのに時間がかかるとは思
う。ただ、僕の言うことに少しでも理があると思うのなら、正直にそう言っ
て頂ければとても嬉しいです。僕は、それであなた方を責めたりするつもり
は全くないです。
>>206 > 不胎化・非不胎化についてだけど、非不胎化の概念に意味がないというのは
> 間違い。ただ、コールを操作目標にしているかぎり、介入資金は自動的に不
> 胎化されるというだけ。
>>203と同じ見解だね。それに対しては
>>206に反論しておいたので、もう一
度読んで欲しい。為替介入と他の財政資金(税・公共事業等)の受払は区別で
きないので、「為替介入」についてのみ「不胎化」という概念を創り出すのは
ナンセンス、ということ。(「カネに色無し」)
> その実例は、プラザ合意(85年9月)のときのドル高是正協調介入。
> このときは、円買いドル売り介入が放置されたため、コールは急騰した。
言いたいことは分かるがそうではない。当時の金融調節を調べれば分かるは
ずだが(勿論、日次ベースでね)、介入そのものは「不胎化」されているはず。
別途、ドル高是正のためにコールを引き上げるように日銀が準備預金を操作し
た、ということに過ぎない。(介入をまともに放置すれば、金利は数十%のオ
ーダーで上昇する。)
>>212 いやぁ、実は読んでないよ。結構ハッタリかましてるのよ。
>>213 > で結局、47氏は日銀にはインフレ期待を起すことはできない、と主張して
> るんですか?
そう。そんな能力日銀にはない。誰が総裁になろうと同じ。
>>214 じゃ、金融政策って何?、日銀の存在理由って何?
経済を完全にコントロールなんて出来るはずがない。人間の知恵と英知を結
集すれば社会をコントロール出来るか?それは無理だ。景気の波を財政金融政
策によって多少緩和することは出来る。でも、それは沖合にテトラポットを積
むくらいの効果しかなくて、波は小さくはなれど無くなりはしない。完全に無
くすためには堤防を築いて内海にするしかない。(諫早湾みたいにね。)それ
は、つまり社会主義計画経済にすれば景気の波はなくなるかもね、ということ。
でも、水は澱んで汚れるよ。
金利を5%から動かさないよりは、ゼロ金利にして良かったことは間違いな
いでしょ?日銀に出来る事なんてその程度。だから、日銀官僚にそんな優秀な
人材を集める必要ないし、あんな高い給料与える必要もない。日銀考査なんて
不要なんだから考査局丸ごと金融庁に移管すべきだろう。只でさえ金融庁の人
手不足はある意味不良債権処理のボトルネックになっているんだから。調査統
計局も経済企画庁(って今無いのか)に統合すべし!文書の翻訳のために専門
職なんか雇うな。外注使った方が安くすむだろ!!
と、日銀叩くならそういう方向で叩くべきだね。彼らにとっても、その方が
痛いはず。
> 円とドル固定にして、日銀撤廃すりゃいいの。無駄だよ。
いや、固定相場制には反対だな。マジレスしても仕方ないが。あと、日銀の
重要な役割は、むしろ決済システムの安定化にあると言うべきだろう。
>>215 > 岩田さんに総裁になってもらおう。
日銀叩くのはいいけどさ、それで岩田が出てくるのが納得いかんのよ。タリ
バン叩くのはいいけど、それでブッシュが英雄視されるのに違和感覚えるよう
な、そんな感じ。
>>216 おお、ようやく本物の日銀職員の登場か?後は宜しく頼みたいぜ。
221 :
165とかいろいろだった人:02/01/25 16:05
違うって。君がモデルの均衡状態の意味を理解してないんで困ってるだけだよ。
毎日の市場をマクロの均衡モデルで記述しろと言われても困るんだがな・・・
>>217 >僕が言っていることが常識外れなので、咀嚼するのに時間がかかるとは思 う。
常識はずれどころか、介入に関しては、中央銀行が特定の操作目標を持つ限り
「あらゆる介入は不胎化介入」になることくらいむかしから常識だから、そん
なに力まなくてもいいよ(小宮・須田『現代国際金融論 歴史・政策編』1983
年とか見てみ)。
だけど経済学的には、とりあえず介入の効果を中央銀行の目標と切り離して考え
てみることが重要ということ。カレンシー・ボードみたいに文字通りの非不胎化
介入やってる国もあるからね。
>>218 >別途、ドル高是正のためにコールを引き上げるように日銀が準備預金を操作し
た、ということに過ぎない。
ん? おたくの見解では(
>>206)、コールを変えてからベースマネー供給の変化
につながるまで何ヶ月もかかるから、準備預金の操作など不可能というんじゃなか
たっけ?
223 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/25 18:47
ノーベル賞経済学受賞者のサミュエルソン、フリードマン、トービン、ソロー、
ブキャナン、スティグリッツも日銀に批判的である。合理的期待学派のルーカス
でさえ、マネーサプライを乱高下させて、将来の物価と資産価格に対する消費者や
投資家の期待値を大混乱させてきた日銀のやり方にあきれている。ノーベル賞経済学
を受賞した学者のなかで、日銀の政策を擁護する者はいない。
トービン教授は、「中央銀行は、経済の生産性を変化させるサプライサイドの政策を
担当する機関ではない。不況やバブルは総需要の変動によって起こるものだが、
このデマンドサイドを操作する事によって不況やバブルを防止するのが中央銀行の
任務だ。」と述べる。
224 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/25 18:48
欧米の著名な経済学者やIMFエコノミストが、「日銀は、もっと大胆な長期国債の
買い切りオペをやってマネタリーベースを増やす必要がある」とアドバイスすると、
日銀官僚は、「不確実性」と「副作用」を持ち出して反論する。各国の中央銀行の
モデルでマネタリーベース増加は実体経済に影響を及ぼす。コリガンもグリーンスパン
も波及経路が不確実なのは当然と述べている。すべての中央銀行は不確実性と格闘し
ながら金融政策を運営している。
ハイパーインフレになるかもしれないという日銀の「副作用」論も、欧米の経済学者
は受け入れない。7〜8%規模のGDPギャップが存在し、失業率も自然失業率の
約2倍の高率だから、インフレにならないとブラインダー教授も言う。
以上、金融ビジネス2002、2月号からでした。
>>221 > 毎日の市場をマクロの均衡モデルで記述しろと言われても困るんだがな・・・
あなたって論点を微妙にずらすのが上手な気がする・・・。
均衡モデルはいいから、とりあえず
>>189に答えて下さいよ。
>>222 > カレンシー・ボードみたいに文字通りの非不胎化介入やってる国もあるからね。
これ何?どこの国ですか?何のことだかさっぱり???
> ん? おたくの見解では(
>>206)、コールを変えてからベースマネー供給の変化
> につながるまで何ヶ月もかかるから、準備預金の操作など不可能というんじゃなか
> たっけ
いやいや、そうじゃなくて、「操作」って言ってるのは「積みの前倒しや
後ろ倒しによってコール水準に関するシグナルを出す」という例の日銀的金
融調節のことですよ(この場合は後ろ倒しですね)。説明不足ですかね。分
かると思ったんだけど・・。勿論、積み期間終了時には受動的調節になって
いて、ベースマネー供給は変化していない。(変化には数ヶ月かかる。)
>>223-224 僕がずっと前の方で「ノーベル経済学賞なんていらない」って書いている
のでわざわざ引用してくれたのかしら?どうもありがとうね。どんなに「権
威ある」学者であっても、言っていることが正しいとは限らないんだよ。僕
は、そこに出てくる連中はみんな「分かってない」と大見得切っているんだ
よ。特に、ミルトン・フリードマンは大嫌いだね。岩田以上に。ノーベル賞
に一番ふさわしくないのは佐藤栄作ではなくフリードマンだと思います。
アローやセンは尊敬してるけどね。まあ、彼らは単なる経済学者というよ
り20世紀を代表する「知の巨人」というべきだろう。
>>223-224 あ、良く読むとその議論はインフレターゲット的な話だね。僕は、長期国
債買い切りやインフレターゲット、やってみてもいいと思うよ。ただ、それ
でもインフレにはならず、日銀の信頼がさらに失墜するだけだと思います。
(既に失墜しているから、ま、いいでしょう。)
日銀のいう「副作用」論も、為にする議論だよね。それは違うと思います。
僕も、日銀が全面的に正しいと言いたい訳じゃない。
>>227 詳しい話をおきかせください。
たとえば日銀に国債を引き受けさせた場合、インフレになりますか?
230 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/25 21:21
インフレ下とデフレ下では、理論が逆転する。
インフレ下でマネーサプライの増加は、インフレを加速するが、
デフレ下でのマネーサプライの増加は、民間金融機関の経営を
圧迫し、デフレを加速する。
デフレ下でしか量的緩和を行わなない日銀と、
デフレが顕在化深刻化する前に、
インフレターゲット下で量的緩和では、議論の前提がそもそも違う。
>>230 どうもありがとうございます。
でも、ちょっとよく分からないなあ。これって固定相場制の国なんでしょ?
そういう国で金融調節がどう行われているのか想像もつかないからよく分か
らないけど、文字通りの「非不胎化介入」が行われているとも思えないんだ
よなあ。)
日本と状況が違いすぎて、「日本でも非不胎化介入が出来る」とする論拠
にはならないような気がしますが如何でしょう?
いろいろ考えたんだけど、
>>172で僕が言ってることはちょっと勘違いで
すね。撤回します。僕の疑問は「マネーサプライの増減に一番大きな影響を
与えているのは銀行貸出なのに、それがIS−LMモデルに含まれていない
というのはどういうことだろう?」ということだったんですが、貨幣需要曲
線に内包されている、ということですね?で、経済がブーストすれば貸出も
増えて需要曲線は右にシフトする、と。(そういう理解でいいすか?)
で、結局僕の主張は変わらなくて、需要曲線の変動が大きすぎて、マネー
はコントロールできない、ということです。
みんな僕の暴走ぶりにあきれて相手してくれなくなっちゃいましたね。僕
ももうそろそろ消えようかな。
最後っ屁を放ってこうと思います。岩田先生は一体何を言いたいのか、と
いうことです。一般の人の多くは、素朴に「お金は日銀が作っている」と思っ
ていて、お金の量は日銀が意のままに増減できる、というイメージを持って
いると思います。また、経済学の初歩しか学んでいない人も、日銀がベース
マネーを操作してマネーサプライを意のままにコントロールできる、そうい
う認識だと思います。そういう状況で、岩田先生が「日銀がマネー供給を絞
っているのが全ての元凶だ」と言えば、多くの人が素朴に「そうか、日銀が
お金を十分に刷らないのがいけないのか」と考えると思います。
しかし、岩田先生の真意は実は「岩田の日銀批判のエッセンスも、90年
代のコール引き下げのスピード不足(その結果としてのマネーサプライマイ
ナス成長)批判であると言って間違いない。」(
>>204)ということなのだ
そうです。(92年の東洋経済の記事では違ったように思いますけどね・・。)
多くの一般人の認識とは違い、金利操作の「速度」を問題としているという
のです。何か変じゃないですか?岩田先生と言えば、「マネー」じゃないん
ですか?
まあ、彼の主張がそういうものだとしましょう。すると、次にマネーが実
体経済に対しどれだけの影響を持つのか、と言う議論になりますね。マネー
の伸びさえ確保すれば薔薇色なのでしょうか?本当にデフレは回避できたの
でしょうか?ここ5年中国や東南アジアから製品がどんどん流入し、流通コ
ストも削減が進み、物価は下落しました。マネーさえ伸ばしておけば物価は
下がらなかったのでしょうか?(そうではない、他にも対策が必要だった、
というのなら、「マネーを増やせ」という彼の主張にはどれだけの重要性が
あるのでしょうか?」
それに、彼はいつから金利操作を批判しているのでしょう?例えば95年頃、
彼は金利をゼロにしろ、と主張していたでしょうか?その当時は「低金利政
策は銀行救済、年金生活者圧迫だ」みたいな論調もあったんですよ?今頃に
なって過去のことを批判するのはずるくないですか?
どうも、彼の発言からは重みや責任感が感じられない。政府を批判するこ
とでメシを食う「批判家」の一人に過ぎないような気がする。(そういう人
は他にもたくさんいますけどねー。)
>>232も勘違い。銀行の貸出は貨幣供給曲線をシフトさせるということですね。
236 :
165とかいろいろだった人:02/01/26 16:58
>>234 >彼はいつから金利操作を批判しているのでしょう?例えば95年頃、彼は金利をゼロにしろ、と主張していたでしょうか?
「金融政策の経済学」93年8月2日出版
最終章(第9章)最終節
代替的な金融政策
92年当時、日本銀行が、この章のはじめで述べたように、ハイパワードマネー供給量を増やして、
コール・手形レートを、引き下げられた公定歩合に近づけるような政策を採用すれば、次のように
実体経済は寄り安定したと考えられる。
>47君に言わせれば「ハイパワードマネー=>コールレート」が誤りだと言うのは分かってるが、
少なくとも、92年当時に、もっと金利さげろと岩田の言ってたのは間違いないだろう。
>マネーの伸びさえ確保すれば薔薇色なのでしょうか?本当にデフレは回避できたのでしょうか?
マネーの伸びが確保できなければ、デフレが止まらないことは自明。マネーサプライの延びが鈍化するなかで、インフレ率が高まるのは石油危機のようなサプライサイドの要因があった場合だけだろう。
>ここ5年中国や東南アジアから製品がどんどん流入し、流通コストも削減が進み、物価は下落しました。マネーさえ伸ばしておけば物価は下がらなかったのでしょうか?
東南アジアや中国の低価格品は日本だけの輸出されているのかね?それなら君の話もワカランではないが、実際は世界中に輸出されている。
アメリカの貿易赤字に占める中国のシェアは日本を上回っている。それなのに、なぜ、世界中で日本「だけ」がデフレに陥ってるのか?
しかも、GDPデフレータの前年比上昇率で測ると、消費税効果を除去して、94年10-12月期以来一貫して7年間のデフレが続いている。こんな国は世界中で日本しかありません。しかも、大恐慌の当時にもありません。
237 :
165とかいろいろだった人:02/01/26 17:11
追加
前掲書P269
「・・・コール・手形レートは『4%をも切るような水準』で、『これは歴史的
にもかなり低い水準』(島本1992)というように、名目利子率のマクロ経済的に
みた適正水準を”歴史”で判断する(日銀見解のこと。165注)金融政策はマクロ
経済の不安定化を招く可能性が大きく、マネーサプライに動きをもっと重視すべき
だったと考えられる。
>>232 カレンシーボードでは、「あらゆる金融調節は非不胎化介入」になるよ。
だって、ベースマネーの裏付けとなる資産は全部「外貨」なんだから。
239 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/27 02:30
ま、日銀は基礎の理念から作り直すべきって
結論が、やっぱり得られてるってことで・・・
デフレ解説に忙しい規久男たん。「デフレの経済学」など、優れた著作も書いてるのだけど、
もう少し、柔らかいテーマを書けば、売れるのにね。
おお、まだ相手してくれるんすか。感謝。
>>236 > マネーの伸びが確保できなければ、デフレが止まらないことは自明。
この点の、僕の理解は逆なんですよねぇ。デフレだから、マネーが伸びな
い。マネーを無理矢理伸ばす、なんつーは無理。不可能。
> マネーサプライの延びが鈍化するなかで、インフレ率が高まるのは石油危機
> のようなサプライサイドの要因があった場合だけだろう。
これは議論の本筋に関係ないからどうでもいいですが、石油危機の時マネ
ーサプライの伸びって「鈍化」したんですか?
> アメリカの貿易赤字に占める中国のシェアは日本を上回っている。それなの
> に、なぜ、世界中で日本「だけ」がデフレに陥ってるのか?
基調となる経済の状況が違っている、ということじゃないですかねぇ。ア
メリカも中国からの輸入がなければもっとインフレだった。日本は中国から
の輸入がなければデフレ幅はもっと小さかった。(水掛け論にしかなりませ
んな。)
てな議論は本当はどうでも良くて、多分僕が言いたいことの中心は、マネ
ーと実体経済の相互作用に関して、「マネー-->実体経済」という作用は論
者が言うほど大きなものではなくて、むしろ、「実体経済-->マネー」とい
う因果関係の方が余程大きなものだ、ということです。「マネーを増やす」
なんてことを単独では出来ない。金利を下げて実体経済が活性化して、それ
で初めてマネーが増える。現実の経済はそういう流れでしょう。
だとすれば、マネーは「指標の一つ」に過ぎない。「マネーを増やせ」と
いうのは「GDPを増やせ」と同じ事を言っているに過ぎない。93年当時、
大蔵省も政治家も「金利をもっと下げろ」と圧力をかけていました。岩田氏
の主張はそれらに比べて何ら新味のあるものではない、と思います。
> しかも、大恐慌の当時にもありません。
1873年以降のイギリスやアメリカでは2、30年デフレが続いたと聞いて
います。僕は、日本もあと軽く10年くらいは物価下落が続くんじゃないか
と思いますよ。アメリカのバブルも崩壊するし、中国の安い労働力は浜の真
砂の如く内陸部から湧いてくるし、財政赤字はもう限界だし、日本の経済に
良い要因なんて全然ないですね。
>>238 結局固定相場制の話でしょ?日本のような変動相場制の国では「非不胎化
介入」はやっぱりありえないんじゃないの?
>>47 君も、幾らマネタリーベースを供給してもインフレは起こらない派か(嗚呼
なら、日銀が市中の国債を無制限に買えばいいじゃない。インフレにならない
なら、幾らでも吸収できるぞ。
僕の専門が工学です。経済はぜんぜん分からないです。
しかし、インフレの唯一の原因はマネーの過剰供給にあると思います。
1945年頃、中国内戦の時に、蒋介石が軍事費を捻出するために、「金元券」を大量発行し、
インフレを引き起こした。最後、1キロの金元券<ーー>1キロの米になってしまった。
この悪質のインフレは、共産党に敗れた原因の一つでもあります。
例を挙げたら、きりがありませんが、
インフレは中国語で通貨膨張率っていいます。
47さん、もっと、自分の言いたいこと、分かりやすく説明できますか?
僕は、中央銀行が生産性の向上に見合うようにマネーを増やすべきであると思います。
日銀は生産性が向上したにもかかわらず、マネーをそれなりに増やさなかったのではないかと思います。
中国の今年のマネーサプライの増加率は13%くらいを目標にしています。
それでも、インフレの兆候さえありません。
日銀もその位の目標を持たないと、日本の経済はよくならないのではないか?
>>243 何のための財政政策なの?
無制限に引き受けというのはインフレターゲットではありません。
ターゲットではインフレにはならず、
無制限引き受けは信用崩落でスタグフレーションゆきだと思います。
無制限引き受けを岩田センセが主張なさらないのは
岩田センセがインフレターゲット論者だからではないですか?
だから、インフレターゲット付き量的緩和って、インフレ率が目標に達する
まで国債を買ってマネタリーベースを増加させるということです。しかし、
その効果を否定する人はインフレにはならないと主張してるんだから、どん
どん買ってもインフレにはならず、それでも買うがインフレにならず、結局
インフレにならないまま国債なくなっちゃうんじゃないの?
おれはそう思わないが、インフレターゲット付き量的緩和の効果を否定する
限り、そういう結果になるでしょうが。そうならない場合は、インフレ率が
あがり始める。インフレの上限だって決めてるわけだから、そこが見えて
くるにしたがって、買いきり額を減らしてゆく。それで何の問題があるのか?
247 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/28 22:05
>>246 翁邦雄は急激な円安がおこり、国債暴落の懸念があると言ってるね。
つうか、47さんの話でパンとパン種、信用乗数が云々という部分は
まんま翁邦雄の「金融政策」に書いてあるよ。
要は銀行貸出が伸びた結果、マネーが伸びるとは言えるが、
マネーが伸びても、銀行貸出は伸びない。因果関係が逆だ。
といいたいのだと思われ。で、銀行貸出が伸びない分が、
まずは外貨に向かうだろうと・・・
経済学は素人なんで、解釈が間違ってるかもしれん。
間違ってたら指摘してください。
>>243 > 君も、幾らマネタリーベースを供給してもインフレは起こらない派か(嗚呼
そんなお嘆きにならないで。十分予想できたのではないかと思いますが。(苦笑)
> なら、日銀が市中の国債を無制限に買えばいいじゃない。インフレにならない
> なら、幾らでも吸収できるぞ。
えっと、まず申し上げますが、日銀が金融機関の保有する市中国債を買い入れ
ても、マネーサプライは増加しません。(定義上当然です。)買い入れた分準備
預金が積み上がるだけです。非金融機関の保有する国債を買い入れた場合は、そ
の量に相当する分だけマネーサプライが増加します。
一番簡単にマネーサプライを増やす方法は、実は財政赤字です。(但し、特会
も含むオール政府の赤字。)ほぼ赤字分マネーサプライは増えます。今デフレに
も関わらずマネーサプライが増加しているのはそういう理由です。
戦前の高橋財政でマネーサプライが増加したのは、日銀が国債を引き受けたか
らというよりは、支出を拡大し巨額の財政赤字を作ったからだと思います。
さんざん「マネーを増やそうとしても無理」と述べてきましたが、実はそうい
う手段はあります。ただ、留意していただきたいのですが、財政赤字によるマネ
ーの増加は通常の信用創造過程とは異なります。政府口座の預金がそのまま民間
に移る、というだけで、乗数過程はありません。100兆円マネーを増やすには
100兆円の財政赤字が必要です。
>>244 本当に密入国なの?気を付けて下さいね。
それじゃ、リクエストにお答えして(?)、僕のインフレ(物価)に関する考
えを書いてみます。(分かりやすいかどうかは別として。)
僕は、インフレの原因は2つに絞られると思います。一つは、財の需要が供給
を上回った場合。景気が良くなれば物価が高くなり、悪くなれば落ち着く。石油
危機で物価が高騰したのは、皆が買いだめに走って過大な需要が創出されたから。
輸入インフレや輸入デフレというのも、この系と理解して良いでしょう。90
年代には日本企業が東南アジアや中国に進出し、その地に大きな供給力が生まれ
たので物価は低下した、という理解です。
戦後日本でインフレになったのも、基本的には圧倒的な供給不足にあると思い
ます。多くの途上国が慢性的インフレに悩んでいるのも、供給不足でしょう。
要は、「物価現象は財の取引過程において起きている」ということです。
第二のインフレ発生原因は、通貨が信認を失った場合です。「貨幣は何故貨幣
として通用するのか?それは皆がそれを貨幣と思っているから。」と経済学の授
業で習いましたね。中南米や東南アジアの経済危機は、固定相場制が崩壊したた
めに起こりました。「昨日まで1ドルの価値があると思っていたこの1ペソが、
今日からから80セントしか価値がない」(実例とはレートが違いますが)とし
たら、ペソベースでインフレが起きるのは当然でしょう。多分、そういう国では、
「ドルベース」ではそれほどインフレにはなっていないと思います。
江戸時代に藩札の価値が低下したのは何故か?その当時人々が「貨幣」と信じ
ていたのは「大判小判」でした。この藩札が小判一枚に相当する、と人々が信じ
ていられる間は、藩札の価値は下がらなかったでしょう。その信頼が失われたと
きに藩札は紙屑と化したのです。
蒋介石の「金元券」とはどのようなものか知りませんが、当時の人々は金なり
貴金属を「貨幣」と考えていたことでしょう。いつ崩壊するか分からない蒋介石
政権の発行する「金元券」などは、蒋介石が不利になればなるほど信頼を失い、
インフレを招いたことでしょう。
もっとも、この場合は第一の要因、つまり財の需給の問題もあったと思います。
戦火に焼かれ供給力が不足していた状況で無理矢理武器を作らせれば、ますます
供給力不足に拍車をかけ、インフレ圧力を生じたであろうことは想像に難くあり
ません。
マネタリストの根本的な誤解は、「インフレ(物価現象)は貨幣的現象である」
と考えていることだと思います。(で、妙な数式をいじくっては頭と尻尾を取り
違えたようなことを言っている。)僕は、「そうではない、物価現象は基本的に
は実物的現象(という用語でいいのかな?)である」と主張します。というか、
「貨幣的現象」と言った場合、その過程がブラックボックスになってしまって何
を言いたいのか分からない。僕は、実物経済を観察していれば、物価変動の要因
は説明できるので、わざわざ「貨幣的現象」などという魔術的用語を使わなくて
も良いと思うのです。
「マネー-->実物」という因果の流れも無いわけではない。マネーサプライが
増加すれば、人々の購買力も増加します。つまりそれは価格理論でいうところ
の「資産効果」です。購買力が増加した、ということは需要が増えた、というこ
とと同じで、僕が上に述べた「第一の要因」により、インフレ圧力が生じるでし
ょう。
これを、マネタリストは「マネーが増えたからインフレになった」と説明する
のでしょう。けれど、僕はあえて、「マネーが増えたことによって人々の購買力
が増加し、需給のバランスが変化することによって物価が上昇した」と説明した
方がいいと思います。なぜなら、マネーが増えてもそれが実需に結びつかない場
合がある(すなわちそれが今の日本の状況)からです。
(なお、この「マネー-->実物」という効果が大きかったと思われるのが戦後
の日本です。戦時の軍需による財政赤字でマネーが民間に流れる一方で、配給経
済だったために戦時はお金の使いようがなかった。そうして貯め込まれたマネー
が戦後一気に解放され、一方で供給力が圧倒的に不足していたためハイパーイン
フレになったのだろうと思います。だから、財産税でマネーを吸収したのがイン
フレ沈静に効果的だったのでしょう。これを「過剰流動性を吸収した」と表現す
るからなんだかよく分からなくなる。シンプルに「需要を削った」と考えれば十
分。)
さて、マネーが増えても「資産効果」が働かないので需要は増えない。それが
今の日本の状況です。だから、マネーだけ増やしても多分意味がない。「購買力」
のみを考えるなら、今の日本人は十分過ぎるくらい大きな購買力を持っています。
ただ、財政赤字やら社会保障の先行きやら金融不安やらでそれが実需につながら
ないのです。(みんな貯め込んでいる。)
だから、ありふれた説だけど、やっぱりそっちを先になんとかすべきだと思い
ます。
(逆に、一旦消費意欲に火がつけば既に十分な購買力はあるので、インフレに
なる可能性もゼロではない。でも、これ以上マネーを供給しなくても薪は十分に
ある、と思う。某日銀出身エコノミストの真似ではないですが。)
最近「インフレ期待」が流行ですが、僕はこれにも懐疑的です。インフレ期待
による経済回復のルートは二つで、一つは期待実質金利の低下による投資刺激効
果。しかし、投資の金利感応度はそれほど高くはないと思います。
もう一つのルートが、現在消費の効用が将来消費の効用を上回るために消費が
刺激される、というものです。しかし、「代替効果」が「逆資産効果」を上回っ
て初めて消費は増加します。逆資産効果が大きければますます消費が冷え込む恐
れもあるのです。
また、単に消費を先取りしただけでは、その後リバウンドがありますから、ま
たデフレになって元も子もなくなる可能性もあります。
もっとも、輸入デフレはとりあえず一巡しましたし、円安傾向です。この先
しばらくはデフレ圧力も弱まるかも知れません。ですから、日銀が「インフレタ
ーゲット」を導入するなら今がチャンスと言えなくもない。僕はインフレターゲ
ットによって物事が解決するほど世の中甘くないと思うが、いまの経済環境なら
偶然ではあれデフレが治まって、みんな騙されるかも知れない。
でも、失敗したら2度と通用しないから、大きな賭です。だから、日銀が「イ
ンフレターゲットをやるなら政府も金融不安の解消をきちんとしろ」と主張する
のも理にかなっている。日銀も馬鹿ではないですよ。
ただ、いずれにせよ大きなインフレにはならないでしょう。デフレが借入の多
い企業にとって重荷になるのは分かりますが、仕方がない。それで頑張ってやっ
て行くしかない。資本調達を怠ってきたあんたらが悪い。ま、頑張れ、としか言
いようがない。そんなとこです。
あー疲れた。今回の答案は何点すかね?60点くらいは欲しいなあ。
254 :
ドキュン大1年生:02/01/28 23:17
>>248 素朴な疑問なんだけど、市場から資金を吸い上げてその分財政支出を
増やしたらマネタリ・ベースは変化なしなんじゃないか?
ふと思っただけなんだけど(なんかおれ勘違いしてるな・・・)。
>>247 > で、銀行貸出が伸びない分が、 まずは外貨に向かうだろうと・・・
この辺ちょっと違うんじゃないかなあ。翁はそんなこと書いているの?
257 :
ドキュン大1年生:02/01/28 23:24
>>47 マネタリストの主張と流動性選好理論の区別ついてるか?
>>254 うん、合ってるよ。市場から資金調達して財政支出しても「マネタリー
ベース」は変化無し。しかし、「マネーサプライ」は増える。
(厳密に言えば、マネーサプライが増えて受動的調節をすればマネ
タリーベースもちょびっと増える。)
なんでか分かる?僕はもう寝るので分からなければ質問書いといて
ね。お休み。
>>257 いや、ついてない。適当。区別教えて下さい。
素人なので、用語間違えることは多々ある。ま、趣意を汲んでくれや。
260 :
ドキュン大1年生:02/01/28 23:29
>>249 戦後補償って知ってる?
>>250 藩が藩札と小判の交換を行えばOK。
この場合、藩札の流通量は価値が一定になるように自動調節される。
>>253 硬直性賃金仮説って分かる?
>>260 なんだ、オレはおちょくられているのか。全然分かんねぇよ。何言い
たいのかちゃんと書けや、ゴルァ。
>>47 国債引き受けはタブーってことを前提にすれば、不況によるデフレ下で日銀が
マネサプ増やせないのは納得。
じゃあ、国債直接引き受ければいいんじゃないの?そしたらマネサプ増えるじゃん。
今一番の問題はバブル期の過剰債務。企業がデフレ下でがんばって3%の名目的な増収を
達成しても5%の金利で借りてる債務があったら返せないじゃん。インフレが2%
になれば名目上の利益は3%→5%に増える。
目指すべきは、
実質金利低下→投資増加 ではない。これだと投資の金利感応度が低いから
だめと言う人がいる。
実質金利低下に期待できる効果は
実質金利低下→過剰債務解消→投資増加 だと思われ。
文句ないよね?
>>政府口座の預金がそのまま民間
に移る、というだけで、乗数過程はありません。100兆円マネーを増やすには
100兆円の財政赤字が必要です。
はあ?冗談でしょ?一々説明するのも面倒だけどそれはない。極端に言い過ぎ。
>>マネタリストの根本的な誤解は、「インフレ(物価現象)は貨幣的現象である」
と考えていることだと思います。
言いたいことがよくわからないが、
実物と名目という言葉をそもそも理解していないと思われ。
基礎的な教科書読み直してみたら。
>>256 あ、そこは私の解釈で、翁氏が書いてる訳じゃないです。
ただ、大規模な買い切りオペの増額とインフレ目標の設定で、
国債暴落と円安が起こるとしたら、その場合、国内に運用先を
求めるのではなく、まずは外貨に資金退避かなと・・・
>>47 なんかこのスレ盛り上がってるなーと思って読んでみたら・・・。
おいお前!!47のお前だ!!
金融政策に関してのチミの意見とやらは
翁邦夫の言ってることそのまんまじゃねーかよ。
しかも249ぐらいからの金融政策をちょっと離れた意見はみょー
に素人くさい幼稚な見解だし・・・。
岩田の本丸写しの所もあるだろーが!ゴルア!
結局
>>47の見解は、以下のように要約されるわけね。
1)マネタリーベースは受動的に供給され、その変化は日銀の意志とは関わりない。
2)インフレ/デフレは本来的に実物現象である。なぜなら、インフレは超過需要
で、デフレは(輸入を含む)コスト低下あるいは超過供給で起こるから。
3)しかし、財政赤字をファイナンスする結果起こるマネタリーベースの節度無き
供給は、通貨への信任を失わせ、ハイパーインフレのリスクを内包している。
4)つまり、現在の日本銀行の政策は最善であり、改善の余地はない。
5)ゆえに、何かできると思ってる岩田は馬鹿だし、岩田が代弁している並み居る
ノーベル賞経済学者も全員馬鹿。更に言うなら、ヒューム以来の貨幣の経済学は、
嘘とデタラメの集積。
別に
>>47を脅迫したり頭ごなしに厨房扱いするつもりはないけど、こういう意見に
同意しろと言われて「はい、そうですか」と言う人は、よほど自信があるんだと驚
嘆するのは、俺一人ではないだろうなぁ。
で、俺の反論だけど、これまで書いてきたように、
1)見かけ上受動的なのは、特殊な準備積みの方式と慣習(余剰準備の持ち越し
禁止、準備不足への過剰な制裁)と、偏執狂的なコール水準の変動許容幅の狭さ。
2)金利操作がなぜ総需要にシステマチックに影響しないか理解できない。又、
ハイパーインフレやデフレは金融政策の変更が期待形成に影響するルートを通じ、
歴史上、需給の変化とは関係なく瞬時に沈静化している。
3)既発債の購入と新発債の引受に、これほどの質的な差異があるとは信じられ
ない。高橋財政は新発債を引き受けたが、そのほとんどをすぐに市場で売却して
いるし、ニューディールでのリフレ的金融政策は均衡財政原則の下で行われた。
だが、どちらもデフレを退治しているし、ハイパーインフレも引き起こしていない。
4)87年頃を境に、日銀の金利操作がデフレバイアスを持て来ているのは、
反インフレターゲット派の実証研究(地主・黒木・宮尾)で明らか。
5)フリードマンとトービンとクルーグマンが意見を一にする政策に反対する程の
度胸は俺にはない(藁
>>265-266 いや、あなたもかなり47氏の意見を曲解して煽ってない?
勝手に要約して、勝手に反論しているように見えるけど
なぜハイパーインフレとか、日本銀行の政策は最善とか
いう極論になっちゃうんだろうか。むしろ、経済学を
学んでいる人にとっては、普通の感想なのかなぁ。
268 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/29 14:00
>>266の意見は、極めてまっとうだと思う。
(というか、関係業界の人間の間では共通認識だと思いたい)
みながコレくらいの見識を持った上で、議論を始めれば、有益なのだが、
分かってもないくせに自信だけは、いっちょまえのトンデモが絡んでくるからなあ。
おや、えらい荒れてますねえ。まあ、原因は僕ですが・・・。今後は謙虚
にいこうと思いますので、出来ることならばまったりお相手していただけれ
ば幸いです。
で、どこから話を始めればいいのか分からないのですが、まず第一に、
>>248に書いていることは嘘でも何でもなくて、至極当然のことです。
>>262 は分かってくれてないみたいだけど、165は分かってます?ここが理解しても
らえないと、僕の考えが分かってもらえないのも当然だと思う。説明不足な
らもう少し敷衍しますが。
>>265にまとめて頂いた僕の見解については、1)2)はその通りです。
3)は違う。4)は「最善」っていうと違う気もするけど、「打つ手無し」
という意味ではその通りかなあ。5)はまあどうでもいいや。
ああ、
>>266に
> 3)既発債の購入と新発債の引受に、これほどの質的な差異があるとは信じられ
> ない。高橋財政は新発債を引き受けたが、そのほとんどをすぐに市場で売却して
> いるし、
とありますねえ。じゃ、やっぱりこの辺の説明からする必要がありますね。
ちょっと今時間ないので、また後で。
そうか、深尾某は「マネタリーベース」を薪に例えていたんだったな。僕
は、「1000兆円を超える個人金融資産」のことを薪に例えているんで、
その辺全然意味が違うんですよ。3)で誤解があったのはそのせいだな。別
に積み上がった準備預金がハイパーインフレのリスクになっているとは思わ
ない。
47さんへ。
日銀が市中の銀行から長期国債を買いきってマネーを供給しても
銀行はそれを準備として積んどくだけで、外に出ていかないということでしたが、
今の銀行って長期国債の金利がメシの種になってると聞いてますけど
そのメシの種を日銀にまきあげられちゃっても、マネーに手をつけずに(運用せずに)
じっとしているなんてことがありうるんですか?
今はまだ日銀が買う量が少ないからそれでもいいのかもしれないけど、
日銀がもっとたくさん買いオペを続けたらいやでもどこか運用先を探さなくては
いけなくなると思うんですけど。
>>248に書いたことを説明します。
説明の便宜のために、日銀(中央銀行)とオール市中銀行のバランスシート
を模式的に書くと、次のようになります。説明に必要のない科目(手形・社債
等)は省略しました。
マネーサプライは「非金融民間部門の保有する現金通貨+預金通貨」ですか
ら、日銀券発行高(*3)から銀行手元現金(*5)を差し引いたものに、銀行預金(*4)
を加えたもの、ということになります。
日銀 市中銀行
------------ ------------ ------------ ------------
日銀貸出 *2 |日銀券 *3 手元現金 *5 |日銀借入 *2
国債 *7 |準備預金 *1 準備預金 *1 |預金 *4
|政府預金 *9 貸出金 *6 |
| 国債 *8 |
etc. |etc. etc. |etc.
(等幅フォントで見てね。)
まず、この図を使って、日銀の金融調節がどのようなものなのか説明します。
僕が
>>196-200に書いたことですので、そちらも参照しながら読んで下さい。
準備預金の変動要因の一つ目の「銀行券要因」ですが、これはどういうこと
かと言うと、人々が預金を引き出し現金に変えること(または、現金を銀行に
預けること)です。引き出しの場合、市中銀行のB/Sにおいて、預金(*4)と手
元現金(*5)が同額減少します。
市中銀行は手元現金(*5)を一定水準に保つために準備預金(*1)を取り崩しま
す。日銀と市中銀行のB/Sにおいて、準備預金(*1)が減少し、日銀券発行高(*3)
と市中銀行手元現金(*5)が増加します。
結果として、市中銀行手元現金(*5)は変化せず、預金(*4)と準備預金(*1)が
減少、日銀券発行高(*3)が増加します。
預金(*4)と準備預金(*1)が同額減少していますが、所要準備預金は預金残高
の1%以下ですので、この時点で準備預金は不足することになります。受動的
金融調節の元では、準備預金を供給する必要があります。手段は色々あります
が、要は日銀から市中銀行に信用を供与すればOKです。日銀貸出(*2)を増額
してもいいですし、国債買いオペでも構いません(*7が増加し*8が減少する)。
上の図には示しませんが、手形や債権の買いオペでも同じことです。その結果、
準備預金(*1)が所要量に調節されることになります。
(頭の体操ですが、このときマネーサプライはどうなっているか分かります
か?変化なし、が正解です。日銀券(*3)が預金(*4)に振り替わっただけですの
で、その合計は変化していません。)
さて、第2の財政要因です。まず、人々が納税する場合を考えてみましょう。
人々は預金を取り崩し国庫に振り込みます。この時、決済が日銀の市中銀行口
座(=準備預金)と政府口座の間で行われます。その結果、預金(*4)と準備預
金(*1)が減少し、政府預金(*9)が増加します。
この場合も、上と同様に所要準備に対して準備預金が不足することになりま
す。日銀は信用を供与して(すなわち資金を供給して)所要量の準備を供給し
ます。
マネーサプライは、この場合減少しています。預金(*4)が減少していますの
で、当然ですね。
一方、公共事業や年金などで政府から民間に支払いがあった場合はどうでし
ょう?この場合、預金(*4)と準備預金(*1)が同額増加し、政府預金(*9)が減少
します。準備預金が所要準備に対し過大になりますので、日銀は市中銀行への
信用を減少させて資金を減らします。具体的には、日銀貸出(*2)の減少や、売
りオペ(*7が減少し*8が増加)です。その結果、準備預金(*1)も所要量まで削
られます。
マネーサプライは、もうお分かりの通り、この場合増加しています。
以上が、日銀の受動的金融調節における資金の流れです。ここまでは、
>>203 で165の先生にも100点を頂いてますので、「正統派の経済学」にとっても問
題は無いと思います。
で、
>>248で「財政赤字によりマネーサプライが増加する」と言ったのは、上
に述べたことの単純な帰結です。政府の収入分マネーサプライが減り、支出分
マネーサプライが増加しますので、政府の「赤字」(この場合の「赤字」は、い
わゆる一般会計の財政赤字だけでなく、年金会計や郵貯なども含めた収支ベース
での差し引きの赤字)の分だけ、マネーサプライが増加する、ということになり
ます。
現在、銀行の貸出は減少しています。にも関わらず、マネーサプライは増加し
ています。普通に考えたら不思議ですよね?その原因は、実は財政赤字なのです。
ここまでは、納得して頂けるんでないかと思います。
次に、「新発債の引受と既発債の買入」について考えてみましょう。まず、
「既発債の買入」です。これは、すなわち買いオペのことですね。日銀保有国債(*7)
が増加し、市中銀行保有国債(*8)が減少、準備預金(*1)が増加します。マネーサ
プライは変化しません。これが、
>>248で私が申し上げた「日銀が金融機関の保
有する市中国債を買い入れても、マネーサプライは増加しません。」ということ
の意味です。(準備預金として積み上がるだけです。)
次に、新発債の引き受けです。これは、日銀のB/Sにおいて、国債(*7)と
政府預金(*9)が同額増加する、というだけです。その時点では、準備預金もマネ
ーサプライも変動しません。
政府が市中消化で国債を発行する場合はどうでしょう?(個人への国債販売は
考えないことにします。)この場合、購入代金は準備預金から政府口座に支払わ
れますので、市中銀行の国債(*8)が増加し、準備預金(*1)が減少、政府預金(*9)
が増加することになります。当然、準備預金は不足しますので、日銀は信用を供
与する必要があります。
この信用供与を国債買いオペにより行えば、結果は新発債引き受けと全く同じ
ことになります。
>>266に「既発債の購入と新発債の引受に、これほどの質的な
差異があるとは信じられない。」とありますが、165の言うとおり、質的差異は
殆どありません。いずれにせよ、マネーサプライは変化しません。
財政資金との関係で言えば、マネーサプライは政府が支出した時点で初めて増
加します。(国債発行の時点では変化しません。)支出があったとき、上にも書
いたように、マネーサプライ(預金)と同時に準備預金が増加します。(所要準
備に対し過大になりますので、これを放っておいたら金利はゼロになります。受
動的調節において、金利をゼロにしないためには、売りオペ等による資金の吸収
が必要です。)
既発債購入と新発債引受で違うのは、この財政支出との時間的関係です。新発
債引受の場合、財政支出は必ず事後になります。新発債引受があれば、その後財
政支出の際にマネーサプライが増加する、ということです。既発債購入について
は、大体の場合は国債市中消化&財政支出が既に済んでいる(マネーサプライは
既に増加している)ので、既発債購入後にマネーサプライが増えたりはしない、
ということです。
それから、
>>266に「高橋財政は新発債を引き受けたが、そのほとんどをすぐに
市場で売却している」とありますが、これは、すなわち売りオペによって準備預
金を吸収した、ということなの。当時も受動的調節だった訳ですから、財政資金
支払いによる余剰資金を吸収してやる必要があったのです。資金吸収の手段とし
て、国債が使われた、ということです。
ここまで宜しいでしょうか?以上は受動的金融調節下での財政資金の流れを説
明しただけですので、問題はないと思いますが。疑問があればどうぞ。
僕の
>>266への反論は後にします。
>>272 今、インターバンク金利は限りなくゼロですので、準備預金を保有するコスト
はゼロです。これをそのまま積んでおいても、少なくとも損はしません。
「運用先」についてですが、上のB/Sを頂ければ分かるとおり、他の金融機関
に対して貸すとしても、金融機関全体の準備預金は減りません。ですから、この
場合の「運用先」は非金融機関への信用供与(貸出や社債引受)ということにな
りますね。金利をつけて企業に貸し出すことが出来れば利益を得られる筈です。
仰る通りです。
しかし、銀行は今貸出をどんどん減らしています。何故か、というのは私が説
明するまでもないと思いますが、銀行は自らの体力増強のため、リスクある企業
への貸出を削っている訳です。一方で優良企業はキャッシュフローが十分あり、
投資も手控えているため借りてくれないのです。ですから、「運用先がない」と
いうのが現状です。
既に所要準備より10兆円も多い準備預金が滞留しています。これが20兆円
になろうが30兆円になろうが、銀行の貸出増に与える影響は微々たるものだと
思います。
日銀が国債買いオペをすれば、市中銀行のB/Sの借方において国債が準備預金に
振り替わっていくだけです。その段階で「メシ」を先に食べてしまうような形に
なるだけで、銀行は損はしません。
やはり、現在の経済の根本的な問題は、金融不安と、将来の社会保障への不安
(財政破綻への不安)だと思うのです。既に論じ尽くされて飽きられていますが、
問題は全然解決していないのです。そちらから目をそらして日銀バッシングする
のが今の流行ですが、問題の本質を捉えていないと思います。
失礼、
>>273の図が崩れてしまいました。これならOKかな?
日銀 市中銀行
------------ ------------ ------------ ------------
日銀貸出 *2 |日銀券 *3 手元現金 *5 |日銀借入 *2
国債 *7 |準備預金 *1 準備預金 *1 |預金 *4
|政府預金 *9 貸出金 *6 |
| 国債 *8 |
etc. |etc. etc. |etc.
(等幅フォントでよろしく。)
ううむ。微妙に失敗。まあ、分かるからいいよね。
284 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/30 15:12
財政破綻への不安なら日銀が国債買えば解消できるような気がする。
285 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/30 15:24
日銀 市中銀行
------------ ------------ ------------ ------------
日銀貸出 *2 |日銀券 *3 手元現金 *5 |日銀借入 *2
国債 *7 |準備預金 *1 準備預金 *1 |預金 *4
|政府預金 *9 貸出金 *6 |
| 国債 *8 |
etc. |etc. etc. |etc.
(Pフォント版)
286 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/30 15:28
そう、日銀の上納が少なすぎる、経費や負債を水増しして利益を
ごまかして上納しない。のが財政破綻の原因です。
まぁ、金融機関の元締めですから当然ですよね。
=構造改革すべきは日銀
>>285 ありがとうぅぅ!
>>286 そういう観点からの日銀批判については同意。
あと、
>>272について、
>>280に書いたことに補足しますが、銀行の貸出は
準備預金を変化させません。市中銀行のB/Sにおいて、借方で貸出金、貸方
で預金が増えるだけです。(借りた企業が手元現金を増やせば別ですが。)
預金が増えますから、所要準備が増えますが、準備預金そのものの絶対
額は「銀行貸出」の時点では変化しません。(通常受動的金融調節の下で
は所要準備増に見合った資金を日銀が供給しますが、今は資金ジャブジャ
ブのゼロ金利で半ば受動的金融調節を放棄したような状態ですので、そう
いうことも起こりません。)
そういう意味では、準備預金の「運用先」というのは存在しない、とい
う見方も出来ると思います。非金融機関は日銀に口座を持てないので、準
備預金そのものを企業に貸す、ということは出来ないのです。準備預金を
引き出して現金にすれば貸せますが、企業は手元現金を最小限度に圧縮し
ますので、その現金は殆ど全て預金として銀行に還流し、準備預金に戻っ
てきてしまうのです。(分かります?)
>>47さんへ
素朴な質問なんですが、だいぶ前に
>政府口座の預金がそのまま民間
>に移る、というだけで、乗数過程はありません。100兆円マネーを増やすには
>100兆円の財政赤字が必要です。
って書いてますよね?
これはこの100兆円の財政赤字が全て日銀による引き受けでまかなわれる場合ってことでいいんですよね?
でここで僕は財政支出による100兆円のマネー(全額日銀引受)は100兆円以上のマネーになると思うんですが?
つまりこの場合マネーサプライのうち現金通貨は確かに100兆円しか増えませんよね?
でもこの財政支出によって貯蓄が増えますよね?
まあ、これを信用乗数効果というほど私もアフォではありませんが(無論結果としてはそう捕らえることは可能でも。
教科書的にはそういう解釈が可能ということならOKということで・・)
その後に
>今デフレに
>も関わらずマネーサプライが増加しているのはそういう理由です。
といってますが補足がないとこれを読んでいる人は、国債を市中で消化させた場合でも
そのままマネーサプライが100兆円以上増えると誤解すると思ったので一応。
本質的な議論ではないのでsage
>>288 > これはこの100兆円の財政赤字が全て日銀による引き受けでまかなわれる
> 場合ってことでいいんですよね?
違います。日銀引受であるか、市中消化であるかは問いません。
>>277あ
たりに書いておきましたが、「国債発行」そのものはマネーサプライを変化
させません。財政からの支払が受取を超える分だけマネーサプライは増えま
す。
この辺りのことは教科書のどこにも書いてないのでなかなか理解しにくい
ことだろうと思います。私が申し上げていることは、全て日銀が準備預金を
「受動的に調節する」という過程の下で起きていることです。その点に留意
ながら、
>>273-279をじっくり読んで頂ければ分かって頂けるのでないかと
思います。
(なお、日銀が国債を引き受けたとしても、政府支出があった時点で準備
預金が過剰となり、その吸収のためにいずれ日銀は売りオペをせざるを得な
くなります(全額市中に売り払う必要はありませんが)。逆に、国債市中消
化の場合、その時点で準備預金が不足しますので、日銀はある程度買いオペ
せざるを得ません。市中消化であれ、日銀引受であれ、資金の流れが最終的
に行き着くところは似たようなものです。「日銀が国債を引き受けるのは禁
じ手」というのは、実は大いなる誤解です。別に日銀引受だろうが市中消化
だろうが、マネーに与える影響は殆ど差がないのです。この辺は難しいかも
知れませんが・・・。)
> つまりこの場合マネーサプライのうち現金通貨は確かに100兆円しか増えま
> せんよね?でもこの財政支出によって貯蓄が増えますよね?
ん〜と、政府から支払われるマネーは基本的に口座振り込みになりますの
で、増えるのは現金通貨でなく、「預金通貨」です。人々がそれを全て引き
出せば現金が100兆円増えることになりますが、そういうことは起こらな
いでしょう。
多分、
>>288さんは「公共投資の乗数効果」みたいなことを仰りたいのでし
ょうね?公共事業でも減税でもいいですが、財政赤字の結果、民間貯蓄が増
えるので、その一部が消費に回るはずだと。
それはその通りです。
>>282(または
>>285)のバランスシート的に言えば、
景気が刺激されるので銀行が新規貸出を行い、市中銀行B/Sの貸出金(*6)と
預金(*4)が同額増えることになります。結果、マネーサプライはさらに増え
ます。
これは、民間需要が刺激されたことによってマネーサプライが増えた、と
いうことです。多分、財政出動後数ヶ月から1年以上にわたって長期的に生
じる過程です。一方、「財政赤字が100兆円増えれば云々」という話は、
民間需要が刺激されなくても、政府の支払いがあった時点で「即時」にマネ
ーサプライが増加する、という意味です。支出のあった「その日」にマネー
サプライは変化します。その違いを理解して下さい。
なお、重ねて申し上げますが、ここでの「財政赤字」の概念は、いわゆる
一般の赤字概念でなく、特別会計を含む「オール政府部門」の支払と受取の
差額を意味します。例えば、人々が預金を郵便貯金に預け替えたとき、これ
は財政資金的に見ると「黒字」です。(市中銀行の準備預金(*1)から政府預
金(*9)に支払われることになるため。)一般会計が赤字でも、年金特会が黒
字(受超)なら、政府全体では「黒字」になることもありえます。
何かあまりレスが無いですが、みなさん読んで下さっているのかしら?ち
ょっとややこしい話なので突っ込みどころを探すのに時間がかかっている、
ということなのかしら?あるいは、「こんなアフォには付き合いきれん」と
見放されちゃったのかしら?
>>288さんのような疑問が出てくるのは当然だと思いますよ。他に質問(ま
たはいちゃもん)無いですか?無ければ次に進みますが。
292 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/01/31 13:48
最高のスレ、挙げ
>>47 ちゃんと読んでます。マンキュー。続けてください。
294 :
288のしろーと:02/01/31 15:16
>>47 ありがとうございます。
ということは47さんの言ってることを一言で言うと「引き受けだろうがなんだろうが受動的金融調節を
前提とする限り日銀のオペそのものによってマネーサプライが変化することはない」
ってことですよね?
>この辺りのことは教科書のどこにも書いてないのでなかなか理解しにくい
>ことだろうと思います。私が申し上げていることは、全て日銀が準備預金を
>「受動的に調節する」という過程の下で起きていることです
確かに教科書でこの実務的事実とと信用乗数理論をセットで教えることは無理がありますね。
>なお、日銀が国債を引き受けたとしても、政府支出があった時点で準備
>預金が過剰となり、その吸収のためにいずれ日銀は売りオペをせざるを得な
>くなります(全額市中に売り払う必要はありませんが)。
>逆に・・・・・・・・・・・省略
>市中消化であれ、日銀引受であれ、資金の流れが最終的
>に行き着くところは似たようなものです。「日銀が国債を引き受けるのは禁
>じ手」というのは、実は大いなる誤解です。別に日銀引受だろうが市中消化
>だろうが、マネーに与える影響は殆ど差がないのです。この辺は難しいかも
>知れませんが・・・。)
ということはその前に47さんが書いてる
>100兆円マネーを増やすには
100兆円の財政赤字が必要です。
というのと矛盾しない?100兆円の財政赤字でも受動的金融調節を前提とする
限りマネーは増えないってことにならない?
295 :
288のしろーと:02/01/31 15:31
↑すいません勘違いしてました。
>>預金が増えてるからマネサプはそのまま増えるんでしたね。アフォですんまそ・・。
だいたい理解させて頂きましたのでどうぞ次の話へお願いします。
どもども。ご愛読(?)感謝です。
>>294 > ということは47さんの言ってることを一言で言うと「引き受けだろうがな
> んだろうが受動的金融調節を 前提とする限り日銀のオペそのものによっ
> てマネーサプライが変化することはない」ってことですよね?
そうです。(付言するなら、ご承知の通り「受動的でない金融調節なん
ぞありえねえ」というのが私の持論ですがその話はまた後で。)
「じゃあ、何で高橋財政の時何故市中消化せず日銀引受だったのか?」
という疑問が生じると思いますが、技術的な話がからんできますので、こ
れも後にしましょう。
>>295 そゆことです。
なお、改めて
>>282の図を眺めると、マネーサプライ(預金*4)が増加し
ている場合には、必ず銀行の借方においてそれに見合う貸出金(*6)ないし
国債(*8)の増加が起きている(厳密には一致しませんが)、ということが
分かるんじゃないかと思います。つまり、マネーサプライの増加は裏を返
せば「市中銀行の(民間又は国に対する)信用供与の増加」に他ならない、
ということです。こういう観点から、「経済活動にとって重要な指標はマ
ネーよりクレジットである」と主張する「クレジット・パラダイム」とい
う議論がかつてあったように記憶してますが、どうなっちゃったのかしら?
大体理解して頂けたみたいですね。私がかつて受動的調節について学んだ
ときは、なかなか理解できなくて、
>>282の図と何度もにらめっこしながら
様々に考えを巡らし、納得行くまで一ヶ月近くかかったものですが、皆さ
ん意外に(失礼!)賢いですねぇ。
それでは、次に、インターバンク市場について説明しておこうと思いま
す。もう引用しませんが、
>>282(
>>285)のB/Sを頭のどこかに置きながら
読んで下さい。
仮設例として、法定準備率が1%、社会にA銀行とB銀行という二つの
銀行があり、それぞれ預金残高が10兆円、従って所要準備額がそれぞれ
1000億円、という世界を考えます。
今、受動的調節により各行1000億円、計2000億円の準備預金が
積まれています。ここで、A銀行の顧客aからB銀行の顧客bに100億
円の支払いが行われたとします。振り替え決済によりaの預金が100億
円減り、bの預金が100億円増加します。銀行間のセトルメントは、既
に説明したとおり各行の日銀口座(=準備預金)で行いますので、A銀行
の準備預金が100億円減少(残高900億円)、B銀行の準備預金が
100億円増加(残高1100億円)することになります。
マネーサプライ(預金)も準備預金も合計額は変化しませんが、各銀行
では預金と準備預金のバランスが崩れています。A銀行の預金は
9兆9900億円になり、所要準備は999億円です。準備預金は99億
円不足しています。B銀行については預金が10兆100億円、所要準備
が1001億円です。準備預金が99億円余ることになります。
従って、両銀行間で、準備預金の貸し借りが行われることになります。
これを行っているのがインターバンク市場です。インターバンク市場とは
すなわち、「準備預金」を取り引き(貸し借り)する市場なのです。
さて、需給関係からいって、A銀行がB銀行から99億円借りることに
なるのは間違いありません。問題は、金利がどう定まるのか、ということ
です。ここでは、需給の量が一致していますので、両者のみでは原理的に
金利は決まらず(需要曲線、供給曲線ともにほぼ垂直)、非常に不安定に
なるはずです。AとBの2者のみであれば貸し手のBが立場上有利ですか
ら金利は高騰するのかもしれませんが、実際の市場には多数の参加者がい
ることを想起して下さい。(厳密には、資金不足幅の大きな銀行は高い金
利でも早めに資金を手当し、不足幅の小さな銀行は低い金利になるまで粘
る、という行動を取ることが予測されますので、取引金利は当事者の事情
に応じたものになり、「金利は一意に定まらない」というのが正解だろう
と思います。)
しかし、日銀は金利をコントロールできます。それは、日銀が準備預金
に関する唯一の供給者であり、随意に供給量を決めることが出来るからで
す。金利が高騰したばあいには買いオペで資金を供給し、低下した場合に
は売りオペにより資金を吸収すればよいのです。
より端的に言えば、日銀が目標金利を宣言してしまえば、市場参加者は
それに従うことになります。日銀の「コール誘導目標」や、NY連銀の
「FFレート」、旧ドイツ中銀の「レポレート(だっけ?)」等がそれに
相当します。(なお、さらに日銀は「準備預金の積み速度の調整」による
市場金利の微調整、なるものをかつてやっておった訳ですが、多分に技術
的ですし、ここでの議論の本質とは関わりないので省略します。)
さて、準備預金が変動した場合には、金利はどうなるでしょう?(この
辺から、「マネーサプライ論争」の機微に触れた部分に近づいてきます。)
第一に、準備預金が増加した場合です。仮設例の最初の時点に戻り、政
府からA銀行の顧客に対し年金の支払いが500億円あったとします。A
銀行の預金は10兆500億円、所要準備が1005億円となるのに対し、
準備預金は1500億円です。495億円が余剰となります。A銀行は運
用先を探しますが、B銀行は既に所要準備を積んでいますので、借りてく
れません。結果、495億円はそのまま積まれた状態になり、インターバ
ンク金利はゼロになります。
あるいは、同時にB銀行の顧客が政府に200億円納税し、B銀行が準
備不足になっていたとしましょう。B銀行の預金は9兆9800億円、所
要準備が998億円なのに対し、準備預金残高は800億円となり、
198億円の不足です。この分を、A銀行から借りますが、198億円以
上は必要ありません。差し引き297億円が余ります。インターバンク金
利は限りなくゼロに近づきます。(やはり、実際には市場参加者が多数存
在することを想起して下さい。)
従って、日銀が金利をゼロにしたくないのなら、余剰資金を吸収してや
る必要があります。297億円分の準備預金を売りオペにより吸収すれば、
インターバンク金利は誘導水準で落ち着くことになります。
ここで、「積みの持ち越しを認めれば、金利はゼロにならないはず」と
いう議論があります。(
>>109参照)しかし、持ち越しを認めるにしても、
限度があるはずです。詳しく知りませんが、所要準備に対して5%といっ
たところがせいぜいでしょう。上の仮設例で言えば、A銀行が持ち越し出
来るのはせいぜい51億円(1005億円×5%)です。それ以上の余剰
が出れば、金利はゼロ近くまで低下せざるを得ません。
次に、(全銀行合計の)準備預金が減少する場合を考えます。先程の例
で、A銀行顧客への年金支払が200億円で、B銀行顧客の納税が500
億円だったとしましょう。A銀行の準備預金は198億円の余剰、B銀行
の準備預金は495億円不足です。
さて、この場合、A銀行はB銀行にどのくらいの金利で貸すでしょうか?
それは、つまるところ、B銀行が積み不足のコストをどの程度と考えてい
るかに依存します。積み不足が非常に「不名誉」なことであると一般に考
えられていれば、多少の高コストを払ってもB銀行は借りようとするでし
ょう。165氏が「準備の供給不足により金利が高騰するのは、高いインプリ
シットコストのせいだ」と言っておられるのはその意味です。ですから、
165氏は積み不足の縛りを緩めてやれば、準備預金不足による金利高騰は防
げるはずだ、と言っておられるのです。
その点は一理あります。ただ、インプリシットコストでない積み不足の
コストもあります。それは、以前にも申し上げたように、「決済不能リス
ク」のコストです。B銀行の準備預金残高は500億円になりました。こ
れが日々の銀行間のセトルメントに十分な量であれば、そのコストはあま
り高いとは言えないでしょう。しかし、600億円なければ危ない、とい
うことであれば、相当の金利を払ってもA銀行から準備預金を借りる筈で
す。
実際には日銀は所要額に見合う準備預金を買いオペ等にて供給します
(この仮設例でいえば、495−198=297億円を供給)ので、金利
が高騰することはありません。しかし、放置すれば高騰する恐れはありま
す。
>>199に書いたように、財政資金の受払というのは非常に大きな額なの
で、それをそのまま放置したらいずれ決済資金に困るかも知れないのです。
さらに進んで、今度は、銀行貸出が増えた場合(マネーサプライが増加)
を考えてみましょう。また仮設例の最初に戻りまして、A銀行が1000億
円貸出し、顧客が全額を預金として保有(手元現金を増やさない)するとし
ます。この場合、準備預金は変化していませんが、所要準備が1010億円
になります。10億円の準備不足です。放っておくと金利が高騰しますので
日銀は不足分を供給して金利を安定させます。
以上が、「受動的金融調節」の下、インターバンク市場で行われている
取引の概要です。長々説明したのは、第一に、「日銀は金融市場に資金を
ジャブジャブに供給していると聞くが、なぜその資金が一般企業に流れて
こないのだろう?」という素朴な疑問を抱く方がおられるのでないか、と
思ったからです。事はそう簡単ではない、ということが分かって頂けたの
でないかと思います。(インターバンクのマネーは、金融機関間でのみ取
引可能なので、一般企業には「流れてはこない」のです。)
また、第二にインターバンクの取引を理解することが「マネーサプライ
論争」の本質を理解する上で不可欠だと思ったからです。
大体、このようにして、日銀はインターバンク金利を操作しまていす。
というか、日本以外でも先進主要国は全て、多かれ少なかれこんな感じで
金融調節をやっております。
少なくとも「短期的」には主要国全てがこのような「受動的調節」によ
る金利操作を行っていることは165氏も認めておられたと思うんだけど、
>>266の1)を読むと違うようなことも言ってますね。その辺、どうなので
しょう?違うとしたら、どう違うのかしら?
とりあえず、今日はここまでです。アー疲れた。
国債買いオペも国債引き受けも同じことなんだ...
引き受けって金利0で100年債とかできる類のものと思ってた(恥
306 :
288のしろーと:02/02/02 18:52
>>47 いやいや毎度のことながらすばらしい説明ですな。
やっとここにきて私のような素人もマネサプ論争について理解できました。
47さんのいう
「貸し出し量の増加を通したマネサプの増加は後積み方式を前提とする以上コントロールは不可能」
というのは分かりました。
結局日銀のオペそのものというのはそれだけでマネサプを増やすものではなく、
財政赤字を別にすれば民間企業の資金需要によってマネサプは増えたり減ったりするんだということですか。
でまあ、ここで疑問なのですが。
コール市場の「金利」は日銀がコントロールできるんでしたっけ?
とすると、マネーサプライを日々日銀がコントロールできないというのは分かります
が、やっぱり金利を通じて(企業の貸し出しコストが増える)マネーサプライを増やすないしは減らすということは
長期的に考えればできるんじゃないんですか?かといって今の段階でも私自身
マネサプを目標とした金融政策が可能とは思えません。つまり政策目標となりえるほどコントロール可能
とは思えませんが、47さんが言うように全く不可能とまでは思えないのですが。
307 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/02/03 19:26
dat落ちしそうなんでage
>>306 仰るとおりですよ。「金利-->実体経済(貸出)-->マネー」という経路で
マネーサプライを「コントロール」することは出来ます。結局、この「コン
トロール」という言葉の意味ですよね。教科書的な意味でマネーを「操作」
するようなことは出来ませんが、「影響を与える」程度の意味では「コント
ロール」出来ます。私は一貫してそう言っておるつもりです。
教科書的なリジッドなマネー操作は現実には出来ない、ということは
>>165 氏も認めておられていますし、実は、この点で学者も日銀も認識は一致して
いるんですよねー。じゃ、マネーサプライ論争って何だったんだ?ってこと
になるんですが、結局日銀の金利操作の評価に行き着くのだろうと思います。
「バブル期にマネーの高い伸びを見過ごして金利引き上げのタイミングが遅
れた」とか、「バブル崩壊後のマネーの低迷を軽視して金利引き下げのスピ
ードが遅かった」とか。そういう批判は(それが正しいかどうかは別として)、
理論的には誤りではない。
ただ、一般にはマネーを日銀が意のままに操作できるように思われていて、
その誤解のために「岩田は神様、日銀が諸悪の根元」みたいになっちゃって
いるのは違うんじゃないかと思います。
随分盛り下がってしまったので、あと適当に言いたいことだけ言って僕も
ケツまくろうと思います。
まず、インフレターゲット論について。この論議は錯綜しているんですが、
当初クルーグマンが書いた論文では、「インフレ」にしよう、ということで
なくて、「インフレ期待」を作ろう、という趣旨だったと思います。(読ん
だの5年近く前だから良く覚えてないけど。)インフレ「期待」を作れば、
実質金利低下による投資増と、将来消費の効用低下による現在消費の増加、
という2つのルートで需要が拡大し、景気回復につながる、と。(違ったっ
けなあ?)その手段として日銀による「インフレターゲット」の宣言が提言
されていた訳です。しかし、
>>253にも書いておきましたが、それはちょっ
と無理じゃないかと思うわけです。(
>>253に書いた批判は至極まともなこと
だと思うんですけどねぇ。何で誰も取り合ってくれないんだろう?)
ところが、最近は「インフレ期待」じゃなくて、「インフレ」そのものが
景気によい、という議論になっちゃってる。「デフレ」が企業活動に悪影響
を与える、というのは当然です。僕だってそれが分からないほどアフォでは
ない。けど、じゃあどうやってインフレを作るのか、ということですよ、問
題は。手段がない。
>>262「じゃあ、国債直接引き受ければいいんじゃないの?そしたらマネサ
プ増えるじゃん。 」とありますが、国債を引き受けてもマネーサプライは増
えないことは分かって頂けたと思います。上の方を読んで貰えば分かると思う
けど、「受動的調節だから」ではなくて、どうしたって国債引受だけではマネ
サプは増えない。銀行の信用創造がなければ増えない。
>>246で165氏が「どんどん買ってもインフレにはならず、それでも買うがイ
ンフレにならず、結局インフレにならないまま国債なくなっちゃうんじゃない
の?」と仰ってますが、その通りなんですよ。それでマネーサプライが増えた
りはしない。増える筈だ、と主張するひとにはその根拠をお聞きしたい。
もう一つある手段が、いわゆる「ヘリコプターマネー」ってやつ。日銀が土
地なり社債なり株なりなんでもいいから買いまくればいい、という議論。これ
については、日銀が「非金融機関」から買えば、買った分だけマネーサプライ
が増えます。(同額準備預金が増えます。)銀行から買っても準備預金が積み
増されるだけです。これは、
>>282の図を見て考えていただければ分かるので
ないかと思いますが、財政赤字によってマネーサプライが増える経路と基本的
に同じです。
結局、ヘリコプターマネーは財政赤字を日銀につけ回すようなものです。そ
れでも、これ以上財政赤字を増やすよりは日銀の懐に手を突っ込んだ方がいい、
という判断なら、そうすればいいと思います。
ただ、それでマネーサプライが増えたところで、果たしてインフレになるの
だろうか?というのが非常に疑問です。マネーが増えたところで、みんなが貯
蓄に回してしまえば需要は増えない。そんな状況で物価が上がるでしょうか?
その点に僕は非常に懐疑的なのです。今、財政赤字のお陰でマネーそのものは
プラスの伸びを保っているのに、デフレになっている。需要が出てこない限り
物価が上がるとは思えない。それを強調して「物価(インフレ)は実物的現象
である」と
>>251あたりで力説してみた訳です。
さらに財政赤字を大盤振る舞いすれば(ヘリコプターマネー政策含む)、マ
ネーも5%以上伸び、物価も上がるかも知れません。しかし、それは一時的な
現象に止まると思います。
(「マネーは経済の潤滑油」と例えられますが、僕は違うと思う。むしろ、
本質的に経済の潤滑油になっているのは、マネーでなくてクレジットです。信
用創造活動です。これは、実は金融機関のみが提供するものでなく、企業間で
も手形決済などにおいて信用創造活動が営まれています。というか、実は非常
に大きな役割を果たしている。特に、中小企業の取引などではそうです。
現在の経済でシュリンクしているのは金融機関だけでなく、企業間の信用も
同じように萎縮してしまっている。公的機関が信用を補完するという政策はま
だ必要だと思います。)
大切なのは「マネー」論議でなく、もっと地に足についた政策を実行するこ
とだと思います。まず金融不安を取り除くこと。所得税改革をするなら、配偶
者控除などを削る代わりに扶養控除を100万円くらいに引き上げて少子化対
策に本腰を入れる、とか。経済学者の方々には、もっとそういう提言をして欲
しいと思います。
毎度どーもです。
またアフォな質問してもいいでしょうか?
>
>>262「じゃあ、国債直接引き受ければいいんじゃないの?そしたらマネサ
>プ増えるじゃん。 」とありますが、国債を引き受けてもマネーサプライは増
>えないことは分かって頂けたと思います。上の方を読んで貰えば分かると思う
>けど、「受動的調節だから」ではなくて、どうしたって国債引受だけではマネ
>サプは増えない。銀行の信用創造がなければ増えない
って仰ってるんですが。国債引受って必ず財政出動と一体型ですよね?
ということは国債直接引き受けはマネサプの増加につながりますよね?
もちろんそれが通常の信用創造過程とは違うのは47さんのおかげで百も承知してますが。
結局そのあと言っておられる
> 結局、ヘリコプターマネーは財政赤字を日銀につけ回すようなものです。そ
>れでも、これ以上財政赤字を増やすよりは日銀の懐に手を突っ込んだ方がいい、
>という判断なら、そうすればいいと思います。
ということなのかもしれませんが。
それと私は買いきりオペと国債引受は分けて考えた方がいいんじゃないかという気がします。
というのは47さんの非常に分かりやすい説明のおかげで、
財政出動の額が決まった後に、つまり財政赤字の量を所与としたときにオペと引き受けが
同じことであるというのは納得です。
しかし例えば新規国債の引き受けを来年から10兆円増加させると決定したとします。
そうすると需給の点から言えば国債市場に影響を与えず(クレジットリスクは別)
つまり名目金利に影響を与えることなしに財政赤字を増やせるわけですよね。
IS−LMで言ったらオペは何とかして企業の資金需要を喚起してLM曲線の
右方シフトを目指す政策だとします。
すると日銀国債引き受け(もちろんこの場合財政支出額は上より大きい)は財政出動によるIS曲線の右方シフトがまず起こり
その結果としてのクラウディングアウトを引き受けによりLM曲線を右方シフトさせることによって
防いでくれますよね?
というかやっぱりこれは47さんが上で言うヘリコプターマネーなのかなー?
素人なんでかなり思いつきで書いてますがどうなんでしょうか?
>
>>246で165氏が「どんどん買ってもインフレにはならず、それでも買うがイ
>ンフレにならず、結局インフレにならないまま国債なくなっちゃうんじゃない
>の?」と仰ってますが、その通りなんですよ。それでマネーサプライが増えた
>りはしない。増える筈だ、と主張するひとにはその根拠をお聞きしたい。
47さんのおかげで最近ちょっと勉強してみました
この点に関して岩田先生の本を読んだのですが、結局買いきりを増やすというのは
準備預金の質を変化させることだと理解しました。
つまり岩田先生によるとオペで得た金は何ヵ月後に逆の操作が必ず起きる約束があるから
それが長期的な貸し出しにはつながらない。
ところが買いきりオペによって得たマネーは返さなくて良いお金だから貸し出しに
繋がりやすいのではないかということでした。
まあ、あんまり効果があるとは思いませんが。為替の不胎化政策も
同じ論拠です。
私自身はいろいろな本を読んだ結果としてリチャードクーが言っている
バランスシート不況というのが最も正しい現状分析だと思うんですがどうですか?
その対策としてかれは(構造改革を伴う)財政出動を提案してますが、
僕はその財政支出の増加額の一定割合を日銀が直接引き受けることによって
マイルドなインフレを狙うと言う政策も議論の価値があると思うのですが
どうでしょう?
素人の意見なのでsageときます。
日銀が国債買い切った分は ちゃんと政府発行残高から 減ってるのでしょうか?
みんな つまらん「666」とかいう数字を気にしてるだけだから
数字減らせば 馬鹿なマスコミなんて だまされるのではないでしょうか
毎年30〜50兆ぐらいずつ買い切って数字減らしていけばいいのでわ?
>>313 え〜とですね、
> 財政出動の額が決まった後に、つまり財政赤字の量を所与としたときにオ
> ペと引き受けが同じことであるというのは納得です。
と納得していただいたのに、どうして話が
> しかし例えば新規国債の引き受けを来年から10兆円増加させると決定した
> とします。そうすると需給の点から言えば国債市場に影響を与えず
となってしまうのがよく分からないですねー。申し訳ない。つーか
> IS−LMで言ったらオペは何とかして企業の資金需要を喚起してLM曲
> 線の右方シフトを目指す政策だとします。
この辺ですでに何か誤解しておられるなー、と思います。オペはそういう
政策ではないです。上の方で幾度もご説明しましたが、オペは準備預金市場
を平準化するためのものです。インターバンク金利を安定化させるためのも
のです。オペによって直接マネーサプライを増やしたり減らしたりは出来な
いのです。
>>308でも触れましたし、何遍でも申し上げますが、「教科書的
なリジッドなマネーコントロールは不可能」です。オペによって直接LM曲
線をシフトさせることは出来ません。
日銀は金利をコントロールして景気を刺激し、結果企業の資金需要が増え
てLM曲線の右方シフトが起きるかも知れません。しかし、それはあくまで
金利操作の結果であって、オペはあくまで受動的に行われています。
>>282の
図で言えば、準備預金(*1)は常に受動的に調節されています。金利を下げれ
ば貸出金(*6)と預金(*4)が増えるかも知れませんが、準備預金は増えた預金
に見合うように調節されるのです。(その結果として準備預金も増える。)
準備預金を増やすことによって預金が増える、というメカニズムは働きませ
ん。
>>314 > この点に関して岩田先生の本を読んだのですが、結局買いきりを増やすと
> いうのは準備預金の質を変化させることだと理解しました。つまり岩田先
> 生によるとオペで得た金は何ヵ月後に逆の操作が必ず起きる約束があるか
> らそれが長期的な貸し出しにはつながらない。ところが買いきりオペによ
> って得たマネーは返さなくて良いお金だから貸し出しに繋がりやすいので
> はないかということでした。
なるほど。288さんが混乱する訳だ。はっきり申し上げますが、岩田氏のそ
の理解は全然間違ってます。ちゃんちゃらおかしい。無茶苦茶出鱈目。彼は
未だに金融調節を理解していないのですねー。こういう人に経済を学ばなけ
ればならない学生さんが本当にお気の毒です。少し敷衍してみましょう。
>>298-303辺りで使った仮設例をまた使ってみましょう。A、B両銀行合わ
せて預金残高20兆円、準備預金2000億円です。
財政資金の出入りというのは、基本的に毎年同じようなスケジュールで行
われ、いつ受けがあるか、いつ払いがあるか、というのは大体分かっていま
す。ここでは、仮に3月末日に所得税の払い込みが3000億円あり、5月
末日に公共事業費の支払いが3000億円あるとします。
3月末日に何が起きるか。まず、預金が19兆7000億円に減ります。
銀行から政府への決済金支払いが3000億円必要ですが、準備預金残高が
2000億円しかないので不足です。決済できません。これは困った!で、
日銀が登場して、買いオペにより2970億円供給してくれます。決済後の
準備預金は1970億円(2000+2970−3000)となり、預金残
高の1%(法定準備率)になるように調整されています。
2ヶ月が経過し、5月末日になりました。今度は預金が再び20兆円に増
えます。政府から銀行の準備預金口座に振り込まれ、準備預金は4970億
円に増えます。これでは準備預金が過大ですので、金利がゼロになってしま
います。日銀は2970億円を売りオペで吸収してやります。
しかし、これでは二度手間ですね。3月末日の買いオペの時、「2ヶ月」
の期間物にしておけばよかった訳です。そうすれば、5月末日には、わざわ
ざ売りオペを行うまでもなく、自動的に余剰資金は吸収されます。
日銀のHPなどを見ていただければお分かりの通り、オペというのは殆ど
が期間もので行われます。それは、オペが準備預金の増減(特に財政収支に
よる増減)を平準化する目的で行われているからです。財政資金は日々激し
く出入りしますが、年間を通じてみれば、受けと払いは殆どが相殺されます。
(残るのは財政赤字の分だけです。)そして、いつ受けがあるか、いつ払い
があるかは大体予想できるので、それにうまく合わせるようなタイミングで
様々な期間の期間物オペを組み合わせてやれば、準備預金が無事平準化され
る訳です。
上の例で言えば、3月末に買い切ったとしても、5月末にまた売り切りの
オペをしなければなりまえせん。無駄ですし、意味もない。「買い切りを増
やせ」と言われてホイホイと単純に増やせる訳ではないのです。
買い切りが増やせるのは、預金そのものが増加した場合です。経済の拡大
によって預金が25兆円に増えたとしましょう。準備預金も500億円増や
して2500億円にしなければなりません。買い切りをする前は、この50
0億円は期間物をつなぐような形でファイナンスされています。これを買い
切りに切り替えることは可能です。しかし、それ以上買い切りしても、いず
れ売り切りが必要になるので、意味がないのです。
長々と書きましたが、現在のゼロ金利においては、買い切りオペを増やす
ことは出来ます。ゼロ金利なので、過剰な準備預金を吸収する必要がないか
らです。買い切った分だけ準備預金が増加します。
しかしながら、いつか景気が回復して、ゼロ金利からのテイクオフが必要
になったとき、買い切った分の国債は、再び売る必要があります。そうしな
いと、過剰な準備預金を吸収しきれないからです。
>>282の図で言えば、買い切りオペをすると日銀のB/Sにおいて借方で国債
(*7)が、貸方で準備預金(*1)が増えることになりますね。ゼロ金利下におい
ては準備預金がいくら増えようが構いませんが、ゼロ金利からテイクオフす
るには準備預金を法定準備率に見合う水準まで減らさなければならないので
す。(でないと金利はゼロのまま。)従って、長期的にはいずれ売りオペが
必要になります。(法定準備率を引き上げる、という手はありますが。)
なお、同様の問題は、「ヘリコプターマネー」政策においても存在します。
付言すれば、仮に買い切りを増やして準備預金の「質」を変化させたとこ
ろで、果たして本当に銀行の貸出行動が変化するでしょうか?日銀は所要準
備量を必ず供給してくれるのですから、買い切りだろうが期間物だろうが、
ファイナンスに不安は無いはずです。岩田氏は一度銀行経営に参加してみた
方がいいんじゃないでしょうかねー。如何に「準備預金の質を変化させる」
なんてことが意味がないか、よく分かると思いますよ。実務を知らず、頭の
中でオナニーばっかりしてるからそういう勘違いをするのでしょう。(ううっ、
毒舌モードに戻りそうだ。)
> 私自身はいろいろな本を読んだ結果としてリチャードクーが言っているバ
> ランスシート不況というのが最も正しい現状分析だと思うんですがどうですか?
申し訳ないですが、僕はリチャードクーも嫌いなので、彼の本を読んだこ
とないです。勿論、僕もバブル期に過剰投資を行った企業が過大な負債に苦
しんでいる、という認識はありますが、それを取り除けば景気がよくなる、
という程楽観的ではないです。
クーって極端な積極財政論者ですよね。彼は日本国籍ですか?日本の財政
の将来についてあまりに無責任だと思いますよ。日本の将来なんかどうでも
いい、今さえよければいい、と思っているんじゃないかと勘ぐりたくなりま
す。
>>315 日銀が買い切ろうが国債は国債ですから残高は減りませんよ。別会計です
から。郵貯や年金が持ってる国債も国債残高から控除していいのか?ってい
うとそうじゃないと思いますよ。
47さん、まだ行ってしまわないでください。
懸命に勉強しているのですが、追いつきません。
もう少し議論を理解してから参加したかったのですが、
47さんに質問するチャンスを失ってしまいたくないので、
いささかトンデモかもしれませんが、その場合はご容赦ください。
わたしは「日本国債の研究」という本の立場から、この10年程度の動きを理解しています。
内容を簡単にまとめると、
・冷戦終了後、世界経済は大きく転換し、先進国は物価の鎮静化や金利の低下を平和の恩恵として享受し、欧米各国は財政再建を進めた。
・日本はバブル崩壊のため、巨大な不良債権を抱えたが、土地神話による含み益回復を信じ、構造改革ではなく景気対策を行った。
・途中、財政再建を目指した時期もあり、効果も上がりかけていたが、金融危機とロシア危機のためにその効果が見失われたばかりか、財政再建そのものが問題視され、反動として史上最大の景気対策が行われた。
・不良債権処理は進まず、国債の発行残高は膨大になり、財政赤字は日本の財政が可能かどうか疑わしいレベルにまで拡大した。
そして結論は
「もはやケインズ的対策は役立たない」「国民が財政再建(=増税等)が近いと考えれば、海外への資金流出等が発生する可能性がある」
というものです。
経済板では未だに積極財政論が多いようですが、わたしは現実的ではないと考えています。
今後の大きな動きとしては、日本売りを仕掛けられる可能性が高い、と思っています。
日本政府の対応次第で、今後の展開はいかようにも変わりうると思いますが、今後5年程度のスパンで、
・金利
・円/ドルの為替レート
の2点の見通しをお伺いしたいのです。
よろしくお願い致します。
>321
まだしばらく暇な時間が多い日々が続くと思うので、暇な時には寄ると思
いますです。ひょっとしたら論文のお手伝いでもさせられているのかしら?
だとしたら、あまり僕の意見は参考にならないですよ。先生が僕の見解を理
解してくれないでしょうから、危険です。素直に「通説」に従いましょう。
(165さんとかに教えて貰った方がいいです。)
> 日本政府の対応次第で、今後の展開はいかようにも変わりうると思います
> が、今後5年程度のスパンで、
> ・金利
> ・円/ドルの為替レート
> の2点の見通しをお伺いしたいのです。
いやあ、そんな難しいことを聞かれても・・・。金利は景気が回復しない
限りゼロ金利政策からテイクオフするのは無理でしょう。5年後もゼロ金利
やってる可能性は十分あると思います。為替は全く予想出来ませんが、基本
的には貿易財の平均価格均衡(っていうのかな?)を大きく外れることはな
いと思うので、90円〜140円のレンジに予想しておいて大丈夫だと思い
ます。広すぎ?でもこれ以上絞るのは無理。さらに大幅に円安には振れるこ
とはないと思います。(行ってせいぜい150円。)
>>47さん
しょむない質問に答えていただき、ありがとうございました。
感謝です。
日本がどこへ行ってしまうのか、ほんとに不安なのです。
逝ってしまう、という2ちゃん用語がハマり過ぎだと思ってます。
>>320 >日銀が買い切ろうが国債は国債ですから残高は減りませんよ。別会計ですから。
そうなんですか
それでは 一部は返す必要のない「借金総額」におびえてる ってわけですか?
せっかくの管理通貨制度なのに なんか融通が効かないんですね。意外。
「買い切る」ってゆうぐらいだから 借金がチャラになるのかと 思っていました。
これでは 金利0になったら お金がそれ以上増えないわけですね。
すいません 流れと関係ないので むししてください
>>323 > 日本がどこへ行ってしまうのか、ほんとに不安なのです。
> 逝ってしまう、という2ちゃん用語がハマり過ぎだと思ってます。
みんながあなたみたいに心配しているのが景気低迷の根本原因だと思い
ますよ。官僚が「危機」を煽りすぎ。大丈夫っすよ。なんとかなるって。
僕は東京に大地震がくること方が余程心配です。
あと、富田氏は「国民が財政再建(=増税等)が近いと考えれば、海外
への資金流出等が発生する可能性がある」ってなこと言ってるんですか?
よく分からないなあ。戦後の財産税みたいなのやるというなら分かるけど、
所得税や消費税の増税で資産が逃げる理由は無いような気がする。
>>324 流れも何も、もうすぐこのスレ終わりだろうからね、何でも答えまっせ。
> それでは 一部は返す必要のない「借金総額」におびえてる ってわけですか?
いや、ちゃんと返さなきゃだめですよ。10年債なら10年後には償還
しなきゃ。相手が日銀だろうが誰だろうが。
返してもまた日銀が引き受けてくれればいいじゃん、ってことなんでし
ょうけど、金利は払う必要ありますよ。でも、その金利も日銀の国庫納付
として帰ってくるじゃん、と。その通り。でも、国庫納付は元々存在する
通貨発行益(シニョレッジ)だから、やっぱり金利分の負担はあるんです。
分かるかなー?
>>282の図で、日銀B/Sの借方の国債(*7)を手形に置き換えて考えて下さ
い。国債発行がゼロなら、日銀は民間の手形債権を使ってオペする(とい
うか今でも手形オペは主要なオペ手段ですが)ことになりますね。その保
有手形から得られる金利は国庫納付されるべきものです。それが国債に置
き換わったとしても、日銀が納める総額は変わらない。ショバ代を政府も
払うことになって、その分民間からのアガリは減る訳です。
>>325 >みんながあなたみたいに心配しているのが景気低迷の根本原因だと思い
>ますよ。官僚が「危機」を煽りすぎ。大丈夫っすよ。なんとかなるって。
そうかもしれません。
47さんに言われると、ほっとする…こと自体が、心理的な要因が大きい証拠かもしれません。
富田氏の論の紹介は正確ではありませんでした。
ちょっと引用します。
>国債残高が少ない間は、積極財政が景気を拡大するという、通常期待されている効果は現れうる。
>財政再建は国民の多くが死んだ後の遠い将来に行われると見られ、国民は将来の増税を織り込まないで行動できるからである。
>(略)
>このように、国債残高が非常に多い状況の中で大規模な景気対策が行われると、
>政府債務残高の持続可能性に疑問が持たれ、消費者は「最後の審判の日」近づいた、
>つまり利払いと償還の負担を将来世代に転嫁することができず、
>自らに増税が降りかかってくることを悟るようになってくる。
>こうした予想が働くと、将来の可処分所得の現在価値が低下し、個人消費が抑制される。
>また、政府債務残高がさらに増大することによって政府への信任が低下し、
>国債にはリスクプレミアムが求められ、為替レートは下落に向かう。
>これが金利の上昇を通じて、民間投資と個人消費に影響を与える。
これが「(マイナスの)非ケインズ効果」であり、代表的な事例として、
90〜93年のスウェーデンや、92〜95年のイタリアを挙げています。
「日本国債の研究」は、昨年の7月に刊行されていますが、
非ケインズ効果に最初に言及した「国債累増のつけは誰が払うのか」は99年です。
この半年〜1年ほどの日本の状況を言い当てているように思いますが…
>流れも何も、もうすぐこのスレ終わりだろうからね、何でも答えまっせ。
わたしがsageでDAT落ちさせませんので、ときどき来てください。
マジで。
お待ちしています。
327 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/02/05 19:10
>>326 富田氏の本って結構売れてるみたいね。
ところで、sageだとdat落ちしちゃうんでは?
良スレなんでageときましょう。
328 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/02/05 23:01
>>47 君が実務的というか、日々の金融調整の実態について良く勉強していることには
感銘を受けた。これは別に嫌みとか皮肉ではない。自分でものも考えず通説に追従
するよりは、君の態度の方が立派だろう。ただし、これは君が本当に日銀関係者で
無い場合だけどね(笑
受動的金融調整の枠組みの中でマネタリーベースに意義が見えにくいことは同意す
るけど、君もよくご存じのように、資金需給実績は結局マネタリーベース増分につ
いての定義式の書き直しだ。これだけを見ても、日銀理論の背後にはオンブお化け
のように主流派金融理論の姿がちらつくことは分かるよね。
で、肝腎のコール市場だけど、短期金融市場でのウェイトは昔に比べて遙かに低い
よね。しかも、準備預金制度関係ない参加者も多い(伝統的金融調整=相対調整)
の効かない参加者がおおくなってきたよね。なぜ、それでも日銀に金融調整の能力
があると思う?
この質問に対する黒田晃生(元BOJエコノミスト)の答えは、結局は日銀だけが
ベースマネーの独占的な供給者であるということなんだがねぇ・・・
>>326-327 ありがとうございます。そうまで言って頂くとなんか面はゆいです。アン
チ岩田の僕にとっては岩田スレッドが「良スレ」と言われるのは妙な気もし
ますが、人生そういう皮肉も多々あるものです。御厚意に甘えて、好き勝手
なこと書かせて貰うとしますか。
>こうした予想が働くと、将来の可処分所得の現在価値が低下し、個人消費が抑制される。
この辺はまさに今起こっていることですね。
>また、政府債務残高がさらに増大することによって政府への信任が低下し、
>国債にはリスクプレミアムが求められ、為替レートは下落に向かう。
>これが金利の上昇を通じて、民間投資と個人消費に影響を与える。
国債累増がどこまで持つのか、というのは実はよく分からないんですよね。
フローベースではプライマリーバランスという議論があるけど、ストックがど
こまで耐えられるのかよく分からない、そういう研究もあるのかも知れません
が、よく知らないです。
国債を買う人があてにしているのは将来の税収ですから、将来の増税で返済
可能な範囲までならリスクプレミアムは発生しないでしょう。日本の実体経済
が大打撃を受けない限りそういうことはないような気がします。
日本経済の中心は何と言っても自動車産業です。ここが健全なうちは、大丈
夫だと思います。中国がカローラクラスの完成度の車を30万円とかで作るよ
うになったらやばいですが、なかなかそう簡単ではないと思う。環境規制も厳
しくなるし、何より中国がそんな競争力をつける前に、アメリカが中国を叩く
でしょう。むしろ、それこそ東京直下型大地震とかの方が危ない。
長期金利っていうのは基本的には短期金利の将来予測を足したものだから、
景気浮揚しない限り、そう上昇しないと思います(日銀がゼロ金利を解消でき
ないから)。国債も相場商品ですから、値ざやを稼ごうとする連中(外資ヘッ
ジファンド)の仕掛けによって多少の金利の上下はあるでしょうが、大幅なも
のにはならないでしょう。為替レートの変動にも限界があります。円安になれ
ば輸出産業が俄然元気になるから。
よく言われるような国債暴落、円暴落、日本沈没、みたいなシナリオは、は
っきり言って全然現実味はないです。愛知大震災でトヨタ城下町全滅、とかな
らない限り。
このまま手をこまねいて国債残高1000兆、2000兆とかになったら分
からないですけどね。でも、もう自民党政権は長くないんじゃないかなあ。5
年以内に政権交代があって、公共事業利権の切り崩し&福祉の充実と引き替え
に消費税(場合によっては所得税も)増税があるんだと思いますよ。日本人は
それくらいのバランス感覚は備えていると思う。(そう信じたい。)
日本経済に必要なのは金融不安の解消と、その根っこにある「もう必要のな
い企業を淘汰していく作業」だと思います。既に市場が飽和して生き延びる余
地はないのに、生き延びさせられている企業がたくさんある。建設業とか、流
通とか。木村剛氏の「30社」の議論です。あれは正しいと思いますよ。
潰されるべき企業がまだ残っている。そこに勤めている人はどうすると思い
ます?将来の雇用=所得が不安なので、消費を切りつめてできるだけ貯蓄しよ
うとするでしょう。現在、多くの人が自分の勤め先がどうなるか分からない、
と思っている。だから消費が出てこない。減税したってその分は貯蓄に回して
しまう。
「必要のない企業」は早く淘汰して、人々に「構造改革は終わった」と思わ
せることが必要だと思います。当然失業者も増えますが、みんなこの10年で
結構貯蓄してるから、当面はやりくりできるでしょう。苦しいだろうけど、そ
れは仕方ない。苦しまないで病気を治す方法なんてありえない。そのタイミン
グで所得税増税もして、「生き残った人」には社会福祉の費用も負担して頂く、
というのが理想だと思います。
まあ、処方箋はハッキリしているんですよ。分かっている人には分かってい
る。木村氏を経済財政なんとか会議に呼んだりした、ってことは、政府関係者
も多分何をすべきか分かっている。問題は、なかなか政治的な理由でそれが実
行できない、ということです。
経済学者やらエコノミストやらが訳の分からんこと言って混乱させていると
いうのも困ったものです。インフレターゲット論なんてまさにその最たるもの。
竹中平蔵は「さらなる所得税減税によって人々の労働意欲を高める」なんて言
ってるけど、今は働く気があっても働く場がないのが問題なんだっつーの。ア
ホか。これ以上減税しても消費刺激効果も望めないし。あるいは、奴は自分の
税金をもっと減らしたいから「減税、減税」って言ってるだけかもね。
公共事業も先行きの暗い建設業者を生き残らせるだけだよね。「成長軌道に
乗れば税収は自然増が望める」なんて無責任な議論があるが、そんな右肩上が
りの時代はもう来ないです。「潜在成長率」の議論も意味がない。供給力は伸
びても、需要が追いつかないだろうから。
とにかく、いずれも「誰も痛まず苦しまないで問題を解決しよう」という夢
物語だ。加えて、政府批判になってるから人々の不満の捌け口にもなり、そり
ぁ一般受けするだろうけど、無責任な議論だと思うなあ。
とまあ、好き勝手書いたけど、僕が欲求不満を解消してるだけのような気も
するなあ。
>>329 > 君の態度の方が立派だろう。
おお、読んでいてくれていたんですね。素直にどうもありがとう。
これだけ詳しいと疑われても仕方ないけど、本当に日銀職員じゃないです
よ。だから、実は結構いい加減なところもある。皆さんも全てを信用しない
でね。細かいところは日銀の人に聞いて下さい。
> 受動的金融調整の枠組みの中でマネタリーベースに意義が見えにくいことは同意す
> るけど、君もよくご存じのように、資金需給実績は結局マネタリーベース増分につ
> いての定義式の書き直しだ。これだけを見ても、日銀理論の背後にはオンブお化け
> のように主流派金融理論の姿がちらつくことは分かるよね。
そう思っているのは学者さんだけですよ。資金需給実績は準備預金の調整
のために作られているだけ。市場関係者もみんなそう認識している。学者が
定義式にわざわざ当てはめて考えているだけ。関係ないのに。
> で、肝腎のコール市場だけど、短期金融市場でのウェイトは昔に比べて遙かに低い
> よね。しかも、準備預金制度関係ない参加者も多い(伝統的金融調整=相対調整)
> の効かない参加者がおおくなってきたよね。なぜ、それでも日銀に金融調整の能力
> があると思う?
スイマセン。これ質問の意味が全く分かりません。コール市場のウェイト
が下がろうがなんだろうが、日銀に「金融調整の能力」があるのは当然だと
思いますが。もう少し詳しくお願いします。
ところで、「国債の発行でなく、政府の支出がマネーサプライを増やすの
だ」という点については理解していただけました?その辺誤解しておられた
んじゃないかと思うので。
あと、散々上の方で僕が反論ぶちましたが、やっぱり「日銀が国債を買え
ばマネーサプライは増える」とお考えなのですか?もしそうならどうしてそ
う思うのか教えて頂ければと思います。
334 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/02/06 13:23
まぁ、イデオロギーに凝り固まっているが痛すぎるぜ。
日本古式のテクノクラード独裁資本主義。
>>47 47さんに聞いてみたいことがまだまだあるが、
仕事が最近忙しくて書き込んでる時間がありません。
近いうちにまた質問させていただくのでよろしくお願いしますね。
このスレはまじで2CH一の良スレですね。
ちなみに「日銀が国債買ってもマネサプは増えない」という実務的事実はは完全に
理解させて頂きました。
というか47さんはどこで勉強されたんですかね?
ちなみに私は某証券マンですが、この年までこんなことも知らなかった
ことが本当に恥ずかしいっす。
岩田規久男は名を売るために無茶な議論をふっかけたという噂あり。
そんなんに必死になってもねぇ。
>>47 申し訳ないが、君の議論は典型的な経済学に対する誤解だよ。君の議論のエッ
センスは、すべて受動的金融調節つまり所与のコールレートのもとでの数量の
変化だけだ。価格体系(ここでは、コールと、裁定関係を有する各種の金利)
が所与であれば、主体均衡は変化しない。つまり体系の外(日銀)が何をしよ
うと(買いオペなど)、結局は何も起こらない。起こるのは、これまでの均衡
を破壊する外部からの効果(ベースマネーの変化)が、準備の過小とか過大と
いう形で現象し、それに対して日銀が反対方向のオペを実施し中立化すること
だけだ。
一般に、経済学のモデルは量と価格が同時に変化してゆく過程を説明するよう
にできている。というより、体系の外部から与えられた変化が、価格の調整を
通じて、主体行動を変化させ、結果的に新たな均衡へたどり着くプロセスを説
明しようとしてるんだよ。
<<続く>>
たとえば、ある地方都市の「りんご市場」を考えよう。この「りんご市
場」では、円滑な取引を実現するため農協がりんご価格の安定化基金を
持っていて、日々のりんご価格の変動を極小化しているとしよう。しか
も、この町で採れるりんごは魔法のりんごで腐らないので、保管費用ゼ
ロで農協の倉庫にしまっておけるものとしよう。
町の外でりんご需要が増加すると、当然だがりんごの超過需要圧力が生
じ、ほっとくとりんご価格が上昇してしまう。そこで、農協は倉庫のり
んごを放出し、価格を一定に抑えることになる。逆は逆。
さて、ここにりんごの不足解消を主張する磐田喜久雄が登場する。彼は
農協がりんごを市場に放出すればりんご販売は増加するというわけだ。
ところが、りんご価格の受動的調節を前提とする限り、りんごの価格が
変化しないので町の外での販売は伸びない。当然、放出したりんごはあ
まるので、農協は買いオペを発動し、せっかく放出したりんごは再び倉
庫にしまい込まれるはめになる。
結局、君のストーリーは、この農協のやってる価格安定化操作と同じ話
ではないか。それでは、町の外でのりんご販売の増加(貸し出し増加)
のケースでしか、この町のりんご生産量が変化しないのは当然だ。
あ、説明不足だった。りんご需要が増加すると、その場では農協の介入
で在庫が放出されるが、当然ながらりんご農家への「誘導」が行われて
りんご生産量は徐々にぞうかするんだろうね(w
冗談はさておき、「価格体系が一定では、主体均衡は変化せず、当然
数量も変化しない」という話は冗談ではない。君の議論は、これで完全
にカバーできるものだ。
>>335 > というか47さんはどこで勉強されたんですかね?
> ちなみに私は某証券マンですが、この年までこんなことも知らなかった
恐縮の極みです。学生さんかと思ったりして失礼致しました。ずっと前
経済分析みたいなことをやる職場におったことがあるんです。上で書いた
こと(B/Sで考えるとか)は大体、その時日銀の人に教えて貰ったことです。
普通の人は知らないことですよね。教科書にも載ってないですし、日銀の
刊行物にもこういうことを分かりやすく説明したものは見たことがないです。
>>337 言葉遣いが専門的すぎて意味がよく分からないですが、ぶっちゃけて言
えば、「放っておけば金利は変化するのに、日銀が変化しないように働き
かけている(中和?)から変化しないのだ」という意味でしょうか?その
通りですね。
けど、それ(日銀が金利を安定化させること)のどこに問題があるのか
よく分からないです。金利安定化を止めたら、金利はゼロになるか高騰す
るかのどちらかですよ。(持ち越し積み不足を認めればそうはならない、
という議論には
>>300-302で反論しておきましたので見て下さいね。)
>>338 このりんごの例えもちょっと分かり難いですねえ。街の中のりんご=準
備預金、街の外のりんご=マネーサプライ(預金)なのかな?。そういう
例えは上手くないですよ。その例だと街の中のりんごと外のりんごがごちゃ
まぜに議論されているけど、準備預金とマネーサプライには、互換性がな
いんです。(これ重要)
りんごが例えているのが準備預金だとしましょう。すると、マネーサプ
ライはりんごから作られるリンゴジュースみたいなものと考えた方がいい
です。農協は、仰るようなやり方でりんご価格(インターバンク金利)を
「操作」し、リンゴジュースの価格(貸出金利)を通じてリンゴジュース
販売量(マネーサプライ)を「コントロール」している訳です。
で、ジュース生産者(銀行)はジュース販売量(マネー)に応じた一定
量のりんご在庫を保有する義務がある(法定準備)のですが、このりんご
は農協の倉庫を出ると魔法が解けて、1ヶ月(積み期間)で腐ってしまう
のです!ですから、在庫過剰だとりんご価格はゼロになるし、在庫不足だ
とりんご価格は高騰してしまうのです。
在庫保有義務を多少緩和したり、りんごの保存期間を2、3日伸ばせば
多少は価格の変動を抑えられますが、限界を超えればやはりゼロになるか
高騰するかのどちらかです。
在庫保有義務を全て撤廃し、りんごを全く腐らないようにすることが出
来るとしたら、価格の乱高下は防げるでしょうが、リンゴジュースの生産
量もコントロール出来なくなります。
磐田氏は、「リンゴジュース販売量を増やすために、農協がりんご在庫
を放出しろ」と言っておられるのですが、果たしてそれで本当にジュース
販売は増えるのでしょうか?通常ならりんご価格を下げればリンゴジュー
スの価格も下がって販売量も増えるのですが、りんご価格は既にゼロにな
り、在庫も普段の3倍もジュース工場に野積みされていて、腐っています。
こういう状況では、いくら農協がりんごを放出したところで、リンゴジュ
ース販売量は伸びないのです。(人々がジュースを飲みたい、と思わない
限り(貸出が増えない限り)伸びません。)
>>282の図を見ていただければ分かるとおり、マネーサプライは市中銀行
の信用創造(国債購入または貸出増加)が無い限り決して増えません。マ
ネーサプライを増やしたければ、どうにかして貸出を増やさなければなら
ない。これは主流派経済学の立場からとて同じ筈です。
街の「中」と「外」のりんごでは上手くマネーを巡る状況を例えたこと
になりません。第一に、マネーサプライ(預金)の一定比率の準備預金を
保有する義務が課されていますが、その関係がこの例えでは明示されてい
ません。第二に、法定準備の鎖を解けば、銀行は貸出を増やすことによっ
て原理的にはマネーサプライを無限に創出することが出来ます。(準備
預金は決済に必要な額だけ保有していればよい。)ですから、マネーサプ
ライは、実は「リンゴジュース」ですらありません。りんごと無関係に作
られる「コーラ」みたいなものと考えてもよいでしょう。(しかし、何故
かコーラ販売の一定比率のりんご在庫保有が義務づけられている、という
訳です。)
日銀券は日銀の負債が紙切れに表象されたものですね。準備預金は同じ
く日銀の負債ですが、金融機関にのみ保有が許され、また預金の一定比率
の保有が義務づけられている、という特殊な存在です。また、預金は銀行
の負債です。準備預金も預金も日銀券との交換を義務づけられていますが、
実はこの三者はそれぞれ異なる性質を持ちます。それを一緒くたに「マネ
ー」と括って考えると誤解が生じると思います。特に、準備預金は定義上
も「マネー」ではないのですから。
>>340 リンゴの話は不適切だったようだから撤回しましょう。
問題は、
>>340の後半で君も認めてるように、要するに君の描いている世界
は、価格調整機能の存在しない統制経済の世界なんですよ。その他の要因を
一定にすれば、この世界ではコール金利と、それと裁定関係にある長短金利
が「価格」として機能する世界だ。そして、コール金利が動かなければ、そ
うした価格全体が動かなくなる。つまり、何事か(財政支出とか国債発行、
為替介入など)が起こったとしても、それは定義よってコール金利を動かさ
ないから、他の金利も動かない。金利体系が動かない以上、市場参加者の需
給量(この場合は金額)は変化しない。当然、起こった何事かの影響は、全
て日銀によって「不胎化」されなければならない。
おや、こんにちは。
>>344 その通り、この世界は金利は中央銀行が決める統制経済なんです。少なく
とも、現実ではそう。全ての国でそう。
でも、量を決めたら金利は乱高下する。人々がそれに耐えられないから、
今の制度になっているんじゃないでしょうか。
まだ先生の話には続きがあるのかな?
>>342 >マネーサプライは市中銀行の信用創造(国債購入または貸出増加)が無い限り決して増えません。
>マネーサプライを増やしたければ、どうにかして貸出を増やさなければなら
>ない。これは主流派経済学の立場からとて同じ筈です
そんなことはない。銀行から非銀行部門への資金供給のルートは、貸出だけではない。非銀行部門の
発行する有価証券を銀行が買い取れば、貸出と同じ事だ。このルートでマネーサプライは増加する。
君の論理に従うと、まず日銀が市中銀行から国債を購入し、対価として準備
預金が増える。金利が価格として機能する世界では、この段階で銀行はバラ
ンスシートの再調整に移る。というより、バランスシートの再調整(国債を
日銀に売却して、貸出を増加させるか、非銀行部門の発行する有価証券を購
入する)が有利だと銀行が判断する水準まで国債の利回りが低下することに
なる。こうして、買いオペは銀行から非銀行部門への与信増加を招き、マネー
サプライを増加させる。
ところが、君の世界(当然だが、君にとっては『唯一の現実の世界』)では
こうした価格調整は最初から存在しない。だから、漠然と売った国債の対価
である準備預金は、単なる余剰として早晩日銀に吸収され、結局何も起こら
ない結果となる。
>>346 おお、ようやく本質的な議論になってきましたね。え〜と、
> そんなことはない。銀行から非銀行部門への資金供給のルートは、貸出だけ
> ではない。非銀行部門の発行する有価証券を銀行が買い取れば、貸出と同じ
> 事だ。このルートでマネーサプライは増加する。
その通りです。1行目に「信用創造」と書いたので分かると思って省略しち
ゃいました。それから、
> まず日銀が市中銀行から国債を購入し、対価として準備預金が増える。
買いオペですね。ふむふむ。(「僕の世界」ではインターバンク翌日物金利
はゼロになりますね。)
> 金利が価格として機能する世界では、この段階で銀行はバランスシートの再
> 調整に移る。というより、バランスシートの再調整(国債を日銀に売却して、
> 貸出を増加させるか、非銀行部門の発行する有価証券を購入する)が有利だ
> と銀行が判断する水準まで国債の利回りが低下することになる。
この「バランスシートの再調整」が分かりません。買いオペのあと、さらに
国債を日銀に売るんですか?あるいは、ここに書いてある「国債を日銀に売却
して」はさっきの買いオペを意味しているのですか?
貸出増加or有価証券購入があると預金も増えますよね?
「国債を非銀行部門に売る」の書き間違いかしら?
何が有利で何が不利なのかしら?
? ? ?
すいません。出来れば、
>>282(or
>>285)の図の記号(*1とか)を使って頂けれ
ば分かりやすいと思います。お暇なときにでも宜しくお願いします。
長国の買い切りオペの行われる直前、銀行はその状態で満足しているわけで、バラン
スシートを変える必要がないのはわかるよね。それが、市場均衡と主体均衡が同時
に成立している「経済学で言う均衡状態」だから。
ここで、買い切りオペが実施されて、実際に日銀が銀行から国債を買い取れるため
には、銀行が国債を売却してそれによって得た資金を何かに投融資すると、現状よ
り好ましい状態に移動できると思わなければならない。こういう主体均衡の変化が
生じるためには、要するに価格(ここでは金利)が、何処かで変化しなければなら
ない。この場合には、長国の金利が現状より低下(国債が値上がり)することにな
る。その長期金利の低下が、金利の裁定取引を経由して、金利体系全体に変化の圧
力を加えることになる。もし、短期金融市場が「普通の」市場なら、コール金利も
若干低下することになるだろう。もちろん、君の世界では、ゼロになるわけで日銀
が、その圧力の全てを吸収し最終的には長期金利すら元の水準に戻り、何も起こら
ないだろうけどね。
もちろん、「僕の世界」の方では、この金利体系全体の下向きの変化は
全ての金融資産の価格(利回り)の変化を引き起こす。CPなどの金利
低下は当然供給を増加させ資金を銀行部門から非銀行部門へ流すことに
なる。また、貸出金利も低下し、貸出のルートを通じてマネーサプライ
を増加させる。
ただし、以上の調整過程は全て金利体系が動くという前提で成立するわ
けであり、それが動かない世界では何も起こらない。
350 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/02/07 16:13
横ヤリ失礼。長国の金利はこれ以上下がらないだろうという水準まで
下がっているのでは?長国の価格下落リスクも含めて均衡状態にあり、
それを指して「流動性の罠にはまってます」という状況なのでは?
>>350 いやいや、今書いてるのは、平時の金融市場の調整メカニズムの話です。
今は、コールゼロですから、議論は違ってきます。
ちなみに、コールゼロ下では、どうなるんですか?
>>352 質問の趣旨が良く分からないが、コールが一定という意味では、日銀理論
に近い状態だろうが、余剰準備を認めるという意味では、やはり「平時の
日銀理論」の想定する調整過程も動かないよね。肝腎の準備の着地がなく
なっちゃうわけで。
結局、意味のある金利は長期金利だけで、それが将来のインフレ率と金融
政策についての予想によって決まってくる。言い換えれば、予想の変化を
引き起こさない金融政策は全く無意味(急性の銀行資金繰り危機に対する
対応は別次元の話)になっているのが、現状でしょう。
>>353 いや、えーと、
>>351に「今は、コールゼロですから、議論は違ってきま
す。 」と書いておられるから、じゃあコールゼロの現状におけるメカニズ
ムをどう考えておられるのかなあ、と思ったのです。現状においてもマネ
ーサプライを増やす手段はある、というのが先生の主張だと思うんですが、
具体的にはどうすればいいのでしょう?
>>348辺りの話(平時の話)については、「どこから突っ込もうかな〜」
と鋭意考え中なんですが、私も自説を長々まくしたてるのには飽きてきたの
で、とりあえず先生のお考えを先にお聞きしようかなあ、と。
あと、
>>329の日銀に金融調節の能力が何故あるのか云々って話がよく分
からなかったので、余裕があれば少し解説して下さい。
市中銀行が国債買えばマネーサプライ増加するのは認めてるわけだから、日銀
が買いオペやって、国債売った市中銀行がなぜその代金の一部でも非銀行部門
から国債を買わないかを説明しなくちゃ。
>>47 君のロジックでは、無条件に国債売却資金は過剰準備になって日銀に吸収され
るか、放置されるかで議論が終わってる。そこを説明してよ。
>>165 おや?お返事無いなあ。別にもう喧嘩ふっかけるつもりもなくて、素直に
教えて欲しいと思ってるだけですので、暇があれば続きをお願いします。
>>348について、色々考えてみました。主流派経済学の考え方というのを自
分なりに理解しようとしてみた訳です。で、仰りたいことはこういうことな
のかなあ、と。
『国債買いオペをすると、それまでの「均衡状態」に比べて、長期金利が
低下する。金利裁定により短期金利も低下する。各種金利の変動により銀行
のバランスシート全体の金利状況が変化する。貸出金利も低下するので、貸
出が増える。その結果、マネーサプライも増える。』
「主流派経済学も、リジッドなマネーコントロールが出来ないこと、操作
目標が短期金利であることについては認めている」というのはそういう意味
ですね?長期国債でオペするにしても、操作目標にしているのは短期金利で
ある、と。ようやく仰りたいことが分かってきたような気がします。
さて、現実世界と比べたときに、私がどうしても腑に落ちないのは、短期
金利の部分です。過剰準備が生じれば、必ず金利はゼロになると思うのです。
なぜなら、法定準備を超える準備は、市中銀行にとって全く必要ない物だか
らです。(準備の持ち越しを認めたにしても、過剰準備が持ち越し額の上限
を超えてしまえばやはり金利はゼロになる。)ここに、議論のポイントがあ
るような気がしました。
で、たどり着いた私なりの結論は、『主流派経済学の理論は、法定準備制
度の無い世界を前提としているのではなかろうか?』ということです。
私の経済学の知識はマクロの入門書レベルですので、そういうレベルで書
きますが(間違っていれば指摘して下さい)、貨幣需要は取引動機と資産動
機に大別され、資産動機が流動性選好に基づいて形成される結果、貨幣需要
曲線は右下がりになる。日銀が準備供給を増やせば金利は低下し、減らせば
高騰する。それがモデルでの姿です。
ところが、現実世界では市中銀行は法定準備制度によって、本来的な準備
需要よりも過大な(かなり大きな)需要を強制的に与えられています。その
結果、モデル的な需要曲線は、法定準備需要に覆い隠されて、「見えなくな
ってしまう」のではないでしょうか?
法定準備は金利に無関係ですので、準備需要曲線はほぼ垂直になります。
(所要準備より少ない部分についての金利は、銀行が積み不足のコストをど
う受け止めるかに依存しますので、165さんが以前仰ったようにインプリシッ
トコストが低ければ傾きは小さくなるかも知れません。しかし、所要準備を
超えた部分については、どうしたってゼロになってしまうように思います。)
そのために、現実世界では「マネタリストの実験」のときのように、準備を
放置すると金利が乱高下してしまうのではないか、そう考えました。
ずっと前に「準備のコントロールの枠組みを緩めれば金利乱高下は防げる
はず」と言っておられたのは、そういうことな、と。(でも、緩める程度で
はやっぱり乱高下は防げないんじゃないかなあ、と思うんですが・・・)
>>355 えーと、銀行が非金融部門から国債を買えば、確かにマネーサプライは増
えます。でも、現実問題として、個人から銀行が国債を買うということはあ
り得ないと思いますので、無借金で余資運用している超優良企業から買う、
ということですかねえ・・・。健保組合とかも黒字のところは持っているの
かなあ?
但し、非金融部門から国債を買っても、準備預金は減りませんよ。
>>282 の図で言えば、国債(*8)と預金(*4)が増えるだけです。「何故非金融部門か
ら国債を買わないのか?」という問いは、「何故貸出を増やさないのか?」
という問いと同じなんじゃないかと思います。
補足すると、「短期金利」については、コールについて考えて下さい。
(より厳密には、その日から積み最終日までの期間物。最大で一ヶ月物。)
通常の用語では長短金利の区別は1年以上未満で区別しますが、私の仮説の
趣旨は、「積み期間内における準備資金需要は、それを超える期間の資金需
要と根本的にその構造が異なるのではないか?」ということです。そういう
意味で読んで下さい。
あれ?ひょっとして
>>355は165さんだったのかな?
>>346に書いてあるこ
とと一緒だ。
何故銀行は国債を非金融部門から買わないか?それは、何故貸出が増えな
いか、と同じことです。非金融部門が資金を必要としていないからです。
金利が下がらない限り、企業は借りてくれないし、国債を売ってくれない。
「だから、日銀が長期国債を購入して、金利を下げればいい」と仰りた
いのですね?なる程、ようやく分かってきた。
議論を平時と現下に分けますが、まず、現在のゼロ金利下においては、
長期金利も相当下がっているし、デフレ期待で実質金利は高い。理論的に
は全く同感なのですが、投資の金利感応度が低いですし、現実世界ではこ
のルートでマネーを増やすのはやはり難しいように思います。(長国買い
切り増で金利が上昇するという訳の分からない現象が起きていますし。)
平時については、
>>356-357の議論と絡んでくると思いますが、例え国
債を非金融部門に売ったところで、準備預金は減りませんので、法定準備
制度の下ではコールがゼロになる、という問題が生じると思います。(そ
のまま放置したら裁定が働いて長期金利も「多少低下する」程度では済ま
なくなるでしょう。だから、過剰準備吸収の必要がある。)
大分議論がコアに近づいてきたなあ、と思うのは僕だけ?
誰も相手してくれないのに、一人であーだこーだ言ってるのもバカみたい
ですが、
>>356-357の「法定準備制度を前提とするや否や」という議論は撤回。そこ
は勘違いでした。法定準備は取引動機に置き換わるだけで、資産動機が「見
えなくなる」ということはないですね。
問題の核心は、『コール翌日物のような「超短期」の資金に関しては、
「資産動機」が働かない』ということではないでしょうか。流動性選好って
いうのは「金利が今後上昇(下降)すると予想するなら、流動性の保有を増
やした(減らした)方がいい」という判断ですよね?でも、コール翌日物に
関しては、そういう判断は考えられないわけですよ。超短期の資金の需要は、
取引動機オンリーになる。だから、過剰準備が生じるとコールがゼロになる
のです。
市中銀行の立場に立てばこういうことです。買いオペで日銀に国債を売っ
て準備が増えました。既に自分のところの所要準備は満たしたので、この過
剰な準備を誰かに貸して運用したいところです。しかし、貸すべき相手は金
融機関に限られます。市場全体としても既に所要準備が積まれていたとした
ら、誰がこの過剰準備を借りてくれるでしょうか?借り手がいないので、金
利はゼロになります。
翌日物でなく、3ヶ月ものなどで運用しようとしても同じ事です。準備は
金融機関内を循環するだけですから、過剰状態は解消されません。だから、
ゼロ金利を回避するためには日銀が過剰準備を吸収する必要があるのです。
うん、これで間違いない気がする。
>>47君へ
返事遅れてスマソ。実は、家のPCだとProxyサーバーがどうたらで2ちゃんにカキコできないんで、
オフィスでの空き時間しか書けないのだ。
で、コール超短期の需要曲線が積み最終日にかけて徐々に金利弾力性を失ってゆくこと自体は、その
通りだと思うよ。最初からそれについては否定してない。ただし、これは日本固有の積み方式と積み
過剰/不足についての取り扱いが深く関係している。現行の制度の下では、君が強調するように、積
み不足のリスクは日銀によって完全にカバーされているため、短資業者や非銀行コール市場参加者が
銀行の積み不足をファイナンスして収益を上げるメカニズムが十分できてないのが弾力性低下の原因
じゃないの?それから、銀行の手持ち現金が準備にカウントされないのも原因の一つじゃないのかな?
また原理レベルの話に戻るが、君の話で経済学的に分からない点の一つは、銀行にとって長期国債の
保有と準備の保有が無差別になっているかのような表現だ。現在のゼロ金利の下では短期国債につい
ては無差別と言って構わないだろうが、長期債は1.5%とはいえ、金利がついている。つまり、両
者は無差別ではない。この為オペによる資金の入れ替えという帳簿の帳尻合わせだけで議論するのは
おかしい。
最後に、コール金利固定というシステムは、君も強調するように、経済モデルの想定している金利調
整メカニズムとは違う物だ。しかし、それは為替の固定相場制と同じく、本来は需給調整の結果動く
価格を人為的に固定しているだけの事だ。つまり、変動為替相場制では重要な機能を持っている期待
為替レートといったものが欠落しているために、固定相場制のシステムは一見して違うロジックで動
いているように見えるけど、本質は変わらないのではないか?
47登場待ち保存sage
どーもです。昨日は私が2ちゃんへのアクセスをさぼって(?)しまいまし
た。
> ただし、これは日本固有の積み方式と積み過剰/不足についての取り扱い
> が深く関係している。現行の制度の下では、君が強調するように、積み不
> 足のリスクは日銀によって完全にカバーされているため、短資業者や非銀
> 行コール市場参加者が銀行の積み不足をファイナンスして収益を上げるメ
> カニズムが十分できてないのが弾力性低下の原因じゃないの?
う〜ん、そうでしょうか?例えば、積み最終日の前日で既に市中銀行が所要
準備を積み終えてしまっているような状況では、どうやったってO/Nはゼロに
なりますよね?(というか、誰もコールを取らないので取引が成立しない。)
日本特有の制度とは関係なく、そうなると思います。
非銀行参加者っていうと生保とかだと思いますが、彼らにとって、O/Nで貸
すのと、そのまま当座預金に寝かせておくので流動性に殆ど差はありません。
だとすれば、決済に必要な資金を除けば、無金利で寝かせて置くよりは0.01%
でも金利がつけば貸した方がいい、ということになって、余剰準備がある限り、
金利はゼロに近づくように思います。(O/Nに関しては、日本の特殊事情と関
係なく、「原理的に」弾力性がゼロになるのではないでしょうか?)
積み不足のリスクを日銀がカバー「しない」というのは、所要準備が4兆円
のところ、4兆5000億円放出してあとは市場に完全に任せる、みたいなこ
とですよね?で、生保が5000億円持っていればゼロ金利にはならないはず、
と。(生保が5500億円持ってるために積み不足が生じても、日銀はカバー
しない、と。)
でも、生保は決済資金以上の資金は全てコールに放出するのでないかと思う
のです。それが、彼らにとっての経済合理的な行動だと思います。(現在結構
な額をコールに出さずに当座預金として積んでいるのは、コールの取り手がい
ないので仕方なく積んでいるだけだと思います。)
逆に、日銀が所要未満しか供給しないとしたら、それは短資や生保が頑張っ
たってファイナンスできるものではありません。国債などを売ってコールに供
給するための流動性を調達するにしても、それは同じ金融機関から調達してく
るしかないですから、日銀当座預金の合計は変化しない訳です。
非金融部門(企業)に国債を売っても、代金は預金からの引き落としになる
ので、日銀当座預金に変動はありません。現金で流動性を調達する、というの
はどう考えても非現実的です。(そんな多額の余剰現金を企業が手元に持って
いる筈はありませんから。)
> 長期債は1.5%とはいえ、金利がついている。つまり、両者は無差別で
> はない。この為オペによる資金の入れ替えという帳簿の帳尻合わせだけで
> 議論するのはおかしい。
全く「無差別」と考えている訳でもなくて、長期資金と準備預金の間には
まさに「流動性選好」が働いているのだと思います。長国買い切りオペをす
れば、オペ以前に比べて長期金利は低下するはずです。銀行の側からすれば、
相当程度債券価格が上昇しない限りこれを準備と交換するインセンティヴは
働かないですから。先日の長国買い切り増の発表で金利が上昇したのは、リ
スクプレミアムとして理解できると思います。
銀行にしてみれば、「その金利なら長国を売って準備預金で持っていた方
がいい」と判断したからオペに応じたまでのことだと思います。ですから、
無金利だからといってそれを運用しなければ損だ、ということでもない訳で
す。それが損なら始めからオペに応じない筈です。
(受動的調節の場合は買い切りオペにより生じた資金を期間物の売りオペで
吸収する訳ですが、すると短期の金利には上昇圧力が働くでしょう。イールド
に若干の変化が生じると思います。)
余談ですが、買い切りオペをガンガン増やして長期金利が低下していけば、
いずれ「これ以上買いオペの量を増やしても金利が低下しない」というレベル
に達すると思います。そこまで長期金利が低下した状態が本来の意味での「流
動性の罠」ですよね?
ところが、かのクルーグマン先生はコールがゼロの状態を指して「日本は流
動性の罠に陥っている」なんて言っておられましたが、ハッキリ言ってそれは
「流動性の罠」の定義には該当せず間違いじゃないかと思うのですが、如何で
しょう?
> つまり、変動為替相場制では重要な機能を持っている期待為替レートといっ
> たものが欠落しているために、固定相場制のシステムは一見して違うロジッ
> クで動いているように見えるけど、本質は変わらないのではないか?
これはちょっと意味がよく分かりません。スイマセン。
保存sage
もう終わりかな?僕も忙しくなってきて平日は2ちゃんで油売ってられ
なくなってきたのですが、
>>165 どうしても理解できないのが「コール超短期の金利弾力性」の問題です。
コール超短期の流動性はほぼ100%(翌日には回収できる)なのだから、
マネーとの間で流動性選好は働かないと思う。だとすれば、コール需要が
金利に感応するはずもなく、需要曲線は垂直にならざるを得ない。
だから、日銀が過剰に準備を供給すれば金利はゼロになる。持ち越しを
認めたとしても、持ち越し以上の過剰供給になればやはりゼロになる。結
局日銀は過剰準備を吸収せざるを得ない。
僕は何か勘違いしているのでしょうか?そこだけ教えて下さい。
>>370 この状況ではリアル仕事が忙しくなるでしょうね。
前にも言いましたけど、このスレはわたしがDAT落ちしないよう保存しときますので、日曜大工にでも寄ってください。
ここが名スレなのは、紛れもなく47のおかげです。
多謝。
保存sage
保存sage
保存sage
定期メンテsage
タイトルに対する答えは、
「明解な説明を例示する稀有な学者」といったところか。
もっと、テレビ出演して、政策に関して発言してほしい。
中谷巌氏や植草氏や榊原氏より、わかりやすいと思う。
どもー
>>47 ちーす
すれ違っちゃったけど、また来てくださいねー
定期メンテsage
>>47 ありゃ、またすれ違った。
お元気ですかぁ?
エールsage
いえ、379は僕じゃないですよ。
れれ?
379は本家47ではなかったのでしたか。
でもまあ、メンテしてくれたからいいか(w
今や凪のようなこのスレ。
165はどこ行っちまったやら。
定期メンテsage
定期メンテsage
岩田先生は「デフレの経済学」というタイトルの講義を提携大学単位互換のオープン科目でやるようです
早稲田は提携大学なので「ヤタ−!受けちゃおうかな」と思ったら3年生以上じゃないとダメだった・・・鬱
メンテsage
ところで、キクオちゃんってどうして、東大教授にならないの?
上智経済のあと、学習院経済でしょ?
やっぱり、向学心のある学生が多い大学で教鞭を勤めるほうが指導し甲斐があると
思うんだけど…。まぁ、東大はいろいろと制約がありそうだから、私大を選ぶとしても、
どうして慶應などを選ばないのでしょうか?教えて、キクオちゃん!
388 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/03/28 13:07
>上智経済のあと、学習院経済でしょ?
定年の年齢のこと考えているんだと思われ。
389 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/03/28 15:02
>>387 灯台を選べばなれるなら世話ないのだが。
390 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/03/30 17:56
>>387 写真写りはワカゲだが、もう59だろう。
>>388が正解だろうね。学習院は
研究環境としては悪くないし。
慶應はDQN?
392 :
デフレマンセー:02/03/30 18:19
金子がDQNだろ。
393 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/04/12 10:37
提起綿手
学習院の経済学部って、企業ニーズはあるのだろうか?素朴な疑問・・・。
そもそも学習院大学自体、そこそこの偏差値はあるものの志願者が少ないのはイメージのせいかな?
確か入学者数も少なかったですよね。若干、偏差値の高い上智は企業評価が高いのにね。
ところで、上智と学習院では定年が違うのですか?
岩田先生ほどの著名ならば、引く手あまただと思うのですが。
個人的には大学院などで教鞭をとってもらいたいなぁ。
終わり?
皆さん(?)、お久しぶりです。このところ暇を見て経済学の教科書やら評
論やらを読んでました。僕の発言には経済学の用語として間違った使い方をし
ていることが多々あったことに気付き、今となってはお恥ずかしい限りです。
「経済学者なんぞみなアフォだ」みたいなことも言いましたが、よく分かっ
ておられる方々も結構いらっしゃることが分かりました。特に、有名じゃない
かも知れないけど伊東光晴って人は良いこと言ってるなあ、と思います(マジ
お薦め!)。有名どころでは、吉川洋氏なんかはさすがにまともですね。日銀
の問題については、加藤出という日本短資の人の本が正鵠を得ていると思いま
した。岩田氏のようなインフレ・ターゲット論は、もう大分分が悪くなってき
たようですね。
経済学って学者によって説がバラバラで、「権威ある学者が言ってるから正
しい」なんて言えない世界なんだと思います。ノーベル賞を受けた権威ある学
者によっても、説が正反対だったりする訳ですから。だから、「フリードマン
が言ってるから」なんて援用には意味がない。何が正しいか、現実に照らして
判断する目を養わなければならない。
特に、アメリカの新しい古典派の主張はイデオロギー色が濃厚で、あんなの
まともに信じちゃいけない。もっとも、経済学というのはマルクスの時代から
イデオロギーとは切っても切り離せないものなのでしょう。そういうものだと
わきまえて経済学を学ばないといけないと思います。
それでは。
47 が 396 の時点で、
今までのデムパ飛ばしまくりのスレ違いな主張はなんだったんだ?
ってことになってしまった・・・
終了か?
>398
ん?経済学的に適切でない用語を使ったことは認めるけど、主張を
引っ込めたつもりは毛頭ないんだけど。岩田には伊東先生、吉川先生
の爪の垢を煎じて飲ませたいです。(165にもね。)
まだ続けたいの?何か話題振ってくれれば、暇見てデムパ飛ばしま
すが・・・。
400 :
NO NAME:02/05/12 19:10
最近の日経新聞「経済教室」で、ノーベル経済学賞受賞スティグリッツ氏が
インフレターゲティングを採用するように主張していたね。
岩田先生に関しては、「日経OFF」でエッセイを書いていた。
テーマは私の宝物。
>>47 >経済学って学者によって説がバラバラで、「権威ある学者が言ってるから正しい」なんて言えない世界なんだと思います。
その認識は半分正しい。間違っている半分は何か?
多くの問題で全く意見の一致しないアメリカのマクロ経済学者の間で、
唯一といって良い合意ができているマクロ経済政策上の論点と言えば、
日本でのインフレターゲット付き量的緩和政策の採用であり、それこそ
岩田教授が一貫して主張してきた政策なんですけど・・・(笑
で、伊東光晴は正真正銘のデムパ経済学者です。今の年金制度の崩壊の
原因も、70年代初めに伊藤などの「進歩派」経済学者が主張した制度
を受け入れたのが原因と言えなくもない。
あと、加藤は、利害関係者です。だって日銀批判して短資会社に居られ
るわけないじゃない。無視するにしくはなし。
吉川先生は、腰引け始めてないかな???経済財政諮問会議の議事録を
読んでちょうだい(藁
402 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/05/19 08:23
保存age
>岩田には伊東先生、吉川先生
の爪の垢を煎じて飲ませたいです。(165にもね。)
爪の垢煎じる前に「デフレの経済学」読んで47流に批評してちょうだい!
404 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/06/14 09:40
提起面手
405 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/06/14 10:59
406 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/06/22 23:15
小宮=岩田「企業金融の理論」欲しいのですが、
どこかで売ってませんか?
保存sage
408 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/06/27 18:37
>>406 持ってるけど・・・
もう売ってないでしょう.
神田の古本屋探してもどうかな?
>>408 無いみたいですね。
MMはこれ以上わかりやすい本は無し、って言われたのですけど。
ほかに判りやすい本があったら、教えてください。そっちを読みます。
412 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/07/01 20:14
ふ〜ん、伊東光晴なんかを評価しているヤツがいるんだ。間違いが多かったにに。
吉川はたしかに腰が引けているな。
413 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/07/01 20:42
47 :昔は岩田の本を読んだよ :02/01/10 20:21
岩田喜久夫ってさあ、バブルの頃「株は投機の対象になるからバブルになるけ
ど、土地は投機の対象にはならないから現在の地価高騰はバブルではない」なん
て偉そうなこと言って本まで書いて、土地審議会の委員にまでなって、それがど
うよ?この始末。お前責任とって学者やめろ、とオレは言いたいね。
マネーサプライ論争にしても、はっきり言って翁さんにぼろ負けだったじゃん。
よくもまあのうのうと生き延びてるよ。それで印税で自分は大金持ちだ。ふざけ
んじゃねえ。再び言う、学者なら自分の発言に責任持ちやがれ!この腐れノータ
リンめ。
414 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/07/01 23:15
>>413 一部だけコピペするなよ。そのあと、議論があったんだから。
翁ー岩田論争では、翁のぼろ負けが定説。
>>411 有難う御座います。
でも、学校の図書館にありました。
これをコピーします。
416 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/07/05 02:41
「金融入門 新版」お世話になりました。
>>414 「週刊東洋経済」紙上で繰り広げられた岩田−翁論争は第何号に収録されているのでしょうか?
ご存知の方、教えていただけませんか?お願いします。
418 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/07/06 03:40
419 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/07/06 06:20
岩田喜久夫って住専の時でも、これさえ片付けば日本の不良債権問題は
すべて解決します、とか言っていたなぁ
まあ、岩田に限らず、日本の学者にはピンからキリまである。
伊藤光晴教授にしても間違った事を結構言っている。
経済学者の意見はあくまで参考に、自分で判断する目を
持つ事だね。
しかし、エコノミストという名の在野の偽経済学者よりは
よっぽどマシである事は、もちろん言うまでもなし。
420 :
時期不明 ◆rbBCSVPc :02/07/06 11:11
「膨大なキャピタル・ロスをこうむるかどうかは、
銀行の資産・負債管理の巧拙の問題」
(デフレの経済学 370頁)
拙者がキャピタル・ロスをこうむって解決?
地価の下落の時と同じような気がする。
巧者はだまってゲインを手にし、
拙者がロスをこうむって混乱する。
でも、著者に不利なことも書いてあるから立派。
放送大学で講義があるようだ。
422 :
クールマインド・ウォームハート:02/07/06 16:33
大学入りたてのころ・・・
田舎にはよろずやが1件だけあるがそれはなぜか?
学割はなぜあるのか?
のような話から経済学の色々な理論へ話を展開してくれたんですが、
他の先生も初心者学生にはこのように教えるのですか?特にミクロは
理論だけ説明されても初心者には理解しにくいと思うのですが・・・
423 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/07/08 13:26
メンテ
425 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/07/11 02:39
あげあし
メンテ
麺手
保存sage
「金融政策論議の争点」小宮隆太郎 編集 の中で、
キクオ先生は、討論に出席していない。あるペーパーに対して、批判したり間違いを指摘したり
するのは得意だが、ディベイトそのものは苦手なのかな?
?
「デフレの経済学」は名著。
優秀な日銀マンも、調整インフレ論実施の誘惑にかられていると思われるが、
「通貨価値の安定」という大義名分を掲げるが故に実行できないのではないだろうか。
432 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/07/30 00:39
>>431 日銀というところは、官僚主義の塊みたいなところだ。優秀な日銀マン
というのは、組織に忠実なイエスマンのこと。
普通の企業では考えられないほどだ。
433 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/07/30 02:57
イエスマンとスーパーマンどっちが強い?
434 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/07/30 03:17
435 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/07/30 10:31
>>429 エコノミックスとかいう季刊の雑誌ではディベートしてるよ。
そんでもって「日本経済の罠」を書いた小林慶一郎をイジメまくってる(w
>>435 詳細きぼぬ。
岩田氏の論理は明快だからなぁ。。。
できれば、
野口悠紀雄氏とディベイトして欲しい。
437 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/07/31 22:53
マネーサプライ論争もえ
438 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/07/31 22:54
>>436 B5版のムックみたいのだから大きい本屋で自分で探してみて
ちなみに岩田先生責任編集みたいな雑誌だがね
緬手
440 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/20 12:52
<量的緩和による「インフレ期待」論への無駄>解説過去スレお読みきぼーんage
441 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/20 13:11
デフレターゲットで量的拡大しても、量的引締ってだけのことだろ・・・
長期国債買い切りオペ増額の無駄根拠
@銀行の資金需要判断が減退していること
→企業全体の資金需要として、<「増加」「やや増加」と答える金融機関の数マイナス「減少」「やや減少」金融機関の数>が差し引き第4四半期マイナス25と前年同期マイナス13を下回った。
→資本金3億円以下または常用従業員50人以下の中小企業総体の資金需要として、先の式同様差し引き第4四半期マイナス24と前年同期マイナス7を下回った。=主要銀行貸し出し動向アンケート調査/『日本銀行金融経済統計月報』2002年6月=
A民間長期債の起債発行額が減少
→2001年度民間10年債総発行額は2兆400億円と前年度2兆1830億円を下回った。
→2001年度民間12年債総発行額は2615億円と前年度3530億円を下回った。
→2001年度民間15年債総発行額は0円と前年度342億円にもかかわらずなかった。
→2001年度民間20年債総発行額は650億円と前年度1250億円を下回った。
B企業の公社債国債換金需要の減少
→事業法人の公社債2001年売り付け額が3911億円と前年度9453億円、2001年買い付け額2兆7388億円を下回る。=投資家別公社債売買状況/『証券業報』2002年7月=
C製造業資本社債発行動機のほとんどが残存社債償還原資
→だからマネーサプライ増加が設備投資増加に結び付かない。
443 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/21 23:11
天動説者には、コロンブスの卵・・・
>>442つけ足し
B企業の公社債国債換金需要の減少
→事業法人の公社債2001年売り付け額が3911億円と、前年度9453億円売り付け、2001年度買い付け額2兆7388億円、都市銀行公社債2001年度買い付け額99兆2587億円を下回る。=投資家別公社債売買状況/『証券業報』2002年7月=
久しぶりに読み返してみて、47氏の活躍は凄いなと素直に感動。
頑張って。
インタゲ派も虚心坦懐に読んでごらん。彼は日銀擁護でも反インタゲでもないよ。
age
>>445 そうか?単にBSをイジリ回しているだけだろう。彼の議論には量の裏にある
調整メカニズムなんて全然無いぞ。また期待形成もな。
>>446 >量の裏にある調整メカニズム
説明キボンヌ
信用そのものが発生しないのに、そういう裏の波及経路があるというわけね。
448 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/24 23:41
資金需要なき岩田規久男量的緩和有効論岩田規久男スレッドごとさらしage
カナダ産小麦が旱魃のため、不作になって小麦価格が上昇し
それが波及して物価上昇になるかもしれないが、
資金需要なき量的緩和はインフレに有効ではなく、
しょせん、純粋な物不足でしかインフレにはなれないのだ。
449 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/25 00:54
じゃあ、スタグフレーションって何?
>>448 馬鹿ですか?
もともと、量的緩和は日銀が良いデフレなんていって乱心する前の
議論でしょ、IT需要の時はそれなりに効果もあった。
全て消し飛ばしたのが、IT処理の景気後退期での金融引締めと、
金利の引き上げ。
そして、日銀理論のゼロインフレ目標が白日のものになった。
で、ゼロインフレ達成するために量的緩和なんかやっても
効果がないのはあたりまえ。巷にはデフレ期待しかないんだから。
>446
世の中B/Sをいじくることすら出来ん奴らばかりなんだよね。「財政赤
字の分マネーサプライが増える」という単純な事実をどれだけの論者がき
ちんと理解しているだろう?
>449
スタグフレーションは、オイルショック時、及び途上国における通貨切
り下げ時にしか起きていない。そのような状況下では、オイル(ないし輸
入財)に対する恒常的な需要状態が発生し、派生的に一般価格も上昇する。
(また、企業が先行き不安により雇用を縮減する結果失業率も上昇する。)
そういう意味で、「需要が逼迫する場合にのみ価格は上昇する」という
テーゼはスタグフレーション時においても間違ってはいないよ。>448は正
しい。
>450,451
流行の浅い議論に流されて、よく分かってませんな。吉川洋先生の本で
も読むといいよ。
岩田の「金融」って教科書読みましたよ。「後積み方式でもマネサプの
量的コントロールは可能」ってことを1章使って均衡モデルで縷々説明し
てたけど、間違ってるね。>365辺りに書いたように、「翌日物」の金利形
成メカニズムと、「期間物」の金利形成メカニズムは、根本的に異なるの
だよ。それを岩田は分かってない。
翁氏の本には書いてあるんだけど、ちと分かり難いんだよなあ。誰かゲ
ーム理論でも使って明快に説明してくれないかしら。
>422
まあ、人間としてはいい人なんだろうね。けど、彼の議論は間違ってる
んだ。残念ながら。そんな訳で、恨みはないけど叩かざるを得ない。
それにしても、いよいよアメリカのバブルが崩壊するね。もうFEDも
打つ手なしだ。アメリカもゼロ金利になって、それでも株安が収まらず、
「インフレ目標」を導入するのだろうか?そんな馬鹿なことにはならない
と思うけどね。これを機に金融政策とはいかなるものなのか、量的緩和論
が如何にバカげているか、アメリカの偉い学者さん達がきちんと理解して
くれることを祈るよ。
つーか、彼らも徐々に気づき始めているのではないだろうか?クルーグ
マンも量的緩和論から撤退しつつあるように思うけど気のせいかな?量的
緩和論者の皆さん、気が付いたらアメリカの学者さん達に梯子を外されて
寂しい思いしないようにね。転向するなら今のうちだよ。大御所小宮隆太
郎もこっち側に来たことだし。
メンテして下さってる方には感謝します。気が向いたらまた来ます。
455 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/28 00:31
>>454 バブルが崩壊するかどうかは、緑爺の判断いかんだろうけど、崩壊(土地価格がどうな
るかにかかってるけど)したら、インタゲ設定するのは確実だろう。
で、
>>454は金融政策には効果がないって言ってんの?マネタリスト?
>455
このスレ読んでる人なら僕がどういう主張か分かると思うんだが。
457 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/28 02:07
>>452 >「財政赤字の分マネーサプライが増える」という単純な事実
ふーん。クラウディングアウトなんて幻想なんだ。というか、アコモダティブな
金融政策以外は考えられないわけね。なくせば?、日銀(藁
458 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/28 02:41
>>47 絶対基準を間違えて、クラインの壷にはまっているみたいね。(w
459 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/30 09:23
age
100人のエコノミスト、経営者の推薦ベスト書が、「デフレの経済学」
理論も、方策もわかっている。あとは実効あるのみ。
461 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 13:51
>>460 間違い探しに使えということだろ。
つっこみどころが大量にある。
これを呼んでインフレターゲットがいかにDQNか思い知れということ。
>>461 じゃあ、最も代表的な突っ込み所はどこ?教えてクリ
463 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 14:15
>>454 小宮隆太郎は、赤羽隆夫や、クー(投機の円安 実需の円高)を読むと、
トンでも。
>>461 おいおい頼むよ。きちんと答えてくれよ。
これじゃインタゲ反対しているヤシは馬鹿ばっかりと思われるじゃねーかよ。
465 :
Thumb:02/08/31 15:21
デフレが深刻な問題であることは、誰でも分かっている。
その辺の主婦や朝日新聞の熱心な読者だって、程度の問題としては分かっている。
かなりトンデモも入って来てはいるけどね。
だけど、一足飛びにインタゲで解決だという、最近の論調は狂気に近い。
そこには、金融政策によるトップダウンの変革という幻想があって、
マネーサプライが増えたらすべて終わりだという単細胞なやけくそさが滲み出ている。
この辺りを指摘していけば、いつか熱狂もおさまるのだろうけど、
日銀悪玉論に固執することと、「もっとガンガンいかなきゃ」という、程度の把握が
事前になされていないから、けっこうしつこいだろう。
でもさぁ、最新の米国経済学の議論は、ミクロの情報の非対称性の解決なんだよ。
マネーの問題よりも、クレジットの問題なんだ。
結局、地道な金融システムの安定化、健全化、規律づけの達成を経ずして、
金融政策だけで問題は解決しないよ。結局、先送りになるだけの話。
47にはもっと頑張ってもらいたい。
466 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 15:24
>>465 その通りですな。
ハイリスクノーリターンの金融政策より信用が大事。
>>465 ソニー銀行、トヨタ銀行とかが勢力を拡大して、だめぽ銀行みたいな銀行が
安楽死するのが良いと思うけどね。
468 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 17:19
ゼロインフレ(デフレ)下の制度と、
マイルドインフレ下の制度では、理念も制度設計も
全然ことなった対応が必要になる。
日銀が正しくマイルドインフレを宣言しないかぎり、
整合的な制度設計は不可能。
469 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 17:58
>>468 日銀は「0%以上(0含まず。利子取ると宣言しているから)」と
正しく宣言しとるがな。笛吹けど踊らずの理論倒れ。
470 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 18:46
「0%以上までは、量的ターゲットを行うといっているだけ。」
逆にいえば、前例のとおり、0パーセントこえれば引き締める、
ってこと。デフレターゲット
471 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 18:47
>>470 前例って、政治的圧力で量的緩和を中断した以外は、
基本線ではインフレ圧力を加え続けていますが>日銀
472 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 18:48
利子については、デフレだろうと(0含む)利子を取るとの
引き締め宣言。
473 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 18:50
>>472 金利に限ってマイナスという事はありえないですって。
仮にありえたとしてもデフレ圧力。
474 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 18:50
インフレ圧力を加え続けていて、なんで日銀資産が正味で
増加続けているんですか?
アクセルを踏んでいるふりして、ブレーキを踏んでいるから。
475 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 18:52
>>474 日銀以外がデフレ圧力を加え続けているからですよ。
日銀に限らず金融資産は増え続ける傾向にありますし、
日銀は土地などの不良債権と持っていない分それが際立って
見えているのかも知れないですが。
476 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 18:54
金利に限ってマイナスという事はありえないなら、
インフレターゲットによるマイルドインフレは、日銀の責務。
宣言してそれに従った改革を示すべき。
良いデフレなんていう観念論を唱えずに。
477 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 18:57
納税義務のない日銀が金融資産を増やし続けているんだから、
納税義務のある民間はさらに金融資産を増やそうと勤めるしか
ない。さもないと、資産デフレで破産してしまう。
478 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 18:58
>>476 「良いデフレ」については速水総裁の発言を日銀職員が理解できなかった事に端を発する誤報・スキャンダルの類と思われ、
あまり経済政策的に意味のあるものではないと思われます。
ただ、日銀の権限の範囲で、マイルドインフレを誘導するような
実効的な政策がもうほとんどないというのも事実なんです。
大体、有権者でありかつ消費者である人の40%が、緊縮財政支持なんですよ。
単なる政治的スローガンも鵜呑みしてしまう現在の国民の状態で、
インフレ宣言をしても効果の程は推測できるというものです。
479 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 18:59
そもそも、デフレ圧力の強い構造改革を強力に
プッシュしたのは、歴代日銀総裁。
480 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 19:07
>>478 民主主義の欠陥であるポピュリズムに対抗するのが、
専門機関である日銀独立性の本分。
効果がないとするのは、専門機関としての背信。
財政赤字を引き受けるなり、円安に誘導するなり、
効果的な提言はいくらでもできる。
481 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 19:09
>>480 財政赤字を引き受けるのは日銀としては逆効果だと提言するしかないと思われます。
円安介入はしているみたいですよ。なんか政府が米政府から圧力を受けて、
嫌がらせに国債でも買えと言っている様ですが、国債の累積残高が減ると
より円高になるのを承知の上なんでしょうか???
482 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 19:21
>>481 逆効果じゃないだろ、逆効果なのは、ゼロインフレターゲットで
計量した結果。
負債が減って円高になるなら、プリント紙幣ででも、
外貨買えばいいだけだろう。そのうちインフレになる。
483 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 19:24
>>482 インフレにしたいだけなら、単純に日本銀行券を増刷すればいいと思われます。
発行済み残高*(実質成長率−潜在成長率)みたいな式で計算して。
(483修正)
潜在成長率=実質GDP成長率(謎)−名目GDP成長率
として、新規増発分=発行済み残高*潜在成長率
>>310 47さんの議論をザッとしか見ていませんが、ここはチョット疑問ですね。
ヘリコプターマネーをやってマネーサプライが増えて、それでも消費が増えずインフレにならないのなら、
それこそヘリコプターマネーを際限なく実行でき、日本に貧困はなくなり、全員がビルゲイツ以上の大金持ちになれるでしょう。
そう考えれば、ヘリコプターマネーをやってマネーサプライが増えて、それでも消費が増えずインフレにならないなどということはいかにあり得ない話かわかるでしょう。
>さらに財政赤字を大盤振る舞いすれば(ヘリコプターマネー政策含む)、マ
ネーも5%以上伸び、物価も上がるかも知れません。しかし、それは一時的な
現象に止まると思います。
ヘリコプターマネーによる総需要増加でファイナンシャルアクセルレーターを反転させれば、「それは一時的な現象」にはならないでしょう。
486 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 23:37
>>485 ヘリコプタマネーを際限なく実行してもそのマネーが消費に回らない限り貧困がなくなったことにはならないが。
発想が銭ゲバといっしょだよ。
貨幣を持てば裕福になるんだっていう
>>486 そういうことではなくて、「ヘリコプタマネーを際限なく実行しても消費が全く増えないなどという事はあり得ない」というのが主旨ですよ。
488 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 23:43
>>485 貨幣価値が下がる(インフレ)と言っても、
問題は経済活動が活発化するかどうか。
フィナンシャル・アクセルレーターが働くだろうか?
一気に大量にすればいいことなのだろうが、ヘリマネは非現実的な想定。
486の反論も粗いようだけど、そういう反発は必ず我々の中にある。
>>488 べつに非現実的な想定ではないでしょう。
現在でも、長期国債買い切りオペ+赤字国債発行 という形で既に実行されています。
ただ、今の規模ではフィナンシャル・アクセルレーターを反転させるには全く不十分だから、大幅に増やすべきだと言っているわけです。
490 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 23:50
>>487 それは
「金をたくさん持てば必ず使う」って所を証明しないと。
今みたいに政府も民間も
「金を無駄に使ってはいけないんだ」って思い込んでる状況ではその反論を用意しないと。
政府だけがその呪縛から自由になるべきという希望が
いつのまにか
政府がそうするはずという観測に変わってはいけないでしょう
それこそ希望的観測というのでしょう。
491 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/08/31 23:52
よく分からんのだがヘリコプターマネーで消費が増えないなら
直接引き受け+公共事業じゃ駄目なのか?
>>490 でも、例えば1億円(不足なら1兆円でもいくらでも可)渡されても、全く消費を増やしませんか?
現実には、流動性制約下にある家計も少なくないわけですから、まずあり得ない話でしょう。
ヘリコプターマネーを際限なく行えば、必ず需要は増えますよ。
百歩譲って全く増えないなら、それこそ無税国家の誕生でしょう。
おっ、dell氏が戻ってきた。頑張れ。
494 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/01 00:04
>>492 それを俺に言われても困るよ。
それこそ大金もって餓死する老人もいるんだから。
またもともと際限なくというの幻想ですし
政府があらゆる意志を無視して自律的に行動できるという発想も幻想です。
>>494 >それこそ大金もって餓死する老人もいるんだから。
なるほど、そんな人もいましたねぇ。(笑)
でも、それが例外的であることはお認めになるでしょう?
>またもともと際限なくというの幻想ですし政府があらゆる意志を無視して自律的に行動できるという発想も幻想です。
フィナンシャル・アクセルレーターを反転させるのに必要なだけの 長期国債買い切りオペ+赤字国債発行 を行う事は、
世論次第で十分可能でしょう。
貯蓄?なに言ってんだお前ら。
ギャンブル場に来てる奴等だけに限定して配ればまず間違いなく
使ってくれるぞ。
ようはどこに配分するかだろ?
497 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/01 00:25
>>495 ただ、あなた方も消費に関する裏づけを出さないから
>例えば1億円(不足なら1兆円でもいくらでも可)渡されても、国民は全く消費を増やさないでしょうか?
私の話ではないので若干変えましたが
「わからん」としか言えんのですよ。
客観性を重視するならね。
主観で「自分は増やすからそうだろう。」というのは簡単ですが。
すまない
497
で
>主観で「自分は増やすからそうだろう。」というのは簡単ですが。
を
>主観で「自分は増やすから全体としても消費は増えるだろう。」というのは簡単ですが。
に訂正します。
499 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/01 00:28
反対のためにあれこれ考えるって楽しいのかな?
>>497 無税国家も可能かもしれないということですか?
501 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/01 00:33
>>dell氏
問題はそれが現実的に対応可能かということ。
現実とは、今の日銀という中央銀行のあるわが国でということ。
そして、金融政策の波及経路が間接金融主体で説明されるという現状という現実。
そうなれば、そうなるという想定は簡単だ。しかし、それはわが国の特殊性
を鑑みていない机上の空論になりかねない。
その上でクルーグマンも「もはやこの手しかないかもしれない」とした、
ラスト・リゾートに頼る、いやそれが実現可能だと夢想して、
意気地なしで頑固な日銀を批判するよりも、
その空論の実現の準備を整えておくために、少しでも金融政策の波及経路を効率化
させる努力を実現させていった方がポジティブなのではないか。
そもそも、やることはたくさんある。
502 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/01 00:34
少なくとも漏れが増やす分だけ増えることは100%確実です。
>>500 全知全能ではないので
調べてみなければわからんということ
これも主観だが
無税国家は可能かもしれんが
無税国家になることはないと思ってるよ
それはインフレにならないとしても
自分たちが無駄遣いしない集団が政府の無駄遣いを許さないから。
>>501 でも、その「わが国の特殊性」の一つである日銀を変えていく必要はあるのではないですか? 日銀法を改正してでも。
世論の風向き次第では、不可能とも言えないでしょう。
505 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/01 00:52
>>504 だから、同時にやることがある。
変える方が早いと思うなら、君の信じる道をいきなさい。
だけど、2chがその世論喚起のいい手段だとは思わない。
506 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/01 00:52
>>497 リアリティのない空想が好きな人が多いね。
>>505 >だけど、2chがその世論喚起のいい手段だとは思わない。
これは、おっしゃる通り。
でも、そんな大げさなことは考えていません。
経済学の空論を理解しない世間知の健全さというものもあるんだよ。
不健全な空論の一方的な蔓延はよくない。
509 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/01 01:02
そうそう。大恐慌の真っ最中に、財政再建・金本位制死守という立派な世間知に従った行動をお取りになる方が世界中に多かったのは周知の通り。
510 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/01 01:05
専門知がやるべきことなら、日銀責めるで正解やん。(w
専門知が世間知煽って、お山の大将になってどうする
戦後の独立国の反米共産化じゃあるまいし。
512 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/01 01:11
>>509 あの時代は大恐慌の解決に対する専門知が確立してなかったんだが。
専門家でさえケインズが出てくるまではほっとけばいいというのが主流だった。
あなたのは後知恵というもんですよ。
大丈夫、大丈夫。日銀こそ世間知の総本山だから。専門知識○で無し。
514 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/01 01:15
>>512 そんなのは、ハイエクやロビンスおよび大蔵省とBOEだけ(プ
理論的にはケインズと対立していても、ほとんどの「古典経済学者」が、
積極財政と拡張的金融政策そして金本位制からの脱却を主張していた。
経済学説史の捏造までするか?
515 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/01 01:18
>>514 おいおい
積極財政と拡張的金融政策を主張するやつが
古典派か?
516 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/01 01:21
リフレ政策の家元であるアーヴィング・フィッシャーはケインズ派?
>>515 その精神的弟子のフリードマンもケインズ派?フリードマン・シュバルツは
ケインズ経済学の古典???
517 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/01 01:37
歴史は二度繰り返す、二度目はファルスとして
って名言があるよ。
マルクスもケインズを指してそう言ったのかもしんない。
「世間知のインタゲ狂騒」というのも、どこか滑稽だろう。
519 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/01 01:48
age
その精神的弟子のフリードマンもケインズ派?フリードマン・シュバルツは
ケインズ経済学の古典???
だからシカゴ学派はケインズの「新しさ」を認めない。むしろ戦後米国ケインズ学派の巨頭
の方が戦前は強硬な均衡財政派であったと林教授が述べています。
でも林教授、今回あまり発言為さりませんね。なぜ。
大恐慌の解決に対する専門知が確立してなかったんだが。
ヒトラーは知っていたらしい。世間知でしょ、どう見ても。
原因は未だに判然とせずも、関係ない論文を量産してるから進歩していると満足する
専門家集団。ケインズ自体も一時は死んだと宣告されていた。ただしその前は又極端なことに神だった。
522 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/01 03:35
へぇ。アイケングリンやバーナンキ、テミンあたりは、単なるジャーナル
掲載狙いの量産論文を書いてるだけなのか・・・
まあ、
>>521が日銀とその周辺の平均的な見解なのは良く分かるが(爆
なにせ、高橋財政が戦後の新円切り替えまで続いているという珍説が罷り
通る集団だからな・・・
あぼーん
>485
ざっとでも読んでくれるだけ有り難いかな。全然読まないでB/S的視点
からマネーを理解することも出来ず、偉い先生の議論を鵜呑みにして上滑り
してる連中が多いから。
>492でいみじくもdell氏が言っておられるが、「ヘリコプターマネー政策」
は相当大規模のマネーを国民にばらまくことによって始めて意味を持つ。国
民一人当たり1億円配れば、そりゃ経済状況は変わるでしょう。しかし、そ
れは現実の国民の資産配分を大きく変化させることになる。現預金で資産を
持っている人間は大損する。(預金が10万しかないプーと、1000万円
コツコツ貯めてきたオジサンの資産格差がほぼゼロになってしまう。)
個人だけでなく、法人も当然その影響を受けて、これが原因で倒産する企
業だって出てくるだろう。そんなこと許されるのか?
そして何より、ヘリコプターマネーの財源は実質的に財政赤字だというこ
と。その辺は僕が上の方でやってるB/Sの議論を「しっかり」読んでくれ
れば分かるはず。1京円の財政赤字なんてことをあなたはリアルに考えられ
るのか?勿論、インフレにより相当目減りするんだが、その際の経済混乱は
想像出来ないな。結局ヘリマネなんて妄想に過ぎない。
一人当たり1千万円でも千兆円の財政赤字だ。これもリアリティが無い。
一人百万円なら百兆円でリアリティはあるが、その2倍くらいの財政赤字を
90年代既に注ぎ込んでいるのだよ。それでも効果が無かった訳だ。
ホント、悪いことは言わない、量的緩和論者の皆さん、宗旨替えするなら
今のうちだよん。
リスクを取って実物投資した人は野垂れ死にしても、公共事業の土地買収で
入ってきた現金を現預金だけで運用(退蔵)し、あげくにデフレで増やして
も、社会的になんら批判されていませんがねぇ。しかも、その果てには破綻
しか待ってないのは明らかなのに。
ヘリコプターマネーを真面目に解析している人を初めて見たよ。
全然本筋と関係ないように思えるが。
>>525 >一人当たり1千万円でも千兆円の財政赤字だ。これもリアリティが無い。
一人百万円なら百兆円でリアリティはあるが、その2倍くらいの財政赤字を
90年代既に注ぎ込んでいるのだよ。それでも効果が無かった訳だ。
その中間の金額ならどうでしょう。
つまり、200−1000兆円の間ということになりますが。
あと、途中の引き締め期間も含めた10年間での200兆円と単年度での同額の財政出動では、効果も違ってきませんか?
現実に金融財政政策の効果で、1995−1996年には日本の経済成長率は上向いたではありませんか。1997年の橋本内閣による引き締め政策でその成果を全て台無しにしてしまいましたが・・・。
あの時、金融緩和+財政出動をさらに強化し、ファイナンシャルアクセルレーターを反転させていれば、日本経済の低迷は終焉していたのではないでしょうか。
529 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/01 20:12
貨幣は中立とは、十分に存在すれば(通貨>>商品)、正しい。
つまり過剰は、市場により余乗化され、余乗から投資が継続し、市場により
必要な投資は拡大される。
しかし、通貨<商品である場合、市場では通貨供給は難しいゆえ、不足は解決されず、
不足のままでの均衡(不況と所得格差の拡大)が生じ、安定してしまう。
よって、通貨を市場に中立に、資本主義理念を違うことなく、供給し、通貨>>商品
の関係を維持できれば、既にバブルが証明したように、インフレなき成長は可能である。
で、ジャンクバーナンケの大恐慌の原因についての要約、教えて下さいな。荒くて結構ですから。
侘美教授やキンドルバーガー、フリードマンはなぜ無視されているのですか?
530 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/02 01:55
ヘリマネ議論勃興歓迎age
一人あたり百万円ヘリマネきぼーんage
岩田規久男量的緩和論のような金融政策主軸型長国買い切り拡大量的緩和論撃退きぼーんage
財政出動主導の景気回復策きぼーんage
531 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/02 02:23
外貨準備高が50-60兆の国で100兆円のバラマキ
売り崩せるね。
532 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/02 09:22
dellには非常識を真顔で語るという論法があるね。
まず、トンデモ力でパースペクティブを歪めてしまうつもりなんだろう。
それで切っ先を征したつもりなんだろうけど。
自問自答のシミュレーション
>まず、トンデモ力でパースペクティブを歪めてしまうつもりなんだろう。
dell どこがトンデモ力なんですか、根拠を指摘して下さい。
誰も認めないところです。仮に国民投票で可決される直接民主制がとられている
と考えてみて下さい。現行の自民党政権でもその想定では実現不可能でしょう。
533 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/02 11:57
外貨準備高が50-60兆の国で100兆円のバラマキ
売り崩せるね。
当然先に、固定相場導入ね。
価値だけじゃなく量も固定よ。
つまり固定相場が全世界的に成立すれば、外貨準備100兆円からスタートね。
で、毎年100兆円増やすと。価値安定の新規供給で蓄積で右上がりね。
で、変動ではなくて、インフラ供給力に応じて、価値安定の通貨新規発行を量で調整ね。
要するに、いわゆる発展途上国は、インフラ供給に応じて少ない量から始めると。
で、例のOECD参加国条件みたいの作って、達成したら、量を増加させるのね。最終的には皆同量へ。
一種の調整インフレね。投機屋は、何か害のない商品で、プロらしく素人に迷惑かけずに
徹底して勝負してね。
534 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/02 12:00
>>533 中央銀行が適当に関税率を決めたせいで国境が不安定になる
(つまり戦争になる)ケースについて配慮が欠落している点が机上の空論的でよい。
発展途上国に変動相場制はタブーだという事だね。そりゃそうだ。
535 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/02 18:29
なんつーか、経済学徒の主張というのは極論が多すぎる。
それじゃハイパーインフレだ、キャピタルフライトだと
言われてデンパだ、デンパだと騒いでるけど、実務家に
リアリティのない原理原則論をつきつけて、まともな
反論が返ってくるわけないよな。
中央銀行が適当に関税率を決めたせいで国境が不安定になる
(つまり戦争になる)ケースについて配慮が欠落している点が机上の空論的でよい。
中央銀行いらんのよ。
金じゃなくてかねこそ本来誰の債務でもなく、価値安定で、私的創造されなければいいのよ。
で、あとは右上がりに増えて、かつ合理的な配分が達成できればいい。
合理的とは結局政府による所得移転の代行ね。だから事後じゃなく事前に供給。
これで例のセーフティネット達成。あとは政府と市場でドゥよ。
机上の空論出すのが、奇人の仕事よ。
市場にインフレ無し。ただしインフラのバブルはあり得る(買い占めとかね)
統一通貨になれば、貿易収支のようなめんどくさいものイランのよ。
大阪と東京の「貿易」収支など誰も気にし取らんでしょ。
分権的で試行錯誤が可能なのが市場よ。で本来はスパイラル(ハイパーとかね)なし
というのが均衡でしょ。
>>532 なるほど、政治的に難しいということですね。
しかし、政治的に可能であるか可能でないかという以前に、
まず、混迷する日本経済の現状を踏まえて、
そもそも今どういう政策を行うべきなのかを考えるのがまず先決なのではないでしょうか?
いくら政治的に簡単だからといって、「米百俵の精神」やら「改革の痛み」などと口当たりの良い(w ことばかりを言っていればよいわけではないでしょう。(笑)
538 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/02 21:55
「米百俵の精神」と「唯金融政策論」は似ている気がするがな。
どちらも、
>口当たりの良い(w
>>538 世間受けの良さは「米百俵の精神」だ罠。
540 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/03 21:08
通貨市場って倒錯だって早く気付きなさい。
通貨は所得。預金は通貨じゃないでしょ。誰の金なの一体。
歴史家はかくでしょう。
需要が少ないというデフレで、金融機関では通貨が余ってしょうがないといい、なおかつ
貸し出しを強引に減らしていた。馬鹿じゃないの?
>貸し出しを強引に減らしていた。
−運転資金の貸し出しを「強引に」減らしていた。−の間違いでは?
運転資金は購買力のある資金需要とは限りませんからね。
回転率の高い設備資金資金需要は乏しいまま。
542 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/04 00:59
541
大変申し訳ありませんが、詳しく教えて下さいな。どういうこと?
中小企業が困ってるのは、何についてなんですか?
資金需要とはすなわち資金の購買力のことをいう。
http://www.cig.jasmec.go.jp/noframe/6graph.html >(1)平成14年度上期における中小企業向け貸出(期中)については、前年度上期に比
>べ「減少する」と見込む店舗数の割合(44.4%)が「増加する」と見込む店舗数の割合(8.
>6%を大幅に上回っている。
〜略〜
>A「減少する」要因としては、「設備資金、売上増による前向きな資金需
>要の減少」(77.4%)が最も多く、次いで「中小企業の業況の低迷による貸出の慎重化」(75.
>0%)、「中小企業の借入過多による借入余力の低下」(55.5%)の順になっている。
(
>>542)
(>中小企業が困ってるのは、何についてなんですか?)
以上から中小企業が困っていることは以下のこと。
売上や業況よりも借入が過多であること。
よって
中小企業の借入余力や資金需要は低下している。
売上や業況よりも借入が過多であること。
これは売り上げ<負債を意味するのですか?
売り上げ>負債であれば、過多とはいえませんよね?
中小企業の業況の低迷による貸出の慎重化=これはいわゆる貸しはがしの言い換えの感じもするのですが。
なぜ中小企業が、成長の過程で自己資本を増やせなかったのかという点も気になりますね。
一般的には、中小企業においては自己資本比率はどのくらいが妥当で、通常課される利子率とはどのくらいなのでしょうか?
という新たな疑問も浮かんできました。年利5%というのは、中小企業に取って苦しい負担ですか?
しかしながら、重ねて親切なお答えに心から感謝致します。
産経は、インタゲを主張。 9/5
従来の量的緩和ではデフレ阻止につながらない。政府との共同作業でインフレ目標を
設定し、外債や上場投資信託などの購入で資金供給手段の多様化を図るべきである。
>外債
外債人気が高い今買おうにも買いが強く売りが弱い情勢。
>上場投資信託などの購入
インフレ(総需要増加)や景気回復につながらず、カネをドブに捨てるようなもの。
>>546 たしかに、「上場投資信託などの購入」をマネタリーベース増加⇒短期金利低下のためのツールとして用いるのは感心しませんが、
株価対策として使うという考え方なら、資産効果による消費増加が期待できるかもしれませんよ。
548 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/08 00:30
>>497 はポストケインジアンと思われ
ポストケインジアン=無税国家の実在を信じる人達(嘘)
>>547 訂正。
×マネタリーベース増加
〇リザーブの増加
550 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/09 19:04
>>545 残る牙城は朝日・毎日・そして日経か・・・
551 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :02/09/23 18:00
日銀総裁には、この人しかいない。
552 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/25 23:54
何と言っても「企業金融の理論」
553 :
MOORE:02/09/27 12:29
>>552 その著書って、小宮隆太郎氏との共著だよね。
30年経ったいま、「金融政策」をめぐっての論争相手。
かつて翁氏を論破したように、岩田氏にはもう一度、論破してもらいたい。
554 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/09/27 12:36
いつ翁を論破したんだよ。
論破されたのは岩田。
555 :
MOORE:02/10/02 00:08
論破は語弊があったかな。
でも、その後、雑誌で「岩田−翁論争」の解説で、
岩田理論が正しいと経済学者(名前は失念)が言ってた。
少なくとも岩田氏は、論争に負けてない。
いまだと、野口悠紀雄氏との「相対価格と絶対価格」に関する議論にあたるのかな。
556 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/02 00:10
558 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/09 12:30
いわたきくおage
559 :
週刊東洋経済2002.7.13「銀行の不良債権処理を進める法人税制」:02/10/12 22:07
税制改革をめぐって、経済財政諮問会議の民間議員が主張する「活力原則」と
政府税制調査会が主張する「中立原則」とが対立している。しかし、両者は本来
対立するものではない。なぜならば、「中立原則」を満たす税は人頭税(住民税の
均等制がこれに相当する)以外に存在せず、他の税は、多かれ少なかれ経済活動に
対して「中立でない」からである。したがって、実際の税をできるだけ中立にする
だけで「活力原則」に近づけることができる。
たとえば、法人税を取り上げてみよう。法人企業が赤字になった場合、その赤字が
どんなに大きくても、法人税はゼロ以下にはならない。そのため、利益と損失が
大きく変動するような、リスクの大きい法人企業ほど、税引き後利益の変動も大きく
なる。したがって、法人税はリスクの大きい企業を不利に扱うという意味で、中立的
ではない。これをできるだけ中立にすれば、リスクの大きな企業の参入を促進する
ことができるから、「活力原則」が満たされる。
法人税のリスクに対する非中立的な効果を相殺する制度に、損失の「繰り戻し」
制度がある。「繰り戻し」とは、欠損金が生じた場合に、過去に払った法人税の
「繰り戻し」還付を受けることをいう。他方、「繰り越し」とは、欠損金が生じた
場合に、将来にわたって法人課税所得から欠損金を控除して、支払うべき税金を
減らす制度である。
日本の法人税制では、繰り越しができる期間は5年で、繰り戻しは2年であるが、
繰り戻しは1992年以降税収が落ち込むという理由で凍結されたままで、実際には
使えない。
560 :
週刊東洋経済2002.7.13「銀行の不良債権処理を進める法人税制」:02/10/12 22:07
主要国では、繰越期間は、アメリカが20年、イギリス無期限、ドイツ無期限、
フランス5年、繰り戻し期間はアメリカ2年、イギリス1年、ドイツ1年、フランス
5年で、フランスの繰越期間を除き、いずれも日本より長い。
「繰越期間」と「繰り戻し期間」をアメリカ並みにすれば、法人税のリスクに
対する非中立性はかなり緩和され、活力原則に近づくであろう。
特に、この制度を活用して、銀行の不良債権処理を進めることを提案したい。
最近の銀行は巨額の不良債権処理に追われているため、繰越制度を利用できるだけの
課税所得がない。そこで、繰越期間をアメリカ並みに20年程度に延長する。
他方、繰り戻し期間については、アメリカ政府は商業銀行に不良債権を抱えて
金融システム不安に陥った86年から94年にかけて、不良債権の処理による
欠損金に限って、10年の繰り戻しを認めた。日本でも、10年の繰り戻し期間を
認めれば、銀行は課税所得が大きかった90年代初めに支払った法人税の還付を
受けることができる。これは不良債権処理の原資になる。
以上の繰越期間と繰り戻し期間の延長を、銀行について、今後10年程度認めれば、
銀行について、今後10年程度認めれば、不良債権処理はかなり進むであろう。
これは不良債権対策として、銀行にとって配当負担が重荷になる公的資金による
優先株引き受けよりも効果的である。
財務省は税収の落ち込みを嫌って反対すると思われるが、長期的に見れば、
銀行の再生を早めることによって、将来、銀行からの税収は増加するので、税収減
にはならないはずである。むしろ、現在の制度を続ける限り、銀行の再生は遅れ、
再度の公的資金の注入に追い込まれる可能性がある。
561 :
週刊東洋経済2002.8.10-17「資産デフレと土地税制」:02/10/12 22:07
バブル崩壊後も地価の低下が止まらない。地価低下により、勤労者の住宅取得
能力は向上している。たとえば、東京圏のマンション価格と勤労者世帯の年収の
比率は1990年には8倍にも達したが、2000年には5倍にまで低下した。
しかし、18年前よりも25%から40%も低下した東京圏や大阪圏の商業地
価格が今後もさらに低下すれば、日本経済はバランスシート不況から抜け出せなく
なってしまう。すなわち、不良債権の増加とそれによる金融仲介機能の大幅な低下、
経済活動の縮小、その結果としての長期経済停滞である。したがって、地価は
下がれば下がるほど望ましいわけではない。
バブル崩壊後も地価下落が止まらない最大の原因は、物価の継続的下落、
すなわち、デフレである。ファンダメンタルズに基づく地価は、現在から将来に
わたって予想される税引き後地代(自己使用したときの帰属地代を含む)を、
流動性プレミアムを考慮した割引率で割り引いた現在価値に等しい。したがって、
現在から将来にわたって予想される税引き後地代が低下すれば、地価も低下する。
税引き後地代の低下をもたらしている最大の要因は、総需要不足を原因とする
デフレの進行である。デフレ下では、土地利用から生み出される名目収入である
地代は、他の財・サービスの価格と同様に低下し続ける。したがって、商業地を
中心とする土地資産デフレの進行を止めるためには、何よりも、総需要の拡大を
促すとともに、デフレ予想を終息させて、穏やかなインフレ予想を生み出すような
マクロ経済政策が不可欠である。そのようなマクロ経済政策としては、インフレ
目標を1〜3%程度に設定した量的金融緩和政策が有効である。
562 :
週刊東洋経済2002.8.10-17「資産デフレと土地税制」:02/10/12 22:08
土地資産デフレをもたらしているもう一つの要因に、土地の固定資産税の実効
税率(固定資産税の地価総額に対する比率)が毎年のように上昇していることが
挙げられる。
住宅地の固定資産税の実効税率は小規模宅地優遇税制により、0.13%程度で
安定しているが、商業地は91年ごろから引き上げられて、最近では0.6%
程度に達しており、税引き後地代を毎年のように引き下げることにより、デフレ
促進要因になっている。現在のように地価が下落し続けるときに実効税率を上げる
ことは、土地の有効利用につながらず、マクロ経済の悪化を招く資産デフレを促進
するだけである。
家屋の固定資産税の実効税率も年々引き上げられて、99年度で、住宅と非住宅
ともに0.85%程度に達している。これは家屋建設やそのリニューアルを阻害する
要因になる。家屋の固定資産税を大幅に軽減すれば、堅固で長持ちする超高層の
住宅やビルの建設が促進されるから、デフレ対策としても、土地の有効利用促進策
としても有効である。
他方、登録免許税や不動産取得税は土地取引を阻害することにより、土地の有効
利用を妨げている。登録免許税は本来の趣旨からすれば、登記制度の維持に必要な
財政負担を賄う程度に手数料化すべきである。
不動産取得税は不動産の取得の背後にある担税力に着目して課す税と説明される
が、不動産の取得のために支出された所得はすでに課税されているから、不動産
取得税は二重課税である。したがって、この税は早急に廃止すべきである。
563 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :02/10/22 00:44
日銀は、国債買入増などで、追加緩和すべし。
日本経済への信任なくして、中央銀行の信認なぞはありえない。
と、日経は10月21日書いた。
564 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/10/22 08:52
ヨミーリの一面読むべし。
565 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :02/11/01 08:08
567 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :02/11/14 06:16
age
「デフレの経済学」を持ってる人にお尋ねしたいのですが、
P182〜
「デッド・デフレーションは、債務者(貸し手)から債権者(借り手)への
所得再配分を引き起こす」とありますが、債務者は借り手ですよね?単純ミスですか??
569 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/17 19:04
71 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :02/11/17 06:11
日経 11/13 アラン・ブラインダー 日銀は外貨建資産の購入を
11/14 浜田宏一のタンソク 岩田規久男の私の経済政策
>>569 「なんで間違いなの?」って、568に書いてる通りなんですが・・・。
債務者とは借り手のことではないのですか?そして、債権者が貸し手だと理解していますが、違いますか?
572 :
佐々木健介:02/11/18 23:02
>>岩田規久男
______
/_ |
/. \ ̄ ̄ ̄ ̄|
/ / ― ― |
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↑↑蓮池さん
めんて
575 :
猿でもわかる誤植:02/11/26 21:12
p. 316 日本銀行は二〇〇〇年三月一九日以後、[…]量的緩和政策に踏み切った。
^^^^
>>568といい、大丈夫か?と言いたい。
576 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/26 21:25
琵琶湖わんわん王国の隣りに、「岩田キクオ王国」創ろうぜ
577 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/11/26 22:26
口述ヒッキー
>>571 岩田規久男氏はその問題の個所に続く文章で説明しているが?
579 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/01 13:55
>>578 文章的にはそうだが、岩田先生が債務者=貸し手、債権者=借り手 と書いてある時点で初歩的な誤りだろ。
逆だろ。
岩田規久男『デフレの経済学』p.182。
「デットデフレーションは、債務者(貸し手)から債権者(借り手)への所得再分配を引き起こす。
デフレによって実質所得の減った債務者はできるだけモノへの支出を
切り詰めて、債務を返済しようとする。他方、実質所得が増えた債権者は豊かになった部分だけモノへの支出を増やすであろう。」
→ 後の文章も、これってフローの所得とストックの富を混同していませんか?
デフレは富の再分配をもたらすのは誰でも、認めると思いますが、
所得の再分配が岩田先生の言うとおり単純になるのか?
債務者、債権者のフローの所得を得る職業に依存するだろう。
また支出を増やすかどうかも岩田先生のように一概には言えないでしょう。
例えば、債務者が住宅ローンを背負った給与所得者である場合、
デフレによって、実質所得は増大するが、資産残高では負の効果を受けたりするだろう。
キャピタルゲイン・ロスはフローの概念だが?
>>580 「デフレによって、実質所得は増大する」とあるけど、
それは「賃金が低下されない限りにおいて」でしょ。
下方硬直性はあっても、将来、必ず賃金は低下するはずです。
「デフレによって被る資産残高の負」も怖いけど、名目賃金の低下のほうが怖い。
実質所得の増大を打ち消すほどの「名目賃金低下」は起きるでしょう。
583 :
ポール・グルマン:02/12/03 11:40
日経新聞3面に
「日本から海外に資金が大量に流れ出せば金利の急上昇を招く」と懸念したコメントが
載せられていたけど、そもそも紀久男ちゃんの政策って、十分「円安要因」だと思うんだけど。
為替政策と金融政策が違うのは理解するが、行き着く結果は同じでしょ?
584 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/03 12:16
>実質所得の増大を打ち消すほどの「名目賃金低下」は起きるでしょう。
それは恐れるような事ではなくむしろ歓迎すべき事だ。デフレによる実質
賃金高止まりは日銀のミスによって生まれた既得権に過ぎないので積極
的に破壊されるべきである。
585 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/03 12:25
>>1 彼はwebのバーチャル空間で『ドラ工モン』と名乗っています。
>>585 ドラエモンじゃないのかよ(W
と釣られてみる
587 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/05 04:07
岩田先生は財政政策についてはあまり積極的ではないようですが…?
http://www.asahi.com/business/file/K2002090800194.html ――野放図な国債購入は財政のゆるみを招きます。
「しかし、今は国債発行残高30兆円という小泉政権の枠がある。
日銀がデフレ対策に取り組んでいる間、国債の大量発行はやらないという
合意を政府と取りつければいい。日銀が銀行保有の国債を全部買い取る
ぐらいの勢いでやらないと、インフレへの期待感が生まれない」
http://www.esri.cao.go.jp/jp/forum1/010301/kicho.html 財政政策の限界
資産デフレのワナから抜け出すためには、財政支出の拡大には
大きな限界がある。財政支出の拡大は景気循環の後退期の局面で、
民間需要が自律的に回復するまでの間、需要不足を埋めるという
「つなぎの役割」しか果たすことはできないからである。
資産デフレのワナから脱出しない限り、民間需要が自律的に回復する
ことは困難であり、回復したとしても極めて弱々しいものに止まってしまう。
そのため、財政政策に頼った景気回復政策は、絶えず財政支出を拡大し
つづけなければならず、公債残高の累増をもたらす。これまでのところ、
公債残高が累増しても金利が上昇せず、設備投資が抑制されたり、
円高がもたらされたりするといった、負の公債残高効果は働いていない。
しかし、公債残高の累増は人々に将来の増税を予想させることにより、
すでに家計の消費を抑制し、財政支出拡大効果をかなりの程度相殺している
と考えられる。
588 :
打って出られた:02/12/07 21:18
589 :
出会い最強新機能でOPUN:02/12/07 21:18
http://Jumper.jp/dgi/ 朝までから騒ぎ!
今回HP新装OPUNしました!
断然使いやすくしています!
PC/i/j/ez/対応にしました
アンケ−ト、ランキング集など
高機能なシステムに大変身
メル友、コギャル、ブルセラ
大人の恋愛、熟女、ぽっちゃり
出会いサイトの決定版です
今後高機能続々導入します
590 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/07 21:23
インタゲが失敗して経済がクラッシュした時の血祭り第一号はこいつ
だな。
>>590 インタゲしないで日本があぼーんした時の血祭り第一号はおまえだな
592 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :02/12/14 12:36
593 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/14 12:49
>>590 インタゲの失敗って何よ?
インタゲの失敗って現状維持以外ないんだけど。
594 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/14 12:58
595 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/17 06:11
日銀総裁に。
596 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/17 06:23
インタゲの失敗は
インフレの行き過ぎだろう
ただそれでハイパーインフレに
と言う論議は、あまりにも無理がある。
対応してから、結果がでるまで6ヶ月ぐらい
時間がかかるのでしょうがない
瞬間的に10%くらいは、覚悟しているが
もうそのときは、しっかり引き締めにかかっている
つまり対応していると言うことだ
今みたいにデフレでも対応をしていないという
状況では無いことに注意すべきだろう
フィナンシャル・タイムズ 11月21日
不良債権処理の加速は、少なくとも短期的なデフレ効果を伴うだけに、インフレ施
策が必要だ。日本銀行は積極的に国債を購入し、政府は経済刺激のために減税や正し
い目的の財政支出増強を利用せねばならない。こうした行動に危険が付き物であるこ
とは明らかだ。しかし、現時点では何もしないことの危険の方が大きいのである。
598 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/12/26 07:05
平成の石橋湛山
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :02/12/23 01:04
週刊東洋経済のベスト経済書2位に、東洋経済の「デフレの経済学」。
1位は、東洋経済の「経済論戦は甦(よみがえ)る」
600ゲット。
601 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/01/03 02:57
602 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/01/04 19:07
>>598 うぐぅ、まだ知名度も権力もマクロ屋業界ならともかく世間的には
イマイチなのでポスト湛山ならいけそう
岩田氏や旭氏はもっとメディアにでていくべき。
あと元重のほうの伊藤先生と浜田先生にはもっとがんがってほしい
応援ちてます
新刊記念上げ。
1500円の入門書なので、読者評など求む。
(^^)
保守
誰も新刊買ってないの?
607 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/01/12 22:32
WBSに出てた。
また出演するそうだ。
608 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/01/12 22:34
こりないな(w
610 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/01/12 22:37
岩田規久男 著 スッキリ!日本経済入門 ─現代社会を読み解く15の法則─
日本経済新聞社出版局 (本体1,500円+税) 2003年1月発売
現代経済を利己主義の法則、タダ酒の法則、モラルハザードの法則、情報開示の法則など、15の法則を使って、スッキリと解説した本。不良債権、デフレ、郵貯、道路公団、公共事業など、関心の高い問題を集めた。
■目次 はしがき
第1章 経済には法則がある
1 経済を支配する法則 2 情報の非対称性と経済法則
第2章 銀行はなぜ特別な存在か
1 銀行の仕事とは何か 2 護送船団行政は何をもたらしたか
3 金融システムをどう安定化させるか 4 銀行の進むべき方向
第3章 不良債権をどう処理すべきか
1 不良債権とは何か 2 不良債権処理を遅らせた大蔵省 3 不良債権をどう処理すべきか
第4章 構造改革をどのように進めるべきか
1 特殊法人をどう改革するか 2 なぜ郵便貯金を改革すべきか 3 公共事業を適正化する
第5章 なぜデフレの解消が重要か
1 デフレは何をもたらすか 2 デフレ不況からどう脱却するか
611 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/01/14 02:58
あげさせて
612 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/01/20 10:23
メンテ
(^^;
615 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/01 22:45
資産インフレ煽動者。
日銀に兆円規模に新規長期国債を買い切りさせ、引き受けさせろ
という御仁ですが
日銀でなくても長国の買い手は低金利化するほどありますね。
国債市場の行方を見守りたいと思います。
長期国債の買いきりは伝統的な手法であるが
日本の銀行は余裕が出来、また日銀が長期国債を買うため
需給がタイトになり、国債の高騰が起っている
すなわち、市中への資金需要増加は期待できず、銀行を助けるだけである
経済の活性化を目指したもののただ単に銀行救済にしかなっていない
「フィナンシャル・タイムズ」重要な日銀次期総裁の選定
デフレは企業の不良債権問題を一層、深刻なものとしているのに、日銀は経済
再建策をめぐって財務省との際限なきバトルを続けている。甘めに分析したところで、
日銀が物価下落に対して有効な手を打てなかったことは事実だ。
このため、次期総裁となるべき人物はインフレ目標を導入する必要性を認識しな
ければならない。インフレ目標の設定はあくまでもスタートであり、続いて必要に
応じて国債を速やかに購入し、通貨供給量を拡大する用意が必要だ。さらに、
一般的政策にとらわれず、外国債券を購入するなどの施策も歓迎できるだろう。
以上のような政策の必要性を認めた総裁候補としては、中原伸之や黒田東彦がいる。
当面、最有力視される福井俊彦は残念ながら、日銀の伝統的政策には反対していない。
次期総裁にはデフレ対策の必要性を口で説くだけでなく、実際に行動する人物が
選ばれねばならない。
この資産インフレ煽動者が狙う資産担保証券の資金需要増大は
前年2002年は1999年の規模に回復したものの、これを超えるには
いたらなかった。
資産担保証券発行額
1999年 5855億円
2000年 3010億円
2001年 3376億円
2002年 5849億円
資産インフレ煽動に関連して、
転換社債型新株予約権付社債発行額は2000年をわずかに
上回ったものの1999年におよばなかった。
転換社債型新株予約権付社債発行額
1999年 5280億円
2000年 2750億円
2001年 2480億円
2002年 2800億円
620 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/13 00:51
中国等の工業化の日本の影響については、デフレだけでなく、日本が中国
との競争に負けて貧しくなるのではないかという悲観的な見方が少なくない。
しかし、この見方は貿易を国と国との戦争ととらえるという点で間違っている。
この点を理解するためには、クルーグマン著「良い経済学 悪い経済学」
(日経ビジネス人文庫)や野口旭著「経済対立は誰が起こすのか」
(ちくま新書)を熟読玩味されることをお勧めする。<岩田規久男
622 :
資金需要減退データ(その1):03/02/14 23:55
信用保証協会利用状況中保証申し込み推移
年度 保証申込件数 保証申し込み金額
1998 240万8630件 3346万6535円
1999 182万8772件 2208万6186円
2000 182万2109件 2357万5878円
2001 143万2296件 1578万4499円
2001年9月
12万4842件 146万6767円
2002年9月
11万6920件 137万7157円
−全国信用保証協会連合会調べ−
623 :
資金需要減退データ(その2):03/02/15 00:05
全国手形交換高推移
年度 枚数 金額
1998 2億5443万9000枚 1254兆9260億円
1999 2億3591万5000枚 1123兆8230億円
2000 2億2077万9000枚 988兆6170億円
2001 2億0401万1000枚 848兆5420億円
−全国銀行協会調べ−
624 :
資金需要減退データ(その1)訂正:03/02/15 00:17
622
>>622を以下に訂正します。お見苦しい点をお詫びします。
信用保証協会利用状況中保証申し込み推移
年度 保証申込件数 保証申込金額
1998 240万8630件 22兆0861億8600万円
1999 182万2109件 23兆5758億7800万円
2000 182万2109件 23兆5758億7800万円
2001 143万2296件 15兆7844億9900万円
2001年9月
12万4843件 1兆4667億6700万円
2002年9月
11万6920件 1兆3771億5700万円
−全国信用保証協会連合会調べ−
625 :
資金需要減退データ(その3):03/02/15 00:24
中小企業信用保険利用状況無担保
1998年度 167万4423件 19兆3460億6000万円
1999年度 122万0578件 10兆8497億5600万円
2000年度 121万1173件 12兆0837億6900万円
2001年度 94万7363件 7兆5902億1000万円
−中小企業信用保険公庫調べ−
626 :
資金需要減退データ(その4):03/02/15 00:29
中小企業金融公庫貸出残高
1999年 7兆6382億円
2000年 7兆6742億円
2001年 7兆6235億円
2002年 7兆6044億円
−日本銀行調べ−
627 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/16 01:15
インフレターゲット導入
インフレになる→消費者 インフレになる前に消費しよう。→消費増
インフレになる→企業 インフレになるなら借りて投資しよう→投資増
インフレになる→企業 今ある負債が実質的に減少。→企業業績回復
企業業績回復→賃金アップ→消費増
Y(GDP)=C(消費)+I(投資)
景気回復!!!!!!!!!!
628 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/16 15:57
日銀総裁、中原伸之になれ。祈願あげ
629 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/16 22:56
日銀総裁、中原伸之になれ。祈願あげ
630 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/16 22:56
>>627 米英とイラクの間で戦争が起こり、これから石油の値段が高くなる期待が生じるとします。
みなさん、燃料消費を普段以上に増やしますか?
上昇価格分が上乗せされるだけですよね?
物価上昇の影響を削除した実質成長率は変わりませんね?
世界的に旱魃が起こり穀物価格が高くなるとします。
みなさん、穀物消費を普段以上に増やしますか?
上昇価格分が上乗せされるだけですよね?
物価上昇の影響を削除した実質成長率は変わりませんね?
631 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/16 23:00
>>630 相対価格と一般物価の区別がつかん香具師は株板にカエレ!!
632 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/16 23:05
>>627 インフレを先におこすという名の案に反対!
内需拡大の名に変えよ!そして財政危機下デフレにおける内需拡大の具体案をいえ!
>>631 生活必需品の価格上昇は一般物価の上昇に影響する。
>>632 名前が嫌だから中身に賛成でも反対かよ。
中身がない人間にありがちだな。
>>633 大衆にインフレを感じさせない大衆に利益がある内需拡大が望ましいのだ。
>>634 インフレを感じさせなきゃ消費は増えないぞ
>>635 インフレ期待だけが先の場合は、たとえ増えても、
名目GDPが増えるだけで物価上昇の上乗せ分が相殺される実質GDP変わりなし。
>>636 でも、企業の売上は増えるな。
あれは名目だから。
債務負担軽くなるし、それでいいじゃん。
>>636 売上も出費も同じ額だけ増えて増加分は収支計算で相殺される。
債務負担は変わりなし。
>>640 というか、償却費といった方がいいかな。
償却費負担は軽くなるでしょ。
インフレが恒常的に起きると、償却費負担は軽くなる一方だから
継続的な投資も発生する。別に借金しようが自己資本でやろうが
同じ。
642 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/17 22:38
>>638 利潤=収入−費用なの。収入と費用が同じ率で上昇したら、利潤も同じ率で上昇するの。
算数くらいできれ。
643 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/17 23:21
今さっき連れから「デフレの経済学、最新版でコラム丸ごと修正されてる」って聞いたんだがどこ?
連れのバイト終わるの朝なんですわ。。。
すげえ気になる。俺の第1版だわ。
>>642 同じ率ね?同じ額と
>>638にあるんだけどね。
足し算(同じ額)に対して掛け算(同じ率)を持ち出されても(=スリ替え)困るね。
上昇率計算は無意味だと思いますね。
645 :
国債買い切りオペの効果薄弱化:03/02/18 21:46
日本経済新聞2003年2月18日付18面
日銀は、十七日、国債買い切りオペを実施した。三千億円程度の
買い切り予定額に対し四千三百三十五億円の応札があり、三千
二十億円を落札。対象銘柄は十年物国債が百五十五回から
二百四十四回、二十年物が四回から五十七回、二年物が
百八十二回から二百三回、四年物が五十四回から六十四回、
五年物が一回から二十一回、六年物が十九回から三十七回。
一部銘柄を除く。
☆応札額が減ってきている。
646 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/18 21:47
だって、デフレだもん。
647 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/18 21:57
もん!
648 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/18 22:03
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 中原 が
,__ | 日銀総裁になりますように
/ ./\ \_____
/ ./( ・ ).\ o〇 ヾ!;;;::iii|//"
/_____/ .(´ー`) ,\ ∧∧ |;;;;::iii|/゙
 ̄|| || || ||. |っ¢..|| ̄ (,, ) ナムナム |;;;;::iii|
|| || || ||./,,, |ゝ iii~ ⊂ ヾwwwjjrjww!;;;;::iii|jwjjrjww〃
| ̄ ̄ ̄|~~凸( ̄)凸 .( ,,)〜 wjwjjrj从jwwjwjjrj从jr
>>638 正真正銘の馬鹿だな、お前(笑
純粋のインフレは全ての価格が同率で上昇するわけだろうが。
そうじゃないなら、相対価格の変動であって、インフレ・デフレとは関係ない。
651 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/21 22:36
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 中原 が
,__ | 日銀総裁になりますように
/ ./\ \_____
/ ./( ・ ).\ o〇 ヾ!;;;::iii|//"
/_____/ .(´ー`) ,\ ∧∧ |;;;;::iii|/゙
 ̄|| || || ||. |っ¢..|| ̄ (,, ) ナムナム |;;;;::iii|
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| ̄ ̄ ̄|~~凸( ̄)凸 .( ,,)〜 wjwjjrj从jwwjwjjrj从jr
652 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/22 20:54
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─( ゚ ∀ ゚ )< インタゲインタゲ!
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ∩∧ ∧∩\( ゚∀゚)< インタゲインタゲインタゲ!
インタゲ〜〜〜〜! >( ゚∀゚ )/ | / \__________
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 ̄ / /
653 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 21:44
\ │ /
/ ̄\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
─( ゚ ∀ ゚ )< 福井総裁牛歩で阻止!
\_/ \_________
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∩ ∧ ∧∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ∩∧ ∧∩\( ゚∀゚)< 福井総裁牛歩で阻止!
福井総裁牛歩で阻止>( ゚∀゚ )/ | / \__________
________/ | 〈 | |
/ /\_」 / /\」
 ̄ / /
654 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/25 19:54
同姓の一政氏が副総裁「就任」内定age
紛らわしい同姓異名
中原を姓とする以下の方々の主張の違いはどんなもの?
眞・氏
伸之・氏
test
2・26
めんて
658 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :03/04/04 11:45
国際金融入門 岩波新書 岩田 規久男 (著)価格:¥700
・・・とんでも経済学からの脱出・・
第1章 国際金融と外国為替
第2章 国際収支と国際金融
第3章 為替相場制度と為替レート
第4章 為替レートと国際収支
第5章 財政金融政策と国際金融
第6章 為替リスクとデリバティブ―先物為替・オプション・スワップ
第7章 国際通貨制度(1)―固定相場制
第8章 国際通貨制度(2)―変動相場制の経験と評価
>>643 本当ですか?
僕が持っているのも初版です。
A〜Fまでのコラムの全面改良ですか?
詳細、求む。
イラク情勢などの討論はいいから、
朝まで生テレビで「日本経済に関する論」を取り上げて欲しい。
以下のメンバーで。
岩田規久男
野口旭
伊藤隆敏
末永徹
植草一秀
小宮隆太郎
野口悠紀雄
斎藤精一郎
大前研一(w
落合信彦(w
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
綿手
岩田規久男氏は連載をもたないね。
文章も論理的でわかりやすいんだから、
経済エッセイくらい担当してもいいと思うんだが。。。
667 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/04 03:23
選択 2003年4月号より
「福井」に非ず「武藤」日銀
外堀を埋めた「首相の名代」副総裁
まず武藤氏が狙うのは、日銀の国債買い入れ額の増大。
「三十兆円枠」も外れ、増大する国債の消化は、財政当局にとって最大の難題だ。
財務省は現在、月額一兆二千億円の買い入れ額を、二兆円に増やすよう迫っている。
そのために、日銀の長期国債保有制限(お札の発行残高が上限)を撤廃する。
さらには財政法五条で原則禁止されている日銀による国債の直接引き受け解禁が視野に入ってくる。
武藤次官の秘密検討チームでは、財政法改正問題も研究していたのだから疑いない。
「武藤日銀」の目指す政策を見通せば、「政府・日銀一体」とは
「財政・金融一体」を意味することは明らかだ。
武藤副総裁の日銀統治は、「新・大蔵帝国主義」の始まりと言える。
「大蔵は国家なり。行政は不滅なり」を信条とする武藤氏に迷いは微塵もない。
講談社α文庫の「日本経済の常識」が絶版らしいのですが・・・。
あ、「間違いだらけの経済常識」だったかな?
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
WBSでレギュラーコメンテーターとして出演してくれないかな。
植草や斎藤、榊原では物足りない。
>>672 全くだ。
あいつら全部クビにして、岩田と野口(旭)にやらせるべきだ。
>>673 そんなことになったら、日経の社長があいつらクビにしろとテレ東に圧力かけてきたりして。
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
676 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/29 03:42
>>669 ブックオフで\100で売ってるよ。
「経済学の基礎知識」もいいよ。これも\100で売ってるよ
677 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/29 03:58
メンテ
679 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/11 09:36
久々の経済教室age
mainte
>>672.673
禿同
今のWBSは、オカルト経済番組だよ。
直ちに、岩田と野口にレギュラーコメンテーターを変えなさい。
メンテ
__∧_∧_
|( ^^ )| <寝るぽ(^^)
|\⌒⌒⌒\
\ |⌒⌒⌒~| 山崎渉
~ ̄ ̄ ̄ ̄
685 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/19 22:37
新刊予定age
sage
(^^)
,,,--─===─ヽ/へ
/iiiiiiiiiiiiii彡≡≡≡|≡ヾ ヽ
iiiiiiiiiiiiiiiiiii彡≡≡≡≡|≡ミミヾ丶
iiiiiiiiiiiiiiiiiiii/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ミiiiiiヽ
iiiiiiiiiiiiiiiiii/ \iiiiiiiゞ
iiiiiiiiiiii/ \iiヽ
iiiiiiiiiiiiiii《 ━━━'/ ヽ━━━ ヽミヽ
...iiiiiiiiii彡/ __,.:: :: __ ヽiiiii|
..iiiiiiiiiiiii》| ::: |iiiii|
iiiiiiiiiiiiiiii|, |iii|
..iiiiiiiiiiiiiiiiii, ( ● ● ) .|iiii|
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii 》━━━━《 |iiiii|
iiiiiiiiiiiiiii《《《ヽ 》 / ̄ ̄\ 《 |iiiiiiii|
iiiiiiiii《《《《《《《《 《《 \ ̄ ̄/ 》》 |iiiiiiiiiii|
iiiiiiiiiiii《《《《《《《《《《《 》》  ̄ ̄ 《《 》》》》》iiiii|
iiiiiiiiii《《《《《《《《《《《《《《《《《《《《》》》》》》》》》》》》》》iii|
iiiiiiiiiiiiiii巛巛巛巛巛巛巛巛巛》》》》》》》》》》》》》》IIII
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii巛巛巛巛巛巛巛巛》》》》》》》》》》》》iiiiiii
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(⌒V⌒)
│ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
⊂| |つ
(_)(_) 山崎パン
695 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/18 21:49
あげ
696 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/24 22:16
age
697 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/30 19:32
岩田先生はなぜ情痴から楽衆院に移ったの???
○経の教授にブチ切れたからww
699 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/04 23:02
人類が滅亡した翌日、私は散歩に出かけた。
もう冬だというのに木は青々としている。
動物たちの表情は希望と活気に満ち、植物の葉に溜まった水が太陽光を反射していた。
「人間が自然を壊す時代は終わったのだな」
昨日まである家で飼われていたポチが、ほっとしたように私に言った。
「ええ、これからは動物と植物が支え合う時代なんですよ」
普段は滅多に話に加わらないサルのジョニーが、ポチの肩に手を置いて優しく言った。
「太陽を御覧なさい。いつもより満々と輝いているではありませんか。」
通りがかりのカラスがそう言って微笑んだ。
血統書付きの猫は長年使ってきた証明書を食い破り、黒光りする首輪を川へ投げ捨てた。
「人間への愛想はもう不要だ。これからは世界中に大自然の恵みを届けよう」
一仕事終えた表情で猫は言った。
青空のなかををツバメが横切っていった。
インフレターゲットを支持する学者の中では、
一番理論がしっかりしていてわかりやすいと思う。
著名な榊原英資氏や野口悠紀雄氏の「構造デフレ」の誤りを明確にした点は評価できる。
(野口氏と浜田宏一氏の論争はやや野口優勢だったが)
「デフレ」を認めたくない野口氏は、
「教科書に従えばデフレは一般物価の下落だ」と注釈した上で、
デフレになれば「デフレ連動ローン」を作ればいい、と提案していますね。
そもそも野口氏の主張は、借入金のある企業や住宅ローンを抱えた国民に対して、
政府の救済策を適用するのは反対ではなかったのでしょうか?
それ以上に、デフレによって「得する貸し手」が、
そんな政策を賛成するはずないと思いますが。
701 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/09 02:06
>デフレ連動ローン
借り手が利子もらえるのか?w
702 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/09 12:43
勉強になりますだ。でもインタゲの人って、どうしてバブルまでの資産インフレの
件をあまり述べないんでしょう。グラフだって90年代の初頭からしか書いてないんだよ
ね・・・もっと「大きく」書いてくれると納得できるんだけどなぁ・・・あと、政策が
によって不況・好況自由自在って印象を与えるよね・・・素人の目です。
岩田規久男は1993年の「金融政策の経済学」で
80年代の金融政策の失敗について、詳しく述べてるよ
704 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/09 15:54
>>700 >(野口氏と浜田宏一氏の論争はやや野口優勢だったが)
浜田さんが相手にしなかっただけでしょ。
「名目と実質の区別がつかない人は駄目。院生なら落第だ。」って言って終了。
デフレ連動債の提案は、野口悠紀雄さんの成長の跡を垣間見ることができて嬉しいw
705 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/09 21:08
>>702 インタゲな人とほぼ同じ人たちは、昔から日銀の政策を批判しているよ。
デフレで金融緩和を嫌がり、資産インフレで金融引締めを嫌がるのは
おかしいってね。
>>703 適切なタイミングで金融を引き締めていたら、
「土地バブル」は起こらなかった、という論旨ですよね。
>>704 「名目と実質」じゃなくて、「相対価格と絶対価格(物価)」ね。
野口先生の「中国発デフレ説」は基本的には相対価格に関するもの。
しかし、エール大博士号を取得している野口先生に「落第」呼ばわりとはひどい・・・。
(ちなみに浜田教授もエール大博士号)
707 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/09 21:13
「経済学者たちの闘い−エコノミックスの考古学−」
若田部昌澄著 東洋経済新報社 ISBN4-492-37097-8
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492370978/ コラムA(P.8) 日銀理論
金融政策の運営について、日本の中央銀行が奉じている「理論」。むろん、この呼び名は
もともと日本銀行金融政策批判派からつけられたものである。この「理論」はその時々の
日銀の方針に応じて絶えざる進化を重ねているから、一見したところとらえどころがない
ように思われるが、そかし、その理論には明確な「中核」があるといってよい。それは、
中央銀行はハイパワード・マネー(現金、日銀当座預金。ベースマネーともいう)、マネー
サプライ、物価については統御することができず。したがってそれについては責任がないと
いう思想である。そしてこの思想を共有しているという点では、日銀は、中央銀行の「正統
的」思想の継承者である。
もとは、小宮隆太郎氏が外山茂氏などの日銀エコノミストとの論争の中で「日銀流理論」
と名づけたものである(『現代日本経済』)。そのときの争点は一九七三〜七四年のインフ
レについて、過剰なマネーサプライを供給した日銀の責任であった。小宮氏の日銀批判に
対する日銀側の「理論」は、ハイパワード・マネーという概念すらない、きわめて素朴な
ものであった。
708 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/09 21:13
第二ラウンドは、一九九二年〜九三年に『週刊東洋経済』誌上を舞台に行われた、いわゆ
る「マネーサプライ論争」である。岩田規久男氏(学習院大学教授。当時上智大学教授)と
翁邦雄氏(日本銀行金融研究所長。当時日本銀行調査統計局企画調査課長)が中心であり、
この頃の「日銀理論」については翁氏の『金融政策』に一つの到達点を見ることができる。
この段階では、第一ラウンドよりも格段に進歩しており、日銀側もハイパワード・マネー、
マネーサプライについては認めたうえで、その管理可能性が争点になった。岩田氏の整理に
よれば、この頃の理論は次の三点から成り立っている。第一に日本銀行はハイパワード・
マネー(現金、日銀当座預金)を管理する事ができない。第二に、日本銀行はハイパワード
・マネーをコントロールできなくても、コール・手形レートを直接変化させる事によって、
市場金利を変化させる、あるいはマネーサプライを変化させることによって、金融政策を
運営できる。しかし第三に、しばしばマネーサプライの変化は経済活動の結果であって、
日本銀行の金融政策とは関係がないと主張されることがある(岩田規久男『金融政策の経済
学』七〜八頁)。
709 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/09 21:14
そして九〇年代後半からは、長期にわたるデフレの責任をめぐって、第三ラウンドが進行
中である(岩田規久男『金融政策の争点』、日本銀行金融研究所編『ポスト・バブルの金融
政策』、小宮隆太郎・日本経済研究センター編『金融政策論議の争点』を参照されたい)。
論争当初、日銀はデフレの原因をグローバル化の進展による安価な輸入品の流入や流通機構
の合理化とする「良いデフレ論」を持ち出して、デフレが貨幣的現象であることを否定して
いたが、さすがに最近では、この種の意見は影をひそめており、あからさまに唱えられる
ことはない(例外は、速水日銀総裁の記者会見や国会答弁である)。しかし、デフレについ
ての「責任」になると、日銀の見解は明確である。すなわち、日銀は最善を尽くしているが、
デフレを止めることはできないというものである。これについては、本書「エコノミックス
の考現学B日銀の陰謀?」も参照のこと。
710 :
バカアンチ撲滅こそ経済学の本流:03/09/09 21:18
要するに、その時々の重要課題に対して日銀は責任がないということだな、日銀理論の核心は。
責任取らない官僚主義の悪しき典型、それが日銀理論。
711 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/09 21:27
>>710 自民党総裁選も金融政策が焦点にならない。一番重要なポイントなのにな。
日本のマスコミは一体何をしているんだろう。熊代が出馬しないのが悔やまれる。
福井は裏で笑っているだろうな。
712 :
バカアンチ撲滅こそ経済学の本流:03/09/09 21:30
>>711 ああ、自民党総裁選には全く失望させられるな。
しかし、よりマシな選択として、とにかく小泉内閣だけは倒す必要がある。
713 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/09 22:33
今週の東洋経済に論説掲載age
80兆円台の財政支出と、その支出を貨幣で賄う(高橋財政)という財政金融政策の
レジーム転換でインフレ予想の醸成を目指せ。岩田規久男、週刊東洋経済9.13
>>714'
80兆円のシニョレッジ政策はすごいなあ。
亀井でもさすがに躊躇しそう。
t
最近の株価上昇や物価上昇基調を目の当りにすると、
やっぱり「インフレターゲット」は不要なんじゃないかと思えてきた。
速水路線とは違って福井総裁は、30兆円規模の金融緩和をおこなってるそうだが、
経済好転の原因は、りそな銀行への公的資金注入だったと思う。
最近の株上昇の主因のひとつは、米国、中国が、財政金融政策全開(実質的な
インタゲ)で自国の成長を支え、その恩恵で日本の輸出が伸びていることによる。
そして、実質的な円安政策。
719 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/19 09:53
平成バブルの発生とその崩壊は、すべて日銀のジサクジエーンですが何か?
720 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/19 09:56
>>717 すでに日本もタゲっているんだよ。一応。
721 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 20:48
>>720 厨な質問でスマソ。その30兆はどこにあるの?日銀?銀行?市場?
量的緩和とターゲットによる貨幣放出のちがいは?
722 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 20:50
>>714 学者として終わったね。
単なる教祖様だ。
724 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 20:59
>>723 翁との論争も同じ雑誌だから、いい加減だったってこと?
725 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 21:00
>>722 つーか、あれはバーナンキの主張を受け売りしただけだ。一部の
財務官僚らも究極的にはこの手の政策しかデフレ脱却に効果がない
ことを認めてるよ。「選択」の8月号読んでみ。
>厨な質問でスマソ。その30兆はどこにあるの?日銀?銀行?市場?
>量的緩和とターゲットによる貨幣放出のちがいは?
これに答えて(泣
727 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 21:17
>>726 今日銀は日銀当座預金の残高を27〜30兆円にするという政策をとっていて、
>>717の言っている30兆というのはそのことだろう。
日銀当座預金というは民間銀行が日銀に預けている預金のこと。
「ターゲットによる貨幣放出」というは何のことなのかわからん。
回答ありがとう。
>>728 インタゲで供給量増やすというけど、その際には
いきなり市中に流素のかと思って。
>>728 日銀当座預金残高30兆って実質的な効果はあるの?
まだ市中に出てないんでしょう?なら金融緩和とは呼べるの?
731 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 21:30
>>730 ちゃうよ。
散々買いオペやって、銀行がもういらねーとあまったお金が
当座預金残高なの。そのうち使い道が見つかって減っていく
から、その分をまた買いオペで補充していくの。
>>731 粘着すまん(w
買いオペって何だろ?
買いオペって日銀が債券を買うことなのかな。だとしたら、それはいくら買ったんだろう?
733 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 21:44
>>732 長期国債買いオペレーション。略して買いオペ。
もっとも只今此れに限らずあらゆる物其れこそリートにまで手を出してるけどね。
>>733 買いオペによる貨幣の放出(国庫にはいるのだろうけど)
インタげの貨幣放出の効果って実質的には同じなの?
現在の日銀当座預金残高をターゲットにした政策でも、
インフレ率をターゲットをにした政策でも、
目標達成手段として国債の売買を使うのは同じ。
>>735 なるほど。いろいろありがとうです。再び厨質問で申し訳無いが
国債(=国の借金)って年に37兆くらいですよね。現在30兆も日銀にあって
更に買う準備してるって事は、年に37兆や40兆の日銀引受では済んでない
ような気もするのですが?どうなっているのですか?
なるほど。国債の残りは日銀以外が買っているのですね。
年に15兆の引き受けで準備が30兆か。う〜ん妥当なのかな?
情報効果もあるのだろうけど。
また厨質問(w
準備残高は普通の銀行への貸し出しに使われることもあるのですか?
それとも、それは別枠なのですか?
日銀当座預金というのは民間銀行が日銀に預けているお金。
つまり借りているのは日銀側。利子率はゼロだが。
>>739 なるほど。ややこしいですね(w。日銀は貸し出しオンリーかと思ってた。
だとしたら普通の銀行への貸し出しはどういう枠なんだろう?
741 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 22:57
>>734 君が言っているのは、ただの金融緩和であって、インタゲではない。
インフレターゲットというのは、金融調節の度合いを、インフレ率を
もとに決めようというもの今はデフレなので、それこそ全力で金融
緩和をしなければならないという点では、金融緩和と即断しても良い
が、それは今がたまたまデフレだからにすぎない。
なお、インフレ率のターゲットレンジは、1〜3%とか2〜5%とか、
目標8%とか人によって色々言っている。最終的には、というか本当
にインタゲやるなら、国会や政府などが日銀に対して目標を指示
する事になる。
742 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 23:01
>>734 一般的な買いオペでの貨幣の放出では、国庫にはお金は入りません。
銀行が保有する国債を日銀が買うわけですから、お金は銀行のものです。
実際には、各銀行の日銀当座預金に振り込まれます。
そのあと、そのお金を引き出してどこかで運用するのか、それとも当座預金
にブタ積みするのかは各銀行次第です。
国庫に入るケースは、俗にセイニアリッジ(シニョリッジとも言う)などと呼ば
れる方法で、日本語で書くと「日銀の直接引き受けでの国債発行」という奴
です。財務省が新規国債を発行する際に、市中銀行に公募売買するので
はなく、日銀に直接買わせちゃう方法です。
743 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 23:02
>>736 この文脈で「日銀引受」という言葉を使うのは不適切です。
みなさんいろいろありがとう。
>>741 なるほど。では今回は結果的に実質インフレ効果があったという理解でいいのかな?
>>742 ふむふむ。普通に公定歩合に応じ利子とって日銀が銀行に貸す場合のお金も別に
準備されているのかな?
>>743 では何と呼ぶのが適当でしょうか?
厨ですまない(w
745 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 23:13
746 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 23:16
岩田先生、今年学習院やめてどこ行くんだろう。
747 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 23:18
>>744 ふむふむ。普通に公定歩合に応じ利子とって日銀が銀行に貸す場合のお金も別に
準備されているのかな?
当座預金って言ったら、お金のやり取り専用の利子がつかない口座の事だろ。
そしたら、日銀当座預金も、そのためにあるものだよ。
たまたま、政策目標として当座預金残高を指標にしているに過ぎない。
ちなみに、公定歩合で貸し出すのには担保が必要。手形だったり国債だったりね。
そのため、昔は公定歩合の事を、「日銀による優良手形の割引率」なんていう言い
方をしていた。
で、貸し出しという形をとると、一定の期間の後に返済という事になる。
これ、以前やっていた「国債買現先」とかいう買いオペの事。
最近は買い切り型が主体みたいだよ。
というか、質問の意図が良くわからん。
金は金だ。
748 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 23:21
>>744 >>743 では何と呼ぶのが適当でしょうか?
日銀による、国債の買い切り。
こういう初歩的な用語ミスを繰り返す奴と話をしていると、
こいつの頭の中では、直接引受と買い切りと貸し出しの
区別がついていないんじゃないかとか、金融緩和と、
インフレターゲットとシニョリッジの区別がついていない
んじゃないかと、不安で色々な事を説明しなきゃならなく
て面倒臭いから、せめて用語だけはきちっと区別して
使ってくれ。
>直接引受と買い切りと貸し出しの
>区別がついていないんじゃないかとか
これはついてないなあ(w
>金融緩和と、
>インフレターゲットとシニョリッジの区別がついていない
>んじゃないかと
これは了解しました。有難うございます。
750 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 23:29
>>749 とりあえず、悪い事は言わないから「教えて!にちぎん」を読んどけw
>>750 わかりました(w
あと日銀の仕組みやらお金の流れやらルールやら
についての良書はありますか?
ちなみに『まずデフレをとめよ』は読めて面白かったのですが
こういった細かい具体的なことがさっぱりで。
753 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 23:36
>>751 ねーから「教えて!にちぎん」嫁って言ってるんだよ!
>>753 そうですか(w
わかりました。
確かにその手の本って見かけませんよね。
755 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/22 23:43
前者の『金融入門』は持っているので再読してみます。
でも、こうした実際というか実体的な話はなかったような。
757 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/23 00:08
>>725 馬鹿だな。バーナンケの受け売りってことはもう終わってるのよ。
もはやチミのようなDQNの教祖様でしかないね。
バーナンケは若田部さんの評価も高いけど信用できないの?
どこがだめなんだろう?
759 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/23 17:47
グリーンスパンもだめ?
バーナンキやグリーンスパンが駄目なはずないだろうw
岩田先生にしても野口旭先生にしても、
90年代の日本経済停滞の原因はマクロ政策の失敗にあると考えていますよね。
そうであるなら、90年前後のバブル崩壊も日銀が金融緩和政策を取れば、地価下落も防げたはずです。
資産バブル=悪というのは通説になっていますが、
当時の日銀の引き締め政策をも間違っていたと考えているのでしょうかね?
デフレ克服のために量的緩和(現在はゼロ金利だからインフレターゲット)政策はわかるのですが、
それは結局、資産バブルを再発させるのではないでしょうか?
(もちろん、地価が高騰すれば引き締めに転ずればよい、という反論はあるでしょうが)
762 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/24 16:41
>>761 間違っていましたよ。
何言っているの?
>>761 岩田規久男は93年あたりから、「もっと金融緩和しろよ」と言い続けてるが。
764 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/24 16:44
つーか、バブルの原因がわかっていないから、簡単にバブルが起きると
勘違いしちゃうんだろうな。
765 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/24 17:47
766 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/24 22:44
>>765 プラザ合意の結果、日銀が何をやったのか、勉強してみな。
円高容認。
バブルの遠因は、1987年2月の公定歩合引き下げにあったと思います。
結局、引き締めに転じたのは89年5月。利上げに転じるまで低金利政策が続いたから、
株や不動産などの資産価格が高騰したのは間違いないでしょう。
ところで、「緩和政策を続けて資産価格は高騰した」のと、
現在、資産デフレが起きているのに、
「一層の緩和政策をとるとマネーは資産に流れる」というのは矛盾していませんか?
チャネルが違うのかな?誰か説明してください。
769 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/25 00:30
君達は、日本の官僚組織が誇る窓口指導も
外国為替介入も知らないのかね?
岩田先生は「デフレの経済学」の中で、野口悠紀雄氏の「日本は高価格国で、
それがようやく最近になって、国際価格に収斂しつつある。
デフレはその過程で必然的に起きる望ましい現象だ」という考えを誤りだと断じています。
「国際価格を比較する」ことがナンセンスなのはわかるのですが、
特定の物価同士を比べて、「日本の衣服の値段は中国のそれに比べて高い」というのは
適切な表現なんですよね?
物価(絶対価格)そのものを比較することを批判しているのですよね?
772 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/26 11:36
>>771 為替レートが購買力平価を反映していない以上、
物価を国際比較しても、それは為替レートの問題
と区別しようがない。
>>771 同じ貿易可能な財・サービス同士の比較なら意味はある。為替換算して
それらの価格が等しくないということは、輸送費などを除けば、貿易障
壁というか、なんらかの競争制限的なものが存在することを意味するか
らだ。だが、非貿易財に関しては、定義より当然だが、市場ごとに違う
財・サービスだと考えるべきで、均等化する理由はない。まあ、貿易財
か非貿易財かは、必ずしも確定的なわけではないからあまり厳密に考え
てもしょうがないが。昔、日本語から外国語への翻訳は非貿易財だった
と言って良いが、日本語の上手な外人と電子メールでやり取りできるよ
うになって、今では貿易財になっているからね。
>>773の続き。
で、一般物価水準の比較の場合には、それのコンポーネントに貿易財と
非貿易財がどのくらいの割合で含まれているのかが問題になる。
日本の場合、消費者物価の60%位がサービスなどの商品以外であり、
その大部分は非貿易財だと思われる。だとすると、一般物価水準の国際
比較の意味はほとんどないだろう。結局、
>>772の言うことが正しいと
言えるのではないか?
775 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/26 12:28
776 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/26 13:30
最近、株価は上昇、物価も上昇基調になってきていますが、
岩田先生は、「資産価格を上げることで、バブルを引き起こすつもりかと言う人がいる。
資産価格の上昇と、バブルとは全く違う」と言っていますが、
非伝統的な金融政策で、資産価格を上昇させることは「収益還元地価」から
乖離した価格ということで、やはりバブルではないのでしょうか?
>>778 >物価も上昇基調になってきていますが
GDPデフレータで見ると、1-3月期は年率3.5%、4-6月期は年率2.5%のデフレですが、
「物価が上昇基調」とはなんのことを指してますか?
>非伝統的な金融政策で、資産価格を上昇させることは「収益還元地価」から
>乖離した価格ということで、やはりバブルではないのでしょうか?
「非伝統的な金融政策」によって景気がよくなって
土地からの収益の上昇が予想されれば、「収益還元地価」は上がるんじゃないでしょうか。
780 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/03 15:30
ちなみに、金融政策で物価の下落を阻止するのは、
とってもとっても「伝統的」な金融政策なんだけどさ。
なぜ、「非伝統的」になるのか全く理解に苦しむよw
781 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/03 15:55
バブルは定義により、ファンダメンタルズと関係ない資産価格の上昇。
で、金融政策はファンダメンタルズ。ゆえに、金融政策が原因でバブル
が起こるというのは自己矛盾。
もちろん、起こってしまったバブルを追認する金融政策を続けるのは
別問題。で、日銀の言う伝統的金融政策とは、コール金利を安定的に
維持すること。これを受動的金融調節という。
コールを安定的に維持することとは、バブルで増加した資金需要が金利
を上昇させないようにすること。つまり、起こってしまったバブルを
追認すること(藁)
782 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/03 17:58
>>781 あ、そういう事ね。
日銀の官僚言葉なんだねw
こんなテクニカルタームを、注釈なしで使うの止めようよ。
言葉のイメージで騙されている人多いと思うよw
極普通の経済学の教科書に載っている言葉ですら、説明が必要
なんだからさ。
ところでさ、日銀の言う「伝統的」金融政策って、コールもそうだし
最近やってる当座残高目標もそうだけど、みんな受動的だよね。
当座残高目標も、資金需要が増えたら買いオペ増やし、資金需要
が減ったら売りオペするという制度だから、バブルになったらバブル
を煽るし、逆にデフレになったらデフレを加速するよね、
そのくせ、やつらは「俺たちにはマネーサプライはコントロールできない」
とか言い出しやがる。自分達のやり方が間違っているとは思わないん
だろうなw
783 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/03 19:42
>バブルになったらバブルを煽る
顕著な物価上昇が見られたわけでもないので別にいいだろ。
要するに、日銀はいつでも慎重すぎるということ。
>俺たちにはマネーサプライはコントロールできない
流動性の罠により、金融調節でマネーサプライを増やすのは効果が薄いし、
だからといって、弱音をはかれても困るが、
現実的な問題として資金需要を増やすには小渕政権時同様、
財政支出の増加が、より必要。
>>783 ただ、国債の発行を増やすと長期金利上昇や円高といった問題が出るから、
財政支出の増加だけじゃなくて、日銀が国債を買い増して市中の国債が
増えないようにする必要がある。
だから日銀の施策も重要なんだけど、日銀は相変わらず国債買い増しを
渋ってるからなあ。
785 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/03 23:08
マネーサプライはコントロールできないんだよ。上の方で47が書いてることを読みな。
786 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/03 23:10
>>785 そりゃ大変だ。グリーンスパンは運が良かっただけという事になるのか?w
そんな脳タリンな事を言っているのは、日本の中央銀行だけだよ(禿藁
787 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/03 23:14
>>786 グリーンスパンは100%運がよく、巧みな政治力の持ち主だったということだよ。
788 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/03 23:21
>>47を呼んだけど、これっていわゆる脳内妄想ではないかと(爆
>>788 違うよ。47が200〜300番台辺りで書いてあることを読みなよ。
教科書に書かれてない実務的なことがよく書いてあって、何故マネーサプライのコントロールが容易でないかよく分かるよ。
日銀がマネーサプライをコントロールできないと主張していることについては
>>707-709参照
791 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/03 23:41
>>789 読んできたよ。
「日銀の金融政策はこういうやり方だ」
「日銀のやり方を前提にしたらマネーサプライは調節できない」
という事を言っているんでしょ?
>>782の意見とどこが違うの?w
792 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/03 23:44
なんというか、翁のやり方って、細かい話に議論を持ち込んで、
頭の中を飽和させて、本来の金融緩和でマネーサプライは調節
できるのか?という話から、「日銀の」金融政策でマネーサプライは
調節できるのか?という問題に話からそらせて誤魔化しているだけ
じゃねーかと思ったw
設問を変えた方が良いと思う。
マネーサプライをコントロールするための金融政策はどのような
手段が考えられるのか?
前向きで行こうよw
>>792 「本来の金融緩和」って何やねん。本当に300番あたりをちゃんと呼んだのか?
教科書には「準備預金を増やすと乗数倍マネーサプライが創造される」と書いてある。しかし、それは間違い。理由は上で47が書いてある通り。
そういう共通理解が無ければ議論にならない。僕はもう寝る。以上。
794 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/03 23:56
つーか、日銀には伝家の宝刀「窓口指導」があるだろw
795 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/03 23:57
>>793 前向きに行こうって書いたじゃん。
マネーサプライをコントロールするための金融政策はどのような
手段が考えられるのか?
これを考えようよ。
>>779 マイナス幅の縮小が正しい表記ですね。すみません。
GDPデフレータを公開しているサイトを教えてもらえませんか?(日銀でしょうか)
9月現在ではマイナス0.4%だと聞いています。
物価下落を阻止するための提案されている金融政策では
国民の期待インフレを操作しようとしていますよね。
やはり「期待が期待を呼んで」上昇する価格はバブルと呼べないでしょうか。
もちろん当時の反省をいかして金融引き締めを適時に行えば、バブルは防げるかもしれません。
ですが、金融政策の枠組みを転換させるためにかかる時間を考えると、
マネタリーな手段で物価(資産価格)をコントロールできる現実性は低いと思うのです。
797 :
sunny ◆z//8aNbi1g :03/10/04 02:31
>>796 GDPデフレータは内閣府のサイトから辿っていけば見られるはず。
>やはり「期待が期待を呼んで」上昇する価格はバブルと呼べないでしょうか
>>779がおそらく言いたいのは、ある資産から将来得られるであろう「予想名目
キャッシュフロー(収益)の上昇」であって、合理的バブルのような資産価格その
ものの上昇期待ではない。収益還元法に基づけば、予想名目収益が上昇すれば
資産価格は上昇する。このような予想名目収益の上昇によって生じた資産価格の
上昇がバブルだと言うのであれば、あらゆる資産価格の上昇はバブルだというこ
とになる。
798 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/04 04:29
正常な資産価格からの上方乖離をバブルと呼んで問題にするのなら、
下方乖離も問題にすべきではないか。
>>798 バブル厨は資産価格の値上がりは何でもバブル解
であり値下がりは全てファンダメンタル解と解釈する
不思議な脳みそを持ってるらしい。
例
平成バブル・ITバブル
両方とも金融政策に対して速やかに反応してるから
受けるw
800 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/07 21:07
801 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/07 23:38
802 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/08 00:05
803 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/08 02:28
>ところでさ、日銀の言う「伝統的」金融政策って、コールもそうだし
>最近やってる当座残高目標もそうだけど、みんな受動的だよね。
>当座残高目標も、資金需要が増えたら買いオペ増やし、資金需要
>が減ったら売りオペするという制度だから、バブルになったらバブル
>を煽るし、逆にデフレになったらデフレを加速するよね、
>収益還元法に基づけば、予想名目収益が上昇すれば資産価格は上昇する。
>このような予想名目収益の上昇によって生じた資産価格の上昇がバブルだと
>言うのであれば、あらゆる資産価格の上昇はバブルだということになる。
>バブル厨は資産価格の値上がりは何でもバブル解であり値下がりは
>全てファンダメンタル解と解釈する不思議な脳みそを持ってるらしい。
禿同。
804 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/08 02:37
>794
窓口指導は91年7月に廃止になったんじゃないのか
805 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/08 02:50
>>801 「デフレは収縮するどころか下落率は大きくなっている」という論稿ですね。
小峰隆夫氏は『実質成長率ではなく、「実質成長率」と「名目成長率」の差である
「GDPデフレーター」の動きに注目すべきである』と述べていますが、
やはり最も重要な指標は「消費者物価」ではないでしょうか。
この指数のマイナス幅は徐々に縮小しています。
あと、下落し続けてきた長期金利の反転ですね。
10年物国債利回りは1.5%程度まで上昇しています。
この転換はデフレ期待の反転を示唆しているように思います。
懸念材料としては過度な円高くらいでしょうか。
明らかに110円台を切る数字は輸出型産業にダメージを及ぼします。
物価にも悪影響を与える行き過ぎた円高はなんとか阻止してもらいたいものです。
>>806 どういう意味で、CPIが「最も重要」な指標なのか?
企業収益も賃金も付加価値であり、その名目値を左右するのはCPIでは
なくて、GDPデフレータだが?
808 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/08 15:00
俺もGDPデフレータに一票だけど、現実問題として速報性がないから
CPIを使う事になると思う。
>>808 >現実問題として速報性がないからCPIを使う事になると思う。
政策の目処としてはね。だが、今ここで議論しているのは、現在の時点で
デフレ傾向が本当に緩和しているのか否かでしょう?だとすると、小峰氏
の指摘は非常に重要だと思うがね。デフレータのコア部分の下落は少なく
とも減速してはいないということだから。
しかも、足元のCPIのデフレ沈静化は、タバコ増税とか社会保険料の引き上げ
などの特殊要因が大きいらしい。さすがに日銀もそれは理解しているので、
表面的なCPIの変化で緩和政策をやめる意図のないことを総裁自身が表明して
いるくらいだが。
810 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/08 15:23
>>809 その点については全く反論する気はないよ
>>810 よかったw
>>806 >10年物国債利回りは1.5%程度まで上昇しています。
>この転換はデフレ期待の反転を示唆しているように思います。
それは変だろう?去年の夏前にも長期金利は1.5%位だったわけで、
アメリカの減速が表面化してから日本の金利も下げ始め、3月「危機」
まで下げてからの反転に過ぎない。デフレの程度に見合った水準への
回帰なんじゃないの?
>>809 今年5月には0.5%前後にまで低下していますよ。
これは長期デフレによるデフレ期待を織り込んだものだと思います。
しかし、5月以降、明確に転換し、8月末に1.5%まで上昇しました。
りそな銀行への公的資金投入が理由であるのはいうまでもないでしょう。
>>812 >りそな銀行への公的資金投入が理由であるのはいうまでもないでしょう。
つまり、デフレ懸念の後退というより、金融システム不安の後退ですな。
814 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/08 23:31
>>813 金融システム不安の後退というより、金融庁基地外政策不安の後退という事ですな。
816 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/09 00:03
しかし、古いネタだけど竹中が「不良債権がこんなに多いとは知らなかった」
とか言い出したときはワロタな。
多分、それまで小泉・木村をバックにつけて、威風堂々、聞く耳持たずみたい
な感じで金融庁の幹部を叱責していたんだと思う。で、幹部連中は「困ったな
そんな事をしたら銀行が潰れる…でも大臣が…」ってな事になっていたんだろ。
で、やっと生の数字を見せるチャンスが来て、その数字の意味がわかって、
で、りそなに公的資金注入と。
817 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/09 02:45
岩田のは、爺さん学者の議論の劣化コピーでしょ。
818 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/09 02:49
819 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/09 10:12
小宮隆太郎
820 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/09 11:46
小宮の爺さんも70年代は日銀相手に
「昭和49年のインフレは日銀のマネーサプライ軽視の金融政策が原因」と
喧嘩をふっかけていたのに、いまやデフレについては「金融政策は効かない」なんて、日銀擁護に回るから不思議だ。
岩田−翁(日銀)論争は、確かに昔の小宮−日銀論争を彷彿させたけど、
けっして劣化コピーではないよ。
まぁ小宮自身「論争好き」と公言しているから、
過去の共著相手の岩田にいっちょ論争を仕掛けたと考えても不思議ではない。
でも「金融政策論議の争点」での岩田−小宮の論争は岩田の圧勝だったように思う。
シンポジウム形式での直接のやりとりを見たかったが・・・(岩田規久男氏は欠席した)。
>「金融政策論議の争点」での岩田−小宮の論争
どんなものだったの?いや、岩田さんの主張は解るけど
小宮さんのが気になって。
823 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/14 22:58
824 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/14 23:22
うちの2軒向こうの表札に一字違いの名前があります。
825 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/17 17:01
以前、岩田先生が「日経OFF」に書いた「経済と無関係のコラム」を読んだ。
ちょっと意外でした。「忘れられないシーン」のお題で、娘の笑顔を書いていた。
保全
827 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/31 19:18
池尾和人は酒を飲むと必ず「俺は岩田規久男が嫌いだ」と叫ぶらしい。
828 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/01 11:49
規久ぴゃん
実力者
総選挙後 金融・経済財政相就任きぼんぬ
831 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 09:40
少し前のWBSでふてくされた顔で、榊原とインタゲでやりあっていたのが印象的。
バーナンキの背理法で榊原をやりこめていたが、一般視聴者は経済学的な思考ができないので、終始ふてくされた顔でそっぽを向きながら話す岩田教授よりも、終始笑顔を絶やさず世間受けする詭弁を垂れ流す榊原の方を支持したと思われる。
WBSも電波学者ばかり出演させるの止めろよな。
それと、岩田教授のような良心的な学者の出演回数を増やせよ。ただ、一般大衆は経済学の基礎知識なんて分からないんだから、もっと、テレビ局も参考となるようなフリップとか映像とかを添付しろよ。
ほんの数分で、経済学の基礎知識の無い香具師に、インタゲなんかの経済政策を理解させるなんて、岩田教授だって無理だよw
とはいえ、やっぱ、ふてくされた顔の岩田教授じゃ視聴率を稼げないよなw
832 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 14:53
あの顔はないよな、土井さんみたいで反日受けしそうな顔
833 :
アンチは社民党w:03/11/19 14:58
日銀新総裁の与党内決着についての談話
社会民主党全国連合
幹事長 福島瑞穂
日本銀行の新総裁として福井俊彦元日銀副総裁の就任が自民党内の調整によって了承された。福井氏の能力・識見等
については、社民党が与党時代に仕上げたと自負する日銀法改正の際に、日銀サイドの責任者として辣腕を振るわれ
たことからも、期待を寄せたいと考える。
国民生活を脇に置いた“政治的なおもちゃ”の意味しかないインフレ政策を強要する狙いから、日銀総裁人事に露骨
に容喙してきた政府・与党の姿勢は看過しえないものだ。改正日銀法の要諦は、「中央銀行の独立性と政策決定責任
をより鮮明にする」ことにあった。成就しなかったとはいえ、自らも責任を負うべき改正日銀法の意義を貶める一連
の自民党内の策動は、現政権の蔓延する政策的手詰まりを浮き彫りにして余りある。
「物価の番人」たる日銀には、マイナス成長下の物価低迷は、人間の体になぞらえるならば健康状態に応じた体温の
ようなものという冷静な態度こそが求められている。健康体を取り戻すこと(経済再生)を優先しないまま、インフ
レ・ターゲティングのような物価水準の引き上げをことさら重視する姿勢は、木を見て森を見ない選択に等しい。物
価だけを上げようとすれば、グローバルな競争のもとで賃金上昇が望めない家計の将来不安を増幅し、かえって個人
消費を減退させる。また、金利の上昇が物価上昇より先に起きて、中小企業の打撃となる危険性も高まる。インフレ
を人為的に起こそうとする政策は、実は、家計や中小企業などの犠牲の下にバブル企業を救済する手法そのものだ。
インフレ・ターゲット策は取り得ない選択肢であることを、福井新総裁は政府・与党に毅然と通告(最後通牒)する
必要がある。
当たり前だろう、リフレ派は基本的に国家主義が嫌い
自由主義者だから基本的に左翼思想だよ。
835 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 15:12
基地外リフレ馬鹿は経済をコントロールできると思い込む計画経済主義者だよ。
836 :
アンチは社民党w:03/11/19 15:13
フリードマンが計画経済主義者?(プップププ
837 :
アンチは社民党w:03/11/19 15:14
ルーカスが計画経済主義者(アヒャヒャヒャ
基本的に国家が資本家の為に経済成長をする義務があるとして
いる点が左翼の人民主権(プープル主義)と似通った面がある。
国家はリスクを負う投資家、資本家の為に財政や金融を通じて
経済成長をする義務がある。資本家の為の経済運営という意味で
左翼チックなのかも・・
左翼は、国家に人民に平均的な生活を保障する義務があるとする。
リフレ派は、国家は資本家に経済成長と配当を保証し、労働者に
労働をさせよという形での「社会の二重構造」を義務付けている。
つまり働きたく無い者に配当(不労所得)を働きたい者に労働を〜
というわけだ。
840 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 15:33
それでは、左翼とリフレ派は国家に「人民の為に政治を行え!」と
主張するか「不労所得者の為に政治を行え!」と主張してるかの違いなわけか?
841 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 15:37
いっそ何もしないのがベストだろう、救貧法だけでいい。
842 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 15:40
やはり、テレビ局には、岩田教授のような人材を活用するのは無理と言うものだなw
843 :
だな〜 ◆DNRj/G0/Mg :03/11/19 17:02
>>838 ちょっと趣旨がわからんな〜。改革バカこそ、もっとも
端的かつ安易なプープル主権論者だと思うしな〜。
>>833 これを2chに広めれば、他の板でもインタゲ支持が増えるかな?w
845 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 22:54
パープリ主義
846 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 22:56
838 名前:リフレ派 :03/11/19 15:19
基本的に国家が資本家の為に経済成長をする義務があるとして
いる点が左翼の人民主権(プープル主義)と似通った面がある。
国家はリスクを負う投資家、資本家の為に財政や金融を通じて
経済成長をする義務がある。資本家の為の経済運営という意味で
左翼チックなのかも・・
左翼は、国家に人民に平均的な生活を保障する義務があるとする。
リフレ派は、国家は資本家に経済成長と配当を保証し、労働者に
労働をさせよという形での「社会の二重構造」を義務付けている。
つまり働きたく無い者に配当(不労所得)を働きたい者に労働を〜
というわけだ。
だってどういう事????
847 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/20 00:08
99 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :03/11/19 23:36
投資家は偉いので普通に株、債権を持っていれば
必ず報われるのが理想なのです。
政府は、労働者には仕事を与え、不労所得者である投資家に配当もしくは評価益を
与える義務があるという事です、政府はその為に是が非でも株価を上げる
義務があるのです。資本家の為に労働者を労役に就かせ、資本家には必ず
利益を!
と言うのがリフレ派の主義だと思います、マクロ経済政策はその点一貫しています。
つまり資本家第一主義=資本主義です。
日銀新総裁の与党内決着についての談話
社会民主党全国連合
幹事長 福島瑞穂
日本銀行の新総裁として福井俊彦元日銀副総裁の就任が自民党内の調整によって了承された。福井氏の能力・識見等
については、社民党が与党時代に仕上げたと自負する日銀法改正の際に、日銀サイドの責任者として辣腕を振るわれ
たことからも、期待を寄せたいと考える。
国民生活を脇に置いた“政治的なおもちゃ”の意味しかないインフレ政策を強要する狙いから、日銀総裁人事に露骨
に容喙してきた政府・与党の姿勢は看過しえないものだ。改正日銀法の要諦は、「中央銀行の独立性と政策決定責任
をより鮮明にする」ことにあった。成就しなかったとはいえ、自らも責任を負うべき改正日銀法の意義を貶める一連
の自民党内の策動は、現政権の蔓延する政策的手詰まりを浮き彫りにして余りある。
「物価の番人」たる日銀には、マイナス成長下の物価低迷は、人間の体になぞらえるならば健康状態に応じた体温の
ようなものという冷静な態度こそが求められている。健康体を取り戻すこと(経済再生)を優先しないまま、インフ
レ・ターゲティングのような物価水準の引き上げをことさら重視する姿勢は、木を見て森を見ない選択に等しい。物
価だけを上げようとすれば、グローバルな競争のもとで賃金上昇が望めない家計の将来不安を増幅し、かえって個人
消費を減退させる。また、金利の上昇が物価上昇より先に起きて、中小企業の打撃となる危険性も高まる。インフレ
を人為的に起こそうとする政策は、実は、家計や中小企業などの犠牲の下にバブル企業を救済する手法そのものだ。
インフレ・ターゲット策は取り得ない選択肢であることを、福井新総裁は政府・与党に毅然と通告(最後通牒)する
必要がある。
849 :
だな〜 ◆DNRj/G0/Mg :03/11/20 08:58
>>844 オレもそう思うな〜。今後、反インタゲ=ブサヨ社民福島と罵ることに
するな〜w
850 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/20 21:46
はたから見てると厨房まるだしだから止めとけ。
一度でいいから見てみたい、
岩田規久男と野口悠紀雄とリチャード・クーの徹底討論。
意見が完全に食い違って、討論にもならなさそうだけど。w
852 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/20 23:40
>851
うんうん。見てみたいですね。
ふてくされながら、バーナンキの背理法で野口をいじめて、返す刀で、小宮理論でクーの化けの皮をひん剥く所をね。
ただ、陰気&理屈っぽい雰囲気が一杯の岩田大先生は、視聴者受けする話をする野口・クーに比べて、視聴者に嫌われる事は間違いないねw
どんなに正論を吐いても、雰囲気だけで決め付けるのが愚かな一般大衆だから。
というか、クーは絶対岩田教授とだけは討論を拒絶すると思うよ。
昔の岩田大先生の本で、けちょんけちょんにけなされていたからw
853 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/20 23:42
クーだけは別格だろ、あれは落第生だもん。
854 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/20 23:44
岩田ってうちの教授じゃねーか?
確か日銀総裁にも名前があがってたよな?
855 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/20 23:55
少し前のWBSの榊原との討論でのバーナンキの背理法を使った鋭いつっこみに学者の良心を見た気がする。
やはり、岩田教授が日銀総裁になるべきだっただろ。
856 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/20 23:58
>>955 バーナンキの背理法を解説してください。
857 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/21 00:14
858 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/21 00:50
859 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/21 08:32
>858
日銀総裁の方が影響力があるんじゃないかな?
860 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/21 10:30
>>852 実は全然陰気じゃない。面白い人だよ。魅力をうまく引き出せればテレビでも人気者になれると思う
861 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/21 10:48
>860
そうなんですか。
漏れは、テレビで見たのは、榊原との討論の時と放送大学位だから。
だから、テレビ局ももっとフォローして欲しいよね。
ほんの数分で基礎知識の無い人を納得させるのは難しいんだから。
フリップやVを多用するとかさ。
今のテレビの作り方だったら、岩田先生のよさを引き出す事はできないよね。本当に。
日本にとって本当に大損失だよ。
深夜枠でもよいから、岩田先生の「DQNコメンテーターに騙されない為の経済学入門」みたいな番組を作ってほしいねw
862 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/21 11:04
テレビ東京の株式ニュースに出れば人気でるでしょう
863 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/21 11:48
>862あれは株屋のエコノミストが出ないと番組にならんだろw
864 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/21 18:01
「おい、おまいら!!今日は日本経済について討論すます。緊急出動しる!」
岩田 「インタゲキボンヌ」
小泉 「構造改革で景気回復してますが何か?」
斎藤(精)「キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!!」
岩田 「ガ─────(;゚Д゚)─────ン!!!」
悠紀雄 「景気回復ごときで騒ぐ奴は逝ってヨシ」
クー 「オマエモナー」
ペーゾー 「--------終了-------」
岩田 「--------再開-------」
小泉 「再開すなDQNが!それより俺様に支持率うpキボンヌ」
福井 「金利age」
岩田 「↑誤爆?」
安部 「ほらよ支持率>小泉」
小泉 「神降臨!!」
福井 「金利age」
岩田 「金利ageんな!sageろ」
福井 「金利age」
岩田 「金利age厨uzeeeeeeeeeeee!!」
野口(旭)「ageっていれればあがると思ってるヤシはDQN」
バーナンキ「イタイ日銀マンがいるスレはここですか?」
福井 「氏ね」
植田 「むしろゐ`」
福井 「金利age」
クルーグマン「福 井 、 必 死 だ な ( 藁 」
865 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/21 22:33
岩田規久男&八田達夫「日本再生に痛みはいらない」出版記念age
866 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/21 22:51
>864
藁った。
867 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/21 23:12
>>865 その二人、ってことはこの本はミクロの提言が中心なんですかね。
>>867 全部w 二人ともミクロもマクロもないだろう。いわばインタゲ付き構造改革w
869 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/22 00:26
岩田教授=日本の経済学の最高権威でよいですかw
>>868 ミクロマクロ両方なんだ。
こういった状況なんで出る本はマクロ経済の本ばかり。マクロの本は食傷気味なんでね。
二人とも本職ミクロじゃん。だから応用ミクロを期待したんだけどね。
日本再生に痛みはいらない、をぐぐると1件のみ
日本再生に「痛み」はいらない 岩田 規久男/八田 達夫 著 03年12月04日
静かなるデフレ クリーピング・デフレと仲良くつきあう方 山田 伸ニ 著 03年12月04日
872 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/22 21:38
こいつは、バブル経済を煽った責任はとらないのか?
>>872 岩田規久男が「バブル経済を煽った」というソースキボン
68 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :02/01/11 14:23
>>47 > 岩田喜久夫ってさあ、バブルの頃「株は投機の対象になるからバブルになるけ
>ど、土地は投機の対象にはならないから現在の地価高騰はバブルではない」なん
>て偉そうなこと言って本まで書いて
偉そうな本ってのは「土地改革の基本戦略」1988年のことかな?
確かにこの本の76ページに「地価の場合には、為替レートや株価に比べバブルの
要素は小さいのではないかと考えられる」という部分があるのは事実だね。でも、
その説明は、土地は為替や株のように流動性があるわけではないから、根拠のない
価格急騰(バブル)の直前に安値で買って、バブル崩壊前に高値で売るのが極めて
困難だというもっともな理由をつけている。
これは「バブル」というものの定義の問題だよ。経済学者のいうバブルは、ファン
ダメンタルズと関係ない価格上昇と厳密に定義されているわけで、上で岩田氏の言
う「地価上昇はバブルではない」というのは、まさにその意味だろう。後になって
税制が変わったり景気が悪化したり、金融の大幅引き締めが起こって地価が下落し
たとしても、それだけでは「バブル崩壊」とは言えないんだよ。
>お前責任とって学者やめろ、とオレは言いたいね。
だったら、95年頃の超円高以降に価格破壊が起こっているのを「良い物価下落だ」
と言ってた日銀総裁も、すぐに辞任しなくちゃね。
875 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/24 20:32
>>874 > 日本再生に「痛み」はいらない 岩田規久男/八田達夫著03年12月04日
> 静かなるデフレ クリーピング・デフレと仲良くつきあう方 山田伸ニ著03年12月04日
ドラクエとクソゲーの抱き合わせ販売を彷彿させる組み合わせだな。>東洋経済
この人の書いた岩波から出てる「金融入門」
って本読んだ人いる?
来年から金融論の授業あるから予備知識的なものとして
冬休みに読んどこうと思ってんだけど、金融論初学者が読める内容ですか?
新年メンテ
878 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/20 04:54
新刊キボヌ。
879 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/20 04:57
批判するだけで何の説得力もない、顔の悪い学者。
デフレの責任は、彼の説得力のなさと度量の狭さにもあるんだがな。
880 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/20 05:56
>だったら、95年頃の超円高以降に価格破壊が起こっているのを「良い物価下落だ」
>と言ってた日銀総裁も、すぐに辞任しなくちゃね。
業種にもよるが結果的によい物価下落だったろ。
既得権益が崩れだしたんだから。
いつまでも全国一律料金の散髪屋なんておかしいだろ。
あきらかにカルテル。
881 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/01/20 08:38
882 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/25 23:52
883 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/22 23:49
下がりすぎ緊急救済age
884 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/23 15:47
明るい顔で希望を込めて、リフレを語るテレヴィ向け経済学者が超必要。
885 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/23 23:22
この人は貧乏神にしか見えんが。
886 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/31 21:43
ファイナンス系の本を書いてくれないかな〜。
887 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/31 23:02
こいつはアカンやろ。
うんこ学者やん
889 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/16 09:13
企業金融の理論age
age
891 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/01/14 21:25:55
「日本経済を学ぶ」発売記念age
892 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/01/14 23:15:28
うんこ学者
893 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/01/15 03:54:56
日銀の窓口指導について岩田さんは論じたことあるの?
894 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/03/29(火) 02:45:49
>>212 あるあるw
俺もケツにキューリ刺した事あるんだけど、一瞬抜けなくなってビビったw
「自分は口先だけの評論家でよい」と割り切っている馬鹿評論家たちにとって、敢えて
不可能な「あるべき論」を唱え続けるというスタンスは極めて賢い選択肢になり得る。
その「あるべき姿」が決して実現しないユートピアであることを熟知した上で、
「俺が唱えるユートピアに至っていないではないか」と批判し続けるという作戦には
「負け」がないからである。
要するに、100点満点が取れない状況を自分勝手に想定した上で、
「100点満点でない限り、お前は0点だ」という論法をとるのである。
これなら、どう転んでも、自分の論理は破綻することがない。
論壇的には最強のポジションをとることができる。
しかし、そういう評論家は、「保身」という観点に立てば限りなく賢いが、
「世の中を改善する」という視点に立てば単なる目障りなクソ野郎でしかない。
そういう馬鹿論者たちは、世の中を本当に改善することには興味がなく、
「俺は議論に負けない」という極めて小さく個人的な満足感に浸りたいだけの
無責任な小人なのではある。
896 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/03/31(木) 01:30:01
早稲田政経だがF-キャンパスとかいう単位互換で彼の講義が取れる
ひょっとして早大生が受講できる最高の講師か??
家から5分で学習院なんで受講しようかな
>>896 興味あるならもぐりこんででも聞いとけ。漏れみたいに田舎のリーマンで
聞きたくても聞けんやつがいるんやから。その分たっぷり勉強しろー。
898 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/04/04(月) 01:37:15
>>897 もぐり=住居侵入
よって犯罪教唆にて通報します
摘発のコストに見合ったメリットが学校側にあるのかな?
センセイ、我々学生のレベルが低くて御免なさい。
901 :
金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/09/08(木) 11:14:29
☆■ 9月11日には、政権交代を実現させ歴史を大きく変えよう! ■☆
⇒世代間の大きな”希望格差”を、この総選挙で絶対に解消させよう!!
社会保障の世代間格差8100万円に・財総研が報告書
財務省の財務総合政策研究所は17日、現行の社会保障制度の
問題点や改革の方向性などを盛り込んだ報告書をまとめた。
生涯賃金を3億円とし、年金、医療、介護を合わせた世代間格差
を試算。保険料負担より給付が多い1940年生まれと、逆に給付が
少なくなる2005年生まれとで8100万円の差が生じるとした。
⇒”いやらしい票集め”に励む馬鹿な政党ではなくて、これからの
『若者』のことを真剣に考える政党にこそ、皆で投票しよう!!
902 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:
都市部大阪東京等の土地の価格上昇で銀行の信用創造増加期待から株が上がるでしょう。
デフレ解消には、金利を下げるつまりマイナス金利で国債引受を日銀にさせる。そうすれば
国債は時がたてばゼロになります。消費税もマイナス5%とかすれば消費が増えます。
要はマイナスまで考えることです。