数ある巡回先を代表してこの場をお借りし、まずは帰還の報告をさせて頂こうと思う。
再開希望の声がこんなにもあった事には正直なところ驚いている。
あれから約一年、色々な事があった。
震災後に程無くして祖母が亡くなった事、そして親戚同士の諍い。長く生きた愛犬も亡くなった。
しかしその一方で、母の再婚、その相手を我が家へ迎え入れた事、物置と化していた大部屋(旧事務所)の改装
溜まり込んだ不要物の整理、鬱蒼としていただけの庭の片付けなど、様々な物事が目まぐるしく移り変わりながら
時が流れるにつれて、私の心の凝り固まりも少しずつ解れていったように思う。
だが暫くの間、私個人にも些か思うところがあり ネットへの書き込みを控えていたのだが
時期的なものや心の面、何か一つを変えてみようという思いもあり、ここに舞い戻る事を決意した次第である。
信じられないような本当の話なのだが、おととしの暮れに亡くなったネコが今でもたまに夢に出てくる。
(厳密には「感覚を伴う夢」とでも言うべきなのだが)
しかしそれは過去の思い出ではなく"今"の状態として、実に何となくではあるが確実に現れる。
強いてヒト目線で解釈するなら「いつものようにここに居る」などであろうか。
そして私は、形は違えど いつものようにここに居るのは自分自身も同じである事に気付かされた。
現れてほしいという望みに対し、それが事実として可能であるなら…
そこに居る事を証明し、叶えられるはずの誰かの望みが一つでも叶うなら
叶える事で(自分の中も含め)何かが一つでも良い方向へ変えられるなら
生かされている責任の一つとして、実行すべきではないのかと。
もっとも、かねてから私自身が 凝り固まった心の状態からの脱却、エクソダスを求めていた事もあり
遅くとも二月半ばには復帰しようと心に決めていた訳だが
何か一つを変えるであろうそのスイッチを押すきっかけと言おうか最後の一押しが
まさか名も無きモヒカンの天体関連の書き込みであったとは全くの想定外であり
何とも不可思議かつ珍妙な出来事であると言わざるを得ない。
部屋の改装費や仏壇の買い替え、墓石の購入などの大きな出費が次々とあり
貯金も無きに等しく、余裕のある状態とはお世辞にも言えないが
新しい生活によって家の所々が新しく綺麗に生まれ変わり
家そのものがまるで命を再び吹き込まれたように輝いているのを見ると
足踏みしている状態からそろそろ一歩を踏み出しても良いのではないかと、ふと思ったりもする。
さて。それでは続きを行くとしようか。