初心者質問スレ part2

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200同定不能さん
鉄道路線・車輌板からきますた。

【新函館】東北・北海道新幹線PART7【着工へ】
http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/rail/1042549156/l50
にて、
「北海道の青函トンネル北海道側出口〜函館に工事の難しい地域があるというが、
現在の最新技術をもってすれば工事は可能だ」
という発言がありました。
具体的にはどういった地質が工事の妨げになると予想されるのでしょうか。

参考)北海道新幹線計画ルート
http://www.hokkaido.cci.or.jp/sinkansen/01.html
よろしくおながいします。
201200:03/01/16 22:39
誤:北海道側出口〜函館
正:北海道側出口〜新函館
ですたスマソ
202同定不能さん:03/01/16 23:13
>>196
こちらで聞いてみて。http://science.2ch.net/sky/
203同定不能さん:03/01/16 23:18
>>200
津軽海峡の中でなくて?
海峡の中だと断層破砕帯があって、非常に湧水量の多い地帯があり、
難工事だったんですが。
木古内〜新函館付近の地形図をちょっと見てみましょう。
204同定不能さん:03/01/16 23:41
http://mapbrowse.gsi.go.jp/cgi-bin/nph-mm.cgi?mesh=6240432&x=-1&y=-1
http://mapbrowse.gsi.go.jp/cgi-bin/nph-mm.cgi?mesh=6240441&res=0&offset=0&method=r?9,381
http://mapbrowse.gsi.go.jp/cgi-bin/nph-mm.cgi?mesh=6240443&res=0&offset=-1&method=u?343,18
http://mapbrowse.gsi.go.jp/cgi-bin/nph-mm.cgi?mesh=6240444&res=0&offset=0&method=r?15,379
http://mapbrowse.gsi.go.jp/cgi-bin/nph-mm.cgi?mesh=6240542&res=0&offset=2&method=u?1574,11
正確な線形(ルート)がこの25000分の1上でどこなのか分からないが、
多分海岸沿いの在来線よりずっと山地よりのルートで、トンネル・橋梁・開削で建設する計画なんでしょう。
茂辺地川の近くにいつくか地すべり地形が見られますね。
205同定不能さん:03/01/16 23:58
地質図は一部だがhttp://www.hp1039.jishin.go.jp/danso/Hakodate/figures/f1-1.gif
それで、一般論(で申し訳ないが)として問題になるのは
<トンネル区間>
1.断層破砕帯
2.膨張(膨潤性)の地山
3.大規模地すべり
<開削区間>
1.強風化岩など、崩壊しやすい地山
2.大規模地すべり
<その他>
1.平野部における泥炭地(石狩平野のような)
だと思います。地質図を見る限り、そう難しい工事区間があるようには見えませんが、
幅の大きい破砕帯ぐらいあるかもしれない。
また前述の地すべりも、ルート選定上避けるのが困難であれば、
大掛かりな地すべり対策が必要になると思われます。
だから普通は極力避ける線形にするんですが。某高速道路ではやむを得ずトンネルを通している事例もあるし。
正確なルートがわかれば、もうちょっと考察できるかもしれません。
206同定不能さん:03/01/17 00:05
あと気がつくのは、木古内付近の重力性とう曲ぐらいでしょうか。
ここを切り盛りで通るか、橋脚を建てるのであれば、確かに難しいかも知れないです。
つまり地すべりと類似の変形しやすい斜面なので。
他詳細は西南北海道の地質に詳しい人に譲ります。
207200:03/01/17 04:29
回答ありがとうございます。
紹介していただいた地図とつきあわせて色々調べてみました。

木古内〜新函館の建設予定トンネル
トンネル 長さ(km) 行政区域
札苅 1.220 木古内町
幸連 1.390 木古内町
泉沢 1.705 木古内町
当別 8.080 木古内町・上磯町
茂辺地 3.185 上磯町
上磯 0.730 上磯町
「難工事が予想される」という記述があったのはこのうちの当別トンネルと推測します。
理由はこちらです。http://hobby.2ch.net/test/read.cgi/rail/1042549156/627-629
208200:03/01/17 04:30
そして、札苅、泉沢、当別、茂辺地というトンネルの名前と長さから推定するに、
当別トンネルの区間は亀川の谷から大当別川の谷までの約8kmではないかと。
http://mapbrowse.gsi.go.jp/cgi-bin/nph-mm.cgi?mesh=6240443&res=0&lon=24803&lat=100000
http://mapbrowse.gsi.go.jp/cgi-bin/nph-mm.cgi?mesh=6240444&res=0&offset=0&method=r?17,419
伊勢鉢山(265.5m)と丸山(482.3m)を海側または山側でかすめるコースですね。

>>205
1.断層破砕帯
2.膨張(膨潤性)の地山
3.大規模地すべり
に該当するものがこの伊勢鉢・丸山山麓に存在するのでしょうか。
丸山は見たところなかなか凶悪な地形をしているようですがw
209200:03/01/17 04:39
ただ、上磯町のみを通ることから「町境トンネル難工事推進事業」に
該当しないと推測される茂辺地トンネルも3.185kmを叩きだしています。
もし伊勢鉢・丸山山麓の表裏の地質がたいしたことがないのであれば、
茂辺地トンネル予定地の地すべりが問題なのかも知れませんね。
210同定不能さん:03/01/17 05:31
http://www6.ocn.ne.jp/~endou/index2.html
     ★YAHOOOプロフィール★
211同定不能さん:03/01/17 22:19
>>208
http://mapbrowse.gsi.go.jp/cgi-bin/nph-mm.cgi?mesh=6240443&res=0&lon=24803&lat=100000
この図幅左下、”亀川”という字の数センチ下に、【17】という数字がある。
(数字=標高ですが)ここを出発点として尾根沿いを時計回りに、
【17】−【176】−【△265.5(伊勢鉢山】−【255】−【235】−【122】
と結んだ線の範囲に、大規模地すべりが存在するように見えます。
地すべりブロックの平面形状は長方形に近く(一回り小さく推定すると
半円形)、移動方向は南西(つまり亀川のほうに押し出す)となります。
地すべりの幅が約2〜2.5kmなので、推定すべり面深さは200mを超えるでしょう。
丁度すべり面深さ200mと仮定すると、亀川へ低角で抜ける椅子型すべり面を引けそうです。
もしこの大規模地すべり(初生的な岩盤地すべり)を通る線形とすると、大きな問題になるでしょう。

他にも、【木古内町】という字の周辺に異常な地形があり、また丸山の西側山ろくに異常水系が、
東側に地すべりのような地形が認められます。
http://mapbrowse.gsi.go.jp/cgi-bin/nph-mm.cgi?mesh=6240541&res=0&offset=0&method=u?1563,18
にもリニアメント及び地すべり地形があります。
212同定不能さん:03/01/17 22:31
それで、この周辺の地質は木古内層という硬質頁岩が広く分布しているようです。
木古内層では岩盤クリープ(前述の重力性とう曲)が起きやすく、
崩壊や地すべりの原因となっているようです。

以上から、地すべり地をトンネルで通過することが、
技術的に問題になっている可能性が高いと推定されます。

たぶん海岸沿いのルートは集落と在来線があり、また線形も悪くなる
(設計速度が遅くなる)ために採用できず、
ずっと北方のルートは全線トンネルとなってしまうため、
地すべりの多いこの付近にしかルートが取れないのかも知れません。
213同定不能さん:03/01/17 22:49
追記。
木古内層で岩盤クリープ(前述の重力性とう曲)が起きやすいとすると、
トンネルの掘削でも問題になりそうです。
前述の膨張性地山に類似し、掘削後の応力開放による変形などが
問題になる可能性が考えられます。