大学生のDTPオペレーターインターン日誌

去年の晩秋に大学内で大学二回生を対象に公募されたDTPインターンに応募｡
大学でもインターン制は初の試みらしく､とても気合が入っている｡
期間は前期授業の終わり(6月位か)
当面は無給｡スキルに応じて給料を払っていくらしい｡
さて､巧くこなせるだろうか…

基本的に一人よがりな戯言中心なのでsageでいきます｡

二月一日
大学就職部より手紙が届く｡そこには受け入れ企業に対しての心構えが書いてある｡
その中に「実習で知り得た機密は外部に漏らすな｣と書いてある｡
…？取り敢えずヤバそうな事は口外しなければ良いと解釈しよう｡
後は大学に対しての一ヶ月毎の面談報告と最後にレポート提出をすると言うものである｡
単位も貰えないのにレポート書くのは少々苦しいがこの日誌を適当に改編したのを出せば良いだろう｡
明日は初出勤である｡今日出来る事は取り敢えず遅刻しないようにするだけである｡

突然、大学からチャパツのウザガキがやってきた。
聞けばDTPインターンだそうで、オレ様が教育係と言われた。
こちとら、クライアントに提出のサムネイルを今日中に上げなければ
ヤバいというのにそんなウザガキに構ってやれん。

とりあえず、各セクションを周りながらウザガキに説明していった。
その合間にサムネイルを同時に進行してく。

わぁ凄いですねぇとか驚いてるウザガキに静かにしろとケリを入れておいた。

二月二日（木曜日）
今日は全作業行程のおおまかな説明だった。
その会社の印刷の手引きとやらを貰い、専務直々に説明がなされていく。
原稿の作成から納品まで、基本的専門用語、色の云々、サイズの云々、文字等。
二時間程で終了。
取り敢えず僕達は月曜日からまず雑務をこなすと言う方向らしい。
正直言うとあんまりピンと来ない。大丈夫なんだろうか？

（木曜日）→（金曜日）

二月五日（月曜日）
今日も説明（二時間近く）が大半だった。
最後にワードでテキストを打たされた。
今の時点でのタイピングの速さと正確さを試す為らしい。
他の人はPhotoShopが今の時点でどれだけ使いこなせるか試されたみたいだ
（無論今日初めて使った人が大半なので苦労していたみたいだが）
五時間で終了。
明日は僕がPhotoShopを触らなければならないと思われる。
いきなりそんな…使った事無いって。

さらしage

二月六日（火曜日）
二時間ほど適当なテキストを打つ。
昼休みを挟んで午後からAdobe Illustratorを使い簡単な図形を書いて慣れろとの事だった。
周囲は真剣に仕事をしているのに商売にはならない稚拙な図形を作るのは気恥ずかしかった。
（学ぶと言う意味ではこちらも真剣なのだが…）
次は金曜日に行く予定。

揚げ

「学ぶ」というより「慣れろ」の意味合いがあるこの時期。
あなたたちの仕事に対する姿勢を上司は必ず見てます。

がんばれage

所詮大学生

二月九日（金曜日）
今日もテキスト入力だ。
専務から白丸二丁判という特殊なサイズの用紙を貰う。
内容は招待状。これをワードで真似して入力せよとの事。
文面自体はすぐに入力できたがフォントの大きさ、行間の取り方であっけなく駄目出しを食らう。
級数フィルムでサイズをよく確認したつもりだが全体的にでかいとの事。
悔しいので無理言って見本を持って帰って自宅のワードで少し調べる事にする。
次は来週の火曜日だ。

暗黙の了解、ローカル・ルールなどこの業界は多いですよ。
実践あるのみ。頑張れ学生！
月間残業１００時間に耐えられるだけの精神力も養えばやっていけるぞ。

>内容は招待状。これをワードで真似して入力せよとの事。
Wordって級数で入力できないじゃん。
もし本当だとしても、Wordで組ませるなんてどーゆー会社？

二月十三日（火曜日）
いきなり無断欠勤する学生が出る。
何の為に応募したんだと疑問に思う。
今日もテキスト入力に慣れろ。ワードで真似して書いて文字の大きさ、行間の感覚を学べとの事。
文字の大きさは何とかなっても行間とか細かい所がバッチリ決まらない。鬱だ。
今日は好意でタイピングソフト｢特打｣とやらを持ってきてくれた。
ブラインドタッチが出来ない生徒には好評のようだが職場でこれをするのはちと気が引ける。
どうでもいいが職場の人は皆忙しそうだ。
早く何かしたいのだが決められた事しか出来ない。

>>15
それが印刷物つくる新形態だと思いますよ。なんのソフト
でもそうだけれども、「これやっちゃダメ」ていうのさえ回
避すりゃちゃんと出るもんです。
それにしてもすげー丁寧な会社。俺なんか、入社直後は
ポジの倍率ばっか測ってたっけ。

二月十四日（水曜日）
客が書いた原稿のコピーを一部もらう
これを解読してワードで清書しろとの事
物凄いチャラ字だ。幾つか読めない。しかも誤字まである。
｢肝に命じる｣が｢胆に命じる｣となっているが、自分で直さずそのまま書けと言われる
他にも両面コピーを百ページ程する事になる。簡単な使い方を教えてもらいコピーを始める。
八十部ほどコピーしたところで、慣れてきて印刷中にコピー機をいじくってたら
｢バリバリバリッギギギギギッ！｣と破滅の音がして機能不全に。
メーカーの人が来て修理する為に一日持って帰るらしい
いきなりこんなヘマをするとは…
やる気は無かったんですよ。いや本当。すいません。

二月十五日（木曜日）
今日もテキスト打ちをやっていたら、午後に出張中の社長から連絡があり、
FAXでB4の紙が十数枚が送られてきたらしい。
どうやらこれをデザイン無視で良いから文字入力しとけとの事だ。
なんだがよく判らないが手が足りないので我々が手伝う事になる。
他の学生が3枚ずつ渡されているのに
何故私に7枚渡すんだ…

Wordで入力？？
なんか変だよね…

Wordで入力ていうのが「実習で知り得た機密」
だったりしてー

それにしても、大学２年の春休みにインターン
なんて、都会の大学もいよいよ職業訓練校の
様相を見せてきましたね。

二月十六日（金曜日）
出社するといきなり来週月曜日に刷る本の索引内校しろといわれた。
学生に任せて専務は何処かへ行ってしまった…
取り敢えず２人で一つの本を索引内校する事にする
紙をペラペラめくっては索引通りに単語があるかどうか調べていく。腰が少し痛む。
素人がやるので能率が異常に悪い
僕が当たった130ページ程の本（医学関係？）を索引内校するのに７時間軽く掛かった
最後は専務が手直しするらしいがちゃんと出来ていたのか？心配だ…

あ。わかった。
この会社、DTPを教える気なんか、さらさらないんだ。
Wordを使わせるのも、むしろ学生が社会に出たあとの便宜を考えてるんだ。
ん〜、いい会社だねえ。

しかし豪気な会社だのう。

ふ〜〜〜〜〜ん。

大学生　社会に出るなら　襟正せ

大学生　　プライド以外は　　中学生

研修生　裏口入社　すぐばれる