【DNP】大日本印刷総合スレッド１１

でも、憲伸には勝ちをつけてあげたかった。

７回以降は緊迫した守り合い。

でもこういった展開はむしろ中日の方に分があるんじゃないかとみていたんですが。

点を取られる心配は全くしていませんでしたし、

雰囲気も悪くありませんでした。

ただ引き分けだけは絶対にいやだった。

それはみんなが思っていたことで、

だから１２回表に谷繁さんが先頭で出たときは、ここしかないと思いましたね。

続く岩瀬選手が送れず、

荒木選手のヒットで一死一、二塁。

チャンスで打席に立つ心境はいかがでしたか。

実は荒木のところで送りバントのサインが２回出てたんですよ。

失敗してるんですけどね。

その送りバントのサインが出たときに、

「監督も思い切ったことをするなあ」と思いましたね。

だって、それは次の僕にすべてを託すということですから。

だから結果的に荒木がヒットで出て、

一、二塁になったときは力が入っちゃいました。

俺が決める、と。

監督にも打席に入る前に「決めて来い」と声もかけられたんで、

その気になって行きましたけど・・・。

まあ、一年間ヒーローになれなかった僕が、

あそこでヒーローになれるはずもないわけで（笑）。

勝ち越しのお膳立てとなる、井端さんらしい、しぶといヒットでしたよ。

ああいう場面では１年間きっちり頑張った人がきっちり持って行くように脚本が出来上がっていることがよく分かりましたよ（笑）。

でも３,４番がきっちり仕事をしてくれて、

うちらしい点の取り方で最後を締められてよかったと思いますよ。

２０００年のことなんですけど、

同じく東京ドームの巨人戦で、

４対０を９回裏にひっくり返されて、

目の前で優勝を決められたことがあったんですよ。

僕はそれをすごく引きずっていて。

個人的にジャイアンツの目の前で劇的な感じでやり返したいと思っていたから、

すごくすっきりしましたよ。

１２回裏二死一塁。

最後の打球は井端さんのところへ転がっていきました。

キッチリつかんで自らベースを踏み、

グラブの中で打球はウイニングボールに変わりました。

打つ方では譲りましたけど、

日本一！！

やはり守備ではおいしいところを持っていきましたね。

ポイント、ポイントではそういうウイニングボールが僕のところに来てたんですよ。

高校で甲子園出場を決めたときも、大学で優勝したときも。

だから最後は僕のところに飛んで来る。

そう確信してましたね。

ちょっと休憩して、自転車で行こうでも見ようか。