議員年金より障害年金廃止しろ  

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司法:診断の医師、無罪主張「利用された」 聴覚障害年金不正受給事件で札幌地裁初公判

 聴覚障害を偽装した障害年金の不正受給事件で詐欺などの罪で起訴された耳鼻咽喉(いんこう)科医、
前田幸●(よしあき)被告(75)の初公判が24日、札幌地裁(園原敏彦裁判長)であり、前田被告は
「診断書に虚偽の記載をしたことはありません」と無罪を主張した。検察側は前田被告が事件の首謀格と
みており、他の被告の判決でも同様の認定がされているが、弁護側は前田被告も患者らに「だまされた側」
だったとして、全面対決の姿勢を示した。
 この事件では前田被告の診察を受けた患者20人と仲介役2人も起訴され、既に実刑の3人を含め全員の
有罪が確定。前田被告と障害年金の申請をした社会保険労務士、香田清被告(69)の裁判だけが始まって
いなかった。
 冒頭陳述で検察側は、前田被告が香田被告らと共謀して、患者計42人が実際には耳が聞こえることを
知りながらほとんど聞こえないとする虚偽診断書を作成し、患者に不正な障害年金など計1億6800万円が
渡ったと指摘。前田被告は計2700万円余の診療報酬を受け取っていたとし「より多くの診療報酬を得たいと
いう動機があった」と述べた。
 一方、弁護側は患者らが聴力検査で聴覚を偽った結果、誤った診断書を交付させられたとし「香田社労士らが
作った不正受給のネットワークに利用された」と主張した。
 前田被告は虚偽診断書の作成を一貫して否認しており、証拠の絞り込みなどを巡って公判前整理手続きが長期化。
不正の認識があったかどうかが最大の争点で、弁護側によると、10月中旬に初公判がある香田被告とともに、
裁判は来年までかかる見通しという。