★★　株式会社　創基　★★

最も計算できるのが守備である。

∪

総合力

落合監督は優勝決定の翌日、

報道陣を前にしてこう言った。

「２年前のように初戦で硬くなることはないだろう。

ウチの野球ができるんじゃないか。

まあ、ウチの野球が変わることはないしね」。

２年前と同じく本拠地・ナゴヤドームで開幕する短期決戦。

空白が短いだけに、

２年前を経験した選手が多いのが、

敵と比較した上で強みになる。

戦術の采配も普段着だ。

「ウチがウチの野球を変えたら勝てない。

この野球しかやってきてないから」。

後ろを意識したつなぐ野球。

少ないチャンスを最大限の集中力で得点に結びつけ、

磐石の投手陣が最少得点差をしのぎ切る。

頂上に王手をかけながら、

まさかの連敗で日本一を逃した０４年の悔しさは、

監督、選手の胸で今もなお生き続けている。

「もう１度泣かせてもらうよ」。

リーグ優勝を決めた１０月１０日の東京ドームで号泣したオレ竜指揮官。

公約達成を最大目標に、新たな歩を進める。

そして、今度は一晩中、泣き続ける。

投打のキーマン

投手　岩瀬仁紀

２年連続４０Ｓ達成

鉄の球界最高クローザー

鉄腕。そう評して疑うものなどこの世にはいない。

入団以来、８年連続５０試合以上に登板。

そしてプロ野球史上初となる２年連続４０セーブの金字塔を打ち立てた岩瀬。

すべてが緊迫した場面の修羅場をくぐりぬけ、

日本球界最高のクローザーに上り詰めた。

直球とスライダー。

多種多様な変化球を操り、

打者の目をあざむく投手が増える中、

この２種類だけで岩瀬は毎年、進化を遂げた。

「全部を勝負球にしたいから」という理由で、

中途半端に新球を習得することを拒み続けていた。

だが、握りを変え、軌道を変え、振り出し角度を変えと、

トップに君臨し続けるため、陰の努力は惜しまなかった。

「気をつけるべき人はやっぱり新庄さんですかね。

あの人を乗せてしまうと、チーム全体が乗ってしまう雰囲気があるんでね」。

いつも出番は息づまる最終局面。

伝家の宝刀・スライダーにＳＨＩＮＪＯのバットが空を切る。

こん身のガッツポーズで谷繁とハイタッチ。

守護神のイメージトレーニングはばっちりだ。

次はどこかな？

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