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そうだねー上げてみるか。:
『字の匠』と『彩の匠』、おれすごく好きなんだが、あんな濃い本が
埋もれていくのがもったいなくてしょうがない。あの形態では古書と
しても流通できない。MdNあたりで公刊してもらえないものか。
特に『字の匠』、デザイナーが本当に知っておくべき(だが、現実
には愕然とするほど無知な人が圧倒的な)、書物と文字に関する
真っ当な知識が凝縮されている。実務では体得できず、増してや
スクールのセンセイになど望むべくもない世界なのだから無理もない。
本人がよほど愛書家、いやビブリオフェチでなければ視界に入って
こないのだろう。だが、こういうことに無知だからデザイナーは
「莫迦」にされるんだ。
この冊子がこれほどの密度を持ちえたのは、歴史を解くにしても規則
を説くにしても、常に「現在のDTPレイアウトはどうか?」という
視点があるからだろう。「対Quark」という狭い視点ではなく、日本語
組版の歴史全体と向き合っているInDesignの姿勢をアピールする手段
としても、これ以上のものはないだろう。