断裁屋集まれよ

猛追するライバルを仕留めきれなかった翌日の試合だけに、

是が非でも取りたかった。

翌日に二軍にＵターンしたが、

１０月７日に場所も相手も同じという条件で再び先発。

救援陣が打たれて勝ち負けはつかなかったが、

６回を４安打、無失点と再び快投を演じたのだ。

消化試合ならいざ知らず、

チームが胃の痛くなるような優勝争いを戦っている中での実質２勝は、

十分に希望枠ルーキーの名に恥じぬ投球だった。

「前半戦は即戦力と思ってもらったら困る」。

昨年右ヒジを手術したため、スカウト陣は

抑制栽培を現場に要望していた。

落合監督も受け入れ、二軍でじっくり鍛え上げた。

９月の戦線投入は、まさしく満を持してだったのだ。

「すごく貴重な経験が出来たと思います」。

初勝利の次の日が吉見の誕生日だった。

人生一番の祝い星だったというわけだ。

オフの楽しみ　中田賢一投手

僕にとっては２度目のオフになりますけど、まだまだ先ですね。

オフ以上に楽しい優勝を経験出来たんですから。日本シリーズも・・・。

野球選手の幸せですよ。オフはその後ですが、そちらも楽しみはありますよ。

優勝旅行です。もちろん初めて。

っていうか、海外デビューなんですよ。

大学の頃に選抜チームで国際試合に呼ばれそうになって、

パスポートは作ったんですが、結局行けず。

だからまっさら。今回は連れて行ってもらえますかねえ。

ラスベガスという話も聞きました。なんせ初海外。

どこがいいかなんて分かりませんよ。

ＷＥＥＫＬＹ　ＴＯＰＩＣＳ　横浜ベイスターズ

続々とベイの一員へ

高校生ドラフト指名選手の入団が続々と決まっている。

攻走守そろった大型遊撃手、島根･開星高の梶谷隆幸内野手とは

１０月１６日に正式契約。また、４巡目指名の

岐阜･中京高の高森勇気捕手の入団も決定した。

梶谷は５０メートル６秒０の俊足に加え、

守備範囲、グラブさばきなどの評価も高い。

「自分は足と守りに自信がある。打撃を磨いて早く一軍にいきたい」と意気込む。

高森はインサイドワークなど守備面での技術が高く、打撃でも確実性がある。

「プロの一員になり、身の引き締まる思い」と、

こちらも喜びに浸るだけではなく気持ちをぐっと引き締めた。

なお、１巡目の石川・小松工高の右腕・北篤投手とは１０月２１日に契約した。

思わぬタイトル獲得

勝利の方程式の一角を担った加藤武治投手が、

３５ホールドポイントで、阪神・藤川と並んで

最優秀中継ぎのタイトルを獲得した。

プロ４年目で初タイトルを手にし、

「まさか取れるとは思っていなかった。正直びっくりしている」と喜んだ。

今季は中継ぎのエース的な存在としてチーム、

そして自己最多となる６５試合に登板。

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