>>14 竹原慎二
1972年1月25日、広島県安芸市生まれ。血液座A型、身長186cm。
中学時代は柔道部で活躍する傍ら喧嘩にあけくれ、付いたあだ名が「広島の粗大ゴミ」。
16歳で上京後、沖ジムで本格的にボクシングを開始する。1989年にプロデビューし
翌年には全日本ミドル級新人王を獲得。
1991年、11戦目で日本ミドル級王座獲得。以後、同王座を4度防衛。中でも、後の東洋
ライトヘビー級王者で、スパーリングではK-1の武蔵選手をも圧倒すると言われる本格
派の重量級ボクサー、寺池永を迎えた初防衛戦では2RKOと会心のパフォーマンスを
見せた。
1993年、東洋ミドル級王座獲得。東洋、オセアニアの強豪を相手に同王座を6度防衛。
世界前哨戦となった最後の防衛戦では、前王者の李を相手に「ダブルノックダウン」
という離れ業も見せてくれた。
そして1995年12月、満を持してWBA世界ミドル級王者ホルへ・カストロに挑戦する。
スポンサーのTBSが中継を降りる程、戦前の予想では圧倒的不利だったが、ダウンを
奪っての文句無しの判定勝ちでアジア人初のミドル級世界王者に輝く。
だが、ドン・キングの秘蔵っ子、ウィリアム・ジョッピーを迎えた三ヶ月後の初防衛戦
では、別人のように動きに精彩を欠いたまま、9RTKO負けであっさり王座を失ってしまう。
無念の竹原を試合後、網膜剥離発覚の不運が襲いそのまま引退。
引退後はレストラン「カンピオーネ」のオーナーとして、そしてTV番組「ガチンコ」
の名物コーナー「ファイトクラブ」の鬼コーチとしてタレントとしても活躍中である。
竹原を引退に追いやった宿敵ウィリアム・ジョッピーは先日、三階級制覇を狙う人気者
フェリックス・トリニダードを迎えた防衛戦で彼についてこう語っていた。「トリニ
ダードなんて怖くないよ。なにしろ俺は、竹原という最高のボクサーからタイトルを
奪ったんだからね。竹原より強いボクサーなんて考えられないよ」