大まかに言って、PCMと加算合成は音響合成方式としては別物。
フーリエ変換を使えばPCMと「サイン波の和の形」の相互変換が可能だから
フェーズボコーダのような分析/再合成システムにすれば、
PCM信号を加算合成の形で操作してPCM信号に戻して再生・演奏できるというそんだけ。
歴史的にはフェーズボコーダの発明が1966年、ベル研のマシューズの加算合成論文が出たのが1967年頃、
両者の融合でフェーズボコーダの音楽応用が可能になったのが1984〜1987年頃で加算合成の復権みたいな扱いだったんだけど(CCRMAの物理モデル音源の人やボカロの人も絡んでる)
結局のところ当時は新型加算合成シンセとしては成功できなくて
1990年代の改良の結果、ピッチシフターやタイムストレッチのエフェクト機能として普及(Auto-Tune, Sony Acid, VariPhrase, Melodyne等々)
分析/再合成型の加算合成が本格的に実用になったのはソフトシンセ以降だね。
河合のK-5/K-5000のはグループ・アディティブ・シンセシス、
シンクラビアやDKI、カーツウェルが提供していた加算合成は1970年代〜80年代初頭の古いアルゴリズムだからまーそれなりかと。