ヤマハ歌声合成ソフト『VOCALOID』Part44

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516名無しサンプリング@48kHz
物理音源について
「CG動画のように細かく精緻なシミュレーションを大量に必要とするので計算量が多い」
といった類の誤解をしている方がおられますが、それは的外れです。

物理音源とは、実際の音源の振動部や共鳴部を
それとほぼ等価な「物理音源アルゴリズム」に置き換え
それらの組み合わせで楽器全体をシミュレートする手法です。
20年前登場当時は、研究開発の初期投資を反映して楽器価格自体も高価でしたが
10年以上前に、当時のPC上でソフトウェア化され製品化されています。

しかし同時期には、大容量サンプリング音源技術も製品化されており
その抜群のリアリティは、物理音源の息の根を止めるに充分でした。

現状、もしVocaloidの物理音源化に難があるとすれば、
それは歌声に適したリアリティの高い物理音源アルゴリズムの欠如、
あるいは各要素アルゴリズムの統合方法、特に膨大な制御パラメータの操作上の問題
等に難があるのではないでしょうか。
それは大企業YAMAHAといえども一社で集中投資して問題解決しても
ビジネス的に見合う話ではないのでしょう、おそらく。