Audio I/F - FireWire(IEEE1394) 28ch

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318名無しサンプリング@48kHz
別の説明を補足する。

仮に音源が全て16bitで、エフェクタを挟まずに直結処理するなら(DTM専用音源等、特殊な環境)
DAW上の個々のトラックも一見16bitで済みそうに見える。
しかしDAW上のエフェクト処理、たとえばディレイ系やリバーブ系の内部処理はover 16bitなので
処理結果をトラックに落とすと16bitでは解像度が足りなくなる。
ミックスダウン結果も常にover 16bitなので、それにディザをかけて劣化保存するのはナンセンスな話だ。

また生楽器やボーカルを録音する場合、音楽表現には強弱がつきものなので
16bitフル信号は常には得られない。
ダイナミクス系を後掛け処理したり、ミックスダウンでトラック音量を上げると
16bitトラックの解像度の低い部分やフロアノイズを強調することになるので、
音質劣化が明白になる。
したがって16bit以上の解像度が得られる高品位な録音環境や
逆に録音レベルを厳密に調整できないラフな録音では
+8bit=+48dBのマージンをとれる24bit録音の方がメリットが大きい。

音楽制作における16bitと24bitの違い、それは
CDやmp3ではノイズ成分に見えるかもしれないけれど
音の質感に関わる重要な微細な信号を
ノイズやディザという誤魔化しではなく、音楽制作本来の音楽信号として制御できる
ということだ。