http://www.mp3-tokyo.tv/index.php?command=profmusic&profid=20020803191559 この「鑞製のカレーライスを肩にかつぎ、裸エプロンにジョジョ風のポーズをと
り、それでいて勝ち誇った表情をみせつつ写真に収まっている女」の写真(*国立博
物館蔵)をテーマにするにあたって私はかつての恩師の言葉を思い出さずにはいら
れませんでした。
それは
「乳房とは、二足歩行を始めたために魅力を失った臀部の替わりに、
神が女に与えたものである。男はそれに触れることで、夜毎に人
類の夜明けに立ち会うこととなるのだ。」
- K・M・ナボナ(コロンビア造船大学・森林学部・作詞科教授) -
という半ば学問的な公理、そして半ば散文詩ともとれる、あまりに有名な一説です。
すべての男は原始社会への飽くなき願望をもち続けているというのは、22世紀の社
会科学では常識とされていますが、それをふまえたうえで、かの写真を音楽で表現
しようと試みるにあたって私は以下三点において構想をねりました。
1.リズム、サウンドエフェクトは原始社会を彷佛させるものであること
2.写真の題が「カレーライスの女」であることからエスニックなボーカルを採用すること
3.写真の女の声を、その骨格からコンピューターで復元してこれを使用すること。
ではお楽しみください。(2115年8月3日 先祖帰り促進集会にて トゥンク氏より)