狂言について語ろう

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106紳士服の青山
ずいぶん元彌くんのこと話題になってますね。
一度、コピーライターをやってる女性と喧嘩をしたことがあります。
元彌ネタで。つまり狂言の世界で「元彌」はえらいのか、えらくないのかってことで。
僕は「えらくない」と言い張りました。結果、これが正解。
女性雑誌やテレビ局の狂言を見たこともないような連中が、
元彌くんのご母堂の「宗家」という言葉にだまされてるだけだと。
実際このご母堂のマスコミに対する売り込みはすさまじいものがあります。
おかげで紳士服の青山で「装束を着て狂言をやってます。青山の紳士服を着て
人間やってます」などという訳分からないCMに出てるんですね。
世の中の9割以上の人は狂言なんて見たことがないのじゃないでしょうか。
必然、訳の分からないマスコミが、まず、ご母堂にだまされて、
そいでもって世間もまただまされるという構図ができているように思います。
「宗家」と言われれば「ソウケ」と納得せざるを得ないのですが、
狂言の世界で「宗家」という言葉にどれほどの重みがあるのでしょうか。
水戸のじいさまの印籠じゃあるまいし。
芸自体は分かりません。だって「家」として成立してないから、公演の機会もないのですから。
これは萬斎も同じですが、「アイ」にも出られない。
あまり宗家を振り回さない方がいいのじゃないでしょうか。
馬鹿なマスコミもその内には気づくと思いますから。