■モリエール・恋こそ喜劇
■監督:ローラン・ティラール、出演:ロマン・デュリス、ラウラ・モランテ、ファブリス・ルキーニ
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http://www.cetera.co.jp/moliere/ ■仏では180万人を動員したらしい。 人生への軽快なリズムがあるからだろう。 この浮浮するリズムが喜劇の源なのだ。 これはシャブロルやレネなどの後期作品も持っている。 まさに仏映画の王道である。
モリエール二度目の投獄後の無名時代の話しらしい。 ある貴族の家に演劇教師として出向くが、ここでの出来事が後の作品に影響しているように描かれている。 悲劇か喜劇かを選択する場面もある。
しかしこの作品では芝居は香辛料の役目である。 演劇人モリエール抜でも楽しめるのが良い。
■ボンビックス モリ WITH ラッシュ
■出演:インバル・ピント&アヴシャロム・ポラック ダンス・カンパニ
■世田谷パブリックシアタ、2012.11.22−24
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http://setagaya-pt.jp/cgi/posterWindow.cgi?imgPath=fly_p_121122_bombyx_l_pm_poster_2.jpg ■フランスのダンス団だと思っていました。 舞台に仏らしさがありました。 それはピエロの登場や禿頭へのユーモアを感じたからです。 イスラエル? どうしてもアラブ世界を思い描いてしまいます。 でも舞台の色彩がバットシェバ舞踊団に似てますね。
一幕が「ラッシュ」で二幕が「ボンビックス モリ」のようです。 同じ流れの作品です。 人形らしく動く振付はよくみかけますが、この舞台は少し違います。 下手という意味ではなく、それは人が人形の動きをしているようにみえるからです。
女性ダンサーが他ダンサを掴まって人形のように動く場面は感心しました。 二幕の4人の女性ダンサが踊るところは最高でした。 ただし椅子や紐などの道具を前面にだしているのでダンス的感動は起こりません。 どこか懐かしさのあるパフォーマンスです。