514 :
名無しさん@公演中:
本当にありがとう。舞台もみていないし当時も知らない私のようなファンにとって、
あまりにも衝撃的な事実です。でも決して辛いのじゃなくて、
むしろそんなに凄い舞台だったのか、
武田真治とはそんなに力のある役者だったのか、と嬉しくなりました。テキーラ7さんもきっと同じ気持ちだと思います。蜷川さんが「裏切り」として怒るほど、それだけ武田真治に演じてほしかったのでしょう。(それにしても何という奢り!)
私が藤原君の身毒丸を受け入れられないのは、
武田真治のように「何もないところから産み出す」ということをしていないからです。
別物としたご意見に通ずるものがあるかと。。
さて、大人になった「天才少年」とやらの藤原君、
どこまで自分の身毒丸を創り上げるのでしょうか。楽しみです。 | 2008年1月20日 (日) 03時32分
つらいと言う言葉でしか表現できなかった自分のつたなさが悲しいですが、
痛々しいと言う言葉には深い感嘆の意味ももちろん入っていて、
なんというのか、
本当に武田身毒の魔力にあまりにもはまってしまったので、
きっと劇場にいらしていたお嬢さんたちも同じ気持ちだったのでしょうね。
ほんとうに貴重な情報にいつも感謝しています。
武田君が共演者、スタッフに余りよく言われていないというところが気になりますが、
彼の舞台は共演者、スタッフと一体化してなされたものではなく、
あの世界には、演出家も誰もが部外者としか存在し得なかったのではないかと。
そのことが、みなさんにも伝わってしまったのではないかと。
また、いろいろ教えてください。
武田君は口下手と言われているようですが、
自分の言葉で、伝えたい事がありすぎてかえって何も言えなくなってしまっているような感じをいつも受けるのですが・・
天性の表現者ですよね。
身毒のこととなるとつい長くなってしまってすいません。 | 2008年1月23日 (水) 22時11分
515 :
名無しさん@公演中:2008/04/20(日) 18:21:44 ID:q+UOg5r3
武田さんの大阪公演ですでにLONDON公演のチラシが配られていた。
蜷川さんは以前から、海外公演を切望していた。
海外公演は制作側の負担が大きいため、
制作側が難色を示し実現することは困難で、
仮に実現しても採算ベースに合わせるため凱旋公演は絶対条件。
武田さんはLONDON公演を辞退した。
「身毒丸」の制作はホリプロで、
当時ホリプロは舞台進出の足がかりを模索していた。
そう、ホリプロと蜷川さんの利害は一致したのです。
「身毒丸」の主演を公募し、藤原さんが選ばれ、LONDON公演は実現し、絶賛された。
凱旋公演のプロモーション時には、LONDON公演の主演降板を知るものはごく一部の関係者のみで
(私も関係者から聞いた話なので...)TV・雑誌等のメディアでは、
LONDON公演で絶賛された天才少年=藤原竜也として凱旋公演('98)を大々的に宣伝していた。
日本人の中には海外、特に欧米での評価に盲目的な信奉者が多く存在する。
しかし、当時は演劇を観劇する人口はそれほど多くはなく、
凱旋公演とはいえ新人でチケットを捌くのは困難なのが現実。
で、件の話に戻るのですが、
まず、大阪公演の時点で、ほぼ決定していた
LONDON公演を武田さんは辞退したわけですから、
チャンスを白紙にされた方々の心情ははかるべくもないと思います。
516 :
名無しさん@公演中:2008/04/20(日) 18:23:00 ID:q+UOg5r3
凱旋公演前には、武田さんと藤原さんを比較して、
発声や台詞回しが藤原さんが上だとか、聞こえてきたのです...
舞台見る前にしては結構、違和感のある話だったので、
ここら辺の時系列ははっきり記憶しています。
私は、藤原さんの「身毒丸」は存じ上げないので何とも言えませんが、
武田さんの舞台を体感した後では、そのレベルで比較されても茶番のようだと思いました。
今考えると、蜷川さんの「身毒丸」には新しいスターが必要だったのは確かな話で、
藤原さんもお気の毒にLONDON公演での全裸写真が週刊誌に流出したりと、
ショウビジネスの厳しい洗礼を受けています。
その後もこの舞台は続いていくわけで...
517 :
名無しさん@公演中:2008/04/20(日) 18:23:23 ID:q+UOg5r3
「身毒丸」を世に出すためには、客を呼べるアイドル俳優として武田さんが必要だったとか、
暗に武田さんの演技を否定するかのような発言があったのは事実です...
客層は随分と違ったそうで、多分、武田さんの「身毒丸」を観た武田さんのFANの方はこのような経緯はご存じないと思います。
武田さんの舞台は、武田さん個人のFANの方でしょうか、上品な感じの見目麗しいお嬢さんが多くて...
滅多にお目にかからないような美しいお嬢さんが同じ場所に集中するのを始めてみました。
ほんと、いろんな意味でびっくりしました。
客層は10〜20代前半が7〜8割(あとは、保護者とか...
わたしのような演劇FANかな)
藤原さんの舞台は...観に行った友人が
「おばはんしかおらんかった」と怒っていたので...
かなり年齢層が高かったみたいです
(友人は「きれいなお嬢さんがようさんおったで」という私の話を覚えていて、
不純な動機で「身毒丸」を観に行ったらしく...
きれいなお嬢さんは武田さんのFANやと言ってたのに...
あほですねぇ)
最後にLONDON公演は果たして本当意味で成功だったのでしょうか?
確かに当時、絶賛されたのは事実です。
しかし、シェークスピアの国、
イギリス人は“掘り起こす”ことにかけては世界一なので、
LONDON公演の後、暫くして、
武田さんが欧州で人気の映像作家の作品“TOKYO EYES”“御法度”などに出演されたことで、
オリジナル版(向こうでは武田=身毒丸がオリジナル版と呼ばれているそうです)
のやそのビデオの存在が知られたそうです。恐るべしイギリス人
またまた、長文失礼いたしました。投稿 | 2008年1月28日 (月) 20時43分
518 :
名無しさん@公演中:2008/04/20(日) 18:25:28 ID:q+UOg5r3
当時の複雑な事情を文にするだけでも大変だったでしょうに、
わかりやすくまとめて下さってありがとうございます。
もう、もう、驚きの事実ばかりですがこれで納得いたしました。
まず、私は何の先入観ももたずに二つの「身毒丸」を観たわけですが、
どうみても藤原版のほうが見劣りがしてしょうがない。
何故これが演劇ファンにも興行者からも絶賛されるのかがわからなかったんです。
そこに何か作為的なもの(売るための作戦?)ぽいものを感じていました。
そしてLONDON公演をめぐる疑問。橋渡しをした人は武田版の方を想定していたそうです。
主役が交代しても、また代役であってもイギリスで絶賛されたのはどうしてか、という疑問。
イギリス側にも商業的なもくろみがあってのことだったのですね。
寺山の天井桟敷の作品がすでに絶賛されていましたから、
「寺山」のネームバリューもおおいに利用されたことでしょう。
な〜るほど。納得しました。本当に感謝の言葉もみつかりません。
武田版の公演のとき、観客が素敵な女性ばかりだった、
というエピソードは面白いですね!! | 2008年1月30日 (水) 08時45分
本当にありがとうございます。私もおそまきながらファンになった者として、
事情がわかって嬉しいです。
私も双方の映像をみて、演技力うんぬん、声の通りうんぬん、
というような第二儀的なことで、判断されている事が不思議でした。
武田君の悲劇や孤独を演じているのではない、
もっと生な悲劇そのものであり、孤独そのものを体現しているようなあの舞台が
藤原君の舞台より劣るとは到底思えませんでしたから。
でも本人にとってはきっと評判とか、
どうでもいいことだったのでしょうね。
ファンがやきもきしたり悲しんだりするほど彼にとっては重要な事ではなかったのでしょう。
上品で綺麗なお嬢さんが多かったと言う事がとても嬉しいです。
なぜかわからないけれど。| 2008年1月30日 (水) 22時14分
519 :
名無しさん@公演中:2008/04/20(日) 18:27:42 ID:q+UOg5r3
武田真治って俳優は、なんか芸能界の常識とか損得とか、
そういうことから遠いように感じます。
でもこの域に達するにはいろいろあったんだなと女性週刊誌の記事を読んで思いました。
もしロンドンに行ってそのまま舞台俳優として突っ走っていたらどうなってたんだろう、
と時々想像するのですが、やっぱり今のようになっていたんじゃないかなとも思います。
ファンがやきもきしたり悲しんだりしても彼は思うとおりに進んでいくでしょう。
いい生き方をしてると思います。 | 2008年2月 1日 (金) 01時07分
私は1演劇FANとして、ほんとはここまで書くつもりはなかったんです。
ただ、あなた方の心に引っかかるものの正体を、
少しでも紐解く一助になればと...
事実の羅列ではありましたが書かせていただきました。
武田さんがLONDON公演を辞退された、
その心情はご本人以外、知るべくもないことですが、
私は、大阪公演で配られていたチラシを見て、
ご自分の名誉や欲望のために武田さんにこれ以上あの役を演じさせようとしている残酷な大人たちに
嫌悪感をい抱いておりました。
俳優としては回り道であったかもしれませんが、
武田さんは賢明な判断をされたのではないでしょうか。
ただ、このまま舞台には帰ってきていただけないのではないかと危惧しておりましたので、
「夜叉が池」、「電車男」の出演は嬉しかったです。
「電車男」を観させていただきましたが、
「身毒丸」とは違った意味で、奇跡のような舞台で...
楽しいトランス状態というものを初めて体験させていただき感謝しております。
武田さんがストレートプレイをされる時は、
是非、観に行かせていただこうと思っております。
また、どのような奇跡を起こされるか楽しみにしております。
ご自分の感性で感じたままがほんとの正解なのだと思います。
だからお二人ともすでに答えは見つけておらてたのでしょう?
お二人の素晴らしい感性を大事になさって下さいね。
では、失礼いたします。 | 2008年2月 1日 (金) 18時14分
520 :
名無しさん@公演中:2008/04/20(日) 18:29:09 ID:q+UOg5r3
またいつでもいらしてくださいね。
「身毒丸」のビデオで初めて俳優・武田真治を知って、
それからいろいろ追っていくうちにファンになりました。
だから事実の解釈のしかたが身びいきになってしまうと思います。
でもできるだけ客観的に観るよう、いつも心がけています。
演劇におくわしい方に当時の事を教えていただき、
本当にありがとうございました。
そのうえ「賢明な判断」とまで言っていただき、
深い霧が晴れた思いです。
また、武田の舞台を観て下さってこれほど光栄なことはありません。
厳しいご意見などありましたら、
これからもビシビシ言って下さるよう、お待ちしております。| 2008年2月 3日 (日) 23時24