◎ビリーとヘレン
■キャスト
ビリー:舘形比呂一 ヘレン:斉藤由貴
近藤芳正、坂部文昭、神保共子、たかお鷹、牧野和子、
丸山裕子、栗田芳宏
作:マーティン・マクドナー
翻訳・演出:栗田芳宏 音楽・ピアノ演奏:宮川彬良
■ものがたり
ヒットラーという男を中心に、世界中が戦争という遊びに
熱中していた頃、世界の果ての小さな島に、孤児で体が
不自由な、それはそれは不幸な少年が住んでいた。
大人たちが戦争にかり出されてしまって老人と子供たち
だけになってしまったその島では、不幸な少年をからかい
いじめるのがみんなの唯一の娯楽だった。
そしてその少年は、何かといえば暴力をふるう凶暴な
美少女を心密かに愛していた・・・・・
http://www.majorleague.co.jp/kouen/biri/ ◆演劇でも“全国区”に オールプロキャストで舞台制作
◆全国6会場で公演へ 斉藤由貴さんら意欲語る
サッカーに続き、演劇でも県外進出を−。新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ、丸田滋彦支配人)は今夏、地方としては異例のオールプロキャストによる舞台「ビリーとヘレン」を制作、全国六会場で公演を行う。
すでに立ち上げたダンスカンパニー「Noism04」とともに、芸術的かつ経済的な成果を遂げることが目標。J1に昇格したアルビレックス新潟と同様、“全国区”での活躍が期待されている。
「ビリーとヘレン」は大人が戦場に駆り出され、老人と子供だけが残された島を舞台に、体が不自由であるがゆえにいじめに遭う少年ビリーと、何かといえば暴力を振るう美少女ヘレンとの人間模様を描く。
アイルランドの若手劇作家、マーティン・マクドナー氏の作品を本県在住の演出家、栗田芳弘氏が翻訳。りゅーとぴあ芸術監督の笹部博司氏がプロデューサーを務める。
ビリー役は「ザ・コンボイ・ショウ」などダンスを中心に幅広く活躍する舘形比呂一さん、ヘレン役は数々の映画やテレビドラマに出演した女優の斉藤由貴さん。
このほかの出演者もすべてプロの俳優らが起用され、市民参加型だったこれまでのミュージカルなどとは一線を画している。
新潟市のホテルで開かれた制作発表で、舘形さんは「けいこ場でぶつかり合い、熱くなりながらいい作品にできれば」、斉藤さんも「暴力的な役柄がすごくうれしい。
意外なものがたくさん飛び出す舞台にしたい」と意気込みを披露した。
今年度りゅーとぴあは国際経験豊富な新鋭の振付家、金森穣氏を舞踊部門芸術監督に迎え、全国初の劇場所属ダンスカンパニー「Noism04」を設立した。
丸田支配人は今回の演劇とともに、「東京で生産されたものを消費する図式では、高い買い物をせざるを得ない。買うよりも作って、ほかの都市に売り込むことが重要」とその意義を強調。
地方の独自性を取り入れた新たな芸術の誕生が期待されるほか、全国的に財政事情の厳しい公立館が収支改善を図るモデルケースとしても、注目が集まっている。
http://www.sankei.co.jp/edit/kenban/niigata/html/kiji01.html