「情報学」の最新研究 都内で発表会
5月30日 21時53分
*ソース元に画像あり*
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140530/k10014869371000.html ビッグデータやコンピューターの最先端の研究成果の発表会が行われ、
東京大学の合格を目標に開発が進められている人工頭脳や、プライバシーの保護を目的に
町なかのカメラなどで顔が認識されないよう防御する特殊なメガネなどが紹介されました。
この発表会は、国立情報学研究所で進められている最新の研究内容を知ってもらおうと企画されました。
会場では、およそ100の研究が紹介され、このうち、東京大学の合格を目標に開発が
進められている人工頭脳は、大手予備校の模試に挑戦した結果、合格の可能性が80%以上の大学が
全国で400余りに上ったことが紹介されています。
また、町なかのカメラなどを通して、一人一人の顔のデータを集める
「顔認識」という技術に対して、プライバシーの保護を目的に認識されないように防御する
「プライバシーバイザー」と呼ばれる特殊なメガネなども紹介されています。
一方、基調講演では、現在、政府が策定を進めている、ビッグデータの利用ルールについて報告が行われました。
登壇した政府の検討会議のメンバーを務める佐藤一郎教授は、
免許証番号やパソコンのIPアドレスなどは、ほかの情報と組み合わせると
個人が特定されるおそれがあるとしたうえで、「名前や住所などの個人情報とは違うものの、
こうした情報は『準個人情報』として個人情報に準じた取り扱いが必要になる」と述べました。
そして、経済界の要望などもあって、個人が特定できないようにデータを加工した場合は、
一人一人の同意を得なくても、第三者へさらにデータを提供することも
できるようにしたとしたうえで、「データの加工の程度は決まっていないが、
緩くすれば情報が漏えいしたときの影響は大きく、企業の信頼が落ちていく」などと述べました。
この発表会は31日も行われます。