北朝鮮の国産 OS「Red Star」のインターフェイスが Apple の OS X そっくりなものに
昨年、北朝鮮最高指導者である金正恩氏が Apple の iMac 利用者であるという報道が流れた。当時は複数のメディアが、金正恩氏が Apple 製品の愛好者であるといううわさを伝えていた。 そのうわさは、本当かもしれない。昨年リリースされた北朝鮮による国産 OS「Red Star」最新版のインターフェイスが、Mac OS X そっくりのものに変更されていたからだ。North Korea Tech が伝えている。 Red Star は Linux ベースの OS。前バージョンである Red Star 2.0 のインターフェイスは、KDE デスクトップをベースに、Windows 7 によく似たものに作り込まれていた。
North Korea Tech は、平壌科学技術大学で講義を受け持つ米国人のコンピューターサイエンティスト Will Scott 氏が、北朝鮮の Korea Computer Centerで購入した Red Star 3を紹介。そのインターフェイスが OS X に似たものに変更されていたことを伝えた。
North Korea Tech は、Red Star 3 の画面を複数紹介しており、その中にはファイルマネージャや E メールアプリも含まれている。これらの画面を見ると、Red Star バージョン3のインターフェイスが、確かに OS X と非常によく似ていることがわかる。
North Korea Tech は記事の冒頭で、「哀れな Microsoft。北朝鮮は、伝統的な Windows のインターフェイスがもう好きではないようだ」と述べている。だがもちろん、Microsoft は北朝鮮のこの動きを、哀しんでなどいないだろう。