【KジョージVI&QES】ノヴェリストがレコードV!
サンケイスポーツ 7月28日(日)0時54分配信
欧州の上半期を締めくくるビッグレース、
第63回キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(GI、芝12ハロン、1着賞金56万7100ポンド=約8570万円)が27日、
アスコット競馬場で8頭立てで行われ、ジョン・ムルタ騎乗のノヴェリスト(独=A・ヴェーラー厩舎、牡4歳)が優勝した。
勝ちタイムの2分24秒60(良)は、コースレコード。
レースは8頭立てながらイクティハームが速めのペースで逃げて縦長の展開。
好スタートを切ったノヴェリストはいったん控えて4番手となり、
ユニヴァーサルとトレーディングレザーが2、3番手につける。
最終コーナーを前にしてイクティハームは早くも失速。
トレーディングレザーが入れ替わって先頭に立つが、その後ろから伸びてきたノヴェリストの手応えが断然良く、
一気にかわして後続を突き放す。そのまま5馬身差で圧勝して、GI3勝目を飾った。
2着には今年の愛ダービー馬トレーディングレザーが粘り、
外から追い上げたヒルスターが2着から3/4馬身差の3着に食い込んでいる。
1番人気に推されたシリュスデゼーグルは後方から差しに構えたものの伸びを欠き、
3着からさらに3馬身差の4着に敗れた。
勝ったノヴェリストは父モンズン、母ナイトラグーンという血統の愛国産馬。
通算成績は10戦8勝となった。
GIは昨年のジョッキークラブ大賞(イタリア)、前走のサンクルー大賞(フランス)に次ぐ3勝目。
2歳時に1戦1勝で休養に入ったノヴェリストは、3歳となった昨年、
4戦無敗で臨んだドイツダービーで2着、古馬相手のバーデン大賞で4着に敗れたが、
イタリアに遠征したジョッキークラブ大賞でGI初制覇。
今年は5月に地元ドイツのGII戦で復帰して快勝すると、前走のサンクルー大賞も制して、
勢いに乗っての参戦だった。
ドイツ調教馬は昨年のデインドリームに続く連勝。ムルタ騎手は03年アラムシャー、07年ディラントーマス、
08年デュークオブマーマレードに次いで“キングジョージ”5勝目となった。
欧州2400メートル戦線の主力レースを連勝したことで、
凱旋門賞(10月6日、仏・ロンシャン、GI、芝2400メートル)でも
オルフェーヴルやキズナにとっての強敵となりそうだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130728-00000500-sanspo-horse