中国紙・環球時報は11日、「中国人観光客のマナーの悪さ」を事前に宿泊者に知らせ、
クレーム回避を図っているドイツのホテルの実態を紹介した旅行ライターの記事に、
ネットユーザーが「民族差別」だと批判していると報じた。
ドイツ誌デア・シュピーゲルに掲載された旅行ライターの体験談「ホテルの中国人に関する
ご注意」が注目を集めている。それによると、ライターがホテルにチェックインした際、
「翌朝6時30分から7時30分の間は中国人ツアー団の朝食の時間です。クチャクチャと
音を立てて食べたり、平気で大きなげっぷをしたりすると思いますが、
これは中国の食文化の一部なんです。もし、静かな環境での朝食をお望みでしたら、
8時以降に来ていただければ」と言われた。
翌朝の6時30分にレストランに行ってみると、大勢の中国人客が朝食を食べている最中で、
パンをスプーンで叩いたり、1度持ってきた食べ物を戻したりといった行動が目立った。
英語も何を言っているのかさっぱり分からず、ホテル従業員に「プリーズ」も「サンキュー」
も言わない。厨房のシェフからこっそりと「彼らが去ってくれると、ほっとする」と耳打ち
された。ホテル側に「中国人に関するご注意」の理由を尋ねると、「そうすればクレームが
なくなるので」との答えが返ってきたという。
環球時報によると、この記事を見たネットユーザーから「民族主義だ」との批判が相次いだ。
中には「確かに中国人観光客には悪い習慣もある」とする意見も聞かれたが、「ホテルは
大げさに騒ぎすぎ。これでは中国人観光客に逃げられてしまう」といった否定的な意見が
多かったという。
(編集翻訳 小豆沢紀子)
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/photonews/353293/