秋入学への全面移行を目指していた東京大学の検討会議は19日、秋入学導入を当面見送り、
2015年度末までに4学期制を導入する最終案をまとめた。現行の2学期制を改め、
授業の始まりを4回にすることで海外留学の機会を増やすのが狙い。
秋入学については社会環境の整備状況などを踏まえ、16年度以降の導入を目指す。
7月末に開く役員会で正式決定する。
検討会議がまとめた最終案は4学期制について(1)第1学期を4、5月として6〜8月を夏休みとし、
残りを第2〜4学期とする(2)現行の2学期をそれぞれ2つに分割する――の2案を提示。
原則として学期ごとに授業が終わり単位が取得できる仕組みとし、留学がしやすい環境を整える。
(2)案では、第2学期(6〜7月)に必修科目を設けず、6月から夏休みを取得可能とし、
海外の大学が夏に開催するサマープログラムに参加できるようにする。
東大は7月末の役員会での正式決定を経て、学部ごとにいずれかの案に沿った「部局別
改革プラン」を策定する方針。来年度以降、準備が整った学部から順次4学期制に移行する。
秋入学を巡っては11年4月、浜田純一学長が5年後をメドに秋入学に全面移行する構想を提唱。
昨年4月に学内に検討会議を設置し、議論を進めていた。
最終案は秋入学について「社会的な環境整備の見通しはまだ十分明らかではない」と指摘。
学内からは「3月卒業を前提とした企業の新卒採用と合わない」「国家資格試験の受験に
支障が出る」などの理由で、拙速な導入に異論が出ていた。
浜田学長は18日付の学内向けの文書で、4学期制の導入について「秋季入学構想の実現に
向けた重要なステップになると受け止めている」との認識を示した。
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