長野刑務所に服役していた堀江貴文・元ライブドア社長(40)が2013年3月27日朝仮釈放され、
同日夜、東京・麹町で記者会見した。11年6月の収監時には約95キロあった体重は、65キロに
まで減少。かつての面影を感じさせない姿で会見に臨んだ。
堀江氏は会見冒頭、受刑生活を
「(ライブドア)事件については深く反省しており、それをつぐなうために刑務所の中で
受刑生活をおくってきた。この日を迎えられたのは万感の思い」
と振り返りながら、今後の身の振り方については
「7か月刑期が残っており、その間は保護監察期間。多少の制限はかかっているが、
仕事することで社会貢献することを刑務所からは期待されている」
「みなさんに迷惑をかけた分、それ以上の成果をあげられるように頑張りたい」
などと出所早々仕事への意欲を見せた。
「刑務所にいる人は極悪非道な人ではなく、普通な人」
収監中行っていた有料メルマガなどの発信事業に加え、収監前に取り組んでいたロケット
開発などの宇宙関連事業にも復帰。3月29日には、北海道まで打ち上げ実験を視察に行く。
それ以外にも、モバイル通信環境が向上したことや、報道のあり方について問題意識を
持ち続けていることを理由に、
「インターネットを使った新しいニュース批評の形を事業化したい」
と述べ、一度は失敗したメディア事業に取り組む考えを明かした。社会福祉面では、
「刑務所にいる人は極悪非道な人ではなく、普通な人」とも述べ、再犯を減らすための
活動をしている更生保護法人に協力する。
ソーシャルゲームには「興味ないけと、すごい儲かってんな〜」
だが、収益力を拡大しているソーシャルゲーム事業については、
「あんまり興味がなくて、『興味ないけと、すごい儲かってんな〜』と思っている。
興味ないところで力を集中しすぎると、また昔のライブドアみたいになっちゃう」
と、金融事業が旧ライブドアグループの業績を牽引していた過去を振り返った。
いわゆる「アベノミクス」をめぐっては、
「景気が良くなるというムードができるのはすごくいいこと」
としながらも、
「バブルが繰り返すだけのこと」
「最近の雑誌は『どの株買えば上がる』みたいなのばっかりで、『懲りてねーな』と思う。
景気が悪いときも株式投資の記事を載せるべき」
と、自らの事件でも財産を失った人が多数いたことを陳謝しながら慎重姿勢に徹していた。
http://www.j-cast.com/2013/03/27171433.html?p=all