県東部を流れる千代川で川の流れを正常に保つために伐採された木の一部を、きのこ栽培の原木などとして活用してもらおうと、市民に無料で配られました。
これは、鳥取河川国道事務所が、伐採した木の処分にかかる費用の削減などを目的に行ったもので、ことしで3回目です。
鳥取市の千代川の河川敷には、伐採されたヤナギ、百数十本分が長さ1メートル余りに切り分けられて用意されました。
配布が始まった午前9時には市民が次々と訪れて、軽トラックなどに積み込んでいました。
ヤナギの木は、きのこ栽培の原木や木工用品の材料、それに、まきなどとして人気があるということです。
河川の中に生えている樹木は、洪水などの災害時に氾濫などにつながる危険性があるため、鳥取河川国道事務所では計画的に間伐を行っていて、
伐採した木を市民に配ることで年間数百万円の処分費用が削減されるということです。
鳥取市の63歳の男性は「なめたけなどの栽培の原木として使います。ヤナギは原木に適しているし、無料で配られるのはありがたい」と話していました。
鳥取河川国道事務所千代水出張所の朝倉嘉雄所長は「まきや原木として活用してもらえてありがたい。災害時に氾濫や堤防の決壊を起こさないよう、
今後も計画的に間伐していきたい」と話していました。
ソース:NHK鳥取放送局
http://www3.nhk.or.jp/lnews/tottori/4045947921.html?t=1363251451528