先の衆議院選挙で惨敗した民主党は、党勢立て直しの一環として、
この週末から、執行部による全国おわび行脚を始めている。
反省の言葉を口にする細野幹事長に、民主党支持者から厳しい意見が突きつけられた。
徳島市で12日、民主党の細野幹事長は、
「民主党への評価は、国民全体でも厳しい。
若い世代から、厳しい評価をいただいているのが実情。
われわれの思いと若い方の思いにギャップがある」
と述べた。
細野幹事長が最初に訪問したのは、仙谷元官房長官が落選するなど、
衆議院3議席全てを失った徳島県。
県連青年局との会合で、細野幹事長は、政権運営の行き詰まりについて、
いくつかの政党が集まってできた寄り合い所帯としての民主党の限界があったとの見解を示した。
翌日訪問した高知県も、民主党の議席はゼロで、
意見交換会では、支持者から厳しい意見が突きつけられた。
参加者は
「仮にですけど、民主党さんが政権を維持した場合、会社がつぶれるんではないかと、
あまりの仕事のなさ、少なさで」、
「民主党が結党されてから、どんどん人が脱落していった。
政党というものを、どういうふうに考えているのか」
などと話した。
細野幹事長は
「党として、もう一度立て直すことができなければ、もう参議院選挙の勝利はあり得ませんし、
政党として消滅するかもわかんないぐらいの危機感でおります」
と述べた。
細野幹事長は、党再生に向けて、綱領の改定や地方での活動の強化が不可欠との考えを示した。
細野幹事長は、海江田代表と手分けして全国行脚を続ける方針だが、
民主党再生への道のりは険しいとみられる。
細野幹事長は
「ぜひとも、私どもに今しばらく、もう一度ですね、厳しくも温かい目を向けていただいて、
民主党に対しても、ご支援をいただきますよう、心よりお願いを申し上げます」
と述べた。
細野幹事長は、14日午後には、福島県を訪問する予定。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00238623.html