中東・カタール国営の天然ガス生産企業の日本代理店を名乗り、
ガスに関する権利購入を勧誘する手口の「詐欺」まがい商法の相談が
各地の消費生活センターに寄せられていることが14日、分かった。
消費者庁は「事実と異なる告知をして勧誘している。購入しないで」と業者名を公表し、注意を呼び掛けている。
同庁によると、業者は建設業「大京産業」(東京都杉並区)。
パンフレットで、「カタール国営の天然ガス生産企業」の日本代理店を名乗り、
「天然ガス施設運用権」と称する商品を販売。1口60万円で、年利6〜8%の分配金が受け取れるとうたっていた。
パンフレットは主に高齢者宅に郵送で送られ、届く前後、大京産業とは別の業者を名乗る男から
「運用権を買い取りたい。手数料を支払う」などと購入を促す電話がかかってくるという。
しかし、同庁が調査した結果、カタールに、パンフレットに載っているガス生産企業と同名の
民間の会社が実在するものの、この会社は大京産業とは一切関係がないことが判明。
パンフレット記載の連絡先の電話はつながらず、記載内容からは、
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構のホームページから無断引用された部分が多数見つかった。
同庁は「『運用権』には実態がない疑いが強い。しつこい勧誘はセンターや警察に相談を」と呼び掛けている。
天然ガス詐欺にご用心=カタール国営代理店名乗り―業者名公表し注意喚起・消費者庁 (時事通信) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120714-00000014-jij-soci