“猫”がきっかけになってボクサーからマンガ家に転身?
http://px1img.getnews.jp/img/archives/imp/sin_600378883687098932551.jpg 世界チャンピオンを目指していたプロボクサーがマンガ家へ転身。
そのマンガ家への道を開いてくれたのは、2匹の猫だった!?
『猫なんかよんでもこない。
』(杉作/著、実業之日本社/刊)は、本書の著者である杉作氏と2匹の猫の生活が描かれている。
ゆるゆるで面白いけれど、面白いだけじゃない。
ラストは切ない大人の実録猫マンガだ。
主人公は26歳、プロボクサーの「オレ」。
収入はゼロ。
マンガ家である兄の部屋に居候し、兄の稼ぎで生きていた。
そんなある夜、兄が2匹の猫を拾ってきたことで、猫嫌いの「オレ」とメス猫のチン子と
オス猫のクロとの生活が始まる。
世界チャンピオンを目指すも網膜裂孔と診断され、その道は閉ざされてしまい、本格的なニートとなる「オレ」。
その当時の仕事は、兄のマンガの消しゴムかけ、ベタぬり、猫の世話、生活費を銀行から下ろしてくる、
というものだった。
人生楽勝じゃん。こんな生活がずっと続くと思っていたが、兄は結婚を理由に帰郷してしまい、
猫2匹とオレは残されてしまう。
仕事を探してダンゴ屋でアルバイトをして生活することになる「オレ」。
一方、結婚して田舎に帰った兄は、生活に追われマンガが描けなくなっていた。
「オレ」はそんな兄からマンガ家になることを勧められる。
本格的にマンガ家を目指すことになった「オレ」は、時間のとれる健診センターの雑用のアルバイトに変更し、
昼は働き、夜はマンガを描く生活を送りはじめる。
しかし、ボクシングマンガを賞に出せども落選に次ぐ、落選・・・。
30歳を過ぎ、周囲の人に「もうマンガ家目指すのあきらめたら?」と言われるようになっていた頃、
猫との生活を描く猫マンガをそのまま描いたら?と思いついた。
これが後にマンガ週刊誌に長きにわたり連載されることになる『クロ號』が描かれるきっかけとなった。
ほのぼのとした猫との生活。を飼ったことがある人はわかる、あるあるネタ。
クロの去勢をしなかった「オレ」の決断がクロの運命を大きく左右してしまい…?
笑いあり、涙ありの猫マンガだ。
(新刊JP編集部)
ソース
新刊JP
http://j.mp/HlsQjr