数量限定の特売品を求めて長蛇の列に並んだところ、
自分の順番がやっとのことで回ってきた直前で「完売」のアナウンスを告げられて愕然とするケースも少なくない。
そんな事態がこの4月2日から申請受け付けが始まったばかりのエコカー補助金制度でも起こりそうだという。
エコカー補助金のうち、商用車向けの補助金が来年2月の期限より
大幅な前倒しで打ち切られる公算が大きくなっていると、きょうの産経が報じている。
それによると、
「東日本大震災の復興需要に補助金効果が重なり、
トラックの新車販売が想定以上のペースで増加しているため」
で、業界では「5月末にも予算切れになる」との見方が浮上しているそうだ。
エコカー補助金の全体予算は3000億円だが、大半が乗用車向けで、
商用車のトラック・バス向けは約7%の219億円にすぎない。
これに対し、3月のトラック販売は、復興需要と補助金の相乗効果で
前年同月比54.2%増の5万台を超え、9か月連続のプラスを記録。
2009年4月から実施した前回も、期限前に予算がなくなり早めに打ち切られたため、
今回は、販売店などは早期購入を顧客に促しているという。
すでに、一部のメディアが取り上げていたが、その現象はトラック向けばかりでなく、
乗用車向けにも「早期購入」の動きが広がっているようだ。
「少しでも安く買いたい」というユーザー心理は当然だが、
販売店などは前回の補助金終了後にみられた「反動減」の影響も警戒する必要がある。
http://response.jp/article/2012/04/05/172494.html トラック業界がまとめた3月の普通トラックの販売台数は
前年同月比44.8%増の1万1409台と大幅増となった。
震災復興の公共工事の増加などでトラック需要が大幅に増加した。
車種別では大型トラックが同46.9%増の6723台、
中型トラックが同41.8%増の4686台と、
ともに高い伸び率となった。
ブランド別では4社とも前年を上回った。
いすゞは同74.5%増と急増、シェアトップとなった。
1位:いすゞ 4308台(74.5%増)
2位:日野 3977台(15.3%増)
3位:三菱ふそう 1928台(83.1%増)
4位:UDトラックス 1196台(31.3%増)
http://response.jp/article/2012/04/05/172520.html