温家宝首相は14日、中国の2011年の地方政府債務は
ネットで3億元(4742万ドル)の増加にとどまったと述べ、
地方政府の債務問題が国内経済へ及ぼすリスクはさほど深刻ではないとの見方を示した。
中国全国人民代表大会(全人代)閉幕に際して開いた記者会見で首相は、
地方政府の新たな借り入れは2兆1536億元、返済は2兆1533億元だったと明らかにした。
中国の監査当局によると、2010年末時点の中国の債務残高は10兆7000億元。
そのうち25%が2011年末までに償還を迎える。
エコノミストは、20─30%の債務が焦げ付く可能性があり、
その影響は銀行システムだけでなく国内経済にとっても打撃となると指摘する。
ただ温家宝首相は
「政府債務の水準は管理されており、安全だ」
とし
「国内総生産(GDP)に対する債務および財政赤字の比率はかなり低い。
両方とも多くの先進国や新興市場国の水準を下回っている」
との認識を示した。
ただ、地方政府債務のどの程度が不良債権化するかについての見通しは示さなかった。
首相は、多くの地方政府債務は「質の高い資産」に裏付けされており、
返済や投資家へのリターンが可能だ、と指摘。
「債務を分類し個別に管理することで、着実かつ適切な対応を行う
」と語った。
さらに、資産売却やプロジェクト移管など市場ベースの方法で
地方政府債務の処理にあたるとの考えを示した。
学校など公共プロジェクト関連の債務については、中央と地方政府が負担するとし、
初等教育施設の建設向け融資は全て返済されていると述べた。
そのうえで
「今後、すべての地方政府債務は年度予算に組みこまれる」
とし、
地方政府債務の問題が中国の発展の妨げにならないよう対処していく考えを示した。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK809554420120314 関連スレ
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