有害獣イノシシ・シカの試食会
2012年02月01日
田畑を荒らして農家を困らせるイノシシやシカ。その肉を使っておいしい料理が作れることを地元の人たちに
知ってもらおうと、町や猟友会などでつくる川崎町鳥獣被害防止対策協議会が31日、ジビエ(野生鳥獣)を
食材にした料理の試食会を開いた。約100人の参加者は、工夫をこらした料理を次々にたいらげて「おいしい」
と驚きの声を上げ、レシピを興味深そうに見ていた。
シカ肉のタタキやメンチカツ、イノシシ肉のまぜご飯、イノシシ肉と大根の煮物……。会場となった同町田原の
町コミュニティセンターには、地元飲食店やまちづくり団体など8団体が用意した計38品が並んだ。
まちづくり団体「以心田心」加工部の小山田ミツエ会長(74)は「あまり調理したことがなかったが、臭みもなく
使いやすい。栄養価も高いので、イベントなどで使いたい」。試食した同町の田中昭子さん(82)は「シカは初めて
食べたが、臭みがなくおいしかった。自分でも作ってみたい」と話した。
町によると、イノシシなどが昭和40年代ごろから人里に出没するようになったという。町内の鳥獣による農産物
の被害は2010年度で519万円。同年度に駆除したイノシシは105頭、シカは26頭と、4年前と比べそれぞれ約
5倍、約2・5倍に増えている。
食材としてはあまり身近ではなかったが、捕獲後の肉の利用を検討。ジビエの魅力を知ってもらえれば消費の
増加に結びつくため、初めて試食会を企画した。
町は今後、イノシシやシカの肉を内外にPRして、特産品の開発も進めたいという。町内で駆除にあたる川崎
猟友会の中嶋博幸会長(78)は「会は高齢化しており、会員も減っている。(消費が増えれば)みんなが意欲を
出して駆除が進められる」と期待する。
試食会の前には、同町池尻でレストラン「キッチンTAKASE」を経営する高瀬努さん(46)が、「害獣は地域の宝」
と題して講演。福岡市などの飲食店でもニーズがあることを紹介し、「田川の特産物として内外に発信できれば、
田川を見る目も変わってくる。(流通)ルートが確立されれば、田川に雇用も生まれて活気が出てくる」と語った。
アサヒコム
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